JP2001206465A - 記録紙パッケージ - Google Patents

記録紙パッケージ

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JP2001206465A
JP2001206465A JP2000019506A JP2000019506A JP2001206465A JP 2001206465 A JP2001206465 A JP 2001206465A JP 2000019506 A JP2000019506 A JP 2000019506A JP 2000019506 A JP2000019506 A JP 2000019506A JP 2001206465 A JP2001206465 A JP 2001206465A
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JP2000019506A
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English (en)
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Yasushi Kikuchi
泰 菊池
Yoshio Ishizuka
義夫 石塚
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装体の遮光性及び防湿性と、リサイクル適
性とを向上させる。 【解決手段】 外装体5を薄型角筒状に形成する。外装
体5に押上板挿入口26を設ける。この挿入口26から
給紙カセットの押上板を挿入する。可動底板15aと端
板15bと押さえ板15cとを折り線で折り曲げて、内
装体6を構成する。押さえ板15cの先端にバネ板15
eを設ける。積層した記録紙15を、記録面が可動底板
15aに対面する向きで、可動底板15aと押さえ板1
5cとの間に挿入する。片面にアクリル系防湿コート剤
を塗布した板紙を用い、防湿コート剤を外側にして外装
体5及び内装体6を構成する。アクリル系防湿コート剤
を用いたから、記録紙パッケージ2のリサイクル適性が
向上する。記録紙3の枚数が減っても、各記録紙3同士
が密着しているので、遮光性及び防湿性が低下すること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された複数枚
の記録紙を保持し、プリンタに記録紙を供給する記録紙
パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、例えばサーマルプリンタには
直接感熱プリンタと熱転写プリンタとがあり、それぞれ
専用の記録紙が用いられる。両者とも最近の画像情報の
カラー化に伴い、カラー化が進んでいる。例えば、直接
感熱プリンタに用いられる記録紙として、特開昭61−
213169号公報に記載されているものは、支持体上
にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感
熱発色層が順次層設してある。各発色層には、発色素材
を内包するマイクロカプセルが分散されている。この感
熱記録紙では、発色層毎に発色熱エネルギが異なってい
る。このため、熱エネルギを異ならしめることにより、
発色層を選択的に発色させることができる。そして、上
層を熱記録した後で下層を熱記録する前に、上層が再度
発色しないように、熱記録済みの発色層に特有の波長の
光、例えば紫外線を照射して、定着を行う。この感熱記
録紙は、通常の光源下でも長時間曝した場合には発色特
性に影響が出るので、遮光袋に収納され、さらにこれが
紙箱に収納された状態で供給されている。
【0003】一方、熱転写プリンタはインクフイルムの
インクを溶融又は軟化させて記録紙に転写する溶融型
と、インクフイルムの染料を記録紙に昇華又は拡散させ
る昇華型とがある。そして、溶融型プリンタ用の記録紙
には平滑性の高い塗布紙を用い、昇華型プリンタ用の記
録紙にはポリエステル系樹脂でコーティングした専用紙
を用いる。これらの熱転写プリンタ用の記録紙は、複数
枚が積層されて防湿袋に収納され、さらにこれが紙箱に
収納された状態で供給されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的な感熱プリンタ
においては、記録紙をプリンタの給紙カセットに装填し
て給紙を行っている。このような給紙方法では、記録紙
の表裏を誤ってセットしたり、また、セット時に記録紙
の表面を汚してしまったり、感光感熱型の記録紙におい
て許容以上の露光をしてしまったりして、所望のプリン
ト品質が得られないトラブルが少なからず発生してい
た。また、通常複数枚の記録紙をセットするが、セット
中に記録紙がバラバラになってしまう可能性があるな
ど、装填作業が面倒であった。
【0005】これに対して、本出願人は、記録紙に直接
に手を触れることなく、且つ記録紙のプリンタへの装填
を簡単に行えるようにした記録紙パッケージを例えば特
開平5−116774号公報で提案している。しかしな
がら、この記録紙パッケージは、紙製のカセット本体に
ミシン目を入れておき、使用時にこのミシン目からカセ
ット本体の一部を切り取って、記録紙排出用開口などを
形成するものであり、プリンタへの装填に際してミシン
目からの切り取りを必要とし、手間がかかるという問題
がある。
【0006】また、従来の記録紙パッケージでは、給紙
ローラが入り込むローラ挿入口の他に、パッケージの下
側に押圧レバー開口を設けている。そして、この押圧レ
バー開口から押圧レバーで記録紙を上方に持ち上げて、
給紙ローラに最上層の記録紙を押しつけている。したが
って、ローラ挿入口の他に押圧レバー開口が形成される
ため、記録紙パッケージを給紙カセットから取り出す
と、この押圧レバー開口からゴミが入ったり、光や湿気
が入りやすくなる。したがって、遮光性や防湿性で問題
になる。
【0007】更には、単に記録紙をカセット本体などの
包装体に収納しただけでは、使用により記録紙が減ると
従来は記録紙が包装体内でフリーになる。このため、記
録紙同士の隙間から光や湿気などが記録面に侵入し、発
色特性を変化させたりする不都合がある。
【0008】また、最近は、資源の節約や環境汚染防止
などのために、不用品・廃棄物などを再生利用するリサ
イクルが一般化しており、記録紙パッケージにおいて
も、リサイクル適性を上げることが望まれている。
【0009】本発明は、記録紙が使用により減少しても
包装体内でばらけることがなく、しかも、遮光性や防湿
性を保持しつつリサイクル適性を向上させるようにした
記録紙パッケージを提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の記録紙パッケージでは、一端部が給
紙開口として開放されている箱形状の包装体と、包装体
の底板に形成した記録紙押上部材の挿入口と、底板の上
に配置されており、上方に持ち上げ自在な可動底板と、
可動底板に記録紙を押さえつける押さえ板と、可動底板
と押さえ板との間で挟持される積層された複数枚の記録
紙とを備え、片面に樹脂乳化物または水性樹脂溶液を塗
布した板紙を用い、前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液
の塗布面を外側にして、前記包装体及び可動底板を構成
している。
【0011】また、請求項2記載の記録紙パッケージで
は、包装体を、角筒状の外装体とこの外装体の端部から
挿入される内装体とから構成し、前記外装体を、上板
と、底板と、これらの両側縁を連結する側板と、前記上
板に形成され、給紙ローラが挿入されるローラ挿入口
と、前記底板に形成され、前記押上部材が挿入される押
上部材挿入口とから構成し、前記内装体を、記録紙が載
せられる可動底板と、この可動底板に連結され、前記外
装体の開放端部を塞ぐ端板と、この端板に連結され、可
動底板とともに記録紙を挟持する押さえ板とから構成
し、片面に樹脂乳化物または水性樹脂溶液を塗布した板
紙を用い、前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液の塗布面
を外側にして前記外装体及び内装体を構成している。
【0012】なお、前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液
の内側に、遮光層を設けることが好ましい。更に、前記
遮光層を、インク層、又は板紙内に予め漉き込まれた染
料による着色層から構成することが好ましい。また、前
記押さえ板に連続するバネ板を一体的に有し、このバネ
板を折り曲げてこれのバネ性により記録紙を可動底板へ
付勢させるとともに、バネ板の前記記録紙接触面には前
記インク層を形成しないことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、記録紙パッケージ
2は、積層されているカラー感熱記録紙(以下、単に記
録紙という)3と、これを収納する包装体4とから構成
されている。包装体4は外装体5と内装体6とから構成
されており、これら外装体5及び内装体6は、板紙7か
ら構成されている。
【0014】図2に示すように、板紙7は、板紙本体8
と、この板紙本体8の一方の面に印刷される黒色のイン
ク層9,10と、インク層10の上に印刷される白色イ
ンクによる文字記録層11と、これらインク層10及び
文字記録層11を覆う防湿コート層12とから構成され
ている。板紙本体8は、複数の紙を積層して構成されて
おり、通常は抄紙の段階で積層される。板紙本体8の坪
量としては強度及び加工性の観点から180ないし65
0g/m2、さらには280ないし450g/m2が好まし
く、本実施形態では、350g/m2の白板紙を用いてい
る。
【0015】包装体4に収納する記録紙3は感光性があ
るため、板紙7に遮光性を付与する必要がある。板紙7
に遮光性を付与する方法として、本実施形態では、図2
に示すように、板紙本体8の一方の面に、酸化重合型の
黒色インクを2回ベタ印刷して、2層のインク層9,1
0を構成している。2層にすることで、遮光性の確保の
他に目止めが行われ、後に行う注意書き等の印刷が容易
に且つ高品位に可能になる。酸化重合型の黒色インクと
しては、トーヨーキングハイエコー(東洋インキ製造株
式会社製)などが好ましく用いられる。このインク層
9,10は、オフセット、フレキソ、グラビア、シルク
等の周知の印刷方法により形成される。このインク層
9,10は2層構造の他に、単層又は3層以上であって
もよい。なお、インク層9,10は、遮光性の観点から
は墨が最も好ましいが、その他の色を用いてもよい。例
えば、板紙を再パルプ化する過程での脱墨容易化の観点
からは茶色や灰色で印刷するとよく、この場合には、そ
れぞれクラフト紙、ネズ紙の製品色に近似のため、わず
かな水、薬品、時間で脱墨が可能になる。このように、
インク層9,10の色は、遮光性能、製品デザイン、再
パルプ化適性、文字イラスト印刷の視認性などを勘案し
て決定すればよい。
【0016】インク層10の表面には、白色インクによ
る文字記録層11が形成される。文字記録層11には、
記録紙パッケージ2を使用する際の注意書きや、給紙カ
ートリッジへの装填向きを示す位置合わせマーク43
(図6参照)や図解などが記録されている。この文字記
録層11も、インク層9,10と同じように、周知の印
刷方法により形成される。前記白色インクとしては、ト
ーヨーキングハイエコーOS(東洋インキ製造株式会社
製)などが好ましく用いられる。
【0017】ところで、後に説明するバネ板15e(図
1参照)にも黒色インクを塗布してしまうと、このバネ
板15eの打ち抜き断面に微量の黒色インクが現れるこ
とになる。この場合には、記録紙3の裏面にバネ板15
eが接触することで、製品の運送等において振動が長期
間加えられると、この黒色インクが記録紙3に転写して
しまい、記録紙3の品質を損なうおそれがある。これを
防止するために、図3及び図5に示すように、このバネ
板15eとなる部分を、黒色のインク層10が形成され
ない帯状の白抜きエリア13として残してある。
【0018】図3は、このベタ印刷を行わない帯状の白
抜きエリア13を表したものである。そして、この白抜
きエリア13にバネ板15eが位置するように、図5に
示すような型取りを行う。図5は型取りの一例であり、
1枚の板紙7に対して例えば2×3の6セットの展開紙
14,15を作成しており、中央部に黒色のインク層
9,10を印刷することのない白抜きエリア13を設け
ている。なお、展開紙14は外装体用であり、展開紙1
5は内装体用である。型取りのレイアウトや展開紙1
4,15の個数はこれに限定されるものではない。ま
た、図5はカットシートタイプの板紙7を用いたが、こ
れはロールタイプの板紙を用いてもよい。更に、図5で
は、外装体用展開紙14,内装体用展開紙15を1枚に
配したが、特に生産数量が多い場合には別々に型取りし
てもよい。この場合には、外装体5の印刷デザインの変
更に対応しやすく、また、内装体6では白印刷を省略す
ることが可能になり、工程数を減らすことができる。
【0019】図4に示すように、黒色のインク層9,1
0、及び文字記録層11を形成した面には、更に防湿コ
ート処理を行い、防湿コート層12を形成する。この防
湿コート層12により、水蒸気透過性が低下するため、
プリントする環境湿度変化にかかわらず、包装体内部の
湿度変化が少なくなる。なお、両面を防湿コート処理す
ることなく、片面のみを防湿コート処理し、この防湿コ
ート処理面を外側にして外装体5及び内装体6を構成し
ている。これにより、板紙7自身の保湿効果が発揮さ
れ、記録紙3を好ましい湿度状態で保持することができ
る。特に、記録紙3を収納する前に、板紙7に対して所
定の含水分調整(調湿)を行なうことが好ましく、この
場合には上記保湿効果を更に発揮させることができる。
このため、本実施形態では、外装体用展開紙14,内装
体用展開紙15を、23度C,50%RHの環境で24
時間以上調湿し、同環境での平衡含水分に調整した後に
記録紙3を収納している。なお、調湿工程は、記録紙3
を収納する直前に行なうことが好ましいが、この他に、
その前の適宜工程で行なってもよい。
【0020】防湿コート処理は、Michelman 社製のベー
パーコート(商品名)#2200を用い、周知のロール
コータ(塗装機)で、板紙7の黒色のインク層10及び
文字記録層11の形成面上に単層塗布し、次に熱乾燥す
ることで行う。なお、防湿コート層12は単層塗布する
他に複層塗布してもよい。例えばベーパーコート#12
0を用いて下塗りした後に、ベーパーコート#2200
を用いて上塗りした重層構造にすると、より一層防湿効
果を上げることができる。なお、前記インク層9,10
は、ベーパーコート#2200などの防湿コートに対し
ても、目止め効果によって防湿効果の向上が認められ
る。
【0021】防湿コート層12としては、樹脂乳化物ま
たは水性樹脂溶液が用いられる。樹脂乳化物としてはア
クリル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等が挙げられる。
特にアクリル系樹脂が好ましく用いられ、具体的には、
前出のベーパーコート#2200、リカボンドET−F
9726(中央理化工業株式会社製)、ビニブラン27
50(日信化学工業株式会社製)などがある。また、水
性樹脂としては、ビニルアルコール系樹脂、具体的には
ポバール(クラレ株式会社製)が挙げられる。塗装機と
してはロールコータの他に、ロッドコート、フレキソコ
ート、グラビアコートなどを用いてもよい。この防湿コ
ート層12の塗工量は4〜15g/m2、特に6〜10
g/m2 (乾燥質量)が特に好ましい。
【0022】上記のアクリル系乳化液による防湿コート
層12は、後に説明する図7のように外装体用展開紙1
4を折り曲げて薄型角筒状の外装体5を構成する際に、
接着剤特にサイビノール接着剤が効かなくなる。このた
め、ストライプコート法により、接着する糊代部14g
のために帯状の無コートエリア16を確保しておく。ス
トライプコート法は、例えばロールコータにおいてアク
リル系乳化液を塗布する塗工ローラと板紙本体8との間
に、例えば厚さ0.03mm、幅約25mmの金属製帯板を
介在させるもので、これにより、防湿コート層12が形
成されない無コートエリア16が板紙7に設けられる。
そして、図5に示すように、型取りをするときに、この
無コートエリア16に外装体用展開紙14の糊代部14
gを位置させる。なお、無コートエリア16は、ストラ
イプコート法によることなく、他の方法、例えば部分ロ
ール、溝有りロール、パターン印刷(グラビアやフレキ
ソ印刷に適用)などにより設けてよい。型取りは、図5
に示すようなカットライン19や折り曲げライン20を
有する打ち抜き金型を用いて、プレス機により行う。
【0023】図1に示すように、記録紙3は包装体4に
複数枚積層されて収納される。本実施形態では、記録紙
3が感光性を有するため、可動底板15aに記録面(感
光面)が接するように収納している。また、収納される
記録紙3の枚数は、記録紙3の厚み等により適宜選択で
きる。記録紙3が接する包装体4の内側の摩擦係数は、
記録紙3の表裏面の摩擦係数と揃えることが安定した給
紙を行う上で好ましく、具体的には上下20%以内に調
整することが好ましい。記録紙3が接する包装体4の内
側面の摩擦係数が記録紙3の表裏面の摩擦係数より著し
く大きいと最後の1枚が良好に給紙できず、逆に、著し
く小さいと複数枚の記録紙3が同時に給紙されるおそれ
がある。
【0024】図6に示すように、記録紙パッケージ2
は、遮光性及び防湿性を有する収納袋17に入れられて
販売され、使用時に、収納袋17の切取り部17aが切
り取り線17bに沿って破り取られることで開封され
る。また、使用途中の記録紙パッケージ2を再度収納す
るために、収納袋17の切り取り線17bの近くには、
合成樹脂製のファスナ17cが設けられている。ファス
ナ17cは周知のように、1組の嵌合突条からなり、一
方の突条が他方の突条に嵌合されることで、密封される
ようになっている。なお、このファスナ17cは省略し
てもよい。
【0025】記録紙パッケージ2には、記録紙3の脱落
を防止する帯紙18が巻いてある。帯紙18は、幅20
mmの裏面がPE(ポリエチレン)ラミネート加工された
紙テープから構成されている。この帯紙18は、給紙開
口部を横切るように1巻きされており、一方の端部に他
方の端部を重ね合わせて、熱溶着により環状に閉じられ
る。
【0026】この帯紙18は、帯束機を用いて自動帯掛
け及び熱溶着を行うことで、簡単にしかも自動的に記録
紙パッケージ2に取り付けられる。この帯紙18により
記録紙3が包装体4から脱落することがなく、しかも、
帯紙18により包装体4が1巻きされるため、記録紙3
と可動底板15aとが密着するので、防湿効果も得られ
る。更に、この帯紙18は、接着層を用いて包装体4に
貼るタイプではないので、剥がした後に糊跡が残ること
がなく、包装体4の層間剥離などの、接着力が強すぎる
場合に発生しがちなトラブルの心配もなくなる。また、
前記アクリル系乳剤液による防湿コート層12は表面が
ワックス質となり、粘着テープ等による脱落防止テープ
が効きにくい難点があるが、帯紙18を用いることでこ
れも解消することができる。
【0027】図7(A)に示すように、外装体5は、上
板14a、2個の側板14b,14c、2個に分割され
ている分割底板14d,14eを有する外装体用展開紙
14を折り曲げて構成されている。上板14aは、記録
紙3よりも少し大きいサイズの矩形状に構成され、且つ
可動底板15aが容易に動き得る幅となっている。この
外装体5は、前記防湿コート層12が形成された面が外
側(図7では上方)を向くようにして構成されている。
(B),(C)に示すように、外装用展開紙14は折り
線14fにより90度の角度で山折りされた後に、分割
底板14d,14eの端縁の糊代部14gを重ね合わせ
て、酢酸ビニル系のサイビノール接着剤(商品名)を用
いて、周知のサックマシンで接着することにより、薄型
の角筒状に形成されている。なお、接着剤は上記のもの
に限定されることなく、種々の接着剤を用いてよい。例
えば取り扱いの容易なホットメルトタイプの接着剤を用
いてよい。
【0028】外装体5の一方の端部は給紙開口22とさ
れている。また、上板14aにはローラ挿入口25が切
り欠いて形成されている。ローラ挿入口25は給紙開口
22に連続している。このローラ挿入口25には、感熱
プリンタの給紙ローラ24(図11参照)が入り込む。
【0029】分割底板14d,14eには切欠き26
a,26bが形成してあり、この切欠き26a,26b
は給紙開口22に連続している。これらの切欠き26
a,26bにより、外装体5として組み立てられた時
に、押上板挿入口26(図1参照)が構成される。この
押上板挿入口26には、給紙カセット27(図11参
照)の押上板28が入り込み、記録紙3を給紙ローラ2
4に向けて付勢する。
【0030】図7に示すように、外装体用展開紙14の
一部にはラベル29が貼付されている。このラベル29
には、記録紙3の種別を識別するためのバーコード29
aが記録されている。このバーコード29aは、プリン
タに設けたバーコードセンサで読み取られる。そして、
セットされた記録紙の種別と異なるプリント指示に対し
て警告を発する等の動作を行わせる。例えば、通常の記
録紙がセットされた状態でシールプリントの指示がなさ
れた場合等に警告が発せられる。また、直接感熱記録紙
の場合には、記録紙の感度特性をバーコード化し、常に
最適な画像をプリントできるように、プリンタで感度特
性に応じて記録条件を補正してもよい。
【0031】図8に示すように、可動底板15a、端板
15b、押さえ板15cを折り線15dにそって90度
に山折りすることにより内装体6が構成され、その防湿
コート層12の面が外側に向くようにされている。押さ
え板15cの先端にはバネ板15eが折り線15fを介
し連続して設けられている。
【0032】図1に示すように、記録紙3は、その記録
面が可動底板15aの上面に対面するようにして、可動
底板15aと押さえ板15cとの間に挿入される。前記
バネ板15eは可動底板15aがわに折り曲げられてお
り、この折り曲げ部15gのバネ性により、記録紙3が
可動底板15a側に付勢される。したがって、記録紙3
は可動底板15aとバネ板15eとにより挟持される。
図5に示すように、バネ板15eは、黒色インクによる
ベタ印刷がされないエリアに位置するように型取りされ
るため、バネ板の打ち抜き端面に黒色インク層が現れる
ことがなくなる。これにより、黒色インクが記録紙3に
転写されるおそれがなくなる。
【0033】なお、記録紙3を可動底板15a側に付勢
する力は、バネ板15eの幅や長さを変更することで任
意に調整することができる。本実施形態では、アクリル
系乳化液による防湿コート層12を用いており、この防
湿コート層12による板紙の場合には、防湿コート層1
2の代わりにPET(ポリエチレンテレフタレート)フ
イルムをドライラミネートした板紙に比較して材料の折
り曲げ抵抗力が小さい。このため、PETフイルムラミ
ネートの板紙を用いたバネ板15e(幅15mm)に比べ
てその幅を30mm(長さは40mm)と広くしてあり、こ
れにより、PETフイルムをラミネートした板紙とほぼ
同等の付勢力を確保している。
【0034】図8に示すように、可動底板15aの先端
の中央部には残量検出用切欠き30が形成してあり、こ
の切欠き30から、後に説明する残量検出レバー62
(図11参照)の先端が入り込み、この先端が記録紙3
に当接する。
【0035】図1に示すように、内装体6は、外装体5
の給紙開口22とは反対側の開口32から挿入される。
内装体6の端板15bの両側端縁は外装体5の厚み分だ
け僅かに突出して形成されており、この突出した部分が
ストッパになっている。このストッパは、外装体5の側
板14b,14cの端面に当たり、内装体6が外装体に
それ以上入り込むことがないように規制する。なお、内
装体6を接着テープ等で外装体5に固定してもよい。
【0036】このようにして構成された記録紙パッケー
ジ2は、外表面が樹脂乳化物または水性樹脂溶液の塗布
による防湿コート層12で覆われるため、防湿性が向上
する。しかも、内側には防湿コート層12が形成される
ことなく、板紙本体8そのままとされているので、この
板紙本体8が吸湿及び調湿材として作用する。したがっ
て、記録紙3が適度な湿度で保持される。また、防湿コ
ート層12の代わりにPETフイルムをドライラミネー
トしても防湿効果を有する包装体が得られるが、この場
合には、PETフイルムと板紙本体とで温湿度変化によ
る寸法変化の割合が異なるため、高湿度環境ではフイル
ム面が内側に、また低湿度環境では外側に反りやすい。
この変形によりプリンタにおける給紙動作が不安定にな
るおそれがあるが、本発明では樹脂乳化物または水性樹
脂溶液による防湿コート層12を採用しているため、寸
法変化による影響が少ない。また、PETフイルム等を
ラミネートした板紙を用いると、故紙としてのリサイク
ルが極めて困難になる。また、焼却処分されると環境保
護の視点から問題がある。これに対して、樹脂乳化物ま
たは水性樹脂溶液を塗布した防湿コート層12の場合に
は、材質及び嵩量の点でリサイクルが容易であり、リサ
イクル適性に優れる。
【0037】なお、上記実施形態では、板紙本体8に遮
光性を付与するために、黒色のインク層9,10を塗布
したが、この他に、板紙本体8内に予め漉き込まれた黒
色などの染料による着色層を設けてもよい。この場合に
は、複数の積層した紙の少なくとも一つの層にカーボン
ブラックや染料、屈折率が1.50以上の無機物質例え
ば酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの光
吸収性物質を含有させておく。特に最外層を着色したも
のは印刷と同等の着色効果があるため好ましい。
【0038】また、上記実施形態では、外装体5を作成
する際に、酢酸ビニル系の接着剤を用いたが、この他
に、他の接着剤を用いて外装体5を構成してもよい。例
えば、ホットメルトタイプの接着剤を用いて外装体5を
貼り合わせてもよい。
【0039】また、上記実施形態では記録紙パッケージ
2を帯紙18で巻いて包装体4からの記録紙3の脱落を
防止するようにしたが、帯紙18として裏面がPEラミ
ネートタイプのものを用いる代わりに、紙テープにホッ
トメルトや感熱糊等の接着剤を用いた帯紙を用いてもよ
い。また、接着剤を用いる代わりに、紙テープの端部
を、針無しステープラ等により綴じてもよく、この場合
は帯紙18として裏面に何も加工していないものを使用
することができる。
【0040】本発明の記録紙パッケージ2は、図9〜図
11に示すような給紙カセット27に装填される。そし
て、図12に示すように、給紙カセット27はカラー感
熱プリンタ56にセットされ、図11に示すように、最
上層の記録紙3から順に給紙ローラ24で給紙され、カ
ラー感熱記録される。
【0041】給紙カセット27は、記録紙パッケージ2
を内蔵するように、カセット本体35と蓋36とから構
成されており、全体が薄型箱状に形成されている。
【0042】蓋36は取付軸部37を介してカセット本
体35に取り付けられる。これにより、図10に示すよ
うに、蓋36が起立した開状態で、パッケージ装填部3
8に記録紙パッケージ2が装填される。また、図9に示
すように、蓋36が水平になる閉状態では、係止爪39
がカセット本体35内のロック装置40に係止すること
で、この閉状態が維持される。蓋36を開ける場合に
は、ロック解除ボタン41をスライド移動させることに
より、ロック装置40の係止爪と蓋側の係止爪39との
係止が解除され、蓋36の開放が可能になる。
【0043】パッケージ装填部38は記録紙パッケージ
2よりも少し大きめに形成されており、装填が容易に行
えるようになっている。また、装填部38内の一方の側
壁には位置合わせ突起42が形成してある。さらに、外
装体5の上面には位置合わせマーク43が印刷されてい
る。したがって、これらを合わせるように記録紙パッケ
ージ2をカセット本体35に挿入することで、記録紙パ
ッケージ2が正しい向きで装填され、誤装填が防止され
る。
【0044】カセット本体35の底部35aにはバーコ
ード表示窓44が形成されている。バーコード表示窓4
4は、記録紙パッケージ2のバーコードラベル29(図
7参照)に対応する位置に形成されている。このバーコ
ード表示窓44は、底部35aの開口に透明プラスチッ
クプレートを貼り付けて構成されている。
【0045】図10に示すように、パッケージ装填部3
8には、押上板28が取付部46を介して回動可能に取
り付けられている。図11に示すように、押上板28
は、コイルバネ47により上方に付勢されており、記録
紙パッケージ2内の可動底板15aを上方に押し上げ
る。
【0046】蓋36を閉じた状態で、前記取付軸部37
の近くで、カセット本体35と蓋36との間には隙間が
形成してあり、この隙間により給紙口50が構成されて
いる。給紙口50の近くの給紙通路で、カセット本体3
5側には、記録紙分離部51が突出して形成してある。
【0047】図10に示すように、記録紙分離部51の
中央には、ゴム製の記録紙分離ブロック52が配置され
ている。記録紙分離ブロック52は、上面52aが傾斜
面とされており、記録紙通路に斜めにこの上面52aが
突出している。したがって、記録紙3が重なって二重送
りされたときに、下側の記録紙3のみがゴム製の分離ブ
ロック52との間の摩擦により係止して、上側の記録紙
3のみが給紙される。更に、記録紙分離部51には、2
個の分離突起53が離して設けられている。この分離突
起53は、二重送りされる際の下側の記録紙3の先端に
係止し、その送りを阻止する。
【0048】図9,図10に示すように、給紙カセット
27の蓋36にはローラ開口55が形成されている。こ
のローラ開口55は、記録紙パッケージ2のローラ挿入
口25に対応する位置に設けられている。このローラ開
口55には、図11に示すように、給紙ローラ24が入
り込み、この給紙ローラ24が記録紙パッケージ2の最
上層の記録紙3に接触する。給紙ローラ24はプリント
の際に給紙方向に回転する。これにより記録紙パッケー
ジ2から最上層の記録紙3のみを引き出して、この記録
紙3を感熱プリンタのプリントステージに給紙する。
【0049】図9,図12に示すように、蓋36の上面
は排紙トレイを兼ねている。このため、蓋36の両側に
は、記録紙ガイド57,58が突出して設けられてい
る。記録紙ガイド57,58は、記録紙3の両側を案内
するものであり、蓋36の長辺に沿って長く形成されて
いる。
【0050】図10に示すように、カセット本体35に
は、記録紙残量表示計60が設けてある。記録紙残量表
示計60は、残量表示窓61、残量検出レバー62、及
び残量表示レバー63を備えている。そして、図11に
示すように、記録紙3の残量に応じて検出レバー62が
回転することで、この変位を残量表示レバー63が残量
表示窓61に拡大して表示し、これにより記録紙3の残
量を表示する。
【0051】図12は、感熱プリンタ56を示す斜視図
である。感熱プリンタ56の前面75には、給紙カセッ
ト27の差込み口76が形成されており、これに給紙カ
セット27が差し込まれる。給紙カセット27を差込み
口76にセットすると、図9〜図11に示すように、蓋
36のローラ開口55内に給紙ローラ24が入り込む。
また、給紙カセット27内の記録紙3は押上板28によ
り上方に付勢されているので、最上層の記録紙3が常に
給紙ローラ24に接触する。
【0052】図12に示すように、感熱プリンタ56の
前面75には、差込み口76の他に、操作キー部77,
スマートメディア78の挿入口79,及び電源スイッチ
80が設けられている。操作キー部77の各キーを操作
して、プリント操作を指示すると、外部ディスプレイ8
1としてのテレビ受像機にプリント対象画像が表示され
る。これを確認した後に操作キー部77のプリントキー
を操作すると、プリントが開始される。
【0053】プリントに際しては、図11に示すよう
に、先ず給紙ローラ24が給紙方向に回転して、給紙カ
セット27内の記録紙パッケージ2の最上層の記録紙3
のみが引き出され、感熱プリンタに給紙される。給紙さ
れた記録紙3には、周知のように、サーマルヘッドによ
り、三色面順次記録が行われる。この記録は1ラインず
つ行われ、記録紙3の送りに同期してサーマルヘッドの
各発熱素子が、記録する画素に対応して駆動される。そ
して、記録済みの感熱発色層が次の層の熱記録の際に発
色することがないように、対応する光定着ランプが点灯
され、光定着が行われる。三色面順次記録を終了する
と、記録紙3は給紙カセット27の蓋36の上に排出さ
れて、プリントが終了する。
【0054】記録紙3が残り少なくなると、押上板28
により包装体4の可動底板15aが上方に持ち上げられ
る。また、押さえ板15c及びバネ板15eは最上層の
記録紙3を下方に押さえる。したがって、各記録紙3に
隙間が発生することがなく、防湿性や遮光性の低下が抑
えられる。また、外装体5の底板14d,14eに押上
板挿入口26が形成されていても、内装体6の可動底板
15aが記録紙3に密着しているため、ゴミなどが各記
録紙3の隙間に入り込むこともない。
【0055】記録紙3の種類を例えば普通の感熱記録紙
から厚手のシールプリント用記録紙に変更する場合など
には、記録紙パッケージ2の交換が行われる。取り出し
た記録紙パッケージ2は、図6に示す収納袋17に入れ
られ、ファスナー17cが閉じられることで、防湿及び
遮光状態で保存される。
【0056】上記実施形態では、外装体5と内装体6と
を別個に設け、内装体6を外装体5に挿入することで、
包装体4を構成したが、この他に、図13に示すよう
に、1枚の展開紙91を折り曲げて、外装体と内装体と
を一体化した包装体90を用いてもよい。図13(A)
は、この包装体90の展開図である。この実施形態で
は、上板91aのローラ挿入口91b側に折り線91c
を介して押さえ板91dを連続させる。更に、押さえ板
91dの先端には2個のバネ板91eを折り線91fを
介して連続させる。
【0057】また、上板91aのローラ挿入口91bと
は反対側の端縁には、折り線91cを介して端板91g
を連続させる。この端板91gには更に折り線91cを
介して可動底板91hを連続させる。更に、上板91a
の両側縁には、図7に示す外装体5と同じように、側板
91j及び分割底板91kを折り線91cを介し連続さ
せる。
【0058】組み立てに際しては、バネ板91eを下側
に折り曲げた後に、押さえ板91dを上板91aの下側
に位置させるように折り曲げる。次に、図13(B)に
示すように、可動底板91h及び端板91gを90度に
折り曲げて、可動底板91hを押さえ板91dの下方に
位置させる。次に、(C)に示すように、側板91j及
び分割底板91kを90度に折り曲げて、記録紙及び可
動底板91hを包むようにし、この後に分割底板91k
の糊代部91mを接着剤により接着する。この後、押さ
え板91dと可動底板91hとの間に記録紙を、その記
録面を可動底板91hに向けて挿入する。
【0059】この実施形態においても、上記実施形態と
同じように図2に示すような層構造の板紙7を用いる。
そして、押さえ板91dにはインク層9,10を形成せ
ず、また、押さえ板91d及び糊代部91mには、防湿
コート層12を形成しない。なお、本実施形態では、分
割底板91kに糊代部91mを設けてこれらを接着する
ようにしたが、分割位置及び糊代91mの形成位置はこ
れに限定されない。例えば、側板91jに設けてもよ
い。また、側板91jと上板91a、側板91jと底板
91kとの両方に糊代を形成し、これらの部分で接着し
てもよい。
【0060】上記実施形態では、感熱記録紙に本発明を
実施したものであるが、これに限定されることなく、例
えば昇華型や熱溶融型の記録紙を記録紙パッケージに収
納してもよい。更には、インクジェット方式や他の方式
の記録紙パッケージに本発明を実施してもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、片面に樹脂乳化物また
は水性樹脂溶液を塗布した板紙を用いたから、記録紙パ
ッケージのリサイクル適性を向上させることができる。
すなわち、PETフイルム等をラミネートした板紙を用
いると、故紙としてのリサイクルが極めて困難になり、
また、焼却処分されると環境保護の視点から問題がある
が、アクリル系乳化剤を塗布した防湿コート層の場合に
は、材質及び嵩量の点でリサイクルが容易であり、リサ
イクル適性に優れる。しかも、PETフイルムをドライ
ラミネートしたものに比べて、温湿度変化に起因するカ
ール発生が少ないので、給紙カートリッジ内で包装体が
変形して給紙動作が不安定になるおそれがない。また、
ラミネートする工程に較べて塗布する工程の方が高速で
処理が可能になる。さらに、ラミネートするPETフイ
ルムに較べて安価な樹脂で防湿効果を得ることができ
る。
【0062】また、箱形状の包装体と、包装体の底板に
形成した記録紙押上部材の挿入口と、底板の上に配置さ
れており、上方に持ち上げ自在な可動底板と、可動底板
に記録紙を押さえつける押さえ板と、可動底板と押さえ
板との間で挟持される積層された複数枚の記録紙とを備
えており、記録紙は記録面を可動底板に向けて収納した
から、積層した記録紙同士が密着するように保持される
ため、記録面に隙間が発生することがなく、遮光性及び
防湿性が保持される。
【0063】前記包装体を、筒状の外装体と、この外装
体の端部から挿入される内装体とから構成することによ
り、二重構造にすることができ、積層した記録紙の挟持
を確実に行うことができる。また、給紙開口と端板との
間の上板の両辺に連続させて、前記可動底板に載せられ
た記録紙をくるむ外装体を設けることにより、簡単な構
成で二重構造にすることができる。
【0064】また、樹脂乳化物または水性樹脂溶液の塗
布面を外側にして、包装体及び可動底板、外装体、内装
体を構成したから、板紙本体が調湿剤や吸湿剤として作
用するようになる。したがって、環境湿度が変化して
も、記録紙パッケージ内の湿度はゆるやかに変化するた
め、記録紙の発色特性が急激に変化することがなくな
る。
【0065】樹脂乳化物または水性樹脂溶液の内側に、
遮光層を設けることにより、感光性を有する記録紙を保
持することができる。また、押さえ板に連続するバネ板
を一体的に有し、このバネ板を折り曲げてこれのバネ性
により記録紙を可動底板へ付勢させることにより、記録
紙相互の密着性が増して、遮光性及び防湿性がより一層
向上する。また、バネ板の記録紙接触面にはインク層を
形成しないことにより、輸送などによる長期間の振動で
インクが記録紙に接触しこれが転写されてしまうことが
無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録紙パッケージの分解斜視図であ
る。
【図2】板紙の層構造を示す断面の概略図である。
【図3】板紙の製造工程において、黒色のインク層をベ
タ印刷した状態を示す平面図である。
【図4】板紙の製造工程において、防湿コート層を塗布
した状態を示す平面図である。
【図5】型取りの一例を示す平面図である。
【図6】収納袋から記録紙パッケージを取り出した状態
を示す斜視図である。
【図7】外装体の折り曲げ加工を示す斜視図である。
【図8】内装体の折り曲げ加工を示す斜視図である。
【図9】閉じた状態の給紙カセットを示す斜視図であ
る。
【図10】開いた状態の給紙カセットと記録紙パッケー
ジとを示す斜視図である。
【図11】給紙カセットの断面図である。
【図12】給紙カセットを装着した感熱プリンタを示す
斜視図である。
【図13】1枚の板紙から外装体と内装体とを一体的に
形成する他の実施形態における包装体の斜視図である。
【符号の説明】
2 記録紙パッケージ 3 記録紙 4,90 包装体 5 外装体 6 内装体 7 板紙 8 板紙本体 9,10 黒色のインク層 11 文字記録層 12 防湿コート層 13 帯状の白抜きエリア 14 外装体用展開紙 15 内装体用展開紙 16 無コートエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 MC05 MC07 3F343 FA02 FB04 FC17 FC19 GA01 GD01 GE02 GE05 HB06 HC09 HC24 HD13 JA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数枚の記録紙を保持し、プ
    リンタに記録紙を供給する記録紙パッケージにおいて、 一端部が給紙開口として開放されている箱形状の包装体
    と、包装体の底板に形成した記録紙押上部材の挿入口
    と、底板の上に配置されており、上方に持ち上げ自在な
    可動底板と、可動底板に記録紙を押さえつける押さえ板
    と、可動底板と押さえ板との間で挟持される積層された
    複数枚の記録紙とを備え、 片面に樹脂乳化物または水性樹脂溶液を塗布した板紙を
    用い、前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液の塗布面を外
    側にして、前記包装体及び可動底板を構成したことを特
    徴とする記録紙パッケージ。
  2. 【請求項2】 積層されて包装体に収納された記録紙
    が、プリンタの押上部材によりプリンタの給紙ローラに
    付勢され、給紙ローラの回転により記録紙をプリンタに
    供給するための記録紙パッケージにおいて、 前記包装体を、角筒状の外装体とこの外装体の端部から
    挿入される内装体とから構成し、 前記外装体を、上板と、底板と、これらの両側縁を連結
    する側板と、前記上板に形成され、前記給紙ローラが挿
    入されるローラ挿入口と、前記底板に形成され、前記押
    上部材が挿入される押上部材挿入口とから構成し、 前記内装体を、記録紙が載せられる可動底板と、この可
    動底板に連結され、前記外装体の開放端部を塞ぐ端板
    と、この端板に連結され、可動底板とともに記録紙を挟
    持する押さえ板とから構成し、 片面に樹脂乳化物または水性樹脂溶液を塗布した板紙を
    用い、前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液の塗布面を外
    側にして前記外装体及び内装体を構成したことを特徴と
    する記録紙パッケージ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂乳化物または水性樹脂溶液の内
    側に、遮光層を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の記録紙パッケージ。
  4. 【請求項4】 前記遮光層を、インク層、又は板紙内に
    予め漉き込まれた染料による着色層から構成したことを
    特徴とする請求項3記載の記録紙パッケージ。
  5. 【請求項5】 前記押さえ板に連続するバネ板を一体的
    に有し、このバネ板を折り曲げてこれのバネ性により記
    録紙を可動底板へ付勢させるとともに、バネ板の前記記
    録紙接触面には前記インク層を形成しないことを特徴と
    する請求項4記載の記録紙パッケージ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003080485A1 (fr) * 2002-03-27 2003-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Emballage de feuilles de papier
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