JPH11333267A - 液体濾過装置及びそれを用いた燃料電池発電装置 - Google Patents

液体濾過装置及びそれを用いた燃料電池発電装置

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JPH11333267A
JPH11333267A JP14556698A JP14556698A JPH11333267A JP H11333267 A JPH11333267 A JP H11333267A JP 14556698 A JP14556698 A JP 14556698A JP 14556698 A JP14556698 A JP 14556698A JP H11333267 A JPH11333267 A JP H11333267A
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water
liquid
filtration
cooling
permeated
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JP14556698A
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English (en)
Inventor
Norihisa Kamiya
規寿 神家
Yuji Sawada
雄治 澤田
Masashi Tatsumori
正史 立森
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス回数が少なく、しかも、ランニ
ングコストが低い液体濾過装置、及び、そのような液体
濾過装置を用いた発電効率の高い燃料電池発電装置を提
供する。 【解決手段】 分離膜を備えて、供給用ポンプ53によ
り供給される被処理液を分離膜を透過した透過液と透過
しない非透過液とに分離排出して濾過処理する濾過処理
部51が設けられた液体濾過装置において、その濾過処
理部51から排出される非透過液を、供給用ポンプ53
による被処理液の供給経路52における供給用ポンプ5
3の下流側に戻すことにより、非透過液を濾過処理部5
1を通る循環経路Lにて循環させる循環用ポンプ56が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離膜を備えて、
供給用ポンプにより供給される被処理液を前記分離膜を
透過した透過液と透過しない非透過液とに分離排出して
濾過処理する濾過処理部が設けられた液体濾過装置、及
び、その液体濾過装置を用いた燃料電池発電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる液体濾過装置においては、分離膜
表面に被処理液中の不純物が堆積すると濾過処理性能が
低下するので、分離膜表面に被処理液中の不純物が堆積
するのを被処理液の流れによって抑制するように、濾過
処理部を流れる被処理液の流速を速くしている。その場
合、不純物の堆積を抑制すべく被処理液の流速を設定し
た状態で得られる透過液の量(以下、濾過処理能力と略
記する場合がある)を、必要とする透過液の量と略同一
又はやや多めに設定すると、被処理液の流れによって分
離膜表面への不純物の堆積を抑制してはいるものの、分
離膜表面への不純物の堆積状態が濾過処理に悪影響を与
える程度にまで達するのが速く、分離膜から堆積物を除
去したり、分離膜を交換したりするためのメンテナンス
の回数が多くなるという問題が発生する。
【0003】そこで、従来は、必要とする透過液の量よ
りも濾過処理能力を大きく設定して、図4に示すよう
に、分離膜を透過した透過液の一部を供給用ポンプ53
による被処理液の供給経路52における供給用ポンプ5
3よりも上流側に戻す透過液戻し流路69、又は、非透
過液を供給経路52における供給用ポンプ53よりも上
流側に戻す非透過液戻し流路70を設け、供給用ポンプ
53によって、被処理液とともに、透過液戻し流路69
を戻ってくる透過液、又は、非透過液戻し流路70を戻
ってくる非透過液を濾過処理部51に供給することによ
り、分離膜表面に不純物が堆積するのを液の流れによっ
て抑制できるように、濾過処理部内の流速を速くしてい
た。そして、必要とする透過液の量よりも濾過処理能力
を大きく設定して、分離膜表面を広くすることにより、
分離膜表面への不純物の堆積状態が濾過処理に悪影響を
与える程度にまで達するの遅らせて、分離膜から堆積物
を除去したり、分離膜を交換したりするためのメンテナ
ンスの回数を減らすようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、供給用ポンプによって、多量の液を分離膜を透過さ
せることが可能な圧力にまで圧力を上げて濾過処理部に
供給する必要があるため、供給用ポンプとして大吐出量
で高揚程の大型のポンプが必要となり、供給用ポンプの
消費電力が多くなって、ランニングコストが高くなると
いう問題があった。
【0005】又、装置内から排出される水蒸気を含んだ
排ガスを冷却して凝縮水を得る冷却手段と、その冷却手
段にて得られた凝縮水が冷却水として供給されて、発熱
部分を水冷する水冷手段が設けらた燃料電池発電装置に
おいては、液体濾過装置を用いて、冷却手段にて得られ
た凝縮水を濾過処理し、濾過処理後の凝縮水を水冷手段
に供給するように構成しているが、供給用ポンプの駆動
電力は装置内で発電した電力で賄うように構成してあ
る。そこで、液体濾過装置として上述の従来のものを用
いると、供給用ポンプの消費電力が多くなるために、燃
料電池発電装置の実質的な発電効率が低くなるという問
題があった。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、メンテナンス回数が少な
く、しかも、ランニングコストが低い液体濾過装置を提
供することにあり、第2の目的は、そのような液体濾過
装置を用いた発電効率の高い燃料電池発電装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、図3に示すように、供給用ポンプ53によ
って、被処理液が分離膜を透過させることが可能な圧力
にて濾過処理部51に供給され、並びに、循環用ポンプ
56によって、濾過処理部1から排出された非透過液
が、供給用ポンプ53による被処理液の供給経路52に
おける供給用ポンプ53の下流側に戻されて、濾過処理
部51を通る循環経路Lにて循環させられるので、非透
過液は循環経路Lを分離膜を透過可能な圧力で循環する
ことになる。従って、供給用ポンプによって供給される
被処理液と、循環用ポンプによって循環させられる非透
過液とが濾過処理部を流れることになるので、濾過処理
部内の流量を多くして、分離膜表面に不純物が堆積する
のを抑制するように、濾過処理部内の流速を速くするこ
とができる。
【0008】しかも、供給用ポンプにより、多くとも、
必要とする透過液の量よりもやや多い量の被処理液を、
分離膜を透過させることが可能な圧力にて供給するだけ
でよいので、供給用ポンプとしては、従来の供給用ポン
プと同程度の揚程にするにしても、吐出量は従来よりも
少ない小型のものを使用することができて、消費電力を
少なくすることができる。又、循環用ポンプとしては、
濾過処理部を通過するときの圧力損失を回復することが
できるだけの圧力を上げられればよいので、揚程が従来
の供給用ポンプよりも低い小型のものを使用することが
できて、消費電力を少なくすることができる。従って、
供給用ポンプ及び循環用ポンプ夫々の消費電力を合わせ
たものを、従来の供給用ポンプの消費電力よりも少なく
することができる。その結果、分離膜表面に不純物が堆
積するのを抑制するように濾過処理部内の流速を速くす
ることができて、メンテナンス回数を少なくすることが
でき、しかも、ポンプの消費電力を従来よりも少なくし
て、ランニングコストを低減することができるようにな
った。
【0009】請求項2に記載の特徴構成によれば、供給
用ポンプによって、複数の濾過処理部のうちの一つに対
して被処理液が供給され、並びに、循環ポンプによっ
て、非透過液が複数の濾過処理部を順次巡りながら循環
経路を循環させられるので、分離膜表面に不純物が堆積
するのを抑制するように、各濾過処理部内の流速を速く
することができる。しかも、供給用ポンプとしては、従
来の供給用ポンプと同程度の揚程にするにしても、吐出
量は従来よりも少ない小型のものを使用することができ
て、消費電力を少なくすることができる。又、循環用ポ
ンプとしては、各濾過処理部を通過するときの圧力損失
を合わせただけの圧力を回復することができればよいの
で、揚程が従来の供給用ポンプよりも低い小型のものを
使用することができて、消費電力を少なくすることがで
きる。従って、供給用ポンプ及び循環用ポンプ夫々の消
費電力を合わせたものを、従来の供給用ポンプの消費電
力よりも少なくすることができる。ちなみに、供給用ポ
ンプによって、複数の濾過処理部に対して並行して被処
理液を供給し、並びに、各濾過処理部毎に各別に循環経
路を通じて非透過液を循環させるように構成することが
できるが、この場合、各濾過処理部毎に循環経路及び循
環用ポンプを設ける必要があるので、コストアップとな
る。従って、請求項2に記載の特徴構成によれば、複数
の濾過処理部を設けて濾過処理能力を増大させた液体濾
過装置において本発明を実施するに当たって、実施コス
トを低減することができる。
【0010】請求項3に記載の特徴構成によれば、分離
膜が逆浸透膜である。従って、分離膜として逆浸透膜を
用いた液体濾過装置において、分離膜表面に不純物が堆
積するのを抑制するように濾過処理部内の流速を速くす
ることができて、メンテナンス回数を少なくすることが
でき、しかも、ポンプの消費電力を従来よりも少なくし
て、ランニングコストを低減することができるようにな
った。ちなみに、逆浸透膜は、例えば、被処理液からイ
オンを効率よく除去することができるので、純水を生成
するのに適している。
【0011】請求項4に記載の特徴構成によれば、装置
内から排出される水蒸気を含んだ排ガスを冷却して凝縮
水を得る冷却手段と、その冷却手段にて得られた凝縮水
が冷却水として供給されて、発熱部分を水冷する水冷手
段が設けられた燃料電池発電装置において、請求項1〜
3のいずれか1項に記載の液体濾過装置を用いて冷却手
段にて得られた凝縮水を濾過処理し、濾過処理後の凝縮
水を水冷手段に供給するように構成されている。従っ
て、液体濾過装置におけるポンプの消費電力を従来より
も少なくすることができるので、燃料電池発電装置の発
電効率を従来よりも向上することができるようになっ
た。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて、本発明の
液体濾過装置の実施の形態を説明する。液体濾過装置に
は、分離膜として逆浸透膜(図示せず)を備えた濾過処
理部51と、被処理液としての原水を濾過処理部51に
供給するための原水供給路(供給経路に相当する)52
と、その原水供給路52に介装した供給用ポンプ53
と、逆浸透膜を透過して濾過処理部51から排出される
透過水(透過液に相当する)を導く透過水路54と、逆
浸透膜を透過せずに濾過処理部51から排出される非透
過水(非透過液に相当する)を原水供給路52における
供給用ポンプ53の介装箇所よりも下流側に戻す非透過
水戻し流路55等を備えてある。非透過水戻し流路55
と原水供給路52の一部を利用して、非透過水を濾過処
理部51を通じて循環させる循環経路Lを形成して、そ
の循環経路Lに循環用ポンプ56を介装してある。
【0013】濾過処理部51は2個設け、原水供給路5
2は、2個の濾過処理部51のうちの1個に接続し、非
透過水戻し流路55は、原水供給路52にて原水が供給
される濾過処理部51から排出される非透過水を他の濾
過処理部51に供給し、その濾過処理部51から排出さ
れる非透過水を原水供給路52における供給用ポンプ5
3の介装箇所よりも下流側の箇所に戻すように設けてあ
る。尚、2個の濾過処理部51は同様に構成してある
が、以下の説明では、2個の濾過処理部51のうち、原
水供給路52を接続したものを1段目、他方のものを2
段目と記載する場合がある。つまり、循環経路Lを、非
透過液が2個の濾過処理部51を順次巡って循環するよ
うに構成してある。透過水路54は、2個の濾過処理部
51夫々から排出される透過水を導くように、2個の濾
過処理部51夫々に接続してある。
【0014】循環経路Lを循環する非透過水の一部を導
いて排水するように、2段目の濾過処理部51から排出
された非透過水を導く非透過水戻し流路55から、非透
過水排水路57を分岐させてある。2段目の濾過処理部
51から排出された非透過水を、非透過水排水路57に
より排水する分と非透過水戻し流路55により循環させ
る分とに分ける分配比を調節するために、非透過水排水
路57に排水流量調節弁58を、非透過水戻し流路55
に循環流量調節弁59を夫々介装してある。更に、非透
過水排水路57による排水量、及び、非透過水戻し流路
55による循環量を検出すべく、非透過水排水路57に
排水流量計60を、非透過水戻し流路55に循環流量計
61を夫々設けてある。そして、非透過水排水路57を
通じて、循環経路Lを循環する非透過水の一部を排水す
ることにより、循環経路Lを循環する非透過水の不純物
の濃度が高くなるのを防止している。
【0015】透過水路54と原水供給路52における供
給用ポンプ53の介装箇所よりも上流側の部分とを透過
水戻し流路62にて接続して、その透過水戻し流路62
にて、透過水路54を通流する透過水を原水供給路52
における供給用ポンプ53の介装箇所よりも上流側に戻
すことができるようにしてある。透過水路54における
透過水戻し流路62の接続箇所よりも上流側に、透過水
路54を通流する透過水の流量を検出する透過水流量セ
ンサ63を設け、更に、透過水戻し流路62に透過水戻
し流量調節弁64を、透過水路54における透過水戻し
流路62の接続箇所よりも下流側に透過水供給流量調節
弁65を設けてある。
【0016】原水供給路52には、濾過処理部51に供
給する原水から不純物を除去するために、活性炭カート
リッジ66及びプレフィルタ67を介装してある。
【0017】供給用ポンプ53はインバータ制御により
回転数を調節するように構成してある。そして、制御装
置68により、透過水流量センサ63の検出流量が設定
値になるように供給用ポンプ53を制御するように構成
してある。尚、通常の運転時は、透過水戻し流量調節弁
64を全閉して、透過水の全量を透過水の使用先に供給
するようになっているが、適宜、透過水戻し流量調節弁
64及び透過水供給流量調節弁65夫々の開度を調節し
て、透過水の一部を原水供給路52に戻すこともでき
る。
【0018】次に、所定の流量の透過水を得るための、
原水供給量、非透過水循環量及び非透過水排水量を調節
するための一例を説明する。例えば、5リットル/mi
nの透過水を得る場合、原水を6.6リットル/min
で供給できるように、供給用ポンプ53を制御し、循環
用ポンプ56により25リットル/minで被処理水
(供給用ポンプ53にて供給される原水と、非透過水戻
し流路55から戻される非透過水が混合されたもの)を
1段目の濾過処理部51に供給する。この場合、供給用
ポンプ53の揚程は70mAqであり、循環用ポンプ5
6の揚程は20mAqである。すると、2個の濾過処理
部51から合わせて5リットル/minで透過水が排出
され、2段目の濾過処理部51から20.1リットル/
minで非透過水が排出され、その非透過水を、非透過
水排水路57側が1.7リットル/minになり、非透
過水戻し流路55側が18.4リットル/minになる
ように、排水流量調節弁58及び循環流量調節弁59を
夫々調節する。
【0019】上述のように供給用ポンプ53及び循環用
ポンプ56を運転した場合、供給用ポンプ53の消費電
力は0.4kWであり、循環用ポンプ56の消費電力は
0.4kWであり、両者を合わせると0.8kWとな
る。ちなみに、図4に示す従来の液体濾過装置におい
て、5リットル/minの透過水を得る場合、供給用ポ
ンプ53としては、吐出流量が25リットル/min、
揚程が70mAqのものが必要となり、そのものの消費
電力は1.5kWである。従って、本発明の液体濾過装
置では、従来に比べて、ポンプの消費電力を47%程度
削減することができる。
【0020】次に、図2に基づいて、上述のように構成
した液体濾過装置を用いたリン酸型の燃料電池発電装置
の実施の形態について説明する。燃料電池発電装置に
は、燃料ガス路1を通じて供給される燃料ガス中の水素
ガスと、空気路2を通じて供給される反応空気中の水素
とを電気化学反応させて発電する燃料電池発電部3を設
けてある。燃料電池発電部3は、図示は省略するが、リ
ン酸を含有した電解質層の一方の面に燃料極を、他方の
面に酸素極を夫々備えたセルの複数を積層して構成して
あり、各セルの燃料極に燃料ガスが供給され、並びに、
各セルの酸素極に反応用空気が供給されて、各セルにお
いて水素と酸素とを電気化学反応させて発電させるよう
になっている。又、各セルの燃料極から燃料極排ガスが
燃料極排ガス路4に対して排出され、各セルの酸素極か
ら酸素極排ガスが酸素極排ガス路5に対して排出される
ようになっている。尚、各セルの酸素極から酸素極排ガ
ス路5に排出される酸素極排ガスには、水素と酸素との
電気化学反応により生成した水蒸気が含まれ、各セルの
燃料極から燃料極排ガス路4に排出される燃料極排ガス
には水素ガスが残留している。
【0021】更に、燃料電池発電部3には、各セルにお
ける水素と酸素との電気化学反応が発熱反応であること
から、冷却水往路6を通じて供給される冷却水により、
セルを水冷する水冷部7を設けてある。その水冷部7か
ら冷却水が冷却水復路8に排出される。そして、冷却水
往路6に冷却水を供給するとともに、冷却水復路8を通
じて戻ってくる冷却水から水蒸気を分離するように、気
水分離装置9を冷却水往路6及び冷却水復路8に接続
し、冷却水往路6には冷却水ポンプ10を介装してあ
る。
【0022】次に、燃料電池発電部3に燃料ガスを供給
するための構成について説明する。天然ガス等の炭化水
素系の原燃料ガスを、原燃料ガス路11を通じて脱硫装
置12に供給して脱硫し、その脱硫原燃料ガスを、ガス
路13を通じてエジェクタ14に送り、そのエジェクタ
14おいて、脱硫原燃料ガスと気水分離装置9から水蒸
気路15を通じて送られてくる水蒸気と混合させて、ガ
ス路16を通じて改質装置17に送る。改質装置17に
おいて、原燃料ガスと水蒸気とを改質反応させて、水素
ガス及び一酸化炭素ガスを含有する改質ガスを生成し、
その改質ガスをガス路18を通じて変成装置19に送
る。変成装置19において、改質ガス中の一酸化炭素ガ
スと水蒸気とを変成反応させることにより、水素ガス及
び二酸化炭素ガスを含有する変成ガスを生成し、その変
成ガスを燃料ガスとして燃料ガス路1を通じて燃料電池
発電部3に供給する。
【0023】空気路2には、空気供給用のブロア20を
接続してある。
【0024】改質装置17における改質反応は吸熱反応
であることから、改質装置17には、反応熱を与えるた
めのバーナ21を設けてある。燃料極排ガス路4及び空
気路2夫々をバーナ21に接続して、バーナ21におい
て、燃料電池発電部3から排出される燃料極排ガスを燃
焼させるようにしてある。バーナ21から排出される水
蒸気を含んだ燃焼排ガスを導く燃焼排ガス路22を、酸
素極排ガス路5に接続して、その酸素極排ガス路5によ
って、燃料電池発電部3から排出される燃料極排ガスと
バーナ21から排出される燃焼排ガスとを共に排出する
ようにしてある。
【0025】変成装置19における変成反応は発熱反応
であることから、変成装置16には、供給される冷却水
により水冷作用する水冷部23を設けてあり、その水冷
部23にも気水分離装置9から冷却水を供給するととも
に、水冷部23から冷却水を気水分離装置9に戻すよう
に、水冷部23に、冷却水往路6及び冷却水復路8を接
続してある。
【0026】冷却水往路6には、2個の排熱回収用の熱
交換器24,25を縦列状に並べて介装してある。上流
側の熱交換器24には高温水回収路26を接続して、熱
交換器24において、冷却水往路6を通流する冷却水に
より高温水回収路26を通流する水を加熱して、95〜
120°C程度の高温水を得るようにしてある。気水分
離装置9の気相部に水蒸気回収路36を接続して、その
水蒸気回収路36により、適宜、水蒸気を取り出せるよ
うにしてある。
【0027】酸素極排ガス路5には、そこを通流する水
蒸気を含んだ排ガス(燃料極排ガスと燃焼排ガスが含ま
れる)を冷却して凝縮水を得る冷却手段としての熱交換
器27を介装してある。冷却塔28に接続した冷却水循
環路29に対して、酸素極排ガス路5に介装した熱交換
器27及び冷却水往路6に介装した熱交換器25を、熱
交換器27が冷却塔28に対して上流側に位置するよう
に接続して、熱交換器27及び熱交換器25に、順次、
冷却塔28からの冷却水を通流させるようにしてある。
そして、冷却水循環路29を通流する冷却水の冷却作用
により、熱交換器27においては酸素極排ガス路5を通
流する排ガスを冷却して水蒸気を凝縮させ、並びに、熱
交換器25においては冷却水往路6を通流する冷却水を
冷却するように構成してある。
【0028】更に、冷却水循環路29において、冷却塔
28に対して熱交換器25よりも下流側に位置する部分
に、排熱回収用の熱交換器30を介装し、その熱交換器
30に温水回収路31を接続して、熱交換器30におい
て、冷却水循環路29を通流する冷却水により温水回収
路31を通流する水を加熱して、55〜80°C程度の
温水を得るようにしてある。
【0029】熱交換器27で得られた凝縮水をタンク3
2にて貯留すべく、熱交換器27とタンク32とを凝縮
水路33にて接続してある。図中の34は、タンク32
に水を補給する補給水路である。
【0030】そして、液体濾過装置Pを、その原水供給
路52をタンク32に接続し、並びに、透過水路54を
冷却水往路6に接続した状態で設けて、透過水路54に
濾過処理水ポンプ35を介装してある。つまり、タンク
32内の水を液体濾過装置Pにて濾過処理し、濾過処理
後の水を、濾過処理水ポンプ35によって冷却水往路6
に供給して、その冷却水往路6を通じて水冷部7及び水
冷部23に供給するようにしてある。従って、水冷部7
及び水冷部23が、冷却手段としての熱交換器27で得
られた凝縮水が冷却水として供給されて、発熱部分を水
冷する水冷手段に相当する。
【0031】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、2個の濾過処理部
51を設ける場合について例示したが、濾過処理部51
の設置数は適宜変更可能であり、1個でも、3個以上で
もよい。濾過処理部51を3個以上設ける場合も、上述
の実施形態と同様に、循環経路Lは、非透過水を複数の
濾過処理部51を順次巡って循環させるように構成す
る。
【0032】(ロ) 循環経路Lにおける循環用ポンプ
56の介装箇所は変更可能であり、例えば、2段目の濾
過処理部51と原水供給路52を接続する非透過水戻し
流路55に介装してもよい。
【0033】(ハ) 分離膜の具体構成としては、上記
の実施形態において例示した逆浸透膜に限定されるもの
ではなく、精密濾過膜、限外濾過膜等種々のものを適用
することができる。
【0034】(ニ) 本発明による液体濾過装置を燃料
電池発電装置で用いる場合、燃料電池発電装置の形式と
しては、上記の実施形態において例示したリン酸型に限
定されるものではなく、固体電解質型等、種々の形式の
燃料電池発電装置で用いることができる。又、燃料電池
発電装置以外の種々の用途で用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体濾過装置の全体構成を示すブロック図
【図2】液体濾過装置を用いた燃料電池発電装置の全体
構成を示すブロック図
【図3】液体濾過装置の作用を説明するブロック図
【図4】従来の液体濾過装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
27 冷却手段 7,23 水冷手段 51 濾過処理部 52 供給経路 53 供給用ポンプ 56 循環用ポンプ L 循環経路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離膜を備えて、供給用ポンプにより供
    給される被処理液を前記分離膜を透過した透過液と透過
    しない非透過液とに分離排出して濾過処理する濾過処理
    部が設けられた液体濾過装置であって、 その濾過処理部から排出される非透過液を、前記供給用
    ポンプによる被処理液の供給経路における前記供給用ポ
    ンプの下流側に戻すことにより、前記非透過液を前記濾
    過処理部を通る循環経路にて循環させる循環用ポンプが
    設けられている液体濾過装置。
  2. 【請求項2】 複数の濾過処理部が設けられ、 前記循環経路が、非透過液をそれら複数の濾過処理部を
    巡って循環させるように構成され前記供給用ポンプが、
    被処理液を前記複数の濾過処理部のうちの一つに対して
    供給するように構成されている請求項1記載の液体濾過
    装置。
  3. 【請求項3】 前記分離膜が逆浸透膜である請求項1又
    は2記載の液体濾過装置。
  4. 【請求項4】 装置内から排出される水蒸気を含んだ排
    ガスを冷却して凝縮水を得る冷却手段と、 その冷却手段にて得られた凝縮水が冷却水として供給さ
    れて、発熱部分を水冷する水冷手段が設けられ、 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体濾過装置を用
    いて前記冷却手段にて得られた凝縮水を濾過処理し、濾
    過処理後の凝縮水を前記水冷手段に供給するように構成
    されている燃料電池発電装置。
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