JP2000090948A - 燃料電池発電装置 - Google Patents
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
理装置の樹脂の交換作業が短時間で容易にでき、メンテ
ナンスが容易で信頼性の高いものとする。 【解決手段】改質器4のバーナー4aの燃焼排ガスに含
まれる燃焼生成水と燃料電池本体1の空気極1aに含ま
れる反応生成水を回収し、イオン交換式の水処理装置1
0で純化して水蒸気分離器6へと戻し、原燃料を燃料極
1bへ供給する燃料ガスへと改質する際に用いる水蒸気
として使用するものにおいて、循環ポンプ9、水処理装
置10を含む水処理系循環ループ14Aの水処理装置1
0の下流側に、混入した空気を貯蔵するためのバッファ
ータンク30を備える。
Description
した燃料ガスと空気を燃料電池本体に供給し、電気化学
反応により電気エネルギーを得る燃料電池発電装置に係
わり、特に、原燃料ガスの改質に用いる純水を得るため
の水処理系の構成に関する。
ス、メタノール等の原燃料ガスを水蒸気改質して水素に
富むガスに改質する改質器と、この改質器で得られた改
質ガスを燃料として発電を行う燃料電池本体と、燃料電
池本体の直流出力を交流に変換する直交変換装置とを主
要構成要素として構成されており、改質器で生成された
改質ガスは、燃料電池発電装置の負荷および水素の利用
率に応じて燃料電池本体の内部で消費され、余剰の水素
を含むガスは、燃料極の排出ガスとして改質器へと導か
れてバーナーで燃焼され、改質エネルギーとして消費さ
れている。
および水系の構成を示すフロー図である。本図におい
て、1は燃料電池本体、2は脱硫器、3はエゼクタポン
プ、4は改質器、5はCO変成器、6は水蒸気分離器、
7は凝縮器、8は大気開放型タンク、9は循環ポンプ、
10はイオン交換式の水処理装置である。本構成におい
て、都市ガス、LPガス等の原燃料ガスは、エゼクタポ
ンプ3に吸引され、水蒸気分離器6からの水蒸気と混合
されたのち、改質器4の触媒層に供給される。改質器4
で水蒸気改質して生成された水素リッチガスは、CO変
成器5へ送られ、含まれる触媒被毒物質であるCOをC
O2 へ変成したのち、燃料ガスとして燃料電池本体1の
燃料極1bへと送られる。一方、燃料電池本体1の空気
極1aには、反応空気ブロワ16aを備えた反応空気供
給系16を通して反応用の空気が送られる。また、燃料
電池本体1には冷却板1cが組み込まれており、この冷
却板1cの内部へ水蒸気分離器6に貯留された電気伝導
度が低く、かつシリカ等の鉱物系異物の少ない純水を燃
料電池冷却水系19により循環供給することによって、
燃料電池の発電に伴う発熱を除去し、燃料電池本体1の
温度を所定の運転温度に保持している。また、燃料極1
bより排出されるオフガスは、電池反応に寄与しない未
使用水素を含んでおり、オフガス供給系18によって改
質器4のバーナー4aへと送られ、空気ブロワ15aを
備えた燃焼空気供給系15によって送られる燃焼空気と
混合され、燃焼して改質器4の加熱に有効に使用され
る。
用の水蒸気とした消費されるため、燃料電池発電装置の
運転中は常時純水を補給する必要がある。このため、改
質器4のバーナー4aから排出される燃焼排ガスに含ま
れる燃焼生成水と、空気極1aから排出される空気オフ
ガスに含まれる反応生成水を回収した用いている。すな
わち、図に見られるように、燃焼排ガスと空気オフガス
は凝縮器7へ送られ、冷却水により冷却されて含まれる
燃焼生成水と反応生成水が凝縮され、大気開放型タンク
8へと回収される。得られた回収水は、循環ポンプ9、
エアー抜きボタン付き前フィルター11、イオン交換式
の水処理装置10およびエアー抜きボタン付き後フィル
ター12を備えた水処理循環ループ14へと送られて純
水化され、その一部が、改質用の水蒸気とした消費され
た純水を補給するために、純水補給水ポンプ20aを備
えた純水補給水系20によって水蒸気分離器6へと送ら
れている。イオン交換式の水処理装置10は、イオン交
換樹脂の吸着速度の変動や樹脂塔内の偏流を防止するた
めに、常に一定範囲内の速度で通水する必要がある。し
かしながら、通常、燃料電池発電装置の改質用水蒸気の
消費量は、水処理装置10の必要通水量に比べて少ない
ので、図示したごとく、イオン交換式の水処理系に循環
系を設け、その一部を水蒸気分離器6へ送るよう構成さ
れている。また、イオン交換式の水処理装置10で得ら
れた純水の電気伝導度がおおよそ1[μS/cm]以上の
レベルになると、燃料電池本体1の冷却板1cに供給す
る冷却水としては不適当であり、イオン交換樹脂の交換
が必要である。したがって、図示したイオン交換式の水
処理装置10では、燃料電池発電装置の発電時間が2000
〜3000時間経過する毎に、樹脂塔を新しいイオン交換樹
脂を充填した樹脂塔へと交換している。
燃料電池発電装置では、燃焼排ガスに含まれる燃焼生成
水と空気オフガスに含まれる反応生成水を回収し、イオ
ン交換式の水処理装置10で純化し、その一部を水蒸気
分離器6へ送って改質用の水蒸気とした消費される純水
を補うことにより連続的に発電運転を行っている。
る改質器4は、高温で化学反応により水素を生成する装
置であり、また燃料電池本体1は高温で発電する装置で
あるため、燃料電池発電装置の起動停止を行うと熱応力
によって改質器4の反応触媒が物理的に破壊したり、あ
るいは燃料電池本体1に内蔵されたりん酸が散出したり
する等の危険性がある。このため、燃料電池発電装置
は、起動停止を少なくして連続して運転するのが一般的
であり、通常、4000〜8000時間程度連続して運転され
る。これに対して、前記の水処理系に組み込まれたイオ
ン交換式の水処理装置10では、既に述べたように2000
〜3000時間毎にイオン交換樹脂の交換が行われる。した
がって、燃料電池発電装置では、年間で3〜4回、ある
いはそれ以上の頻度で水処理装置10のイオン交換樹脂
を交換する必要がある。
業は、水処理装置10への通水ラインに並列に設けたバ
イパスラインのバルブを開け、水処理装置10の前後に
配したバルブを閉めて、通水をバイパスラインに切り換
え、樹脂塔を新品のイオン交換樹脂を充填した樹脂塔に
交換することにより行われる。樹脂塔は硬質樹脂配管や
樹脂製ホース等で接続されており、交換作業の際、配管
およびホース内の保有水が水落ちし配管内に空気が流入
する。また、新品の水処理装置10内にはガスが含まれ
ている。このため、水処理装置10付属のエア─抜きボ
タンやエアー抜きボタン付き前フィルター11、エアー
抜きボタン付き後フィルター12、エアー抜きバルブ1
3により流入した空気を系外に排出している。
ン付き前フィルター11やエアー抜きボタン付き後フィ
ルター12、エアー抜きバルブ13を組み込んだものに
おいても、エアー抜き部分から配管合流部までの配管の
内部に溜まった空気を系外へ排出することは不可能であ
り、また、水処理装置10の内部や配管の内部に滞留し
た空気の泡が、樹脂塔の交換後しばらくしてから剥離し
て水処理循環ループ14に流入する可能性もあるので、
樹脂塔の交換時には、必ず水処理循環ループ14に少量
の空気が入ることとなる。
流入すると、水処理装置10を交換するたびに循環水中
に空気が混入し、水蒸気分離器6へ補給される純水を通
して燃料電池発電装置の各部へと空気が入り、改質器4
の触媒の酸化を引き起こしたり、燃料電池本体1の冷却
系統の配管が腐食、損傷する事態に至る危険性がある。
また、水処理循環ループ14に流入する空気が多量とな
り、循環ポンプ9に流入する空気量が過大になると、ポ
ンプ性能が著しく低下し、その結果、系内への純水供給
量が不足して燃料電池発電装置の運転ができなくなる恐
れがある。
樹脂の交換作業の際には、樹脂塔の交換作業のみなら
ず、水処理循環ループ14に流入した空気を、循環ポン
プ9の吐出圧力や吐出流量をチェックしながら、エアー
抜きバルブ13等により外部へ排出する操作を長時間に
わたり行う必要があり、このため、水処理装置10のイ
オン交換樹脂の交換作業は、長時間の煩雑な作業を必要
とするという問題点があった。
難点を解消し、回収水を純化して補充用の純水を得るイ
オン交換式の水処理装置のイオン交換樹脂の交換作業が
容易に、かつ短時間で実施でき、メンテナンスが容易
で、信頼性の高い燃料電池発電装置を提供することにあ
る。
めに、本発明においては、 (1)燃料電池冷却水系への補給水を純化処理する水処
理系に、水処理装置を通流した水が循環して流れる閉回
路を備え、かつ、水処理装置を通流した後の閉回路の配
管に、混入した空気を貯蔵するためのバッファータンク
を備えることとする。
給水を純化処理する水処理系に、水処理装置を通流した
水が循環して流れる閉回路を備え、かつ、水処理装置を
通流した後の閉回路の配管と大気開放型タンクとを開閉
可能に連結する連結管を備えることとする。 上記の(1)のごとく構成した燃料電池発電装置におい
ては、イオン交換式の水処理装置のイオン交換樹脂を交
換する際に水処理系に空気が混入しても、混入した空気
はバッファータンクの上部に滞留することとなるので、
閉回路を再度通流することがなく、通水に用いる循環ポ
ンプ内に混入することもない。
池発電装置においては、上記の連結管を開状態にして閉
回路の配管と大気開放型タンクとを連結し、処理水を大
気開放型タンクに戻したのち水処理系に再度通流するよ
うに配し、その状態で、イオン交換式の水処理装置のイ
オン交換樹脂を交換すれば、交換作業に伴って水処理系
に空気が混入しても、混入した空気は大気開放型タンク
において気中へと排出されるので、閉回路を再度通流す
ることがなく、通水に用いる循環ポンプ内に混入するこ
ともない。
料電池発電装置の第1の実施例のガス系および水系の構
成を示すフロー図である。本実施例の構成と図3に示し
た従来例の構成との相違点は、大気開放型タンク8に回
収された回収水を純化処理する水処理系循環ループ14
Aの構成にあり、水処理装置10を通流した後の配管
に、混入した空気を貯蔵するためのバッファータンク3
0を配して構成しているのが本実施例の特徴である。
0のイオン交換樹脂を交換する際に水処理系循環ループ
14Aに空気が混入しても、混入した空気はバッファー
タンク30の上部に滞留することとなるので、再度水処
理系循環ループ14Aに通流することはなく、また循環
ポンプ9内に混入する恐れもない。したがって、流入し
た空気の抜き出し操作に従来のように長時間を懸ける必
要がなく、水処理装置10のイオン交換樹脂の交換作業
が容易に、かつ短時間で行えることとなる。
閉式であるため、通流する水が外気と接触することもな
いので、ごみの侵入や酸素等が溶存する危険性もない。
エアー抜きバルブ31はバッファータンク30に貯えら
れた空気が過剰となったとき、これを外部へ抜き出すた
めに用いるものである。なお、本構成で用いられるバッ
ファータンク30は、イオン交換樹脂の交換作業の際に
流入が予想される空気量から上部の気相部の容積を決定
し、処理水から空気を効率的に分離するためにバッファ
ータンク30の内部の流下速度が 0.3[m/s ]程度以下
の低速となるようにタンクの断面積を定めて構成すれ
ば、水処理循環水から混入した空気の効果的な分離が行
われることとなる。
電装置の第2の実施例のガス系および水系の構成を示す
フロー図である。本実施例の特徴は、水処理系循環ルー
プ14Bのイオン交換式の水処理装置10を通流した後
の配管に切り換え用バルブ32を組み込み、さらに、そ
の前段に大気開放型タンク8との間を連結する、切り換
え用バルブ33を備えた連結管を組み込んだ点にある。
のイオン交換樹脂を交換する際には、切り換え用バルブ
32を開状態から閉状態へと切り換え、切り換え用バル
ブ33を閉状態から開状態へと切り換えて、水処理装置
10を通過した水がすべて大気開放型タンク8に一旦流
入したのち循環ポンプ9へ送られるようにしたのち、イ
オン交換樹脂の交換作業を開始する。したがって、交換
作業に伴って水処理系循環ループ14Bに空気が混入し
ても、混入した空気は、切り換え用バルブ33を備えた
連結管を通流して大気開放型タンク8に送られ、大気開
放型タンク8の内部において気中へと取出されることと
なり、循環ポンプ9へは空気を含まない水が送られるこ
ととなる。イオン交換樹脂の交換作業が終了すれば、切
り換え用バルブ32を閉状態から開状態へ、また切り換
え用バルブ33を開状態から閉状態へと戻して水処理系
循環ループ14Bを元の閉回路として運転される。
し操作に従来のように長時間を懸ける必要がなく、水処
理装置10のイオン交換樹脂の交換作業が容易に、かつ
短時間で行えることとなる。
電池発電装置を請求項1あるいは2に記載のごとく構成
することとしたので、回収水を純化して補充用の純水を
得るイオン交換式の水処理装置のイオン交換樹脂の交換
作業が容易に、かつ短時間で実施でき、メンテナンスが
容易で、信頼性の高い燃料電池発電装置が得られること
となった。
ス系および水系の構成を示すフロー図
ス系および水系の構成を示すフロー図
構成を示すフロー図
Claims (2)
- 【請求項1】燃料電池冷却水系への補給水を純化処理す
る水処理系に、水処理装置を通流した水が循環して流れ
る閉回路が備えられ、かつ、水処理装置を通流した後の
閉回路の配管に、混入した空気を貯蔵するためのバッフ
ァータンクが備えられていることを特徴とする燃料電池
発電装置。 - 【請求項2】燃料電池冷却水系への補給水を純化処理す
る水処理系に、水処理装置を通流した水が循環して流れ
る閉回路を備え、かつ、水処理装置を通流した後の閉回
路の配管と大気開放型タンクとを開閉可能に連結する連
結管が備えられていることを特徴とする燃料電池発電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25648398A JP3780714B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 燃料電池発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25648398A JP3780714B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 燃料電池発電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP3780714B2 JP3780714B2 (ja) | 2006-05-31 |
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ID=17293275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25648398A Expired - Lifetime JP3780714B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | 燃料電池発電装置 |
Country Status (1)
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-
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- 1998-09-10 JP JP25648398A patent/JP3780714B2/ja not_active Expired - Lifetime
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