JP2003327336A - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JP2003327336A JP2003127402A JP2003127402A JP2003327336A JP 2003327336 A JP2003327336 A JP 2003327336A JP 2003127402 A JP2003127402 A JP 2003127402A JP 2003127402 A JP2003127402 A JP 2003127402A JP 2003327336 A JP2003327336 A JP 2003327336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光性や防湿性を保持しつつ、記録紙の多重
送りも無くすようにした給紙カセットを提供する。 【解決手段】 カセット本体111の給紙開口113
に、記録紙分離部112を設ける。記録紙分離部112
を取付軸130により回動自在に給紙開口113に取り
付ける。これを起立した分離位置と横になった退避位置
との間で変位させる。記録紙付勢板121を底板111
aに回動自在に取り付ける。記録紙付勢板121を押さ
えバネ138により給紙ローラ120側に付勢する。記
録紙付勢板121を、付勢位置と退避位置との間で変位
させる。給紙カセット110内に記録紙パッケージ11
4を装填し、給紙開口113側を感熱プリンタ150に
セットする。給紙開口113側が感熱プリンタ150に
入るため、遮光性及び防湿性が低下することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ用の給紙
カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、例えばサーマルプリンタに
は、感熱プリンタと熱転写プリンタとがあり、それぞれ
専用の記録紙が用いられる。感熱プリンタ用の記録紙
は、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色
層、イエロー感熱発色層が順次層設してある。そして表
面の感熱発色層から順に熱記録を行い、次の感熱発色層
に熱記録する際に、光定着を行っている。この光定着
は、個々の感熱発色層に特有な波長域の電磁線、例えば
紫外線を照射して発色能力を失わせるものであり、既に
記録した感熱発色層が次の感熱発色層の熱記録の際に再
度発色することを防止するために行われる。この感熱プ
リンタ用の記録紙は、通常の光源下でも長時間曝した場
合には発色特性に影響が出るので、遮光袋に収納され、
さらにこれが紙箱に収納された状態で供給されている。
【0003】一方、熱転写プリンタはインクフイルムの
インクを溶融又は軟化させて記録紙に転写する溶融型
と、インクフイルムの染料を記録紙に昇華又は拡散させ
る昇華型とがあり、溶融型プリンタ用の記録紙には平滑
性の高い塗工紙を用い、昇華型プリンタ用の記録紙には
ポリエステル系樹脂でコーティングした専用紙を用い
る。これらの熱転写プリンタ用の記録紙は、複数枚が積
層されて防湿袋に収納され、さらにこれが紙箱に収納さ
れた状態で供給されている。
【0004】記録紙をプリンタに装填する際には、まず
包装袋を開封し記録紙パッケージを取り出して、これを
給紙カセットに装填する。そして、この給紙カセットを
プリンタにセットする。このように給紙カセットを介し
て記録紙をプリンタに給紙している。この給紙カセット
では、例えば特開平9−132330号公報に開示され
るように、カセット本体と蓋体との当接部に、気密性ス
ポンジ等を配置して、収納した記録紙が湿けることがな
いようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
給紙カセットでは、蓋を閉めた保存状態では完全な密閉
性が維持されるものの、給紙するときには、蓋を開けな
ければならず、防湿性が低下するという問題がある。し
かも、単に記録紙を積み重ねた状態で給紙が行われるた
め、最上層の記録紙だけでなくその下の記録紙も一緒に
搬送されてしまう多重送りが発生することもある。この
多重送りは、感熱記録紙だけでなく、その他の記録紙で
も発生する。
【0006】多重送りが発生すると、記録紙が給紙通路
内で詰まったり、記録紙の所定エリアに記録することが
できなくなるという問題がある。また、多重送りにより
最上層から2枚目または2枚目以降の数枚の記録紙の先
端が給紙カセットから突出した状態で給紙が停止してし
まうことがある。給紙カセットから突出した記録紙先端
部は、記録紙相互が密着することによる記録面の防湿性
や遮光性が得られなくなり、この状態が長くなると、湿
気や光によって記録面の発色特性が変化してしまう。こ
れが、色むらや濃度むらができる原因となる。
【0007】また、給紙カセットやこれをセットしたプ
リンタを持ち運ぶ場合には、記録紙が給紙カセットやプ
リンタ内で、給紙開始位置からとび出してしまうことが
ある。更に、給紙カセットをプリンタにセットする場合
にも同様にして記録紙が給紙開始位置からとび出してし
まうことがある。この状態で給紙を行うと、多重送りの
原因になり、紙詰まりになることがある。このような問
題はサーマルプリンタに限らず、その他の方式のプリン
タでも発生する。
【0008】本発明は、多重送りを防止するとともに、
記録紙の記録面の防湿性や遮光性を維持することができ
るようにした給紙カセットを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給紙カセットは、複数枚の記録紙が積み重
ねられて装填され、一端面が給紙開口として開放された
箱型のカセット本体と、カセット本体の給紙開口近傍に
配置され、最上層又は最下層となる1枚目の記録紙に接
触して回転することによって記録紙をカセット本体から
送り出す給紙ローラと、積み重ねられた記録紙全体を押
して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当てる記録
紙付勢手段と、1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙か
ら分離するための記録紙分離部とを備えており、この記
録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記2枚目以
降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録紙
先端から退避して給紙開口を開放する開放位置との間で
変位自在であり、記録紙分離部が前記紙分離位置にある
ときに記録紙分離部と給紙開口との間に形成される給紙
通路を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り
出される。
【0010】なお、前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を
更に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾
性板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分
離部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることが好ま
しい。また、前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ロー
ラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した
退避位置との間で変位自在に構成することが好ましい。
【0011】前記記録紙分離部が開放位置のときには前
記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分
離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動
手段を更に備えることが好ましい。また、前記記録紙分
離部が開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置
にあるときに、前記給紙開口から給紙カセットに記録紙
を装填することが好ましい。また、プリンタに設けられ
た給紙ローラ制御手段に前記給紙ローラを連結する連結
手段を更に備えることが好ましい。また、前記記録紙分
離部の、少なくとも紙分離位置において給紙通路側に向
く面に摩擦層が形成されていることが好ましい。
【0012】また、本発明の給紙カセットは、複数枚の
記録紙が積み重ねられて装填され、一端面が給紙開口と
して開放された箱型のカセット本体と、前記カセット本
体の給紙開口に近傍に配置され、プリンタの給紙ローラ
が挿入されて、一番上又は一番下にある1枚目の記録紙
に接触するためのローラ開口と、積み重ねられた記録紙
全体を押して前記給紙ローラに1枚目の記録紙を押し当
てる記録紙付勢手段と、1枚目の記録紙を2枚目以降の
記録紙から分離するための記録紙分離部とを備え、この
記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記2枚目
以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記記録
紙先端から退避して前記給紙開口を開放する開放位置と
の間で変位自在であり、前記記録紙分離部が前記紙分離
位置にあるときに前記記録紙分離部と前記給紙開口との
間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙がカ
セット本体から送り出されることが好ましい。
【0013】なお、前記ローラ開口に給紙方向でスライ
ド自在に設けられ、ローラ開口を塞ぐ閉位置とローラ開
口を開放する開位置との間で変位する蓋部材と、この蓋
部材に形成または連結されていて、プリンタに給紙カセ
ットをセットする際にプリンタに設けられた係止部に係
止して蓋部材を開位置にスライドさせる係止部材と、蓋
部材を閉位置に付勢する付勢手段とを更に備えることが
好ましい。
【0014】前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に備
えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板か
ら構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部に
当接させて前記給紙通路を塞いでいることが好ましい。
また、前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ローラ側に
付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避した退避位
置との間で変位自在に構成することが好ましい。
【0015】前記記録紙分離部が開放位置のときには前
記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙分
離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連動
手段を更に備えることが好ましい。前記記録紙分離部が
開放位置にあり、前記記録紙付勢手段が退避位置にある
ときに、給紙開口から給紙カセットに記録紙を装填する
ことが好ましい。また、前記記録紙分離部の、少なくと
も紙分離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形
成されていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説述するため
に、添付の図面に従ってこれを説明する。図1ないし図
3に示すように、記録紙パッケージ10の包装体11内
には、支持体を上にし感熱発色面を下にした状態で感熱
型の記録紙12が20枚積み重ねられた状態で収納され
ている。また、接着面と剥離紙を備えたシールプリント
用の厚手の記録紙の場合には、10枚が収納される。最
下層の記録紙12の下側には保護シート12aが配置さ
れている。保護シート12aは記録紙12の感熱記録面
に密着するように積み重ねられる、感熱記録面に光や湿
気が侵入することを防止する。この保護シート12aは
省略してもよい。
【0017】図4に示すように、記録紙パッケージ10
は、遮光性及び防湿性を有する収納袋13に入れられて
販売され、使用時に、収納袋13の切取り部13aを切
り取り線14に沿って破り取ることで開封される。ま
た、使用途中の記録紙パッケージ10を再度収納するた
めに、収納袋13の開封口13bの近くには、合成樹脂
製のファスナー15が設けられている。ファスナー15
は周知のように、一組の嵌合突条からなり、一方の雄型
突条が他方の雌型突条に嵌合することで、密封されるよ
うになっている。なお、図中の符号16は吊り下げ孔を
示しており、この孔16に、吊り下げ用のフック17が
挿入されることで、収納袋13が吊り下げ展示され、販
売される。
【0018】図5に示すように、包装体11は、長い繊
維からなる厚手の無塵紙を打ち抜き成形した一枚の板を
折り線19に沿って折り曲げることで、薄型箱状に構成
される。長い繊維の無塵紙を用いることにより、そのカ
ットの際や給紙のときに切り屑などの発生が抑えられ、
プリントに悪影響を与えることがない。包装体11は、
記録紙12よりも少し大きいサイズの矩形状の上板11
aと底板11bと、上板11aと底板11bを繋ぐ端板
11cと、上板11aの両側の側板11d,11eと、
これらの側板11d,11eに折り線19を介して連続
した保持片11f,11gとから構成されている。包装
体11の端板11cとは反対側の端部は開放されてお
り、給紙開口20とされている。また、上板11aの給
紙開口20側の短辺には、折り返し線30を介して押さ
え板11hが連続している。
【0019】また、上板11a及び押さえ板11hに
は、感熱プリンタ側の給紙ローラ(図8参照)21が入
り込むローラ挿入口22が形成されている。側板11
d,11eと端板11cとには、切欠き23,24,2
5,26,27が形成されている。これらの切欠き23
〜27は、各側板11c〜11eとこれに連結した上板
11a及び底板11bに跨がるように形成されている。
【0020】図2に示すように、切欠き23と25と
は、包装体11の中心Pを記録紙12の供給方向に通る
中心線CL1を基準にして対称な位置に形成されてお
り、切欠き24は、切欠き25,26に対して中心線C
L1を基準にして非対称な位置に形成されている。ま
た、切欠き27は、中心線CL1に対して非対称に形成
されている。切欠き23と24とは、包装体11の中心
Pを通り前記中心線CL1に直交する中心線CL2を基
準にして非対称な位置に形成されている。
【0021】図3に示すように、前記押さえ板11h
は、折り返し線30を介して上板11aの下方に重なる
ように180度に折り曲げられる。これによりローラ挿
入口22が給紙開口20に連続する。また、押さえ板1
1hは最上部に位置する記録紙12を底板11b側に押
さえるように付勢する。これにより、収納された記録紙
12が相互に密着した状態になり、感熱記録面が下層の
記録紙12で覆われるため、空気や光が感熱記録面に入
り込むことが少なくなり、防湿・遮光効果が得られ、湿
気や光によって発色特性が変化するのを防いでいる。
【0022】保持片11f,11gと底板11bとの重
ね合わせ部分で、給紙開口20と反対側の端部近くには
接着層31が設けられる。この接着層31により、包装
体11は箱型に維持される。また、接着層31が保持片
11f,11gと底板11bとの重ね合わせ部分の全面
に配置されることなく、給紙開口20と反対側の端部に
のみ、全体長さ(長辺長さ)の約1/3〜1/2の長さ
で配置されている。これにより、後に説明するように、
記録紙12の減りに対応して、底板11bの給紙開口側
の半分程度が上方に押し上げられるようになっている。
【0023】図6及び図7は、記録紙パッケージ10が
装填される給紙カセット40を示す斜視図である。給紙
カセット40は、記録紙パッケージ10を内蔵するよう
に、カセット本体41と蓋42とから構成されており、
全体が薄型箱状に形成されている。蓋42は90度の角
度で開閉自在に取付軸43を介してカセット本体41に
取り付けられる。そして、蓋42が起立した開状態で、
パッケージ装填部44に記録紙パッケージ10が装填さ
れる。また、蓋42が水平になる閉状態では、図8に示
すように、係止爪45,46が係止することで、この閉
状態が維持される。蓋42を開ける場合には、係止解除
板47を押すことにより、係止爪45,46の係止が解
除され、蓋42の開放が可能になる。このため、係止解
除板47は、記録紙12の給紙方向に移動自在に取付軸
47aを介して底板48に取り付けられている。そし
て、係止解除板47は、コイルバネ47bにより係止方
向に付勢されている。
【0024】図7に示すように、パッケージ装填部44
は記録紙パッケージ10よりも少し大きめに形成されて
おり、装填が容易に行えるようになっている。また、装
填部44の底板48には、前記切欠き23〜27に対応
する位置でガイド突起50,51,52,53,54が
形成されている。各ガイド突起50〜54は矩形であ
り、上端には傾斜したガイド面55が形成されている。
このガイド面55を介して、切欠き23〜27内にガイ
ド突起50〜54が円滑に案内される。
【0025】記録紙パッケージ10を正規位置で装填部
44にセットしたときには、切欠き23〜27内にガイ
ド突起50〜54が各々入り込み、記録紙パッケージ1
0の装填が許容される。また、左右や前後を逆にした状
態で記録紙パッケージ10を装填部44にセットする
と、各切欠き23〜27とガイド突起50〜54との位
置が合わないため、記録紙パッケージ10を挿入するこ
とができなくなり、誤った装填であることがすぐに判
る。この場合には、切欠き23〜27とガイド突起50
〜54との位置が合うように記録紙パッケージ10の向
きを変えて再装填することにより、記録紙パッケージ1
0をパッケージ装填部44に正規位置で装填することが
できる。
【0026】左右に位置する4個のガイド突起50〜5
3は、左右で1組とされている。図10に示すように、
これら1組のガイド突起50,52と、ガイド突起5
1,53との内側面間の距離W1は、記録紙の幅よりも
僅かに大きくされており、これら1組のガイド突起5
0,52とガイド突起51,53との間に記録紙12が
入り込むことで、包装体11内で記録紙12は左右方向
(給紙方向に直交する方向)で位置決めされる。包装体
11に記録紙12がゆるく装填されていても、給紙カセ
ット40内に記録紙パッケージ10が装填されると、こ
れらガイド突起50,52、51,53により記録紙1
2の給紙方向に直交する方向で自動的に位置決めされ
る。したがって、記録紙12が斜行して給紙されること
がなく、画像が斜めに記録されたり、記録紙12が詰ま
ったりすることがなくなる。なお符号12bは、保護シ
ート12aの切欠きを示す。
【0027】図8に示すように、ガイド突起54によ
り、包装体11内で記録紙12が給紙方向で位置決めさ
れる。したがって、包装体11内に記録紙がゆるく装填
されていても、記録紙パッケージ10を給紙カセット4
0にセットすると、記録紙11が給紙方向に自動的に位
置決めされる。パッケージ装填部44の底板48の一部
には押上板57が設けられており、取付軸58を介して
底板48に回動可能に取り付けられている。押上板57
はコイルバネ59により上方に付勢されており、記録紙
パッケージ10内の包装体11の底板11bを上方に押
し上げる。蓋42を閉じた状態で、前記取付軸43の近
くで、カセット本体41と蓋42との間には隙間が形成
してあり、この隙間により給紙通路60が構成されてい
る。給紙通路60には、記録紙分離部62が突出して形
成してあり、これの表面にコルク材63が貼り付けてあ
る。
【0028】また、給紙通路60には、記録紙押さえ板
61が取付軸61aを介して蓋42に取り付けられてい
る。この押さえ板61は、バネ板を波形に折り曲げて構
成されており、折り曲げ部61bにより記録紙12を記
録紙分離部62に弱く押さえ付ける。このコルク材63
と記録紙押さえ板61とによって、記録紙12が2枚以
上重なって送られようとしたときに、下側の記録紙12
がコルク材63との間の摩擦により係止して、上側の記
録紙12のみが給紙される。なお、コルク材63は記録
紙分離部62の上部のほぼ全面を覆うように取り付けて
いるが、これは、記録紙が接触する中央部付近にのみ貼
りつけてもよい。
【0029】更に、記録紙分離部62には、多重送りを
更に防止するための分離突起64が2個離して設けられ
ている。この分離突起64は、多重送りされようとした
下側の記録紙の先端に係止し、その送りを阻止する。
【0030】折り曲げ部61bは取付軸61aを中心に
して給紙送り方向の前後に設けられている。そして、こ
の折り曲げ部61aが記録紙分離部62側にバネ性をも
って接触するため、給紙通路60が確実に閉鎖される。
これにより、ゴミ等の侵入が防止される他に、遮光性及
び防湿性を上げることができる。しかも、2つの折り曲
げ部61bにより2カ所で閉鎖するため、記録紙の先端
が通過するときでも、常に一方の折り曲げ部61bで確
実な閉鎖が行われる。
【0031】図9に示すように、給紙カセット40の蓋
42には、記録紙パッケージ10のローラ挿入口22に
対応する位置で、ローラ開口65が形成してある。この
ローラ開口65には、給紙カセット40が感熱プリンタ
75にセットされたときに、給紙ローラ21が入り込
む。そして、この給紙ローラ21がローラ挿入口22を
介して記録紙パッケージ10の最上層の記録紙12に接
触する。給紙ローラ21がプリント開始時に給紙方向に
回転することにより記録紙パッケージ10から最上層の
記録紙12が引き出され、感熱プリンタ75のプリント
ステージ74(図11参照)に供給される。
【0032】図6及び図9に示すように、給紙カセット
40の蓋42の上面は排紙トレイを兼ねており、蓋42
には、記録紙ガイド66,67とストッパ68とが突出
して設けられている。記録紙ガイド66,67は、記録
紙12の両側を案内するものであり、蓋42の長辺に沿
って長く形成されている。ストッパ68は、記録紙12
の先端を止めて、蓋42からの脱落を防止するものであ
る。
【0033】ストッパ68の給紙通路60と反対側の面
には、記録紙残量表示計70が設けてある。図10に示
すように、この記録紙残量表示計70は、記録紙12の
残量(残り枚数)が、指示体73の指示部73aによっ
て目盛り71,72に表示されるようになっている。目
盛り71,72は、指示体73の左右に配置されてお
り、右側の目盛り71は普通紙用となっており、「2
0」〜「空」までを表示する。左側の目盛り72はシー
ルプリントなどの厚手の記録紙用とされており、「1
0」〜「空」までを表示する。指示体73の下端73c
は最上層の記録紙12に当接している。
【0034】図12は、給紙カセット40が装填された
状態の感熱プリンタ75を示す斜視図である。感熱プリ
ンタ75の前面76には、給紙カセット40の差込み口
77が形成されており、これに給紙カセット40が差し
込まれる。給紙カセット40を差込み口77にセットす
ると、図8に示すように、クリック係止部材83が給紙
カセット40の凹部40aに係止し、これの脱落を防止
する。更に、前面76には、差込み口77の他に、操作
パネル78,液晶ディスプレイ79,ICカード挿入口
80,スマートメディアの挿入口81,及び電源スイッ
チ82が設けられている。
【0035】図11に示すように、給紙ローラ21は、
ローラ保持アーム84に回転自在に取り付けられてい
る。ローラ保持アーム84は、アーム変位機構85によ
り、給紙ローラ21が最上層の記録紙12に接触する給
紙位置と、図8に示すような上方に退避した退避位置と
の間で変位する。給紙位置では、図9に示すように、蓋
42のローラ開口65内に給紙ローラ21が入り込む。
給紙カセット40内の記録紙12は押上板57により上
方に付勢されているので、最上層の記録紙12が常に給
紙ローラ21に接触するようにされる。
【0036】アーム変位機構85は、ローラ保持アーム
84の取付軸に固定されたギヤ86と、このギヤ86を
正逆回転させるモータ87とから構成されている。な
お、アーム変位機構85をギヤ86で変位させる代わり
に、カム機構やリンク機構を用いて変位させてもよい。
また、駆動源としてはモータ87の代わりにソレノイド
等を用いてもよい。
【0037】給紙ローラ21は、図示しないタイミング
ベルトを介して送りローラ対88a,88bのキャプス
タンローラ88aに連係されている。キャプスタンロー
ラ88aはパルスモータ89により回転駆動される。送
りローラ対88a,88bは、キャプスタンローラ88
aとニップローラ88bとから構成されている。また、
タイミングベルトを介して排紙ローラ対90にも、パル
スモータ89の駆動が伝達される。これら給紙ローラ2
1と送りローラ対88a,88bと排紙ローラ対90と
はその周速度がほぼ同じになるように設定されている。
【0038】送りローラ対88a,88bはパルスモー
タ89の正転により記録紙12を矢印A1で示す給紙方
向に送る。また、モータ89の逆転により記録紙12を
矢印B1で示すプリント方向に送る。送りローラ対88
a,88bの給紙方向A1上流側には、上流側から順に
定着器91及び記録紙センサ92が配置されている。送
りローラ対88a,88bに対して給紙方向A1の下流
側にはサーマルヘッド93とプラテンローラ94とが配
置されている。
【0039】プラテンローラ94はローラシフト機構9
5により記録紙12をサーマルヘッド93の発熱素子ア
レイ93aに押圧する記録位置と、発熱素子アレイ93
aから離れた退避位置との間で変位する。各モータ8
7,89、ローラシフト機構95はドライバ87a,8
9a,95aを介してシステムコントローラ96により
制御される。また、サーマルヘッド93の各発熱素子
は、サーマルヘッド93に内蔵した図示しないヘッドド
ライバ及びプリント部97により、画像データに応じて
発熱制御される。
【0040】システムコントローラ96は、周知のマイ
クロコンピュータから構成されており、各部を制御して
三色面順次で記録紙12にフルカラー画像を記録する。
ペーパーガイド98の給紙通路98aを通って給紙され
た記録紙12は、ペーパーガイド98のプリント通路9
8bを通ってプリントステージ74に送られる。三色面
順次記録では、記録紙12は送りローラ対88a,88
bによってプリント通路98b及び排紙通路98cを往
復動させられ、記録が終了すると、排紙ローラ対90に
よって排紙通路98cを通って排出口99から給紙カセ
ット40の上面に排出される。
【0041】次に上記構成を有するプリンタの動作を図
13を参照しながら説明する。操作パネル78を操作し
て、プリント操作を指示すると、液晶ディスプレイ79
にプリント対象画像が表示される。これを確認した後に
操作パネル78のプリントキーを操作すると、プリント
が開始される。プリントに際しては、先ずアーム変位機
構85により給紙ローラ21が給紙位置にセットされ
る。この後、パルスモータ89が正転して給紙ローラ2
1を給紙方向に回転する。給紙ローラ21の回転によ
り、このローラ21に接触している最上層の記録紙12
が給紙カセット40から引き出され、プリントステージ
74側に送られる。給紙された記録紙12の先端が記録
紙センサ92で検出された後、2秒を経過すると、記録
紙12の先端が送りローラ対88a,88bに達したと
判定され、アーム変位機構85により給紙ローラ21が
給紙位置から退避位置に変位する。この後は、送りロー
ラ対88a,88bにより記録紙12が給紙方向A1に
送られる。記録紙12の後端が記録紙センサ92を通過
するとこの後端通過信号に基づきパルスモータ89の正
転が停止され、記録紙12は記録開始位置で停止され
る。
【0042】この後パルスモータ89が逆転され、記録
紙12がプリント方向B1に送られる。そして、この送
り中に、記録紙12の記録エリアに対して、先ずイエロ
ー画像が熱記録される。イエロー記録時には定着器91
のイエロー定着ランプ91aが点灯して、イエロー感熱
発色層を定着させる。イエロー記録が終了すると、パル
スモータ89が正転して、送りローラ対88a,88b
により記録紙12が記録開始位置まで引き戻される。以
下、同様にして、記録エリアに対してマゼンタ画像が熱
記録され、この熱記録時にマゼンタ定着ランプ91bが
点灯して、マゼンタ感熱発色層が定着される。マゼンタ
記録後は同様にして記録紙12が記録開始位置に戻され
た後に、記録エリアに対してシアン画像が熱記録され
る。この熱記録時にもマゼンタ定着ランプ91bが点灯
され、未記録エリアが漂白される。シアン画像の熱記録
後は、排紙ローラ対90により記録紙12が給紙カセッ
ト40の上面に排出される。
【0043】何らかの原因で給紙ローラ21が最上層の
みならず2枚目の記録紙12も給紙してしまった場合に
は、記録紙分離部62で下側の記録紙が摩擦により係止
され、その送りが停止され、上側の記録紙12のみが給
紙される。この場合に、下側の記録紙12は途中まで引
き出された状態で停止している。この状態で放置してお
くと、記録紙パッケージ10から引き出された先端部分
については、きちんと積み重ねることによる記録紙12
相互の密着による記録面の防湿及び遮光の効果が得られ
なくなり、この先端部分の発色特性が湿気や光の影響で
変化してしまう。したがって、この部分に濃度むらや色
むらが発生してしまう。
【0044】このような問題を避けるために、本発明で
は、給紙ローラ21を給紙方向とは反対側に一定時間例
えば2秒ほど回転させる戻しモードを実行する。図13
に示す実施形態では、給紙モードで1枚目の記録紙12
を給紙してプリントが終了した後に、戻しモードを実行
する。これにより、2枚目以降の記録紙12が多重送り
で途中まで引き出された場合でも、これが包装体11内
に確実に戻される。したがって、記録紙12同士の全面
が密着した状態となって湿気や光により発色特性が変化
するのを防ぐ。なお、同一画像を複数枚プリントする場
合には、前の記録紙12が排出された後に、同様にし
て、給紙モード、三色面順次記録、戻しモードの順に処
理が行われる。
【0045】上記実施形態では、記録紙12が多重送り
されていない場合でも、給紙ローラ21を給紙方向とは
反対側に一定時間回転させて、記録紙12をパッケージ
10内に戻すようにしたが、この他に、図14に示すよ
うに、多重送りによる記録紙12の先端を検出する記録
紙センサ100を記録紙分離部62に設け、記録紙セン
サ100で記録紙12の先端を検出したときのみ、給紙
ローラ21を給紙方向とは反対側に回転させて、記録紙
12を記録紙パッケージ10内に戻すようにしてもよ
い。記録紙センサ100は、光路を記録紙12が遮るこ
とで記録紙12を検出するインターラプト型や、反射光
の光量変化で記録紙12を検出する反射型のいずれであ
ってもよい。なお、上記実施形態と同一構成部材には同
一符号が付してある。この構成により、給紙カセット内
の給紙開始位置からの記録紙のとび出しをなくして、濃
度ムラや色ムラの発生を抑えることができる。しかも、
途中まで記録紙が引き出されたときのみ、給紙ローラを
給紙方向とは反対側に回転させるので、効率がよくな
る。
【0046】図15は、電源投入時と、電源投入後の給
紙カセット40の再装填の際に、給紙ローラ21を逆転
して戻しモードを実行し、給紙開始位置からとび出した
記録紙12を記録紙パッケージ10内に戻すようにした
他の実施形態におけるフローチャートを示している。こ
の場合には、感熱プリンタの電源投入後に、各部を初期
位置に設定する初期化を行った後に、給紙ローラを下降
させてこれを2秒間逆転させる。これにより、何らかの
原因で記録紙パッケージからとび出してしまった記録紙
を給紙開始位置に戻すことができる。記録紙がとび出し
た状態で給紙されることがなくなるため、多重送りや記
録紙の詰まりの発生が抑えられる。
【0047】給紙カセット40の再装填の際に、戻しモ
ードを実行するために、図16に示すように、給紙カセ
ット40の差し込み口77にカセットセンサ101を設
け、このカセットセンサ101により給紙カセット40
が装填されているか否かを検出する。カセットセンサ1
01は、カセット装填時に給紙カセット40に当接して
オンになるリミットスイッチやその他の光センサ等から
構成される。そして、電源を投入した後に、給紙カセッ
ト40を取り出して記録紙パッケージ10を交換した時
などに、カセットセンサ101により給紙カセット40
の再装填を検出する。給紙カセット40が再装填された
場合には、電源を投入した直後と同じように、給紙ロー
ラ21が給紙位置にされた後に一定時間逆転され、記録
紙12の戻しモード処理が行われる。この後は、プリン
ト開始信号の入力を待ち、この開始信号が入力されたと
きに、上記実施形態と同じように記録紙12の給紙と三
色面順次記録とが行われる。
【0048】図17は、記録紙の戻しモード処理をプリ
ントの開始直前に行うようにした他の実施形態における
フローチャートを示すものである。この場合にも、何ら
かの原因で給紙カセットや包装体からとび出した記録紙
をプリント開始の直前に元の位置に戻すことができるた
め、記録紙の多重送りの発生が抑えられる。
【0049】戻しモードを上記のようにプリント終了直
後や電源投入直後、給紙カセットの再装填直後、又はプ
リント開始直前のいずれかで1回実施する代わりに、こ
れらの各処理を選択的に組み合わせて用いるのが好まし
い。これらの処理を全て併用してもよい。
【0050】上記実施形態では、記録紙パッケージ10
を用いて記録紙12を給紙カセット40内に装填するよ
うにしたが、この他に、包装体11を用いることなく記
録紙12を直接に装填部44にセットする場合に、本発
明を実施してもよい。上記各実施形態では給紙ローラ2
1を一定時間例えば2秒間逆転させて、記録紙12を包
装体11内に戻すようにしたが、この給紙ローラ21の
逆転時間は適宜変更してよい。また、記録紙12の戻し
を確実に行うために、給紙ローラ21の逆転を複数回行
ってもよい。更には、図14に示すような記録紙センサ
100を用いて、記録紙12が包装体11内に戻された
かどうかを監視し、包装体11内に戻されるまで給紙ロ
ーラ21を逆転させてもよい。
【0051】図18及び図19は、給紙ローラ120を
内蔵した本発明の実施形態による給紙カセット110の
外観を示す斜視図である。給紙カセット110は、カセ
ット本体111と蓋機能を有する記録紙分離部112と
から構成されている。カセット本体111は、薄型の直
方体状に形成されており、一端面が開放されて給紙開口
113とされている。
【0052】図20に示すように、カセット本体111
内には、記録紙パッケージ114が装填される。記録紙
パッケージ114の包装体115は、長い繊維を有した
厚手の無塵紙により薄型箱状に形成されており、一端面
が開放されて給紙口115aとなっている。この包装体
115に、感熱記録紙12が20枚、支持体面を上にし
感熱発色面を下にした状態できちんと積み重ねられて収
納されている。なお、シールプリント用の厚手の記録紙
の場合には、例えば10枚が収納される。最下層の記録
紙12の下側には保護シート12aが配置されている。
保護シート12aは記録紙12の感熱記録面に密着する
ように積み重ねられ、感熱記録面に光や湿気が侵入する
のを防止している。なお、この保護シート12aは省略
してもよい。
【0053】図21に示すように、包装体115の上板
115bには、これに連続して押さえ板115cが配置
されている。この押さえ板115cは上板115bの接
続部分から折り曲げられ、上板115bの下側に位置す
る。そして、折り曲げ部115dの弾性により押さえ板
115cが下方に付勢されるため、記録紙12は相互に
密着するように底板115eと押さえ板115cとによ
り挟持される。
【0054】記録紙分離部112は上部角部が丸くされ
た直方体に形成されており、前端面及び後端面の上部と
上面とには、コルク材123が貼り付けてある。したが
って、このコルク材123と後に説明する記録紙押さえ
板124とによって、記録紙12が重なって二重送りさ
れたときに、下側の記録紙12がコルク材123との間
の摩擦により係止して、上側の記録紙12のみが給紙さ
れる。なお、コルク材123は記録紙分離部112の上
部のほぼ全面を覆うように取り付けているが、これは、
記録紙12が接触する中央部付近にのみ貼りつけてもよ
い。
【0055】更に、記録紙分離部112には、二重送り
を防止するための分離突起125が2個離して設けられ
ている。この分離突起125は、丸くされた上部角部1
12aに直角に突出するように形成されており、二重送
りされる際の下側の記録紙12の先端に係止し、その送
りをより一層確実に阻止する。
【0056】記録紙分離部112は、給紙開口113に
取付軸130を介して回動自在に取り付けられている。
この記録紙分離部112は、図21に示すように起立し
た紙分離位置と、図22に示すように紙分離位置から時
計方向に90度回転して横になった開放位置との間で変
位する。起立した紙分離位置では、重ねられた記録紙1
2のうちの最上層の一枚が記録紙分離部112を乗り越
えて通過が許容され、2枚目以降の記録紙12の先端は
記録紙分離部112に当たってそれ以上の送りが阻止さ
れる。また開放位置では、記録紙分離部112が給紙開
口113から退避した状態になり、給紙開口113を介
して記録紙パッケージ114の装填が可能になる。
【0057】これら紙分離位置及び開放位置に記録紙分
離部112を切り換えるために、図18に示すように、
取付軸130の端部130aには操作レバー131が固
定されている。更に、紙分離位置及び開放位置に記録紙
分離部112を保持するために、図示しないクリック係
止機構が設けられており、紙分離位置や開放位置から簡
単に変位することがないようにされている。
【0058】図21に示すように、紙分離位置にされた
記録紙分離部112とカセット本体111の上板111
bとの間には隙間が形成され、この隙間が給紙通路13
2とされる。この給紙通路132内には、記録紙12を
記録紙分離部112側に付勢する記録紙押さえ板124
が配置されている。この記録紙押さえ板124は、取付
軸124aを介してカセット本体111に取り付けられ
ている。この記録紙押さえ板124は、バネ板を波形に
折り曲げて構成されており、折り曲げ部124bにより
記録紙12を記録紙分離部112側に押さえるように弱
く付勢する。
【0059】折り曲げ部124bは取付軸124aを中
心にして給紙送り方向の前後に設けられている。そし
て、この折り曲げ部124bが記録紙分離部112側に
バネ性をもって接触するため、給紙開口113が確実に
閉鎖される。これにより、ゴミ等の侵入が防止される他
に、遮光性及び防湿性を上げることができる。しかも、
2つの折り曲げ部124bにより2カ所で閉鎖するた
め、記録紙12の先端が通過するときでも、常に一方の
折り曲げ部124bで確実な閉鎖が行われる。
【0060】カセット本体111には、給紙開口113
近くでその上部に、給紙ローラ120が配置されてい
る。この給紙ローラ120は、給紙カセット110が取
り付けられる感熱プリンタによって駆動される駆動ギヤ
135(図3参照)を介して給紙方向に回転され、最上
層の記録紙12を引き出す。
【0061】図21に示すように、カセット本体111
の底板111aには、取付軸136を介して記録紙付勢
板121が回動自在に取り付けられている。更に、取付
軸136を回動自在に保持する受け部137を塞ぐよう
に押さえバネ138が取り付けられている。押さえバネ
138の先端138aは、記録紙付勢板121の下面に
当接し、記録紙付勢板121を上方に付勢する。
【0062】包装体115は記録紙12よりも給紙方向
長さが短くされており、記録紙12の先端が包装体11
5から突出する。記録紙パッケージ114がカセット本
体111に装填されると、この突出した記録紙12の先
端部は、上側から給紙ローラ120で、下側から記録紙
付勢板121の付勢突起121aの先端で押さえられ
る。これにより、記録紙12が給紙ローラ120側に付
勢され、最上層の記録紙12が給紙ローラ120に押し
当てられる。また、記録紙付勢板121の先端には、付
勢突起121aが上方に突出して形成されており、これ
の先端が記録紙12の先端の下面に当たる。
【0063】記録紙付勢板121の取付軸136はコイ
ルバネ139により給紙方向とは反対側(図21左側)
に付勢されている。受け部137は給紙方向に長く形成
されており、取付軸136を給紙方向でシフト自在に保
持する。更に、付勢突起121aと反対側で記録紙付勢
板121にはつまみ部121bが突出して形成されてい
る。
【0064】つまみ部121bを持ち、記録紙付勢板1
21を下方に回動させて、図22に示すように、記録紙
付勢板121の付勢突起121aの先端を底板111a
の下方まで退避させると、コイルバネ139の力で記録
紙付勢板121が左方向に変位し、付勢突起121aの
先端が底板111aに当たるため、記録紙付勢板121
が付勢位置に戻ることはない。これにより記録紙付勢板
121は、付勢突起121aが給紙開口113から退避
した開放位置に保持される。
【0065】次に記録紙分離部112を開放位置にする
と、図20に示すように、給紙開口113が開放された
状態になり、記録紙パッケージ114の装填が可能にな
る。記録紙パッケージ114を給紙カセット110内に
装填した後に、操作レバー131を起立させて記録紙分
離部112を紙分離位置に戻す。また、記録紙付勢板1
21のつまみ部121bを持って、これを給紙方向にシ
フトすると、記録紙付勢板121の付勢突起121aが
底板111aの先端を通過するため、押さえバネ138
の力で記録紙付勢板121が給紙開口113側に回動
し、図21に示すように、付勢突起121aが記録紙1
2の先端部の下側に当たり、記録紙12を給紙ローラ1
20側に付勢する。
【0066】記録紙パッケージ114を給紙カセット1
10に装填する場合に、操作レバー131を時計方向に
回転させて、記録紙分離部112を紙分離位置から開放
位置にしてから、つまみ部121bを持って、記録紙付
勢板121を退避位置(図5参照)にしてもよい。
【0067】図18に示すように、カセット本体111
の上板111bは排紙トレイを兼ねており、このため、
上板111bには、記録紙ガイド140,141とスト
ッパ142とが突出して設けられている。記録紙ガイド
140,141は、記録紙12の両側を案内するもので
あり、上板111bの長辺に沿って長く形成されてい
る。ストッパ142は、記録紙12の先端を係止して、
上板111bからの脱落を防止する。
【0068】図21に示すように、給紙カセット110
を感熱プリンタ150の差込み口152にセットする
と、クリック係止部材83が給紙カセット110の係止
凹部110aに入り込み、給紙カセット110が感熱プ
リンタ150から脱落するのを阻止する。プリントに際
しては、給紙ローラ120が給紙方向(反時計方向)に
回転して、給紙カセット110内の記録紙パッケージ1
14の最上層の記録紙12のみが引き出され、プリンタ
150内に給紙され、周知の三色面順次記録が行われ
る。記録を終了すると、記録紙12は感熱プリンタ側の
排紙ローラ90により、カセット本体111の上板11
1b上に排出されて、プリントが終了する。
【0069】上記実施形態では、記録紙付勢板121を
つまみ部121bを持って付勢位置から係止位置にセッ
トするようにしたが、これに代えて、図23〜図25に
示すように、連動機構160により、記録紙分離部11
2の回転変位により記録紙付勢板121を連動させるよ
うにしてもよい。この場合には、図23に示すように、
給紙カセット161の取付軸130の、操作レバー13
1が取り付けられた端部とは反対側の端部にギヤトレイ
ン162を配置し、記録紙分離部112の回転変位をギ
ヤトレイン162を介して、図24に示す付勢板変位レ
バー163に伝達する。なお、上記実施形態と同一構成
部材には同一符号を付して重複した説明を省略してい
る。
【0070】操作レバー131を時計方向に回転して、
記録紙分離部112を図24に示す紙分離位置から図2
5に示す開放位置に回転させると、この回転がギヤトレ
イン162を介して変位レバー163に伝達され、変位
レバー163は反時計方向に回転して、記録紙付勢板1
21を図24に示す付勢位置から図25に示す退避位置
に変位させる。記録紙分離部112と一緒に付勢突起1
21aが給紙開口113から退避するため、記録紙パッ
ケージ114を簡単に給紙カセット160内に装填する
ことができる。操作レバー131を操作して、記録紙分
離部112を開放位置から紙分離位置に回転させると、
この回転変位がギヤトレイン162を介して変位レバー
163に伝達され、変位レバー163が時計方向に回転
して、底板111aの収納凹部164内に収納される。
変位レバー163による下方への押し下げがなくなるた
め、記録紙付勢板121は押さえバネ138の力で退避
位置から付勢位置に戻る。
【0071】なお、上記実施形態では、ギヤトレイン1
62を用いて記録紙分離部112と記録紙付勢板121
とを連動させたが、これは他の連動手段、例えばリンク
機構等を用いて連動させてもよい。また、操作レバー1
31により記録紙分離部112を変位させたが、操作レ
バー131は省略してもよい。この場合には、記録紙分
離部112を直接持って、これを回転変位させる。
【0072】上記実施形態では、給紙ローラ120を給
紙カセット110に内蔵させ、これにより、給紙ローラ
を給紙カセット内に挿入するためのローラ開口を不要に
し、遮光性及び防湿性を向上させたが、これに代えて、
図26に示すように、給紙ローラ170を感熱プリンタ
171側に設けてもよい。なお、上記実施形態と同一部
材には同一符号が付してある。この実施形態では、給紙
カセット172のカセット本体173に、ローラ開口1
74を形成する。また、給紙ローラ170をローラアー
ム175で保持する。そして、ローラアーム175を変
位させることによって、給紙ローラ170を、ローラ開
口174からカセット本体173内に挿入させた給紙位
置(実線表示)と、カセット本体173から退避させた
退避位置(二点鎖線表示)との間で変位させる。給紙位
置のときに給紙ローラ170を給紙方向に回転して給紙
を行う。
【0073】遮光性及び防湿性を向上させるために、ロ
ーラ開口174にはこれを開閉するスライド蓋176を
設ける。スライド蓋176は、カセット本体173の上
板173aに給紙方向でスライド自在に取り付けられて
いる。このスライド蓋176はコイルバネ177で給紙
方向に付勢されており、図27に示すように、給紙カセ
ット172を感熱プリンタ171から取り外すと、スラ
イド蓋176によってローラ開口174が閉じられる。
また、スライド蓋176の上部先端には、感熱プリンタ
171のフレーム178に当接する係止突起179が形
成されている。
【0074】したがって、カセット本体173を感熱プ
リンタ171のカセット差込み口にセットして、これを
挿入すると、係止突起179がフレーム178に当たる
ため、カセット本体173の挿入に伴いスライド蓋17
6が開く。そして、カセット本体173が完全に差込み
口に挿入されると、クリック係止部材83により給紙カ
セット172が脱落することのないように保持され、装
填位置になる。この状態で、給紙ローラ170がローラ
開口174から入り込み、最上層の記録紙12に当接し
て給紙を行うことができる。
【0075】この実施形態によれば、給紙カセット17
2を感熱プリンタ171に装填していない状態では、コ
イルバネ177の付勢によりスライド蓋176は閉位置
に常にセットされており、ローラ開口174から光や湿
気がカセット本体173内に侵入することがなくなる。
また、給紙カセット172を感熱プリンタ171にセッ
トすると、このセット動作により自動的にスライド蓋1
76が開かれ、ローラ開口174を介して給紙ローラ1
70が給紙位置にセットされる。
【0076】図18〜図27に示す給紙カセットを用い
て給紙をする際に、図13〜図17に示した実施形態に
よる給紙方法の少なくともいずれか一つを用いて給紙す
ると、多重送りを防止し、記録紙に対する防湿・遮光性
が更に高まるので有利である。
【0077】上記実施形態は、給紙カセットに装填され
た記録紙が最上層から順にプリンタに供給される構成と
なっているが、本発明は、記録紙を最下層から順に供給
する場合にも実施できる。この場合、給紙通路が給紙カ
セットの底部側に設けられ、給紙ローラが最下層の記録
紙に押し当てられて回転することによって、記録紙を送
り出す。
【0078】本発明は、感熱記録紙を用いたプリンタ及
び給紙カセットに実施できる他に、昇華型や熱溶融型の
記録紙を用いるプリンタ及び給紙カセットに実施するこ
とができる。更には、インクジェット方式、レーザープ
リント方式などの他の記録方式のプリンタ及びこれらの
プリンタ用の給紙カセットに本発明を実施することもで
きる。
【0079】このように、本発明は上記実施形態に限定
されるものではなく、請求の範囲を逸脱することなく様
々な変形が可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、一端面のみを給紙開口
として開放した箱型のカセット本体に記録紙を装填する
ようにし、この給紙開口も、記録紙分離部によって狭い
給紙通路を残して塞がれるようになっており、プリンタ
にセットすることで給紙通路も塞がれるため、遮光性及
び防湿性が向上する。
【0081】前記2枚目以降の記録紙の先端を当接させ
る紙分離位置と、給紙開口から退避する退避位置との間
で変位する記録紙分離部を設けたから、紙分離位置では
給紙の際に記録紙を分離させることができ、多重送りが
防止される。また、退避位置では記録紙分離部が給紙開
口から退避して給紙開口が大きく開放され、給紙開口か
ら記録紙をカセットに装填することができる。
【0082】波形状に折り曲げた弾性板から構成した遮
光部材を給紙通路に設け、弾性板の折り曲げ部を記録紙
分離部側に当接させて給紙通路を塞ぐことによって、遮
光性及び防湿性が更に向上する。記録紙は、この折り曲
げ部によって記録紙分離部側に軽く押し当てられながら
給紙通路を通過する。
【0083】給紙カセットに給紙ローラを内蔵させるこ
とにより、給紙ローラを給紙カセット内に挿入するため
のローラ開口が不要になり、遮光性及び防湿性が向上す
る。また、給紙ローラを内蔵させない場合は、ローラ開
口にスライド自在な蓋部材を設け、これをコイルバネで
閉方向に付勢することにより、給紙ローラをプリンタに
セットしていない状態では、ローラ開口が閉じられてい
るため、遮光性及び防湿性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録紙パッケージの外観を示す斜視図である。
【図2】記録紙パッケージの平面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】収納袋から記録紙パッケージを取り出した状態
を示す斜視図である。
【図5】記録紙パッケージの包装体を展開した状態を示
す斜視図である。
【図6】給紙カセットを示す斜視図である。
【図7】蓋を開いた状態の給紙カセットと記録紙パッケ
ージとを示す斜視図である。
【図8】記録紙パッケージを装填した給紙カセットの内
部を示す断面図である。
【図9】記録紙が残り少なくなった状態の給紙カセット
の内部を示す断面図である。
【図10】給紙カセットの記録紙残量表示計を示す断面
図である。
【図11】本発明の第1の実施形態による感熱プリンタ
の要部を示す概略図である。
【図12】給紙カセットを取り付けた状態の図11の感
熱プリンタの全体外観を示す斜視図である。
【図13】図11の感熱プリンタの動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】第2の実施形態による、記録紙センサを設け
た感熱プリンタを示す要部の概略図である。
【図15】第3の実施形態による、電源投入直後及びカ
セット再装填直後に記録紙を所定の給紙開始位置に戻す
ための戻しモードを行う感熱プリンタの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】第4の実施形態による、カセットセンサを設
けた感熱プリンタを示す要部の概略図である。
【図17】第5の実施形態による、プリント開始直前に
戻しモードを行う感熱プリンタの動作を示すフローチャ
ートである。
【図18】本発明による給紙カセットを左側から見た外
観を示す斜視図である。
【図19】図18の給紙カセットを右側から見た外観を
示す斜視図である。
【図20】図18の給紙カセットに記録紙パッケージを
装填する様子を示す斜視図である。
【図21】図18の給紙カセットを示す縦断面図であ
る。
【図22】図18の給紙カセットに記録紙パッケージを
装填している状態を示す断面図である。
【図23】図18の給紙カセットを感熱プリンタにセッ
トした状態を示す斜視図である。
【図24】記録紙分離部と記録紙付勢板とを連動させる
連動機構を設けた別の実施形態による給紙カセットを示
す斜視図である。
【図25】図24の給紙カセットの記録紙分離部が紙分
離位置にあるときの連動機構の作動を示す、一部を切り
欠いた断面図である。
【図26】更に別の実施形態による給紙カセットを感熱
プリンタに装填した状態を示す要部の断面図である。
【図27】図26の給紙カセットを感熱プリンタから取
り外した状態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
12 感熱型の記録紙 110 給紙カセット 111 カセット本体 112 記録紙分離部 113 給紙開口 114 記録紙パッケージ 115 包装体 125 分離突起 132 給紙通路 140,141 記録紙ガイド 150 感熱プリンタ 163 変位レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 1/26 B65H 1/26 310Q 3/52 310 3/52 310B 310E 3/54 310 3/54 310D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の記録紙が積み重ねられて装填さ
    れ、一端面が給紙開口として開放された箱型のカセット
    本体と、 前記カセット本体の給紙開口近傍に配置され、一番上又
    は一番下にある1枚目の記録紙に接触して回転すること
    によって記録紙をカセット本体から送り出す給紙ローラ
    と、 積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1
    枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、 1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するため
    の記録紙分離部とを備え、この記録紙分離部は、前記給
    紙開口に配置され、前記2枚目以降の記録紙の先端に当
    接する紙分離位置と、前記記録紙先端から退避して前記
    給紙開口を開放する開放位置との間で変位自在であり、
    前記記録紙分離部が前記紙分離位置にあるときに前記記
    録紙分離部と前記給紙開口との間に形成される給紙通路
    を通って、1枚目の記録紙がカセット本体から送り出さ
    れることを特徴とする給紙カセット。
  2. 【請求項2】 前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更に
    備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性板
    から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離部
    に当接させて前記給紙通路を塞いでいることを特徴とす
    る請求項1記載の給紙カセット。
  3. 【請求項3】 前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙ロ
    ーラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避し
    た退避位置との間で変位自在に構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の給紙カセット。
  4. 【請求項4】 前記記録紙分離部が開放位置のときには
    前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が紙
    分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする連
    動手段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の給
    紙カセット。
  5. 【請求項5】 前記記録紙分離部が開放位置にあり、前
    記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、前記給紙開
    口から給紙カセットに記録紙を装填することを特徴とす
    る請求項3または4記載の給紙カセット。
  6. 【請求項6】 プリンタに設けられた給紙ローラ制御手
    段に前記給紙ローラを連結する連結手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  7. 【請求項7】 前記記録紙分離部の、少なくとも紙分離
    位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の給紙カセット。
  8. 【請求項8】 複数枚の記録紙が積み重ねられて装填さ
    れ、一端面が給紙開口として開放された箱型のカセット
    本体と、 前記カセット本体の給紙開口に近傍に配置され、プリン
    タの給紙ローラが挿入されて、一番上又は一番下にある
    1枚目の記録紙に接触するためのローラ開口と、 積み重ねられた記録紙全体を押して前記給紙ローラに1
    枚目の記録紙を押し当てる記録紙付勢手段と、 1枚目の記録紙を2枚目以降の記録紙から分離するため
    の記録紙分離部とを備え、 この記録紙分離部は、前記給紙開口に配置され、前記2
    枚目以降の記録紙の先端に当接する紙分離位置と、前記
    記録紙先端から退避して前記給紙開口を開放する開放位
    置との間で変位自在であり、前記記録紙分離部が前記紙
    分離位置にあるときに前記記録紙分離部と前記給紙開口
    との間に形成される給紙通路を通って、1枚目の記録紙
    がカセット本体から送り出されることを特徴とする給紙
    カセット。
  9. 【請求項9】 前記ローラ開口に給紙方向でスライド自
    在に設けられ、ローラ開口を塞ぐ閉位置とローラ開口を
    開放する開位置との間で変位する蓋部材と、この蓋部材
    に形成または連結されていて、プリンタに給紙カセット
    をセットする際にプリンタに設けられた係止部に係止し
    て蓋部材を開位置にスライドさせる係止部材と、蓋部材
    を閉位置に付勢する付勢手段とを更に備えたことを特徴
    とする請求項8記載の給紙カセット。
  10. 【請求項10】 前記給紙通路を閉鎖する遮光部材を更
    に備えており、この遮光部材は波形状に折り曲げた弾性
    板から構成され、弾性板の折り曲げ部を前記記録紙分離
    部に当接させて前記給紙通路を塞いでいることを特徴と
    する請求項9記載の給紙カセット。
  11. 【請求項11】 前記記録紙付勢手段を、記録紙を給紙
    ローラ側に付勢する付勢位置と、前記給紙開口から退避
    した退避位置との間で変位自在に構成したことを特徴と
    する請求項8記載の給紙カセット。
  12. 【請求項12】 前記記録紙分離部が開放位置のときに
    は前記記録紙付勢手段を退避位置にし、記録紙分離部が
    紙分離位置のときには記録紙付勢手段を付勢位置にする
    連動手段を更に備えたことを特徴とする請求項11記載
    の給紙カセット。
  13. 【請求項13】 前記記録紙分離部が開放位置にあり、
    前記記録紙付勢手段が退避位置にあるときに、給紙開口
    から給紙カセットに記録紙を装填することを特徴とする
    請求項11または12記載の給紙カセット。
  14. 【請求項14】 前記記録紙分離部の、少なくとも紙分
    離位置において給紙通路側に向く面に摩擦層が形成され
    ていることを特徴とする請求項8記載の給紙カセット。
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