JP2538680Y2 - プリント紙保護シート - Google Patents

プリント紙保護シート

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JP2538680Y2
JP2538680Y2 JP8045790U JP8045790U JP2538680Y2 JP 2538680 Y2 JP2538680 Y2 JP 2538680Y2 JP 8045790 U JP8045790 U JP 8045790U JP 8045790 U JP8045790 U JP 8045790U JP 2538680 Y2 JP2538680 Y2 JP 2538680Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案プリント紙保護シートを以下の項目に従って詳
細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術[第9図、第10図] a.一般的背景 b.従来のプリント紙における情報付与の形態[第9図、
第10図] D.考案が解決しようとする課題[第9図、第10図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第8図] F−1.第1の実施例[第1図乃至第5図] a.プリント紙束、保護シート[第1図乃至第5図] b.プリンタ[第1図乃至第3図、第5図] c.プリント紙の装填[第1図、第3図、第5図] d.作用[第1図、第2図] d−1.プリント紙に関する情報の読取[第1図] d−2.給紙及びプリント[第1図] d−3.給紙動作の禁止[第2図] d−4.用済みの保護シートの除去[第2図] F−2.第2の実施例[第6図] F−3.第3の実施例[第7図] F−4.第4の実施例[第8図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なプリント紙保護シートに関する。詳し
くは、プリンタの給紙手段により上側にあるものから順
に給紙される多数のプリント紙が積み重ねられたプリン
ト紙束を保護するためのプリント紙保護シートに関する
ものであり、用済みになった状態からの除去忘れを確実
に防止することができると共に、プリンタの給紙手段に
よってプリンタ内部に引き込まれてしまうのを確実に防
止することができ、その上、当該プリント紙に関する情
報は保護シートにだけ付与すれば足りるようにすること
ができる新規なプリント紙保護シートを提供しようとす
るものである。
(B.考案の概要) 本考案プリント紙保護シートは、プリント紙束をその
上側からと下側から挟むように位置した2つの部分とこ
れら2つの部分の間を連結している部分とを備え、プリ
ント紙束の上側に位置する第1の部分はプリンタの給紙
手段が接触しない部分に位置され、この第1の部分には
プリント紙に関する情報を付与し、プリント紙束の下側
に位置する第2の部分にはプリンタ給紙動作を禁止させ
るための情報を付与したものであり、これにより、用済
みになった状態からの除去忘れや給紙手段によりプリン
タの内部に引き込まれてしまうのを確実に防止すること
ができると共に、プリント紙に関する情報をプリント紙
に付与しなくても済ませることができる。
(C.従来技術)[第9図、第10図] (a.一般的背景) 所謂単票紙型のプリント紙を使用してプリントを行な
うプリンタ、特に、印字部への給紙を給紙手段によって
機械的に行なうプリンタにおけるプリント紙の給紙部へ
の装填は、通常、当該プリント紙を多数重ねて束にした
状態で行なうようにされ、その装填は、給紙トレイ等の
プリント紙収納部材に収納した状態で行なうようにされ
ることが多い。
そして、このようなプリンタに使用されるプリント紙
は、一般に、数10枚乃至それ以上のある程度まとまった
数で束にされた状態で提供され、また、プリント紙の束
に適宜な保護シートを重ねた状態で提供されることも多
い。
ところで、プリンタの中には、プリント紙に関する情
報を読んで動作を自動的に制御するようにしたものがあ
る。例えば、プリント紙の装填が表裏逆の状態、即ち、
プリント面で無い側の面が印字ヘッドと対向される向き
で為されたときは給紙動作を自動的に停止したり、ま
た、幾つかの種類のプリント紙を選択的に使用すること
ができるプリンタにあっては装填されたプリント紙の種
類に応じて印字諸元を自動的に切り替えるという制御を
行なうようにしたものがある。
このようなプリンタに使用されるプリント紙には、当
該プリント紙に関する情報、例えば、プリント面である
か否かを判別させることができる情報やプリント紙の種
類を示す情報等が何らかの手段によって付与される。
(b.従来のプリント紙における情報付与の形態)[第9
図、第10図] 第9図及び第10図は従来のプリント紙における情報付
与の形態の各別の例を示すものである。
これらの図において、a、a′は多数のプリント紙
b、b、・・・が重ねられたプリント紙束である。
そして、第9図に示すプリント紙b、b、・・・は、
その裏面、即ち、プリント面でない方の面c、c、・・
・の周縁部に所定の情報を示すバーコードd、d、・・
・(図面では一番上のプリント紙bのもののみ示してあ
る。)が印刷されている。
また、第10図において、eはプリント紙b、b、・・
・と略同じ大きさを有する保護シートであり、プリント
紙束a′に下から重ねられ、プリント紙束a′は保護シ
ートeがこのように重ねられた状態でプリンタに提供さ
れる。そして、保護シートeの反プリント紙束a′側の
面に所定の情報を示すバーコードfが印刷されている。
しかして、このようなプリント紙束aやa′がプリン
タに装填されると、上記バーコードdやfが光センサに
よって読み取られる。
尚、図示は省略したが、プリント紙束に保護シートを
重ねて提供する場合、情報はプリント紙に印刷し、保護
シートに形成した孔を通して当該情報を読み取るように
したものもある。
(D.考案が解決しようとする課題)[第9図、第10図] 第9図に示すようにプリント紙に関する情報を表示す
る表示要素をプリント紙に直接付与する形態にあって
は、当該表示要素をプリント紙1枚毎に印刷等によって
付与しなければならないので、プリント紙のコストが高
くなるという問題があり、また、プリント紙の厚みや材
質の如何によってはプリント紙の裏面に付与された表示
要素が表面に透けて見えてしまうという問題がある。
この点、第10図に示すように表示要素を保護シートに
付与する形態にあっては、当該プリント紙束のプリント
紙の枚数の如何に拘らず、表示要素の付与は保護シート
に対して行なうだけで済むので、印刷費等のコストが安
く済み、また、表示要素をプリント紙に直接付与する場
合のようにプリント紙の表面から表示要素が透けて見え
るという不都合も起り得ない。
ところが、保護シートに表示要素を付与した場合は、
その保護シートを当該プリント紙束と分離しないでその
まま給紙部に装填しなければならないので、プリント紙
が残らず給紙された状態ではプリンタの給紙手段に保護
シートが対向されて保護シートをプリンタ内部に引き込
み得る状態となってしまうため、それを防止するための
何らかの手段をプリンタに設けなければならないという
問題がある。
また、給紙部にプリント紙を補充する際、給紙トレイ
等のプリント紙収納部材の中に残っている保護シートを
取り出すのを忘れると、新たに装填したプリント紙束に
重ねられている保護シートは取り出すのを忘れた保護シ
ートの上に重なってしなうため、プリンタのセンサは取
り出し忘れた保護シートの情報を読んでしまうことにな
り、新たに装填したプリント紙の種類がそれ以前に装填
されていたプリント紙の種類と違うときは、当該プリン
ト紙に適合しない印字諸元でのプリントが行なわれてし
まう等、誤動作の原因になるという問題がある。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本考案プリント紙保護シートは、上記課題を
解決するために、プリンタの給紙手段により上側にある
ものから順に給紙される多数のプリント紙が積み重ねら
れたプリント紙束の上側の一部を覆いかつ上記給紙手段
が接触しない部分に位置する第1の部分と、プリント紙
束の下側に位置する第2の部分と、これら第1の部分と
第2の部分とを連結している第3の部分とを備え、上記
第1の部分には当該プリント紙に関する情報を付与し、
第2の部分にはプリンタに給紙動作を禁止させるための
情報を付与したものである。
従って、本考案プリント紙保護シートによれば、当該
プリント紙に関する情報の付与は保護シート一枚に行な
えば足りるので、所要の情報を付与するためのコストが
安く済み、また、第2の部分に付与された情報は当該プ
リント紙が残らず給紙された時点で露出されるので、こ
の情報が読み取られることによって給紙動作が禁止され
るため、保護シートが間違ってプリント内に引き込まれ
てしまうという事故の発生を確実に、しかも、プリンタ
に極めて簡単な制御回路を付与するだけで防止すること
ができ、その上、プリント紙を補充しようとする際は、
用済みの保護シートの第1の部分が給紙トレイ等のプリ
ント紙収納部材の上方開口面の一部を覆うように位置し
ていてその用済みの保護シートを取り除かなければ新た
なプリント紙を補充することができないので、当該保護
シートを取り除くことを促されることになり、それによ
り、用済みの保護シートの除去が確実に為される。
(F.実施例)[第1図乃至第8図] 以下に、本考案プリント紙保護シートの詳細を図示し
た各実施例に従って説明する。
尚、図示した各実施例は、本考案プリント紙保護シー
トを、昇華タイプのインクを使用して熱転写方式による
プリントを行なうプリンタに使用されるプリント紙の保
護シートに適用したものである。
(F−1.第1の実施例)[第1図乃至第5図] 第1図乃至第5図は本考案プリント紙保護シートの第
1の実施例を示すものである。
(a.プリント紙束、保護シート)[第1図乃至第5図] 1は略長方形状をした単票紙型のプリント紙2、2、
・・・が多数積み重ねられたプリント紙束であり、プリ
ント紙2、2、・・・はそのプリント面が同じ方向を向
く向きで重ねられている。
3は上記プリント紙束1を保護するための保護シート
である。
該保護シート3は、プリント紙2、2、・・・の幅と
略同じ幅を有し、かつ、プリント紙2、2、・・・の長
手方向における長さより稍長い略長方形状をした紙の一
端部を幅方向から見て略コ字形を為すように折り曲げる
ことにより形成されている。即ち、保護シート3は第1
の部分4と第2の部分5と第3の部分6とから成り、第
1の部分4は第2の部分5の前端部(第3図における右
斜め下方へ向う方向を前側とし、左斜め上方へ向う方向
を後側とする。また、同図における左斜め下方へ向う方
向を左側とし、右斜め上方へ向う方向を右側とする。以
下の説明において向きを示すときはこの方向によるもの
とする。)に上方から平行に対向し、第1の部分4と第
2の部分5はその前端縁同士が第3の部分6により連結
され、第2の部分5の前後方向における長さはプリント
紙2、2、・・・の同方向における長さより稍短くなっ
ており、第3の部分6の上下幅、即ち、第1の部分4と
第2の部分5とが対向する方向における寸法はプリント
紙束1の厚みと略同じ大きさになっている。
このような保護シート3は、例えば、硫酸紙等比較的
腰の強い紙により形成される。
7は第1の部分4の上面4aの右端部に印刷されたバー
コードであり、プリント紙2、2、・・・の種類やプリ
ント紙束1における枚数及びプリント面が上向きである
か下向きであるか等プリント紙2、2、・・に関する所
要の情報が表示されている。
8は第2の部分5の右端部の後端部に形成された透光
孔である。
そして、このような保護シート3は、第1の部分4と
第2の部分5の前端でプリント紙束1の前端部を厚み方
向から挟むようにして、プリント紙束1に重ねられる。
従って、第1の部分4はプリント紙束1の上側の前端部
を覆うように位置され、第2の部分5はプリント紙束1
の下側の後端部を除いた部分を覆うように位置され、第
3の部分6はプリント紙束1の前端面を覆うように位置
される。
尚、この実施例におけるプリント紙束1と保護シート
3との間の向きの関係は、プリント紙2、2、・・・の
プリント面が第2の部分5と対向する向きで為される。
そして、保護シート3がこのように重ねられたプリン
ト紙束1は保護シート3と共に適宜な包装シートにより
包装されて出荷される。
(b.プリンタ)[第1図乃至第3図、第5図] 9はプリンタ(図面では要部のみを示してある。)、
10はその給紙部、11は印字部である。
給紙部10は、給紙トレイ12が着脱自在に装着される図
示しないトレイ装着機構や、装着された給紙トレイ12の
上面の後端部に上方から近接対向する位置に配置された
給紙ローラ13、装着された給紙トレイ12の上面の前端部
の右端部に近接対向するように配置された反射型の光セ
ンサ14(以下、「第1のセンサ」と言う。)、上方から
見て給紙ローラ13の稍前方に配置された透過型の光セン
サ15(以下、「第2のセンサ」と言う。)及び図示しな
いその他所要の機構から成り、第2のセンサ15の発光素
子15aと受光素子15bは装着された給紙トレイ12の右端部
を挟んで上下に、かつ、同軸上に位置している。
給紙トレイ12は上面16が開口した比較的薄い箱型をし
ており、その内部の平面形状はプリント紙2、2、・・
・と略同じ大きさになっている。そして、給紙トレイ12
の底壁17には前後方向に長い開口17aと略正方形状をし
た光通過孔17bが形成され、開口17aは底壁17の中央部か
ら後端にかけて形成され、光通過孔17bは底壁17の右端
部の中間部より稍後寄りの位置に形成されている。
18は給紙トレイ12の内部に設けられた押上板であり、
底壁17と略同じ大きさを有する平板状をしており、その
後端部が上下に移動するようにその前端部が底壁17に回
動自在なるように支持されている。18aは押上板18に形
成された切欠であり、上記光通過孔17bと一致した位置
に形成されている。
印字部11はプリント紙2が巻き付けられた回転するプ
ラテンローラ19と、該プラテンローラ19の外周面と接触
して従動回転する多数のピンチローラ20、20、・・・
と、発熱型のヘッド部21を備えた印字ヘッド22と、イン
クリボンカセット23が着脱自在に装着される図示しない
リボン装填部等から有る。
インクリボンカセット23は昇華タイプのインクを担持
したインクリボン24が巻装された供給スプール25とイン
クリボン24の引出端が固定された巻取スプール26がケー
ス27に回転自在に収納されて成り、印字部11に装填され
ると、インクリボン24のうち2つのスプール25と26との
間の部分がプラテンローラ19に下稍後方から対向され
る。
尚、印字ヘッド22は印字指令が為されていない間はプ
ラテンローラ19から離間した待機位置に保持されてお
り、印字指令が為されると、第1図に示すように、その
ヘッド部21がインクリボン24を挟んでプラテンローラ19
と接触するプリント位置へと移動される。
28、28はプリント紙2、2、・・・のプラテンローラ
19への給紙経路を案内するための給紙ガイドである。
(c.プリント紙の装填)[第1図、第3図、第5図] 前記プリント紙束1は保護シート3が重ねられた状態
のままで給紙トレイ12に装填される。この装填は保護シ
ート3の第1の部分4の上面4aが上方を向き、かつ、第
1の部分4が給紙トレイ12の前端部に位置する向きで行
なう。
しかして、プリント紙束1及び保護シート3が給紙ト
レイ12に装填されると、プリント紙束1は保護シート3
の第2の部分5を挟んで押上板18上に載置され、また、
保護シート3の第1の部分4は給紙トレイ12の上方開口
面16の前端部を塞ぐように位置され、そして、第2の部
分5に形成された透光孔8と給紙トレイ12の底壁17に形
成された光通過孔17bと押上板18に形成された切欠18aと
が互いに一致される。
プリンタ9へのプリント紙の装填は、プリント紙束1
及び保護シート3が上記したように装填された給紙トレ
イ12を給紙部10のトレイ装着機構へ装着することにより
為される。そして、給紙トレイ12がプリンタ9に装着さ
れると、プリント紙束1の後端部に給紙ローラ13が上方
から近接対向される。
(d.作用)[第1図、第2図] (d−1.プリント紙に関する情報の読取)[第1図] プリント紙束1及び保持シート3が装填された給紙ト
レイ12がプリンタ9に装着される過程において、前記第
1のセンサ14の発光素子14aから射出された光がバーコ
ード7を相対的に走査し、その反射光が受光素子14bに
入射する。これにより、バーコード7が有する情報、即
ち、プリント紙2、2、・・・の種類や枚数、プリント
面が下向きであること等の情報が読み取られる。
(d−2.給紙及びプリント)[第1図] プリント指令が為されると、給紙部10に設けられてい
る図示しないプリント紙押上アームが給紙トレイ12の底
壁17に形成された開口部17aを通して給紙トレイ12の内
部に突出され、それにより、押上板18が第1図に2点鎖
線で示すように回動されてプリント紙束1の現在一番上
に位置しているプリント紙2の後端部を給紙ローラ13に
圧接させる。
尚、保護シート3の第1の部分4はプリント紙束1の
前端部のみを覆うように位置されているので、この第1
の部分4が給紙ローラ13と接触することはない。
この状態から給紙ローラ13が回転されてプリント紙2
を印字部11へ向けて送り出し、当該プリント紙2は給紙
ガイド28、28によって移動経路を案内されながら移動さ
れて、プラテンローラ19にそのプリント面が反プラテン
ローラ19側を向くように巻き付けられる。
そして、プリント紙2がプラテンローラ19に巻き付け
られると、印字ヘッド22がプリント位置へと移動され、
次いで、インクリボン24がプラテンローラ19の回転と同
期して走行され、それにより、インクリボン24が担持し
ているインクがプリント紙2に熱転写される。
このようにしてプリントが為され、プリントが完了す
ると、プラテンローラ19が逆転されて、当該プリント紙
2が図示しない排紙経路を通って排紙口へ送り出され
る。
(d−3.給紙動作の禁止)[第2図] 給紙トレイ12にプリント紙2が1枚でも残っている間
は、第2のセンサ15の発光素子15aから射出されて受光
素子15bへ向う光はプリント紙2によって遮られるが、
プリント紙2、2、・・・が残らず給紙されると、上記
光は、第2図に示すように、保護シート3の透光孔8、
押上板18の切欠18a及び給紙トレイ12の底壁17の光通過
孔17bを通って受光素子15bに照射される。これにより、
該受光素子15bから上記光が照射されていないときと異
なる信号が出力され、そして、制御回路がこの信号が検
出したときは給紙動作を禁止するようになっている。
(d−4.用済みの保護シートの除去)[第2図] 給紙トレイ12に装填したプリント紙2、2、・・・が
無くなって、給紙トレイ12に新たなプリント紙を補充し
ようとするときは、給紙トレイ12の内部に残っている用
済みの保護シート3を必然的に除去しなければならな
い。即ち、プリント紙2が無くなった給紙トレイ12をプ
リンタ9から取り出すと、その中には用済みの保護シー
ト3が残っており、しかも、該保護シート3の第1の部
分4は給紙トレイ12の上方開口部16の一部を塞ぐように
位置しているので、新たにプリント紙を装填しようとす
ると、該第1の部分4が邪魔になり、従って、給紙トレ
イ12内に残っている保護シート3をどうしても取り除か
なければならないことになる。
しかして、用済みの保護シート3の除去し忘れを確実
に防止することができる。
(F−2.第2の実施例)[第6図] 第6図は本考案プリント紙保護シートの第2の実施例
3Aを示すものである。
この実施例に示す保護シート3Aが前記第1の実施例に
示したプリント紙保護シート3と相違する点は、プリン
ト紙束を挟む位置とプリンタに給紙動作を禁止させるた
めの情報の付与形態のみである。従って、説明は上記相
違点についてのみ行ない、その余の部分については、図
面の各部に前記第1の実施例における同様の部分に付し
た符号と同じ符号を付することにより説明を省略する。
このような符号の使い方と説明の省略との関係は後述す
る第3及び第4の実施例においても同様である。
29は保護シート3Aの第1の部分であり、該第1の部分
29は第2の部分5の右側部に上方から対向するように位
置され、これら第1の部分29と第2の部分5はその右側
縁同士が第3の部分6により連結されている。
30は第2の部分5の上面の左端部の後端寄りの位置に
設けられた反射マークであり、この反射マーク30はプリ
ンタに給紙動作を禁止させるための情報であり、光反射
性の良い塗料を塗布するか、あるいは高い光反射性を有
するように表面処理されたシールを貼付すること等によ
り設けられる。
そして、このような保護シート3Aは、プリント紙束1
に、その第1の部分29がプリント紙束1の上面の右側部
の後端部を除く部分を覆い、かつ、第2の部分5がプリ
ント紙束1の下面の後端部以外の部分を覆うように重ね
られる。
尚、第1の部分29は前後方向に長い形状を有してはい
るが、プリンタの給紙ローラはプリント紙束1の後端部
にのみ接触されるため、この第1の部分29に給紙ローラ
が接触されることは無い。
このようなプリント紙束1及び保護シート3Aは所定の
給紙トレイに収納された状態でプリンタに装填され、該
給紙トレイがプリンタに装填されると、図示しない反射
型の光センサがプリント紙束1を挟んで反射マーク30と
対向される。従って、プリント紙束1のプリント紙が残
らず給紙されると、該光センサの発光素子から射出され
た光が反射マーク30上で反射されて受光素子に照射さ
れ、このとき該受光素子から出力される信号が検出され
ることにより給紙動作が禁止される。
(F−3.第3の実施例)[第7図] 第7図は本考案プリント紙保護シートの第3の実施例
3Bを示すものである。
この実施例に示す保護シート3Bが前記第1の実施例に
示した保護シート3と相違する点は、第3の部分のみで
ある。
即ち、この保護シート3Bは、第1の部分4の後端縁及
び左右両端縁と第2の部分5との間を3つの第3の部分
6、6′、6′により各別に連結しており、従って、保
護シート3Bの先端部が略袋状をしている。
そして、このよう保護シート3Bは、プリント紙束1
に、その前端部にプリント紙束1の前端部が収納される
ように重ねられる。
このような保護シート3Bによると、プリント紙束1に
対する位置を非常に安定に保持することができ、取り扱
いも容易になる。
(F−4.第4の実施例)[第8図] 第8図は本考案プリント紙保護シートの第4の実施例
3Cを示すものである。
この第4の実施例に示す保護シート3Cが前記第1の実
施例に示した保護シート3と相違する点は、プリント紙
に関する情報の付与形態のみである。
即ち、この保護シート3Cにあっては、プリント紙に関
する情報は、第1の部分4にその右端縁から突出するよ
うに位置した遮光片の数で付与するようにしている。例
えば同図に示す保護シートにあっては2個の同じ大きさ
の遮光片31a、31bを設けてある。
そして、プリンタの給紙部には、給紙トレイが装着さ
れた状態で上記2つの遮光片31a、31bと各別に対応した
2つの光センサが配置されており、従って、遮光片31
a、31bの両方を備えている場合と、一方の遮光片31aの
みを備えている場合と、他方の遮光片31bのみを備えて
いる場合と、遮光片をいずれも備えていない場合とでは
上記2つの光センサから各別に出力される2つの信号の
組み合わせから成る検出信号が異なるので、それによっ
て、当該プリント紙の情報が読み取られる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案プ
リント紙保護シートは、プリンタの給紙手段により上側
にあるものから順に給紙される多数のプリント紙が積み
摘み重ねられたプリント紙束を保護するためのプリント
紙保護シートであって、プリント紙束の上側の一部を覆
いかつ上記給紙手段が接触しない部分に位置する第1の
部分と、プリント紙束の下側に位置する第2の部分と、
上記第1の部分と第2の部分とを連結している第3の部
分とから成り、第1の部分には上記プリント紙に関する
情報が付与され、第2の部分にはプリンタに給紙動作を
禁止させるための情報が付与されたことを特徴とする。
従って、本考案プリント紙保護シートによれば、プリ
ント紙に関する情報の付与は保護シート一枚に行なえば
足りるので、所要の情報を付与するためのコストが安く
済み、また、第2の部分に付与された情報は当該プリン
ト紙が残らず給紙された時点で露出されるので、この情
報が読み取られることによって給紙動作が禁止されるた
め、保護シートが間違ってプリンタ内に引き込まれてし
まうという事故の発生を確実に、しかも、プリンタに極
めて簡単な制御回路を付加するだけで防止することがで
き、その上、プリント紙を補充しようとする際は、用済
みの保護シートの第1の部分が給紙トレイ等のプリント
紙収納部材の上方開口面の一部を覆うように位置してい
てその用済みの保護シートを取り除かなければ新たなプ
リント紙を補充することができないので、当該保護シー
トを取り除くことを促されることになり、それにより、
用済みの保護シートの除去が確実に為される。
尚、前記各実施例に示した保護シートの各部の形状や
プリンタの構造等は、本考案を実施するに際しての具体
化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらの形状や
構造によって本考案の技術的範囲が限定的に解釈される
もので無いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案プリント紙保護シートの第1
の実施例を示すものであり、第1図はプリント紙束が装
填された状態のプリンタの要部を示す概略垂直断面図、
第2図はプリント紙が無くなった状態の給紙部を示す垂
直断面図、第3図はプリント紙保護シートが重ねられた
プリント紙束と給紙トレイを示す拡大斜視図、第4図は
プリント紙保護シートを示す拡大斜視図、第5図は給紙
部の要部を示す拡大斜視図、第6図は本考案プリント紙
保護シートの第2の実施例を示す斜視図、第7図は本考
案プリント紙保護シートの第3の実施例を示す斜視図、
第8図は本考案プリント紙保護シートの第4の実施例を
示す斜視図、第9図及び第10図は従来のプリント紙にお
ける情報付与の形態の各別の例を示す斜視図である。 符号の説明 1……プリント紙束、2……プリント紙、3……プリン
ト紙保護シート、4……第1の部分、5……第2の部
分、6……第3の部分、7……プリント紙に関する情
報、8……給紙動作を禁止させるための情報、9……プ
リンタ、13……給紙手段、3A……プリント紙保護シー
ト、29……第1の部分、30……給紙動作を禁止させるた
めの情報、3B……プリント紙保護シート、6′……第3
の部分、3C……プリント紙保護シート、31a、31b……プ
リント紙に関する情報

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリンタの給紙手段により上側にあるもの
    から順に給紙される多数のプリント紙が積み重ねられた
    プリント紙束を保護するためのプリント紙保護シートで
    あって、 プリント紙束の上側の一部を覆い、かつ、上記給紙手段
    が接触しない部分に位置する第1の部分と、 プリント紙束の下側に位置する第2の部分と、 上記第1の部分と第2の部分とを連結している第3の部
    分とから成り、 第1の部分には上記プリント紙に関する情報が付与さ
    れ、 第2の部分にはプリンタに給紙動作を禁止させるための
    情報が付与された ことを特徴とするプリント紙保護シート
JP8045790U 1990-07-27 1990-07-27 プリント紙保護シート Expired - Lifetime JP2538680Y2 (ja)

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