JP3693335B2 - 給紙カセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ用の給紙カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、例えばサーマルプリンタには、感熱プリンタと熱転写プリンタとがあり、それぞれ専用の記録紙が用いられる。感熱プリンタ用の記録紙は、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設してある。そして表面の感熱発色層から順に熱記録を行い、次の感熱発色層に熱記録する際に、光定着を行っている。この光定着は、個々の感熱発色層に特有な波長域の電磁線、例えば紫外線を照射して発色能力を失わせるものであり、既に記録した感熱発色層が次の感熱発色層の熱記録の際に再度発色することを防止するために行われる。この感熱プリンタ用の記録紙は、通常の光源下でも長時間曝した場合には発色特性に影響が出るので、遮光袋に収納され、さらにこれが紙箱に収納された状態で供給されている。
【0003】
一方、熱転写プリンタはインクフイルムのインクを溶融又は軟化させて記録紙に転写する溶融型と、インクフイルムの染料を記録紙に昇華又は拡散させる昇華型とがあり、溶融型プリンタ用の記録紙には平滑性の高い塗工紙を用い、昇華型プリンタ用の記録紙にはポリエステル系樹脂でコーティングした専用紙を用いる。これらの熱転写プリンタ用の記録紙は、複数枚が積層されて防湿袋に収納され、さらにこれが紙箱に収納された状態で供給されている。
【0004】
記録紙をプリンタに装填する際には、まず包装袋を開封し記録紙パッケージを取り出して、これを給紙カセットに装填する。そして、この給紙カセットをプリンタにセットする。このように給紙カセットを介して記録紙をプリンタに給紙している。この給紙カセットでは、例えば特開平9−132330号公報に開示されるように、カセット本体と蓋体との当接部に、気密性スポンジ等を配置して、収納した記録紙が湿けることがないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の給紙カセットでは、蓋を閉めた保存状態では完全な密閉性が維持されるものの、給紙するときには、蓋を開けなければならず、防湿性が低下するという問題がある。しかも、単に記録紙を積み重ねた状態で給紙が行われるため、最上層の記録紙だけでなくその下の記録紙も一緒に搬送されてしまう多重送りが発生することもある。この多重送りは、感熱記録紙だけでなく、その他の記録紙でも発生する。
【0006】
多重送りが発生すると、記録紙が給紙通路内で詰まったり、記録紙の所定エリアに記録することができなくなるという問題がある。また、多重送りにより最上層から2枚目または2枚目以降の数枚の記録紙の先端が給紙カセットから突出した状態で給紙が停止してしまうことがある。給紙カセットから突出した記録紙先端部は、記録紙相互が密着することによる記録面の防湿性や遮光性が得られなくなり、この状態が長くなると、湿気や光によって記録面の発色特性が変化してしまう。これが、色むらや濃度むらができる原因となる。
【0007】
また、給紙カセットやこれをセットしたプリンタを持ち運ぶ場合には、記録紙が給紙カセットやプリンタ内で、給紙開始位置からとび出してしまうことがある。更に、給紙カセットをプリンタにセットする場合にも同様にして記録紙が給紙開始位置からとび出してしまうことがある。この状態で給紙を行うと、多重送りの原因になり、紙詰まりになることがある。このような問題はサーマルプリンタに限らず、その他の方式のプリンタでも発生する。
【0008】
本発明は、多重送りを防止するとともに、記録紙の記録面の防湿性や遮光性を維持することができるようにした給紙カセットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の給紙カセットは、一端面が給紙開口として開放され、この給紙開口から積層状態の複数の記録紙が装填される箱型のカセット本体と、カセット本体の給紙開口近傍に配置され、最上層又は最下層となる1枚目の記録紙に接触して回転することによって記録紙をカセット本体から送り出す給紙ローラと、積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するための記録紙分離部とを備えており、この記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記給紙開口の一部を塞ぎ前記2枚目以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録紙先端から退避して前記給紙開口を開放し前記積層状態の複数の記録紙の装填を可能とする開放位置との間で変位自在であり、記録紙分離部が前記紙分離位置にあるときに記録紙分離部と給紙開口との間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り出される。
【0010】
なお、前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることが好ましい。また、前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ローラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した退避位置との間で変位自在に構成することが好ましい。
【0011】
前記記録紙分離部が開放位置のときには前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動手段を更に備えることが好ましい。また、前記記録紙分離部が開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、前記給紙開口から給紙カセットに記録紙を装填することが好ましい。また、プリンタに設けられた給紙ローラ制御手段に前記給紙ローラを連結する連結手段を更に備えることが好ましい。また、前記記録紙分離部の、少なくとも紙分離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成されていることが好ましい。
【0012】
また、本発明の給紙カセットは、一端面が給紙開口として開放され、この給紙開口から積層状態の複数の記録紙が装填される箱型のカセット本体と、前記カセット本体の給紙開口に近傍に配置され、プリンタの給紙ローラが挿入されて、一番上又は一番下にある1枚目の記録紙に接触するためのローラ開口と、積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するための記録紙分離部とを備え、この記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記給紙開口の一部を塞ぎ前記2枚目以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録紙先端から退避して前記給紙開口を開放し前記積層状態の複数の記録紙の装填を可能とする開放位置との間で変位自在であり、前記記録紙分離部が前記紙分離位置にあるときに前記記録紙分離部と前記給紙開口との間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り出されることが好ましい。
【0013】
なお、前記ローラ開口に給紙方向でスライド自在に設けられ、ローラ開口を塞ぐ閉位置とローラ開口を開放する開位置との間で変位する蓋部材と、この蓋部材に形成または連結されていて、プリンタに給紙カセットをセットする際にプリンタに設けられた係止部に係止して蓋部材を開位置にスライドさせる係止部材と、蓋部材を閉位置に付勢する付勢手段とを更に備えることが好ましい。
【0014】
前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることが好ましい。また、前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ローラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した退避位置との間で変位自在に構成することが好ましい。
【0015】
前記記録紙分離部が開放位置のときには前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動手段を更に備えることが好ましい。前記記録紙分離部が開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、給紙開口から給紙カセットに記録紙を装填することが好ましい。また、前記記録紙分離部の、少なくとも紙分離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成されていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。図1ないし図3に示すように、記録紙パッケージ10の包装体11内には、支持体を上にし感熱発色面を下にした状態で感熱型の記録紙12が20枚積み重ねられた状態で収納されている。また、接着面と剥離紙を備えたシールプリント用の厚手の記録紙の場合には、10枚が収納される。最下層の記録紙12の下側には保護シート12aが配置されている。保護シート12aは記録紙12の感熱記録面に密着するように積み重ねられる、感熱記録面に光や湿気が侵入することを防止する。この保護シート12aは省略してもよい。
【0017】
図4に示すように、記録紙パッケージ10は、遮光性及び防湿性を有する収納袋13に入れられて販売され、使用時に、収納袋13の切取り部13aを切り取り線14に沿って破り取ることで開封される。また、使用途中の記録紙パッケージ10を再度収納するために、収納袋13の開封口13bの近くには、合成樹脂製のファスナー15が設けられている。ファスナー15は周知のように、一組の嵌合突条からなり、一方の雄型突条が他方の雌型突条に嵌合することで、密封されるようになっている。なお、図中の符号16は吊り下げ孔を示しており、この孔16に、吊り下げ用のフック17が挿入されることで、収納袋13が吊り下げ展示され、販売される。
【0018】
図5に示すように、包装体11は、長い繊維からなる厚手の無塵紙を打ち抜き成形した一枚の板を折り線19に沿って折り曲げることで、薄型箱状に構成される。長い繊維の無塵紙を用いることにより、そのカットの際や給紙のときに切り屑などの発生が抑えられ、プリントに悪影響を与えることがない。包装体11は、記録紙12よりも少し大きいサイズの矩形状の上板11aと底板11bと、上板11aと底板11bを繋ぐ端板11cと、上板11aの両側の側板11d,11eと、これらの側板11d,11eに折り線19を介して連続した保持片11f,11gとから構成されている。包装体11の端板11cとは反対側の端部は開放されており、給紙開口20とされている。また、上板11aの給紙開口20側の短辺には、折り返し線30を介して押さえ板11hが連続している。
【0019】
また、上板11a及び押さえ板11hには、感熱プリンタ側の給紙ローラ(図8参照)21が入り込むローラ挿入口22が形成されている。側板11d,11eと端板11cとには、切欠き23,24,25,26,27が形成されている。これらの切欠き23〜27は、各側板11c〜11eとこれに連結した上板11a及び底板11bに跨がるように形成されている。
【0020】
図2に示すように、切欠き23と25とは、包装体11の中心Pを記録紙12の供給方向に通る中心線CL1を基準にして対称な位置に形成されており、切欠き24は、切欠き25,26に対して中心線CL1を基準にして非対称な位置に形成されている。また、切欠き27は、中心線CL1に対して非対称に形成されている。切欠き23と24とは、包装体11の中心Pを通り前記中心線CL1に直交する中心線CL2を基準にして非対称な位置に形成されている。
【0021】
図3に示すように、前記押さえ板11hは、折り返し線30を介して上板11aの下方に重なるように180度に折り曲げられる。これによりローラ挿入口22が給紙開口20に連続する。また、押さえ板11hは最上部に位置する記録紙12を底板11b側に押さえるように付勢する。これにより、収納された記録紙12が相互に密着した状態になり、感熱記録面が下層の記録紙12で覆われるため、空気や光が感熱記録面に入り込むことが少なくなり、防湿・遮光効果が得られ、湿気や光によって発色特性が変化するのを防いでいる。
【0022】
保持片11f,11gと底板11bとの重ね合わせ部分で、給紙開口20と反対側の端部近くには接着層31が設けられる。この接着層31により、包装体11は箱型に維持される。また、接着層31が保持片11f,11gと底板11bとの重ね合わせ部分の全面に配置されることなく、給紙開口20と反対側の端部にのみ、全体長さ(長辺長さ)の約1/3〜1/2の長さで配置されている。これにより、後に説明するように、記録紙12の減りに対応して、底板11bの給紙開口側の半分程度が上方に押し上げられるようになっている。
【0023】
図6及び図7は、記録紙パッケージ10が装填される給紙カセット40を示す斜視図である。給紙カセット40は、記録紙パッケージ10を内蔵するように、カセット本体41と蓋42とから構成されており、全体が薄型箱状に形成されている。蓋42は90度の角度で開閉自在に取付軸43を介してカセット本体41に取り付けられる。そして、蓋42が起立した開状態で、パッケージ装填部44に記録紙パッケージ10が装填される。また、蓋42が水平になる閉状態では、図8に示すように、係止爪45,46が係止することで、この閉状態が維持される。蓋42を開ける場合には、係止解除板47を押すことにより、係止爪45,46の係止が解除され、蓋42の開放が可能になる。このため、係止解除板47は、記録紙12の給紙方向に移動自在に取付軸47aを介して底板48に取り付けられている。そして、係止解除板47は、コイルバネ47bにより係止方向に付勢されている。
【0024】
図7に示すように、パッケージ装填部44は記録紙パッケージ10よりも少し大きめに形成されており、装填が容易に行えるようになっている。また、装填部44の底板48には、前記切欠き23〜27に対応する位置でガイド突起50,51,52,53,54が形成されている。各ガイド突起50〜54は矩形であり、上端には傾斜したガイド面55が形成されている。このガイド面55を介して、切欠き23〜27内にガイド突起50〜54が円滑に案内される。
【0025】
記録紙パッケージ10を正規位置で装填部44にセットしたときには、切欠き23〜27内にガイド突起50〜54が各々入り込み、記録紙パッケージ10の装填が許容される。また、左右や前後を逆にした状態で記録紙パッケージ10を装填部44にセットすると、各切欠き23〜27とガイド突起50〜54との位置が合わないため、記録紙パッケージ10を挿入することができなくなり、誤った装填であることがすぐに判る。この場合には、切欠き23〜27とガイド突起50〜54との位置が合うように記録紙パッケージ10の向きを変えて再装填することにより、記録紙パッケージ10をパッケージ装填部44に正規位置で装填することができる。
【0026】
左右に位置する4個のガイド突起50〜53は、左右で1組とされている。図10に示すように、これら1組のガイド突起50,52と、ガイド突起51,53との内側面間の距離W1は、記録紙の幅よりも僅かに大きくされており、これら1組のガイド突起50,52とガイド突起51,53との間に記録紙12が入り込むことで、包装体11内で記録紙12は左右方向(給紙方向に直交する方向)で位置決めされる。包装体11に記録紙12がゆるく装填されていても、給紙カセット40内に記録紙パッケージ10が装填されると、これらガイド突起50,52、51,53により記録紙12の給紙方向に直交する方向で自動的に位置決めされる。したがって、記録紙12が斜行して給紙されることがなく、画像が斜めに記録されたり、記録紙12が詰まったりすることがなくなる。なお符号12bは、保護シート12aの切欠きを示す。
【0027】
図8に示すように、ガイド突起54により、包装体11内で記録紙12が給紙方向で位置決めされる。したがって、包装体11内に記録紙がゆるく装填されていても、記録紙パッケージ10を給紙カセット40にセットすると、記録紙11が給紙方向に自動的に位置決めされる。パッケージ装填部44の底板48の一部には押上板57が設けられており、取付軸58を介して底板48に回動可能に取り付けられている。押上板57はコイルバネ59により上方に付勢されており、記録紙パッケージ10内の包装体11の底板11bを上方に押し上げる。蓋42を閉じた状態で、前記取付軸43の近くで、カセット本体41と蓋42との間には隙間が形成してあり、この隙間により給紙通路60が構成されている。給紙通路60には、記録紙分離部62が突出して形成してあり、これの表面にコルク材63が貼り付けてある。
【0028】
また、給紙通路60には、記録紙押さえ板61が取付軸61aを介して蓋42に取り付けられている。この押さえ板61は、バネ板を波形に折り曲げて構成されており、折り曲げ部61bにより記録紙12を記録紙分離部62に弱く押さえ付ける。このコルク材63と記録紙押さえ板61とによって、記録紙12が2枚以上重なって送られようとしたときに、下側の記録紙12がコルク材63との間の摩擦により係止して、上側の記録紙12のみが給紙される。なお、コルク材63は記録紙分離部62の上部のほぼ全面を覆うように取り付けているが、これは、記録紙が接触する中央部付近にのみ貼りつけてもよい。
【0029】
更に、記録紙分離部62には、多重送りを更に防止するための分離突起64が2個離して設けられている。この分離突起64は、多重送りされようとした下側の記録紙の先端に係止し、その送りを阻止する。
【0030】
折り曲げ部61bは取付軸61aを中心にして給紙送り方向の前後に設けられている。そして、この折り曲げ部61aが記録紙分離部62側にバネ性をもって接触するため、給紙通路60が確実に閉鎖される。これにより、ゴミ等の侵入が防止される他に、遮光性及び防湿性を上げることができる。しかも、2つの折り曲げ部61bにより2カ所で閉鎖するため、記録紙の先端が通過するときでも、常に一方の折り曲げ部61bで確実な閉鎖が行われる。
【0031】
図9に示すように、給紙カセット40の蓋42には、記録紙パッケージ10のローラ挿入口22に対応する位置で、ローラ開口65が形成してある。このローラ開口65には、給紙カセット40が感熱プリンタ75にセットされたときに、給紙ローラ21が入り込む。そして、この給紙ローラ21がローラ挿入口22を介して記録紙パッケージ10の最上層の記録紙12に接触する。給紙ローラ21がプリント開始時に給紙方向に回転することにより記録紙パッケージ10から最上層の記録紙12が引き出され、感熱プリンタ75のプリントステージ74(図11参照)に供給される。
【0032】
図6及び図9に示すように、給紙カセット40の蓋42の上面は排紙トレイを兼ねており、蓋42には、記録紙ガイド66,67とストッパ68とが突出して設けられている。記録紙ガイド66,67は、記録紙12の両側を案内するものであり、蓋42の長辺に沿って長く形成されている。ストッパ68は、記録紙12の先端を止めて、蓋42からの脱落を防止するものである。
【0033】
ストッパ68の給紙通路60と反対側の面には、記録紙残量表示計70が設けてある。図10に示すように、この記録紙残量表示計70は、記録紙12の残量(残り枚数)が、指示体73の指示部73aによって目盛り71,72に表示されるようになっている。目盛り71,72は、指示体73の左右に配置されており、右側の目盛り71は普通紙用となっており、「20」〜「空」までを表示する。左側の目盛り72はシールプリントなどの厚手の記録紙用とされており、「10」〜「空」までを表示する。指示体73の下端73cは最上層の記録紙12に当接している。
【0034】
図12は、給紙カセット40が装填された状態の感熱プリンタ75を示す斜視図である。感熱プリンタ75の前面76には、給紙カセット40の差込み口77が形成されており、これに給紙カセット40が差し込まれる。給紙カセット40を差込み口77にセットすると、図8に示すように、クリック係止部材83が給紙カセット40の凹部40aに係止し、これの脱落を防止する。更に、前面76には、差込み口77の他に、操作パネル78,液晶ディスプレイ79,ICカード挿入口80,スマートメディアの挿入口81,及び電源スイッチ82が設けられている。
【0035】
図11に示すように、給紙ローラ21は、ローラ保持アーム84に回転自在に取り付けられている。ローラ保持アーム84は、アーム変位機構85により、給紙ローラ21が最上層の記録紙12に接触する給紙位置と、図8に示すような上方に退避した退避位置との間で変位する。給紙位置では、図9に示すように、蓋42のローラ開口65内に給紙ローラ21が入り込む。給紙カセット40内の記録紙12は押上板57により上方に付勢されているので、最上層の記録紙12が常に給紙ローラ21に接触するようにされる。
【0036】
アーム変位機構85は、ローラ保持アーム84の取付軸に固定されたギヤ86と、このギヤ86を正逆回転させるモータ87とから構成されている。なお、アーム変位機構85をギヤ86で変位させる代わりに、カム機構やリンク機構を用いて変位させてもよい。また、駆動源としてはモータ87の代わりにソレノイド等を用いてもよい。
【0037】
給紙ローラ21は、図示しないタイミングベルトを介して送りローラ対88a,88bのキャプスタンローラ88aに連係されている。キャプスタンローラ88aはパルスモータ89により回転駆動される。送りローラ対88a,88bは、キャプスタンローラ88aとニップローラ88bとから構成されている。また、タイミングベルトを介して排紙ローラ対90にも、パルスモータ89の駆動が伝達される。これら給紙ローラ21と送りローラ対88a,88bと排紙ローラ対90とはその周速度がほぼ同じになるように設定されている。
【0038】
送りローラ対88a,88bはパルスモータ89の正転により記録紙12を矢印A1で示す給紙方向に送る。また、モータ89の逆転により記録紙12を矢印B1で示すプリント方向に送る。送りローラ対88a,88bの給紙方向A1上流側には、上流側から順に定着器91及び記録紙センサ92が配置されている。送りローラ対88a,88bに対して給紙方向A1の下流側にはサーマルヘッド93とプラテンローラ94とが配置されている。
【0039】
プラテンローラ94はローラシフト機構95により記録紙12をサーマルヘッド93の発熱素子アレイ93aに押圧する記録位置と、発熱素子アレイ93aから離れた退避位置との間で変位する。各モータ87,89、ローラシフト機構95はドライバ87a,89a,95aを介してシステムコントローラ96により制御される。また、サーマルヘッド93の各発熱素子は、サーマルヘッド93に内蔵した図示しないヘッドドライバ及びプリント部97により、画像データに応じて発熱制御される。
【0040】
システムコントローラ96は、周知のマイクロコンピュータから構成されており、各部を制御して三色面順次で記録紙12にフルカラー画像を記録する。ペーパーガイド98の給紙通路98aを通って給紙された記録紙12は、ペーパーガイド98のプリント通路98bを通ってプリントステージ74に送られる。三色面順次記録では、記録紙12は送りローラ対88a,88bによってプリント通路98b及び排紙通路98cを往復動させられ、記録が終了すると、排紙ローラ対90によって排紙通路98cを通って排出口99から給紙カセット40の上面に排出される。
【0041】
次に上記構成を有するプリンタの動作を図13を参照しながら説明する。操作パネル78を操作して、プリント操作を指示すると、液晶ディスプレイ79にプリント対象画像が表示される。これを確認した後に操作パネル78のプリントキーを操作すると、プリントが開始される。プリントに際しては、先ずアーム変位機構85により給紙ローラ21が給紙位置にセットされる。この後、パルスモータ89が正転して給紙ローラ21を給紙方向に回転する。給紙ローラ21の回転により、このローラ21に接触している最上層の記録紙12が給紙カセット40から引き出され、プリントステージ74側に送られる。給紙された記録紙12の先端が記録紙センサ92で検出された後、2秒を経過すると、記録紙12の先端が送りローラ対88a,88bに達したと判定され、アーム変位機構85により給紙ローラ21が給紙位置から退避位置に変位する。この後は、送りローラ対88a,88bにより記録紙12が給紙方向A1に送られる。記録紙12の後端が記録紙センサ92を通過するとこの後端通過信号に基づきパルスモータ89の正転が停止され、記録紙12は記録開始位置で停止される。
【0042】
この後パルスモータ89が逆転され、記録紙12がプリント方向B1に送られる。そして、この送り中に、記録紙12の記録エリアに対して、先ずイエロー画像が熱記録される。イエロー記録時には定着器91のイエロー定着ランプ91aが点灯して、イエロー感熱発色層を定着させる。イエロー記録が終了すると、パルスモータ89が正転して、送りローラ対88a,88bにより記録紙12が記録開始位置まで引き戻される。以下、同様にして、記録エリアに対してマゼンタ画像が熱記録され、この熱記録時にマゼンタ定着ランプ91bが点灯して、マゼンタ感熱発色層が定着される。マゼンタ記録後は同様にして記録紙12が記録開始位置に戻された後に、記録エリアに対してシアン画像が熱記録される。この熱記録時にもマゼンタ定着ランプ91bが点灯され、未記録エリアが漂白される。シアン画像の熱記録後は、排紙ローラ対90により記録紙12が給紙カセット40の上面に排出される。
【0043】
何らかの原因で給紙ローラ21が最上層のみならず2枚目の記録紙12も給紙してしまった場合には、記録紙分離部62で下側の記録紙が摩擦により係止され、その送りが停止され、上側の記録紙12のみが給紙される。この場合に、下側の記録紙12は途中まで引き出された状態で停止している。この状態で放置しておくと、記録紙パッケージ10から引き出された先端部分については、きちんと積み重ねることによる記録紙12相互の密着による記録面の防湿及び遮光の効果が得られなくなり、この先端部分の発色特性が湿気や光の影響で変化してしまう。したがって、この部分に濃度むらや色むらが発生してしまう。
【0044】
このような問題を避けるために、本発明では、給紙ローラ21を給紙方向とは反対側に一定時間例えば2秒ほど回転させる戻しモードを実行する。図13に示す実施形態では、給紙モードで1枚目の記録紙12を給紙してプリントが終了した後に、戻しモードを実行する。これにより、2枚目以降の記録紙12が多重送りで途中まで引き出された場合でも、これが包装体11内に確実に戻される。したがって、記録紙12同士の全面が密着した状態となって湿気や光により発色特性が変化するのを防ぐ。なお、同一画像を複数枚プリントする場合には、前の記録紙12が排出された後に、同様にして、給紙モード、三色面順次記録、戻しモードの順に処理が行われる。
【0045】
上記実施形態では、記録紙12が多重送りされていない場合でも、給紙ローラ21を給紙方向とは反対側に一定時間回転させて、記録紙12をパッケージ10内に戻すようにしたが、この他に、図14に示すように、多重送りによる記録紙12の先端を検出する記録紙センサ100を記録紙分離部62に設け、記録紙センサ100で記録紙12の先端を検出したときのみ、給紙ローラ21を給紙方向とは反対側に回転させて、記録紙12を記録紙パッケージ10内に戻すようにしてもよい。記録紙センサ100は、光路を記録紙12が遮ることで記録紙12を検出するインターラプト型や、反射光の光量変化で記録紙12を検出する反射型のいずれであってもよい。なお、上記実施形態と同一構成部材には同一符号が付してある。この構成により、給紙カセット内の給紙開始位置からの記録紙のとび出しをなくして、濃度ムラや色ムラの発生を抑えることができる。しかも、途中まで記録紙が引き出されたときのみ、給紙ローラを給紙方向とは反対側に回転させるので、効率がよくなる。
【0046】
図15は、電源投入時と、電源投入後の給紙カセット40の再装填の際に、給紙ローラ21を逆転して戻しモードを実行し、給紙開始位置からとび出した記録紙12を記録紙パッケージ10内に戻すようにした他の実施形態におけるフローチャートを示している。この場合には、感熱プリンタの電源投入後に、各部を初期位置に設定する初期化を行った後に、給紙ローラを下降させてこれを2秒間逆転させる。これにより、何らかの原因で記録紙パッケージからとび出してしまった記録紙を給紙開始位置に戻すことができる。記録紙がとび出した状態で給紙されることがなくなるため、多重送りや記録紙の詰まりの発生が抑えられる。
【0047】
給紙カセット40の再装填の際に、戻しモードを実行するために、図16に示すように、給紙カセット40の差し込み口77にカセットセンサ101を設け、このカセットセンサ101により給紙カセット40が装填されているか否かを検出する。カセットセンサ101は、カセット装填時に給紙カセット40に当接してオンになるリミットスイッチやその他の光センサ等から構成される。そして、電源を投入した後に、給紙カセット40を取り出して記録紙パッケージ10を交換した時などに、カセットセンサ101により給紙カセット40の再装填を検出する。給紙カセット40が再装填された場合には、電源を投入した直後と同じように、給紙ローラ21が給紙位置にされた後に一定時間逆転され、記録紙12の戻しモード処理が行われる。この後は、プリント開始信号の入力を待ち、この開始信号が入力されたときに、上記実施形態と同じように記録紙12の給紙と三色面順次記録とが行われる。
【0048】
図17は、記録紙の戻しモード処理をプリントの開始直前に行うようにした他の実施形態におけるフローチャートを示すものである。この場合にも、何らかの原因で給紙カセットや包装体からとび出した記録紙をプリント開始の直前に元の位置に戻すことができるため、記録紙の多重送りの発生が抑えられる。
【0049】
戻しモードを上記のようにプリント終了直後や電源投入直後、給紙カセットの再装填直後、又はプリント開始直前のいずれかで1回実施する代わりに、これらの各処理を選択的に組み合わせて用いるのが好ましい。これらの処理を全て併用してもよい。
【0050】
上記実施形態では、記録紙パッケージ10を用いて記録紙12を給紙カセット40内に装填するようにしたが、この他に、包装体11を用いることなく記録紙12を直接に装填部44にセットする場合に、本発明を実施してもよい。上記各実施形態では給紙ローラ21を一定時間例えば2秒間逆転させて、記録紙12を包装体11内に戻すようにしたが、この給紙ローラ21の逆転時間は適宜変更してよい。また、記録紙12の戻しを確実に行うために、給紙ローラ21の逆転を複数回行ってもよい。更には、図14に示すような記録紙センサ100を用いて、記録紙12が包装体11内に戻されたかどうかを監視し、包装体11内に戻されるまで給紙ローラ21を逆転させてもよい。
【0051】
図18及び図19は、給紙ローラ120を内蔵した本発明の実施形態による給紙カセット110の外観を示す斜視図である。給紙カセット110は、カセット本体111と蓋機能を有する記録紙分離部112とから構成されている。カセット本体111は、薄型の直方体状に形成されており、一端面が開放されて給紙開口113とされている。
【0052】
図20に示すように、カセット本体111内には、記録紙パッケージ114が装填される。記録紙パッケージ114の包装体115は、長い繊維を有した厚手の無塵紙により薄型箱状に形成されており、一端面が開放されて給紙口115aとなっている。この包装体115に、感熱記録紙12が20枚、支持体面を上にし感熱発色面を下にした状態できちんと積み重ねられて収納されている。なお、シールプリント用の厚手の記録紙の場合には、例えば10枚が収納される。最下層の記録紙12の下側には保護シート12aが配置されている。保護シート12aは記録紙12の感熱記録面に密着するように積み重ねられ、感熱記録面に光や湿気が侵入するのを防止している。なお、この保護シート12aは省略してもよい。
【0053】
図21に示すように、包装体115の上板115bには、これに連続して押さえ板115cが配置されている。この押さえ板115cは上板115bの接続部分から折り曲げられ、上板115bの下側に位置する。そして、折り曲げ部115dの弾性により押さえ板115cが下方に付勢されるため、記録紙12は相互に密着するように底板115eと押さえ板115cとにより挟持される。
【0054】
記録紙分離部112は上部角部が丸くされた直方体に形成されており、前端面及び後端面の上部と上面とには、コルク材123が貼り付けてある。したがって、このコルク材123と後に説明する記録紙押さえ板124とによって、記録紙12が重なって二重送りされたときに、下側の記録紙12がコルク材123との間の摩擦により係止して、上側の記録紙12のみが給紙される。なお、コルク材123は記録紙分離部112の上部のほぼ全面を覆うように取り付けているが、これは、記録紙12が接触する中央部付近にのみ貼りつけてもよい。
【0055】
更に、記録紙分離部112には、二重送りを防止するための分離突起125が2個離して設けられている。この分離突起125は、丸くされた上部角部112aに直角に突出するように形成されており、二重送りされる際の下側の記録紙12の先端に係止し、その送りをより一層確実に阻止する。
【0056】
記録紙分離部112は、給紙開口113に取付軸130を介して回動自在に取り付けられている。この記録紙分離部112は、図21に示すように起立した紙分離位置と、図22に示すように紙分離位置から時計方向に90度回転して横になった開放位置との間で変位する。起立した紙分離位置では、重ねられた記録紙12のうちの最上層の一枚が記録紙分離部112を乗り越えて通過が許容され、2枚目以降の記録紙12の先端は記録紙分離部112に当たってそれ以上の送りが阻止される。また開放位置では、記録紙分離部112が給紙開口113から退避した状態になり、給紙開口113を介して記録紙パッケージ114の装填が可能になる。
【0057】
これら紙分離位置及び開放位置に記録紙分離部112を切り換えるために、図18に示すように、取付軸130の端部130aには操作レバー131が固定されている。更に、紙分離位置及び開放位置に記録紙分離部112を保持するために、図示しないクリック係止機構が設けられており、紙分離位置や開放位置から簡単に変位することがないようにされている。
【0058】
図21に示すように、紙分離位置にされた記録紙分離部112とカセット本体111の上板111bとの間には隙間が形成され、この隙間が給紙通路132とされる。この給紙通路132内には、記録紙12を記録紙分離部112側に付勢する記録紙押さえ板124が配置されている。この記録紙押さえ板124は、取付軸124aを介してカセット本体111に取り付けられている。この記録紙押さえ板124は、バネ板を波形に折り曲げて構成されており、折り曲げ部124bにより記録紙12を記録紙分離部112側に押さえるように弱く付勢する。
【0059】
折り曲げ部124bは取付軸124aを中心にして給紙送り方向の前後に設けられている。そして、この折り曲げ部124bが記録紙分離部112側にバネ性をもって接触するため、給紙開口113が確実に閉鎖される。これにより、ゴミ等の侵入が防止される他に、遮光性及び防湿性を上げることができる。しかも、2つの折り曲げ部124bにより2カ所で閉鎖するため、記録紙12の先端が通過するときでも、常に一方の折り曲げ部124bで確実な閉鎖が行われる。
【0060】
カセット本体111には、給紙開口113近くでその上部に、給紙ローラ120が配置されている。この給紙ローラ120は、給紙カセット110が取り付けられる感熱プリンタによって駆動される駆動ギヤ135(図3参照)を介して給紙方向に回転され、最上層の記録紙12を引き出す。
【0061】
図21に示すように、カセット本体111の底板111aには、取付軸136を介して記録紙付勢板121が回動自在に取り付けられている。更に、取付軸136を回動自在に保持する受け部137を塞ぐように押さえバネ138が取り付けられている。押さえバネ138の先端138aは、記録紙付勢板121の下面に当接し、記録紙付勢板121を上方に付勢する。
【0062】
包装体115は記録紙12よりも給紙方向長さが短くされており、記録紙12の先端が包装体115から突出する。記録紙パッケージ114がカセット本体111に装填されると、この突出した記録紙12の先端部は、上側から給紙ローラ120で、下側から記録紙付勢板121の付勢突起121aの先端で押さえられる。これにより、記録紙12が給紙ローラ120側に付勢され、最上層の記録紙12が給紙ローラ120に押し当てられる。また、記録紙付勢板121の先端には、付勢突起121aが上方に突出して形成されており、これの先端が記録紙12の先端の下面に当たる。
【0063】
記録紙付勢板121の取付軸136はコイルバネ139により給紙方向とは反対側(図21左側)に付勢されている。受け部137は給紙方向に長く形成されており、取付軸136を給紙方向でシフト自在に保持する。更に、付勢突起121aと反対側で記録紙付勢板121にはつまみ部121bが突出して形成されている。
【0064】
つまみ部121bを持ち、記録紙付勢板121を下方に回動させて、図22に示すように、記録紙付勢板121の付勢突起121aの先端を底板111aの下方まで退避させると、コイルバネ139の力で記録紙付勢板121が左方向に変位し、付勢突起121aの先端が底板111aに当たるため、記録紙付勢板121が付勢位置に戻ることはない。これにより記録紙付勢板121は、付勢突起121aが給紙開口113から退避した開放位置に保持される。
【0065】
次に記録紙分離部112を開放位置にすると、図20に示すように、給紙開口113が開放された状態になり、記録紙パッケージ114の装填が可能になる。記録紙パッケージ114を給紙カセット110内に装填した後に、操作レバー131を起立させて記録紙分離部112を紙分離位置に戻す。また、記録紙付勢板121のつまみ部121bを持って、これを給紙方向にシフトすると、記録紙付勢板121の付勢突起121aが底板111aの先端を通過するため、押さえバネ138の力で記録紙付勢板121が給紙開口113側に回動し、図21に示すように、付勢突起121aが記録紙12の先端部の下側に当たり、記録紙12を給紙ローラ120側に付勢する。
【0066】
記録紙パッケージ114を給紙カセット110に装填する場合に、操作レバー131を時計方向に回転させて、記録紙分離部112を紙分離位置から開放位置にしてから、つまみ部121bを持って、記録紙付勢板121を退避位置(図5参照)にしてもよい。
【0067】
図18に示すように、カセット本体111の上板111bは排紙トレイを兼ねており、このため、上板111bには、記録紙ガイド140,141とストッパ142とが突出して設けられている。記録紙ガイド140,141は、記録紙12の両側を案内するものであり、上板111bの長辺に沿って長く形成されている。ストッパ142は、記録紙12の先端を係止して、上板111bからの脱落を防止する。
【0068】
図21に示すように、給紙カセット110を感熱プリンタ150の差込み口152にセットすると、クリック係止部材83が給紙カセット110の係止凹部110aに入り込み、給紙カセット110が感熱プリンタ150から脱落するのを阻止する。プリントに際しては、給紙ローラ120が給紙方向(反時計方向)に回転して、給紙カセット110内の記録紙パッケージ114の最上層の記録紙12のみが引き出され、プリンタ150内に給紙され、周知の三色面順次記録が行われる。記録を終了すると、記録紙12は感熱プリンタ側の排紙ローラ90により、カセット本体111の上板111b上に排出されて、プリントが終了する。
【0069】
上記実施形態では、記録紙付勢板121をつまみ部121bを持って付勢位置から係止位置にセットするようにしたが、これに代えて、図23〜図25に示すように、連動機構160により、記録紙分離部112の回転変位により記録紙付勢板121を連動させるようにしてもよい。この場合には、図23に示すように、給紙カセット161の取付軸130の、操作レバー131が取り付けられた端部とは反対側の端部にギヤトレイン162を配置し、記録紙分離部112の回転変位をギヤトレイン162を介して、図24に示す付勢板変位レバー163に伝達する。なお、上記実施形態と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。
【0070】
操作レバー131を時計方向に回転して、記録紙分離部112を図24に示す紙分離位置から図25に示す開放位置に回転させると、この回転がギヤトレイン162を介して変位レバー163に伝達され、変位レバー163は反時計方向に回転して、記録紙付勢板121を図24に示す付勢位置から図25に示す退避位置に変位させる。記録紙分離部112と一緒に付勢突起121aが給紙開口113から退避するため、記録紙パッケージ114を簡単に給紙カセット160内に装填することができる。操作レバー131を操作して、記録紙分離部112を開放位置から紙分離位置に回転させると、この回転変位がギヤトレイン162を介して変位レバー163に伝達され、変位レバー163が時計方向に回転して、底板111aの収納凹部164内に収納される。変位レバー163による下方への押し下げがなくなるため、記録紙付勢板121は押さえバネ138の力で退避位置から付勢位置に戻る。
【0071】
なお、上記実施形態では、ギヤトレイン162を用いて記録紙分離部112と記録紙付勢板121とを連動させたが、これは他の連動手段、例えばリンク機構等を用いて連動させてもよい。また、操作レバー131により記録紙分離部112を変位させたが、操作レバー131は省略してもよい。この場合には、記録紙分離部112を直接持って、これを回転変位させる。
【0072】
上記実施形態では、給紙ローラ120を給紙カセット110に内蔵させ、これにより、給紙ローラを給紙カセット内に挿入するためのローラ開口を不要にし、遮光性及び防湿性を向上させたが、これに代えて、図26に示すように、給紙ローラ170を感熱プリンタ171側に設けてもよい。なお、上記実施形態と同一部材には同一符号が付してある。この実施形態では、給紙カセット172のカセット本体173に、ローラ開口174を形成する。また、給紙ローラ170をローラアーム175で保持する。そして、ローラアーム175を変位させることによって、給紙ローラ170を、ローラ開口174からカセット本体173内に挿入させた給紙位置(実線表示)と、カセット本体173から退避させた退避位置(二点鎖線表示)との間で変位させる。給紙位置のときに給紙ローラ170を給紙方向に回転して給紙を行う。
【0073】
遮光性及び防湿性を向上させるために、ローラ開口174にはこれを開閉するスライド蓋176を設ける。スライド蓋176は、カセット本体173の上板173aに給紙方向でスライド自在に取り付けられている。このスライド蓋176はコイルバネ177で給紙方向に付勢されており、図27に示すように、給紙カセット172を感熱プリンタ171から取り外すと、スライド蓋176によってローラ開口174が閉じられる。また、スライド蓋176の上部先端には、感熱プリンタ171のフレーム178に当接する係止突起179が形成されている。
【0074】
したがって、カセット本体173を感熱プリンタ171のカセット差込み口にセットして、これを挿入すると、係止突起179がフレーム178に当たるため、カセット本体173の挿入に伴いスライド蓋176が開く。そして、カセット本体173が完全に差込み口に挿入されると、クリック係止部材83により給紙カセット172が脱落することのないように保持され、装填位置になる。この状態で、給紙ローラ170がローラ開口174から入り込み、最上層の記録紙12に当接して給紙を行うことができる。
【0075】
この実施形態によれば、給紙カセット172を感熱プリンタ171に装填していない状態では、コイルバネ177の付勢によりスライド蓋176は閉位置に常にセットされており、ローラ開口174から光や湿気がカセット本体173内に侵入することがなくなる。また、給紙カセット172を感熱プリンタ171にセットすると、このセット動作により自動的にスライド蓋176が開かれ、ローラ開口174を介して給紙ローラ170が給紙位置にセットされる。
【0076】
図18〜図27に示す給紙カセットを用いて給紙をする際に、図13〜図17に示した実施形態による給紙方法の少なくともいずれか一つを用いて給紙すると、多重送りを防止し、記録紙に対する防湿・遮光性が更に高まるので有利である。
【0077】
上記実施形態は、給紙カセットに装填された記録紙が最上層から順にプリンタに供給される構成となっているが、本発明は、記録紙を最下層から順に供給する場合にも実施できる。この場合、給紙通路が給紙カセットの底部側に設けられ、給紙ローラが最下層の記録紙に押し当てられて回転することによって、記録紙を送り出す。
【0078】
本発明は、感熱記録紙を用いたプリンタ及び給紙カセットに実施できる他に、昇華型や熱溶融型の記録紙を用いるプリンタ及び給紙カセットに実施することができる。更には、インクジェット方式、レーザープリント方式などの他の記録方式のプリンタ及びこれらのプリンタ用の給紙カセットに本発明を実施することもできる。
【0079】
このように、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲を逸脱することなく様々な変形が可能である。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、一端面のみを給紙開口として開放した箱型のカセット本体に記録紙を装填するようにし、この給紙開口も、記録紙分離部によって狭い給紙通路を残して塞がれるようになっており、プリンタにセットすることで給紙通路も塞がれるため、遮光性及び防湿性が向上する。
【0081】
前記2枚目以降の記録紙の先端を当接させる紙分離位置と、給紙開口から退避する退避位置との間で変位する記録紙分離部を設けたから、紙分離位置では給紙の際に記録紙を分離させることができ、多重送りが防止される。また、退避位置では記録紙分離部が給紙開口から退避して給紙開口が大きく開放され、給紙開口から記録紙をカセットに装填することができる。
【0082】
波形状に折り曲げた弾性板から構成した遮光部材を給紙通路に設け、弾性板の折り曲げ部を記録紙分離部側に当接させて給紙通路を塞ぐことによって、遮光性及び防湿性が更に向上する。記録紙は、この折り曲げ部によって記録紙分離部側に軽く押し当てられながら給紙通路を通過する。
【0083】
給紙カセットに給紙ローラを内蔵させることにより、給紙ローラを給紙カセット内に挿入するためのローラ開口が不要になり、遮光性及び防湿性が向上する。また、給紙ローラを内蔵させない場合は、ローラ開口にスライド自在な蓋部材を設け、これをコイルバネで閉方向に付勢することにより、給紙ローラをプリンタにセットしていない状態では、ローラ開口が閉じられているため、遮光性及び防湿性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録紙パッケージの外観を示す斜視図である。
【図2】記録紙パッケージの平面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】収納袋から記録紙パッケージを取り出した状態を示す斜視図である。
【図5】記録紙パッケージの包装体を展開した状態を示す斜視図である。
【図6】給紙カセットを示す斜視図である。
【図7】蓋を開いた状態の給紙カセットと記録紙パッケージとを示す斜視図である。
【図8】記録紙パッケージを装填した給紙カセットの内部を示す断面図である。
【図9】記録紙が残り少なくなった状態の給紙カセットの内部を示す断面図である。
【図10】給紙カセットの記録紙残量表示計を示す断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による感熱プリンタの要部を示す概略図である。
【図12】給紙カセットを取り付けた状態の図11の感熱プリンタの全体外観を示す斜視図である。
【図13】図11の感熱プリンタの動作を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態による、記録紙センサを設けた感熱プリンタを示す要部の概略図である。
【図15】第3の実施形態による、電源投入直後及びカセット再装填直後に記録紙を所定の給紙開始位置に戻すための戻しモードを行う感熱プリンタの動作を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施形態による、カセットセンサを設けた感熱プリンタを示す要部の概略図である。
【図17】第5の実施形態による、プリント開始直前に戻しモードを行う感熱プリンタの動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明による給紙カセットを左側から見た外観を示す斜視図である。
【図19】図18の給紙カセットを右側から見た外観を示す斜視図である。
【図20】図18の給紙カセットに記録紙パッケージを装填する様子を示す斜視図である。
【図21】図18の給紙カセットを示す縦断面図である。
【図22】図18の給紙カセットに記録紙パッケージを装填している状態を示す断面図である。
【図23】図18の給紙カセットを感熱プリンタにセットした状態を示す斜視図である。
【図24】記録紙分離部と記録紙付勢板とを連動させる連動機構を設けた別の実施形態による給紙カセットを示す斜視図である。
【図25】図24の給紙カセットの記録紙分離部が紙分離位置にあるときの連動機構の作動を示す、一部を切り欠いた断面図である。
【図26】更に別の実施形態による給紙カセットを感熱プリンタに装填した状態を示す要部の断面図である。
【図27】図26の給紙カセットを感熱プリンタから取り外した状態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
12 感熱型の記録紙
110 給紙カセット
111 カセット本体
112 記録紙分離部
113 給紙開口
114 記録紙パッケージ
115 包装体
125 分離突起
132 給紙通路
140,141 記録紙ガイド
150 感熱プリンタ
163 変位レバー
Claims (14)
- 一端面が給紙開口として開放され、この給紙開口から積層状態の複数の記録紙が装填される箱型のカセット本体と、
前記カセット本体の給紙開口近傍に配置され、一番上又は一番下にある1枚目の記録紙に接触して回転することによって記録紙をカセット本体から送り出す給紙ローラと、
積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、
1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するための記録紙分離部とを備え、
この記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記給紙開口の一部を塞ぎ前記2枚目以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録紙先端から退避して前記給紙開口を開放し前記積層状態の複数の記録紙の装填を可能とする開放位置との間で変位自在であり、前記記録紙分離部が前記紙分離位置にあるときに前記記録紙分離部と前記給紙開口との間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り出されることを特徴とする給紙カセット。 - 前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
- 前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ローラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した退避位置との間で変位自在に構成したことを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部が開放位置のときには前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動手段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部が開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、前記給紙開口から給紙カセットに記録紙を装填することを特徴とする請求項3または4記載の給紙カセット。
- プリンタに設けられた給紙ローラ制御手段に前記給紙ローラを連結する連結手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部の、少なくとも紙分離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
- 一端面が給紙開口として開放され、この給紙開口から積層状態の複数の記録紙が装填される箱型のカセット本体と、
前記カセット本体の給紙開口に近傍に配置され、プリンタの給紙ローラが挿入されて、一番上又は一番下にある1枚目の記録紙に接触するためのローラ開口と、
積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、
1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するための記録紙分離部とを備え、
この記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記給紙開口の一部を塞ぎ前記2枚目以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録紙先端から退避して前記給紙開口を開放し前記積層状態の複数の記録紙の装填を可能とする開放位置との間で変位自在であり、前記記録紙分離部が前記紙分離位置にあるときに前記記録紙分離部と前記給紙開口との間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り出されることを特徴とする給紙カセット。 - 前記ローラ開口に給紙方向でスライド自在に設けられ、ローラ開口を塞ぐ閉位置とローラ開口を開放する開位置との間で変位する蓋部材と、この蓋部材に形成または連結されていて、プリンタに給紙カセットをセットする際にプリンタに設けられた係止部に係止して蓋部材を開位置にスライドさせる係止部材と、蓋部材を閉位置に付勢する付勢手段とを更に備えたことを特徴とする請求項8記載の給紙カセット。
- 前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることを特徴とする請求項9記載の給紙カセット。
- 前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ローラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した退避位置との間で変位自在に構成したことを特徴とする請求項8記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部が開放位置のときには前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動手段を更に備えたことを特徴とする請求項11記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部が開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、給紙開口から給紙カセットに記録紙を装填することを特徴とする請求項11または12記載の給紙カセット。
- 前記記録紙分離部の、少なくとも紙分離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成されていることを特徴とする請求項8記載の給紙カセット。
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