JP2002542592A - 燃料電池装置用の水処理装置 - Google Patents

燃料電池装置用の水処理装置

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JP2002542592A
JP2002542592A JP2000613024A JP2000613024A JP2002542592A JP 2002542592 A JP2002542592 A JP 2002542592A JP 2000613024 A JP2000613024 A JP 2000613024A JP 2000613024 A JP2000613024 A JP 2000613024A JP 2002542592 A JP2002542592 A JP 2002542592A
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ピー. グラッソ,アルバート
ディン,レズリー エル. ヴァン
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インターナショナル フュエル セルズ,エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 燃料電池スタック(11)の全体を循環する冷媒(60)と酸化剤(47)との間の相互作用が、脱気装置(45)によって提供され、それによって、循環する冷媒(60)に溶解する気体が取り除かれることを特徴とする燃料電池スタック(11)用の水処理装置(100)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、一般に、燃料電池装置のための水処理装置に関し、特に、脱気処理
によって、燃料電池内の水の汚染により燃料電池装置に作動故障が生じるのを防
止する装置に関する。
【0002】
【背景技術】
電気化学的燃料電池装置は、アノード電極に供給された燃料とカソード電極に
供給された酸化剤との相互作用を通して、これらの電極間に電流を生成すること
で、電気とそれに伴う反応生成物を生成する能力によって、知られている。この
ような燃料電池装置は、内燃機関などに比較した場合その効率が高いので、非常
に有用であり、研究が行われている。燃料電池装置は、生成する水などの反応副
生成物が環境に優しいので、さらに有益である。燃料電池装置内の温度を制御す
るために、冷媒、通常、水が、燃料電池装置を循環するように供給される。燃料
電池装置に改質燃料を使用する場合、水の汚染が生じる可能性があり、それによ
って、燃料電池装置は、特に影響を受ける。
【0003】 電気化学的燃料電池装置では、通常、燃料として水素を、酸化剤として酸素を
使用するが、上に示したように、ここでの反応副生成物は、水である。このよう
な燃料電池装置では、多孔質の導電性シート材料、一般には炭素繊維紙、から形
成された2つの電極の間に配置された、固体高分子電解質からなる膜またはイオ
ン交換膜が使用される。イオン交換膜は、デュポン社(DuPont)により販
売されている商標名ナフィオン(NAFIONTM)などのプロトン交換膜(以下
、PEMと呼ぶ)としても、知られており、所望する電気化学反応を促進するた
めに、膜−電極界面のイオン交換膜上に触媒層が形成されている。
【0004】 作動中は、水素燃料は、アノード電極の多孔質の電極材料に浸透し、触媒層と
反応して、水素イオンと電子を生成する。水素イオンは、膜を通ってカソード電
極に移動し、電子は、外部回路を通ってカソード電極に流れる。カソード電極で
は、酸素を含む供給気体が、同様に、多孔質の電極材料に浸透し、触媒層でアノ
ード電極からの水素イオンと電子と反応し、副生成物の水を生成する。イオン交
換膜は、この水素イオンのアノード電極からカソード電極への移動を促進するば
かりでなく、イオン交換膜は、酸素を含む気体酸化剤から水素燃料を隔てるよう
に作用する。アノード電極とカソード電極の触媒層で生じる反応は、次の式: アノード電極反応:H2→2H++2e 、 カソード電極反応:1/2O2+2H++2e→H2O 、 で示される。
【0005】 通常の燃料電池は、アノード電極プレート、カソード電極プレートと呼ばれる
2枚の気体透過性の導電性プレートの間に配置されたイオン交換膜を有する。こ
れらのプレートは、通常、黒鉛、黒鉛−高分子複合材などから形成される。プレ
ートは、集電体として機能し、さらに燃料と酸化剤をアノード電極とカソード電
極にそれぞれ供給するばかりでなく、これら2つの多孔質の導電性電極の支持構
造として機能する。プレートは、燃料電池の作動中に、反応副生成物である水を
運び去るためにも使用される。
【0006】 これらのプレート内に、燃料または酸化剤をアノード電極とカソード電極のプ
レートに供給するために、流れ用の流路(channel)が形成されるとき、
これらは、流体の流れの場のプレートと呼ばれる。これらのプレートは、同様に
、特定の燃料電池の構成では、水移動プレートとして機能することができる。こ
れらのプレートが、単に、アノード電極とカソード電極の多孔質材料に形成され
た流路に、重ねられるときは、これらは、分離プレートと呼ばれる。さらに、プ
レートには、燃料をアノード電極の流路に、あるいは、酸化剤をカソード電極の
流路に、供給するのに使用される反応物供給マニホールドが、形成されることも
ある。さらに、プレートには、燃料および酸化剤の流れの未反応成分を、さらに
は副生成物として生成するどのような水も、燃料電池から導くために、対応する
排出マニホールドが形成される。あるいは、マニホールドは、同一出願人による
クンツ(Kunz)らに付与された米国特許第3,994,748号に示されて
いるように、燃料電池自体の外部に形成することもできる。
【0007】 燃料電池装置の触媒層は、他の貴金属または貴金属合金を使用することもでき
るが、通常、炭素により保持された白金または白金合金である。2つ以上のアノ
ード電極プレート/膜/カソード電極プレートの組み合わせからなる複数の電気
的に接続された燃料電池は、燃料電池スタックと呼ばれる。燃料電池スタックは
、通常、直列に接続される。
【0008】 燃料電池装置用の燃料を生成する最近の取り組みは、メタン、天然ガス、ガソ
リンなどの炭化水素燃料を水素に化学的に変換することで得られた不純な水素を
利用することに集中している。この変換処理では、生成した水素を、できるだけ
純粋な水素に効率的に変換し、それによって、確実に、一酸化炭素、その他の好
ましくない化学的副生成物の生成量を、最小限に抑える必要がある。この炭化水
素の変換は、一般に、水蒸気改質装置を使用することによって達成される。改質
された炭化水素燃料には、通常、かなりの量の二酸化炭素、CO2ばかりでなく
、大量のアンモニア、NH3が含まれている。これらの気体は、燃料電池装置に
供給されあるいは燃料電池装置内で生成する水に、溶解し、解離する傾向がある
。結果として生じる汚染された供給水によって、冷媒流路やマニホールドで分路
電流腐食(shunt current corrosion)が発生するよう
になるまで、水の伝導率が増加し、それによって、燃料電池の材料が劣化するば
かりでなく、PEMの伝導率が低下するので、燃料電池装置の全体の効率が低下
することになる。
【0009】 上に示したように、アノード電極とカソード電極のプレートには、水冷媒を循
環させるためばかりでなく、燃料電池装置の作動による副生成物として生成する
過剰の水を、運んで取り去るために、冷媒流路が形成される。このように集めら
れて、燃料電池装置を通して冷媒流路を循環する水は、汚染されやすく、従って
、汚染された水が燃料電池装置全体を循環する間に、燃料電池装置に損傷を与え
て、その作動を損なうことがある。
【0010】 従って、同一出願人によるグラッソー(Grasso)に付与された米国特許
第4,344,850号に記載されているように、水の汚染から燃料電池装置を
保護する装置を提供する必要がある。米国特許第4,344,850号の図1に
例示されているように、燃料電池装置の供給冷媒を処理するためのグラッソーの
装置では、燃料電池装置に供給される冷媒の一部を精製するために、濾過装置と
脱塩装置とが使用されている。加湿されたカソード電極の出口流から得られる凝
縮した水を処理するために、脱気装置も使用されている。グラッソーが説明して
いるように、冷媒流と燃料電池装置の本体との間で生じる熱交換は、同一出願人
によるブレオー(Breault)らに付与された米国特許第4,233,36
9号に従って達成される。グラッソーの冷媒装置は、冷媒流全体を浄化するため
には設けられていないことに留意することが重要である。これは、グラッソーの
冷媒装置では、銅などから形成されている冷媒導管が、燃料電池装置とは物質が
拡散するようには連通していず、その結果、冷媒流が、特に改質された燃料流に
存在するCO2またはNH3によって汚染されないからである。従って、グラッソ
ーの冷媒流の浄化には、単に、濾過装置と脱塩装置による負担が伴うだけである
が、これらの構成要素は、摩耗が激しいので、頻繁に修理、交換が必要である。
さらに、グラッソーは、冷媒を循環させるために2台の別々の冷媒ポンプを使用
している。
【0011】 上述した問題、留意点を念頭におくと、本発明の一般的な目的は、上述した欠
点を克服する水処理装置を有する燃料電池装置を提供することである。
【0012】
【発明の開示】
本発明の目的は、燃料電池装置のための水処理装置を提供することである。
【0013】 本発明の別の目的は、燃料電池装置全体を循環する水の汚染レベルを低減する
ことである。
【0014】 本発明の一実施態様によれば、燃料電池スタックは、互いに電気的に接続され
た複数の電気化学的燃料電池装置を備え、これらの燃料電池装置は、それぞれ、
電解質、アノード電極、カソード電極を備える。アノード電極とカソード電極は
、それぞれ、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレートを保持するよう
に形成され、これらのプレートを通して、供給燃料と供給酸化剤とが、アノード
電極とカソード電極とに、それぞれ供給される。さらに、アノード電極とカソー
ド電極の流れの場のプレートの1つは、供給冷媒が循環する冷媒入口と冷媒出口
のマニホールドを備える冷媒流路を保持するように、形成される。
【0015】 冷媒導管は、循環する冷媒を燃料電池スタックから排出するために使用され、
一方、酸化剤供給装置は、燃料電池スタックに酸化剤を供給する。
【0016】 作動中は、冷媒出口導管と酸化剤出口導管を含む脱気装置は、循環する冷媒か
ら汚染物質を取り除くために、冷媒導管からの循環する冷媒を、酸化剤供給装置
からの酸化剤とともに、処理する。脱気装置は、次に、燃料電池スタックに、処
理された冷媒と酸化剤とを供給する。
【0017】 本発明のこれらと他の目的、その好ましい実施態様は、明細書、特許請求の範
囲、図面を全体として考慮することにより、明らかになるであろう。
【0018】
【発明を実施するための最良の形態】
図1には、直列に接続されて配置された2つの電気化学的燃料電池装置11、
12を有する部分的な燃料電池スタック10の断面図が例示される。各燃料電池
装置11、12は、ほんの約0.6〜0.7Vを発生するだけである。所望する
供給電力を生成するために、同時に非常に多くの燃料電池を電気的に接続する必
要がある。燃料電池装置11、12では、それぞれ、アノード電極基体15とカ
ソード電極基体14との間に配置された固体高分子電解質からなるイオン交換膜
13が使用される。さらに、イオン交換膜13は、プロトン交換膜(PEM)と
呼ばれ、約0.001インチ(約25.4μm)の厚みのプラスチック製フィル
ムを使用することができる。カソード電極基体14とアノード電極基体15は、
それぞれ、多孔質の導電性シート材料、一般にはテフロン(Teflon(登録
商標))被覆を有する炭素繊維紙から、形成される。
【0019】 イオン交換膜13は、その片側に形成された触媒層を備え、それによって、所
望する電気化学反応を促進する触媒−膜界面が形成される。アノード電極触媒1
6とカソード電極触媒8は、一般に、白金などの貴金属の1つ、または、白金−
ルテニウムなどの貴金属合金の1つから選択される。外部負荷が掛けられたとき
に燃料電池11と12の間に電子が伝導するための通路を形成するために、燃料
電池11のアノード電極基体15と燃料電池12のカソード電極基体14とは、
さらに、電気的に接続される。
【0020】 図1をさらに参照すると、アノード電極の流れの場のプレート18に形成され
た燃料流路20を通して、燃料が、アノード電極基体15に供給され、一方、カ
ソード電極の流れの場のプレート17内の酸化剤流路19に、酸化剤が供給され
る。燃料と酸化剤は、両方とも、反応物と呼ばれる。燃料流路20は、一般に、
酸化剤流路19にほぼ直交するように配列される。燃料流路20と酸化剤流路1
9は、それぞれ、アノード電極の流れの場のプレート18とカソード電極の流れ
の場のプレート17に、彫刻、研削、成形などにより形成することができ、1つ
の連続した流路、あるいは複数の流路とすることができる。さらに、燃料と酸化
剤は、軸方向の供給マニホールド、外部マニホールド、あるいはこれら2つの組
み合わせなどを用いて、燃料電池スタック10を通して供給することができるが
、マニホールドの特定の構成は、一般に、当業者に知られており、本発明の主要
な関心事ではない。
【0021】 アノード電極とカソード電極の流れの場のプレート18、17は、先に説明し
たように、多孔質の黒鉛または多孔質の黒鉛−高分子複合材から形成される。そ
れぞれのプレート18、17の細孔径は、異なってもよいが、プレート18、1
7の通常の細孔直径は、約1〜約5μmの範囲である。あるいは、アノード電極
とカソード電極の流れの場のプレート18、17のうちの1つだけが多孔質であ
る燃料電池11も、検討されており、より広い本発明の態様から逸脱することな
く、使用することができる。
【0022】 作動中は、水素燃料は、アノード電極基体15の多孔質の電極材料に浸透し、
アノード電極触媒16において反応して、プロトンと電子を生成する。プロトン
は、膜13を通ってカソード電極基体14に移動する。燃料電池12のアノード
電極基体15で生成した電子は、燃料電池12のアノード電極の流れの場のプレ
ート18と燃料電池11のカソード電極の流れの場のプレート17との両方を通
って、燃料電池11のカソード電極基体14に移動する。同様に、カソード電極
14では、酸化剤は、多孔質の電極材料に浸透し、触媒層8において水素イオン
と電子と反応して、副生成物の水を生成する。イオン交換膜13は、この水素イ
オンの触媒層16から触媒層8への移動を促進するばかりでなく、イオン交換膜
13は、酸素を含む気体酸化剤が酸化剤流路19を移動するときに、この酸化剤
から、燃料流路20を通って流れる水素燃料を隔てるように作用する。燃料電池
11、12内で生じる電気化学反応により生成する過剰な熱を、燃料電池11、
12から取り除くために、さらに、反応物を加湿するとともに、副生成物の水を
除去するために、冷媒、通常、水が、アノード電極とカソード電極の流れの場の
プレート18、17にそれぞれ形成された冷媒流路21を通して、燃料電池11
、12に供給される。あるいは、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレ
ート18、17のうちの1つだけに冷媒流路21が形成された燃料電池11も、
検討されており、より広い本発明の態様から逸脱することなく、使用することが
できる。
【0023】 プロトン交換膜、貴金属触媒、テフロン(Teflon(登録商標))被覆を
有する炭素繊維紙について説明したが、本発明は、これらに限定されるものでな
く、これらの代わりに、その他の膜、電極材料によって、反応物、副生成物分子
、イオンに必要とされる流れが形成されるならば、それらの膜、電極材料も使用
することができる。同様に、非固体酸型電解質を有する燃料電池、あるいは、い
ずれも参照することによってその全体が本願に組み込まれる同一出願人によるラ
イザー(Reiser)らに付与された米国特許台4,769,297号、マイ
ヤー(Meyer)らに付与された米国特許第5,503,944号などに開示
されているようなその他の燃料電池の構成も、より広い本発明の態様から逸脱す
ることなく、使用することができる。
【0024】 図2には、例えば、アノード電極の流れの場のプレート18の燃料流路20を
含む燃料電池11のアノード電極側の平面図を示す、図1の線に沿って取った
断面が、例示される。図2から理解されるように、供給燃料22が、燃料電池1
1の半分に供給され、燃料流路20の長さだけ移動する。供給燃料22が燃料電
池11から排出されると、供給燃料22は、図示されていない燃料反転マニホー
ルドによって、燃料電池11の下流側に向けられる。このように、供給燃料22
は、燃料電池11のアノード電極全体に曝される。単一の燃料電池11が、燃料
電池スタックの中のほんの1つの燃料電池に過ぎないとすれば、そのようにスタ
ックになった各燃料電池の半分が、最初に、供給燃料22を受け取り、一方、ス
タック内の各燃料電池の残りの半分は、図示されていない燃料反転マニホールド
によって方向転換された後に、燃料を受け取ることは、容易に明らかになるであ
ろう。さらに、図2には、水冷媒を複数の冷媒流路21に供給するのに使用され
る軸方向の入口と出口の冷媒マニホールド23、24が、それぞれ示されている
。図2の構成は、供給燃料22が燃料電池11の表面を横断して2回通過してい
るので、二路流装置を示している。当業者に知られているように、さらに、燃料
反転マニホールドを対応させて増やすことで、より多くの通過回数を達成するこ
とができる。
【0025】 図3には、例えば、カソード電極の流れの場のプレート17の酸化剤流路19
を含む燃料電池11のカソード電極側の平面図を示す、図1の線に沿って取っ
た断面が、例示される。図3から理解されるように、酸化剤流25が、燃料電池
11の一方側の全体に供給され、反対側から排出されるまで、酸化剤流路19の
長さだけ移動する。このように、燃料電池11のカソード電極全体が、酸化剤反
転マニホールドを使用せずに、酸化剤流25に曝される。しかしながら、図2に
例示される燃料供給パターンと同様の酸化剤流パターンを形成するように、酸化
剤燃料流25も、同様に、酸化剤反転マニホールドを組み込むように構成するこ
とができることは、容易に明らかになるであろう。さらに、図3にも、水などの
冷媒を複数の冷媒流路21に供給するのに使用される軸方向の入口と出口の冷媒
マニホールド23、24が、それぞれ示されている。
【0026】 反応物である燃料と酸化剤が燃料電池11に適切に供給される限り、アノード
電極とカソード電極の流れの場のプレート18、17には、それぞれ、どのよう
な数の燃料流路と酸化剤流路をも、線状であろうとなかろうと、形成することが
できることは、容易に明らかになるであろう。
【0027】 図1を再度参照すると、本発明は、燃料電池スタック10内を循環する水を処
理する装置に向けられている。燃料電池スタック10の冷媒流路21は、作動す
る燃料電池装置に関する主要な2つの関心事に対処するように機能する。これら
2つの関心事は、燃料電池装置の水管理と、燃料電池装置の熱管理である。PE
M型燃料電池装置、例えば、図1に示される燃料電池装置11では、燃料電池装
置11が作動するとともに、PEM13を通るイオンの移動が継続して促進され
るように、PEM13は、十分に水和している必要がある。燃料電池装置11の
作動中にPEM13の水和を継続する1つの方法は、燃料流路20と酸化剤流路
19をそれぞれ移動する供給された燃料と酸化剤の流れの両方を加湿することで
ある。先に説明したPEM13を通る水素イオンの移動に関連して、プロトンド
ラッグ(proton drag)と呼ばれる現象が起こり、PEM13内に含
まれる水が、PEM13のアノード電極側からカソード電極側へPEM13を通
ってひきずられる。水は、アノード電極の流れの場のプレート18から蒸発する
ことで、PEM13のアノード電極側に供給され、それによって、PEM13は
、計量された量が水和する。
【0028】 PEM13を通る水分子のプロトンドラッグは、ある程度までPEM13を脱
水するように作用し、一方、このプロトンドラッグによって、燃料電池装置11
のカソード電極14に水が蓄積することになる。さらに、酸化剤流路19から供
給される酸化剤と、PEM13を通って移動する水素イオンと、流れの場のプレ
ート17、18を通って移動する電子と、が反応する結果、燃料電池装置11内
に生成する副生成物の水によっても、カソード電極14に、水が蓄積することに
なる。しかしながら、冷媒流路21は、本質的にPEM13を再水和させるばか
りでなく、カソード電極14で集められた過剰の水を取り除くように機能する。
この水管理は、一般に、酸化剤流路19、冷媒流路21、燃料流路20の圧力を
バランスさせることにより、実現される。冷媒が冷媒流路21に供給される圧力
よりいくぶん高い圧力で、燃料が燃料流路20を通して供給され、酸化剤が酸化
剤流路19を通して供給される。この構成により、燃料電池装置11のカソード
電極14の過剰の水分子は、カソード電極の流れの場のプレート17の多孔質の
材料を通って、冷媒流路21に自然に拡散する傾向になる。従って、冷媒流路2
1は、燃料電池装置11のカソード電極14から過剰の水を吸収するばかりでな
く、冷媒流路21によって、冷媒流路21から、多孔質のアノード電極の流れの
場のプレート18を通る水分子の拡散が促進され、それによって、PEM13の
アノード電極側が再水和する。このように、酸化剤流路19、冷媒流路21、燃
料流路20内の圧力の適切なバランスが、アノード電極18において水を適切に
供給するように機能し、確実にPEM13を水和させるとともに、カソード電極
14での過剰な水の蓄積を取り除く。
【0029】 図1に示される燃料電池装置11の冷媒流路21は、さらに、燃料電池装置1
1の熱管理ばかりでなく、燃料電池スタック10全体としての熱管理を提供する
。燃料電池スタック10の各燃料電池装置11の周りを循環することによって、
水冷媒は、燃料電池スタック10内で生じた化学反応により生成した過剰の熱を
運び去る。従って、燃料電池スタック10の温度は、冷媒流路21を通る冷媒の
流れと温度を調節することで、制御することができる。
【0030】 作動中に、図1に示される燃料電池11、12に供給する燃料としては、純粋
な水素を使用するのが好ましいが、そのような純粋な水素は、一般に、入手し貯
蔵するのに費用がかかる。従って、メタン、天然ガス、ガソリンなどの他の炭化
水素が、燃料として使用されるが、これらの炭化水素は、これらに既知の改質処
理を施して、水素に富んだ燃料に変換するとともに不純物の量を最小限に抑えた
後にのみ、供給燃料として使用される。
【0031】 しかしながら、改質された炭化水素燃料は、通常、かなりの量の二酸化炭素、
CO2ばかりでなく、大量のアンモニア、NH3、水素、H2が含まれている。N
3、CO2気体は、燃料電池装置に供給されあるいは燃料電池装置内で生成する
水に溶解し、解離する。これらの気体は、水と反応し、イオン反応副生成物を生
成する。結果として生じる汚染された供給水によって、冷媒流路21、冷媒入口
と冷媒出口のマニホールド23、24のそれぞれで分路電流腐食が発生するよう
になるまで、水の伝導率が増加する。時間が経過すると、分路電流は増加して、
改質された水素燃料によってそれほど汚染されていない水を有する燃料電池に存
在する分流電流の10倍程度の大きさになることもある。分路電流の増加に加え
て、百万分の2(2ppm)程度の低濃度のアンモニアですら、PEM13中の
プロトンと置換するように作用することができ、それによって、PEM13の伝
導率が低下するので、燃料電池装置の全体の効率が低下することになる。さらに
、冷媒中に溶解した気体は、燃料電池スタック10の冷媒の流れの場で、気泡と
なることがあり、それによって、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレ
ート18、17のぞれぞれが、乾燥してしまうので、反応物が混合することがあ
る。
【0032】 冷媒中に溶解したNH3、CO2の場合、燃料電池スタック10の冷媒水を、先
に引用した米国特許第4,344,850号に例示されているように、脱塩装置
だけを使用することによって精製すると、水浄化の負担がかなり増加することに
なり、脱塩装置に必要とされる大きさや、その経済的な費用の両方から、実際的
でない。さらに、燃料電池スタックに追加される水を構成することになる、水冷
媒のほんの少量の部分しか、米国特許第4,344,850号では処理されてい
ない。
【0033】 燃料電池スタック10内の冷媒として水を使用するのが、水と熱の管理のため
に有益であることは、容易に明らかになるであろうが、そのように備え付けられ
た燃料電池スタック10が、水冷媒の汚染を経験するときに、問題が生じる。従
って、燃料電池スタック10の水の汚染を補償するとともに、上に説明したよう
な水の汚染によって生じる影響による燃料電池スタック10の損傷を防止する水
処理装置を、燃料電池スタック10に備えるのは、非常に有益であろう。
【0034】 従って、本発明の主用な態様は、燃料電池スタック10のためのそのような水
処理装置を提供することである。図4aには、本発明の一実施態様によるそのよ
うな1つの水処理装置100が例示される。図4aには、簡潔のために、冷媒流
路21、アノード電極の流れの場のプレート18、カソード電極の流れの場のプ
レート17を含む単一の燃料電池装置11しか示されていないが、水処理装置1
00は、単一の燃料電池装置11でも、燃料電池スタック10でも、作動可能で
あることは、容易に明らかになるであろう。
【0035】 さらに、図4aを参照すると、燃料電池装置11の冷媒流路21を循環して流
れた冷媒が、排出されて、冷媒導管60を流れる。燃料電池装置11を循環する
際に、冷媒は、燃料電池装置11によって生成する熱を吸収し、運び去るばかり
でなく、溶解して解離した気体と、懸濁した固形物とによって、汚染される。循
環する冷媒のうち計量された量を、冷媒熱交換器39に選択的に供給するように
、冷媒導管60に沿って熱制御弁57が配置され、冷媒熱交換器39は、送風機
などから構成されており、循環する冷媒から、吸収されている熱の一部を取り除
くように機能する。循環する凝縮した冷媒は、次に、脱気装置45の脱気部分5
1に供給されるように、冷媒ポンプ37によって送り出される。
【0036】 本発明の脱気装置45は、精製された冷媒を貯蔵する貯蔵槽部分49を備える
。酸化剤供給装置47、通常、可変速送風ポンプなどが、燃料電池装置11のカ
ソード電極の流れの場17のための主要な酸化剤供給源である。図4aに示され
る実施態様では、酸化剤供給装置47は、燃料電池装置11に、酸化剤を直接供
給せずに、むしろ、最初は、脱気装置45に、通常、空気の形態で、酸素に富ん
だ酸化剤を供給する。冷媒出口導管61が、脱気装置45により処理された水を
燃料電池装置11の冷媒流路21に戻すための通路として機能し、一方、調整弁
55によって、冷媒流路21に戻される処理水の圧力が制御される。
【0037】 あるいは、図4aにさらに例示されるように、バランス量の酸化剤を直接カソ
ード電極に供給しながら、酸化剤制御弁65は、酸化剤の一部だけを、通常、酸
化剤流の約3〜7%を、脱気部分51に供給するように配置することもできる。
酸化剤流の約3〜7%が、一般に、冷媒中に溶解する気体の濃度を許容される濃
度まで低下させるのに十分であるが、冷媒の中へ燃料が過度に漏出する場合、必
要とされる酸化剤流は、対応してより多くなることもあり得る。
【0038】 作動中は、図4aの水処理装置100によって、循環する冷媒が、冷媒導管6
0を通って脱気装置45に供給される。循環する冷媒と酸化剤空気とは、向流に
なるように、脱気装置45の脱気部分51を通過する。脱気部分51での物質移
動によって、冷媒中に溶解している気体のかなりの部分が酸化剤流の中に拡散し
、それによって、溶解している気体の大部分が冷媒から取り除かれる。これによ
り、許容される伝導率と溶解している気体含有量を有する冷媒が得られる。さら
に、酸化剤空気は、先に説明したように、燃料電池装置11の作動にとって重要
なことには、落下する冷媒によって加湿されることになる。加湿された酸化剤は
、酸化剤出口導管62によって、脱気装置45から送り出され、次に、燃料電池
装置11のカソード電極の流れの場17に供給される。カソード電極の流れの場
のプレート17の酸化剤流路19を通って循環し、排出された酸化剤流は、酸化
剤出口導管63により運び出され、図示されていない水回収装置に送られる。図
示されていない水回収装置は、凝縮熱交換器またはその他の排出された酸化剤流
から水を回収するための適切な手段を含むことができる。図示されていないアノ
ード電極排気燃焼装置から凝縮した水が、凝縮調整弁35の作用によって冷媒導
管60に、選択的に追加される。
【0039】 脱気装置45は、液体の流れと気体の流れの間で物質を移動させることができ
るどのような既知の物質移動装置を使用してもよい。そのような物質移動装置に
は、充填床、加湿薄膜(wetted films)、噴霧塔などがある。
【0040】 図4aに示される水処理装置100には、さらに、他の冷媒浄化装置が例示さ
れる。循環する冷媒が脱気装置45に供給される前に、脱塩装置40が使用され
る。脱塩装置40には、循環する冷媒中に懸濁しかつ溶解している固形物を低減
するために、冷媒導管60中を循環する所定量の冷媒が供給される。脱塩装置4
0が適切に機能するのに適当な温度、約140°F(約60℃)以下の、循環す
る冷媒を提供するために、冷媒熱交換器39が、脱塩装置40の上流に配置され
る。
【0041】 燃料電池装置11で生成する熱と、環境に放出される熱との間のバランスを維
持するように、図4aに示される調整弁が制御されることは、容易に明らかにな
るであろう。燃料電池装置11と水処理装置100が効率的の作動するように、
水処理装置100内のさまざまな位置における冷媒の流量と温度が、制御される
【0042】 本発明の水処理装置は、冷媒の流れ全体を処理することによって、燃料電池装
置11の冷媒の流れ内のアンモニア、二酸化炭素、水素の量を、大幅に低下させ
る。その結果として、本発明の主要な態様によれば、燃料電池装置11内のこれ
らの気体の蓄積を低減することができるばかりでなく、脱塩装置40の保守と保
守の間の期間を延長することができる。
【0043】 従って、本発明の主要な態様は、脱気装置45により処理された酸化剤によっ
て、循環する冷媒を汚染する溶解している気体を除去することができることであ
り、さらに、その後にカソード電極の流れの場のプレート17に供給される供給
酸化剤が、予め脱気装置45によって加湿されることになることである。このよ
うに、一体として組み込まれた処理装置を用いて、燃料電池装置11の作動に重
要な2つの問題が解決される。
【0044】 図4bには、本発明の別の実施態様による水処理装置150が例示される。水
処理装置150の作動は、図4aの水処理装置100に関連して説明したものと
全く同じである。循環し、汚染される冷媒が、酸化剤供給装置47により脱気装
置45に直接供給される供給酸化剤と相互作用するように、冷媒導管60によっ
て脱気装置45に供給される。精製された冷媒と、ここで加湿された酸化剤とは
、次に、燃料電池装置11の冷媒流路21とカソード電極の流れの場のプレート
17に、それぞれ戻される。
【0045】 あるいは、図4bにさらに例示されるように、バランス量の酸化剤を直接カソ
ード電極に供給しながら、酸化剤制御弁65は、酸化剤の一部だけを、通常、酸
化剤流の約3〜7%を、脱気部分51に供給するように配置することもできる。
酸化剤流の約3〜7%が、一般に、冷媒中に溶解する気体の濃度を許容される濃
度まで低下させるのに十分であるが、冷媒の中へ燃料が過度に漏出する場合、必
要とされる酸化剤流は、対応してより多くなることもあり得る。
【0046】 図4aの水処理装置100とは対照的に、水処理装置150では、循環する冷
媒の全てが、脱気装置45により精製された後にのみ、循環する冷媒は、脱塩装
置40を通過する。図4bから理解されるように、精製された冷媒の一部を冷媒
貯蔵槽49から脱塩装置40を通して選択的に供給し、それによって、懸濁しか
つ溶解している固形物を冷媒の流れから取り除くように、調整弁56が制御され
る。脱塩装置40を脱気装置45の下流に配置することにより、水処理装置15
0は、さらに、脱塩装置40にかかる負荷を低減することができると同時に、対
応して、脱塩装置40の寿命を延ばすことができる。
【0047】 カソード電極の流れの場のプレート17の酸化剤流路19を通って循環し、排
出された酸化剤流は、酸化剤出口導管63により運び出され、図示されていない
水回収装置に送られる。図示されていない水回収装置は、凝縮熱交換器またはそ
の他の排出された酸化剤流から水を回収するための適切な手段を含むことができ
る。図示されていないアノード電極排気燃焼装置から凝縮した水が、凝縮調整弁
35の作用によって冷媒導管60に、選択的に追加される。
【0048】 図5aには、本発明の好ましい実施態様による水処理装置200が例示される
。図5aには、簡潔のために、冷媒流路21、アノード電極の流れの場のプレー
ト18、カソード電極の流れの場のプレート17を含む単一の燃料電池装置11
しか示されていないが、水処理装置200は、単一の燃料電池装置11でも、燃
料電池スタック10でも、作動可能であることは、容易に明らかになるであろう
【0049】 さらに、図5aを参照すると、燃料電池装置11の冷媒流路21を循環して流
れた冷媒が、排出されて、冷媒導管260を流れる。燃料電池装置11を循環す
る際に、冷媒は、燃料電池装置11によって生成する熱を吸収し、運び去るばか
りでなく、溶解して解離した気体と、懸濁した固形物とによって、汚染される。
循環する冷媒のうち計量された量を、冷媒熱交換器239に選択的に供給するよ
うに、冷媒導管260に沿って熱制御弁257が配置され、冷媒熱交換器239
は、送風機などから構成されており、循環する冷媒から、吸収されている熱の一
部を取り除くように機能する。図示されていないアノード電極排気燃焼装置から
の凝縮水が、凝縮調整弁235の作用によって冷媒導管260に、選択的に追加
されると同時に、循環する凝縮した冷媒は、次に、脱気装置245の脱気部分2
51に供給されるように、冷媒ポンプ237によって送り出される。
【0050】 好ましい実施態様の脱気装置245は、精製された冷媒を貯蔵する貯蔵槽部分
249を備える。酸化剤供給装置247、通常、可変速送風ポンプなどが、燃料
電池装置11のカソード電極の流れの場17のための主要な酸化剤供給源である
。図4a、図4bと関連して説明された実施態様とは対照的に、酸化剤供給装置
247は、燃料電池装置11のカソード電極17に、酸素に富んだ酸化剤を直接
供給する。冷媒出口導管261が、脱気装置245により処理された水を燃料電
池装置11の冷媒流路21に戻すための通路として機能する。調整弁255によ
って、冷媒流路21に戻される処理水の圧力が制御される。
【0051】 作動中は、図5aの水処理装置200によって、循環する冷媒の全てが、冷媒
導管260を通って脱気装置245に供給される。カソード電極の流れの場のプ
レート17から排出され、脱気部分251の下から脱気装置245に供給される
酸化剤空気と、向流になるように、循環する冷媒は、脱気部分251を通過する
。脱気部分251での物質移動によって、冷媒中に溶解している気体のかなりの
部分が酸化剤流の中に拡散し、それによって、溶解している気体の大部分が冷媒
から取り除かれる。この処理により、許容される伝導率と溶解している気体含有
量を有する冷媒が得られ、一方、ここで汚染された酸化剤流は、図示されていな
い水回収装置に送られる。図示されていない水回収装置は、凝縮熱交換器または
その他の排出された酸化剤流から水を回収するための適切な手段を含むことがで
きる。図示されていないアノード電極排気燃焼装置から凝縮した水が、凝縮調整
弁235の作用によって冷媒導管260に、選択的に追加される。
【0052】 脱気装置245は、液体の流れと気体の流れの間で物質を移動させることがで
きるどのような既知の物質移動装置を使用してもよい。そのような物質移動装置
には、充填床、加湿薄膜(wetted films)、噴霧塔などがある。
【0053】 あるいは、図5aにさらに例示されるように、バランス量の酸化剤を図示され
ていない水回収装置に直接供給しながら、酸化剤制御弁265は、酸化剤の一部
だけを、通常、酸化剤流の約3〜7%を、脱気部分251に供給するように配置
することもできる。酸化剤流の約3〜7%が、一般に、冷媒中に溶解する気体の
濃度を許容される濃度まで低下させるのに十分であるが、冷媒の中へ燃料が過度
に漏出する場合、必要とされる酸化剤流は、対応してより多くなることもあり得
る。
【0054】 図5aに示される水処理装置200には、さらに、他の冷媒浄化装置が例示さ
れる。脱塩装置240には、精製された冷媒中に懸濁しかつ溶解している固形物
を低減するために、冷媒調整弁256の作用に従って、調整導管262を通って
、精製された冷媒の一部が供給される。脱塩装置240を脱気装置245の下流
に配置することにより、水処理装置200は、さらに、脱塩装置240にかかる
負荷を低減することができると同時に、対応して、脱塩装置240の寿命を延ば
すことができる。脱塩装置240が適切に機能するのに適当な温度、約140°
F(約60℃)以下の、循環する冷媒を提供するために、冷媒熱交換器239が
、脱塩装置240の上流に配置される。上に説明したように、懸濁しかつ溶解し
ている固形物が、脱塩装置240によって、冷媒の流れから取り除かれる。
【0055】 燃料電池装置11で生成する熱と、環境に放出される熱との間のバランスを維
持するように、図5aに示される調整弁が制御されることは、容易に明らかにな
るであろう。燃料電池装置11と水処理装置200が効率的に作動するように、
水処理装置200内のさまざまな位置における冷媒の流量と温度が、制御される
【0056】 図5aの好ましい実施態様の主要な態様は、燃料電池装置11または脱塩装置
240に供給される前に必ず、循環する冷媒の全てが、脱気処理を受けることで
ある。この構成によって、溶解しているどのような気体も冷媒の流れから確実に
取り除かれるようになり、それによって、燃料電池の作動と寿命が向上すること
になるばかりでなく、脱塩装置240によって濾過する必要のある汚染物が低減
することによって、脱塩装置240は、より長い使用期間を享受することになる
【0057】 図5aの水処理装置は、燃料電池装置11の冷媒の流れ内のアンモニア、二酸
化炭素、水素の量を、大幅に低下させる。その結果として、本発明の主要な態様
によれば、燃料電池装置11内のこれらの気体の蓄積を低減することができるば
かりでなく、脱塩装置240の保守と保守の間の期間を延長することができる。
【0058】 図5bには、本発明の別の実施態様による水処理装置250が例示される。水
処理装置250の作動は、図5aの水処理装置200に関連して説明したものと
全く同じである。循環し、汚染される冷媒が、燃料電池装置11のカソード電極
の流れの場のプレート17の排気から脱気装置245に供給される供給酸化剤と
相互作用するように、冷媒導管260によって脱気装置245に供給される。精
製された冷媒は、次に、燃料電池装置11の冷媒流路21に戻される。
【0059】 あるいは、図5bにさらに例示されるように、バランス量の酸化剤を図示され
ていない水回収装置に直接供給しながら、酸化剤制御弁265は、酸化剤の一部
だけを、通常、酸化剤流の約3〜7%を、脱気部分251に供給するように配置
することもできる。酸化剤流の約3〜7%が、一般に、冷媒中に溶解する気体の
濃度を許容される濃度まで低下させるのに十分であるが、冷媒の中へ燃料が過度
に漏出する場合、必要とされる酸化剤流は、対応してより多くなることもあり得
る。
【0060】 作動中は、水処理装置250では、循環する冷媒の全てが、脱気装置245に
より精製された後にのみ、循環する冷媒は、脱塩装置240を通過する。図5b
から理解されるように、精製された冷媒の一部を冷媒貯蔵槽249から脱塩装置
240を通して選択的に供給し、それによって、懸濁しかつ溶解している固形物
を冷媒の流れから取り除くように、調整弁256が制御される。脱塩装置240
を脱気装置245の下流に配置することにより、水処理装置250は、さらに、
脱塩装置240にかかる負荷を低減することができると同時に、対応して、脱塩
装置240の寿命を延ばすことができる。
【0061】 図5aの水処理装置200とは対照的に、脱塩装置240の出力は、脱気装置
245の上流にある冷媒流路260に沿った位置の代わりに、燃料電池装置11
の冷媒流路21に、供給される。
【0062】 さらに、従来技術の構成とは対照的に、図4a〜図5bでは、単一の冷媒ポン
プ37/237のみが使用されていることに、留意する必要がある。このように
、単一の冷媒ポンプによって、冷媒処理装置の複雑さと作動費用の両方が低減す
る。
【0063】 冷媒流路が形成されたアノード電極とカソード電極の流れの場のプレートを説
明したが、本発明はこれらに限定されないことは、より広い本発明の態様から逸
脱することなく、冷媒流路が、アノード電極またはカソード電極のいずれかに形
成され得ることから、容易に明らかになるであろう。
【0064】 本発明は、好ましい実施態様について説明してきたが、本発明の実質的な範囲
から逸脱することなく、さまざまな自明の変更を行い得るとともに、本発明の構
成要素を、等価物に置換し得ることは、当業者には理解されるであろう。従って
、本発明は、開示された特定の実施態様に限定するものでなく、本発明は、特許
請求の範囲の中に含まれる全ての実施態様を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様による、直列に配置された2つのPEM型燃料電池を通し
て取った断面図。
【図2】 図1の線Aに沿った断面として取った、燃料電池のアノード電極側の簡略平面
図。
【図3】 図1の線に沿った断面として取った、燃料電池のカソード電極側の簡略平面
図。
【図4a】 本発明の一実施態様による水処理装置の簡略模式図。
【図4b】 本発明の別の実施態様による水処理装置の簡略模式図。
【図5a】 本発明の好ましい実施態様による水処理装置の簡略模式図。
【図5b】 本発明の別の実施態様による水処理装置の簡略模式図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AE,AL,A M,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY ,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK, DM,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電気的に接続された複数の電気化学的燃料電池装置を備
    えた燃料電池スタック用の水処理装置であって、前記燃料電池装置は、それぞれ
    、電解質、アノード電極、カソード電極を備え、このアノード電極とカソード電
    極のそれぞれは、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレートを保持する
    ように形成され、燃料と酸化剤が、これらのプレートを通って、前記アノード電
    極と前記カソード電極をそれぞれ循環し、前記アノード電極とカソード電極の流
    れの場のプレートの1つは、供給冷媒が循環する冷媒入口と冷媒出口のマニホー
    ルドを有する冷媒流路を、保持するように形成され、前記水処理装置は、 循環する冷媒を前記燃料電池スタックから排出する冷媒導管と、 前記燃料電池スタックに前記酸化剤を供給する酸化剤供給装置と、 前記循環する冷媒と前記酸化剤を受け取り、次にこれらを互いに相互作用さ
    せ、それによって、前記循環する冷媒から汚染物を除去するとともに前記酸化剤
    を加湿することで、前記循環する冷媒と前記酸化剤の両方を処理する脱気装置と
    、を備え、 前記脱気装置は、前記燃料電池スタックに、処理された冷媒と処理された酸
    化剤を供給することを特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記脱気装置は、さらに、 前記酸化剤が前記燃料電池スタックに供給される前に、前記酸化剤供給装置
    から前記酸化剤を受け取る酸化剤入口と、 前記循環する冷媒と前記酸化剤とが供給される脱気部分と、 前記処理された冷媒を集める貯蔵槽部分と、 を備え、前記脱気部分によって、前記循環する冷媒と前記酸化剤との間の相互
    作用が可能になり、それによって、前記酸化剤を加湿しながら、前記循環する冷
    媒から溶解している気体を取り除くことで、前記循環する冷媒を処理することを
    特徴とする請求項1記載の水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒は水を含み、 前記溶解している気体は、アンモニア、二酸化炭素、水素の気体のうち少な
    くとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載の水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記脱気装置は、さらに、 前記貯蔵槽部分から前記燃料電池スタックに前記処理された冷媒を供給する
    冷媒出口導管と、 前記燃料電池スタックに加湿された酸化剤を供給する酸化剤出口導管と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記循
    環する冷媒から熱を取り除く冷媒熱交換器と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記循環する冷媒の
    所定量を精製する脱塩装置と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記脱気部分に前記
    循環する冷媒を供給する冷媒ポンプとを、さらに備えることを特徴とする請求項
    4記載の水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記循
    環する冷媒から熱を取り除く冷媒熱交換器と、 前記冷媒出口導管に沿って前記脱気装置の下流に配置され、前記循環する冷
    媒の所定量を精製する脱塩装置と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記脱気部分に前記
    循環する冷媒を供給する冷媒ポンプとを、さらに備えることを特徴とする請求項
    4記載の水処理装置。
  7. 【請求項7】 前記冷媒熱交換器は、送風機を備え、 前記酸化剤供給装置は、空気酸化剤を供給するポンプを備えることを特徴と
    する請求項6記載の水処理装置。
  8. 【請求項8】 互いに電気的に接続された複数の電気化学的燃料電池装置を備
    えた燃料電池スタック用の水処理装置であって、前記燃料電池装置は、それぞれ
    、電解質、アノード電極、カソード電極を備え、このアノード電極とカソード電
    極のそれぞれは、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレートを保持する
    ように形成され、燃料と酸化剤の流れが、これらのプレートを通って、前記アノ
    ード電極と前記カソード電極をそれぞれ循環し、前記アノード電極とカソード電
    極の流れの場のプレートの1つは、冷媒の流れが循環する冷媒入口と冷媒出口の
    マニホールドを有する冷媒流路を、保持するように形成され、前記水処理装置は
    、 循環する冷媒を前記燃料電池スタックから排出する冷媒導管と、 前記燃料電池スタックを循環した後に前記燃料電池スタックから排出される
    酸化剤を、前記燃料電池スタックに供給する酸化剤供給装置と、 冷媒出口導管と酸化剤出口導管を備えるとともに、前記循環する冷媒と排出
    された酸化剤を受け取り、次にこれらを互いに相互作用させ、それによって、前
    記循環する冷媒から汚染物を除去することで、前記循環する冷媒を処理する脱気
    装置と、を備え、 前記脱気装置は、前記燃料電池スタックに、処理された冷媒を供給すること
    を特徴とする水処理装置。
  9. 【請求項9】 前記脱気装置は、さらに、 前記燃料電池スタックから前記排出された酸化剤を受け取る排出酸化剤入口
    と、 前記循環する冷媒と前記排出された酸化剤とが供給される脱気部分と、 前記処理された冷媒を集める貯蔵槽部分と、 を備え、前記脱気部分によって、前記循環する冷媒と前記排出された酸化剤と
    の間の相互作用が可能になり、それによって、前記循環する冷媒から溶解してい
    る気体を取り除くことで、前記循環する冷媒を処理することを特徴とする請求項
    8記載の水処理装置。
  10. 【請求項10】 前記冷媒は水を含み、 前記溶解している気体は、アンモニア、二酸化炭素、水素の気体のうち少な
    くとも1つを含むことを特徴とする請求項9記載の水処理装置。
  11. 【請求項11】 前記冷媒出口導管は、前記貯蔵槽部分から前記燃料電池スタ
    ックに前記処理された冷媒を供給し、 前記酸化剤出口導管は、前記脱気装置から前記排出された酸化剤を排出する
    ことを特徴とする請求項9記載の水処理装置。
  12. 【請求項12】 前記水処理装置は、さらに、 前記冷媒出口導管から前記処理された冷媒の一部を迂回させる調整導管と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記循環する冷媒か
    ら熱を取り除く冷媒熱交換器と、 前記調整導管に沿って前記脱気装置の下流で前記燃料電池スタックの上流に
    配置され、前記処理された冷媒の所定量を精製する脱塩装置と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記脱気部分に前記
    循環する冷媒を供給する冷媒ポンプと、 を備えることを特徴とする請求項11記載の水処理装置。
  13. 【請求項13】 前記水処理装置は、さらに、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記循環する冷媒か
    ら熱を取り除く冷媒熱交換器と、 前記冷媒出口導管に沿って前記脱気装置の下流に配置され、前記循環する冷
    媒の所定量を精製する脱塩装置と、 前記冷媒導管に沿って前記脱気装置の上流に配置され、前記脱気部分に前記
    循環する冷媒を供給する冷媒ポンプと、を備え、 前記燃料電池スタックに供給される前に、精製された所定量の冷媒は、前記
    処理された冷媒と混合されることを特徴とする請求項11記載の水処理装置。
  14. 【請求項14】 前記冷媒熱交換器は、送風機を備え、 前記酸化剤供給装置は、空気酸化剤を供給するポンプを備えることを特徴と
    する請求項13記載の水処理装置。
  15. 【請求項15】 互いに電気的に接続された複数の電気化学的燃料電池装置を
    備えた燃料電池スタック用の水処理方法であって、前記燃料電池装置は、それぞ
    れ、電解質、アノード電極、カソード電極を備え、このアノード電極とカソード
    電極のそれぞれは、アノード電極とカソード電極の流れの場のプレートを保持す
    るように形成され、燃料と酸化剤の流れが、これらのプレートを通って、前記ア
    ノード電極と前記カソード電極をそれぞれ循環し、前記アノード電極とカソード
    電極の流れの場のプレートの1つは、冷媒の流れが循環する冷媒入口と冷媒出口
    のマニホールドを有する冷媒流路を、保持するように形成され、前記方法は、 循環する冷媒を前記燃料電池スタックから排出し、 供給酸化剤を供給し、 排出された冷媒と前記供給酸化剤を脱気装置に供給し、 前記排出された冷媒から汚染物を取り除くように、前記脱気装置を作動させ
    る、 ことを含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 前記供給酸化剤が前記燃料電池スタックに供給される前に、
    前記供給酸化剤を前記脱気装置に供給し、 前記供給酸化剤と前記排出された冷媒を前記脱気装置の脱気部分に供給し、
    それによって、前記供給酸化剤を加湿しながら、前記排出された冷媒から溶解し
    ている気体を取り除くことで、前記排出された冷媒を処理し、 前記排出された冷媒を精製するために、前記脱気装置の上流に脱塩装置を配
    置する、 ことをさらに含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記供給酸化剤が前記燃料電池スタックに供給される前に、
    前記供給酸化剤を前記脱気装置に供給し、 前記供給酸化剤と前記排出された冷媒を前記脱気装置の脱気部分に供給し、
    それによって、前記供給酸化剤を加湿しながら、前記排出された冷媒から溶解し
    ている気体を取り除くことで、前記排出された冷媒を処理し、 処理された冷媒を精製するために、前記脱気装置の下流に脱塩装置を配置す
    る、 ことをさらに含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記燃料電池スタックから酸化剤を排出し、 排出された酸化剤を前記脱気装置に供給し、 前記排出された酸化剤と前記排出された冷媒を前記脱気装置の脱気部分に供
    給し、それによって、前記排出された酸化剤を排出しながら、前記排出された冷
    媒から溶解している気体を取り除くことで、前記排出された冷媒を処理し、 処理された冷媒の所定量を精製するために、前記脱気装置の下流で前記燃料
    電池スタックの上流に脱塩装置を配置する、 ことをさらに含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記燃料電池スタックから酸化剤を排出し、 排出された酸化剤を前記脱気装置に供給し、 前記排出された酸化剤と前記排出された冷媒を前記脱気装置の脱気部分に供
    給し、それによって、前記排出された酸化剤を排出しながら、前記排出された冷
    媒から溶解している気体を取り除くことで、前記排出された冷媒を処理し、 処理された冷媒の所定量を精製するために、前記脱気装置の下流に脱塩装置
    を配置する、 ことをさらに含み、 前記燃料電池スタックに供給される前に、精製された所定量の冷媒は、前記
    処理された冷媒と混合されることを特徴とする請求項15記載の方法。
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