JP2004281075A - 固体高分子形燃料電池用水処理装置 - Google Patents

固体高分子形燃料電池用水処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】固体高分子形燃料電池における排ガスを排ガス凝縮器に供給し、生成した回収水を純水装置に通水し、得られた純水を再度燃料電池の用水として使用する固体高分子形燃料電池用水処理装置において、家庭用としても好適な小型化、省スペース化、コスト低減が可能な固体高分子形燃料電池用水処理装置を提供する。
【解決手段】排ガス凝縮器50から純水装置40の間に、回収水を脱炭酸処理するスイープ式膜脱気装置10を設ける。また空気極23(又は改質器30)への送気ブロワ23Bからの空気を一部分流して、膜脱気装置10の通気部に給気することにより、スイープ空気用ブロワを省略する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体高分子形燃料電池における排ガスを排ガス凝縮器に供給し、生成した凝縮水を純水装置に通水し、得られた純水を再度燃料電池の用水として使用する固体高分子形燃料電池用水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料電池には各種のものが提供されているが、このうち、りん酸形燃料電池は装置本体そのものが大きく、家庭用としては不向きである。これに対して、近年、装置本体を小型化できる固体高分子形燃料電池が家庭用として注目されてきている。
【0003】
図4は、固体高分子形燃料電池装置の一般的な構成を示す系統図であって、電解質21を介して燃料極22及び空気極23が設けられたセル24と、このセル24を冷却する冷却部25が燃料電池本体20内に配置されている。
【0004】
天然ガス等の燃料は、改質器30に導入され、後述の純水装置40からの循環水で水素を主体とするガスに改質される。この改質器30には、燃焼用空気が導入されると共に、燃料極22の未反応燃料(水素を主体とする燃料極排ガス)が導入され、改質反応の熱源となる。改質ガスは、更に図示しない変成器で一酸化炭素成分が変成された後、燃料極22に導入される。改質器30の燃焼排ガスは、排ガス凝縮器50に送給される。
【0005】
一方、空気極23にはブロワ23Bから空気が導入され、この空気により燃料極22に導入された改質ガスが電気化学的反応により酸化され、発電が行われる。空気極23の排ガスは排ガス凝縮器50に送給される。なお、燃料極排ガスもこの凝縮器50に送給される場合もある。
【0006】
排ガス凝縮器50で分離された凝縮水(以下「回収水」)は、回収水タンク60を経てポンプ60Pにより純水装置40に送給され、純水になった水は電池冷却水タンク61に送給される。また排ガスは系外へ排出される。
【0007】
電池冷却水タンク61内の水の一部は冷却水として燃料電池本体20の冷却部25に導入される。タンク61内冷却水は、冷却部25と電池冷却水タンク61との間に形成される冷却水循環系を循環する他、一部は加湿水として燃料電池本体20の空気極23に送給され、残部は改質用水として改質器30に送給される。
【0008】
なお、回収水タンク60又は純水装置40には、必要に応じて補給水として市水が導入される。
【0009】
固体高分子形燃料電池では、このように電気化学的反応によって電力を取り出した際に、水が発生する。また、改質器での燃料極排ガスの燃焼によっても水が生成し、燃焼排ガス中に水蒸気として含まれている。改質に使用する水を確保するために、これらの水蒸気を凝縮させて回収し、これを再利用している。
【0010】
この回収水には炭酸ガス、Fe、Al、Cu等が溶存しているため、再利用に当っては、これらを純水装置によって除去している。また、回収水の水量は、外気温によって変化するため、回収水が不足する場合、市水等で水を補給しているが、補給水の市水についても溶存イオンや炭酸ガス等を除去することが必要となる。
【0011】
このため、純水装置40で凝縮水と補給水としての市水とを処理している。この純水装置40としては、イオン交換樹脂によるイオン交換法により純水を製造する装置が用いられている。
【0012】
従来、純水装置への負荷を削減して、イオン交換樹脂の使用量、再生頻度を低減する目的で、純水装置の上流側に脱炭酸塔を設置し、回収水中の炭酸成分を除去している(特開平9−161833号公報)。
【0013】
【特許文献1】
特開平9−161833号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
燃料電池、特に、一般家庭に設置される固体高分子形燃料電池装置にあっては、装置全体が小型かつ簡素で、運転操作も簡便であることが望まれる。しかし、一般に使用されている脱炭酸塔では、十分な脱炭酸効率を得ることができず、後段の純水装置に対して、大きな陰イオン負荷を与えている。また、脱炭酸塔は小型化すると、脱炭酸性能が低下することから、燃料電池装置の小型化を阻害する要因となっている。
【0015】
本発明は上記従来の問題点を解決し、固体高分子形燃料電池における排ガスを排ガス凝縮器に供給し、生成した凝縮水を純水装置に通水し、得られた純水を再度燃料電池の用水として使用するための固体高分子形燃料電池用水処理装置であって、家庭用としても好適な小型化、省スペース化、コスト低減が可能な固体高分子形燃料電池用水処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の固体高分子形燃料電池装置は、固体高分子形燃料電池における排ガスを排ガス凝縮器に供給し、生成した凝縮水(以下、回収水)を純水装置に通水し、得られた純水を再度燃料電池の用水として使用する固体高分子形燃料電池用水処理装置において、透過膜の一方の側に通水部を有し、他方の側に通気部を有する膜脱気部本体と、該通水部に回収水を供給する流入管と、該通水部から脱気処理水を排出する流出管と、該通気部に気体を供給する給気管と、該通気部から気体を排出する排気管とを有するスイープ式膜脱気装置を、前記排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置したことを特徴とする。
【0017】
請求項2の固体高分子形燃料電池用水処理装置は、請求項1において、スイープ式膜脱気装置の通気部に、燃料電池装置内に設けられた空気極又は改質器へ送気ブロワにより送気される空気の一部を分流して給気する手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項3の固体高分子形燃料電池用水処理装置は、請求項1又は2において、前記スイープ式膜脱気装置を、通水部に回収水が水頭差により通水されるように、排ガス凝縮器よりも低位に配置したことを特徴とする。
【0019】
請求項4の固体高分子形燃料電池用水処理装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置するスイープ式膜脱気装置を、排ガス凝縮器からの回収水を受けるために設置された回収水タンクの前流に設置したことを特徴とする。
【0020】
請求項5の固体高分子形燃料電池用水処理装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置するスイープ式膜脱気装置を、排ガス凝縮器からの回収水を受けるために設置された回収水タンクの後流に設置すると共に、脱気処理水の一部を回収水タンクに返送させる配管を設けたことを特徴とする。
【0021】
本発明の固体高分子形燃料電池用水処理装置では、燃料電池の回収水をスイープ式膜脱気装置で脱炭酸処理することにより純水装置の負荷を軽減することができる。この膜脱気装置であれば、脱炭酸塔のような大型な装置を必要とすることなく、小型の装置で効率的な脱炭酸処理を行える。
【0022】
また、スイープ式膜脱気装置を採用したので、通常の膜脱気装置で必要な減圧装置が不要となり、小型化、騒音低減に好都合である。
【0023】
請求項2の装置では、膜脱気装置のスイープ空気用のブロワを省略することができる。即ち、燃料電池では空気極へ酸素源として空気を送給する必要があり、また、改質器にも燃料用空気を送るため、各々送気用ブロワが設けられている。このブロワの排気側に枝管を分岐し、膜脱気装置の通気部への給気管と連絡させることにより、膜脱気装置にスイープ空気としての空気を送ることができる。スイープ空気の送給量は、この枝管に設けた弁の開度で調整することができる。
【0024】
請求項3の装置では、スイープ式膜脱気装置に水頭差を利用して回収水を給水するため、この給水のためのポンプを省略することができる。この給水のための水頭差は、凝縮器内の下部に溜まった凝縮水の水位、あるいは、凝縮器から排出された凝縮水を一旦受ける受槽がある場合にはこの受槽の水位より、膜脱気装置の処理水流出管の最高部が低位置になるように膜脱気装置を配置することにより、容易に得ることができる。
【0025】
請求項4、請求項5の装置では、排ガス凝縮器からの回収水が回収水タンクに一旦受けられるが、回収水は回収水タンクの前流(上流)側に設置した膜脱気装置を経て脱気水として回収水タンクに供給されるので、あるいは、回収水タンクの後流(下流)側に設置した膜脱気装置の脱気水の一部が回収水タンクに供給されるので、回収水タンクの回収水は炭酸が除去された水となり、pHが上昇している。回収水タンクの水は、例えば余剰となった場合など必要により排水するが、pHが上昇しているので、中和剤を添加することなく系外に排出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の固体高分子形燃料電池用水処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図1,2,3は本発明の固体高分子形燃料電池用水処理装置の実施形態を示す系統図である。図1,2,3において、図4に示す部材と同一機能を有する部材には、同一符号を付してある。
【0028】
図1は、タンク前流設置方式であり、固体高分子形燃料電池装置の排ガス凝縮器50からの回収水を、配管51を通して膜脱気装置10に導入している。
【0029】
本発明において膜脱気装置10は、膜脱気部本体内部が透過膜により通水部と通気部とに仕切られ、通水部に回収水を通水すると共に、通気部に気体を通気して、通水部の回収水中の気体を透過膜を透過させて通気部に拡散させることにより脱気するスイープ式膜脱気装置である。
【0030】
膜脱気装置10では、燃料電池装置内に設けられた空気極23又は改質器30へ送気ブロワ23により送気される空気を、配管13を通して導入し、脱炭酸処理を行った回収水を、配管52を通して回収水タンク60に回収している。通気部に導入された空気は配管14より排気される。このように脱炭酸処理されて回収された水は、pHが向上し、回収水タンク60内の回収水が過剰となった際に、オーバーフロー配管15を通して排水する。
【0031】
図2はタンク後流設置方式であり、固体高分子形燃料電池装置の排ガス凝縮器50からの回収水を、配管51を通して回収水タンク60に回収している。
【0032】
タンクからポンプ60Pによって、送水された回収水は、流入管11を通して、膜脱気装置10に導入される。膜脱気装置10では、給気管13を通して導入された空気により、脱炭酸処理され、流出管12を通して純水装置40に供給される。
【0033】
図3は、図2で脱炭酸処理する際に、回収水が過剰となり、排水される場合、回収水タンク60内の回収水のpHが低く、排水基準への適合が必要となる際、配管16を通して、膜脱気水の一部を回収水タンク60にリターンさせ、タンク内のpHを向上させる方法を示している。
【0034】
また、図1において、水頭差を利用して凝縮水を膜脱気装置10に通水するためには、凝縮器50内の下部に溜った凝縮水の水位よりも、膜脱気装置10の脱気処理水流出配管52の最高位置が低位であれば良い。このため、膜脱気装置10は、凝縮器50の直下或いはその近傍の低位置に設置されることが好ましい。
【0035】
なお、膜脱気装置10への凝縮水の通水のための水頭差ΔHは、用いる膜脱気装置10の仕様によっても異なるが、一般的には、5〜40cm程度、例えば10cm程度の水頭差があれば十分である。
【0036】
このように、凝縮水を膜脱気装置10で脱気処理することにより、純水装置40の負荷を軽減することができる。従って、この膜脱気装置10への凝縮水の通水を、水頭差を利用して行うことにより、膜脱気装置10の給水ポンプが不要となる。
【0037】
また、スイープ空気用空気を空気極23への送気用ブロワ23Bから分流して給気することにより、給気ブロワも不要となる。このため、膜脱気装置10の付帯設備が大幅に削減され、装置全体の小型化、省スペース化、低コスト化を図ることができる。
【0038】
この膜脱気装置10の脱気処理水は、回収水タンク60を経て純水装置40で処理された後、電池冷却水タンク61に一旦貯留され、従来と同様、燃料電池本体20の冷却部25の冷却水として、また、空気極23の加湿水として、更には改質器30の改質用水として利用される。
【0039】
この純水装置40の構成としては特に制限はなく、一般的には、イオン交換装置や電気脱塩装置等を備えるものが用いられるが、いずれの場合においても、膜脱気装置10での脱気処理により純水装置40の負荷が軽減され、長期に亘り良好な処理水を安定に得ることができる。
【0040】
なお、図1,2,3に示す固体高分子形燃料電池用水処理装置は、本発明の固体高分子形燃料電池装置の実施形態の一例を示すものであって、本発明はその要旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるものではない。
【0041】
図1では燃料電池本体20の空気極23への送気用ブロワ23Bの排気側から空気を分流して膜脱気装置10の通気部に給気しているが、前述の如く、燃料電池装置には、改質器30に燃焼用空気を導入するための送気用ブロワ(図示せず)が設けられているため、この改質器30への送気用ブロワの排気側から空気を分流して膜脱気装置の通気部に給気しても良い。
【0042】
また、図1では、凝縮器50からの回収水を直接膜脱気装置10に通水して脱気処理しているが、凝縮器からの回収水を一旦受槽で受けた後、膜脱気装置に通水して脱気処理することもできる。この場合には、この受槽の水位よりも、膜脱気装置の脱気処理水排出配管の最高部が低位置となるように配置すればよい。
【0043】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0044】
実施例1
炭酸ガス濃度150mg/Lの、固体高分子形燃料電池の排ガス凝縮水を原水として、1.2L/hの流量で、径0.75インチ×長さ5インチ(122.5mm)の脱気膜を備えるスイープ式膜脱気装置に通水し、スイープ空気の流入空気量を7.2L/hにして脱気処理を行ったところ、得られた脱気処理水の炭酸ガス濃度は6mg/Lであった。
【0045】
この膜脱気装置の脱気処理水流出配管の最高位置が燃料電池の凝縮器の水位に対して15cm下方に位置するように、ΔH=10cmの水頭差を設けて設置したところ、ポンプでの加圧を必要とすることなく凝縮器からの凝縮水の通水を行うことができた。また、燃料電池本体の空気極への送気ブロワの許容送気量は4000L/hであり、一方で空気極で必要とされる空気量は3280L/hであるため、脱気のための膜脱気装置への7.2L/hの給気は、何ら支障なく行うことができた。
【0046】
このように水頭差を利用して凝縮器の凝縮水を膜脱気装置に給水すると共に、空気極への送気用ブロワから空気を分流して給気を行って膜脱気処理を行ったところ、炭酸ガス濃度150mg/Lの凝縮水を安定に膜脱気処理して、炭酸ガス濃度1〜6mg/Lの脱気処理水を得ることができた。
【0047】
比較例1
炭酸ガス濃度150mg/Lの、固体高分子形燃料電池の排ガス凝縮水を原水として、直胴部長さ190mmの脱炭酸塔で、流入空気量1050L/h、原水流量1.2L/hで処理したところ、処理水炭酸ガス濃度は25mg/Lであった。また、その流入空気量を800L/hに落とした場合、処理水炭酸ガス濃度は50mg/Lであった。また、燃料電池本体の空気極送気用ブロワで許容される空気量4000L/hで、1.2L/hの原水量で処理したところ炭酸ガス濃度が10mg/Lとなった。直胴部の長さは800mmの脱炭酸塔により必要であり、燃料電池装置が大型化することが確認された。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の固体高分子形燃料電池用水処理装置によれば、燃料電池の排ガス凝縮器からの回収水に含まれる炭酸ガス濃度を、95%程度低減することが可能であり、後段に設けられた純水装置の負荷を大幅に軽減することが可能である。
【0049】
また、脱炭酸処理に必要な空気を、燃料電池装置内に設けられた空気極又は改質器への送気ブロワから供給することにより、専用の給気ブロワを省略することができ、装置の小型化、省スペース化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、スイープ式膜脱気装置を、回収水タンクの前流に設置するタンク前流設置方式を採用した固体高分子形燃料電池用水処理装置の実施形態を示す系統図である。
【図2】本発明において、スイープ式膜脱気装置を、回収水タンクの後流に設置するタンク後流設置方式を採用した固体高分子形燃料電池用水処理装置の実施形態を示す系統図である。
【図3】スイープ式膜脱気装置を、回収水タンクの後流に設置するタンク後流設置方式を採用した固体高分子形燃料電池用水処理装置において、タンク内回収水のpH向上を目的にリターンラインを付加した系統図である。
【図4】固体高分子形燃料電池装置の一般的な構成を示す系統図である。
【符号の説明】
10 膜脱気装置
11 膜脱気装置流入管
12 膜脱気装置流出管
13 膜脱気装置入スイープ空気給気管
14 膜脱気装置出スイープ空気排気管
15 回収水タンクオーバーフロー配管
16 脱気処理水リターン配管
20 燃料電池本体
21 電解質
22 燃料極
23 空気極
23B 空気極ブロワ
24 セル
25 冷却部
30 改質器
40 純水装置
50 排ガス凝縮器
51 排ガス凝縮器出回収水配管
52 回収水タンク入回収水配管(脱気処理水洗出配管)
60 回収水タンク
60P 送水ポンプ
61 電池冷却水タンク

Claims (5)

  1. 固体高分子形燃料電池における排ガスを排ガス凝縮器に供給し、生成した凝縮水(以下、回収水)を純水装置に通水し、得られた純水を再度燃料電池の用水として使用する固体高分子形燃料電池用水処理装置において、
    透過膜の一方の側に通水部を有し、他方の側に通気部を有する膜脱気部本体と、該通水部に回収水を供給する流入管と、該通水部から脱気処理水を排出する流出管と、該通気部に気体を供給する給気管と、該通気部から気体を排出する排気管とを有するスイープ式膜脱気装置を、前記排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置したことを特徴とする固体高分子形燃料電池用水処理装置。
  2. 請求項1において、前記スイープ式膜脱気装置の通気部に、燃料電池装置内に設けられた空気極又は改質器へ送気ブロワにより送気される空気の一部を分流して給気する手段を設けたことを特徴とする固体高分子形燃料電池用水処理装置。
  3. 請求項1又は2において、前記スイープ式膜脱気装置を、前記通水部に回収水が水頭差により通水されるように、前記排ガス凝縮器よりも低位に配置したことを特徴とする固体高分子形燃料電池用水処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置するスイープ式膜脱気装置を、該排ガス凝縮器からの回収水を受けるために設置された回収水タンクの前流に設置したことを特徴とする固体高分子形燃料電池用水処理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記排ガス凝縮器から純水装置までの間に設置するスイープ式膜脱気装置を、該排ガス凝縮器からの回収水を受けるために設置された回収水タンクの後流に設置すると共に、脱気処理水の一部を該回収水タンクに返送させる配管を設けたことを特徴とする固体高分子形燃料電池用水処理装置。
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