JP2003267563A - 用紙パッケージおよびプリンタ - Google Patents

用紙パッケージおよびプリンタ

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JP2003267563A
JP2003267563A JP2002076254A JP2002076254A JP2003267563A JP 2003267563 A JP2003267563 A JP 2003267563A JP 2002076254 A JP2002076254 A JP 2002076254A JP 2002076254 A JP2002076254 A JP 2002076254A JP 2003267563 A JP2003267563 A JP 2003267563A
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paper
printer
sheet
packaging material
package
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JP2002076254A
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Atsushi Kasugai
淳 春日井
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙をプリンタに誤った向きでセットされる
ことに起因する印刷トラブルを防止する。 【解決手段】 用紙7は、重ねられた状態でパッケージ
材8に挿入され、この状態でパッケージ材8とともにプ
リンタにセットできるように構成される。パッケージ材
8は、用紙7を正しい向きで該パッケージ材8にセット
したときはその用紙7に設けられている切欠7aの部分
に位置し、かつ、用紙7をそれ以外の向きでセットする
際には、その用紙7と干渉する、規制部8fを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ねられた状態の
用紙の外側をパッケージ材で保護するとともに、該パッ
ケージ材とともにプリンタにセットできる、用紙パッケ
ージの構成に関するものである。更には、該用紙に印字
するプリンタの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタとして、ライン型のサー
マルヘッドを備えたダイレクトサーマル方式のプリンタ
が知られている。該プリンタには、カット紙状の感熱紙
が、複数枚重ねられた状態でセットされる。あるいは、
複数枚重ねられた状態の感熱紙をパッケージ材で包んだ
用紙パッケージの状態で、プリンタにセットできるよう
に構成しているものもある。
【0003】このプリンタは、用紙が一枚ずつ順次送ら
れながら、用紙の搬送方向に直交する方向に延びるライ
ン毎にサーマルヘッドにより加熱されることで、任意の
文字や画像が印字される構造となっている。感熱紙とし
ては、感熱発色タイプのものや感熱穿孔タイプのもの等
種々のものが使用される。
【0004】感熱発色タイプの感熱紙は、紙などの基材
層と、この基材層上に材料を塗布して形成された感熱記
録層と、その上に紫外線硬化樹脂などを塗布して紫外線
を照射し硬化させることにより形成されたオーバーコー
ト層と、を備えている。このような感熱発色タイプの感
熱紙は、上記のサーマルヘッドによってオーバーコート
層側の面(印字面)から熱が与えられることにより、加
熱された部分の感熱記録層が変色する。また、感熱発色
タイプの感熱紙の中には複数の発色層を有する多色感熱
紙があり、熱エネルギ量を調節されながらサーマルヘッ
ドによって発色層側の面(印字面)から熱が与えられる
ことにより、加熱された部分の感熱記録層が変色する。
【0005】感熱穿孔タイプの感熱紙は、熱可塑性フィ
ルムと多孔性支持体と、これらを接着する接着剤層とを
備えている。このような感熱穿孔タイプの感熱紙は、プ
リンタにおいてサーマルヘッドにより熱可塑性フィルム
側の面(印字面)から加熱され、所望の文字列等のパタ
ーンが穿孔され変色する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のいずれの感熱紙であっても、サーマルヘッドにより
印字される印字面と反対側の面から加熱されると印字は
不可能であるが、カット紙のどちらの面が印字面である
かを外観から識別するのは困難であり、裏表を誤ってセ
ットすると印字に失敗してしまうという問題がある。
【0007】また、用紙の中には、誤った向きでセット
するとプリンタ内での用紙の搬送がスムーズに行われな
いものもある。例えば、二枚の用紙を重ねた状態で一辺
を糊付けし、二枚の用紙に同時に印刷できるように構成
した、複写紙タイプの用紙がある。これは、搬送方向先
頭側に糊付け部分が来るようにセットする必要があり、
搬送方向に対し前後逆向きに用紙をセットした場合は、
プリンタ内で用紙が詰まる原因になる。しかしながら、
この場合も、どの向きが正しい向きかを外観から判別す
るのは難しいといった問題がある。
【0008】この点、通常は、用紙をパッケージ材に挿
入して用紙パッケージとする作業はメーカ側が行い、ユ
ーザは用紙パッケージの状態で用紙を購入し、そのまま
プリンタにセットして使用すれば、用紙は正しい向きで
プリンタに送られることになる。このように通常に使用
している分には問題はないが、ユーザが用紙パッケージ
を購入して使用する際に何らかの原因でパッケージ材か
ら用紙が抜けてバラバラになった場合は、パッケージ材
に対して正しい向きで用紙を再びセットする必要があ
る。しかしながら、前述のように用紙の向きの判別が難
しいことから、誤った向きで用紙がパッケージ材にセッ
トされることも多く、このようなパッケージ材をプリン
タにセットした場合、印字できないトラブルや用紙の搬
送トラブルの原因になっていたのである。
【0009】本発明は前記課題に鑑みてなされたもので
あり、用紙をパッケージ材にセットする際、正しい向き
でセットして印刷トラブルを防止することができる用紙
パッケージ、及びそのパッケージ材を使用するプリンタ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】本発明が解決しようとする課題は以上の如
くであり、以下に、該課題を解決するための手段を説明
する。
【0012】請求項1においては、プリンタの被印刷媒
体としての用紙と、重ねられた状態の該用紙の外側を覆
うパッケージ材とを有し、該パッケージ材から用紙の一
部を露出させた状態で、該パッケージ材と共に前記プリ
ンタにセットできるように構成した用紙パッケージであ
って、前記パッケージ材には、前記用紙を正しい向きで
パッケージ材にセットするときは、その用紙に設けられ
ている切欠の部分に位置して用紙のセットを可能とし、
かつ、前記用紙をそれ以外の向きでパッケージ材にセッ
トするときは、その用紙と干渉して用紙のセットを不可
能とする、規制部を備えているものである。
【0013】これにより、用紙の裏表および前後向きを
誤ってパッケージ材にセットされることが規制部によっ
て防止されるので、プリンタ側で印字できないトラブル
や用紙詰まり等のトラブルを防止できる。
【0014】請求項2においては、プリンタの被印刷媒
体としての用紙と、重ねられた状態の該用紙の外側を覆
うパッケージ材とを有し、該パッケージ材から用紙の一
部を露出させた状態で、該パッケージ材と共に前記プリ
ンタにセットできるように構成した用紙パッケージであ
って、前記パッケージ材には、前記用紙を正しい向きで
パッケージ材にセットしたときは、その用紙に設けられ
ている切欠の部分に位置し、かつ、前記用紙をそれ以外
の向きでパッケージ材にセットするときは、その用紙に
よって隠れる、表示部を備えているものである。
【0015】これにより、表示部が隠れているか否かに
よって用紙が正しい向きにセットされているか否かを容
易に判別できるので、用紙の裏表および前後向きを誤っ
てパッケージ材にセットされることが防止され、プリン
タ側で印字できないトラブルや用紙詰まり等のトラブル
を防止できる。
【0016】請求項3においては、前記パッケージ材
は、前記露出させた状態の用紙を支持するベロ部を有
し、前記表示部はそのベロ部の用紙がセットされる側の
面に設けられているものである。
【0017】これにより、表示部が用紙をセットする側
の面を示すことにも兼用され、誤ってベロ部の裏側に用
紙がセットされることを防止することができる。
【0018】請求項4においては、前記用紙が感熱紙ま
たは複写紙であるものである。
【0019】これにより、感熱紙の印字面が所定の側に
来るよう、あるいは、複写紙の所定の側が用紙搬送方向
先頭側に来るよう、正確にパッケージ材に対してセット
できるから、プリンタ側で印字できないトラブルや用紙
詰まり等のトラブルを防止できる。
【0020】請求項5においては、重ねられた状態の被
印字媒体としての用紙を、その外側を覆うパッケージ材
と共にセットして該用紙に印字するプリンタであって、
前記パッケージ材を正しい向きでプリンタにセットする
ときには、そのパッケージ材に設けられている切欠の部
分に位置してパッケージ材のセットを可能とし、かつ、
前記パッケージ材をそれ以外の向きでプリンタにセット
するときには、そのパッケージ材と干渉してパッケージ
材のセットを不可能とする、規制部を有するものであ
る。
【0021】これにより、用紙パッケージの裏表および
前後向きを誤ってプリンタにセットされることが規制部
によって防止されるので、プリンタ側で印字できないト
ラブルや用紙詰まり等のトラブルを防止できる。
【0022】請求項6においては、被印字媒体としての
用紙に印字するプリンタであって、前記用紙を正しい向
きでプリンタにセットするときには、その用紙に設けら
れている切欠の部分に位置して用紙のセットを可能と
し、かつ、前記用紙をそれ以外の向きでプリンタにセッ
トするときには、その用紙と干渉して用紙のセットを不
可能とする、規制部を有するものである。
【0023】これにより、用紙の裏表および前後向きを
誤ってプリンタにセットされることが規制部によって防
止されるので、プリンタ側で印字できないトラブルや用
紙詰まり等のトラブルを防止できる。
【0024】請求項7においては、用紙または用紙パッ
ケージをセットするための矩形状の用紙収容部を備える
とともに、前記規制部は、該用紙収容部の一隅に設けら
れ、前記切欠に対応した凸部であるものである。
【0025】これにより、前述の用紙または用紙パッケ
ージの誤った向きでのセットを防止できる機能が、切欠
に位置する凸部をプリンタ側に設ける簡素な構成で達成
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図8に基づいて以下に説明する。先ず、本実施形態にお
いて、プリンタ1にセットされる用紙パッケージ9につ
いて説明する。図1は用紙パッケージ9の斜視図、図2
は用紙7をパッケージ材8に挿入する状態を説明する斜
視図である。
【0027】用紙パッケージ9は、図1に示すように、
例えばA6〜A7サイズ程度の小サイズのカットシート
状の感熱紙(被記録媒体。以下「用紙」と称する)7
と、該用紙7が内部に複数枚積層されて収納されるパッ
ケージ材8とを有する。そして、パッケージ材8から用
紙7の一部を露出させた状態で、該パッケージ材8と共
にプリンタ1にセットできるように構成されている。
【0028】上記のパッケージ材8は、図2に示すよう
に、用紙7が挿入される側が開放側とされた箱形の本体
8dと、本体8dの開放側の下面から延在するように設
けられた蓋部8cとを備えている。用紙7は、印字面を
下側へ向けつつ複数枚積層された状態で、本体8dの開
放側から図2の矢印方向に挿入される。
【0029】蓋部8cは、用紙パッケージ9を使用しな
いときは用紙7を覆って閉じた状態となっているが、プ
リンタにセットするときは蓋部8cを開いて下方に折り
返すことで、図1に示すように用紙7の一部を露出させ
ることが可能となっている。
【0030】用紙7の上面に位置するベロ部8eは、露
出させた状態の用紙7を支持すると共に、図1の用紙パ
ッケージ9をプリンタにセットしたときに、後述する押
圧板18と用紙7との間に介在されるようになってお
り、用紙7との間に適宜の摩擦力を発生させて、用紙7
の一枚ごとの分離をスムーズに行うことができるように
している。
【0031】本体8dの前記開放側と反対側の一隅は、
斜め45°にカットされて切欠8aが形成され、かつ、
当該切欠8aの位置には、規制部たる斜状壁8fが設け
られている。一方、用紙7には、正しい向きでパッケー
ジ材8の本体8d内に挿入されたときに前記斜状壁8f
に対応する位置に、同様の形状の切欠7aを形成してい
る。
【0032】従って、用紙7を図2に示す正しい向きに
向けた状態で本体8dに挿入したときは、前記斜状壁8
fは該用紙7の切欠7aに位置することとなる。それと
同時に、切欠7aは本体8dの切欠8aと重なって、こ
の結果、用紙パッケージ9全体としての切欠9a(図1
参照)が形成されるようになっている。一方、図2に示
される向き以外の向きの用紙7をパッケージ材8の本体
へ挿入した際は、用紙7の切欠7aが形成されていない
隅部が前記斜状壁8fと干渉するので、パッケージ材8
の奥までセットできず、この結果、用紙パッケージ9全
体も、プリンタの後述する用紙収容部6にセットできな
いことになる。この構成により、用紙7の向きが正しく
プリンタにセットされることが確保できるのである。
【0033】上記の用紙7は、感熱することにより印字
される印字面がその一面側に形成されており、当該印字
面が下にされた状態で重ねられて、パッケージ材8とと
もにプリンタにセットされる。用紙7としては、加熱に
より発色する発色層を有する感熱発色タイプのものや、
加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した感熱
穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。また、
感熱ラベルのようなものであってもよい。
【0034】なお、用紙7をパッケージ材8に正しい向
きで挿入されることを確保するための構成として、図3
のような構成も考えられる。この構成を説明する。前述
したパッケージ材8のベロ部8eの用紙7がセットされ
る側の面における一隅の箇所に、適宜の表示マーク(表
示部)8bを付した上で、用紙7においては、パッケー
ジ材8に正しい向きで挿入したときに該表示マーク8b
に対応する位置に、切欠7bを設ける。この表示マーク
8bは本実施例では印刷で形成されたものであり、他の
部分と異なる色で隅部を三角形状に単に着色したものと
されている。ただし、何らかの文字や記号を表示するよ
うにしても構わない。この構成で、パッケージ材8に対
して用紙7を正しい向きにセットした際には、前記表示
マーク8bが切欠7bに位置することとなって、下面側
から前記表示マーク8bを視認することができる。一
方、パッケージ材8に対し用紙7を誤った向き(正しい
向き以外の向き)でセットしたときは、表示マーク8b
は用紙7の隅部によって隠れることとなる。このことか
ら、ユーザは用紙7をセットした時に、表示マーク8b
が見えているか否かを確認することで、パッケージ材8
に用紙7が正しい向きでセットされているか否かを容易
に認識することができ、この結果、プリンタ1に対する
用紙7の誤った方向でのセットを防止できるのである。
なお、用紙7の側にも切欠ではなく、何らかのマークを
印刷し、ベロ部8eのマークと用紙7のマークが一致す
るように用紙7をセットするように構成してもよい。ま
た、用紙7が少ない場合等、ベロ部8eと本体8dの外
装との間に用紙7を誤ってセットすることが考えられる
が、ベロ部8eの用紙セット面にマークを設けること
で、用紙7のセット面をユーザに示すこともできる。
【0035】次に、プリンタ1の概略構造を、図4〜図
8を参照しながら説明する。図4はプリンタの斜視図、
図5は側面断面図である。図6は用紙収容部に用紙をセ
ットした状態を示した斜視図、図7は側面断面図であ
る。図8は用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した
断面拡大図である。
【0036】プリンタ1は図4に示すように、平面視で
長方形状(A6〜A7サイズ程度の大きさ)とされ、か
つ、厚みが略2cmあるいはそれ以下となる、コンパク
トな構成とされている。プリンタ1の本体ケース2は、
枠体3の下面を下カバー4で覆うとともに、上面の一部
を上カバー5で覆って形成されている。
【0037】枠体3の上面側のうち前記上カバー5で覆
われた箇所を除いた残りの部分には、図5に示すように
用紙収容部(給紙部)6が形成される。この用紙収容部
6には、上述した用紙パッケージ9を、図7に示すよう
に収容可能としている。
【0038】前記用紙収容部6の上方は蓋体10にて覆
われ、この蓋体10は図5に示すように回動自在とされ
る。本体ケース2側には図示しないロック機構が設けら
れており、前述のように用紙収容部6に用紙パッケージ
9をセットした状態で、図7に示すように蓋体10を閉
じてロックできるようになっている。
【0039】用紙収容部6の一側の端部には、用紙分離
部11としてのピックアップローラ12および分離ブロ
ック13等が配置されている。また、上カバー5の下方
には、後に詳述する印刷機構部14としてのサーマルヘ
ッド15、プラテンローラ16、ペーパーガイド17が
配置される。
【0040】また、用紙収容部6の他端側の一隅には、
図6に示すように用紙収容部6内に突出した斜状の凸部
(規制部)6aが設けられている。この凸部6aは、上
述した用紙パッケージ9の切欠9aと合致する形状とさ
れている。従って、この凸部6aは、用紙パッケージ9
が用紙収容部6内に正しい方向でセットされると切欠9
aの部分に位置するが、そうでない場合は、用紙パッケ
ージ9の切欠9aを形成した以外の隅部と該凸部6aが
干渉するようになっている。これにより、プリンタ1に
対する用紙パッケージ9の誤った向きでのセットを防止
できるようになっている。
【0041】用紙分離部11を説明する。前記用紙収容
部6の、前記印刷機構部14に近い側の端部には、ピッ
クアップローラ12と分離ブロック13とが設けられて
いる。前記蓋体10の用紙収容部6側を向く内面には、
押圧板18が回動自在に支持されている。この押圧板1
8と蓋体10との間にはコイル状の付勢バネ19が介在
され、押圧板18に対し、該押圧板18を下方へ回動さ
せる向きの付勢力を常時作用させている。
【0042】上述した用紙パッケージ9は、図7に示す
ように、印字面を下側へ向けながら積層された状態で内
部に収納されている用紙7のうち、最も下側に位置する
用紙7の下面をパッケージ材8から一部露出させた状態
で、用紙収容部6にセットされる。そして、前記蓋体1
0を閉じてロックした際には、前述の付勢バネ19によ
り下方へ付勢される押圧板18が、パッケージ材8のベ
ロ部8eを介して、用紙7の前記露出した部分をピック
アップローラ12側へ押し付け、該用紙7の下面を該ピ
ックアップローラ12に接触させる。
【0043】前記ピックアップローラ12に近接させて
分離ブロック13が設けられ、この分離ブロック13
は、ピックアップローラ12の用紙送り出し方向に対し
て傾斜した分離案内面13aを備えている。
【0044】この構成でピックアップローラ12が回転
駆動することにより、該ピックアップローラ12に接触
する最下層の用紙7に搬送力が加えられる。そして、前
記分離ブロック13の分離案内面13aの分離作用とあ
いまって、最下層に位置する一枚の用紙7のみが分離さ
れて印刷機構部14に向けて送り出される。
【0045】印刷機構部14を説明する。分離ブロック
13に隣接してプラテンローラ16が回転自在に設けら
れ、その外周面に近接させてペーパーガイド17が配置
される。図8の拡大図に示すように、このペーパーガイ
ド17には、前記プラテンローラ16の外周面に沿うよ
うに、断面が横向き略「U」字状となるような凹湾曲状
の摺接面17aが形成されている。該ペーパーガイド1
7と本体ケース2との間には押圧コイルバネ20が設け
られており、前記摺接面17aをプラテンローラ16の
外周面に向けて付勢するようになっている。
【0046】この構成において、前述の用紙分離部11
で分離された用紙7は、ピックアップローラ12により
搬送されて、分離ブロック13の下端と、用紙の向きを
プラテンローラ16側へ向けるためのガイド板21の間
を通過する。
【0047】用紙7はこのガイド板21により案内さ
れ、プラテンローラ16の下面側から、該プラテンロー
ラ16とペーパーガイド17との間に送られる。そして
用紙7は、プラテンローラ16の外周面とペーパーガイ
ド17の摺接面17aとの間で保持されつつ、プラテン
ローラ16の回転駆動により横向きU字状に反転されな
がら搬送され、印字面を上側に向けながらプラテンロー
ラ16の上面側に至る。
【0048】プラテンローラ16の上面側に位置する前
記サーマルヘッド15は、印字部たる発熱体部15aを
有している。該サーマルヘッド15は回動軸15bまわ
りに回動可能に設けられて、前記発熱体部15aがプラ
テンローラ16の上面に接離可能とされている。
【0049】なお、このようにサーマルヘッド15を回
動自在に構成したのは、前記プラテンローラ16とペー
パーガイド17との間で用紙7が詰まった場合における
ジャム紙除去作業において、サーマルヘッド15が作業
の邪魔にならないようにするためである。
【0050】サーマルヘッド15には捩りコイルバネタ
イプのスプリング22の一端が係止されて、該サーマル
ヘッド15の発熱体部15aがプラテンローラ16上面
に近接する方向の付勢力を常時加えている。
【0051】この構成で、前述のように印字面を上側に
向けながらプラテンローラ16により送られてくる用紙
の上面にサーマルヘッド15の発熱体部15aが接触
し、この接触する箇所において用紙7に印字がなされ
る。
【0052】サーマルヘッド15はラインヘッド型とさ
れ、搬送されてくる感熱型の用紙7に対し、該用紙7の
搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に、任意の文
字や画像を印刷することができる。一本のラインにつき
印刷する際の印刷幅は、印刷対象の用紙7の幅に略等し
く設定されている。
【0053】このようにサーマルヘッド15を印刷ヘッ
ドとして用いるのは、被記録媒体として感熱紙を用いる
ことで、インクやインクリボンなどの消耗品が不要とで
きるほか、インクの供給のための機構などを省略でき、
プリンタ1をコンパクトに構成できるからである。
【0054】前記分離ブロック13には、プラテンロー
ラ16の用紙送り出し方向に対して傾斜した排紙ガイド
面13bが形成されている。
【0055】この構成において、サーマルヘッド15の
発熱体部15aにより印字がなされた後の用紙7は、こ
の排紙ガイド面13bにより案内されて、図4に示すよ
うに、本体ケース2の上カバー5と前記蓋体10とがな
す隙間から、蓋体10の上側へ排紙される。
【0056】以上で説明したように、本実施形態のプリ
ンタ1は、用紙収容部6にセットした用紙7の下面側が
サーマルヘッド15に面するように送られ、該ヘッド1
5にて印字を行うようになっている。このことから、用
紙収容部6には用紙を、印字面(感熱面)が下面に来る
よう、裏表を間違えずにセットすることが要求される。
また、用紙7が例えば前述した複写紙タイプのものであ
る場合は、用紙搬送方向に対して前後向きを逆にセット
した場合は、スムーズな紙送りができないことになる。
従ってこの場合は、裏表のみならず前後向きをも正しく
セットする必要がある。
【0057】この点、本実施形態の用紙パッケージ9
は、そのパッケージ材8に、用紙7を上述のような正し
い向きでパッケージ材8にセットするときにはその用紙
7に設けられている切欠7aの部分に位置して用紙7の
セットを可能とし、かつ、用紙7をそれ以外の向きでパ
ッケージ材8にセットする際にはその用紙7と干渉して
用紙7のセットを不可能とする、斜状壁(規制部)8f
が設けられている。従って、用紙7をプリンタ1にセッ
トする際に誤った向きでセットすることが斜状壁8fで
防止されるため、用紙7を裏表及び前後向き共に正しく
挿入してセットすることができ、印刷トラブルを防止す
ることができる。
【0058】なお、本実施形態においては、プリンタ1
・用紙7・パッケージ材8全てに用紙7を正しい向きで
セットするための加工が施されており、用紙7が正しい
向きで挿入された用紙パッケージ9を正しい向きでプリ
ンタ1にセットする場合について説明したが、これに限
定されるものでもない。例えば、用紙がパッケージ材を
伴わずプリンタに対して直接セットされる構成において
は、用紙に切欠7aを設け、プリンタに凸部6aを設け
れば十分である。
【0059】以上に示したとおり、本実施形態において
は、用紙7の切欠7aは斜め45°にカットされた形状
とし、パッケージ材8側の斜状壁8fはそれに対応する
形状としている。また、用紙パッケージ9の切欠9a
(パッケージ材8の切欠8a)も斜め45°にカットさ
れた形状とし、プリンタ1の用紙収容部6の凸部6aは
該切欠9aに対応する形状としている。しかし、本発明
はこの構成に限定されるものではなく、種々の変形が可
能である。即ち、用紙7あるいはパッケージ材8を正し
い向きでプリンタにセットすることができれば、切欠及
び規制部は、どのような形状であってもよい。例えば、
プリンタの用紙収容部には、規制部として、用紙搬送方
向に平行な板状のリブ部材を設ける一方、用紙あるいは
パッケージには、切欠として、該用紙を正しい向きにセ
ットしたときにのみ該リブ部材に嵌合可能な細い溝を設
ける構成が考えられる。
【0060】
【発明の効果】本発明では以上に示すように、用紙をプ
リンタに誤った向きでセットされることに起因する印刷
トラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】用紙パッケージの斜視図である。
【図2】用紙をパッケージ材に挿入する状態を説明する
斜視図である。
【図3】ベロ部に表示マークを付した構成を説明する斜
視図である。
【図4】プリンタの斜視図である。
【図5】プリンタの側面断面図である。
【図6】用紙収容部に用紙をセットした状態を示した斜
視図である。
【図7】用紙収容部に用紙をセットした状態を示した側
面断面図である。
【図8】用紙分離部および印刷機構部の詳細を示した断
面拡大図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 6 用紙収容部 6a 凸部(規制部) 7 用紙7 7a 切欠 8 パッケージ材 8a 切欠 8b 表示部 8f 斜状壁(規制部) 9 用紙パッケージ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタの被印刷媒体としての用紙と、 重ねられた状態の該用紙の外側を覆うパッケージ材とを
    有し、 該パッケージ材から用紙の一部を露出させた状態で、該
    パッケージ材と共に前記プリンタにセットできるように
    構成した用紙パッケージであって、 前記パッケージ材には、前記用紙を正しい向きでパッケ
    ージ材にセットするときは、その用紙に設けられている
    切欠の部分に位置して用紙のセットを可能とし、かつ、
    前記用紙をそれ以外の向きでパッケージ材にセットする
    ときは、その用紙と干渉して用紙のセットを不可能とす
    る、規制部を備えていることを特徴とする用紙パッケー
    ジ。
  2. 【請求項2】 プリンタの被印刷媒体としての用紙と、 重ねられた状態の該用紙の外側を覆うパッケージ材とを
    有し、 該パッケージ材から用紙の一部を露出させた状態で、該
    パッケージ材と共に前記プリンタにセットできるように
    構成した用紙パッケージであって、 前記パッケージ材には、前記用紙を正しい向きでパッケ
    ージ材にセットしたときは、その用紙に設けられている
    切欠の部分に位置し、かつ、前記用紙をそれ以外の向き
    でパッケージ材にセットするときは、その用紙によって
    隠れる、表示部を備えていることを特徴とする用紙パッ
    ケージ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の用紙パッケージにおい
    て、前記パッケージ材は、前記露出させた状態の用紙を
    支持するベロ部を有し、前記表示部はそのベロ部の用紙
    がセットされる側の面に設けられていることを特徴とす
    る用紙パッケージ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか一
    項に記載の用紙パッケージにおいて、前記用紙が感熱紙
    または複写紙であることを特徴とする、用紙パッケー
    ジ。
  5. 【請求項5】 重ねられた状態の被印字媒体としての用
    紙を、その外側を覆うパッケージ材と共にセットして該
    用紙に印字するプリンタであって、 前記パッケージ材を正しい向きでプリンタにセットする
    ときには、そのパッケージ材に設けられている切欠の部
    分に位置してパッケージ材のセットを可能とし、かつ、
    前記パッケージ材をそれ以外の向きでプリンタにセット
    するときには、そのパッケージ材と干渉してパッケージ
    材のセットを不可能とする、規制部を有することを特徴
    とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 被印字媒体としての用紙に印字するプリ
    ンタであって、 前記用紙を正しい向きでプリンタにセットするときに
    は、その用紙に設けられている切欠の部分に位置して用
    紙のセットを可能とし、かつ、前記用紙をそれ以外の向
    きでプリンタにセットするときには、その用紙と干渉し
    て用紙のセットを不可能とする、規制部を有することを
    特徴とするプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のプリン
    タにおいて、 用紙または用紙パッケージをセットするための矩形状の
    用紙収容部を備えるとともに、 前記規制部は、該用紙収容部の一隅に設けられ、前記切
    欠に対応した凸部であることを特徴とする、プリンタ。
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