JP2000012055A - 燃料電池発電設備 - Google Patents

燃料電池発電設備

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JP2000012055A
JP2000012055A JP10174495A JP17449598A JP2000012055A JP 2000012055 A JP2000012055 A JP 2000012055A JP 10174495 A JP10174495 A JP 10174495A JP 17449598 A JP17449598 A JP 17449598A JP 2000012055 A JP2000012055 A JP 2000012055A
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JP
Japan
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water
fuel cell
cooling
heat
cell power
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JP10174495A
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English (en)
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Norihisa Kamiya
規寿 神家
Yuji Sawada
雄治 澤田
Masashi Tatsumori
正史 立森
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮水を純水に精製する凝縮水精製処理にか
かわるメンテナンス作業を軽減し、並びに、凝縮水精製
処理にかかわるランニングコストを低減する。 【解決手段】 蒸発室51の内部に、蒸発室51内から
吸引した水蒸気を断熱圧縮して昇温させる圧縮手段52
からの昇温水蒸気と、蒸発室51外から供給される原料
水とを各別に通流させて熱交換させることにより、原料
水を蒸発させるとともに昇温水蒸気を凝縮させる熱交換
部54が設けられ、燃料電池発電部3から発生する排熱
を熱源として、熱交換部54に供給される原料水を加熱
する加熱部Hが設けられ、設備内からの排ガスから水蒸
気分を凝縮させて冷却水として回収する冷却水回収手段
26にて回収された凝縮水が原料水として熱交換部54
に供給され、熱交換部54において昇温水蒸気が凝縮し
て生成された蒸留水が冷却水として燃料電池発電部3を
水冷する水冷手段7に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガス及び酸素
含有ガスが供給されて、燃料ガス中の水素と酸素含有ガ
ス中の酸素とを電気化学反応させて発電する燃料電池発
電部と、供給される冷却水により前記燃料電池発電部を
水冷する水冷手段と、設備内から排出される排ガスから
水蒸気分を凝縮させて前記冷却水として回収する冷却水
回収手段が設けられた燃料電池発電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池発電設備においては、設
備内から排出される排ガス中の水蒸気を凝縮させて、そ
の凝縮水を燃料電池発電部を水冷するための冷却水とし
て賄うようになっているが、排ガス中の水蒸気を凝縮さ
せた凝縮水を冷却水として用いるためには、その凝縮水
に含まれる不純物、イオン等を除去して、凝縮水を純水
に精製する必要がある。従来では、イオン交換樹脂、逆
浸透膜等の分離膜を用いた水濾過処理装置にて凝縮水を
濾過して純水に精製するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、分離膜に堆積した堆積物を除去して分離膜を再生し
たり、分離膜を交換したりするメンテナンス作業の負担
が重く、並びに、その分離膜の再生や交換にかかるコス
トが高く、改善が望まれていた。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、凝縮水を純水に精製する凝縮水
精製処理にかかわるメンテナンス作業を軽減し、並び
に、凝縮水精製処理にかかわるランニングコストを低減
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、冷却水回収手段にて回収された凝縮水は、
燃料電池発電部から発生する排熱を熱源として加熱作用
する加熱部により加熱されてから、熱交換部を通流し、
並びに、圧縮手段によって、蒸発室内から水蒸気が吸引
されるとともにその吸引水蒸気が断熱圧縮されて昇温さ
れた昇温水蒸気は、熱交換部を通流する。熱交換部にお
いて、各別に通流する原料水と昇温水蒸気は、互いの熱
交換により、原料水が蒸発するとともに昇温水蒸気が凝
縮し、原料水が蒸発した水蒸気が圧縮手段により吸引さ
れ、水蒸気が凝縮して生成された蒸留水、即ち、純水が
冷却水として水冷手段に供給される。従って、凝縮水精
製処理において分離膜が不要となるので、従来必要とし
た分離膜の再生や交換等のメンテナンス作業が不要とな
って、凝縮水精製処理にかかわるメンテナンス作業を軽
減することができるようになった。又、分離膜の再生や
交換が不要になるとともに、蒸留水を生成するために必
要となる熱源としては、燃料電池発電部から発生する排
熱を使用するので、凝縮水精製処理にかかわるランニン
グコストを低減することができるようになった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、水冷
手段から排出された冷却水から排熱を回収する冷却水排
熱回収手段が設けられ、加熱部が、冷却水排熱回収手段
にて回収された排熱を熱源として加熱作用するように構
成されている。つまり、冷却水排熱回収手段は、排熱回
収のために、元々、設けられているものであり、その冷
却水排熱回収手段により、高温の熱出力(例えば、90
°C以上の高温水又は120°C以上の高温水蒸気)が
得られるので、その高温の熱出力を用いて効率よく蒸留
水を生成することができる。従って、本発明を実施する
ためのコストを極力低減しながら、純水の生成能力を高
めることができる。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、冷却
水回収手段が、前記排ガスから排熱を回収するように構
成され、加熱部が、冷却水回収手段にて回収された排熱
を熱源とするように構成されている。ところで、排ガス
中の水蒸気分を凝縮させるには、排ガスを例えば50°
C程度にまで冷却する必要があるので、冷却水回収手段
により得られる熱出力の温度は低くなる(例えば60°
Cより低くなる)。従って、冷却水回収手段からの熱出
力の温度が低いため、従来では、冷却水回収手段にて回
収された排熱を利用するにしても、用途が限定されるた
め、効率よく利用することができなかった。請求項3に
記載の特徴構成によれば、冷却水回収手段にて回収され
た排熱を蒸留水生成用の熱源として利用するので、排熱
利用率を向上させることができ、ひいては、総合エネル
ギー効率を向上させることができるようになった。
【0008】請求項4に記載の特徴構成によれば、熱交
換部から排出された蒸留水から排熱を回収する蒸留水排
熱回収手段が設けられているので、その蒸留水排熱回収
手段にて回収された排熱を利用することができる。従っ
て、排熱利用率を更に向上させることができ、ひいて
は、総合エネルギー効率を更に向上させることができる
ようになった。
【0009】請求項5に記載の特徴構成によれば、原料
水供給部により、冷却水回収手段にて回収された凝縮水
とは別に原料水を蒸発室に供給することにより、冷却水
として使用する量以上の蒸留水を生成することができ
る。つまり、燃料電池発電部からは、冷却水として必要
な蒸留水を生成するために必要な熱量以上の排熱が発生
するので、その排熱を利用して、冷却水として必要な量
以上の蒸留水を生成して、その蒸留水を純水の需要先に
供給することができるのである。従って、電力とともに
純水を併給可能な燃料電池発電設備を提供することがで
きるようになった。
【0010】請求項6に記載の特徴構成によれば、圧縮
手段が、燃料電池発電部にて発電される電力にて駆動さ
れるように構成されているので、圧縮手段に駆動電力を
供給するための電源工事が不要となる。従って、据付け
工事を簡略化することができるようになった。特に、冷
却水回収手段にて回収された凝縮水とは別に原料水を蒸
発室に供給する原料水供給部が設けられたものでは、燃
料ガス生成用の都市ガス等の原燃料ガスと原料水を用い
て、電力及び純水を併給することができる。従って、電
力の供給不可能な状態や場所で、電力とともに、例えば
飲料水としても利用可能な純水を供給することができる
ので、用途が一層拡大する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて、本発明を
リン酸型の燃料電池発電設備に適用した場合の実施の形
態を説明する。燃料電池発電設備には、燃料ガス路1を
通じて供給される燃料ガス中の水素と、空気路2を通じ
て供給される反応空気中の酸素とを電気化学反応させて
発電する燃料電池発電部3と、供給される冷却水により
燃料電池発電部3を水冷する水冷部7(水冷手段に相当
する)と、燃料電池発電部3から排出される排ガスから
水蒸気分を凝縮させて水冷部7に供給する冷却水として
回収する排ガス用熱交換器26(冷却水回収手段に相当
する)を設けてある。
【0012】本発明においては、燃料電池発電部3から
発生する排熱を利用して、排ガス用熱交換器26にて得
られた凝縮水を蒸留して蒸留水を生成する純水生成部P
を設けてある。又、排ガス用熱交換器26にて得られた
凝縮水とは別に、純水生成部Pに蒸留水を生成するため
の原料水を供給する原料水供給路60(原料水供給部に
相当する)を設けて、燃料電池発電部3からの電力に加
えて、純水排出路67を通じて蒸留水を純水として外部
に供給することができるようにしてある。更に、純水排
出路67に、そこを通流する蒸留水から排熱を回収する
蒸留水用熱交換器69(蒸留水排熱回収手段に相当す
る)を介装して、その蒸留水用熱交換機69によって、
温水を供給することができるようにしてある。
【0013】燃料電池発電部3について説明を加える。
燃料電池発電部3は、図示は省略するが、リン酸を含有
した電解質層の一方の面に燃料極を、他方の面に酸素極
を夫々備えたセルの複数を積層して構成してあり、各セ
ルの燃料極に燃料ガスが供給され、並びに、各セルの酸
素極に反応用空気が供給されて、各セルにおいて水素と
酸素とを電気化学反応させて発電させるようになってい
る。又、各セルの燃料極から燃料極排ガスが燃料極排ガ
ス路4に対して排出され、各セルの酸素極から酸素極排
ガスが酸素極排ガス路5に対して排出されるようになっ
ている。尚、各セルの酸素極から酸素極排ガス路5に排
出される酸素極排ガスには、水素と酸素との電気化学反
応により生成した水蒸気が含まれ、各セルの燃料極から
燃料極排ガス路4に排出される燃料極排ガスには水素ガ
スが残留している。
【0014】更に、燃料電池発電部3には、各セルにお
ける水素と酸素との電気化学反応が発熱反応であること
から、冷却水往路6を通じて供給される冷却水により、
セルを水冷する水冷部7を設けてある。その水冷部7か
ら冷却水が冷却水復路8に排出される。そして、冷却水
往路6及び冷却水復路8夫々を気水分離装置9に接続
し、並びに、冷却水往路6に冷却水ポンプ10を介装し
て、気水分離装置9から冷却水を水冷部7に供給すると
ともに、水冷部7から冷却水を気水分離装置9に戻し
て、気水分離装置9において冷却水から水蒸気を分離す
るようにしてある。
【0015】次に、燃料電池発電部3に燃料ガスを供給
するための構成について説明する。天然ガス等の炭化水
素系の原燃料ガスを、原燃料ガス路11を通じて脱硫装
置12に供給して脱硫し、その脱硫原燃料ガスを、ガス
路13を通じてエジェクタ14に送り、そのエジェクタ
14おいて、脱硫原燃料ガスと気水分離装置9から水蒸
気路15を通じて送られてくる水蒸気と混合させて、ガ
ス路16を通じて改質装置17に送る。改質装置17に
おいて、原燃料ガスと水蒸気とを改質反応させて、水素
ガス及び一酸化炭素ガスを含有する改質ガスを生成し、
その改質ガスをガス路18を通じて変成装置19に送
る。変成装置19において、改質ガス中の一酸化炭素ガ
スと水蒸気とを変成反応させることにより、水素ガス及
び二酸化炭素ガスを含有する変成ガスを生成し、その変
成ガスを燃料ガスとして燃料ガス路1を通じて燃料電池
発電部3に供給する。
【0016】空気路2を通じて反応用空気を燃料電池発
電部3に供給するために、空気路2には、空気供給用の
ブロア20を接続してある。
【0017】改質装置17における改質反応は吸熱反応
であることから、改質装置17には、反応熱を与えるた
めのバーナ21を設けてある。燃料極排ガス路4及び空
気路2夫々をバーナ21に接続して、バーナ21におい
て、燃料電池発電部3から排出される燃料極排ガスを燃
焼させるようにしてある。バーナ21から排出される水
蒸気を含んだ燃焼排ガスを導く燃焼排ガス路22を、酸
素極排ガス路5に接続して、その酸素極排ガス路5によ
って、燃料電池発電部3から排出される酸素極排ガスと
バーナ21から排出される燃焼排ガスとを共に排出する
ようにしてある。
【0018】変成装置19における変成反応は発熱反応
であることから、変成装置16には、供給される冷却水
により水冷作用する水冷部23を設けてあり、その水冷
部23にも気水分離装置9から冷却水を供給するととも
に、水冷部23から冷却水を気水分離装置9に戻すよう
に、水冷部23に、冷却水往路6及び冷却水復路8を接
続してある。
【0019】冷却水往路6には、排熱回収用の冷却水用
熱交換器24を介装して、その冷却水用熱交換器24に
より、冷却水往路6を通流する冷却水から排熱を回収す
るようにしてある。又、気水分離装置9の気相部に水蒸
気排出路25を接続して、その水蒸気排出路25によ
り、適宜、水蒸気を取り出せるようにしてある。
【0020】酸素極排ガス路5には、そこを通流する水
蒸気を含んだ排ガス(酸素極排ガスと燃焼排ガスが含ま
れる)を冷却して凝縮水を得るとともに、排ガスから排
熱を回収するを排ガス用熱交換器26を介装してある。
排ガス用熱交換器26で得られた凝縮水をタンク27に
て貯留すべく、排ガス用熱交換器26とタンク27とを
凝縮水路28にて接続してある。
【0021】純水生成部Pについて説明を加える。蒸発
室51の内部に、その蒸発室51内から吸引した水蒸気
を断熱圧縮して昇温させる圧縮手段としてのブロア52
からの昇温水蒸気と、原料水循環路53を通じて蒸発室
外から供給される原料水とを各別に通流させて熱交換さ
せることにより、原料水を蒸発させるとともに昇温水蒸
気を凝縮させる熱交換部54を設けてある。又、燃料電
池発電部3から発生する排熱を熱源として、熱交換部5
3に供給される原料水を加熱する加熱部Hを設けてあ
る。そして、タンク27と原料水循環路53とを凝縮水
用ポンプ55を介装した凝縮水供給路56にて接続し
て、排ガス用熱交換器26にて回収された凝縮水を原料
水として熱交換部54に供給するようにしてある。並び
に、熱交換部54においてブロア52からの昇温水蒸気
が凝縮して生成された蒸留水を取り出す蒸留水戻し路5
7を冷却水往路6に接続して、熱交換部53にて生成さ
れた蒸留水を冷却水として水冷部7及び水冷部23に供
給するように構成してある。
【0022】蒸発室51内の上方に散水具58を設け、
その散水具58と蒸発室下部の貯留部とを原料水循環ポ
ンプ59を介装した原料水循環路53にて接続し、その
原料水循環路53に原料水供給路60及び濃縮水排水路
61を接続してある。又、濃縮水排水路61には、排水
量を調節する排水量調節弁62を介装してある。つま
り、原料水循環路53に対して、凝縮水供給路56から
凝縮水を原料水として、並びに、原料水供給路60から
原料水を供給しながら、蒸発室51の貯留部から取り出
した原料水を原料水循環路53を通流させて散水具58
から熱交換部54に散水することにより、原料水を蒸発
室51の内部と原料水循環路53とを巡る循環経路で循
環させるようにしてある。又、排水量調節弁62により
排水量を適宜調節することにより、前記循環経路を通流
する原料水の濃縮率を調節するようにしてある。従っ
て、原料水供給路60は、排ガス用熱交換器26にて回
収された凝縮水とは別に原料水を蒸発室51に供給する
原料水供給部として機能する。ちなみに、原料水供給路
60にて供給する原料水としては、水道水、河川水、井
戸水、工場排水等、種々の水を使用することができる
【0023】熱交換部54は、図示は省略するが、蒸発
室51内の上下方向の中間部において、複数の伝熱チュ
ーブを横向きにして、夫々の両端開口部を蒸発室51の
外部に臨ませた状態で、且つ、夫々の表面に散水具58
から散水された原料水がかかるように間隔を開けた状態
で配設して構成してある。複数の伝熱チューブの一方の
開口が臨む気密状の空間を形成する供給用ヘッダ63、
及び、複数の伝熱チューブの他方の開口が臨む気密状の
空間を形成する排出用ヘッダ64夫々を、蒸発室51の
周壁に対して設けてある。
【0024】水蒸気路65を蒸発室51の上部の気相部
と供給用ヘッダ63とに接続して設けるとともに、その
水蒸気路65にブロア52を介装して、ブロア52によ
り、水蒸気路65を通じて、蒸発室51内から水蒸気を
吸い込むとともに吸い込んだ水蒸気を断熱圧縮して昇温
し、その昇温水蒸気を供給用ヘッダ63に供給して、複
数の伝熱チューブを通流させるようにしてある。
【0025】各伝熱チューブからは水蒸気が凝縮した蒸
留水と凝縮しなかった気体分が排出用ヘッダ64に排出
され、排出用ヘッダ64には、蒸留水と気体分が気液分
離状態で溜まる。排出用ヘッダ64の液相部に蒸留水戻
し路57を接続し、気相部に真空ポンプ76を介装した
脱気路66を接続して、脱気路66を通じて気体分を排
出しながら、蒸留水戻し路57を通じて蒸留水を冷却水
往路6に供給するようになっている。蒸留水戻し路57
から純水排出路67を分岐させて、その純水排出路67
を通じて、蒸発室51にて生成された蒸留水のうち、冷
却水として使用される分以外を、純水として外部に供給
するようにしてある。又、その純水排出路67には、そ
の純水排出路67を通流する蒸留水と温水回収路68を
通流する温水とを熱交換させる蒸留水用熱交換器69を
設けて、その蒸留水用熱交換器69において、温水回収
路68を通流する温水により蒸留水から排熱を回収する
ようにしてある。
【0026】加熱部Hについて、説明を加える。原料水
循環路53に、原料水加熱用熱交換器70を介装すると
ともに、その原料水加熱用熱交換器70と冷却水用熱交
換器24とを循環ポンプ71を介装した熱搬送用水循環
路72にて接続して、その熱搬送用水循環路72を通じ
て、原料水加熱用熱交換器70と冷却水用熱交換器24
を巡って熱搬送用水を循環させることにより、冷却水往
路6を通流する冷却水から回収した排熱により、原料水
循環路53を通流する(即ち、熱交換部54に供給す
る)原料水を加熱するようにしてある。又、凝縮水供給
路56に、凝縮水加熱用熱交換器73を介装し、その凝
縮水加熱用熱交換器73と排ガス用熱交換器26とを循
環ポンプ74を介装した排熱搬送用水循環路75にて接
続して、その熱搬送用水循環路75を通じて、凝縮水加
熱用熱交換器73と排ガス用熱交換器26を巡って熱搬
送用水を循環させることにより、酸素極排ガス路5を通
流する排ガスから回収した排熱により、凝縮水供給路5
6を通流する凝縮水(即ち、熱交換部54に供給する原
料水)を加熱するようにしてある。従って、加熱部Hを
原料水加熱用熱交換器70及び凝縮水加熱用熱交換器7
3にて構成してある。つまり、熱交換部54に供給され
る原料水を、燃料電池発電部3、改質装置17及び変成
装置19夫々から発生する排熱にて加熱するように構成
してある。
【0027】又、ブロア52を始め、凝縮水用ポンプ5
5、各循環ポンプ59,71,74、真空ポンプ76等
の純水生成部Pにおいて電力を駆動エネルギーとする装
置類は、燃料電池発電部3から発電される電力にて駆動
するようにしてある。 〔別実施形態〕次に別実施形態を説明する。 (イ)加熱部Hの具体構成は種々変更可能である。例え
ば、上記の実施形態においては、燃料電池発電部3を水
冷する冷却水から回収した排熱、及び、燃料電池発電部
3から排出された排ガスから回収した排熱を熱源として
使用するように構成する場合について例示したが、いず
れか一方を熱源として使用するように構成してもよい。
あるいは、気水分離装置9にて分離された水蒸気を熱源
とするように構成してもよい。
【0028】上記の実施形態においては、変成装置19
を水冷する冷却水から回収した排熱、及び、改質装置1
7のバーナ21から排出された排ガスから回収した排熱
も熱源として使用するように構成する場合について例示
したが、これらを熱源として使用しないようにしたり、
いずれか一方を熱源として使用するように構成してもよ
い。
【0029】(ロ) 上記の実施形態においては、燃料
電池発電部3から排出される排ガス、及び、改質装置1
7のバーナ21から排出される排ガスの両方から冷却水
を回収する場合について例示したが、いずれか一方から
冷却水を回収するように構成してもよい。
【0030】(ハ)上記の実施形態においては、排ガス
用熱交換器26にて回収された凝縮水とは別に原料水を
蒸発室51に供給する原料水供給路60を設ける場合に
ついて例示したが、原料水供給路60は省略してもよ
い。この場合、燃料電池発電部3、変成装置19、改質
装置17から発生する排熱のうち、凝縮水の加熱のため
に使用した残りは、温水や水蒸気の状態で出力して排熱
利用するようにしてもよい。
【0031】(ニ) 蒸留水用熱交換器69にて回収し
た排熱を、原料水の加熱用に使用してもよい。
【0032】(ホ) 熱交換部54の具体構成は、上記
の実施形態において例示した構成に限定されるものでは
ない。 (ヘ) 本発明を適用することができる燃料電池発電設
備の形式としては、上記の実施形態において例示したリ
ン酸型に限定されるものではなく、固体電解質型等、種
々の形式の燃料電池発電設備に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池発電設備の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
3 燃料電池発電部 7 水冷手段 24 冷却水排熱回収手段 26 冷却水回収手段 51 蒸発室 52 圧縮手段 54 熱交換部 60 原料水供給手段 69 蒸留水排熱回収手段 H 加熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立森 正史 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 5H027 AA04 BA06 BA09 BA16 BA17 CC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガス及び酸素含有ガスが供給され
    て、燃料ガス中の水素と酸素含有ガス中の酸素とを電気
    化学反応させて発電する燃料電池発電部と、 供給される冷却水により前記燃料電池発電部を水冷する
    水冷手段と、 設備内から排出される排ガスから水蒸気分を凝縮させて
    前記冷却水として回収する冷却水回収手段が設けられた
    燃料電池発電設備であって、 蒸発室の内部に、その蒸発室内から吸引した水蒸気を断
    熱圧縮して昇温させる圧縮手段からの昇温水蒸気と、蒸
    発室外から供給される原料水とを各別に通流させて熱交
    換させることにより、前記原料水を蒸発させるとともに
    前記昇温水蒸気を凝縮させる熱交換部が設けられ、 前記燃料電池発電部から発生する排熱を熱源として、前
    記熱交換部に供給される原料水を加熱する加熱部が設け
    られ、 前記冷却水回収手段にて回収された凝縮水が前記原料水
    として前記熱交換部に供給され、並びに、前記熱交換部
    において前記圧縮手段からの昇温水蒸気が凝縮して生成
    された蒸留水が前記冷却水として前記水冷手段に供給さ
    れるように構成されている燃料電池発電設備。
  2. 【請求項2】 前記水冷手段から排出された冷却水から
    排熱を回収する冷却水排熱回収手段が設けられ、 前記加熱部が、前記冷却水排熱回収手段にて回収された
    排熱を熱源とするように構成されている請求項1記載の
    燃料電池発電設備。
  3. 【請求項3】 前記冷却水回収手段が、前記排ガスから
    排熱を回収するように構成され、 前記加熱部が、前記冷却水回収手段にて回収された排熱
    を熱源とするように構成されている請求項1又は2記載
    の燃料電池発電設備。
  4. 【請求項4】 前記熱交換部から排出された蒸留水から
    排熱を回収する蒸留水排熱回収手段が設けられている請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池発電設備。
  5. 【請求項5】 前記冷却水回収手段にて回収された凝縮
    水とは別に、原料水を前記蒸発室に供給する原料水供給
    部が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の燃料電池発電設備。
  6. 【請求項6】 前記圧縮手段が、前記燃料電池発電部に
    て発電される電力にて駆動されるように構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池発電設
    備。
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