JPH1133472A - 塗装用反転機 - Google Patents

塗装用反転機

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JPH1133472A
JPH1133472A JP19543097A JP19543097A JPH1133472A JP H1133472 A JPH1133472 A JP H1133472A JP 19543097 A JP19543097 A JP 19543097A JP 19543097 A JP19543097 A JP 19543097A JP H1133472 A JPH1133472 A JP H1133472A
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JP
Japan
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work
suction pad
suction
pad
arm
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JP19543097A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Arakawa
美文 荒川
Masaki Wani
雅喜 和仁
Hisashi Shimoda
寿 下田
Kazuharu Tsukanaka
和春 塚中
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ARAKAWA SEIZAIKI SEISAKUSHO CO
ARAKAWA SEIZAIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ARAKAWA SEIZAIKI SEISAKUSHO CO
ARAKAWA SEIZAIKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天板等を塗装する際の作業者の省人化、負担
の軽減化、作業効率の向上化を図る。 【解決手段】 支柱1,2に昇降可能に備えた昇降アー
ム4と、該昇降アーム4の昇降駆動手段8と、昇降アー
ム4に下向きと上向きに反転可能に備えた吸着パット3
1〜34と、該吸着パット31〜34の反転駆動手段2
1と、吸着パット31〜34への負圧の供給手段とこれ
を解除する手段と、吸着パット31〜34の下部に配置
したワーク受台49とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装用反転機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、木製の天板を塗装する作業方法と
して、先ず、塗装前の天板を乗せた台車より、少なくと
も2人の作業者でその天板を1枚降ろして塗装作業台上
に載置し、次で、天板を運んだ2人のうちの1人の作業
者(又は塗装専用の作業者)が塗装作業台上に載置した
天板の上向き側の片面(例えば天板の表面)を塗装し、
次でその片面の塗装が終了したら、2人の作業者でその
天板を反転させ、その上向き側の片面(例えば天板の裏
面)を塗装し、その塗装が終了した後その天板を2人の
作業者で塗装作業台から所定の位置に搬出する方法があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の塗装作業に
おいては、天板を反転する際には少なくとも2人の作業
者を必要とする。しかし、天板に塗料を吹き付けるのは
1人の作業者が行うことから、天板の反転に関与した他
の1人は、塗装作業中は待機しているのみとなり、この
塗装作業中での1人の作業者が無駄になるという問題が
あった。
【0004】更に、重量の大きい天板を塗装する場合に
は、その天板の反転に際する作業者の負担が大きく、特
に、塗装を行う1人の作業者は、天板の反転、塗装の作
業を交互に行わなければならず、作業効率が非常に悪
く、かつ負担も大きい。
【0005】そこで本発明は1人の作業者でワークの反
転作業と塗装作業が行える塗装用反転機を提供し、上記
従来の作業に比べて、作業者の省人化、作業者の負担の
軽減化、作業効率の向上等を図ることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、支柱に昇降アーム
を昇降可能に備え、該昇降アームに吸着パットを下向き
と上向きに反転可能に備え、ワーク受台上に載置したワ
ークを下向き状態の吸着パットで吸着した後、吸着パッ
トを上向きに反転し、その後、吸着パットを下向きに反
転して吸着状態を解除してそのワークを上記ワーク受台
上に載置するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の第2の発明は、支柱に昇降
可能に備えた昇降アームと、該昇降アームの昇降駆動手
段と、昇降アームに下向きと上向きに反転可能に備えた
吸着パットと、該吸着パットの反転駆動手段と、吸着パ
ットへの負圧の供給手段とこれを解除する手段と、吸着
パットの下部に配置したワーク受台とからなることを特
徴とするものである。
【0008】この第1及び第2の発明においては、先ず
ワーク、例えば木製の天板をワーク受台上に載置する。
次で、吸着パットを下向きにしてワーク受台上のワーク
の上側面に吸着させる。次で、吸着パットを上向きに反
転して吸着保持したワークを表裏逆向きに反転する。こ
の状態でワークの上向き側の面を塗装する。その塗装の
終了後に、吸着パットを下向きに反転して保持したワー
クを表裏逆向きに反転する。次で、吸着状態を解除して
ワークをワーク受台上に載置し、吸着パットを上方へ退
避させる。この状態でワークの上向き側の面、すなわ
ち、上記の塗装済面と反対側の面を塗装する。
【0009】これにより、ワークの反転作業は作業者の
人力によることなく機械力により行える。更に、最初の
上側面の塗装時には吸着パットがワークの下側面にあ
り、次の上側面の塗装時には吸着パットがワークより上
方へ退避するため、各塗装時において吸着パットが塗装
に支障とならない位置にある。すなわち、塗装しようと
する全面には何の被覆物がなく塗装面の全面が露出し、
塗装が全面に渡って支障なく行える。更に、塗装された
面には再び吸着パッドが吸着されないので、吸着パット
によって塗装面を汚損することがない。
【0010】請求項3記載の第3の発明は、上記第1又
は第2の発明において、吸着パットが配置されている上
部に、パット保護カバーを固設し、上向き状態で上昇し
た吸着パットの吸着面をパット保護カバーで被覆するよ
うにしたものである。
【0011】本発明においては、更に、パット保護カバ
ーにより吸着パットの吸着面が被覆されるので、飛散し
た塗料が吸着パットの吸着面に付着することを防止でき
る。請求項4記載の第4の発明は、上記第1〜第3のい
ずれかの発明において、吸着パットとワーク受台を、水
平面内において回転可能に備えたものである。
【0012】本発明においては、塗装時において、ワー
クを水平面内において回転できるため、塗装作業が容易
かつ良好に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。図1乃至図6は第1実
施例を示す。
【0014】図1は反転機の正面図で、床面F上に左右
の支柱1,2が所定の間隔離間して立設され、該両支柱
1,2の上部には連結梁3が架設固定されている。上記
両支柱1,2は夫々H型鋼で形成され内側にガイド溝1
a,2aを有する。
【0015】上記両支柱1,2間には昇降バー4aが水
平に配置されているとともにその両端に固定した部材4
b,4cにアームガイドローラ5,6が付設され、該ア
ームガイドローラ5,6を支柱1,2のガイド溝1a,
2aに転動可能に嵌入して、昇降バー4aが支柱1,2
に沿った垂直面内で昇降するようになっている。更に、
上記昇降バー4aの前面側には、左右に所定の間隔を有
して2本のアーム部4d,4eが前方へ突出して固定さ
れている。これら各部材4a〜4eによって昇降アーム
4を構成している。
【0016】上記連結梁3にはアーム昇降用の回転シャ
フト7が回転可能に備えられており、該回転シャフト7
は昇降駆動手段であるアーム昇降用モータ8、例えばブ
レーキ付ギヤモータにより正逆回転されるようになって
いる。更に、回転シャフト7の両端部にはチェーンホイ
ール9,10が付設されている。そして、該チェーンホ
イール9,10に駆動チェーン11,12を掛け、該駆
動チェーン11,12の一端を上記昇降アーム4の部材
4b,4cに連結して、上記モータ8の正逆回転によ
り、駆動チェーン11,12を介して昇降アーム4を昇
降するようになっている。
【0017】また、両支柱1,2の裏側にはカウンター
ウェイト13,14が昇降可能に備えられており、上記
駆動チェーン11,12の他端がカウンターウェイト1
3,14の上端部に連結されている。更に、上記両部材
4b,4cの下端部には従動チェーン15,16の一端
が連結され、該従動チェーン15,16は両支柱1,2
の下部に配置したチェーンホイール17,18に掛けら
れてその他端を上記カウンターウェイト13,14の下
端部に連結されている。
【0018】上記一方の支柱2には、上記回転シャフト
7の回転を検知してその回転数により上記昇降アーム4
の移動距離を演算し、昇降アーム4の上下方向の位置を
認識するロータリーエンコーダー19が設けられてい
る。
【0019】上記昇降アーム4におけるアーム部4d,
4eの前端部には中空状の支持シャフト20が水平にか
つ回転可能に架設されているとともに、該支持シャフト
20の一端には、昇降バー4aに付設された反転駆動手
段である吸着パット回転用モータ21、例えばブレーキ
付ギヤモータがジョイント部22を介して連結されてお
り、該吸着パット回転用モータ21により支持シャフト
20を180°正逆回転するようになっている。
【0020】上記支持シャフト20における左右方向の
中央部には、図3に示すように支持シャフト20の軸芯
と直交する方向に支軸23が突設されているとともに該
支軸23内には、図3に示すように、吸気路24が形成
され、該吸気路24の基部側は支持シャフト20の中空
部である吸気路20aに連通され、吸気路24の先部に
はスイベルジョイント25が設けられている。そして、
支持シャフト20の一端には負圧取入口26が設けられ
(図1参照)、これに図示しない負圧供給源、例えば真
空ポンプからのホースが連通され、負圧を、負圧取入口
26、支持シャフト20内の吸気路20a、支軸23内
の吸気路24を通じてスイベルジョイント25に作用さ
せるようになっている。
【0021】なお、上記吸気路24とスイベルジョイン
ト25間を、上記支持シャフト20の中空部内を通じて
ホースで連通してもよい。
【0022】上記支軸23の外周には、ベアリング27
を介して回転筒28が備えられており、該回転筒28は
支軸23の軸を中心として回転するようになっている。
該回転筒28の外周には支板29が回転筒28と直交し
て固設されているとともに該支板29の周囲には図4に
示すような正方形の支枠30が固設されており、該支枠
30の各辺には図3及び図4に示すような吸着パット3
1〜34が配備されている。そして、各吸着パット31
〜34には図4に示すように連通口31a〜34aが設
けられており、これらが上記スイベルジョイント25に
ホース35によって連通され、上記負圧源からの負圧を
各吸着パット31〜34内に作用させることができるよ
うになっている。
【0023】上記支持シャフト20には、上記支板29
の回転をロックするロック手段36が設けられている。
該ロック手段36は、上記支軸23の軸芯と平行に進退
移動するロックピン37と、該ロックピン37の進退駆
動手段であるシリンダ装置38とからなる。
【0024】上記支板29の表面側には、上記ロックピ
ン37の先端が嵌入係合する2個のロック穴39,40
が、支軸23の軸芯を中心とする対称位置に形成されて
いる。
【0025】上記支持シャフト20には、吸着パット3
1〜34がワークに接触又は近接したことを感知するセ
ンサ41が備えられている。該センサ41は、上記支軸
23の軸芯に平行して設けたシリンダ42と、そのピス
トンロッド43の先端に設けた触針44とからなり、ワ
ーク吸着工程時にピストンロッド43を前進させて触針
44を図3の鎖線の位置44aまで前進できるようにな
っている。そして、その触針44aがワークに接触する
と、電気的信号により上記負圧源を作動させて各吸着パ
ット31〜34内に負圧を作用させるようになってい
る。上記センサ41は、図のように2個設けられてい
る。
【0026】図1及び図2において、上記連結梁3の左
右方向の中央部には腕45が前方へ突設され、その前部
にはパット保護カバー46が備えられている。該パット
保護カバー46は、その中心部を上記垂直姿勢の支軸2
3の軸芯上に略位置させて水平に備えられているととも
に、そのパット保護カバー46は、上記各吸着パット3
1〜34を被覆する大きさに形成されている。該パット
保護カバー46は、塗装作業時において、飛散した塗料
がかからないような上方位置に設定されている。
【0027】図1及び図2において、垂直姿勢の支軸2
3の軸芯上に位置する床面Fには昇降駆動手段であるシ
リンダ装置47が固設され、その上向きのピストンロッ
ドの上端部に昇降台48が水平面内で回転が自由なよう
にして備えられており、そのシリンダ装置47によって
昇降台48が昇降するようになっている。
【0028】図1及び図2に鎖線で示すキャスタ付台車
49は、ワークWを乗せて搬送する機能と塗装時のワー
ク受台の機能を有するもので、作業に適する所定の高さ
を有し、上面の四隅にはワーク支えピン50が突設され
ている。更に、該台車49は四隅にキャスタ51を付設
した支脚52を有し、中段部に被支承板53を有する。
そして、上記昇降台48を下降させた状態において、支
脚52間の空隙を通じて台車49を図1及び図2に示す
ように昇降台48上に移動位置させることができるよう
になっている。
【0029】なお、上記各部材の作動は、図5に示す操
作盤54の各ボタンを操作することにより行うようにな
っている。また、上記支柱1,2間の後側には塗装用ブ
ース55が配設されている。更に、塗装作業位置の近傍
には、その塗装作業者が操作しやすい状態で上記の操作
盤54が設置されている。
【0030】次に、上記構成の反転機を使用して、例え
ばワークを木製の天板とし、その天板の表裏面を塗装す
る場合を例としてその工程手順について説明する。先
ず、図6(a)に示すように、吸着パット31〜34を
下向き状態にし、昇降アーム4を所定の高さの原点位置
に上昇させてその吸着パット31〜34の下面(吸着面
側)を、キャスタ付台車49にワークWを乗せた状態に
おけるそのワークWの上面より若干上昇した位置に置
く。また、図3に示すロックピン37をロック穴39又
は40に係合して、吸着パット31〜34の水平面的な
回転をロックしておく。そして、この反転機の設置位置
(塗装位置)とは別の箇所においてキャスタ付台車49
上にワークWを載置し、そのキャスタ付台車49を図6
(a)に示すように昇降台48上に搬入する。
【0031】次で、図5に示す第1工程ボタンS1 を押
すと、アーム昇降用モータ8が逆方向に回転し昇降アー
ム4が下降する。この下降により吸着パッド31〜34
の吸着面側がワークWの表面に接触又は近接し、センサ
41における触針44aの下端がワークWの表面に接触
すると、アーム昇降用モータ8がそのブレーキにより停
止して昇降アーム4が停止し、その停止位置をロータリ
ーエンコーダー19により記憶する。更に、この接触に
よる信号によって負圧供給源である真空ポンプが作動
し、吸着パット31〜34内が負圧になり、ワークWが
吸着パット31〜34に吸着保持される。
【0032】そして、吸気路途中に配備された負圧セン
サ(図示せず)が、上記ワークの吸着により生じる一定
負圧を感知すると、その負圧センサからの信号によりア
ーム昇降用モータ8が正方向に回転して昇降アーム4を
図6(b)に示すように所定の微小距離、例えば上記原
点位置まで上昇させる。これにより、ワークWは吸着パ
ット31〜34に吸着保持されて上昇し、キャスタ付台
車49より浮上する。
【0033】次で、キャスタ付台車49を反転機より離
れた位置へ引き出す。この状態が図6(c)である。次
で図5に示す第2工程ボタンS2 を押すと、吸着パット
回転用モータ21が正方向に180°回転し、これによ
り支持シャフト20が180°回転して吸着パット31
〜34が図6(d)に示すように反転し、ワークWも反
転する。また、アーム昇降用モータ8が逆回転してアー
ム4を、反転したワークWの上向き側面(ワーク自体の
裏面)を塗装しやすい作業設定高さまで下降させる。
【0034】そして、この状態でワークWの上向き側の
片面(ワーク自体の裏面)を塗装する。また、上記作業
設定位置に達すると、シリンダ装置38が作動してロッ
クピン37がロック穴39より離脱するようになってお
り、ワークWを吸着保持した吸着パット31〜34部が
水平面内で回転可能になり、塗装作業者がワークWを水
平面内で回転させつつワークWの塗装作業が可能にな
る。
【0035】また、ワークWは、その下向き側の片面
(ワーク自体の表面)で支承され、その塗装面側は上向
きで全面露出状態であるため、その全面を何等支障なく
塗装できる。
【0036】上記の片面塗装終了後、図5に示すストッ
パーボタンS3 を押し、ロックピン37を180°離れ
ているロック穴39又は40に嵌合係止し、ワークWの
水平面内での回転をロックする。
【0037】次で、図5に示す第3工程ボタンS4 を押
すと、アーム昇降用モータ8が正方向に回転し、アーム
4が、ロータリーエンコーダー19に記憶されている上
記図6(a)の原点位置に上昇して停止するとともにそ
の位置において吸着パット回転用モータ21が逆方向に
180°回転して吸着パット31〜34を下向きに反転
させる。これによりワークWも反転され、その塗装され
た側であるワーク自体の裏面が下向きに、表面が上向き
になる。
【0038】この状態でキャスタ付台車49を図6
(e)に示すように昇降台48上に位置するように引き
入れる。次で、図5に示す第4工程ボタンS5 を押す
と、先ず昇降アーム4が上記吸着時に記憶した位置まで
下降し、図示しない真空ポンプの作動が停止し、図示し
ないレギュレータにより調整されたエアーが吸着パット
31〜34内に送り込まれ、吸引が解除されてワークW
が図6(e)に示すようにキャスタ付台車49上に載置
される。上記の吸引が解除されると、アーム昇降用モー
タ8が正回転してアーム4が上昇し、かつ、その上昇途
中においてパット回転用モータ21が180°正回転し
て吸着パット31〜34を上向きに反転し、更にアーム
4が上昇して、上向きの吸着パット31〜34がパット
保護カバー46に当接した位置においてアーム4の上昇
が停止する(図6(f)の状態)。
【0039】また、シリンダ装置47が上昇作動してそ
の昇降台48が上昇し、キャスタ付台車49を持ち上げ
る。これにより、キャスタ付台車49のキャスタ51が
床面Fから離間し、昇降台48が水平面内で回転自在に
備えられることによって、昇降台48、キャスタ付台車
49及びワークWは一体的となって水平面内での回転が
フリーとなる。
【0040】そして、この状態でワークWの上向き側面
(ワーク自体の表面)を塗装する。この表面塗装におい
ては、そのワークWが下側面(塗装済のワーク裏面)で
支承され、その塗装を施す表面側は上向きで全面露出状
態であるため、その全面を何等支障なく塗装できる。ま
た、ワークWを水平面内で回転させつつ塗装が可能にな
る。更に、吸着パット31〜34は、塗料がかからない
上方位置に退避するとともにその吸着パット31〜34
の吸着面はパット保護カバー46で被覆されているた
め、吸着パット31〜34の吸着面に塗料が付着するこ
とにより生じる吸着不能等を防止できる。
【0041】次で、表面塗装完了後に図5に示す第5工
程ボタンS6 を押すと、シリンダ装置47が下降作動し
てキャスタ付台車49が下降し、図6(g)に示すよう
にそのキャスタ51が床面Fに接地する。そして、その
キャスタ付台車49を引き出して、これに乗せられた塗
装済のワークWを所定位置に搬送する。
【0042】次で、図5に示す原点復帰ボタンS7 を押
すことにより、アーム4が下降し、吸着パット31〜3
4が下向きに反転して、上記図6(a)の原点状態に復
帰する。
【0043】以後、上記の工程をくり返してワークWを
順次塗装する。上記のようなワーク保持状態と塗装工程
を採ることにより、塗装済の面を吸着パットで吸着保持
することにならないので、塗装済の面を吸着パットで汚
損することがない。また、上記のようにワーク受台とし
てキャスタ付台車49を用いることにより、1人の作業
者によって上記のワークの反転作業と塗装作業に加えて
ワークの搬送作業も容易に行える。
【0044】なお、上記工程は、図5に示す自動切替ボ
タンS8 を押して行い、アーム昇降量等を設定値で行う
ようにしたが、図5に示す手動切替ボタンS9 を押し
て、アーム昇降量等を手動で調節してもよい。この手動
操作のために、図5の操作盤54には、アーム昇降用ボ
タンS10、吸着パット反転用ボタンS11、吸着オン,オ
フボタンS12、台車昇降ボタンS13、ロックピン37の
操作ボタンS14が設けられている。更に、電源スイッチ
15及び非常停止スイッチS16も設けられている。
【0045】本発明は上記図に示す実施例に限定される
ものではなく、例えば、上記センサ41として近接セン
サ等の他のセンサを使用してもよく、また、各駆動手段
は上記実施例以外の駆動手段によっても実施できるもの
である。
【0046】更に、ワークWは図に示す天板に限るもの
ではなく、その他箱型等のものでもよい。図7は第2実
施例を示す。
【0047】本第2実施例は、上記第1実施例の反転機
におけるシリンダ装置47におけるピストンロッドの上
端にワーク受台60を水平面内において回転自在に設け
て、上記第1実施例におけるキャスタ付台車49を使用
しない場合の例を示す。
【0048】上記第1実施例においては、ワークWをキ
ャスタ付台車49に載置して塗装作業位置に搬送するよ
うにしたが、本第2実施例は、未塗装のワークの貯蔵部
61と上記ワーク受台60間にワーク搬送機62を配置
し、該ワーク搬送機62によって、貯蔵部61のワーク
Wを1枚ずつワーク受台60へ供給し、また、塗装後の
ワークWを所定位置へ搬出するようにしたものである。
更に、ワークWの反転時には、ワーク受台60を、その
ワークWの反転に支障とならない高さまで下降させる。
【0049】本第2実施例における反転機におけるその
他の構造は上記第1実施例と同様である。本第2実施例
においては、塗装の際におけるワークの反転と塗装が上
記第1実施例と同様の作用、効果を発揮して行える上
に、ワーク受台60に対するワークの搬入及び搬出作業
も塗装作業者が1人で行える。
【0050】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1及び2
記載の発明によれば、塗装の際のワークの反転作業と塗
装作業が1人の作業者で行え、作業者の省人化を図るこ
とが可能になり、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0051】更に、重量の大きいワークも機械力で反転
できるので、従来のような塗装作業者の人力による反転
作業をなくし、作業者の負担を軽減できる上に、塗装作
業者自身が人力でワークの反転作業と塗装作業を交互に
行うことによる作業効率の悪さを改善することができ
る。
【0052】請求項3記載の発明によれば、更に、吸着
パットの吸着面側への塗料の付着を防止でき、吸着力の
低減を防止できる。請求項4記載の発明によれば、更
に、塗装の際にワークを水平面内で回転でき、塗装作業
が良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す反転機の一部破断し
た正面図。
【図2】図1の右側断面図。
【図3】図1の反転機における吸着パッド部の拡大正断
面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図1の反転機の操作盤を示す図。
【図6】(a)〜(g)は図1の反転機による塗装工程
を示す図。
【図7】本発明の第2実施例を示す略側面図。
【符号の説明】
1,2…支柱 4…昇降アーム 8…昇降駆動手段であるモータ 21…反転駆動手段であるモータ 31〜34…吸着パット 46…パット保護カバー 49…ワーク受台であるキャスタ付台車 60…ワーク受台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚中 和春 岐阜県高山市上岡本町1−260 柏木工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱に昇降アームを昇降可能に備え、該
    昇降アームに吸着パットを下向きと上向きに反転可能に
    備え、ワーク受台上に載置したワークを下向き状態の吸
    着パットで吸着した後、吸着パットを上向きに反転し、
    その後、吸着パットを下向きに反転して吸着状態を解除
    してそのワークを上記ワーク受台上に載置するようにし
    たことを特徴とする塗装用反転機。
  2. 【請求項2】 支柱に昇降可能に備えた昇降アームと、
    該昇降アームの昇降駆動手段と、昇降アームに下向きと
    上向きに反転可能に備えた吸着パットと、該吸着パット
    の反転駆動手段と、吸着パットへの負圧の供給手段とこ
    れを解除する手段と、吸着パットの下部に配置したワー
    ク受台とからなることを特徴とする塗装用反転機。
  3. 【請求項3】 吸着パットが配置されている上部に、パ
    ット保護カバーを固設し、上向き状態で上昇した吸着パ
    ットの吸着面をパット保護カバーで被覆するようにした
    請求項1又は2記載の塗装用反転機。
  4. 【請求項4】 吸着パットとワーク受台を、水平面内に
    おいて回転可能に備えた請求項1〜3のいずれかに記載
    の塗装用反転機。
JP19543097A 1997-07-22 1997-07-22 塗装用反転機 Pending JPH1133472A (ja)

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