JP2002008689A - 燃料電池発電システムおよびその運転方法 - Google Patents

燃料電池発電システムおよびその運転方法

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JP2002008689A JP2000185355A JP2000185355A JP2002008689A JP 2002008689 A JP2002008689 A JP 2002008689A JP 2000185355 A JP2000185355 A JP 2000185355A JP 2000185355 A JP2000185355 A JP 2000185355A JP 2002008689 A JP2002008689 A JP 2002008689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備コストおよび運転コストの削減が可能と
なる燃料電池発電システムを提供する。 【解決手段】 冷却水循環系を有する燃料電池1と、こ
の燃料電池1の冷却水となる給水を貯留する給水貯留槽
2と、この給水貯留槽2の給水を処理して冷却水として
燃料電池1に供給する水処理系3と、水を加温する加温
手段4と、この加温手段4により得られた温水を貯留す
る温水貯留槽5と、温水貯留槽5内の温水からの水蒸気
を凝縮させた凝縮水を給水貯留槽2に供給する凝縮水供
給系6を備えた燃料電池発電システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガス等の燃料
を水蒸気改質して水素ガスを含む燃料ガスを生成させ、
この燃料ガスを空気中の酸素等の酸化性ガスと電気化学
的に反応させて発電を行う燃料電池を用いた発電システ
ムおよびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料電池発電システムでは、燃
料電池における発電効率を高く維持するために、燃料電
池内の温度を調整する冷却水が用いられる。冷却水は、
通常、予め脱塩などの処理が施されて使用される。図5
は、従来の燃料電池発電システムを示すもので、この燃
料電池発電システムは、燃料電池1と、燃料電池1の冷
却水となる給水を貯留する給水貯留槽2と、給水貯留槽
2の給水を浄化処理して冷却水として燃料電池1に供給
する水処理系3と、燃料電池1の排熱を利用して水を加
温する排熱回収熱交換器4と、熱交換器4を用いて得ら
れた温水を貯留する温水貯留槽5と、給水貯留槽2に補
給水を供給する補給水供給経路41とを備えている。
【0003】燃料電池1は、燃料電池1から排出される
排ガス中の水蒸気を凝縮水として回収する排ガス凝縮水
回収熱交換器17を備えている。水処理系3は、イオン
交換式脱塩処理装置等の水処理装置19と、送液ポンプ
P1とを備えている。温水貯留槽5は、槽内の温水を熱
利用設備(図示略)に供給することができるように構成
されている。
【0004】上記燃料電池発電システムにおいては、燃
料電池1において、天然ガス等の燃料を水蒸気改質して
水素ガスを含む燃料ガスを生成させ、この燃料ガスを空
気中の酸素等の酸化性ガスと電気化学的に反応させて発
電を行うとともに、排ガス凝縮水回収熱交換器17にお
いて、排ガス中の水蒸気を冷却して凝縮させて回収し、
給水貯留槽2に貯留する。また給水貯留槽2内には、必
要に応じて市水などの補給水を補給水供給経路41を通
して供給する。給水貯留槽2内には、市水などの補給水
等に由来するイオン(炭酸イオン、金属イオン等)や固
形物等の不純物が混入するため、給水貯留槽2内の給水
は、水処理系3の水処理装置19によって不純物を除去
した後に、冷却水として燃料電池1に供給する。これに
よって冷却水循環経路におけるスケール発生等を防ぐこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記燃
料電池発電システムでは、水処理装置19に与えられる
負荷が大きいため水処理装置19として複雑かつ大型の
ものを使用する必要があり、設備コストが高騰する問題
があった。またイオン交換式脱塩装置を使用する場合等
には再生処理コストなどの運転コストが嵩むという問題
があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
設備コストおよび運転コストの削減が可能となる燃料電
池発電システムおよびその運転方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池発電シ
ステムは、冷却水循環系を有する燃料電池と、この燃料
電池の冷却水となる給水を貯留する給水貯留槽と、この
給水貯留槽の給水を処理して冷却水として燃料電池に供
給する水処理系と、水を加温する加温手段と、この加温
手段により得られた温水を貯留する温水貯留槽と、温水
貯留槽内の温水からの水蒸気を凝縮させた凝縮水を給水
貯留槽に供給する凝縮水供給系を備えていることを特徴
とする。加温手段は、燃料電池において発電時に生成す
る熱を利用して水を加温できるように構成することがで
きる。凝縮水供給系は、温水貯留槽内の温水からの水蒸
気を凝縮させて回収する凝縮水回収熱交換器と、この熱
交換器において回収された凝縮水を給水貯留槽に供給す
る凝縮水供給経路を備え、凝縮水回収熱交換器が、温水
貯留槽内の温水からの水蒸気を、温水貯留槽への補給水
により冷却して凝縮させることができるようにされた構
成とすることができる。また温水貯留槽内に、槽内を複
数の槽内空間に区画する隔壁が設けられ、この隔壁が、
加温手段で加温された温水が前記槽内空間のうち1つに
導入され、かつこの槽内空間内の温水からの水蒸気が凝
縮水供給系に供給される構成を採用することができる。
また本発明では、上記燃料電池発電システムを運転する
にあたり、温水貯留槽内の温水からの水蒸気を凝縮させ
た凝縮水を給水貯留槽に供給する運転方法を採ることが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の燃料
電池発電システムの第1の実施形態を示すもので、ここ
に示す燃料電池発電システムは、燃料電池1と、燃料電
池1の冷却水となる給水を貯留する給水貯留槽2と、給
水貯留槽2の給水を浄化処理して冷却水として燃料電池
1に供給する水処理系3と、燃料電池1の排熱を利用し
て水を加温する加温手段である排熱回収熱交換器4と、
熱交換器4を用いて得られた温水を貯留する温水貯留槽
5と、温水貯留槽5内の温水からの水蒸気を凝縮させた
凝縮水を給水貯留槽2に供給する凝縮水供給系6を備え
ている。
【0008】図2に示すように、燃料電池1は、燃料電
池本体11と、燃料を水蒸気改質する改質器12と、燃
料電池本体11を冷却する冷却水を循環させる冷却水循
環経路13と、改質器12で利用される水蒸気の供給源
となる水蒸気分離器14と、冷却水を冷却する熱交換器
15と、この熱交換器15において冷却水と熱交換する
系内水の循環経路16と、燃料電池1から排出される排
ガス中の水蒸気を凝縮させて回収する排ガス凝縮水回収
熱交換器17とを主な構成要素とする。
【0009】燃料電池本体11は、燃料極21と空気極
22とが電解質23を挟むように電極板24、25を介
して配置されて構成されている。水蒸気分離器14は、
冷却水循環経路13に設けられ、冷却水から水蒸気を分
離することができるようになっている。改質器12は、
燃料供給経路26から供給された燃料を、水蒸気分離器
14から水蒸気供給経路27を通して供給された水蒸気
によって改質し、水素を含む燃料ガスを生成させること
ができるようになっている。
【0010】排ガス凝縮水回収熱交換器17は、系内水
循環経路16に設けられており、改質器12および空気
極22から排出経路28、29を通して排出された排ガ
ス中の水蒸気を、系内水により冷却して凝縮させて回収
することができるようになっている。
【0011】図1に示すように、水処理系3は、水処理
装置19と、送液ポンプP1を備えている。水処理装置
19としては、イオンや固形物などの不純物を除去する
処理装置を用いることができ、イオン交換樹脂を用いた
イオン交換式脱塩処理装置、逆浸透膜を用いた膜分離式
脱塩装置、限外ろ過膜を用いた膜分離装置等が使用可能
である。
【0012】図1および図2に示すように、排熱回収熱
交換器4は、系内水循環経路16に設けられており、温
水貯留槽5から温水循環経路30の供給経路30aを通
して供給された水を、系内水によって加温することがで
きるようになっている。
【0013】温水貯留槽5は、槽内の温水を熱利用設備
(図示略)に供給することができるようになっている。
図1に示すように、温水貯留槽5には、温水貯留槽5内
に補給水を供給する補給水供給経路36が接続されてお
り、熱利用設備(図示略)への温水供給によって温水貯
留槽5内の水量が不足した場合に、温水貯留槽5内に補
給水を供給することができるようになっている。
【0014】本実施形態の燃料電池発電システムにおい
て、凝縮水供給系6は、温水貯留槽5内の温水からの水
蒸気を凝縮させて回収する温水凝縮水回収熱交換器7
と、熱交換器7において回収された凝縮水を給水貯留槽
2に供給する凝縮水供給経路8とを備えている。温水凝
縮水回収熱交換器7は、温水貯留槽5に補給水を供給す
る補給水供給経路36に設けられており、貯留槽5上部
の導出経路37を通して導出される温水貯留槽5内ガス
中の水蒸気を、補給水供給経路36を流れる補給水によ
り冷却して凝縮させ、凝縮水として回収することができ
るようになっている。
【0015】以下、上記燃料電池発電システムの使用方
法について説明する。図2に示すように、この燃料電池
発電システムにおいては、脱硫された天然ガス、ナフサ
等の燃料を、燃料供給経路26を通して改質器12に供
給し、この燃料を、水蒸気分離器14から水蒸気供給経
路27を通して供給された水蒸気によって改質し、水素
を含む燃料ガスを生成させる。この燃料ガスを、燃料ガ
ス供給経路31を通して一酸化炭素変成器等(図示略)
を経て燃料電池本体11の燃料極21に供給するととも
に、空気などの酸化性ガスを、酸化性ガス供給経路32
を通して空気極22に供給し、これら燃料ガスと酸化性
ガスとを電気化学的に反応させ、発電を行う。
【0016】改質器12からの燃料系排ガスは、排出経
路28を通して排ガス凝縮水回収熱交換器17を経由し
て系外に排出される。また空気極22からの酸化系排ガ
スは、排出経路29を通して排出経路28内の燃料系排
ガスに合流し、凝縮水回収熱交換器17を経て系外に排
出される。
【0017】冷却水循環経路13では、冷却水が循環す
ることによって、燃料電池本体11が予め設定された温
度を維持するように冷却され、この際、冷却水は加温さ
れて高温となり水蒸気分離器14に導入される。水蒸気
分離器14では、冷却水から水蒸気が分離され、その一
部が水蒸気供給経路27を通して改質器12に供給され
る。水蒸気分離器14を経た冷却水は、熱交換器15に
おいて、系内水循環経路16を流れる系内水と熱交換し
て冷却された後、再び燃料電池本体11へ導入され、以
後、この循環過程が繰り返される。
【0018】系内水循環経路16を流れる系内水は、熱
交換器15において冷却水を冷却するとともに、排ガス
凝縮水回収熱交換器17において、排出経路28中の燃
料系および酸化系の排ガスを冷却し、排ガス中の水蒸気
を凝縮させる。排ガス凝縮水回収熱交換器17において
回収された凝縮水は、凝縮水回収経路33を通して給水
貯留槽2に送られる。
【0019】熱交換器15、17において加温された系
内水は、排熱回収熱交換器4において、送液ポンプP2
により供給経路30aから供給された水を加温する。加
温された温水は、返送経路30bを通して温水貯留槽5
に送られる。このように、排熱回収熱交換器4において
は、燃料電池本体11で発電時に生成する熱(排熱)で
高温となった冷却水により加温された系内水との熱交換
により水の加温が行われる。
【0020】また、熱利用設備(図示略)への温水供給
によって温水貯留槽5内の水量が不足した場合には、補
給水供給経路36を通して温水貯留槽5内に市水などの
補給水を供給する。
【0021】冷却水循環経路13を流れる冷却水は、そ
の一部が水蒸気分離器14において水蒸気として分離さ
れ、経路27を通して冷却水循環経路13から導出され
るため、これにより不足した冷却水を補給する必要があ
る。このため、給水貯留槽2内の給水を、送液ポンプP
1によって水処理装置19に導入して不純物を除去し、
得られた処理水を冷却水補給経路35を通して冷却水と
して冷却水循環経路13に供給する。
【0022】本実施形態の燃料電池発電システムでは、
冷却水の補給を行うことによって給水貯留槽2内の水量
が減少した際に、凝縮水供給系6を用いて次のようにし
て給水貯留槽2内への水の補給を行う。温水貯留槽5内
の水は温水であるため、温水貯留槽5内の気相における
水蒸気圧は高く、導出経路37を通して導出される温水
貯留槽5内ガスは、多量の水蒸気を含むものとなる。こ
の水蒸気含有ガスが導出経路37を通して温水凝縮水回
収熱交換器7に導入されると、ガス中の水蒸気は、補給
水供給経路36を流れる補給水(市水など)に冷却され
凝縮する。
【0023】この凝縮水を、凝縮水供給経路8を通して
補給水として給水貯留槽2に供給する。この凝縮水は、
イオンなどの不純物濃度が低い蒸留水であるため、給水
貯留槽2内への不純物混入量が最小限に抑えられ、給水
貯留槽2内の不純物濃度が低くなり、水処理装置19に
与えられる脱塩処理等の負荷が軽減される。従って、水
処理装置19の処理能力を低く設定することができ、水
処理系3に要する設備コストを削減し、しかもイオン交
換樹脂の再生処理コストなどの運転コストを低く抑える
ことができる。また水処理装置19の処理能力を低く設
定することができることから、装置を小型化し、その設
置スペースを小さくすることができる。
【0024】また排熱回収熱交換器4は、燃料電池1に
おいて発電時に生成する熱を排熱として利用して水を加
温できるように構成されているので、排熱を有効に利用
して温水を得ることができ、エネルギー効率の向上が可
能となる。
【0025】また、凝縮水供給系6の温水凝縮水回収熱
交換器7が、温水貯留槽5内ガス中の水蒸気を、補給水
供給経路36を流れる補給水により冷却して凝縮させる
ことができるように構成されているので、凝縮水供給系
6において水蒸気を凝縮させるにあたって、別途冷却媒
体を使用する必要がなくなり、運転コストをいっそう低
く抑えることができる。
【0026】図3は、本発明の燃料電池発電システムの
第2の実施形態を示すもので、ここに示す燃料電池発電
システムでは、温水貯留槽5に、槽内を2つの槽内空間
である上部および下部空間5a、5bに区画する隔壁2
0が設けられている。
【0027】隔壁20は、上部空間5a内の温水の温度
を高く維持し、温水凝縮水回収熱交換器7に導入される
水蒸気量を高めるためのもので、上部空間5aと下部空
間5bとの間の温水の流通を可能とする流通口20aを
有する。この流通口20aの内径は、下部空間5b内の
水が上部空間5a内に流入するのを制限することができ
るように設定される。隔壁20は、ステンレス鋼などの
金属や、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂からなるものと
することができる。特に、断熱性能に優れた合成樹脂を
用いるのが好ましい。
【0028】温水循環経路40の供給経路40aおよび
返送経路40bは、それぞれ温水貯留槽5の下部および
上部に接続されており、排熱回収熱交換器4によって加
温された水が返送経路40bを通して上部空間5aに導
入された後、流通口20aを通って下部空間5bに流
れ、下部空間5bから供給経路40aに流れるようにさ
れている。温水貯留槽5の下部には、下部空間5b内に
補給水を供給する補給水供給経路38が接続されてお
り、熱利用設備(図示略)への温水供給によって温水貯
留槽5内の水量が不足した場合に、下部空間5b内に補
給水を供給することができるようになっている。
【0029】この燃料電池発電システムでは、排熱回収
熱交換器4で加温され返送経路40bを通して温水貯留
槽5に返送された高温の温水が、隔壁20より上部の上
部空間5a内に導入される。上部空間5aに導入された
高温の温水が蒸発した水蒸気は導出経路37を通して温
水凝縮水回収熱交換器7に導入され、凝縮水となって凝
縮水供給管路8を通して給水貯留槽2に供給される。
【0030】上部空間5a内の温水は、温水循環経路4
0における循環流に従い、流通口20aを通過して下部
空間5bに流入する。温水貯留槽5内の温水は、外気に
より冷却されその温度が徐々に低下するため、温水貯留
槽5内における温水循環流の下流側に相当する下部空間
5bでは、上流側に相当する上部空間5aに比べ温水の
温度が低くなる。比較的低温となった下部空間5b内の
温水は供給経路40aを通して排熱回収熱交換器4に供
給される。
【0031】本実施形態の燃料電池発電システムでは、
上記第1の実施形態の燃料電池発電システムと同様に、
水処理系3に供給される給水中の不純物濃度を低くし、
水処理系3に与えられる負荷を軽減し、装置の小型化を
図ることができ、設備コストおよび運転コストを低く抑
えることができる。さらに、本実施形態の燃料電池発電
システムでは、温水貯留槽5内を上部および下部空間5
a、5bに区画する隔壁20を設けることによって、上
部空間5a内の温水の温度を高く維持し、上部空間5a
内の気相における水蒸気圧を高くし、温水凝縮水回収熱
交換器7に導入されるガス中の水蒸気含有量を高め、熱
交換器7における凝縮水の回収効率を向上させることが
できる。よって、不純物濃度が低い蒸留水である凝縮水
の給水貯留槽2への供給量を高め、給水貯留槽2内の不
純物濃度を低くし、水処理装置19に与えられる脱塩処
理等の負荷を軽減することができる。従って、水処理装
置19の処理能力を低く設定することができ、いっそう
の設備コストおよび運転コストの削減を図ることができ
る。
【0032】なお、上記実施形態の燃料電池発電システ
ムでは、加温手段として、燃料電池1の排熱を利用する
排熱回収熱交換器4を設けたが、本発明の燃料電池発電
システムでは、熱利用設備に供給するべき水を加温する
加温手段は、燃料電池1の排熱を利用するものに限定さ
れない。例えば、図4に示すように、排熱回収熱交換器
4に代えて、温水貯留槽5に、槽内の水を加温するヒー
タ51を設けることもできる。
【0033】また上記実施形態の燃料電池発電システム
では、排ガス凝縮水回収熱交換器17で回収された給水
を冷却水として利用し得る構成を示したが、本発明の燃
料電池発電システムはこれに限らず、排ガス中の水蒸気
の回収を行わず、市水などの補給水を専ら給水として利
用する構成とすることも可能である。また、本発明の燃
料電池発電システムでは、水処理系に供給される供給水
中の不純物濃度を低く維持することができるため、水処
理系を省いた構成とすることができる。また、本発明で
は、冷却水循環経路を、冷却水が燃料電池本体11、水
蒸気分離器14を経て凝縮水回収経路33を通して給水
貯留槽2に導入されるように構成することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料電池
発電システムは、温水貯留槽内の温水からの水蒸気を凝
縮させた凝縮水を給水貯留槽に供給する凝縮水供給系を
備えているので、イオンや固形物等の不純物の濃度が低
い蒸留水である凝縮水を補給水として給水貯留槽に供給
することができ、水処理系に与えられる脱塩処理等の負
荷を軽減することができる。従って、水処理系の処理能
力を低く設定することができ、設備コストおよび運転コ
ストを低く抑えることができる。
【0035】また加温手段を、燃料電池において発電時
に生成する熱を利用して水を加温できるように構成する
ことによって、燃料電池で生成する排熱を有効に利用し
て温水を得ることができ、エネルギー効率の向上が可能
となる。
【0036】また凝縮水供給系を、温水からの水蒸気を
凝縮させて回収する凝縮水回収熱交換器と、回収された
凝縮水を給水貯留槽に供給する凝縮水供給経路を備え、
凝縮水回収熱交換器が、温水からの水蒸気を、温水貯留
槽への補給水により冷却して凝縮させることができるよ
うに構成することによって、凝縮水供給系において水蒸
気を凝縮させるにあたって、別途冷却媒体を使用する必
要がなくなり、運転コストをいっそう低く抑えることが
できる。
【0037】また温水貯留槽内に、槽内を複数の槽内空
間に区画する隔壁が設けられ、この隔壁が、加温手段で
加温された温水が前記槽内空間のうち1つに導入され、
かつこの槽内空間内の温水からの水蒸気が凝縮水供給系
に供給される構成を採用することによって、凝縮水供給
系に水蒸気が供給される槽内空間内の温水の温度を高く
維持し、この槽内空間内の気相における水蒸気圧を高く
し、凝縮水供給系に導入されるガス中の水蒸気含有量を
高め、凝縮水の回収効率を向上させることができる。従
って、不純物濃度が低い凝縮水の給水貯留槽への供給量
を多くし、水処理系に与えられる脱塩処理等の負荷を軽
減し、いっそうの設備コストおよび運転コスト削減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の燃料電池発電システムの第1の実
施形態を示す構成図である。
【図2】 図1に示す燃料電池発電システムの燃料電
池を示す構成図である。
【図3】 本発明の燃料電池発電システムの第2の実
施形態を示す構成図である。
【図4】 本発明の燃料電池発電システムの第3の実
施形態を示す構成図である。
【図5】 従来の燃料電池発電システムの一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1・・・燃料電池、2・・・給水貯留槽、3・・・水処理系、4・
・・排熱回収熱交換器(加温手段)、5・・・温水貯留槽、
5a・・・上部空間(槽内空間)、5b・・・下部空間(槽内
空間)、6・・・凝縮水供給系、7・・・温水凝縮水回収熱交
換器(凝縮水回収熱交換器)、8・・・凝縮水供給経路、
13・・・冷却水循環経路、20・・・隔壁、51・・・ヒータ
(加温手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水循環系を有する燃料電池と、こ
    の燃料電池の冷却水となる給水を貯留する給水貯留槽
    と、この給水貯留槽の給水を処理して冷却水として燃料
    電池に供給する水処理系と、水を加温する加温手段と、
    この加温手段により得られた温水を貯留する温水貯留槽
    とを備えた燃料電池発電システムにおいて、 温水貯留槽内の温水からの水蒸気を凝縮させた凝縮水を
    給水貯留槽に供給する凝縮水供給系を備えていることを
    特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】 加温手段は、燃料電池において発電時
    に生成する熱を利用して水を加温できるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 凝縮水供給系は、温水貯留槽内の温水
    からの水蒸気を凝縮させて回収する凝縮水回収熱交換器
    と、この熱交換器において回収された凝縮水を給水貯留
    槽に供給する凝縮水供給経路を備え、 凝縮水回収熱交換器が、温水貯留槽内の温水からの水蒸
    気を、温水貯留槽への補給水により冷却して凝縮させる
    ことができるように構成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の燃料電池発電システム。
  4. 【請求項4】 温水貯留槽内に、槽内を複数の槽内空
    間に区画する隔壁が設けられ、 この隔壁は、加温手段で加温された温水が前記槽内空間
    のうち1つに導入され、かつこの槽内空間内の温水から
    の水蒸気が凝縮水供給系に供給されるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項
    記載の燃料電池発電システム。
  5. 【請求項5】 冷却水循環系を有する燃料電池と、こ
    の燃料電池の冷却水となる給水を貯留する給水貯留槽
    と、この給水貯留槽の給水を処理して冷却水として燃料
    電池に供給する水処理系と、水を加温する加温手段と、
    この加温手段により得られた温水を貯留する温水貯留槽
    とを備えた燃料電池発電システムを運転する方法であっ
    て、 温水貯留槽内の温水からの水蒸気を凝縮させた凝縮水を
    給水貯留槽に供給することを特徴とする燃料電池発電シ
    ステムの運転方法。
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