JPH11333899A - 射出成形機における成形条件再生装置 - Google Patents

射出成形機における成形条件再生装置

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JPH11333899A JP10164299A JP16429998A JPH11333899A JP H11333899 A JPH11333899 A JP H11333899A JP 10164299 A JP10164299 A JP 10164299A JP 16429998 A JP16429998 A JP 16429998A JP H11333899 A JPH11333899 A JP H11333899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去に使用した成形条件を容易に再生するこ
とができ、しかも、過去の成形条件の保存を僅かなメモ
リで達成することのできる成形条件再生装置を提供する
こと。 【解決手段】 成形条件の構成要素のうち設定変更され
た構成要素のデータのみを変更履歴記憶ファイルに保存
しておくことにより変更履歴記憶ファイルの必要メモリ
容量を軽減する。過去の成形条件の再生は、現在の成形
条件の設定値の全て、または、最初の成形条件の設定値
の全てを記憶したテンポラリーファイルのデータに対
し、変更履歴記憶ファイルのデータを順番に置換してい
くことにより達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機におけ
る成形条件の再生を行う成形条件再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の成形条件出し作業の過程
は、経験に基いて大よその基準となる成形条件を設定し
て成形作業を行いつつ製品の出来を確認し、状況に応じ
て成形条件の構成要素、例えば、射出速度や射出圧力等
の設定値を一つずつ変更していって最適と思われる安定
的な成形条件を得るようにするのが普通であり、適切な
成形条件が得られるまでの間、成形条件の構成要素の微
妙な設定変更作業が必要とされる。
【0003】しかし、成形条件出しの作業中に不適当な
変更作業を行って成形条件を悪化させてしまうといった
失敗も往々にしてあり、場合によっては過去の成形条件
に溯って成形条件出しをやり直す必要が生じることがあ
る。また、一旦適切な成形条件が得られた場合であって
も、環境温度の変化等を始めとする外的な要因によって
現在使用中の成形条件に不都合を生じるような場合もあ
り、前記と同様、過去に使用した成形条件を再び使用す
る必要に迫られることもある。
【0004】従来、成形条件の設定変更に関わる操作等
は、射出成形機毎の作業日報に余すことなく書き込んで
おき、オペレータが必要に応じて過去のデータを参照し
て成形条件を再設定するようにしていたが、作業が面倒
であり、また、必要事項の記入を失念するといった問題
もあった。
【0005】このような問題を解消するための手段とし
て、特開昭62−197262号公報に示されるような
「設定値変更履歴の記憶及び表示方法」が提案されてい
る。
【0006】しかし、このものは、設定変更作業が行わ
れる度に設定項目毎の変更履歴を時系列で記憶し、その
全てをそのままシーケンシャルに時系列で表示するもの
に過ぎず、表示内容が断片的である。
【0007】従って、過去の成形条件を再生するために
は、オペレータがその表示を現時点から過去に溯って参
照しながら成形条件の各構成要素の設定値を一つずつ順
を追って再設定して戻していかなければ、過去の成形条
件を正確に再現することができない。結果的に、成形条
件の再生作業は著しく面倒であり、また、数回の変更履
歴を溯る程度ならばよいが、相当に古い成形条件に溯る
ような場合、その過程で表示データの読み飛ばし等が生
じると、所望する過去の時点の成形条件が正常に再現で
きなくなるといった問題が生じる。
【0008】また、設定変更作業が行われた時点におけ
る成形条件の全ての設定値を一括して記憶して書き出す
ようにすることも技術的には可能であるが、そうする
と、設定変更が行われる度に実際には変更されていない
構成要素の設定データまで重複して多数記憶されること
になり、メモリの記憶領域に無駄が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、前記従来技術の欠点を解消し、過去に使用した成形
条件を複雑な作業を必要とせず容易に再生することので
きる成形条件再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形条件が設
定される毎に、変更された成形条件の構成要素とその変
更前設定値を変更履歴記憶ファイルに変更順を対応させ
て書き込み保存する変更履歴作成手段と、成形条件を再
生する時点を設定する設定手段と、成形条件を再生する
時点が設定されると該設定行為が行われた時点の成形条
件の構成要素の内、前記変更履歴記憶ファイルの最新の
変更履歴から順に溯って読み出される構成要素に対応す
る設定値を、前記読み出された変更前設定値に置き換え
て成形条件を再生する手段とを備えたことを特徴とする
構成により前記課題を達成した。
【0011】また、成形条件が設定される毎に、変更さ
れた成形条件の構成要素とその変更後設定値を変更履歴
記憶ファイルに変更順を対応させて書き込み保存する変
更履歴作成手段と、成形条件を再現する時点を設定する
設定手段と、成形条件を再現する時点が設定されると最
初の成形条件の構成要素の内、前記変更履歴記憶ファイ
ルの古い変更履歴から順行して読み出される構成要素に
対応する設定値を、前記読み出された変更後設定値に置
き換えて成形条件を再生する手段とを備えたことを特徴
とする構成により同様の課題を達成した。
【0012】再生した成形条件は、ディスプレイに表示
し、または、実行用の成形条件として射出成形機に設定
する。
【0013】複数の射出成形機をホストコンピュータに
接続し、ホストコンピュータによって各射出成形機の変
更履歴を一括管理するようにしてもよい。
【0014】また、変更履歴記憶ファイルをディスプレ
イに一覧表示して再生すべき成形条件を選択できるよう
にすると共に、再生すべき成形条件を特定して選択する
ための手段として、設定変更時刻または設定変更時刻の
幅を指定して再生すべき成形条件を選択するもの、ショ
ット数またはショット数の幅を指定して再生すべき成形
条件を選択するもの、キーワードを指定して再生すべき
成形条件を選択するもの、更に、様々なキーワードを相
互に関連して記憶するデータベースを有して指定された
キーワードもしくは指定されたキーワードと関連のある
キーワードを有する変更履歴を検索して再生すべき成形
条件を選択するもの、成形条件の構成要素を指定して再
生すべき成形条件を選択するものを提案する。
【0015】更に、再生すべき成形条件を選択するため
の設定手段を複数備え、そのうちの2以上の設定手段で
重複して指定された条件を満たす時点を成形条件再現時
点として選択するようにしてもよい。
【0016】また、設定手段で条件を指定して成形条件
を再現する時点を特定する代わりに、設定手段の1操作
毎に成形条件を再現する時点を1変更履歴分ずつ過去に
遡る所謂undo処理を実施するようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示す概
念図である。
【0018】図1ではパーソナルコンピュータ等によっ
て構成されるホストコンピュータ1によりデータ伝送路
2を介して射出成形機からデータを収集して各射出成形
機毎の変更履歴記憶ファイルを一括管理する構成のもの
について示している。ホストコンピュータ1はキーボー
ドおよびマウス等のデータ入力手段やディスプレイ等を
備え、また、各射出成形機の各々には専用の制御装置と
してのCNC装置が一対一対応で設けられている。各射
出成形機毎のディスプレイ付CNC装置によって射出成
形機毎の変更履歴記憶ファイルを個別に管理する場合に
はホストコンピュータ1は必要ない。
【0019】図2は各射出成形機毎のディスプレイ付C
NC装置によって射出成形機毎の変更履歴記憶ファイル
を個別に管理する場合のCNC装置の内部処理の必要最
小限度の処理動作を示すブロック図であり、図2の例で
は、射出成形作業設備中に多数存在する射出成形機のう
ち1号射出成形機を例にとって示している。
【0020】変更履歴記憶ファイル、運用データ記憶フ
ァイル、再生データ記憶ファイルの各々はCNC装置の
メモリ上に構成されており、このうち変更履歴記憶ファ
イル、運用データ記憶ファイルの各々については書き換
え可能な不揮発メモリとする必要があり、再生データ記
憶ファイルの部分に関しては揮発性メモリであってもよ
い。
【0021】図2中の矢印はCNC装置のマイクロプロ
セッサによって実施される処理の流れを概念的に示すシ
ンボルである。また、以下の説明において、射出成形機
側のデータとホストコンピュータ1側のデータとを明示
的に区別する必要がある場合には、射出成形機側のデー
タに符号「′」を付し、また、ホストコンピュータ1側
のデータには符号「″」を付して区別するものとする。
【0022】図2に示される運用データ記憶ファイルは
現在実行中の射出成形作業に関わる成形条件等を記憶す
るためのファイルである。このファイルには、成形条件
の構成要素となる各種の設定値、例えば、スクリュー回
転数、スクリュー背圧、射出圧力、射出段数、射出各段
の射出速度、シリンダ温度等のデータが記憶されてお
り、射出成形機の成形動作がこれらの設定値によって制
御されるようになっている。
【0023】♯1はオペレータによる成形条件の変更作
業を示すシンボルであり、オペレータは、キーボード等
からの入力操作によって成形条件の構成要素を一つずつ
任意に設定変更できるようになっている。
【0024】新たに変更された成形条件構成要素の設定
値は、♯2で示されるCNC装置のマイクロプロセッサ
の処理によって変更履歴記憶ファイルの最後尾に新たな
レコードとして追加保存される。♯2の処理で運用デー
タ記憶ファイルから変更履歴記憶ファイルに渡されるデ
ータは、スクリュー回転数、スクリュー背圧、射出圧
力、射出段数、射出各段の射出速度、シリンダ温度等の
全てではなく、これらの成形条件のうち、実際に変更操
作の行われた構成要素の設定値だけである。
【0025】従って、HIST(1,1)、HIST
(1,2)等の変更履歴の各レコードに含まれる成形条
件データは、必ず、成形条件を構成する要素のうちの一
つのみであり、これがメモリの記憶領域の節約に功を奏
する。
【0026】図4に変更履歴記憶ファイルの具体例を示
す。この実施形態の変更履歴記憶ファイルにおいては、
変更された成形条件構成要素の新たな数値データを記憶
するフィールドに加え、変更前の成形条件の数値データ
を記憶するフィールド、設定値を変更された構成要素の
番号を記憶するフィールド、設定変更時の日付を記憶す
るフィールド、設定変更時のショット数を記憶するフィ
ールド、設定変更時の補足データを記憶するフィールド
が設けられている。
【0027】前述した構成要素の番号は、例えば、1番
が射出段数、2番が射出1段の射出速度、3番が射出2
段の射出速度等として予め決められている。また、設定
変更時の日付はCNC装置が内蔵する時計から読み込ま
れ、設定変更時のショット数はCNC装置が内蔵するシ
ョット数カウンタから読み込まれて自動的に記憶され
る。補足データを記憶するフィールドに書き込むデータ
は、予め不揮発性メモリ内に「不良品発生」、「要注意成
形条件」等のコメントを登録しておいてこれを選択的に
入力するようにするか、または、必要に応じてテキスト
入力ボックスをディスプレイに表示し、決められた範囲
内の文字列をオペレータがキーボード操作によって手動
入力するようにする。
【0028】図2に示す再生データ記憶ファイルは、所
望する過去の成形条件、例えば、変更履歴記憶ファイル
におけるHIST(1,k)時点での全ての成形条件、
即ち、スクリュー回転数、スクリュー背圧、射出圧力、
射出段数、射出各段の射出速度、シリンダ温度等の全て
を一括して再生するためのファイルであり、この再生デ
ータ記憶ファイルに生成された成形条件を、♯6で示さ
れるCNC装置のマイクロプロセッサの処理によってC
NC装置のディスプレイに表示させて確認したり、また
は、♯7で示されるCNC装置のマイクロプロセッサの
処理によって運用データ記憶ファイルに転送し、これを
そのまま新たな成形条件として射出成形作業に利用する
ようにする。また、この運用データ記憶ファイルに格納
されたデータは 4で示されるCNC装置のマイクロプ
ロセッサの処理によってCNC装置のディスプレイに表
示する。
【0029】既に述べた通り変更履歴記憶ファイルの1
レコードには成形条件を構成する要素のうちの一つのも
のしか記憶されていないので、例えば、HIST(1,
k)時点での成形条件を再生したいようなときにHIS
T(1,k)のデータだけを読み込んで再生データ記憶
ファイルに設定したとしても、HIST(1,k)時点
での成形条件の全てを再生することはできない。正常に
再生されるのはHIST(1,k)に記憶された一つの
構成要素の設定データだけであり、これが特開昭62−
197262号公報に見られるような従来技術の問題点
でもある。
【0030】そこで、本実施形態においては、CNC装
置のマイクロプロセッサにより、運用データ記憶ファイ
ルの複製、つまり、現在の成形条件を初期値として全て
記憶したテンポラリーファイルを一時的に生成させ、♯
3で示す処理によって変更履歴記憶ファイルを参照しな
がら最後尾のレコードHIST(1,n)から目標とな
るHIST(1,k)のレコードまで逆行してその間に
行われた構成要素の設定変更作業を全て洗い出し、設定
変更が検出される度に、そのレコードの構成要素番号に
基いて、その時点で変更履歴記憶ファイルから読み込ん
だ構成要素の設定データを、その構成要素に対応するテ
ンポラリーファイルの構成要素の設定データに順次置き
換えていく。そして、最終的に、HIST(1,k)の
レコードまで逆行したときのテンポラリーファイルの各
種設定データを 5の処理により再生データ記憶ファイ
ルに設定し、これをHIST(1,k)時点での成形条
件とする。
【0031】従って、過去の成形条件を再生するために
オペレータが成形条件の変更履歴を参照しながら成形条
件の各構成要素の設定値を一つずつ順を追って再設定し
て戻していくといった必要は一切なく、オペレータによ
る設定操作のミスや変更履歴の読み飛ばしによる再生ミ
スは全て解消される。
【0032】♯3および♯5の操作に必要とされる処理
については後にフローチャートを参照しながら詳細に説
明するものとする。
【0033】図3はホストコンピュータ1により各射出
成形機毎の変更履歴記憶ファイルを一括管理するする場
合のホストコンピュータ1および各CNC装置の内部処
理の必要最小限度の処理動作を示すブロック図である。
【0034】ホストコンピュータ1側に各射出成形機毎
の変更履歴記憶ファイルが一括して配備されている点を
除き、♯1乃至♯7で示した作用に関しては図2のもの
と基本的に同様である。なお、図3においては変更履歴
記憶ファイルに関してm号射出成形機のものだけを例に
とって示しているが、実際には、変更履歴記憶ファイル
はホストコンピュータ1に接続された射出成形機の数の
分だけ存在する。ホストコンピュータ1側の運用データ
記憶ファイルおよび再生データ記憶ファイルもこれと同
様、図5および図6に示すように、ホストコンピュータ
1に接続された射出成形機の数の分だけ存在する。
【0035】以下、射出成形機単体で夫々の変更履歴記
憶ファイルを管理して過去の成形条件を再生する場合の
処理、および、ホストコンピュータ1で各射出成形機毎
の変更履歴記憶ファイルを一括管理して過去の成形条件
を再生する場合の処理、ならびに、これらに付随する各
種の処理について、フローチャートを参照しながら詳細
に説明する。
【0036】まず、図2および図3の♯1の処理に相当
する成形条件の設定変更処理について図7および図8の
フローチャートを参照して説明する。この処理は射出成
形機側のCNC装置の処理であり、オペレータがCNC
装置のキーボード等を操作して成形条件の構成要素の番
号を指定し、それに対応する設定データを入力してイン
プットキーを操作することによって開始される。
【0037】なお、図7および図8のフローチャートで
はm号射出成形機のCNC装置を例にとって説明してい
るが、他の射出成形機の場合でもCNC装置の処理動作
はこれと同様である。
【0038】インプットキーの操作を検出したCNC装
置は(ステップa1)、まず、オペレータが選択した構成
要素の番号とオペレータが入力した設定値とをレジスタ
INPUTに一時記憶し(ステップa2)、カウンタl
oopの値を0に初期化する(ステップa3)。次い
で、CNC装置はカウンタloopの値を1インクリメ
ントし(ステップa4)、オペレータが選択した構成要
素の番号がカウンタloopの現在値と一致するか否か
を判別する(ステップa5)。そして、両者が一致しな
ければ、前記と同様にしてステップa4およびステップ
a5の処理を繰り返し実行し、オペレータが選択した構
成要素の番号と一致するloopの値を求め、その値を
レジスタiに記憶する(ステップa6)。
【0039】次いで、CNC装置は、フラグSetHi
st(i)がセットされているか否か(なお、電源投入
時に該フラグは0に初期化されている)、即ち、番号i
の成形条件の構成要素の設定データのバックアップが既
にとられているか否かを判別し(ステップa7)、フラ
グSetHist(i)がセットされていない場合、つ
まり、番号iの成形条件の構成要素の設定データのバッ
クアップがとられていない場合には、番号iの成形条件
の構成要素の設定データのバックアップを記憶するレジ
スタPbak(i)に、m号射出成形機の運用データ記
憶ファイルにおける番号iの成形条件の構成要素の設定
データP′(m,i)を記憶する(ステップa8)。図
3に示すm号射出成形機のCNC装置内にある運用デー
タ記憶ファイルの構成は図5に示すm号機の欄と同様で
ある。
【0040】また、フラグSetHist(i)がセッ
トされている場合には既に番号iの成形条件の構成要素
の設定データのバックアップがとられているので改めて
バックアップを取る必要はなく、ステップa8の処理は
スキップされる。
【0041】次いで、CNC装置は、今回の設定変更作
業で設定された番号iの成形条件の構成要素の設定デー
タの内容INPUTを運用データ記憶ファイルにおける
番号iの成形条件の構成要素の設定データP′(m,
i)として更新記憶する(ステップa9)。
【0042】次いで、CNC装置は、運用データ記憶フ
ァイルにおける設定データP′(m,i)と設定データ
のバックアップPbak(i)とが一致しているか否か
を判別する(ステップa10)。そして、両者が一致し
ていなければ、運用データ記憶ファイルにおける番号i
の構成要素の設定データに次の設定変更作業が行われた
ときに、現時点で運用データ記憶ファイルにおける番号
iの構成要素の設定データとして記憶されている内容の
バックアップをとる必要がないのでフラグSetHis
t(i)をセットし(ステップa11)、また、両者が
一致していれば、番号iの成形条件の構成要素の設定値
に変更がないこと(または元に戻されたこと)を意味す
るから、フラグSetHist(i)をリセットする
(ステップa12)。
【0043】また、このフラグSetHist(i)に
は、その値が1であるときには運用データ記憶ファイル
における番号iの構成要素の設定データにそれまでとは
異なる別の値が設定されて実質的な設定値の変更作業が
行われたという意味合いがあり、また、その値が0であ
るときには運用データ記憶ファイルにおける番号iの構
成要素の設定データにそれまでと同じ値が設定されて実
質的な設定値の変更作業が行われていないという意味合
いがある。
【0044】以上が図2および図3の♯1の処理に相当
する成形条件の設定変更処理であり、この作業によっ
て、現在実行中の射出成形作業に関わる成形条件の設定
変更処理が完了する。
【0045】次に、図2および図3の♯2の処理に相当
する変更履歴記憶ファイルへの新レコードの追加処理に
ついて図9および図10のフローチャートを参照して説
明する。この処理は射出成形機側のCNC装置の処理で
あり、前述した設定変更処理が実施された後、最初の成
形動作実行指令が入力されて1サイクルの射出成形作業
が完了した時点で実行される。(自動/半自動または手
動の1サイクルの射出成形作業が完了する度に実行され
るものではない。)
【0046】図9および図10のフローチャートではm
号射出成形機のCNC装置を例にとって説明している
が、他の射出成形機の場合でもCNC装置の処理動作は
これと同様である。また、図9および図10では、射出
成形機単体で夫々の変更履歴記憶ファイルを管理する場
合、および、ホストコンピュータ1で各射出成形機毎の
変更履歴記憶ファイルを一括管理する場合の双方に対処
できるようにしているので、ホストコンピュータ1を導
入する場合も射出成形機単体で使用する場合もCNC装
置側のプログラムは変更する必要がない。
【0047】ステップb1およびステップb2の処理に
より設定変更処理実施後の最初の1サイクルの射出成形
作業が完了したことを検出したCNC装置は、まず、カ
ウンタloopの値を1に初期化し(ステップb3)、
カウンタloopの現在値に対応するフラグSetHi
st(loop)の値を読み込み、その値が1であるか
否かを判別する(ステップb4)。
【0048】フラグSetHist(loop)の値が
1であれば設定変更処理によって運用データ記憶ファイ
ルにおける番号iの構成要素の設定データに実質的な設
定変更作業が行われたことを意味し、また、フラグSe
tHist(loop)の値が0であれば運用データ記
憶ファイルにおける番号iの構成要素の設定データに実
質的な設定変更作業が行われていないことを意味し、実
際に変更履歴記憶ファイルへの新レコードの追加処理が
必要とされるのは前者の場合だけである。(メモリの有
効利用のため。)
【0049】ステップb4の判別結果が偽となった場
合、つまり、フラグSetHist(loop)の値が
0であった場合にはその構成要素の設定データを変更履
歴記憶ファイルへ追加する必要はないので、CNC装置
は、カウンタloopの現在値が成形条件の構成要素の
番号の最大値PMAXに達しているか否かを判別し(ス
テップb11)、カウンタloopの現在値が成形条件
の構成要素の番号の最大値PMAXに達していなけれ
ば、カウンタloopの値を1インクリメントして(ス
テップb12)、前記と同様にしてステップb4および
ステップb11〜ステップb12の処理を繰り返し実行
し、設定データを変更履歴記憶ファイルへ追加する必要
のある構成要素の番号に対応するloopの値を求め
る。
【0050】もし、カウンタloopの値がPMAXに
達してもフラグSetHist(loop)の値が1と
なっている成形条件の構成要素が検出されない場合に
は、設定データを変更履歴記憶ファイルへ追加する必要
のある構成要素が皆無であることを意味するので、ステ
ップb11における最終段階の判別処理終了後、CNC
装置は新レコードの追加処理をそのまま終了する。
【0051】また、ステップb4およびステップb11
〜ステップb12の処理を繰り返し実行する間に設定デ
ータを変更履歴記憶ファイルへ追加する必要のある構成
要素の番号に対応するloopの値が検出されてステッ
プb4の判別結果が真となった場合には、ホストコンピ
ュータ1にCNC装置を接続して使用しているか射出成
形機を単体で使用しているかにより、ホストコンピュー
タ1に対する変更履歴の転送処理、もしくは、射出成形
機のCNC装置内の変更履歴記憶ファイルに対する変更
履歴の追加処理がステップb5乃至ステップb9の処理
によって選択的に実行されることになる。
【0052】まず、ホストコンピュータ1にCNC装置
を接続して使用している場合には、ステップb5の判別
結果が真となり、CNC装置は、データ転送用の一時記
憶ファイルHISTtmp−snd(m)のデータフィ
ールドDate(m)にCNC装置の内部時計から読み
込んだ現在時刻をセットし、同ファイルのデータフィー
ルドPnum(m)にloopの現在値、即ち、これか
ら転送しようとしている成形条件の構成要素の番号をセ
ットし、同ファイルのデータフィールドBeforeP
(m)にPbak(loop)の値、即ち、今回の設定
変更作業で書き換えが行われる前に運用データ記憶ファ
イルに記憶されていた番号iの構成要素の設定データの
値をセットし、同ファイルのデータフィールドAfte
rP(m)にP′(m,loop)の値、即ち、今回の
設定変更作業で書き換えられた運用データ記憶ファイル
に記憶されている番号iの構成要素の設定データの値を
セットし、同ファイルのデータフィールドShot
(m)にCNC装置のショット数カウンタの現在値をセ
ットし、同ファイルのデータフィールドAdd(m)に
補足データをセットする(ステップb6)。
【0053】既に述べた通り、ここでいう補足データと
は、予め不揮発性メモリ内に「不良品発生」、「要注意
成形条件」等のコメントとして登録されていた幾つかの
コメントのうちの一つであり、コメントの選択作業はオ
ペレータがキーボード等の入力手段を介して行う。ま
た、テキスト入力ボックスをディスプレイに表示して任
意の文字列をコメントとして入力する場合は、この段階
でオペレータがキーボードからのインライン入力操作を
行う。
【0054】そして、一時記憶ファイルHISTtmp
−snd(m)上にセットされたこれらのデータは、デ
ータ伝送路2を介してホストコンピュータ1に転送され
(ステップb7)、後述するホストコンピュータ1側の
処理により、ホストコンピュータ1が管理するm号射出
成形機の変更履歴記憶ファイルの最後尾に追加して記憶
されることになる。そして、CNC装置は、フラグSe
tHist(loop)をリセットする(ステップb1
0)。
【0055】前述した通り、ステップb6およびステッ
プb7の処理は、設定データを変更履歴記憶ファイルへ
追加する必要のある構成要素の番号に対応するloop
の値がステップb4の判別処理で検出される度に実行さ
れるので、先に述べた設定変更処理で運用データ記憶フ
ァイルにおける複数の構成要素の設定データに対して設
定変更作業を同時に行った場合では、ステップb6およ
びステップb7の処理が何回か繰り返して実行されるこ
とになる。
【0056】また、ホストコンピュータ1にCNC装置
を接続せずに射出成形機を単体で使用している場合には
ステップb5の判別結果は偽となり、CNC装置は、図
4に示すような該CNC装置内の変更履歴記憶ファイル
にアクセスし、変更履歴記憶ファイルにおける現在の最
終レコードを構成するレコードHIST′(m,n)の
後に新たなレコードHIST′(m,n+1)を生成
し、レコードHIST′(m,n+1)のデータフィー
ルドDate′(m,n+1)にCNC装置の内部時計
から読み込んだ現在時刻をセットし、同レコードのデー
タフィールドPnum′(m,n+1)にloopの現
在値、即ち、成形条件の構成要素の番号をセットし、同
レコードのデータフィールドBeforeP′(m,n
+1)にPbak(loop)の値、即ち、今回の設定
変更作業で書き換えが行われる前に運用データ記憶ファ
イルに記憶されていた番号iの構成要素の設定データの
値をセットし、同レコードのデータフィールドAfte
rP′(m,n+1)にP′(m,loop)の値、即
ち、今回の設定変更作業で書き換えられた運用データ記
憶ファイルに記憶されている番号iの構成要素の設定デ
ータの値をセットし、同レコードのデータフィールドS
hot′(m,n+1)にCNC装置のショット数カウ
ンタの現在値をセットし、同レコードのデータフィール
ドAdd′(m,n+1)に補足データをセットする
(ステップb8)。
【0057】設定すべき補足データの選択および入力作
業に関しては前述した転送処理の場合と同様である。
【0058】この場合、変更履歴記憶ファイルはCNC
装置それ自体の内部にあり、新規レコードの追加処理も
全てCNC装置内部で実施されるので、ステップb7に
示されるようなデータの転送処理は不要である。
【0059】次いで、CNC装置は、変更履歴記憶ファ
イルの最終レコードのアドレスを示すカウンタnの値を
1インクリメントし、該カウンタnに、現時点における
変更履歴記憶ファイルの最終レコードのアドレスを更新
記憶して(ステップb9)、フラグSetHist(l
oop)をリセットする(ステップb10)。
【0060】前述した通り、ステップb8の処理は、設
定データを変更履歴記憶ファイルへ追加する必要のある
構成要素の番号に対応するloopの値がステップb4
の判別処理で検出される度に実行されるので、先に述べ
た設定変更処理で運用データ記憶ファイルにおける複数
の構成要素の設定データに対して設定変更作業を同時に
行った場合では、ステップb8の処理が何回か繰り返し
て実行されることになるが、その度にカウンタnの値が
更新されるので追加レコードの上書が生じることはな
い。
【0061】最終的に、ステップb11の判別結果が真
となって、変更履歴記憶ファイルへ追加する必要のある
構成要素の設定データの全てがホストコンピュータ1に
転送されるか、もしくは、変更履歴記憶ファイルへ追加
する必要のある構成要素の設定データの全てがCNC装
置それ自体の変更履歴記憶ファイルに追加登録された段
階で、図9および図10に示す新レコードの追加処理が
完了する。
【0062】次に、ホストコンピュータ1で各射出成形
機毎の変更履歴記憶ファイルを一括管理する場合におけ
るホストコンピュータ1側の情報収集処理について図1
1のフローチャートを参照して説明する。
【0063】この処理は図10に示したCNC装置のス
テップb8の処理に相当する作業をホストコンピュータ
1側で実施するための処理、つまり、ステップb7の処
理でm号射出成形機のCNC装置から転送された一時記
憶ファイルHISTtmp−snd(m)のデータに基
いてホストコンピュータ1がm号射出成形機の変更履歴
記憶ファイルの最後尾に変更履歴の最新レコードを追加
するための処理であり、図3における♯2の処理に対応
する。また、この情報収集処理は、各射出成形機のCN
C装置からの転送データを確実に受信できるように、ホ
ストコンピュータ1のバックグラウンド処理で所定周期
毎に起動されるようになっている。
【0064】情報収集処理を開始したホストコンピュー
タ1は、まず、いずれかのCNC装置からの転送デー
タ、つまり、ファイルHISTtmp−snd(m)が
転送されてきているか否かを判別する(ステップc
1)。なお、mはCNC装置毎に定められた特異なID
コードであり、その値は射出成形機毎に異なる。例え
ば、1号射出成形機からの転送データであればmの値は
1、また、2号射出成形機からの転送データであればm
の値が2といった具合である。
【0065】CNC装置からの転送データが存在せずス
テップc1の判別結果が偽となった場合は、ホストコン
ピュータ1における処理はこのまま終了し、実質的な情
報収集処理は非実行とされる。
【0066】また、CNC装置からの転送データが存在
した場合、ホストコンピュータ1は、IDコードmの値
に基いて、今回受信したデータを送信したm号射出成形
機に対応するデータ読み込み用の一時記憶ファイルHI
STtmp−rcv(m)にアクセスし(ステップc
2)、一時記憶ファイルHISTtmp−rcv(m)
のデータフィールドDate(m)にHISTtmp−
snd(m)のDate(m)の値をセットし、一時記
憶ファイルHISTtmp−rcv(m)のデータフィ
ールドPnum(m)にHISTtmp−snd(m)
のPnum(m)の値をセットし、一時記憶ファイルH
ISTtmp−rcv(m)のデータフィールドBef
oreP(m)にHISTtmp−snd(m)のBe
foreP(m)の値をセットし、一時記憶ファイルH
ISTtmp−rcv(m)のデータフィールドAft
erP(m)にHISTtmp−snd(m)のデータ
フィールドAfterP(m)の値をセットし、一時記
憶ファイルHISTtmp−rcv(m)のデータフィ
ールドShot(m)にHISTtmp−snd(m)
のデータフィールドShot(m)の値をセットし、一
時記憶ファイルHISTtmp−rcv(m)のデータ
フィールドAdd(m)にHISTtmp−snd
(m)のデータフィールドAdd(m)の値をセットす
る(ステップc3)。
【0067】次いで、ホストコンピュータ1は、IDコ
ードmの値に基いて、ホストコンピュータ1内に設けら
れたm号射出成形機の変更履歴記憶ファイルにアクセス
し、m号射出成形機の変更履歴記憶ファイルにおける現
在の最終レコードを構成するレコードHIST″(m,
nm)の後に新たなレコードHIST″(m,nm+
1)を生成し、レコードHIST″(m,nm+1)の
データフィールドDate″(m,nm+1)にHIS
Ttmp−rcv(m)のデータフィールドDate
(m)の値をセットし、同レコードのデータフィールド
Pnum″(m,nm+1)にHISTtmp−rcv
(m)のデータフィールドPnum(m)の値をセット
し、同レコードのデータフィールドBeforeP″
(m,nm+1)にHISTtmp−rcv(m)のデ
ータフィールドBeforeP(m)の値をセットし、
同レコードのデータフィールドAfterP″(m,n
m+1)にHISTtmp−rcv(m)のデータフィ
ールドAfterP(m)の値をセットし、同レコード
のデータフィールドShot″(m,nm+1)にHI
STtmp−rcv(m)のデータフィールドShot
(m)の値をセットし、同レコードのデータフィールド
Add″(m,nm+1)にHISTtmp−rcv
(m)のデータフィールドAdd(m)の値をセットす
る(ステップc4)。
【0068】この処理により、ホストコンピュータ1内
のm号射出成形機の変更履歴記憶ファイルの最終レコー
ドに、ステップc1の処理で検出した今回受信分の最新
の変更履歴が記憶されることになる。なお、個々のm号
射出成形機の変更履歴記憶ファイルの構成は実質的には
図4に示すようなCNC装置側のものと同様である。
【0069】次いで、ホストコンピュータ1は、m号射
出成形機から転送されたHISTtmp−snd(m)
のデータをリセットし、m号射出成形機の変更履歴記憶
ファイルの最終レコードのアドレスを示すカウンタnm
の値を1インクリメントし、該カウンタnmに、現時点
におけるm号射出成形機の変更履歴記憶ファイルの最終
レコードのアドレスを更新記憶する(ステップc5)。
【0070】この情報収集処理はm号射出成形機のステ
ップb7の処理によりHISTtmp−snd(m)の
データが転送される度に実行されるので、先に述べた設
定変更処理で運用データ記憶ファイルにおける複数の構
成要素の設定データに対して設定変更作業を同時に行っ
た場合では、ステップc1〜ステップc4の処理が何回
か繰り返して実行されることになるが、その度にカウン
タnmの値が更新されるので追加レコードの上書が生じ
ることはない。
【0071】また、転送されたデータを記憶すべき変更
履歴記憶ファイルはCNC装置毎のIDコードmによっ
て射出成形機毎個別に識別されるので、誤ったファイル
に変更履歴が書き込まれることもない。
【0072】以上、カウンタnまたはカウンタnmの値
を更新することによって変更履歴記憶ファイルの最後に
新たなレコードを生成し、成形条件の変更履歴をファイ
ルのアドレス順に従って時系列で記憶させていく場合の
処理について詳細に説明したが、必ずしも、成形条件の
変更履歴をファイルのアドレスに従って時系列で記憶さ
せる必要はない。
【0073】要するに、最終的に変更履歴の内容とその
変更順序との対応関係さえ保持されればよいのであっ
て、例えば、図28に示されるような変更履歴記憶ファ
イルにおいて、ファイルの空きレコードにアドレスの順
序に関係なく変更履歴をランダムに書き込むようにする
ことが可能である。
【0074】図28の例では、ファイルの空きレコード
に対してランダムに変更履歴を書き込む際に、その直前
に変更履歴を書き込んだレコードのアドレス(前レコー
ド番号)と次の変更履歴を書き込むべきレコードのアド
レス(後レコード番号)とを同時に記憶させることによ
り、変更履歴の内容とその変更順との対応関係を保持す
るようにしている。
【0075】図28において実際に書き込みが行われた
レコードの順序、つまり、実際に成形条件の変更が行わ
れた順序は、時系列的に見てアドレス1→3→6→4→
5→8→7→2の順であり、アドレスの順序1→2→3
→4→5→6→7→8とは一致しないが、直前に変更履
歴を書き込んだレコードのアドレスと次の変更履歴を書
き込むべきレコードのアドレスとを参照することによ
り、各レコードの変更履歴を変更が行われた順に再構築
することができる。
【0076】つまり、最初に変更された変更履歴は、前
レコード番号“なし”のアドレス1の変更履歴であり、
次に変更された変更履歴は、最初に変更された変更履歴
の欄に記憶された次レコード番号“3”に対応する第3
番目のアドレスの変更履歴であって、その次は、第3番
目のアドレスの変更履歴の欄に記憶された次レコード番
号“6”に対応する第6番目のアドレスの変更履歴とい
った具合である。また、最終変更履歴のレコードのアド
レスには次レコード番号“なし”を記憶させ、最後の変
更履歴であることを明示している。
【0077】このようにして、各変更履歴と共に記憶さ
れた前レコード番号と次レコード番号とを辿ることによ
り、実際に変更が行われた順序に従って、または、実際
に変更が行われた順序に逆行して、変更履歴を辿ること
ができる。
【0078】更に、必要とあれば、前レコード番号と次
レコード番号とを参照してソーティングを行うことによ
り、図29(a)に示すように変更履歴記憶ファイルの
アドレスに従って実際に変更が行われた順(古い順)に
変更履歴の内容を並べ変えて作業用の変更履歴記憶ファ
イルを生成したり、または、図29(b)に示すように
変更履歴記憶ファイルのアドレスに逆行して実際に変更
が行われた順とは逆に(新しい順)に変更履歴の内容を
並べ変えて作業用の変更履歴記憶ファイルを生成したり
することもできる。
【0079】また、図4に示すような変更履歴記憶ファ
イルにレコードの容量制限がある場合には、変更履歴記
憶ファイルをリングバッファ状のファイルによって構成
するか、または、古くなった変更履歴を削除して新たな
変更履歴を記憶させることによって対処することができ
る。
【0080】例えば、図4に示されるような変更履歴記
憶ファイルのレコード数の上限がnmax.に制限されてい
る場合には、図10に示されるような新レコードの追加
処理におけるステップb8〜ステップb9の処理を図3
0に示すステップp1〜ステップp4の処理に置き換え
ることによって、変更履歴記憶ファイルをリングバッフ
ァ状に使用することができる。
【0081】ホストコンピュータ1の側で変更履歴記憶
ファイルを一括管理する場合もこれと同様であり、ステ
ップp1〜ステップp4におけるカウンタnをカウンタ
nmと読み替え、図11に示されるような新レコードの
追加処理におけるステップc4〜ステップc5の処理に
換えてステップp1〜ステップp4の処理を実施すれば
よい。
【0082】この場合、図10に示されるような新レコ
ードの追加処理におけるステップb5の判別処理を終え
たCNC装置、または、図11に示されるような新レコ
ードの追加処理におけるステップc3の処理を終えたホ
ストコンピュータ1は、まず、カウンタnの値が制限値
max.に達しているか否かを判別し(ステップp1)、
達していなければカウンタnの値を1インクリメントし
(ステップp3)、該カウンタnによって示される変更
履歴記憶ファイルのレコードに成形条件の変更履歴をそ
のまま書き込んで(ステップp4)、新レコードの追加
処理におけるステップb10またはステップc1の処理
に移行することになる。
【0083】また、ステップp1の判別処理によってカ
ウンタnの値が制限値nmax.に達していると判別され、
変更履歴記憶ファイルの最終レコードまで変更履歴が書
き込まれていることが明らかになった場合は、CNC装
置またはホストコンピュータ1は、カウンタnの値を一
旦0に初期化し(ステップp2)、そのあと改めてカウ
ンタnの値を1インクリメントして(ステップp3)、
該カウンタnの値に対応する変更履歴記憶ファイルのレ
コード、つまり、変更履歴記憶ファイルの最初のレコー
ドに上書きして今回の変更履歴を書き込むことになる
(ステップp4)。
【0084】結果的に、変更履歴記憶ファイルには最近
実施されたnmax.回の変更履歴のみが常時更新して記憶
されることになり、それ以前の変更履歴は前述した上書
き処理によって自動的に抹消されることになる。
【0085】また、古くなった変更履歴を削除して新た
な変更履歴を記憶させる場合には、CNC装置またはホ
ストコンピュータ1のキーボードから変更履歴を削除す
る範囲を指定して変更履歴記憶ファイルを部分的にクリ
アすればよい。
【0086】以上、ホストコンピュータ1に各射出成形
機毎の変更履歴記憶ファイルを実質的に独立した構造と
して配備し、これらの複数の変更履歴記憶ファイルをホ
ストコンピュータ1側で一括管理する場合について述べ
たが、必ずしも、各射出成形機毎の変更履歴記憶ファイ
ルを独立させてホストコンピュータ1に配備する必要は
ない。
【0087】ホストコンピュータ1に設けた単一の変更
履歴記憶ファイル(ファイル構造が1つ)に全ての射出
成形機の変更履歴を総合して記憶させるようにすること
も可能であり、その場合は、単一の変更履歴記憶ファイ
ルに変更履歴のデータと共にCNC装置毎のIDコード
を記憶させるようにし、このIDコードを参照して個々
の変更履歴がどの射出成形機の変更履歴であるかを特定
して処理を行うようにすればよい。
【0088】次に、射出成形機単体で夫々の変更履歴記
憶ファイルを管理する場合、および、ホストコンピュー
タ1で各射出成形機毎の変更履歴記憶ファイルを一括管
理する場合の各々において、変更履歴記憶ファイルを過
去に遡って参照して成形条件を自動再生するための処理
について説明する。
【0089】まず、図12〜図14を参照して、射出成
形機単体で夫々の変更履歴記憶ファイルを管理する場合
における過去の成形条件の再生処理とディスプレイへの
表示処理、および、再生した成形条件をそのまま新たな
成形条件として射出成形作業に利用する場合の処理につ
いて説明する。この成形条件再生処理はオペレータがキ
ーボードを操作して成形条件再生処理を選択することに
よって起動される射出成形機側のCNC装置の処理であ
り、図2における♯3〜♯7の処理に対応する。
【0090】また、この実施形態においては成形条件を
再生すべき時点を指定するための方法として、変更履歴
記憶ファイルの内容をディスプレイに一覧表示してその
中から再生すべき成形条件に対応する時点のレコードア
ドレスを直接指定する方法、設定変更時刻を指定するこ
とによって再生すべき成形条件のレコードアドレスを自
動選択する方法、通算ショット数を指定することによっ
て再生すべき成形条件のレコードアドレスを自動選択す
る方法、設定変更された成形条件の構成要素を指定する
ことによって再生すべき成形条件のレコードアドレスを
自動選択する方法、補足データとして設定されたキーワ
ードを指定することによって再生すべき成形条件のレコ
ードアドレスを自動選択する方法の各々が予め準備され
ており、オペレータは、その中から任意の方法を選択し
て、成形条件を再生すべき過去の時点を自由に指定する
ことができるようになっている(ステップd1)。
【0091】まず、この再生方法の選択処理を詳細に示
す図21および図22のフローチャートを参照して、各
々の選択方法を実施するためのステップd1の処理につ
いて詳細に説明する。
【0092】図21に示す再生方法の選択処理を開始し
たCNC装置は、まず、CNC装置のディスプレイに図
4に示すような変更履歴記憶ファイルの一覧をそのまま
表示し(ステップh1)、前記したいずれかの指定方法
がオペレータのキーボード操作によって選択されるまで
待機する(ステップh2)。
【0093】そして、いずれか一つの指定方法が選択さ
れると、CNC装置は、ステップh3からステップh6
およびステップh11の判別処理によりいずれの指定方
法が選択されたのかを判定し、選択された指定方法に応
じた処理を開始する。
【0094】まず、再生すべき成形条件に対応する時点
のレコードアドレスを直接指定する方法が選択されてス
テップh3の判別結果が真となった場合、CNC装置は
図23に示すようなステップh7の処理を開始し、再生
すべき成形条件に対応する時点の変更履歴記憶ファイル
のレコードアドレスをオペレータが直に指定するのを待
つ待機状態に入る(ステップi1)。
【0095】そして、オペレータがCNC装置のキーボ
ードを操作して再生すべき成形条件の時点に対応する変
更履歴記憶ファイルのレコードアドレスの値を入力する
と、CNC装置はステップi1の判別処理でこの入力操
作を検出し、オペレータが入力したレコードアドレスが
変更履歴記憶ファイル中に存在するか否かを判別する
(ステップi2)。当然、オペレータが入力したレコー
ドアドレスの値が変更履歴記憶ファイルの最終レコード
のアドレスを示すカウンタnの値以下であればステップ
i2における判別結果は真、つまり、オペレータが入力
したレコードアドレスが変更履歴記憶ファイル中に存在
することを意味し、また、オペレータが入力したレコー
ドアドレスの値がカウンタnの値よりも大きければ、そ
の判別結果は偽となり、オペレータが入力したレコード
アドレスが変更履歴記憶ファイル中に存在しないことに
なる。
【0096】オペレータが入力したレコードアドレスが
変更履歴記憶ファイル中に存在せずにステップi2の判
別結果が偽となった場合、当然、そのレコードアドレス
を選択することはできないので、CNC装置は、該当す
るレコードが存在しない旨のエラーメッセージをディス
プレイに表示して(ステップi5)、図23に示す選択
処理を終了する。
【0097】また、ステップi2の判別結果が真となっ
た場合は、オペレータが入力したレコードアドレスが変
更履歴記憶ファイル中に存在するものと判定され(ステ
ップi3)、CNC装置は、オペレータが入力したレコ
ードアドレスの値を再生位置記憶レジスタkに記憶して
(ステップi4)、図23に示す選択処理を終了すること
になる。
【0098】また、設定変更時刻を指定することによっ
て再生すべき成形条件に対応する時点のレコードアドレ
スを自動選択する方法が選択されて図21における再生
方法選択処理のステップh4の判別結果が真となった場
合、CNC装置は図24に示すようなステップh8の処
理を開始し、まず、カウンタloopの値を変更履歴記
憶ファイルの最終レコードの値nに初期化した後(ステ
ップj1)、再生すべき成形条件を指定するための時刻
データがオペレータによって入力されるのを待つ待機状
態に入る(ステップj2)。
【0099】そして、オペレータがキーボードを操作し
て時刻のデータを入力すると、CNC装置はステップj
2の判別処理でこの入力操作を検出し、オペレータが入
力した時刻データをSearchDate記憶レジスタ
に一時記憶する(ステップj3)。
【0100】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードに
アクセスし、設定変更日付を記憶するフィールドDat
e(m,loop)に記憶されている日付データを読み
込んで、その日付がSearchDate記憶レジスタ
の日付と同一もしくはそれ以前の日付であるか否かを判
定する(ステップj4)。
【0101】変更履歴記憶ファイルにおけるフィールド
Date(m,loop)に記憶された値がSearc
hDate記憶レジスタの値よりも後のものである場
合、つまり、ステップj4の判別結果が偽となった場合
には、変更履歴記憶ファイルにおけるアドレスloop
のレコードに記憶されたデータが、再生すべき成形条件
よりも後のものであることを意味するので、更に、それ
以前の時点に溯って成形条件を再生する必要がある。
【0102】そこで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索され
ているか否かを判別し(ステップj5)、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯られていなけ
れば、カウンタloopの値を1ディクリメントし(ス
テップj6)、前記と同様にしてステップj4およびス
テップj5の処理を繰り返し実行し、SearchDa
te記憶レジスタに記憶された日付と同一もしくはそれ
よりも前の最初の日付を記憶したレコードを検索して、
そのレコードのアドレス、要するに、カウンタloop
の現在値を再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プj9)。この場合、再生対象となるレコードアドレス
が変更履歴記憶ファイル中に存在するものと判定される
ので(ステップj10)、CNC装置は、図21に示す
再生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示し
た変更履歴記憶ファイルのうち再生位置記憶レジスタk
に対応するレコードのデータを強調表示してオペレータ
に知らせ(ステップj11)、図24に示す選択処理を
終了する。
【0103】また、変更履歴記憶ファイルのデータを最
初のレコードまで溯ってもSearchDate記憶レ
ジスタに記憶された日付と同一もしくはそれよりも前の
日付が検出されずにステップj5の判別結果が真となっ
た場合には、再生対象となるレコードアドレスが変更履
歴記憶ファイル中に存在しないことを意味するので(ス
テップj7)、CNC装置は、該当するレコードが存在
しない旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して
(ステップj8)、図24に示す選択処理を終了する。
【0104】以上、設定変更時刻を特定することによっ
て再生すべき成形条件に対応する時点のレコードアドレ
スを選択する場合について述べたが、図34および図3
5に示すような処理を適用し、設定変更時刻の幅を指定
することによって幾つかの再生候補を抽出し、その中か
ら実際に再生すべき成形条件を特定するようにすること
もできる。
【0105】この場合、CNC装置は、カウンタloo
pの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコードの値nに
初期化した後(ステップs1)、サーチ対象となる設定
変更時刻の下限(最も古い時刻)LowSearchD
ateがオペレータによって入力されるのを待ち(ステ
ップs2)、その値を記憶してから(ステップs3)、
更に、サーチ対象となる設定変更時刻の上限(最も新し
い時刻)HighSearchDateがオペレータに
よって入力されるまで待機して(ステップs4)、その
値を記憶する(ステップs5)。
【0106】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードに
アクセスし、設定変更日付を記憶するフィールドDat
e(m,loop)に記憶されている日付データを読み
込んで、その日付がLowSearchDateとHi
ghSearchDateとの間の範囲内にあるか否か
を判別する(ステップs6)。
【0107】変更履歴記憶ファイルにおけるフィールド
Date(m,loop)に記憶された日付がLowS
earchDateとHighSearchDateと
の間の範囲内になければ、この変更履歴は再生対象の候
補とはならないので、更に別の変更履歴をサーチする必
要がある。
【0108】そこで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索され
ているか否かを判別し(ステップs13)、変更履歴記
憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られていな
ければ、カウンタloopの値を1ディクリメントし
(ステップs14)、前記と同様にしてステップs6お
よびステップs13の処理を繰り返し実行し、LowS
earchDateとHighSearchDateと
の間に含まれる設定変更日付を記憶したレコードを検索
する。
【0109】但し、この場合はサーチ対象となる設定変
更時刻に幅があるので、ステップs6の処理で条件に合
致する変更履歴が検出された場合であっても、これと同
じ条件に合致する候補が更に他にも存在する可能性があ
る。
【0110】そこで、CNC装置は、まず、図21に示
す再生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示
した変更履歴記憶ファイルのうち、カウンタloopの
現在値に対応するレコードを、再生すべき成形条件とし
て選択することのできるレコードの一候補として強調表
示してオペレータに知らせ(ステップs7)、オペレー
タがそのレコードを実際に再生すべき成形条件として選
択するか、または、実際には再生しない成形条件として
読み飛ばすかを判断してキーボードを操作するまで待機
する(ステップs8)。
【0111】次いで、CNC装置は、強調表示されてい
るレコードを再生対象として選択するためのキーがオペ
レータによって操作されたのか、それとも、見送りにす
るためのキーが操作されたのかを判別する(ステップs
9)。
【0112】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップs9の判別結果が真となった場
合には、そのレコードのアドレス、要するに、カウンタ
loopの現在値を再生すべき成形条件のレコードアド
レスとして再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プs11)。この場合は、再生対象となるレコードアド
レスが変更履歴記憶ファイル中に存在するものとして認
識されることになる(ステップs12)。
【0113】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップs9の判別結果が偽となった場合、CNC装
置は、そのレコードの強調表示を解除して選択対象から
外されたことをオペレータに示した後(ステップs1
0)、カウンタloopの値が1までディクリメントさ
れているか否かを判別する(ステップs13)。そし
て、1までディクリメントされていなければ、CNC装
置は再びカウンタloopの値を1ディクリメントして
前記と同様の処理を繰り返し実行し、LowSearc
hDateとHighSearchDateとの間に含
まれる日付を記憶したレコードを過去に溯って次々と検
出し、最終的にそのうちの一つをオペレータが成形条件
の再生対象として選択するまで同じ処理を繰り返し実行
する。
【0114】結果的に、CNC装置のディスプレイに
は、再生対象の候補となるレコード、即ち、オペレータ
が指定した設定変更時刻の範囲内に設定変更作業が行わ
れたレコードが次々と強調表示されるので、オペレータ
は、必要に応じてそのうちの一つを選択し、そのレコー
ドを再生対象として選択するためのキーを操作すればよ
い。
【0115】なお、このような処理を繰り返す間にステ
ップs13の判別結果が真となった場合には、変更履歴
記憶ファイルのデータを最初のレコードまで溯ってもL
owSearchDateとHighSearchDa
teとの間に含まれる日付を記憶したレコードが検出さ
れなかったことを意味するので(ステップs15)、C
NC装置は、該当するレコードが存在しない旨のエラー
メッセージをディスプレイに表示して(ステップs1
6)、図34および図35に示す選択処理を終了する。
【0116】また、通算ショット数を指定することによ
って再生すべき成形条件に対応する時点のレコードアド
レスを自動選択する方法が選択されて図21における再
生方法選択処理のステップh5の判別結果が真となった
場合、CNC装置は図25に示すようなステップh9の
処理を開始し、まず、カウンタloopの値を変更履歴
記憶ファイルの最終レコードの値nに初期化した後(ス
テップk1)、再生すべき成形条件を指定するためのシ
ョット数のデータがオペレータによって入力されるのを
待つ待機状態に入る(ステップk2)。
【0117】そして、オペレータがキーボードを操作し
てショット数のデータを入力すると、CNC装置はステ
ップk2の判別処理でこの入力操作を検出し、オペレー
タが入力したショット数のデータをSearchSho
t記憶レジスタに一時記憶する(ステップk3)。
【0118】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードに
アクセスし、ショット数を記憶するフィールドShot
(m,loop)に記憶されているショット数データを
読み込んで、その値がSearchShot記憶レジス
タのショット数と同一もしくはそれよりも小さな値であ
るか否かを判定する(ステップk4)。
【0119】変更履歴記憶ファイルにおけるフィールド
Shot(m,loop)に記憶された値がSearc
hShot記憶レジスタの値よりも大きなものである場
合、つまり、ステップk4の判別結果が偽となった場合
には、変更履歴記憶ファイルにおけるアドレスloop
のレコードに記憶されたデータが、再生すべき成形条件
よりも後のものであることを意味するので、更に、それ
以前の時点に溯って成形条件を再生する必要がある。
【0120】そこで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索され
ているか否かを判別し(ステップk5)、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯られていなけ
れば、カウンタloopの値を1ディクリメントし(ス
テップk6)、前記と同様にしてステップk4およびス
テップk5の処理を繰り返し実行し、SearchSh
ot記憶レジスタに記憶されたショット数と同一もしく
はそれよりも小さなものとなる最初のショット数を記憶
したレコードを検索して、そのレコードのアドレス、要
するに、カウンタloopの現在値を再生位置記憶レジ
スタkに記憶する(ステップk9)。この場合、再生対
象となるレコードアドレスが変更履歴記憶ファイル中に
存在するものと判定されるので(ステップk10)、C
NC装置は、図21に示す再生方法選択処理におけるス
テップh1の処理で表示した変更履歴記憶ファイルのう
ち再生位置記憶レジスタkに対応するレコードのデータ
を強調表示してオペレータに知らせ(ステップk1
1)、図25に示す選択処理を終了する。
【0121】また、変更履歴記憶ファイルのデータを最
初のレコードまで溯ってもSearchShot記憶レ
ジスタに記憶されたショット数と同一もしくはそれより
も小さなものとなるショット数が検出されずにステップ
k5の判別結果が真となった場合には、再生対象となる
レコードアドレスが変更履歴記憶ファイル中に存在しな
いことを意味するので(ステップk7)、CNC装置
は、該当するレコードが存在しない旨のエラーメッセー
ジをディスプレイに表示して(ステップk8)、図25
に示す選択処理を終了する。
【0122】以上、通算ショット数を特定することによ
って再生すべき成形条件に対応する時点のレコードアド
レスを選択する場合について述べたが、図36および図
37に示すような処理を適用することにより、通算ショ
ット数の幅を指定して幾つかの候補を抽出して、その中
から再生すべき成形条件を特定するようにすることもで
きる。
【0123】この場合、CNC装置は、カウンタloo
pの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコードの値nに
初期化した後(ステップt1)、サーチ対象となる通産
ショット数の下限LowSearchShotがオペレ
ータによって入力されるのを待ち(ステップt2)、そ
の値を記憶してから(ステップt3)、更に、サーチ対
象となる通算ショット数の上限HighSearchS
hotがオペレータによって入力されるまで待機し(ス
テップt4)、その値を記憶する(ステップt5)。
【0124】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードに
アクセスし、通算ショット数を記憶するフィールドSh
ot(m,loop)に記憶されているショット数を読
み込んで、そのショット数がLowSearchSho
tとHighSearchShotとの間の範囲内にあ
るか否かを判別する(ステップt6)。
【0125】変更履歴記憶ファイルにおけるフィールド
Shot(m,loop)に記憶された値がLowSe
archShotとHighSearchShotとの
間の範囲内になければ、この変更履歴は再生対象の候補
とはならないので、更に別の変更履歴をサーチする必要
がある。
【0126】そこで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索され
ているか否かを判別し(ステップt13)、変更履歴記
憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られていな
ければ、カウンタloopの値を1ディクリメントし
(ステップt14)、前記と同様にしてステップt6お
よびステップt13の処理を繰り返し実行し、LowS
earchShotとHighSearchShotと
の間に含まれるショット数を記憶したレコードを検索す
る。
【0127】この場合、サーチ対象となるショット数に
幅があるので、ステップt6の処理で条件に合致する変
更履歴が検出されても、他にも同じ条件に合致する候補
が存在する可能性がある。
【0128】そこで、CNC装置は、まず、図21に示
す再生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示
した変更履歴記憶ファイルのうち、カウンタloopの
現在値に対応するレコードを、再生すべき成形条件とし
て選択することのできるレコードの一候補として強調表
示してオペレータに知らせ(ステップt7)、オペレー
タがそのレコードを実際に再生すべき成形条件として選
択するか、または、実際には再生しない成形条件として
読み飛ばすかを判断してキーボードを操作するまで待機
する(ステップt8)。
【0129】次いで、CNC装置は、強調表示されてい
るレコードを再生対象として選択するためのキーがオペ
レータによって操作されたのか、それとも、見送りにす
るためのキーが操作されたのかを判別する(ステップt
9)。
【0130】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップt9の判別結果が真となった場
合には、そのレコードのアドレス、要するに、カウンタ
loopの現在値を再生すべき成形条件のレコードアド
レスとして再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プt11)。この場合は、再生対象となるレコードアド
レスが変更履歴記憶ファイル中に存在するものとして認
識されることになる(ステップt12)。
【0131】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップt9の判別結果が偽となった場合、CNC装
置は、そのレコードの強調表示を解除して選択対象から
外されたことをオペレータに示した後(ステップt1
0)、カウンタloopの値が1までディクリメントさ
れているか否かを判別する(ステップt13)。そし
て、1までディクリメントされていなければ、CNC装
置は再びカウンタloopの値を1ディクリメントして
前記と同様の処理を繰り返し実行し、LowSearc
hShotとHighSearchShotとの間に含
まれるショット数を記憶したレコードを過去に溯って次
々と検出し、最終的にそのうちの一つをオペレータが成
形条件の再生対象として選択するまで同じ処理を繰り返
し実行する。
【0132】結果的に、CNC装置のディスプレイに
は、再生対象の候補となるレコード、即ち、オペレータ
が指定した通産ショット数の範囲内に設定変更作業が行
われたレコードが次々と強調表示されるので、オペレー
タは、必要に応じてそのうちの一つを選択し、そのレコ
ードを再生対象として選択するためのキーを操作すれば
よい。
【0133】なお、このような処理を繰り返す間にステ
ップt13の判別結果が真となった場合には、変更履歴
記憶ファイルのデータを最初のレコードまで溯ってもL
owSearchShotとHighSearchSh
otとの間に含まれるショット数日付を記憶したレコー
ドが検出されなかったことを意味するので(ステップt
15)、CNC装置は、該当するレコードが存在しない
旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して(ステ
ップt16)、図36および図37に示す選択処理を終
了する。
【0134】また、設定変更された成形条件の構成要素
を指定することによって再生すべき成形条件に対応する
時点のレコードアドレスを自動選択する方法が選択され
て図21における再生方法選択処理のステップh6の判
別結果が真となった場合、CNC装置は図26に示すよ
うなステップh10の処理を開始し、まず、カウンタl
oopの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコードの値
nよりも1大きな値に初期化した後(ステップm1)、
成形条件の構成要素を指定するための値がオペレータに
よって入力されるのを待つ待機状態に入る(ステップm
2)。
【0135】先に述べたように、例えば、構成要素を指
定するための値が1であれば、それは、射出段数の設定
が変更されたときのレコードを成形条件の再生対象とし
て検出することを意味し、また、構成要素を指定するた
めの値が2であれば射出1段の射出速度の設定が変更さ
れたときのレコードを成形条件の再生対象として検出す
ることを意味するといった具合である。
【0136】そして、オペレータがキーボードを操作し
て構成要素を指定するための番号を入力すると、CNC
装置はステップm2の判別処理でこの入力操作を検出
し、オペレータが入力した値をSearchPnum記
憶レジスタに一時記憶する(ステップm3)。
【0137】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値を1ディクリメントしてその初期値を変更履歴
記憶ファイルの最終レコードの値nに合わせ(ステップ
m4)、カウンタloopの現在値に対応する変更履歴
記憶ファイルのレコードにアクセスし、設定値を変更さ
れた構成要素の番号を記憶するフィールドPnum
(m,loop)に記憶されている構成要素の番号を読
み込んで、その値がSearchPnum記憶レジスタ
の値と一致しているか否かを判定する(ステップm
5)。
【0138】Pnum(m,loop)に記憶された構
成要素の番号とSearchPnum記憶レジスタの値
とが一致せずステップm5の判別結果が偽となった場
合、そのレコードで設定値を変更された構成要素はオペ
レータが指定した構成要素とは別のものであることを意
味する。従って、このレコードは成形条件の再生対象と
はならない。
【0139】この場合、CNC装置は、カウンタloo
pの現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記
憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索さ
れているか否かを判別し(ステップm11)、変更履歴
記憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られてい
なければ、カウンタloopの値を1ディクリメントし
(ステップm4)、前記と同様にしてステップm5,ス
テップm11,ステップm4の処理を繰り返し実行し、
SearchPnum記憶レジスタに記憶された構成要
素番号と一致する構成要素番号を記憶したレコードを検
索するための処理を行う。
【0140】また、変更履歴記憶ファイルのデータを最
初のレコードまで溯ってもSearchPnum記憶レ
ジスタの値と一致する構成要素番号を記憶したレコード
が検出されずにステップm11の判別結果が真となった
場合には、再生対象となるレコードアドレスが変更履歴
記憶ファイル中に存在しないことを意味するので(ステ
ップm12)、CNC装置は、該当するレコードが存在
しない旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して
(ステップm13)、図26に示す選択処理を終了す
る。
【0141】一方、ステップm4,ステップm5,ステ
ップm11の処理を繰り返し実行する間に、Searc
hPnum記憶レジスタに記憶された構成要素の番号と
一致する構成要素番号を記憶したレコードが検出されて
ステップm5の判別結果が真となった場合は、カウンタ
loopの現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレ
コードにおいて、オペレータが指定したSearchP
numの値に対応する構成要素の設定変更作業が行われ
たことを意味する。
【0142】この場合、CNC装置は、図21に示す再
生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示した
変更履歴記憶ファイルのレコードのうちカウンタloo
pの現在値に対応するレコードのデータを強調表示し
て、再生すべき成形条件として選択することのできるレ
コードの一候補としてオペレータに知らせ(ステップm
6)、オペレータがそのレコードを実際に再生すべき成
形条件として選択するか、または、実際には再生しない
成形条件として読み飛ばすかを判断してキーボードを操
作するまで待機する(ステップm7)。
【0143】レコードアドレスの直接指定や設定変更時
刻または通算ショット数の指定によって成形条件のレコ
ードアドレスを選択する場合と違い、変更された成形条
件の構成要素を指定することで成形条件のレコードアド
レスを指定する場合には、再生対象となるレコードアド
レスの候補が複数存在し、その中から、オペレータの判
断によって実際に再生すべき成形条件のレコードアドレ
スを指定する必要があるからである。例えば、射出段数
の設定に関する変更作業が過去何回かに亘って行われて
いたとしても、実際に再生すべき成形条件はそのうちの
一つでなければならないということである。
【0144】次いで、CNC装置は、強調表示されてい
るレコードを再生対象として選択するためのキーがオペ
レータによって操作されたのか、それとも、見送りにす
るためのキーが操作されたのかを判別する(ステップm
8)。
【0145】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップm8の判別結果が真となった場
合には、そのレコードのアドレス、要するに、カウンタ
loopの現在値を再生すべき成形条件のレコードアド
レスとして再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プm9)。この場合は、再生対象となるレコードアドレ
スが変更履歴記憶ファイル中に存在するものとして認識
されることになる(ステップm10)。
【0146】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップm8の判別結果が偽となった場合、CNC装
置は、カウンタloopの現在値に対応する成形条件デ
ータの強調表示を解除し(ステップm14)、カウンタ
loopの値を1ディクリメントして再び前記と同様の
処理を繰り返し実行し、SearchPnum記憶レジ
スタに記憶された値と一致する構成要素番号を記憶した
レコードを過去に溯って次々と検出し、最終的にそのう
ちの一つをオペレータが成形条件の再生対象として選択
するまで同じ処理を繰り返し実行する。
【0147】結果的に、CNC装置のディスプレイに
は、再生対象の候補となるレコード、即ち、オペレータ
が指定した構成要素に対しての設定変更作業が行われた
レコードが次々と強調表示されるので、オペレータは、
必要に応じてそのうちの一つを選択し、そのレコードを
再生対象として選択するためのキーを操作すればよい。
【0148】また、補足データとして設定されたキーワ
ードを指定することによって再生すべき成形条件に対応
する時点のレコードアドレスを自動選択する方法が選択
されて図21における再生方法選択処理のステップh1
1の判別結果が真となった場合、CNC装置は図27に
示すようなステップh12の処理を開始し、まず、カウ
ンタloopの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコー
ドの値nに初期化した後(ステップn1)、検索対象と
なるキーワードがオペレータによって入力されるのを待
つ待機状態に入る(ステップn2)。
【0149】なお、ここでいうキーワードとは、予め不
揮発性メモリ内に登録された「不良品発生」、「要注意成
形条件」等のコメント、または、オペレータが補足デー
タとして記憶させた任意のコメントそれ自体か、もしく
は、それらを構成する文字ストリングスの一部である。
【0150】そして、オペレータがキーボードを操作し
てキーワードを入力すると、CNC装置は、この入力操
作を検出してキーワードを記憶した後、カウンタloo
pの現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコード
にアクセスし、補足データを記憶するフィールドAdd
(m,loop)に記憶されている補足データを読み込
んで、その補足データの中にキーワードと同じ文字スト
リングスが含まれているか否かを判定する(ステップn
3)。
【0151】そのレコードのAdd(m,loop)に
キーワードと同じ文字ストリングスが含まれておらずス
テップn3の判別結果が偽となった場合、そのレコード
はオペレータの指定した選択肢には叶わないので、CN
C装置は、カウンタloopの現在値が1となっている
か否か、即ち、変更履歴記憶ファイルのデータが最初の
レコードまで溯って検索されているか否かを判別し(ス
テップn12)、変更履歴記憶ファイルのデータが最初
のレコードまで溯られていなければ、カウンタloop
の値を1ディクリメントし(ステップn13)、前記と
同様にしてステップn3,ステップn12,ステップn
13の処理を繰り返し実行し、Add(m,loop)
にキーワードと同じ文字ストリングスを含むレコードを
検索するための処理を行う。
【0152】また、変更履歴記憶ファイルのデータを最
初のレコードまで溯ってもAdd(m,loop)にキ
ーワードと同じ文字ストリングスを含むレコードが検出
されずにステップn12の判別結果が真となった場合に
は、再生対象となるレコードアドレスが変更履歴記憶フ
ァイル中に存在しないことを意味するので(ステップn
10)、CNC装置は、該当するレコードが存在しない
旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して(ステ
ップn11)、図27に示す選択処理を終了する。
【0153】一方、ステップn3,ステップn12,ス
テップn13の処理を繰り返し実行する間に、Add
(m,loop)にキーワードと同じ文字ストリングス
を含むレコードが検出されてステップn3の判別結果が
真となった場合には、そのレコードがオペレータの指定
したキーワードに叶う補足データを備えたレコードであ
ることを意味するので、CNC装置は、図21に示す再
生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示した
変更履歴記憶ファイルのレコードのうちカウンタloo
pの現在値に対応するレコードのデータを強調表示し
て、再生すべき成形条件として選択することのできるレ
コードの一候補としてオペレータに知らせ(ステップn
4)、オペレータがそのレコードを実際に再生すべき成
形条件として選択するか、または、実際には再生しない
成形条件として読み飛ばすかを判断してキーボードを操
作するまで待機する(ステップn5)。
【0154】変更された成形条件の構成要素を指定する
ことで成形条件のレコードアドレスを指定する場合と同
様、キーワードを指定して成形条件のレコードアドレス
を選択する場合も、再生対象となるレコードアドレスの
候補が複数存在し、その中から、オペレータの判断によ
って実際に再生すべき成形条件のレコードアドレスを指
定する必要があるからである。
【0155】次いで、CNC装置は、強調表示されてい
るレコードを再生対象として選択するためのキーがオペ
レータによって操作されたのか、それとも、見送りにす
るためのキーが操作されたのかを判別する(ステップn
6)。
【0156】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップn6の判別結果が真となった場
合には、そのレコードのアドレス、要するに、カウンタ
loopの現在値を再生すべき成形条件のレコードアド
レスとして再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プn7)。この場合は、再生対象となるレコードアドレ
スが変更履歴記憶ファイル中に存在するものとして認識
されることになる(ステップn8)。
【0157】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップn6の判別結果が偽となった場合、CNC装
置は、カウンタloopの現在値に対応する成形条件デ
ータの強調表示を解除し(ステップn14)、カウンタ
loopの現在値が1となっているか否か、即ち、変更
履歴記憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯って
検索されているか否かを判別し(ステップn9)、変更
履歴記憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られ
ていなければ、カウンタloopの値を1ディクリメン
トして再び前記と同様の処理を繰り返し実行し、キーワ
ードを含む補足データを備えたレコードを過去に溯って
次々と検出し、最終的にそのうちの一つをオペレータが
成形条件の再生対象として選択するまで同じ処理を繰り
返し実行する。また、変更履歴記憶ファイルのデータを
最初のレコードまで溯ってもAdd(m,loop)に
キーワードと同じ文字ストリングスを含むレコードが検
出されずにステップn9の判別結果が真となった場合に
は、再生対象となるレコードアドレスが変更履歴記憶フ
ァイル中に存在しないことを意味するので(ステップn
10)、CNC装置は、該当するレコードが存在しない
旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して(ステ
ップn11)、図27に示す選択処理を終了する。
【0158】結果的に、CNC装置のディスプレイに
は、再生対象の候補となるレコード、即ち、オペレータ
が指定したキーワードを含む補足データをAdd(m,
loop)に記憶したレコードが次々と強調表示される
ので、オペレータは、必要に応じてそのうちの一つを選
択し、そのレコードを再生対象として選択するためのキ
ーを操作すればよい。
【0159】また、適当なデータベースを予め構築して
おいて、このデータベース上に記憶されているデータを
必要に応じてキーワードとして変更履歴記憶ファイル上
の補足データ記憶フィールドに記憶させることにより、
キーワードを利用した再生位置レコードアドレスの指定
作業を更に広範な方法で実施できるようになる。
【0160】一例として、スケジュールデータファイル
と金型ファイルおよび樹脂ファイルの3つのデータファ
イルによって構成されるデータベースを利用して再生位
置レコードアドレスの指定作業を行う場合について説明
する。
【0161】なお、スケジュールデータファイルは、図
40に示す通り、生産スケジュールの番号Aとその生産
開始予定および生産終了予定、ならびに、そのスケジュ
ールで使用する金型の金型番号Bと使用する樹脂の樹脂
番号Cとを対応させて記憶したファイルであり、また、
金型ファイルは、図41に示すように、金型の金型番号
Bとその金型の名称Dおよびその金型の1ショットで生
産される製品の個数と、その金型の標準的な成形サイク
ルEならびに金型の製作日付とを対応させて記憶したフ
ァイルである。また、樹脂ファイルは、図42に示すよ
うに、樹脂番号Cおよび樹脂のグレードFとその樹脂の
仕入れ先、ならびに、樹脂の名称と樹脂の色Gとを対応
させて記憶したファイルである。
【0162】スケジュール番号A、金型番号B、樹脂番
号C、金型名称D、成形サイクルE、樹脂グレードF、
または、樹脂色Gをキーワードとして用いて再生位置レ
コードアドレスの指定作業を行う場合には、図27で説
明したキーワード利用の検索処理におけるステップn3
の処理に代えて図43に示すようなステップv1および
ステップv2の処理を実施するようにする。
【0163】なお、スケジュール番号A、金型番号B、
樹脂番号C、金型名称D、成形サイクルE、樹脂グレー
ドF、樹脂色G等のキーワードは、新レコードの追加処
理に関わる図9および図10の説明で既に述べたステッ
プb6またはステップb8の処理によって予め変更履歴
記憶ファイルの補足データ記憶フィールドに記憶されて
いるものとする。
【0164】以下、図27および図43を参照してデー
タベースを利用した再生位置レコードアドレスの指定作
業の処理について説明する。
【0165】キーワードを指定することによって再生す
べき成形条件に対応する時点のレコードアドレスを自動
選択する方法が選択された場合、CNC装置は、まず、
カウンタloopの値を変更履歴記憶ファイルの最終レ
コードの値nに初期化した後(ステップn1)、検索対
象となるキーワードがオペレータによって入力されるの
を待つ待機状態に入る(ステップn2)。
【0166】なお、ここでいうキーワードとは、予め不
揮発性メモリ内に登録された「不良品発生」、「要注意成
形条件」等のコメント、または、オペレータが補足デー
タとして記憶させた任意のコメント、もしくは、スケジ
ュール番号A、金型番号B、樹脂番号C、金型名称D、
成形サイクルE、樹脂グレードF、樹脂色G等のキーワ
ードである。
【0167】オペレータがキーボードを操作してキーワ
ードを入力すると、CNC装置は、この入力操作を検出
してキーワードを記憶した後、カウンタloopの現在
値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードにアクセ
スし、補足データを記憶するフィールドAdd(m,l
oop)に記憶されている補足データを読み込んで、そ
の補足データの中にキーワードと同じ文字ストリングス
が含まれているか否かを判定する(図43のステップv
1)。
【0168】この場合、定形のコメントや任意のコメン
トからなる補足データの文字ストリングスの一致不一致
だけを比較する場合とは違って、そのレコードのAdd
(m,loop)にステップn2の処理で入力されたキ
ーワードと同じ文字ストリングスが含まれていないとし
ても、更に、Add(m,loop)に記憶されている
データベースのキーワードを参照して図40ないし図4
2に示されるようなデータファイルを検索することによ
って、Add(m,loop)の内容に相関するデータ
ベースのキーワードの中からステップn2の処理でオペ
レータが入力したキーワードに対応するデータが検出さ
れる可能性がある。
【0169】そこで、ステップv1の判別結果が偽とな
ってステップn2のキーワードとAdd(m,loo
p)の補足データの文字ストリングスとが直接一致しな
いことが明らかとなった場合、CNC装置は、更に、ス
テップn2で入力されたキーワードがスケジュール番号
A、金型番号B、樹脂番号C、金型名称D、成形サイク
ルE、樹脂グレードF、または、樹脂色Gの内の何れか
のものであるか否か、要するに、前述した3つのデータ
ファイルからなるデータベースの何れかに登録されてい
る種類のデータであるか否かを判別する(図43のステ
ップv2)。
【0170】ステップn2で入力されたキーワードがス
ケジュール番号A、金型番号B、樹脂番号C、金型名称
D、成形サイクルE、樹脂グレードF、または、樹脂色
Gの何れでもなければ、ステップn2で入力されたキー
ワードがデータベースを介して検索できる種類のキーワ
ードではないことを意味し、また、この段階では既にス
テップv1の判別結果が偽となっているので、もし、ス
テップn2の処理でオペレータが入力したキーワードが
「不良品発生」、「要注意成形条件」等の定形コメントもし
くは他の任意コメントであったとしても、その内容がA
dd(m,loop)の文字ストリングスの内容と一致
していないことは明らかである。
【0171】従って、ステップv1およびステップv2
の判別結果が共に偽となった場合、CNC装置は、Ad
d(m,loop)のレコードがオペレータの指定した
選択肢には叶わないものであると判断することになる。
【0172】この場合、CNC装置は、カウンタloo
pの現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記
憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索さ
れているか否かを判別し(ステップn12)、変更履歴
記憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られてい
なければ、カウンタloopの値を1ディクリメントし
(ステップn13)、前記と同様にしてステップv1,
ステップv2,ステップn12,ステップn13の処理
を繰り返し実行し、オペレータが入力したキーワードと
同じ文字ストリングスを含むAdd(m,loop)を
有するレコードを検索するための処理を繰り返し実行す
ることになる。
【0173】つまり、ステップn2の処理でオペレータ
が入力したキーワード自体が変わることはないので、ス
テップv2の判別結果が一旦偽となった場合には、その
後のステップv1,ステップv2,ステップn12,ス
テップn13の繰り返し処理におけるステップv2の判
別結果が常に偽となることを意味し、もし、ステップv
2の判別結果が偽となった場合の繰り返し処理におい
て、オペレータが入力したキーワードを含むAdd
(m,loop)のデータが検出されるとすれば、その
レコードは、必然的に、ステップv1の判別処理におい
て、オペレータが入力したキーワードと同じ文字ストリ
ングスを含む補足データを記憶したレコードとして検出
されなければならない。
【0174】ステップv1,ステップv2,ステップn
12,ステップn13の処理を繰り返し実行する間に、
Add(m,loop)にキーワードと同じ文字ストリ
ングスを含むレコードが検出されてステップv1の判別
結果が真となった場合は、そのレコードがオペレータの
指定したキーワードに叶う補足データを備えたレコード
であることを意味するので、CNC装置は、図21に示
す再生方法選択処理におけるステップh1の処理で表示
した変更履歴記憶ファイルのレコードのうちカウンタl
oopの現在値に対応するレコードのデータを強調表示
して、再生すべき成形条件として選択することのできる
レコードの一候補としてオペレータに知らせ(ステップ
n4)、オペレータがそのレコードを実際に再生すべき
成形条件として選択するか、または、実際には再生しな
い成形条件として読み飛ばすかを判断してキーボードを
操作するまで待機する(ステップn5)。その後の処理
に関しては、既に図27の説明で述べた通りである。
【0175】また、ステップv1の判別結果が偽、か
つ、ステップv2の判別結果が真となった場合には、ス
テップn2で入力されたキーワードがスケジュール番号
A、金型番号B、樹脂番号C、金型名称D、成形サイク
ルE、樹脂グレードF、または、樹脂色Gの内の何れか
であって、データベースを介して検索できる種類のキー
ワードであることを意味する。
【0176】従って、CNC装置は、Add(m,lo
op)の補足データとしてスケジュール番号A、金型番
号B、樹脂番号C、金型名称D、成形サイクルE、樹脂
グレードF、または、樹脂色G等の何れかのデータが記
憶されていれば、そのデータを参照して図40ないし図
42に示すようなデータベースを全て検索し、Add
(m,loop)に記憶されているデータと相関するキ
ーワードを全て洗いだし、その内の1つでもステップn
2で入力されたキーワードと一致すれば、このAdd
(m,loop)のレコードがオペレータの指定したキ
ーワードに叶う補足データを備えたレコードであると判
断して(ステップv2)、洗い出されたキーワードの一
覧をディスプレイに表示した後(ステップv3)、図2
1に示す再生方法選択処理におけるステップh1の処理
で表示した変更履歴記憶ファイルのレコードのうちカウ
ンタloopの現在値に対応するレコードのデータを強
調表示して、再生すべき成形条件として選択することの
できるレコードの一候補としてオペレータに知らせる
(ステップn4)。ステップn5以降の処理に関しては
既に述べた通りである。
【0177】また、ステップv1の処理で読み込んだA
dd(m,loop)にデータベースの検索キーワード
となるスケジュール番号A、金型番号B、樹脂番号C、
金型名称D、成形サイクルE、樹脂グレードF、また
は、樹脂色G等の何れのデータも記憶されていないと判
別された場合には(ステップv2)、前記と同様にステ
ップn12に移行して繰り返しの処理を実行する。
【0178】例えば、オペレータがステップn2の処理
で入力したキーワードが“スケジュール番号25”で、
今回ステップv1の処理で読み込まれたAdd(m,l
oop)の補足データに“スケジュール番号25”が記
憶されていたとすれば、当然、ステップv1の判別結果
が真となり、このレコードが再生できる成形条件の一候
補として選択されることになる。
【0179】しかし、データベースを用いてキーワード
を処理する本実施形態の場合、再生できる成形条件の候
補として選択されるのは、Add(m,loop)の補
足データとして“スケジュール番号25”自体を直接的
に記憶したレコードだけではない。
【0180】仮に、スケジュールデータファイル、金型
ファイル、樹脂ファイルの各データファイルが図40な
いし図42に示すような状況にあるとすれば、図40の
スケジュールデータファイルにおいて“スケジュール番
号25”に相関する“金型番号15”と“樹脂番号2
3”、および、図41の金型ファイルにおいて“金型番
号15”に相関する“金型名称GEAR−PART1”
と“成形サイクル27.6”、ならびに、図42の樹脂
ファイルにおいて“樹脂番号23”に相関する“樹脂グ
レードGRADE−023”とこれに相関する“樹脂色
YELLOW”の何れかをAdd(m,loop)の補
足データとして記憶した全てのレコードが、再生できる
成形条件の候補として抽出されることになる。
【0181】従って、スケジュール番号Aや金型番号B
または金型名称D等のように、成形作業を特定する重要
な要素を1つでもオペレータが記憶していれば、これを
キーワードとして所望する成形作業のレコードを特定す
ることが可能であり、オペレータ側の記憶が曖昧な場合
には非常に便利である。
【0182】また、補足データ記憶フィールドに1つの
キーワードを記憶させるだけで、そのキーワードに相関
する様々なデータの検索作業を行うことができるので、
変更履歴記憶ファイルのメモリ容量節約の上でも有利で
ある。
【0183】無論、樹脂番号Cや樹脂色G等のように極
めて曖昧なデータをオペレータがステップn2の処理で
キーワードとして入力したような場合には、オペレータ
が実際に探そうとしているものとは無関係な成形作業に
関連した変更履歴が幾つも検出される場合もあるが、前
述した通り、ステップv3の処理によって、その変更履
歴のレコードに関連して洗い出されたキーワードの一
覧、即ち、スケジュール番号A、金型番号B、樹脂番号
C、金型名称D、成形サイクルE、樹脂グレードF、樹
脂色G等が纏めてディスプレイ上に表示されるようにな
っているので、オペレータが最終的な選択作業を誤ると
いったことはない。
【0184】既に述べた通り、ステップn5以降の処理
により、オペレータは生成候補として抽出されたレコー
ドを実際に再生すべき成形条件として選択することもで
きるし、または、実際には再生しない成形条件として読
み飛ばして次の検索作業を開始することもできる。
【0185】なお、変更履歴記憶ファイルのデータを最
初のレコードまで溯ってもオペレータが入力したキーワ
ードと同じ文字ストリングスを含むAdd(m,loo
p)が検出されず、かつ、オペレータが入力したキーワ
ードに相関するデータがAdd(m,loop)の内容
に相関するデータベースのキーワードからも検出されず
ににステップn12の判別結果が真となった場合には、
再生対象となるレコードアドレスが変更履歴記憶ファイ
ル中に存在しないことを意味するので(ステップn1
0)、CNC装置は、該当するレコードが存在しない旨
のエラーメッセージをディスプレイに表示して(ステッ
プn11)、キーワードによる再生位置の指定処理を終
了することになる。
【0186】以上、再生すべき成形条件に対応する時点
のレコードアドレスを指定する方法について幾つかの例
を挙げて説明したが、更に、これらの指定方法を幾つか
組み合わせて、再生すべき成形条件のレコードアドレス
を特定するようにすることも可能である。
【0187】以下、有効な組み合わせを用いたレコード
アドレスの特定方法について幾つかの具体例を挙げて説
明する。
【0188】まず、設定変更時刻の幅とキーワードとを
組み合わせて指定することにより再生すべき成形条件の
レコードアドレスを特定することができる。
【0189】この場合は、図27に示すステップn2の
処理でキーワードを入力して記憶させた後、図34のス
テップs2乃至ステップs5と同じ処理を実行してサー
チ対象となる設定変更時刻の下限LowSearchD
ateおよび上限HighSearchDateをCN
C装置に記憶させ、更に、ステップn3の判別結果が真
となった場合に限って図34におけるステップs6と同
じ判別処理を実施し、その判別結果が真となった場合に
はステップn4の処理に、また、その判別結果が偽とな
った場合にはステップn12の判別処理に進ませるよう
にすればよい。
【0190】その結果、オペレータが指定したキーワー
ドとオペレータが指定した設定変更時刻の幅の条件を同
時に満たす変更履歴のデータのみがステップn4の処理
で次々と強調表示され、オペレータはその中から所望す
る時点のデータを再生対象として選択することになる。
【0191】また、設定変更時刻の幅と設定変更された
成形条件の構成要素の名称とを組み合わせて指定するこ
とにより再生すべき成形条件のレコードアドレスを特定
することができる。この場合は、図26に示すステップ
m3の処理で成形条件の構成要素の名称を入力して記憶
させた後、図34のステップs2乃至ステップs5と同
じ処理を実行してサーチ対象となる設定変更時刻の下限
LowSearchDateおよび上限HighSea
rchDateをCNC装置に記憶させてステップm4
とステップm5の処理を実施させ、更に、ステップm5
の判別結果が真となった場合に限って図34におけるス
テップs6と同じ判別処理を実施し、その判別結果が真
となった場合にはステップm6の処理に、また、その判
別結果が偽となった場合にはステップm11の判別処理
に進ませるようにする。
【0192】オペレータが指定した成形条件の構成要素
名とオペレータが指定した設定変更時刻の幅の条件を同
時に満たす変更履歴のデータのみがステップm6の処理
で次々と強調表示されるので、オペレータはその中から
所望する時点のデータを再生対象として選択すればよ
い。
【0193】また、生産ショット数の幅とキーワードと
を組み合わせて指定することによって再生すべき成形条
件のレコードアドレスを決定する場合には、図27に示
すステップn2の処理でキーワードを入力して記憶させ
た後、更に図36のステップt2乃至ステップt5と同
じ処理を実行してサーチ対象となるショット数範囲の下
限LowSearchShotおよび上限HighSe
archShotをCNC装置に記憶させ、更に、ステ
ップn3の判別結果が真となった場合に限って図36に
おけるステップt6と同じ判別処理を実施し、その判別
結果が真となった場合にはステップn4の処理に、ま
た、その判別結果が偽となった場合にはステップn12
の判別処理に進ませるようにする。
【0194】その結果、オペレータが指定したキーワー
ドとオペレータが指定した生産ショット数範囲の条件を
同時に満たす変更履歴のデータのみがステップn4の処
理で次々と強調表示されるようになるので、オペレータ
はその中から所望する時点のデータを再生対象として選
択するようにすればよい。
【0195】更に、生産ショット数の幅と設定変更され
た成形条件の構成要素の名称とを組み合わせて指定する
ことで再生すべき成形条件のレコードアドレスを特定す
る場合には、図26に示すステップm3の処理で成形条
件の構成要素の名称を入力して記憶させた後、図36の
ステップt2乃至ステップt5と同じ処理を実行してサ
ーチ対象となる生産ショット数の下限LowSearc
hShotおよび上限HighSearchShotを
CNC装置に記憶させてステップm4とステップm5の
処理を実施させ、更に、ステップm5の判別結果が真と
なった場合に限って図36におけるステップt6と同じ
判別処理を実施し、その判別結果が真となった場合には
ステップm6の処理に、また、その判別結果が偽となっ
た場合にはステップm11の判別処理に進ませるように
する。
【0196】オペレータが指定した成形条件の構成要素
名とオペレータが指定した生産ショット数の幅の条件の
両方を満たす変更履歴のデータのみがステップm6の処
理で次々と強調表示されるので、オペレータはその中か
ら所望する時点のデータを選択することになる。
【0197】更に、設定変更時刻の幅と生産ショット数
の幅とを組み合わせて指定することで再生すべき成形条
件のレコードアドレスを決定する場合には、図38およ
び図39に示すような処理を適用するようにする。
【0198】設定変更時刻の幅と生産ショット数の幅と
を組み合わせて再生対象となるレコードアドレスを指定
する場合、CNC装置は、まず、カウンタloopの値
を変更履歴記憶ファイルの最終レコードの値nに初期化
し(ステップu1)、サーチ対象となる設定変更時刻の
下限LowSearchDateとその上限HighS
earchDateの入力、および、サーチ対象となる
生産ショット数の下限LowSearchShotとそ
の上限HighSearchShotの値の各々がオペ
レータによって入力されるまで待機し、各値を記憶する
(ステップu2〜ステップu9)。
【0199】そして、CNC装置は、カウンタloop
の現在値に対応する変更履歴記憶ファイルのレコードに
アクセスし、設定変更日付を記憶するフィールドDat
e(m,loop)に記憶されている日付データとショ
ット数を記憶するフィールドShot(m,loop)
に記憶されているショット数データとを読み込んで、そ
の日付Date(m,loop)がLowSearch
DateとHighSearchDateとの間の範囲
内にあり、かつ、その生産ショット数Shot(m,l
oop)がLowSearchShotとHighSe
archShotとの間の範囲内にあるか否かを判別す
る(ステップu10)。
【0200】この2つの条件が同時に満たされない場
合、つまり、ステップu10の判別結果が偽となった場
合には、変更履歴記憶ファイルにおけるアドレスloo
pのレコードに記憶されたデータが再生すべき成形条件
の候補とはならないことを意味するので、更に、それ以
前の時点に溯って変更履歴記憶ファイルを検索する必要
がある。
【0201】そこで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が1となっているか否か、即ち、変更履歴記憶
ファイルのデータが最初のレコードまで溯って検索され
ているか否かを判別し(ステップu11)、変更履歴記
憶ファイルのデータが最初のレコードまで溯られていな
ければ、カウンタloopの値を1ディクリメントし
(ステップu12)、前記と同様にしてステップu10
およびステップu11の処理を繰り返し実行して、設定
変更日付がLowSearchDateとHighSe
archDateとの間の範囲内にあり、かつ、その生
産ショット数がLowSearchShotとHigh
SearchShotとの間の範囲内にあるレコードを
検索する。
【0202】そして、2つの条件を満たすレコードが検
出されると、CNC装置は、再生すべき成形条件として
選択することのできるレコードの一候補としてカウンタ
loopの現在値に対応するデータをディスプレイに強
調表示してオペレータに知らせ(ステップu13)、オ
ペレータがそのレコードを実際に再生すべき成形条件と
して選択するか、または、実際には再生しない成形条件
として読み飛ばすかを判断してキーボードを操作するま
で待機する(ステップu14)。
【0203】次いで、CNC装置は、強調表示されてい
るレコードを再生対象として選択するためのキーがオペ
レータによって操作されたのか、それとも、見送りにす
るためのキーが操作されたのかを判別する(ステップu
15)。
【0204】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップu15の判別結果が真となった
場合には、そのレコードのアドレス、つまり、カウンタ
loopの現在値を再生すべき成形条件のレコードアド
レスとして再生位置記憶レジスタkに記憶する(ステッ
プu16)。この場合は、再生対象となるレコードアド
レスが変更履歴記憶ファイル中に存在するものとして認
識されることになる(ステップu17)。
【0205】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップu15の判別結果が偽となった場合、CNC
装置は、そのレコードの強調表示を解除して選択対象か
ら外されたことをオペレータに示した後(ステップu2
0)、カウンタloopの値が1までディクリメントさ
れているか否かを判別する(ステップu11)。そし
て、1までディクリメントされていなければ、CNC装
置は再びカウンタloopの値を1ディクリメントして
前記と同様の処理を繰り返し実行し、設定変更日付がL
owSearchDateとHighSearchDa
teとの間の範囲内にあり、かつ、その生産ショット数
がLowSearchShotとHighSearch
Shotとの間の範囲内にあるレコードを過去に溯って
次々と検出し、最終的にそのうちの一つをオペレータが
成形条件の再生対象として選択するまで同じ処理を繰り
返し実行する。
【0206】結果的に、CNC装置のディスプレイに
は、再生対象の候補となるレコード、即ち、オペレータ
が指定した生産ショット数の範囲でオペレータが指定し
た設定変更時刻の範囲内に設定変更作業が行われたレコ
ードが次々と強調表示されるので、オペレータは、必要
に応じてそのうちの一つを選択し、そのレコードを再生
対象として選択するためのキーを操作すればよい。
【0207】なお、このような処理を繰り返す間にステ
ップu11の判別結果が真となった場合には、変更履歴
記憶ファイルのデータを最初のレコードまで溯っても前
述した2つの条件を同時に満たすデータを記憶したレコ
ードが検出されなかったことを意味するので(ステップ
u18)、CNC装置は、該当するレコードが存在しな
い旨のエラーメッセージをディスプレイに表示して(ス
テップu19)、図38および図39に示す選択処理を
終了する。
【0208】以上に述べたように、一覧表示の中から再
生すべき成形条件に対応する時点のレコードアドレスを
直接指定する方法(ステップh7,図23)、設定変更
時刻を指定することによって再生すべき成形条件のレコ
ードアドレスを自動選択する方法(ステップh8,図2
4)、通算ショット数を指定することによって再生すべ
き成形条件のレコードアドレスを自動選択する方法(ス
テップh9,図25)、設定変更された成形条件の構成
要素を指定することによって再生すべき成形条件のレコ
ードアドレスを自動選択する方法(ステップh10,図
26)、補足データとして設定されたキーワードを指定
することによって再生すべき成形条件のレコードアドレ
スを自動選択する方法(ステップh12,図27)、も
しくは、それらの組み合わせによる指定方法のうちの何
れかがオペレータによって選択されて、変更履歴記憶フ
ァイルの中に再生すべき成形条件が存在するか否かがC
NC装置によって判定され、また、再生すべき成形条件
が存在する場合には、再生すべき成形条件に対応する時
点のレコードアドレスkが特定されることになる。
【0209】次いで、CNC装置は、変更履歴記憶ファ
イルの中に再生すべき成形条件が存在するか否か、つま
り、図23におけるステップi5の処理、図24におけ
るステップj7の処理,図25におけるステップk7の
処理,図26におけるステップm12の処理もしくは図
27におけるステップn10の処理が実施されたか否か
を判定する(ステップh13)。
【0210】そして、変更履歴記憶ファイルの中に再生
すべき成形条件が存在せずステップh13の判別結果が
真となった場合は、再生すべき成形条件のレコードアド
レスが選択されていないか、または、オペレータによる
選択要求が不適当なものであるために選択作業が不能で
あることを意味するので、CNC装置は、再びステップ
h2の処理に戻って前記と同様の処理を繰り返し実行
し、前述したいずれかの方法により、再生すべき時点の
成形条件に対応するレコードアドレスをオペレータに選
択させる。
【0211】また、変更履歴記憶ファイルの中に再生す
べき成形条件が存在してステップh13の判別結果が偽
となった場合、CNC装置は、更に、再生すべき時点の
成形条件のレコードアドレスの選択が、構成要素を指定
する方法またはキーワードを指定する方法によって達成
されたのか、それ以外の方法によって達成されたのかを
判別する(ステップh14)。
【0212】構成要素を指定する方法またはキーワード
を指定する方法によって再生すべき時点の成形条件のレ
コードアドレスが選択されていた場合は、既に、図26
または図27の処理において選択候補となるレコードが
幾つか強調表示され、オペレータがその中から所望する
レコードアドレスを本人の意思によって選択したことを
意味する。
【0213】従って、この場合はレコードアドレスの選
択作業を改めて再実行する必要はなく、CNC装置は、
再生位置記憶レジスタkに記憶されたレコードアドレス
を再生すべき時点の成形条件のレコードアドレスとして
そのまま保持し、図21および図22に示す選択処理を
終了する。
【0214】また、ステップh14の判別結果が偽とな
った場合、つまり、一覧表示の中からレコードアドレス
を直接指定する方法,設定変更時刻を指定して再生すべ
き時点のレコードアドレスを指定する方法、または、通
算ショット数を指定することによって再生すべき時点の
レコードアドレスを指定する方法のいずれかによってレ
コードの選択作業が行われていた場合には、オペレータ
がそのレコードを実際に再生すべき成形条件として選択
するか、または、実際には再生しない成形条件として読
み飛ばすかを判断してキーボードを操作するまで待機し
(ステップh15)、その後、当該レコードを再生対象
として選択するためのキーが操作されたのか、それと
も、見送りにするためのキーが操作されたのかを判別す
る(ステップh16)。オペレータによるレコード選択
のリトライ作業の機会を設けるためである。
【0215】そして、再生対象として選択するためのキ
ーが操作されてステップh16の判別結果が真となった
場合には、前記と同様、再生位置記憶レジスタkに記憶
されたレコードアドレスを再生すべき時点の成形条件の
レコードアドレスとしてそのまま保持し、図21および
図22に示す選択処理を終了する。
【0216】また、見送りにするためのキーが操作され
てステップh16の判別結果が偽となった場合には、オ
ペレータからのリトライ操作の要求があることを意味す
るので、CNC装置は、再びステップh2の処理に戻っ
て前記と同様の処理を繰り返し実行し、前述したいずれ
かの方法により、改めて、再生すべき時点の成形条件に
対応するレコードアドレスをオペレータに選択させるこ
とになる。
【0217】このようにして、再生すべき時点の成形条
件のレコードアドレスが再生位置記憶レジスタkに記憶
されて図12に示す成形条件再生処理におけるステップ
d1の作業が完了すると、CNC装置は、現在の成形条
件の全てを初期値として記憶するテンポラリーファイル
TmpCURRENT(m)の作成処理を実行する。
【0218】m号射出成形機のテンポラリーファイルT
mpCURRENT(m)の構成は、実質的に運用デー
タ記憶ファイルのそれと同様であり、構成要素番号1の
成形条件の設定値を記憶するためのフィールドPt
(m,1)〜最後の構成要素番号PMAXの成形条件の
設定値を記憶するためのフィールドPt(m,PMA
X)によって構成され、テンポラリーファイルTmpC
URRENT(m)の作成処理は、運用データ記憶ファ
イルの各フィールドP′(m,1)〜P′(m,PMA
X)の全ての設定値を、テンポラリーファイルTmpC
URRENT(m)の各フィールドPt(m,1)〜P
t(m,PMAX)にコピーすることによって実行され
る(以上、ステップd2)。
【0219】また、CNC装置は、前記テンポラリーフ
ァイルTmpCURRENT(m)に加え、現在の成形
条件の全てを待避させて保持するためのバックアップフ
ァイルとしてOrgCURRENT(m)を作成する。
後述の処理で再生した成形条件による成形作業が上手く
いかないようなとき、元の成形条件に復旧したくなるよ
うな場合があるからである。バックアップファイルOr
gCURRENT(m)の構成も運用データ記憶ファイ
ルのそれと同様であり、構成要素番号1の成形条件の設
定値を記憶するためのフィールドPo(m,1)〜最後
の構成要素番号PMAXの成形条件の設定値を記憶する
ためのフィールドPo(m,PMAX)によって構成さ
れ、バックアップファイルOrgCURRENT(m)
の作成処理は、前記と同様、運用データ記憶ファイルの
各フィールドP′(m,1)〜P′(m,PMAX)の
全ての設定値を、バックアップファイルOrgCURR
ENT(m)の各フィールドPo(m,1)〜Po
(m,PMAX)にコピーすることによって実行される
(以上、ステップd3)。
【0220】テンポラリーファイルTmpCURREN
T(m)とバックアップファイルOrgCURRENT
(m)を生成したCNC装置は、次いで、カウンタlo
opの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコードの値n
に初期化する(ステップd4)。
【0221】次に、CNC装置は、カウンタloopの
現在値に従って、変更履歴記憶ファイルの第loop番
目のレコードにおけるデータフィールドPnum(m,
loop)の値、即ち、m号射出成形機における第lo
op番目の設定変更作業で設定値を変更された成形条件
の構成要素番号の値Pnum(m,loop)を読み込
む。そして、更に、該Pnum(m,loop)の値に
基いて、テンポラリーファイルTmpCURRENT
(m)の第Pnum(m,loop)番目のデータフィ
ールド、要するに、m号射出成形機における第loop
番目の設定変更作業で設定値を変更された成形条件の構
成要素と同じ構成要素の設定値を記憶したテンポラリー
ファイルTmpCURRENT(m)のデータフィール
ドPt(m,Pnum(m,loop))にアクセス
し、その内容を、m号射出成形機における第loop番
目の設定変更作業で設定値を変更される直前の当該構成
要素の設定値BeforeP(m,loop)に置き換
えて、テンポラリーファイルTmpCURRENT
(m)の成形条件の設定値の内容を1レコード分だけ以
前の状態に戻す(以上、ステップd5)。
【0222】例えば、図4に示すような変更履歴記憶フ
ァイルにおけるPnum(m,n)のデータフィールド
に設定値変更の対象となる構成要素が射出段数であるこ
とを示す値1が、また、BeforeP(m,n)にそ
の直前の射出段数の設定値として4段が書き込まれてお
り、テンポラリーファイルTmpCURRENT(m)
の第1番目のデータフィールド、即ち、構成要素番号1
の成形条件である射出段数の設定値を記憶するデータフ
ィールドPt(m,1)に運用データ記憶ファイルの設
定射出段数と同じ値5段が設定されていたとすれば、ま
ず、loop=nの時点におけるステップd5の処理
で、テンポラリーファイルTmpCURRENT(m)
のPt(m,Pnum(m,loop))=Pt(m,
Pnum(m,n))=Pt(m,1)のフィールド、
即ち、構成要素番号1に対応する射出段数の設定値を記
憶するフィールドに、BeforeP(m,loop)
=BeforeP(m,n)=4段の値が記憶されて、
テンポラリーファイルTmpCURRENT(m)の各
フィールドの成形条件の設定値のうち、構成要素番号1
に対応する射出段数のフィールドの設定値のみが5段か
ら4段へと書き換えられて、テンポラリーファイルTm
pCURRENT(m)の内容が1レコード分だけ前の
状態の成形条件の設定値に書き換えられることになる。
【0223】次いで、CNC装置は、カウンタloop
の現在値が再生位置記憶レジスタkの値にまでディクリ
メントされているか否か、即ち、オペレータが指定した
レコードアドレスkの位置まで変更履歴記憶ファイルを
溯ってテンポラリーファイルTmpCURRENT
(m)の成形条件が過去の状態に戻されているか否かを
判別する(ステップd6)。そして、カウンタloop
の現在値が再生位置記憶レジスタkの値までディクリメ
ントされていなければ、CNC装置は、カウンタloo
pの現在値を1ディクリメントし(ステップd7)、前
記と同様にしてステップd5〜d7の処理を繰り返し実
行し、テンポラリーファイルTmpCURRENT
(m)の成形条件の内容を、直前の設定変更作業で設定
値を変更された構成要素の設定値に限って1レコード分
ずつ順に過去の状態に戻していく。
【0224】最終的に、カウンタloopの現在値が再
生位置記憶レジスタkの値と一致してステップd6の判
別結果が真となった段階で、テンポラリーファイルTm
pCURRENT(m)の各フィールドPt(m,1)
〜Pt(m,PMAX)の各成形条件の設定値の内容の
全てが、第k番目の設定変更作業で設定値を変更される
直前の成形条件と同じ設定値に戻されることになる。
【0225】次いで、CNC装置は、m号射出成形機の
再生データ記憶ファイルRECOVERY′(m,k)
の各データフィールドPr′(m,1,k)〜Pr′
(m,PMAX,k)の夫々にテンポラリーファイルT
mpCURRENT(m)の各フィールドPt(m,
1)〜Pt(m,PMAX)に再生された第k番目の設
定変更作業直前の成形条件の設定値の各々を記憶させ、
更に、成形条件の再生作業も設定変更作業の一つの態様
に他ならないから、再生データ記憶ファイルRECOV
ERY′(m,k)の設定変更日付記憶フィールドDa
ter′(m,k),設定変更時ショット数記憶フィー
ルドShotr′(m,k),設定変更時補足データ記
憶フィールドAddr′(m,k)の各フィールドに現
在時刻Date(m,k),ショット数カウンタの現在
値Shot(m,k),補足データAdd(m,k)の
各々を記憶させ、再生データ記憶ファイルRECOVE
RY′(m,k)を完成させる(ステップd8)。
【0226】なお、補足データを記憶するフィールドに
書き込むデータは、前述したように「不良品発生」や「要
注意成形条件」等のコメント、または、オペレータが設
定した文字列等であり、ここでは、「再生した成形条件」
等のコメントを入力するようにする。
【0227】次いで、CNC装置は、再生データ記憶フ
ァイルRECOVERY′(m,k)の各フィールドに
記憶されているデータ、要するに、第k番目の設定変更
作業直前に使用されていた全ての成形条件Pr′(m,
1,k)〜Pr′(m,PMAX,k)と、前述した時
刻Dater′(m,k)やショット数Shotr′
(m,k)およびコメントAddr′(m,k)の一覧
をディスプレイに表示し(ステップd9)、オペレータ
は、必要に応じてこれらのデータを参照する。
【0228】特開昭62−197262号公報に示され
るような「設定値変更履歴の記憶及び表示方法」とは相
違し、指定した時点で使用されていた全ての成形条件を
人目で参照することができるので、データの把握は極め
て容易である。
【0229】そして、ディスプレイを参照したオペレー
タは、これらのデータを参照するだけにとどめる場合に
は参照終了キーを操作し、また、再生した成形条件を今
後の成形作業にそのまま使用する場合には設定実行キー
を操作する。
【0230】CNC装置はステップd10の判別処理で
これらのキー操作を検出し、参照終了キーが操作された
場合には、図12〜図14に示す成形条件再生処理をこ
のまま終了する。
【0231】また、設定実行キーが操作された場合、C
NC装置は、運用データ記憶ファイルCURRENT′
(m)の各成形条件記憶フィールドP′(m,1)〜
P′(m,PMAX)の各々に、再生データ記憶ファイ
ルRECOVERY′(m,k)の各フィールドPr′
(m,1,k)〜Pr′(m,PMAX,k)の内容を
設定し、前述の処理で再生された第k番目の設定変更作
業直前の成形条件を今後の成形条件として記憶する(ス
テップd11)。
【0232】そして、オペレータは、再生した成形条件
で射出成形機を暫く作動させて製品の出来不出来を確認
し(ステップd12)、成形作業に満足がいく場合には
再生条件適用キーを、また、成形作業が上手くいかず以
前の成形条件に復旧する必要があると判断した場合には
再生条件解除キーを操作する。
【0233】CNC装置はステップd13の判別処理で
これらのキー操作を検出し、再生条件解除キーが操作さ
れた場合には、運用データ記憶ファイルCURREN
T′(m)の各成形条件記憶フィールドP′(m,1)
〜P′(m,PMAX)の各々に、バックアップファイ
ルOrgCURRENT(m)の各成形条件記憶フィー
ルドPo(m,1)〜Po(m,PMAX)の内容を設
定し、運用する成形条件の全てを成形条件再生処理実行
前の状態に戻して(ステップd14)、図12〜図14
に示す成形条件再生処理を終了する。
【0234】また、ステップd13の判別処理で再生条
件適用キーの操作が検出された場合、CNC装置は、カ
ウンタloopの値を変更履歴記憶ファイルの最終レコ
ードの現在値nよりも1大きな値に初期化した後(ステ
ップd15)、変更履歴記憶ファイルの適正化処理を開
始する。
【0235】この適正化処理は、変更履歴記憶ファイル
の最終レコードの後ろにそれまでの変更履歴記憶ファイ
ルにおけるk番目(再生時点)のレコードからn番目の
レコードを時系列を反転して書き込むための処理であ
る。
【0236】この処理により、変更履歴記憶ファイルの
最終レコードの現在値nに対してn+1のアドレスに該
ファイルの最初から数えてn番目のレコードの変更履歴
が追加保存され、また、変更履歴記憶ファイルの最終レ
コードの現在値nに対してn+2のアドレスに該ファイ
ルの最初から数えてn−1番目のレコードの変更履歴が
追加され、最終的に、変更履歴記憶ファイルの最終レコ
ードの現在値nに対してn+(n−(k−1))のアド
レスに該ファイルの最初から数えてk番目のレコードの
変更履歴が追加保存されることになる。
【0237】つまり、過去の成形条件を設定して成形作
業を開始した場合には、運用データ記憶ファイルCUR
RENT′(m)の成形条件記憶フィールドP′(m,
1)〜P′(m,PMAX)の全てが一括して書き換え
られるため、これから利用しようとする成形条件とそれ
まで使用していた成形条件との間に全ての成形条件構成
要素に亘って大きな設定値の変化が生じる場合があり、
これから使用する成形条件、つまり、再生した成形条件
を変更履歴の一つとして変更履歴記憶ファイルのn+1
のアドレスにそのまま書き込んでしまうと、各フィール
ドにおける設定値の変化が著しく不連続となる可能性が
あり、これを防止するため、それまで使用していた成形
条件とこれから使用する再生成形条件との間に両者間に
位置する変更履歴を時系列を反転させて挿入し、変更履
歴に関する不自然なギャップを補間しようとする処理で
ある。
【0238】また、この実施形態では、変更履歴記憶フ
ァイルのレコードの各々に一つの構成要素の設定変更値
を記憶しているだけなので、成形条件再生処理により複
数の構成要素の設定値が同時に書き換えられた場合、こ
れをそのまま変更履歴記憶ファイルに保存すると、将来
的に再び成形条件再生処理を実行したとき、過去に再生
した成形条件を跨いでそれ以前の成形条件に溯るときに
障害が生じるが、変更履歴記憶ファイルの適正化処理を
実施して補間レコードを生成しておけば、そのような問
題も解消される。
【0239】変更履歴記憶ファイルの適正化処理を開始
したCNC装置は、まず、カウンタloopの現在値を
1ディクリメントしてその初期値を変更履歴記憶ファイ
ルの最終レコードの現在値nに合わせ(ステップd1
6)、図4に示すような変更履歴記憶ファイルにアクセ
スし、変更履歴記憶ファイルにおける現在の最終レコー
ドを構成するレコードHIST′(m,n)の後に新た
なレコードHIST′(m,n+1)を生成し、レコー
ドHIST′(m,n+1)の設定変更日付記憶フィー
ルドDate′(m,n+1)にCNC装置の内部時計
から読み込んだ現在時刻をセットし、同レコードの設定
変更構成要素番号記憶フィールドPnum′(m,n+
1)に変更履歴記憶ファイルの第loop番目のレコー
ドのデータフィールドPnum(m,loop)に記憶
された成形条件の構成要素の番号をセットし、同レコー
ドの設定変更前設定値記憶フィールドBeforeP′
(m,n+1)に変更履歴記憶ファイルの第loop番
目のレコードのデータフィールドAfterP(m,l
oop)の値をセットし、同レコードの設定変更後設定
値記憶フィールドAfterP′(m,n+1)に変更
履歴記憶ファイルの第loop番目のレコードのデータ
フィールドBeforeP(m,loop)の値をセッ
トし、同レコードの設定変更時ショット数記憶フィール
ドShot′(m,n+1)にCNC装置のショット数
カウンタの現在値をセットし、同レコードの補足データ
記憶フィールドAdd′(m,n+1)に補足データを
セットする(ステップd17)。ここでセットされる補
足データはステップd8の説明で述べたものと同じもの
である。
【0240】また、ステップd17の処理では、設定変
更前設定値記憶フィールドBeforeP′(m,n+
1)に設定変更前設定値記憶フィールドBeforeP
(m,loop)の値ではなく設定変更後設定値記憶フ
ィールドAfterP(m,loop)の値を記憶さ
せ、設定変更後設定値記憶フィールドAfterP′
(m,n+1)に設定変更後設定値記憶フィールドAf
terP(m,loop)の値ではなく設定変更前設定
値記憶フィールドBeforeP(m,loop)の値
を記憶させているのは、前述した時系列反転のための操
作である。
【0241】次いで、CNC装置は、変更履歴記憶ファ
イルの最終レコードのアドレスを示すカウンタnの値を
1インクリメントして変更履歴記憶ファイルの最終レコ
ードのアドレスを更新記憶し(ステップd18)、カウ
ンタloopの現在値が再生位置記憶レジスタkの値ま
でディクリメントされているか否か、即ち、変更履歴記
憶ファイルの最後に、最初から数えてn番目からk番目
までの変更履歴レコードを追加する処理が全て完了して
いるか否かを判別し(ステップd19)、完了していな
ければ、前記と同様にしてステップd16〜ステップd
19の処理を繰り返し実行する。
【0242】この間、カウンタnの値が1ずつインクリ
メントされる一方カウンタloopの値は1ずつディク
リメントされるので、前述した通り、変更履歴記憶ファ
イルの後ろには、変更履歴記憶ファイルの適正化処理を
開始する前のカウンタnの値を基準としてn番目からk
番目までの変更履歴レコードが逆行して記憶されること
になる。
【0243】最終的に、ステップd19の判別結果が真
となって、変更履歴記憶ファイルに追加する必要のある
変更履歴レコードの全てが変更履歴記憶ファイルに書き
込まれると、CNC装置は、図12〜図14に示す成形
条件再生処理を終了する。
【0244】なお、これから利用しようとする成形条
件、つまり、再生された成形条件は、変更履歴記憶ファ
イルにおけるk番目のレコードと同じものであるから、
変更履歴記憶ファイルの適正化処理を開始する前のカウ
ンタnの値を基準としてn+(n−(k−1))番目の
レコードに記憶されることになる。
【0245】また、将来的に成形条件再生処理を再び実
行した場合には、これらの補間レコードが逆行して再生
される結果、この回の変更履歴記憶ファイルの適正化処
理を開始する前のカウンタnの値を基準としてアドレス
nよりも以前の成形条件を再生することもできるように
なる。上述した変更履歴記憶ファイルの適正化処理を実
施しない場合は、変更履歴記憶ファイルの適正化処理を
開始する前のカウンタnの値を基準としてアドレスn+
1の成形条件からアドレスnの成形条件に逆行すること
ができないため、アドレスnよりも以前の成形条件の再
生は不可能である。
【0246】次に、図15を参照して、ホストコンピュ
ータ1で各射出成形機の変更履歴記憶ファイルを一括管
理する場合における過去の成形条件の再生処理とディス
プレイへの表示処理について説明する。この成形条件再
生処理はオペレータがホストコンピュータ1側のキーボ
ードを操作して成形条件再生処理を選択することによっ
て起動されるホストコンピュータ1側の処理であり、図
3における♯3〜♯6の処理に対応する。
【0247】前記したCNC装置側の成形条件再生処理
と同様、この実施形態においても、成形条件を再生すべ
き時点を指定するための方法として、変更履歴記憶ファ
イルの内容をディスプレイに一覧表示してその中から再
生すべき成形条件に対応する時点のレコードアドレスを
直接指定する方法、設定変更時刻を指定することによっ
て再生すべき成形条件のレコードアドレスを自動選択す
る方法、通算ショット数を指定することによって再生す
べき成形条件のレコードアドレスを自動選択する方法、
設定変更された成形条件の構成要素を指定することによ
って再生すべき成形条件のレコードアドレスを自動選択
する方法、補足データとして設定されたキーワードを指
定することによって再生すべき成形条件のレコードアド
レスを自動選択する方法、更には、設定変更時刻の範囲
やショット数の範囲、更に、これらの指定方法の組み合
わせで成形条件のレコードアドレスを自動選択する方法
の各々が予め準備されており、オペレータは、その中か
ら任意の方法を選択して、成形条件を再生すべき過去の
時点を自由に指定することができるようになっている
(ステップe1)。
【0248】ステップe1に示すホストコンピュータ1
側の再生方法選択処理に関しては、実質的に、前述した
図21〜図27の処理と同一であるが、ホストコンピュ
ータ1で射出成形機の変更履歴記憶ファイルを一括管理
する場合にはホストコンピュータ1のメモリ内に複数の
射出成形機の変更履歴記憶ファイルが存在するので、各
変更履歴記憶ファイルの最終レコードのアドレスを各フ
ァイル毎のカウンタnmで管理し、また、再生すべきレ
コードの位置を記憶する再生位置記憶レジスタkmも各
変更履歴記憶ファイル毎に準備している。
【0249】図21〜図27におけるカウンタnおよび
再生位置記憶レジスタkの記載をカウンタnmおよび再
生位置記憶レジスタkmに読み替えればCNC装置側の
再生方法選択処理(ステップd1)もホストコンピュー
タ1側の再生方法選択処理(ステップe1)も全く同じ
ことになるので、ここではステップe1に関する処理動
作の説明は省略することにする。なお、以下の例ではm
号射出成形機の変更履歴記憶ファイルを選択して成形条
件を再生するものとして説明する。
【0250】ステップe1の処理によって再生すべき時
点の成形条件のレコードアドレスが再生位置記憶レジス
タkmに記憶されると、ホストコンピュータ1は、m号
射出成形機の現在の成形条件の全てを初期値として記憶
するテンポラリーファイルTmpCURRENT(m)
の作成処理を実行する。
【0251】m号射出成形機のテンポラリーファイルT
mpCURRENT(m)の構成は、実質的にm号射出
成形機における運用データ記憶ファイルのそれと同様で
あり、構成要素番号1の成形条件の設定値を記憶するた
めのフィールドPt(m,1)〜最後の構成要素番号P
MAXの成形条件の設定値を記憶するためのフィールド
Pt(m,PMAX)によって構成され、テンポラリー
ファイルTmpCURRENT(m)の作成処理は、m
号射出成形機の運用データ記憶ファイルの各フィールド
P″(m,1)〜P″(m,PMAX)の全ての設定値
を、テンポラリーファイルTmpCURRENT(m)
の各フィールドPt(m,1)〜Pt(m,PMAX)
にコピーすることによって実行される(以上、ステップ
e2)。
【0252】また、ホストコンピュータ1は、前記テン
ポラリーファイルTmpCURRENT(m)に加え、
m号射出成形機の現在の成形条件の全てを待避させて保
持するためのバックアップファイルとしてOrgCUR
RENT(m)を作成する。バックアップファイルOr
gCURRENT(m)の構成もm号射出成形機の運用
データ記憶ファイルのそれと同様であり、構成要素番号
1の成形条件の設定値を記憶するためのフィールドPo
(m,1)〜最後の構成要素番号PMAXの成形条件の
設定値を記憶するためのフィールドPo(m,PMA
X)によって構成され、バックアップファイルOrgC
URRENT(m)の作成処理は、前記と同様、運用デ
ータ記憶ファイルの各フィールドP″(m,1)〜P″
(m,PMAX)の全ての設定値を、バックアップファ
イルOrgCURRENT(m)の各フィールドPo
(m,1)〜Po(m,PMAX)にコピーすることに
よって実行される(以上、ステップe3)。
【0253】テンポラリーファイルTmpCURREN
T(m)とバックアップファイルOrgCURRENT
(m)を生成したホストコンピュータ1は、次いで、カ
ウンタloopの値をm号射出成形機の変更履歴記憶フ
ァイルの最終レコードの値nmに初期化する(ステップ
e4)。
【0254】次に、ホストコンピュータ1は、カウンタ
loopの現在値に従って、m号射出成形機の変更履歴
記憶ファイルの第loop番目のレコードにおけるデー
タフィールドPnum(m,loop)の値、即ち、m
号射出成形機における第loop番目の設定変更作業で
設定値を変更された成形条件の構成要素番号の値Pnu
m(m,loop)を読み込む。そして、更に、該Pn
um(m,loop)の値に基いて、テンポラリーファ
イルTmpCURRENT(m)の第Pnum(m,l
oop)番目のデータフィールド、要するに、m号射出
成形機における第loop番目の設定変更作業で設定値
を変更された成形条件の構成要素と同じ構成要素の設定
値を記憶したテンポラリーファイルTmpCURREN
T(m)のデータフィールドPt(m,Pnum(m,
loop))にアクセスし、その内容を、m号射出成形
機における第loop番目の設定変更作業で設定値を変
更される直前の当該構成要素の設定値BeforeP
(m,loop)に置き換えて、テンポラリーファイル
TmpCURRENT(m)の成形条件の設定値の内容
を1レコード分だけ以前の状態に戻す(以上、ステップ
e5)。
【0255】次いで、ホストコンピュータ1は、カウン
タloopの現在値が再生位置記憶レジスタkmの値に
までディクリメントされているか否か、即ち、オペレー
タが指定したレコードアドレスkmの位置まで変更履歴
記憶ファイルを溯ってテンポラリーファイルTmpCU
RRENT(m)の成形条件が過去の状態に戻されてい
るか否かを判別する(ステップe6)。そして、カウン
タloopの現在値が再生位置記憶レジスタkmの値ま
でディクリメントされていなければ、ホストコンピュー
タ1は、カウンタloopの現在値を1ディクリメント
し(ステップe7)、前記と同様にしてステップe5〜
e7の処理を繰り返し実行し、テンポラリーファイルT
mpCURRENT(m)の成形条件の内容を、直前の
設定変更作業で設定値を変更された構成要素の設定値に
限って1レコード分ずつ順に過去の状態に戻していく。
【0256】最終的に、カウンタloopの現在値が再
生位置記憶レジスタkmの値と一致してステップe6の
判別結果が真となった段階で、テンポラリーファイルT
mpCURRENT(m)の各フィールドPt(m,
1)〜Pt(m,PMAX)の各成形条件の設定値の内
容の全てが、m号射出成形機における第km番目の設定
変更作業で設定値を変更される直前の成形条件と同じ設
定値に戻されることになる。
【0257】次いで、ホストコンピュータ1は、m号射
出成形機の再生データ記憶ファイルRECOVERY″
(m,km)の各データフィールドPr″(m,1,k
m)〜Pr″(m,PMAX,km)の夫々にテンポラ
リーファイルTmpCURRENT(m)の各フィール
ドPt(m,1)〜Pt(m,PMAX)に再生された
第km番目の設定変更作業直前の成形条件の設定値の各
々を記憶させ、更に、再生データ記憶ファイルRECO
VERY″(m,km)の設定変更日付記憶フィールド
Dater″(m,km),設定変更時ショット数記憶
フィールドShotr″(m,km),設定変更時補足
データ記憶フィールドAddr″(m,km)の各フィ
ールドに現在時刻Date(m,km),m号射出成形
機のショット数カウンタの現在値Shot(m,k
m),補足データAdd(m,km)の各々を記憶さ
せ、再生データ記憶ファイルRECOVERY″(m,
km)を完成させる(ステップe8)。
【0258】補足データを記憶するフィールドに書き込
むデータとしては、「再生した成形条件」等のコメント
を入力するようにする。
【0259】次いで、ホストコンピュータ1は、再生デ
ータ記憶ファイルRECOVERY″(m,km)の各
フィールドに記憶されているデータ、要するに、第km
番目の設定変更作業直前に使用されていた全ての成形条
件Pr″(m,1,km)〜Pr″(m,PMAX,k
m)と、前述した時刻Dater″(m,km)やショ
ット数Shotr″(m,km)およびコメントAdd
r″(m,km)の一覧をホストコンピュータ1のディ
スプレイに表示してオペレータに知らせ(ステップe
9)、図15に示す成形条件再生処理をこのまま終了す
る。
【0260】特開昭62−197262号公報に示され
るような「設定値変更履歴の記憶及び表示方法」とは相
違し、指定した時点で使用されていた全ての成形条件を
人目で参照することができるので、データの把握は極め
て容易である。また、ホストコンピュータ1の側で全て
の射出成形機の変更履歴記憶ファイルを管理しているた
め、変更履歴を参照する射出成形機を特定するための指
標mの値を変えるだけでどの射出成形機の成形条件の変
更履歴も参照することができ、便利である。
【0261】次に、図16〜図20を参照して、ホスト
コンピュータ1で各射出成形機の変更履歴記憶ファイル
を一括管理する場合における過去の成形条件の再生処理
とディスプレイへの表示処理および再生した成形条件の
各射出成形機への設定処理について説明する。この成形
条件再生処理はオペレータがCNC装置のキーボードを
操作して成形条件再生処理を選択することによって射出
成形機のCNC装置とホストコンピュータ1とがデータ
伝送路2を介して相互に連絡を取り合いながら行われる
処理であり、図3における♯3〜♯7の処理に対応す
る。図16〜図18に示すものが各射出成形機のCNC
装置側の処理、また、図19〜図20に示すものがホス
トコンピュータ1側の処理である。ここでは一例として
m号射出成形機のCNC装置を操作した場合の処理につ
いて説明する。
【0262】成形条件再生処理の選択キーが操作された
ことを検出したCNC装置は、まず、ホストコンピュー
タ1に変更履歴記憶ファイルの転送要求信号を出力し
(ステップf1)、データ入力待ちの待機状態に入る
(ステップf2)。
【0263】一方、所定周期毎に繰り返し実行される図
19〜図20のバックグラウンド処理におけるステップ
g1の判別処理でm号射出成形機のCNC装置からの転
送要求信号を検出したホストコンピュータ1は、転送要
求信号に含まれるIDコードの値mに基いて転送要求信
号を出力した射出成形機を特定し(ステップg2)、m
号射出成形機の変更履歴記憶ファイルのアドレス1〜n
mまでの全てのレコード、即ち、HIST″(m,1)
〜HIST″(m,nm)までの全てのデータをm号射
出成形機のCNC装置に転送する(ステップg3)。
【0264】変更履歴記憶ファイルの受信をステップf
2の判別処理で検出したCNC装置は、ホストコンピュ
ータ1から転送されたHIST″(m,1)〜HIS
T″(m,nm)までの全てのデータを自らの変更履歴
記憶ファイルHIST′(m,1)〜HIST′(m,
nm)として記憶し(ステップf3)、以下、このファ
イルに対して処理を行うことになる。
【0265】よって、再生すべき成形条件の時点に対応
するレコードの選択および成形条件再生に関するステッ
プf4〜ステップf11までの処理に関しては、再生位
置記憶レジスタkmを再生位置記憶レジスタkに、ま
た、カウンタnmをカウンタnと読み替えることにより
図12乃至図14で示したCNC装置側のステップd1
〜ステップd8の処理と全く同様となる。従って、ここ
では重複した説明を省略する。
【0266】このように前記と同様にして再生データ記
憶ファイルRECOVERY′(m,km)を完成させ
たCNC装置は、再生データ記憶ファイルRECOVE
RY′(m,km)の各フィールドに記憶されているデ
ータ、要するに、m号射出成形機の第km番目の設定変
更作業直前に使用されていた全ての成形条件Pr′
(m,1,km)〜Pr′(m,PMAX,km)と、
時刻Dater′(m,km)やショット数Shot
r′(m,km)およびコメントAddr′(m,k
m)の一覧をディスプレイに表示し(ステップf1
2)、オペレータは、必要に応じてこれらのデータを参
照する。
【0267】そして、ディスプレイを参照したオペレー
タは、これらのデータを参照するだけにとどめる場合に
は参照終了キーを操作し、また、再生した成形条件を今
後の成形作業にそのまま使用する場合には設定実行キー
を操作する。
【0268】CNC装置はステップf13の判別処理で
これらのキー操作を検出し、参照終了キーが操作された
場合には、成形条件の再生とデータの参照処理のみを実
施したことを示す参照終了信号をホストコンピュータ1
に出力し(ステップf14)、図16〜図18に示す成
形条件再生処理をこのまま終了する。
【0269】ホストコンピュータ1は図19〜図20の
バックグラウンド処理におけるステップg4の判別処理
でm号射出成形機のCNC装置からの参照終了信号を検
出し、参照終了信号に含まれるIDコードの値mに基い
て参照終了信号を出力した射出成形機を特定し(ステッ
プg5)、その通信内容が参照終了に関するものである
のか、それとも、再生した成形条件を実際に使用して成
形作業を行うものであるのかを判別する(ステップg
6)。この場合は参照終了信号であってm号射出成形機
の成形条件に関する新たな設定変更履歴の変化は生じな
いので、m号射出成形機の変更履歴記憶ファイルに関す
る操作は必要ない。従って、ホストコンピュータ1は、
そのまま当該周期の処理を終了する。
【0270】また、ステップf13の判別処理で設定実
行キーの操作が検出された場合、CNC装置は、運用デ
ータ記憶ファイルCURRENT′(m)の各成形条件
記憶フィールドP′(m,1)〜P′(m,PMAX)
の各々に、再生データ記憶ファイルRECOVERY′
(m,km)の各フィールドPr′(m,1,km)〜
Pr′(m,PMAX,km)の内容を設定し、前述の
処理で再生された第km番目の設定変更作業直前の成形
条件を今後の成形条件として記憶する(ステップf1
5)。
【0271】そして、オペレータは、再生した成形条件
で射出成形機を暫く作動させて製品の出来不出来を確認
し(ステップf16)、成形作業に満足がいく場合には
再生条件適用キーを、また、成形作業が上手くいかず以
前の成形条件に復旧する必要があると判断した場合には
再生条件解除キーを操作する。
【0272】CNC装置はステップf17の判別処理で
これらのキー操作を検出し、再生条件解除キーが操作さ
れた場合には、運用データ記憶ファイルCURREN
T′(m)の各成形条件記憶フィールドP′(m,1)
〜P′(m,PMAX)の各々に、バックアップファイ
ルOrgCURRENT(m)の各成形条件記憶フィー
ルドPo(m,1)〜Po(m,PMAX)の内容を設
定し、運用する成形条件の全てを成形条件再生処理実行
前の状態に戻して(ステップf18)、成形条件の再生
とデータの参照処理のみを実施したことを示す参照終了
信号をホストコンピュータ1に出力し(ステップf1
9)、図16〜図18に示す成形条件再生処理をこのま
ま終了する。
【0273】ホストコンピュータ1は図19〜図20の
バックグラウンド処理におけるステップg4の判別処理
でm号射出成形機のCNC装置からの参照終了信号を検
出し、参照終了信号に含まれるIDコードの値mに基い
て参照終了信号を出力した射出成形機を特定し(ステッ
プg5)、その通信内容が参照終了に関するものである
のか、それとも、再生した成形条件を実際に使用して成
形作業を行うものであるのかを判別するが(ステップg
6)、この場合も参照終了信号であってm号射出成形機
の成形条件に関する新たな設定履歴の変化は生じないの
で、ホストコンピュータ1は、そのまま当該周期の処理
を終了することになる。
【0274】一方、ステップf17の判別処理で再生条
件適用キーの操作が検出された場合、CNC装置は、再
生した成形条件を実際に使用して成形作業を行うもので
あることを示す再生データ適用信号をホストコンピュー
タ1に出力し、再生した成形条件の時点に対応する変更
履歴記憶ファイルのアドレスの値kmと現在のショット
数カウンタの値、および、今回の成形条件再生処理でオ
ペレータが設定した補足データ、例えば、「再生した成
形条件」等の補足データをホストコンピュータ1に送信
して(ステップf20)、図16〜図18に示す成形条
件再生処理を終了する。
【0275】ホストコンピュータ1は図19〜図20の
バックグラウンド処理におけるステップg4の判別処理
でm号射出成形機のCNC装置からの再生データ適用信
号をを検出し、再生データ適用信号に含まれるIDコー
ドの値mに基いて再生データ適用信号を出力した射出成
形機を特定し(ステップg5)、その通信内容が参照終
了に関するものであるのか、それとも、再生した成形条
件を実際に使用して成形作業を行うものであるのかを判
別するが(ステップg6)、この場合は再生データ適用
信号であり、m号射出成形機の成形条件に関する新たな
設定変更履歴の変化が生じることを意味する。
【0276】そこで、ホストコンピュータ1は、m号射
出成形機のCNC装置から転送された変更履歴記憶ファ
イルのアドレスの値kmと現在のショット数カウンタの
値、および、今回のCNC装置側の成形条件再生処理で
オペレータが設定した補足データを参照し(ステップg
7)、カウンタloopの値をm号射出成形機の変更履
歴記憶ファイルの最終レコードの現在値nmよりも1大
きな値に初期化した後(ステップg8)、CNC装置側
で再生されたものと同じ成形条件をホストコンピュータ
1側のm号射出成形機の運用データ記憶ファイルCUR
RENT″(m)に設定し、かつ、m号射出成形機の変
更履歴記憶ファイルに新たな設定変更履歴を保存するた
めの処理を開始する。
【0277】ホストコンピュータ1は、まず、カウンタ
loopの現在値を1ディクリメントしてその初期値を
m号射出成形機の変更履歴記憶ファイルの最終レコード
の現在値nmに合わせ(ステップg9)、カウンタlo
opの現在値に従って、m号射出成形機の変更履歴記憶
ファイルの第loop番目のレコードにおけるデータフ
ィールドPnum(m,loop)の値、即ち、m号射
出成形機における第loop番目の設定変更作業で設定
値を変更された成形条件の構成要素番号の値Pnum
(m,loop)を読み込む。そして、更に、該Pnu
m(m,loop)の値に基いて、図5に示されるよう
なm号射出成形機の運用データ記憶ファイルCURRE
NT″(m)の第Pnum(m,loop)番目のデー
タフィールド、要するに、m号射出成形機における第l
oop番目の設定変更作業で設定値を変更された成形条
件の構成要素と同じ構成要素の設定値を記憶した運用デ
ータ記憶ファイルCURRENT″(m)のデータフィ
ールドP″(m,Pnum(m,loop))にアクセ
スし、その内容を、m号射出成形機における第loop
番目の設定変更作業で設定値を変更される直前の当該構
成要素の設定値BeforeP(m,loop)に置き
換えて、m号射出成形機の運用データ記憶ファイルCU
RRENT″(m)の成形条件の設定値の内容を1レコ
ード分だけ以前の状態に戻す(以上、ステップg1
0)。
【0278】次いで、ホストコンピュータ1は、m号射
出成形機の変更履歴記憶ファイルにアクセスし、変更履
歴記憶ファイルにおける現在の最終レコードを構成する
レコードHIST″(m,nm)の後に新たなレコード
HIST″(m,nm+1)を生成し、レコードHIS
T″(m,nm+1)の設定変更日付記憶フィールドD
ate″(m,nm+1)にホストコンピュータ1の内
部時計から読み込んだ現在時刻をセットし、同レコード
の設定変更構成要素番号記憶フィールドPnum″
(m,nm+1)に変更履歴記憶ファイルの第loop
番目のレコードのデータフィールドPnum(m,lo
op)に記憶された成形条件の構成要素の番号をセット
し、同レコードの設定変更前設定値記憶フィールドBe
foreP″(m,nm+1)に変更履歴記憶ファイル
の第loop番目のレコードのデータフィールドAft
erP(m,loop)の値をセットし、同レコードの
設定変更後設定値記憶フィールドAfterP″(m,
nm+1)に変更履歴記憶ファイルの第loop番目の
レコードのデータフィールドBeforeP(m,lo
op)の値をセットし、同レコードの設定変更時ショッ
ト数記憶フィールドShot″(m,nm+1)にステ
ップg7の処理で認識したショット数カウンタの現在値
をセットし、同レコードの補足データ記憶フィールドA
dd″(m,nm+1)にステップg7の処理で認識し
た補足データをセットする(ステップg11)。
【0279】次いで、ホストコンピュータ1は、m号射
出成形機の変更履歴記憶ファイルの最終レコードのアド
レスを示すカウンタnmの値を1インクリメントしてm
号射出成形機の変更履歴記憶ファイルの最終レコードの
アドレスを更新記憶し(ステップg12)、カウンタl
oopの現在値が再生位置記憶レジスタkmの値までデ
ィクリメントされているか否かを判別し(ステップg1
3)、ディクリメントされていなければ、前記と同様に
してステップg9〜ステップg13の処理を繰り返し実
行する。
【0280】最終的に、カウンタloopの現在値が再
生位置記憶レジスタkmの値と一致してステップg13
の判別結果が真となった段階で、m号射出成形機の運用
データ記憶ファイルCURRENT″(m)の各フィー
ルドP″(m,1)〜P″(m,PMAX)の各成形条
件の設定値の内容の全てが第km番目の設定変更作業で
設定値を変更される直前の成形条件、つまり、CNC装
置側の処理でm号射出成形機に改めて設定された再生成
形条件と同じ設定値に戻され、また、ホストコンピュー
タ1側の変更履歴記憶ファイルに追加する必要のある変
更履歴レコードの全てがホストコンピュータ1側におけ
るm号射出成形機の変更履歴記憶ファイルに書き込ま
れ、図16〜図18に示す成形条件再生処理が終了す
る。
【0281】つまり、ホストコンピュータ1側のステッ
プg8,ステップg9,ステップg10,ステップg1
3で形成される処理は、ホストコンピュータ1側の運用
データ記憶ファイルCURRENT″(m)にCNC装
置側の処理でm号射出成形機に設定された再生成形条件
と同じ設定値をセットするための処理であり、その実質
的な処理内容は、CNC装置側で再生データ記憶ファイ
ルRECOVERY′(m,km)を生成するときのス
テップf7〜ステップf10の処理と同じであり、ま
た、ホストコンピュータ1側のステップg8,ステップ
g9,ステップg11,ステップg12,ステップg1
3で形成される処理は、CNC装置側で運用データ記憶
ファイルCURRENT′(m)にセットされた再生成
形条件を新たな設定変更履歴としてホストコンピュータ
1側のm号射出成形機の変更履歴記憶ファイルに登録す
るための処理であり、その実質的な処理内容は、射出成
形機のCNC装置のみで変更履歴記憶ファイルを個別に
管理する場合のステップd15〜ステップd19の処理
と同じである。
【0282】以上、一実施形態として、変更履歴記憶フ
ァイルを新しい変更履歴から順に過去に遡って参照して
成形条件を自動再生する場合の処理について説明した
が、これとは逆に、変更履歴記憶ファイルを最も古い変
更履歴から新しい変更履歴に向けて順に参照することで
成形条件を自動再生することも可能である。
【0283】これを達成するためには、図12乃至図1
4で示した成形条件再生処理において、現在の運用デー
タ記憶ファイルのデータP′(m,1)〜P′(m,P
MAX)の現在値をテンポラリーファイルTmpCUR
RENT(m)の初期データとして用いる代わりに、一
番最初に実行した成形条件FIRST(m)の各項目の
データFIRSTP(m,1)〜FIRSTP(m,P
MAX)を保存しておいてテンポラリーファイルTmp
CURRENT(m)の初期データとして用い、更に、
このTmpCURRENT(m)の内容、即ち、一番最
初に実行した成形条件FIRST(m)のデータを変更
履歴記憶ファイルの変更履歴に基づいて1つずつ新しい
成形条件に進めていくようにすればよい。
【0284】つまり、図12のステップd2の処理に代
えてPt(m,1)=FIRSTP(m,1)、・・
・、Pt(m,PMAX)=FIRSTP(m,PMA
X)を実行することによって、一番最初に実行した成形
条件の各項目のデータFIRSTP(m,1)〜FIR
STP(m,PMAX)をテンポラリーファイルTmp
CURRENT(m)に設定し、また、変更履歴記憶フ
ァイルの変更履歴を最も古い方から新しい方へと順行し
て辿るために、ステップd4の処理に変えてloop=
1を、また、ステップd7の処理に変えてloop=l
oop+1を適用すると共に、ステップd5の処理に代
えて、Pt(m,Pnum(m,loop))=Aft
erP(m,loop)を実行すればよいことになる。
【0285】但し、変更履歴記憶ファイルのレコード数
の上限がnmax.に制限されているような場合、つまり、
変更履歴記憶ファイルとしてリングバッファ状のファイ
ルを使用する場合や、変更履歴記憶ファイルの一部をク
リアしてその部分に新しい変更履歴を書き込むような構
成においては、変更履歴記憶ファイルに対する上書きや
部分的な削除処理が行われることになるので、実際に一
番最初に実行した成形条件の各項目のデータをFIRS
TP(m,1)〜FIRSTP(m,PMAX)として
そのまま残しておいても意味がない。
【0286】変更履歴記憶ファイルに対する上書きや削
除によって変更履歴の不連続部分が生じるために、一番
最初に実行した成形条件を元に変更履歴を辿って成形条
件を再生することができなくなるからである。
【0287】従って、このような場合には、上書きや削
除が行われた部分とそれ以前の部分に関する成形条件の
再生に関しては放棄し、上書きや削除が行われる段階で
残されている最も古い成形条件をFIRSTP(m,
1)〜FIRSTP(m,PMAX)として更新記憶
し、それ以降の部分、要するに、変更履歴が残されてい
る部分の成形条件の再生のみを実施するようにする。
【0288】これを達成するためには、図30に示した
新レコードの追加処理に代えて図31に示す新レコード
の追加処理を実施すればよい。
【0289】つまり、図30におけるステップp4の処
理で第n番目のレコードに上書きが行われる前に、その
時点で該n番目のレコードに記憶されている変更履歴、
要するに、ステップp4の処理で上書きおよび消去の対
象となる最も古い変更履歴の成形条件項目のデータを、
その時点で保存されている成形条件FIRST(m)の
対応項目データに置き換えて、このデータ群を新たな初
期値となる成形条件FIRST(m)とすればよく(図
31におけるステップp3′の処理)、それ以降、ステ
ップp3′の処理で更新された成形条件FIRST
(m)が、その時点で再生可能な最も古い成形条件とな
る。
【0290】但し、ステップp3′においてデータ更新
の対象となるFIRST(m)は、必ずしも、実際に最
初に実行した成形条件FIRST(m)とは一致しな
い。
【0291】ステップp3′の処理は新レコードの追加
が行われる度に実施される処理であるから、FIRST
(m)の内容は、常に、実際に実行した一番最初の成形
条件から今回上書きの対象となっている変更履歴に至る
までの全ての変更履歴を考慮した成形条件となる。
【0292】一例として、変更履歴記憶ファイルのレコ
ード数の上限がnmax.に制限された状態でnmax.+1回
目の変更作業が行われる場合の処理について説明する。
【0293】つまり、FIRST(m)には実際に実行
した一番最初の成形条件がそのまま記憶され、変更履歴
記憶ファイルのアドレス1には一番最初の変更履歴が、
また、変更履歴記憶ファイルのアドレス2には2回目の
変更履歴が、そして、変更履歴記憶ファイルのアドレス
max.にはnmax.回目の変更履歴が記憶されており、図
31におけるステップp1乃至ステップp3の処理でカ
ウンタnの値を1に戻したCNC装置が、正にこれから
変更履歴記憶ファイルのアドレス1のデータを消去して
該アドレス1のデータフィールドにnmax.+1回目の変
更作業に関する変更履歴を書き込まんとする場合の処理
である。
【0294】この場合、CNC装置は、カウンタnの現
在値1に基づいてステップp3′の処理を実行し、変更
履歴記憶ファイルのアドレス1に現時点で記憶されてい
る1つの成形条件データ、つまり、第1回目の変更操作
で値を変えられた成形条件項目のデータを、これに対応
する成形条件FIRST(m)の対応項目データに置き
換えて新たな初期値となる成形条件FIRST(m)を
生成することになる。
【0295】つまり、ステップp3′の処理で置き換え
が実行される前の成形条件FIRST(m)の内容は、
正しく、実際に実行された一番最初の成形条件そのもの
であり、ステップp3′の処理で置き換えが実行された
後の成形条件FIRST(m)の内容は第1回目の設定
値変更操作で設定を変更された後の成形条件である。
【0296】更に、第nmax.+2回目の変更作業が行わ
れるときのステップp3′の処理では、カウンタnの現
在値2に基づいて変更履歴記憶ファイルのアドレス2に
現時点で記憶されている1つの成形条件データ、つま
り、第2回目の変更操作で値を変えられた成形条件項目
のデータを、これに対応する成形条件FIRST(m)
の対応項目データに置き換えて新たな初期値となる成形
条件FIRST(m)を生成することになるが、置き換
えが実行される前の成形条件FIRST(m)の内容は
第1回目の設定値変更操作で設定を変更された後の成形
条件であるから、当然、実際に最初に実行した成形条件
FIRST(m)の内容とは一致しない。
【0297】そして、ステップp3′の処理で置き換え
が実行された後の成形条件FIRST(m)の内容は、
第2回目の設定値変更操作で設定を変更された後の成形
条件、つまり、アドレス1に記憶された第1回目の設定
変更操作の変更履歴とアドレス2に記憶された第2回目
の設定変更操作の変更履歴とを考慮した成形条件とな
り、この成形条件FIRST(m)がその時点で再生可
能な最も古い成形条件ということになる。
【0298】つまり、変更履歴記憶ファイルのレコード
数の上限をnmax.に制限した場合には、その時点で実際
に運用されている成形条件、つまり、運用データ記憶フ
ァイルCURRENT′(m)に記憶されている成形条
件を基準としてnmax.(変更履歴記憶ファイルのレコー
ド数)を超えて過去の成形条件に遡ることはできないと
いうことである。
【0299】また、変更履歴を削除すべき区間をオペレ
ータが指定して変更履歴記憶ファイルから削除する場合
は、削除区間に対し、前述したステップd2に代わる処
理,ステップd4に代わる処理,ステップd7に代わる
処理,ステップd5に代わる処理を実行して、削除が行
われる段階で最も古い成形条件FIRST(m)を生成
して保存するようにする。当然、この場合はステップd
4に代わる処理におけるカウンタloopの初期値は削
除対象となる変更履歴の最初のアドレス値であり、ま
た、ステップd6に代わる処理でloopの比較対象と
なる値は削除対象となる変更履歴の最終アドレスであ
る。
【0300】以上に述べた通り、変更履歴記憶ファイル
を新しい変更履歴から順に過去に遡って参照して成形条
件を自動再生しても、また、変更履歴記憶ファイルを最
も古い変更履歴から新しい変更履歴に向けて順に参照す
ることで成形条件を自動再生してもよく、必要とあれ
ば、両方のプログラムをCNC装置なりホストコンピュ
ータ1なりに記憶させておいて、二者択一式でオペレー
タに再生方法を指定させることもできる。その場合、い
ずれか一方を選択させるための要求をディスプレイに表
示し、オペレータの選択操作に応じて何れか一方のプロ
グラムを起動させるようにすればよい。
【0301】前述した各実施形態では、いずれも再生位
置を指定してその時点における成形条件を直ちに再生す
る場合の処理について述べたが、更に、成形条件を段階
的に1履歴分ずつ現在から過去に遡って再生するund
o処理を実施させるようにすることもできる。
【0302】例えば、変更履歴記憶ファイルを新しい変
更履歴から順に過去に遡って成形条件を自動再生する処
理においてundo機能を実施するためには、図12乃
至図14に示した成形条件再生処理におけるステップd
4〜ステップd10の処理に代えて図32に示すステッ
プq1〜ステップq9の処理を実施すればよい。
【0303】この場合、再生位置を指定するための処
理、即ち、図12における成形条件再生処理におけるス
テップd1の処理は不要である。
【0304】ステップd2およびステップd3の処理で
テンポラリーファイルTmpCURRENT(m)とバ
ックアップファイルOrgCURRENT(m)を作成
したCNC装置は、次いで、カウンタloopの値を変
更履歴記憶ファイルの最終レコードの値nよりも1大き
な値に初期化した後(ステップq1)、カウンタloo
pの値から1を減じてカウンタloopの値を変更履歴
記憶ファイルの最終レコードの値nに戻す(ステップq
2)。
【0305】そして、カウンタloopの現在値に従っ
て、変更履歴記憶ファイルの第loop番目のレコード
におけるデータフィールドPnum(m,loop)の
値、即ち、m号射出成形機における第loop番目の設
定変更作業で設定値を変更された成形条件の構成要素番
号の値Pnum(m,loop)を読み込み、更に、該
Pnum(m,loop)の値に基いて、テンポラリー
ファイルTmpCURRENT(m)の第Pnum
(m,loop)番目のデータフィールド、要するに、
m号射出成形機における第loop番目の設定変更作業
で設定値を変更された成形条件の構成要素と同じ構成要
素の設定値を記憶したテンポラリーファイルTmpCU
RRENT(m)のデータフィールドPt(m,Pnu
m(m,loop))にアクセスし、その内容を、m号
射出成形機における第loop番目の設定変更作業で設
定値を変更される直前の当該構成要素の設定値Befo
reP(m,loop)に置き換えて、テンポラリーフ
ァイルTmpCURRENT(m)の成形条件の設定値
の内容を1レコード分だけ以前の状態に戻す(以上、ス
テップq3)。
【0306】次いで、CNC装置は、前述したステップ
d8の処理と同様にして、m号射出成形機の再生データ
記憶ファイルRECOVERY(m,loop)の各デ
ータフィールドにテンポラリーファイルTmpCURR
ENT(m)の各フィールドのデータを読み込み(ステ
ップq4)、再生データ記憶ファイルRECOVERY
(m,loop)の各フィールドに記憶されているデー
タ、即ち、現時点から1レコード分だけ過去に遡った成
形条件の一覧をディスプレイに表示し(ステップq
5)、オペレータは、必要に応じてこれらのデータを参
照する。
【0307】そして、ディスプレイを参照したオペレー
タは、これらのデータを参照するだけにとどめる場合に
は参照終了キーを操作し、また、再生した成形条件を今
後の成形作業にそのまま使用する場合には設定実行キー
を操作する。
【0308】CNC装置はステップq6の判別処理でこ
れらのキー操作を検出し、参照終了キーが操作された場
合には、更に、undo終了キーもしくはundo再実
行キーが操作されるまで待機して、どちらのキーが操作
されたかを判別し(ステップq8)、undo終了キー
が操作された場合には、undo処理を放棄して成形条
件再生処理をこのまま終了する。
【0309】また、undo再実行キーが操作されてい
た場合には、カウンタloopの値が1までディクリメ
ントされているか否か、即ち、変更履歴記憶ファイルに
おける最も古い変更履歴にまで遡ってundo処理が実
行されているか否かを判別する(ステップq9)。
【0310】カウンタloopの値が1までディクリメ
ントされていなければ更に過去の変更履歴に遡ってun
do処理を実施することが可能であるので、CNC装置
は、再びステップq2の処理に移行してカウンタloo
pの値を1ディクリメントし、前記と同様、更に変更履
歴を1レコード分だけ遡って成形条件を表示し(ステッ
プq3〜ステップq5)、オペレータによる参照終了キ
ーもしくは設定実行キーの操作を待機することになる
(ステップq6)。
【0311】また、カウンタloopの値が1までディ
クリメントされていてステップq9の判別結果が真とな
った場合には、それ以上過去に遡ってundo処理を実
行することはできないので、CNC装置はundo処理
を放棄して成形条件再生処理をこのまま終了することに
なる。
【0312】一方、ステップq6の判別処理で設定実行
キーの操作が検出された場合は、現段階でディスプレイ
に表示されている成形条件が再生対象として選択されて
いることを意味するので、CNC装置は、これに対応す
るカウンタloopの現在値を再生位置記憶レジスタk
に設定し(ステップq7)、以下、成形条件再生処理に
おけるステップd11以降の処理を前記と同様にして実
施して、再生データ記憶ファイルRECOVERY
(m,k)の各フィールドのデータを運用データ記憶フ
ァイルCURRENT′(m)のデータフィールドに設
定して今後の成形条件とする。
【0313】このようにしてundo処理を実行すれ
ば、成形条件を1つずつ過去に遡って実際に目視確認し
ながら再生すべき成形条件を選択することができるよう
になるので便利である。
【0314】また、処理に必要とされる所要時間は増大
するが、変更履歴記憶ファイルを最も古い変更履歴から
新しい変更履歴に向かって順に参照することで成形条件
を自動再生する場合においても、このundo処理は実
施可能である。
【0315】これを実現するためには、図12乃至図1
4に示した成形条件再生処理におけるステップd1〜ス
テップd10の処理に代えて図33に示すステップr1
〜ステップr14の処理を実施すればよい。
【0316】ステップr1の処理でバックアップファイ
ルOrgCURRENT(m)を作成したCNC装置
は、まず、カウンタloopの値を変更履歴記憶ファイ
ルの最終レコードの値nに初期化した後(ステップr
2)、カウンタloop1に変更履歴記憶ファイルの先
頭アドレスを示す値1を設定する(ステップr3)。
【0317】次いで、CNC装置は、前述したステップ
d2の処理と同様にしてテンポラリーファイルTmpC
URRENT(m)を生成するが、この場合、TmpC
URRENT(m)の各フィールドに読み込まれるの
は、その時点における運用データ記憶ファイルのデータ
ではなく、そのときに保存されている最も古い成形条件
の各成形条件項目のデータFIRSTP(m,1)〜F
IRSTP(m,PMAX)の各データである(ステッ
プr4)。
【0318】次いで、CNC装置は、ステップr5に示
すPt(m,Pnum(m,loop1))=Afte
rP(m,loop1)の処理と、カウンタloop1
の値を1インクリメントするステップr11の処理を、
loop1=loopとなってステップr6の判別結果
が真となるまでの間繰り返し実行することにより、変更
履歴記憶ファイルの変更履歴を最も古い方(loop1
=1)から順に新しい方(loop1+1)へと辿っ
て、TmpCURRENT(m)に含まれる成形条件の
データの各々を順に新しいものに更新していき、最終的
に、第loop回目の変更作業が行われた時点の成形条
件をTmpCURRENT(m)に再現する。
【0319】最初にundo処理を実行するときのカウ
ンタloopの値はnであるから、要するに、第1回目
のundo処理では第n回目の変更作業が行われた時点
の成形条件、つまり、undo処理を最初に実行した時
点の運用データよりも1レコード前の成形条件がTmp
CURRENT(m)に再現され、このデータが再生デ
ータ記憶ファイルRECOVERY(m,loop)に
読み込まれることになる(ステップr7)。
【0320】ステップr7〜ステップr10の処理に関
しては図12で説明したステップq4〜ステップq7の
処理と同様であるので、ここでは説明は省略する。
【0321】ステップr12の判別処理でundo再実
行キーの操作が検出された場合、CNC装置は、カウン
タloopの値が1までディクリメントされているか否
か、即ち、変更履歴記憶ファイルにおける最も古い変更
履歴にまで遡ってundo処理が実行されているか否か
を判別するが(ステップr13)、カウンタloopの
値が1までディクリメントされていなければ更に過去の
変更履歴に遡ってundo処理を実施することが可能で
あるので、CNC装置は、カウンタloopの値を1デ
ィクリメントし(ステップr14)、カウンタloop
1の値を再び1に初期化して(ステップr3)、前記と
同様の処理を繰り返し実行し、更に1レコード前の成形
条件をTmpCURRENT(m)に再現し、このデー
タを再生データ記憶ファイルRECOVERY(m,l
oop)に設定することになる(ステップr4〜ステッ
プr7,ステップr11)。
【0322】この処理では、成形条件を1レコード分過
去に遡る度に、TmpCURRENT(m)に最初の成
形条件であるFIRSTP(m,1)〜FIRSTP
(m,PMAX)を初期値として設定し、更に、変更履
歴記憶ファイルをloop1=1から順にloop1=
loopまで辿って成形条件を順に再現しなければなら
ないので、loopの値が大きい場合、要するに、多数
の変更履歴が蓄積されている場合には、前述した図32
の処理に比べて処理時間が相当に増大するが、結果的な
作用効果としては前述した図32の処理と同様のものを
得ることが可能である。
【0323】
【発明の効果】本発明によれば、過去の成形条件を自動
処理によって容易に再生して参照することができ、ま
た、再生した成形条件を実行用の設定データとしてその
まま射出成形機に設定することもできる。
【0324】しかも、成形条件を形成する複数の構成要
素のうち実際に設定変更された構成要素のみを変更履歴
記憶ファイルに記憶させ、現時点で実行している成形条
件から変更履歴記憶ファイルを順に古い方に溯って成形
条件の各項目のデータの置き換えを行うか、または、最
初に実行した成形条件の初期値から変更履歴記憶ファイ
ルを順に新しい方に辿って成形条件の各項目のデータの
置き換えを行うことで過去の成形条件を再生するように
しているので、設定変更の度に全ての成形条件を保存し
て変更履歴を保存する従来の装置に比べ、必要メモリの
容量を大幅に軽減することができる。
【0325】更に、再生すべき成形条件を特定して選択
するための手段としては、設定変更時刻または設定変更
時刻の幅を指定して再生すべき成形条件を自動選択する
方法、生産ショット数または生産ショット数の幅を指定
して再生すべき成形条件を自動選択する方法、キーワー
ドを指定して再生すべき成形条件を自動選択する方法、
更に、様々なキーワードを相互に関連して記憶するデー
タベースを備え、指定されたキーワードもしくは指定さ
れたキーワードと関連のあるキーワードを有する変更履
歴を検索して再生すべき成形条件を選択する方法、設定
変更された成形条件の構成要素を指定して再生すべき成
形条件を自動選択する方法、および、変更履歴記憶ファ
イルをディスプレイに一覧表示して再生すべき成形条件
を手動選択する方法のうち、任意の方法を選択して成形
条件を検索することができるので、再生すべき過去の成
形条件を容易に検索することができる。
【0326】特に、指定されたキーワードもしくは指定
されたキーワードと関連のあるキーワードを有する変更
履歴をデータベースを介して検索することによって再生
すべき成形条件を選択する場合は、変更履歴記憶ファイ
ルに1つのキーワードを保存するだけで、これと関連す
る様々なキーワードを用いた検索処理を実施することが
でき、しかも、変更履歴記憶ファイルのレコードには1
つのキーワードだけを記憶させれば済むので、メモリ容
量の節約が可能になる。
【0327】また、複数の指定方法を組み合わせて再生
すべき成形条件を特定することができるので、様々な指
定方法を組み合わせた絞り込みによる成形条件の特定作
業も容易に実施することができる。
【0328】更に、成形条件を再現する時点を設定する
手段の1操作毎に1変更履歴分ずつ過去に遡って成形条
件を再生することができるので、比較的最近の成形条件
を再現しようとする場合にも便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概念図である。
【図2】射出成形機毎のCNC装置によって変更履歴記
憶ファイルを個別に管理する場合のCNC装置の内部処
理のあらましを示すブロック図である。
【図3】ホストコンピュータにより各射出成形機毎の変
更履歴記憶ファイルを一括管理する場合の内部処理のあ
らましを示すブロック図である。
【図4】変更履歴記憶ファイルの具体例を示す概念図で
ある。
【図5】ホストコンピュータ側の運用データ記憶ファイ
ルの構成を示す概念図である。
【図6】ホストコンピュータ側の再生データ記憶ファイ
ルの構成を示す概念図である。
【図7】成形条件の設定変更処理の概略を示すフローチ
ャートである。
【図8】成形条件の設定変更処理の概略を示すフローチ
ャートの続きである。
【図9】変更履歴記憶ファイルへの新レコードの追加処
理の概略を示すフローチャートである。
【図10】変更履歴記憶ファイルへの新レコードの追加
処理の概略を示すフローチャートの続きである。
【図11】ホストコンピュータで変更履歴記憶ファイル
を一括管理する場合の情報収集処理の概略を示すフロー
チャートである。
【図12】射出成形機毎のCNC装置によって変更履歴
記憶ファイルを個別に管理する場合の成形条件再生処理
の概略を示すフローチャートである。
【図13】射出成形機毎のCNC装置によって変更履歴
記憶ファイルを個別に管理する場合の成形条件再生処理
の概略を示すフローチャートの続きである。
【図14】射出成形機毎のCNC装置によって変更履歴
記憶ファイルを個別に管理する場合の成形条件再生処理
の概略を示すフローチャートの続きである。
【図15】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理する場合の成形条件再生処理
の概略を示すフローチャートである。
【図16】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理してCNC装置とのデータ転
送を行いながら成形条件再生処理を行う場合のCNC装
置側の処理の概略を示すフローチャートである。
【図17】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理してCNC装置とのデータ転
送を行いながら成形条件再生処理を行う場合のCNC装
置側の処理の概略を示すフローチャートの続きである。
【図18】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理してCNC装置とのデータ転
送を行いながら成形条件再生処理を行う場合のCNC装
置側の処理の概略を示すフローチャートの続きである。
【図19】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理してCNC装置とのデータ転
送を行いながら成形条件再生処理を行う場合のホストコ
ンピュータ側の処理の概略を示すフローチャートであ
る。
【図20】ホストコンピュータで各射出成形機の変更履
歴記憶ファイルを一括管理してCNC装置とのデータ転
送を行いながら成形条件再生処理を行う場合のホストコ
ンピュータ側の処理の概略を示すフローチャートの続き
である。
【図21】再生方法の選択処理を示すフローチャートで
ある。
【図22】再生方法の選択処理を示すフローチャートの
続きである。
【図23】レコードアドレスを直接指定することによっ
て成形条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理
を示すフローチャートである。
【図24】設定変更時刻を指定することによって成形条
件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を示すフ
ローチャートである。
【図25】通算ショット数を指定することによって成形
条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を示す
フローチャートである。
【図26】設定変更された成形条件の構成要素を指定す
ることによって成形条件再生の対象となる時点を指定す
る場合の処理を示すフローチャートである。
【図27】補足データとして設定されたキーワードを指
定することによって成形条件再生の対象となる時点を指
定する場合の処理を示すフローチャートである。
【図28】変更履歴記憶ファイルの他の例を示す概念図
である。
【図29】変更履歴記憶ファイルの更に他の例を示す概
念図である。
【図30】変更履歴記憶ファイルにレコードの容量制限
がある場合の新レコードの追加処理について示すフロー
チャートである。
【図31】変更履歴記憶ファイルにレコードの容量制限
がある場合の新レコードの追加処理について示すフロー
チャートである。
【図32】undo処理の実施に必要とされる処理の概
略を示すフローチャートである。
【図33】undo処理の実施に必要とされる処理の概
略を示すフローチャートである。
【図34】設定変更時刻の幅を指定することによって成
形条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を示
すフローチャートである。
【図35】設定変更時刻の幅を指定することによって成
形条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を示
すフローチャートの続きである。
【図36】通算ショット数の幅を指定することによって
成形条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を
示すフローチャートである。
【図37】通算ショット数の幅を指定することによって
成形条件再生の対象となる時点を指定する場合の処理を
示すフローチャートの続きである。
【図38】通算ショット数の幅と設定変更時刻の幅との
組み合わせによって成形条件再生の対象となる時点を指
定する場合の処理を示すフローチャートである。
【図39】通算ショット数の幅と設定変更時刻の幅との
組み合わせによって成形条件再生の対象となる時点を指
定する場合の処理を示すフローチャートの続きである。
【図40】スケジュールデータファイルの一例を示す概
念図である。
【図41】金型ファイルの一例を示す概念図である。
【図42】樹脂ファイルの一例を示す概念図である。
【図43】データベースを利用して補足データとして設
定されたキーワードを指定することによって成形条件再
生の対象となる時点を指定する場合の処理の主要部を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 データ伝送路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形条件が設定される毎に、変更された
    成形条件の構成要素とその変更前設定値を変更履歴記憶
    ファイルに変更順を対応させて書き込み保存する変更履
    歴作成手段と、成形条件を再生する時点を設定する設定
    手段と、成形条件を再生する時点が設定されると該設定
    行為が行われた時点の成形条件の構成要素の内、前記変
    更履歴記憶ファイルの最新の変更履歴から順に溯って読
    み出される構成要素に対応する設定値を、前記読み出さ
    れた変更前設定値に置き換えて成形条件を再生する手段
    とを備えたことを特徴とする射出成形機における成形条
    件再生装置。
  2. 【請求項2】 成形条件が設定される毎に、変更された
    成形条件の構成要素とその変更後設定値を変更履歴記憶
    ファイルに変更順を対応させて書き込み保存する変更履
    歴作成手段と、成形条件を再現する時点を設定する設定
    手段と、成形条件を再現する時点が設定されると最初の
    成形条件の構成要素の内、前記変更履歴記憶ファイルの
    古い変更履歴から順行して読み出される構成要素に対応
    する設定値を、前記読み出された変更後設定値に置き換
    えて成形条件を再生する手段とを備えたことを特徴とす
    る射出成形機における成形条件再生装置。
  3. 【請求項3】 前記成形条件を再現する時点を設定する
    手段は、1操作毎に、成形条件を再現する時点を1変更
    履歴分ずつ過去に遡って指定するものである請求項1ま
    たは請求項2記載の射出成形機における成形条件再生装
    置。
  4. 【請求項4】 再生した成形条件をディスプレイに表示
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の内いずれか一項に記載の射出成形機における成形条件
    再生装置。
  5. 【請求項5】 再生した成形条件を実行用の成形条件と
    して設定できるようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の内いずれか一項に記載の射出成形機におけ
    る成形条件再生装置。
  6. 【請求項6】 複数の射出成形機をホストコンピュータ
    に接続し、ホストコンピュータによって各射出成形機の
    変更履歴を一括管理するようにしたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項5の内いずれか一項に記載の射出成形
    機における成形条件再生装置。
  7. 【請求項7】 前記成形条件を再現する時点を設定する
    手段は、前記変更履歴記憶ファイルをディスプレイに一
    覧表示して該変更履歴記憶ファイルから再生すべき時点
    を設定できるようにしたことを特徴とする請求項1ない
    し請求項2または請求項4ないし請求項6の内いずれか
    一項に記載の射出成形機における成形条件再生装置。
  8. 【請求項8】 前記変更履歴作成手段は、成形条件が設
    定変更される度にその設定変更時刻を変更履歴に対応し
    て前記変更履歴記憶ファイルに保存し、前記成形条件を
    再現する時点を設定する手段は設定変更時刻または設定
    変更時刻の幅を指定することによって前記変更履歴記憶
    ファイルから再生すべき成形条件を設定できるようにし
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項2または請求
    項4ないし請求項7の内いずれか一項に記載の射出成形
    機における成形条件再生装置。
  9. 【請求項9】 前記変更履歴作成手段は、成形条件が設
    定変更される度にその時のショット数を変更履歴に対応
    して前記変更履歴記憶ファイルに保存し、前記成形条件
    を再現する時点を設定する手段はショット数またはショ
    ット数の幅を指定することによって前記変更履歴記憶フ
    ァイルから再生すべき成形条件を設定できるようにした
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項2または請求項
    4ないし請求項7の内いずれか一項に記載の射出成形機
    における成形条件再生装置。
  10. 【請求項10】 前記変更履歴作成手段は、成形条件が
    設定変更される度に任意のキーワードを変更履歴に対応
    して前記変更履歴記憶ファイルに保存し、前記成形条件
    を再現する時点を設定する手段はキーワードを指定する
    ことによって前記変更履歴記憶ファイルから再生すべき
    成形条件を設定できるようにしたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項2または請求項4ないし請求項7の内
    いずれか一項に記載の射出成形機における成形条件再生
    装置。
  11. 【請求項11】 様々なキーワードを相互に関連して記
    憶するデータベースを有し、前記成形条件を再現する時
    点を設定する手段は前記変更履歴記憶ファイルから指定
    されたキーワードもしくは指定されたキーワードと関連
    のあるキーワードを有する変更履歴を検索して再生すべ
    き成形条件を設定できるようにしたことを特徴とする請
    求項10記載の射出成形機における成形条件再生装置。
  12. 【請求項12】 前記成形条件を再現する時点を設定す
    る手段は設定変更された成形条件の構成要素を指定する
    ことによって前記変更履歴記憶ファイルから再生すべき
    成形条件を設定できるようにしたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項2または請求項4ないし請求項7の内
    いずれか一項に記載の射出成形機における成形条件再生
    装置。
  13. 【請求項13】 前記成形条件を再現する時点を設定す
    る手段は、前記変更履歴記憶ファイルをディスプレイに
    一覧表示して変更履歴記憶ファイルから再生すべき時点
    を設定する機能、成形条件が設定変更された時の時刻ま
    たは時刻幅を指定して変更履歴記憶ファイルから再生す
    べき時点を設定する機能、成形条件が設定変更された時
    のショット数またはショット数の幅を指定して変更履歴
    記憶ファイルから再生すべき時点を設定する機能、成形
    条件が設定変更された時に保存されたキーワードを指定
    して変更履歴記憶ファイルから再生すべき時点を設定す
    る機能、または、設定変更された成形条件の構成要素を
    指定して変更履歴記憶ファイルから再生すべき成形条件
    を設定する機能のうち少なくとも2以上の設定機能を有
    し、2以上の設定機能で重複して指定された時点を成形
    条件を再現する時点として選択するものである請求項1
    ないし請求項2または請求項4ないし請求項7の内いず
    れか一項に記載の射出成形機における成形条件再生装
    置。
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