JPH11332659A - ヒーティングカートの電源接続構造 - Google Patents

ヒーティングカートの電源接続構造

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JPH11332659A
JPH11332659A JP16432298A JP16432298A JPH11332659A JP H11332659 A JPH11332659 A JP H11332659A JP 16432298 A JP16432298 A JP 16432298A JP 16432298 A JP16432298 A JP 16432298A JP H11332659 A JPH11332659 A JP H11332659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、例えば3.15KW用の新タイプ間
の接続は勿論のこと、例えば2.1KW用の旧タイプと
の接続も、オーバーヒート等の危険がなく安全性が向上
すると共に、第2に、これらが簡単容易に実現される、
ヒーティングカートの電源接続構造を提案する。 【解決手段】 この電源接続構造では、交流電源回路X
を開閉制御する直流制御回路Yについて、少なくとも一
方のコネクタ端子8と対応コネクタ端子10´との間
は、直接的には接続されないように設定されている。つ
まり、一方のコネクタ端子8と対応コネクタ端子10´
との間は、カート側コネクタF側のコネクタ端子8´,
第1導線11,コネクタ端子9´等、および電源側コネ
クタE側のコネクタ端子9,第2導線12,コネクタ端
子10等を、直列に介することにより、接続可能となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒーティングカー
トの電源接続構造に関する。すなわち、例えば航空機内
において機内サービスに供される、ヒーティングカート
の電源接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機内において、乗客への食事
の提供サービス等の機内サービスに供されるヒーティン
グカートは、電装品として例えばヒーターを、内部に多
数備えてなる。そして、このようなヒーティングカート
が機内のギャレーのコンパートメントに収納される際、
ギャレーのコンパートメント側に付設された電源側コネ
クタに対し、ヒーティングカート側に付設されたカート
側コネクタが接続され、もって、ヒーティングカートの
ヒーターに電力が供給されるようになっている。図4
は、この種従来例に係るサービスカートの電源接続構造
の回路図である。同図にも示したように、機内のギャレ
ーのコンパートメント側には、電源側コネクタAが付設
されており、対応してヒーティングカート側には、カー
ト側コネクタBが付設されている。そして、電源側コネ
クタAに対し、カート側コネクタBが接続されることに
より、消費電力が2.1KWのヒーターに対し、電力が
供給されるようになっていた。
【0003】このようなこの種従来例のヒーティングカ
ートの電源接続構造について、更に詳述する。まず、機
内の電源回路としては、3層4線式の交流電源回路Xが
用いられており、このような交流電源回路Xを形成する
従来の電源側コネクタAは、コネクタ端子群Cを有して
おり、このコネクタ端子群Cは、115Vで400Hz
の3層交流電源用のコネクタ端子1,2,3と、ニュー
トラル用のコネクタ端子4と、を有している。これに対
応して、カート側コネクタBは、3層4線式の交流電源
回路Xを形成する対応コネクタ端子群Dを有しており、
この対応コネクタ端子群Dは、115Vで400Hzの
3層交流電源用の対応コネクタ端子1´,2´,3´
と、ニュートラル用のコネクタ端子4´と、を有してい
た。そこで、電源側コネクタAのコネクタ端子群Cに、
カート側コネクタBの対応コネクタ端子群Dが接続さ
れ、もってコネクタ端子1,2,3,4に対応コネクタ
端子1´,2´,3´,4´が、それぞれ接続されるこ
とにより、ヒーティングカート側のヒーターに対し、そ
の消費電力2.1KWに見合った電力が、供給されるよ
うになっていた。
【0004】なお、図中5,6は、電源側コネクタAに
設けられたアース用のコネクタ端子であり、5´,6´
は、これに対応してカート側コネクタBに設けられた、
アース用のコネクタ端子である。又、図中7,8は、電
源側コネクタAに設けられた直流制御回路Y用のコネク
タ端子であり、7´,8´は、これに対応してカート側
コネクタBに設けられた、直流制御回路Y用のコネクタ
端子である。Lは、直流制御回路Yに設けられたドアス
イッチである。
【0005】そして、このドアスイッチLは、ヒーティ
ングカートのドアの開閉に基づき開閉されるように設定
されており、もって、電源側コネクタAにカート側コネ
クタBが接続され、コネクタ端子群Cに対応コネクタ端
子群Dが接続されると共に、コネクタ端子7,8にコネ
クタ端子7´,8´が接続され、かつ、ドアスイッチL
が閉(続)とされた場合に、電力が供給されるようにな
っていた。すなわち、この場合には、直流制御回路Yが
通電されることにより、そのリレーコイルRが励磁さ
れ、もって、交流電源回路Xの常開のリレー接点Sが閉
(続)に切り換わるので、接続されたコネクタ端子群C
と対応コネクタ端子群Dを介し、ヒーティングカートの
ヒーターに対し、電力が供給されるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、ヒーティングカートで用いられる電装品例えばヒー
ターの消費電力量は、諸般の事情により、従来の2.1
KWから最近は3.15KWと、1.5倍となってい
る。つまり、航空機用のヒーティングカートにあって
は、従来のものは、消費電力が2.1KWのヒーターを
内部に備えていたが、最近のものは、消費電力が3.1
5KWのヒーターを内部に備えるようになっている。そ
こで、機内のギャレーのコンパートメント側から供給さ
れる電力も、従来の2.1KWでは対応できないので、
最近は3.15KWとなるように、対策が講じられつつ
ある。そして現在の使用状況は、消費電力が2.1KW
のヒーターを備えた従来のヒーティングカートと、消費
電力が3.15KWのヒーターを備えた最近のヒーティ
ングカートとが、共に用いられており、同一の航空機の
機内において同時に混載されていることすらある。又、
ヒーティングカートに電力を供給する機内のギャレーの
コンパートメント側も、従来のまま2.1KWの電力を
供給する未対策のものと、最近の3.15KWの電力を
供給する対策済のもの、とが混在している状況にある。
【0007】このように現状では、新旧両タイプ(従来
のものと最近のもの)の電源接続構造のヒーティングカ
ートが存在すると共に、これへ電力を供給するギャレー
のコンパートメント側の電源接続構造も、新旧両タイプ
(従来の未対策のものと最近の対策済のもの)が存在す
る。そして、当然のことながら、まず、旧タイプのヒ
ーティングカートに対し、未対策の旧タイプのものから
電力が供給される場合や、更に、新タイプのヒーティ
ングカートに対し、対策済の新タイプのものから電力が
供給される場合は、所期のとおりであり、問題が生じる
余地はない。又、旧タイプのヒーティングカートに対
し対策済の新タイプのものから電力を供給する場合も、
所期のとおりではないが、特に問題は生じない。これら
に対し、もしも新タイプのヒーティングカートに対
し、未対策の旧タイプものから電力を供給するようなこ
とがあると、非常に危険であるという問題が指摘されて
いた。
【0008】このように、所期のとおり接続が行われな
かった場合について、前述した図4を参照しつつ、更に
詳述する。まず、旧タイプのヒーティングカート、つ
まり消費電力が2.1KWのヒーターを備えた従来のヒ
ーティングカートに対し、新タイプのギャレーのコンパ
ートメント、つまり3.15KWの電力を供給可能な最
近の対策済のコンパートメント側から、交流電源回路X
により電力が供給された場合については、特に問題は生
じない。すなわち図4の側では、図示した旧タイプた
る、従来例の2.1KW用のカート側コネクタBの対応
コネクタ端子群Dが、図示した旧タイプたる、従来例の
2.1KW用の電源側コネクタAのコネクタ端子群Cで
はなく、図示しない最近の対策済の新タイプたる、3.
15KWの電力供給用の電源側コネクタのコネクタ端子
群に接続された場合については、問題が生じることはな
い。
【0009】これに対し、もしも、新タイプのヒーテ
ィングカート、つまり消費電力が3.15KWのヒータ
ーを備えた最近のヒーティングカートに対し、旧タイプ
のギャレーのコンパートメント、つまり2.1KWの電
力を供給する従来よりの未対策のコンパートメント側か
ら、交流電源回路Xにより電力が供給されるようなこと
があると、安全性に問題が生じる。すなわち図4の例で
は、図示した旧タイプたる、従来の2.1KW用のカー
ト側コネクタBの対応コネクタ端子群Dではなく、図示
しない新タイプたる、最近の3.15KW用のカート側
コネクタの対応コネクタ端子群が、図示した旧タイプた
る、従来例の2.1KW用の電源側コネクタAのコネク
タ端子群Cに、人為的作業ミス等に基づき誤って接続さ
れるようなことがあると、安全性に問題が生じるように
なる。
【0010】すなわち、このの場合には、新タイプの
ヒーティングカート側の消費電力が3.15KWのヒー
ターに対し、新タイプの3.15KW用のカート側コネ
クタの対応コネクタ端子群、および旧タイプの2.1K
W用の電源側コネクタAのコネクタ端子群C等を介し、
ギャレーのコンパートメント側から、その消費電力に見
合った電力が、交流電源回路Xにより供給される事態が
発生する。つまり、旧タイプ用の2.1KWの電力供給
用の電源や、この電源から電源側コネクタAのコネクタ
端子群Cに至る2.1KWの電力供給用の交流電源回路
Xを形成する配線等により、その容量を越えた3.15
KWの電力供給が実施されてしまう。そこで、このよう
な電源や配線等が、加熱されオーバーヒートされてしま
い、火災発生の危険もあり、例えば航空機にとっては非
常に危険である等、安全性に問題が指摘されていた。
【0011】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、新タイ
プの例えば3.15KW用の電源側コネクタやカート側
コネクタについて、直流制御回路のコネクタ端子と対応
コネクタ端子間を、カート側コネクタ側の第1導線や電
源側コネクタ側の第2導線等を直列に介して、接続可能
としたことにより、第1に、例えば3.15KW用の新
タイプ相互間の接続は勿論のこと、例えば2.1KW用
の旧タイプとの接続も、安全性に問題なく実施可能であ
り、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、ヒー
ティングカートの電源接続構造を提案することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、このヒーティングカートの電源接続構造は、ギャレ
ーのコンパートメントに収納可能であると共に電装品を
備えた、サービス用のヒーティングカートの電源接続構
造に関する。そして、該ギャレーのコンパートメント側
に付設された電源側コネクタに対し、該ヒーティングカ
ート側に付設され該電装品に至るカート側コネクタが、
接続可能となっている。
【0013】上記電源側コネクタは、交流電源回路のコ
ネクタ端子群と、該交流電源回路を開閉制御する直流制
御回路の両コネクタ端子と、を有してなる。これに対応
して上記カート側コネクタは、該コネクタ端子群に接続
可能であると共に該電装品に接続された該交流電源回路
の対応コネクタ端子群と、該両コネクタ端子にそれぞれ
接続可能であると共に、該ドアの開閉に基づき開閉され
るドアスイッチを備えた該直流制御回路の両対応コネク
タ端子と、を有してなる。そして、該直流制御回路の該
両コネクタ端子と該両対応コネクタ端子間は、少なくと
もその一方相互間が、上記カート側コネクタに設けられ
た第1導線、上記電源側コネクタに設けられた第2導
線、これらのコネクタ端子等を、直列に介して接続可能
となっている。
【0014】そこで所期のとおり、上記電源側コネクタ
に対し上記カート側コネクタが接続され、もって、該交
流電源回路の該コネクタ端子群と該対応コネクタ端子群
とが接続されると共に、該直流制御回路の該両コネクタ
端子と該両対応コネクタ端子とが接続された場合は、該
ヒーティングカートの電装品に対し電力が供給されるよ
うに設定されている。これに対し、上記電源側コネクタ
ではなく、該交流電源回路の該コネクタ端子群と該直流
制御回路の該両コネクタ端子を有するが該第2導線やそ
のコネクタ端子を有しない別の電源側コネクタに対し、
上記カート側コネクタが接続された場合は、該直流制御
回路が遮断されており通電されず、もって該交流電源回
路も遮断され開のままであり、該ヒーティングカートの
電装品に対し電力は供給されないように設定されている
こと、を特徴とする。
【0015】本発明の電源接続構造は、このようになっ
ているので、次のようになる。この本発明に係る新タイ
プの電源接続構造では、交流電源回路を開閉制御する直
流制御回路のコネクタ端子と対応コネクタ端子間を、カ
ート側コネクタに設けた第1導線、電源側コネクタに設
けた第2導線、これらのコネクタ端子等を直列に介し
て、接続可能としてなる。
【0016】そこで所期のとおり、この新タイプの電源
接続構造のコンパートメントに対し、同じく新タイプの
電源接続構造のヒーティングカートが収納された場合に
ついては、次のとおり。この場合は交流電源回路につい
て、新タイプの電源側コネクタのコネクタ端子群に、新
タイプのカート側コネクタの対応コネクタ端子群が接続
される。これと共に直流制御回路について、新タイプの
電源側コネクタの一方のコネクタ端子と、新タイプのカ
ート側コネクタの一方の対応コネクタ端子とが、第1導
線や第2導線等を介して、直列に接続される。又、新タ
イプの電源側コネクタの他方のコネクタ端子と、新タイ
プのカート側コネクタの他方の対応コネクタ端子間も、
接続される。そこで、ドアスイッチの閉(続)により、
接続,形成された直流制御回路が通電され、もって交流
電源回路が閉(続)に切換わり、このように接続,形成
された交流電源回路により、新タイプのヒーティングカ
ートの消費電力が例えば3.15KWの電装品に対し、
電力が供給される。
【0017】次にこれによらず、別の旧タイプの電源接
続構造のコンパートメントに対し、新タイプの電源接続
構造のヒーティングカートが収納された場合について
は、次のとおり。この場合は直流制御回路について、別
の旧タイプの電源側コネクタのコネクタ端子と、新タイ
プのカート側コネクタの対応コネクタ端子とは、接続さ
れない。すなわち、旧タイプの電源側コネクタは第2導
線を備えてないので、直流制御回路は途中で遮断され
る。このように、直流制御回路は遮断されており、接続
されず通電されない。そこで交流電源回路も、開(断)
のままであり接続,形成されず、もって、新タイプのヒ
ーティングカートの消費電力が例えば3.15KWの電
装品に対し、電力は供給されず、電装品は作動しない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2,図3等は、本発明の実施の
形態の説明に供する。そして図1は、所期のとおり接続
が行われた場合の回路図である。図2および図3は、異
なった接続が行われた場合の回路図であり、図2はその
1例を、図3は他の例を示す。図5は、ヒーティングカ
ートの斜視図、図6は、トレーの平面図である。
【0019】まず、図5および図6により、ヒーティン
グカート13について、その概要を述べておく。ヒーテ
ィングカート13は、例えば航空機の機内や新幹線の車
内等において、乗員が座席の乗客に対し、食事の提供サ
ービス等のサービスを提供する際に、使用される。そし
てヒーティングカート13は、長方形の天板14,床板
15,略正方形の左右の側板16,縦長長方形の前後の
ドア17等を備えた箱状をなすと共に、床板15の四隅
下にキャスター18が付設されており、手で押して移動
される。天板14,床板15,側板16,ドア17等に
は、断熱材製のパネルが用いられており、これらが、上
下,左右,前後等に骨組として配されたアルミ製その他
の軽金属製のコーナー型材に、組み付けられている。
【0020】又、このようなヒーティングカート13の
左右の側板16の内面には、ガイドレール19が、左右
で高さレベルを揃え左右で対向しつつ、上下多段に固設
されている。このような左右のガイドレール19間に
は、それぞれ図6に示した板状のトレイ20が、出し入
れ自在な棚として保持されており、このトレイ20上に
食品やその食器等が載せられる。そして、トレイ20の
ヒーターパッド21部分には、電装品たる面状のヒータ
ー22が内装されており、もって、載せられた食器そし
て食品等を、加熱調理するようになっている。
【0021】又、トレイ20の側部には、接点端子23
が付設されており、この接点端子23は、配線24を介
しヒーター22に接続されると共に、前述したガイドレ
ール19に対向して設けられた略パンタグラフ構造の対
応接点端子に、接続されるようになっている。そこで、
各トレイ20のヒーター22は、このような配線24,
接点端子23,対応接点端子,更には側板16内を通さ
れた配線等を介し(これらの図示は省略)、カート側コ
ネクタFに接続されている。カート側コネクタFは、ヒ
ーティングカート13の天板14の前後端部付近に付設
され、もって、ヒーティングカート13のフロント側・
前側やリア側・後側(そのいずれか又は双方)に、位置
している。
【0022】そしてヒーティングカート13は、例えば
航空機の機内に設けられたギャレー25のコンパートメ
ント26に、収納可能となっている。コンパートメント
26は、前面がヒーティングカート13の出し入れ口と
して開放された略箱状をなし、その天井のフロント側・
入口側やリア側・奥側(そのいずれか又は双方)に、電
源側コネクタEが付設されている。そこで、ヒーティン
グカート13がコンパートメント26に収納され、電源
側コネクタEにカート側コネクタFが接続されることに
より、ヒーティングカート13内のトレイ20のヒータ
ー22に対し、3.15KWの電力が供給され、もって
ヒーター22が通電加熱されることにより、トレイ20
上の食品等が、加熱調理されるようになっている。ヒー
ティングカート13は、概略このようになっている。
【0023】以下、本発明の電源接続構造について、ま
ず図1を参照しつつ説明する。この電源接続構造は、上
述したように、ギャレー25のコンパートメント26に
収納可能であると共に電装品としてヒーター22を備え
た、サービス用のヒーティングカート13の電源接続構
造に関する。そして、ギャレー25のコンパートメント
26側に付設された電源側コネクタEに対し、ヒーティ
ングカート13側に付設されヒーター22等の電装品に
至るカート側コネクタFが、接続可能となっている。
【0024】そして電源側コネクタEは、交流電源回路
Xのコネクタ端子群Gと、この交流電源回路Xを開閉制
御する直流制御回路Yの両コネクタ端子7,8と、を有
してなる。これに対応してカート側コネクタFは、コネ
クタ端子群Gに接続可能であると共にヒーター22等の
電装品に接続された交流電源回路Xの対応コネクタ端子
群Hと、両コネクタ端子7,8にそれぞれ接続可能であ
ると共に、ドア17の開閉に基づき開閉されるドアスイ
ッチLを備えた直流制御回路Yの両対応コネクタ端子7
´,10´と、を有してなる。
【0025】このような電源側コネクタEや、カート側
コネクタFについて、以下、更に詳述する。まず、機内
の電源回路としては、3層4線式の交流電源回路Xが用
いられており、その電源としては、航空機のエンジンの
駆動を利用するゼネレーター(図示せず)が用いられて
いる。そして電源側コネクタEは、まず、交流電源回路
Xのコネクタ端子群Gを有してなる。このコネクタ端子
群Gは、115Vで400Hzの3層交流電源用のコネ
クタ端子1,2,3(1番ピン,2番ピン,3番ピン)
と、3線間に生じた負荷バランスを調整,保持するニュ
ートラル用のコネクタ端子4(4番ピン)と、からな
る。そして、このようなコネクタ端子群Gが、前述した
電源たるゼネレーターに、交流電源回路Xの配線その他
を介して接続されている。なお、図中5,6(5番ピ
ン,6番ピン)は、電源側コネクタEに設けられた、ア
ース用のコネクタ端子である。図中7,8(7番ピン,
8番ピン)は、電源側コネクタEに設けられた、28V
の直流制御回路Y用の両コネクタ端子である。
【0026】このような電源側コネクタEに対応して、
カート側コネクタFは、まず、対応コネクタ端子群Hを
有してなる。この対応コネクタ端子群Hは、115Vで
400Hzの3層交流電源用のコネクタ端子1´,2
´,3´(1´番ピン,2´番ピン,3´番ピン)と、
3線間に生じた負荷バランスを調整,保持するニュート
ラル用のコネクタ端子4´(4´番ピン)と、からな
る。そして、この対応コネクタ端子群Hが、前述した各
トレイ20のヒーター22に、配線等を介して接続され
ている。図中、5´,6´(5´番ピン,6´番ピン)
は、アース用のコネクタ端子である。図中7´,10´
(7´番ピン,10番ピン)は、直流制御回路Y用の両
対応コネクタ端子であり、この直流制御回路Yには、ド
アスイッチLが設けられている。
【0027】この直流制御回路Yについて、更に詳述す
る。図示例では、電源側コネクタE側において、直流制
御回路YにリレーコイルRが設けられると共に、3層交
流電源用の交流電源回路Xに、それぞれ常開(断)のリ
レー接点Sが設けられている。そこで、直流制御回路Y
が通電された場合には、リレーコイルRが励磁され、も
って、コネクタ端子1,2,3に接続された交流電源回
路Xの3連式の各リレー接点Sが、閉(続)に切り換わ
り、交流電源回路Xによる電力供給が可能となる。図示
例では、このようにして直流制御回路Yにより、交流電
源回路Xを開閉制御するようになっているが、開閉制御
方式は、このような図示例に限定されることなく、その
他の各種方式も採用可能である。
【0028】又、カート側コネクタF側において、直流
制御回路YにはドアスイッチLが設けられており、この
ドアスイッチLは、ドア17(図5を参照)の開閉に基
づき開閉される。すなわちドアスイッチLは、ヒーティ
ングカート13のドア17が閉鎖された場合は、閉
(続)に切り換わり、直流制御回路Yが通電可能とな
る。これに対し、ヒーティングカート13のドア17が
開放された場合は、開(断)に切換わり、直流制御回路
Yが通電不能となる。なお図示例では、ヒーティングカ
ート13に前後2個のドア17が設けられているので、
このドアスイッチLは例えば、2個のドア17が共に閉
鎖された場合に、閉(続)に切換わり、2個のドア17
の内1個でも開放された場合には、開(断)に切換わる
ように、設定される。
【0029】さてそこで、直流制御回路Yが通電されて
リレーコイルRが励磁され、もって交流電源回路Xの各
リレー接点Sが閉(続)に切り換わって、電力供給が可
能となる条件は、次のとおりである。まず第1に、上述
したように、カート側コネクタFの直流制御回路Yのド
アスイッチLが、閉(続)に切り換わることが必要であ
る。これと共に第2に、次に述べるように、電源側コネ
クタEの直流制御回路Yの両コネクタ端子7,8と、カ
ート側コネクタFの直流制御回路Yの両対応コネクタ端
子7´,10´とが、それぞれ接続されていることが必
要である。
【0030】そして、この電源接続構造において直流制
御回路Yに関しては、電源側コネクタEの両コネクタ端
子7,8と、カート側コネクタFの両対応コネクタ端子
7´,10´間は、少なくともその一方相互間が、カー
ト側コネクタFに設けられた第1導線11、電源側コネ
クタEに設けられた第2導線12、これらのコネクタ端
子8´,9´,9,10等を、直列に介して接続可能と
なっている。
【0031】このような直流制御回路Yの接続につい
て、更に詳述する。まず、カート側コネクタFには、ジ
ャンパー線的に機能する第1導線11が内蔵,配設され
ている。そして、この第1導線11の一端側に結線され
たコネクタ端子8´(8´番ピン)が、電源側コネクタ
Eの直流制御回路Y用の一方のコネクタ端子8(8番ピ
ン)に、接続可能となっている。これと共に、このカー
ト側コネクタF側の第1導線11の他端側に結線された
コネクタ端子9´(9´番ピン)が、電源側コネクタE
側のコネクタ端子9(9番ピン)に、接続可能となって
いる。又、電源側コネクタEには、ジャンパー線的に機
能する第2導線12が、内蔵,配設されている。そし
て、この第2導線12の一端側が、このコネクタ端子9
(9番ピン)に結線されると共に、第2導線12の他端
側が、コネクタ端子10(10番ピン)に結線されてい
る。そして、この電源側コネクタE側のコネクタ端子1
0が、カート側コネクタFの直流制御回路Y用の一方の
コネクタ端子10´(10´番ピン)に、接続可能とな
っている。
【0032】この電源接続構造では、このように直流制
御回路Yについて、電源側コネクタEの一方のコネクタ
端子8と、カート側コネクタFの一方の対応コネクタ端
子10´とは、直接的には接続されないように設定され
ている。直流制御回路Y用の一方のコネクタ端子8と対
応コネクタ端子10´とは、コネクタ端子8´,第1導
線11,コネクタ端子9´,コネクタ端子9,第2導線
12,コネクタ端子10等を、直列に介することにより
接続可能に設定されている。つまり直流制御回路Yは、
電源側コネクタEからカート側コネクタFに入った後、
電源側コネクタEへと一旦戻され、それから再びカート
側コネクタFに入るように、接続関係が設定されてい
る。
【0033】これに対し図示例では、電源側コネクタE
の両コネクタ端子7,8と、カート側コネクタFの両対
応コネクタ端子7´,10´間のうち、他方のコネクタ
端子7と他方の対応コネクタ端子7´間は、直接的に接
続可能となっている。すなわち、図示例の電源接続構造
にあっては、直流制御回路Yに関し、一方のコネクタ端
子8と一方の対応コネクタ端子10´間は、第1導線1
1,第2導線12等を介して、始めて接続可能となって
いるのに対し、他方のコネクタ端子7と他方のコネクタ
端子7´間は、直接的に接続可能となっている。直流制
御回路Yの接続は、このようになっている。
【0034】次に、このような電源側コネクタEとカー
ト側コネクタFとの接続関係について述べる。まず、電
源側コネクタEの3層4線式の交流電源回路X用の第1
コネクタ端子群Gに、カート側コネクタFの3層4線式
の交流電源回路X用の対応コネクタ端子群Hが、接続可
能となっている。つまり、コネクタ端子群Gのコネクタ
端子1,2,3,4に、対応コネクタ端子群Hのコネク
タ端子1´,2´,3´,4´が、それぞれ接続可能と
なっている。これと共に前述したように、電源側コネク
タEの直流制御回路Y用の一方のコネクタ端子8と、カ
ート側コネクタFの直流制御回路Y用の一方の対応コネ
クタ端子10´とが、コネクタ端子8´,第1導線1
1,コネクタ端子9´,コネクタ端子9,第2導線1
2,コネクタ端子10等を介して、接続可能となってい
る。又、電源側コネクタEの直流制御回路Y用の他方の
コネクタ端子7と、カート側コネクタFの直流制御回路
Y用の他方の対応コネクタ端子7´とは、直接的に接続
可能となっている。更に、電源側コネクタEのアース用
のコネクタ端子5,6が、カート側コネクタFのアース
用のコネクタ端子5´,6´に、接続可能となってい
る。
【0035】さてそこで、この図1に示したように所期
のとおり、電源側コネクタEに対しカート側コネクタF
が接続され、もって、交流電源回路Xのコネクタ端子群
Gと対応コネクタ端子群Hとが接続されると共に、直流
制御回路Yの両コネクタ端子7,8と両対応コネクタ端
子7´,10´とが接続された場合は、ヒーティングカ
ート13の電装品たる各ヒーター22に対し、例えば
3.15KWの消費電力に見合った電力が供給される。
本発明に係る新タイプの電源側コネクタEとカート側コ
ネクタFとの接続関係は、このようになっている。
【0036】次に、このような本発明に係る図1の新タ
イプの電源側コネクタEやカート側コネクタFと、前述
したこの種従来例に係る図4の旧タイプの電源側コネク
タAやカート側コネクタB、との接続関係について述べ
る。まず、図2に示したように、新タイプの電源側コネ
クタEと、旧タイプのカート側コネクタBとは、次のよ
うに接続可能となっている。すなわち、新タイプの電源
側コネクタEの3層4線式の交流電源回路X用のコネク
タ端子群Gに、旧タイプのカート側コネクタBの3層4
線式の交流電源回路X用の対応コネクタ端子群Dが、接
続可能となっている。つまり、第1コネクタ端子群Gの
コネクタ端子1,2,3,4に、対応コネクタ端子群D
のコネクタ端子1´,2´,3´,4´が、それぞれ接
続可能となっている。
【0037】更に、新タイプの電源側コネクタEのアー
ス用のコネクタ端子5,6は、旧タイプのカート側コネ
クタBのアース用のコネクタ端子5´,6´に、接続可
能となっている。又、新タイプの電源側コネクタEの直
流制御回路Y用の両コネクタ端子7,8も、旧タイプの
カート側コネクタBの直流制御回路Y用の対応コネクタ
端子7´,8´に、それぞれ直接的に接続可能となって
いる。新タイプの電源側コネクタEと、旧タイプのカー
ト側コネクタBとは、この図2に示したように、接続可
能である。
【0038】次に、図3に示したように、旧タイプの電
源側コネクタAと、新タイプのカート側コネクタFとの
接続関係は、次のようになっている。まず、旧タイプの
電源側コネクタAにおける3層4線式の交流電源回路X
用のコネクタ端子群Cに、新タイプのカート側コネクタ
Fにおける3層4線式の交流電源回路X用の対応コネク
タ端子群Hが、一応接続可能となっている。つまり、コ
ネクタ端子群Cのコネクタ端子1,2,3,4に、対応
コネクタ端子群Hのコネクタ端子1´,2´,3´,4
´が、それぞれ一応接続可能となっている。又、旧タイ
プの電源側コネクタAのアース用のコネクタ端子5,6
も、新タイプのカート側コネクタFのアースのコネクタ
端子5´,6´に、一応接続可能となっている。
【0039】しかしながら、この旧タイプの電源側コネ
クタAは、上述したように3層4線式の交流電源回路X
用のコネクタ端子群Cを有し、コネクタ端子1,2,
3,4を有すると共に、直流制御回路Y用の両コネクタ
端子7,8を有してなるものの、前述した新タイプの電
源側コネクタEのように(図1を参照)、第2導線12
やそのコネクタ端子9,10は有していない。そこで、
この旧タイプの電源側コネクタAの直流制御回路Yの他
方のコネクタ端子7は、新タイプのカート側コネクタF
の他方の対応コネクタ端子7´を介し直流制御回路Yに
接続され、又、旧タイプの電源側コネクタAの一方のコ
ネクタ端子8も、新タイプのカート側コネクタFのコネ
クタ端子8´を介し第1導線11には接続されるもの
の、新タイプのカート側コネクタFにおいて、そのコネ
クタ端子9´と一方のコネクタ端子10´間が、遮断さ
れた状態となる。
【0040】つまり、旧タイプの電源側コネクタAは、
第2導線12やそのコネクタ端子9,10を有しないの
で、新タイプのカート側コネクタFの一方の対応コネク
タ端子10´と、第1導線11そして電源側コネクタA
の一方のコネクタ端子8間が接続されず、結局、直流制
御回路Yが遮断され、通電されない状態となる。もっ
て、旧タイプの電源側コネクタA側において、直流制御
回路YのリレーコイルRが励磁されないので、交流電源
回路Xのリレー接点Sも開(断)のままであり、もって
交流電源回路Xも遮断されており、ヒーティングカート
13のヒーター22に対し電力は供給されない。旧タイ
プの電源側コネクタAと、新タイプのカート側コネクタ
Fとの接続関係は、この図3に示したようになってい
る。
【0041】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。本発明に係る新タイプ
のヒーティングカート13の電源接続構造では、交流電
源回路Xを開閉制御する直流制御回路Yについて、一方
のコネクタ端子8と一方の対応コネクタ端子10´間
を、カート側コネクタFに設けた第1導線11、電源側
コネクタEに設けた第2導線12、これらのコネクタ端
子8´,9´,9,10等を直列に介して、接続可能と
してなる。
【0042】そこで、図1に示したように所期のとお
り、新タイプの電源接続構造のコンパートメント26に
対し、同じく新タイプの電源接続構造よりなるヒーティ
ングカート13が収納された場合は、次のようになる。
この場合は交流電源回路Xについて、新タイプの電源側
コネクタEのコネクタ端子群Gに、新タイプのカート側
コネクタFの対応第1コネクタ端子群Hが接続される。
これと共に直流制御回路Yについて、新タイプの電源側
コネクタEの一方のコネクタ端子8と、新タイプのカー
ト側コネクタFの一方の対応コネクタ端子10´とが、
カート側コネクタF側の第1導線11、電源側コネクタ
E側の第2導線12、これらのコネクタ端子8´,9
´,9,10等を介して、直列に接続される。又、新タ
イプの電源側コネクタEの他方のコネクタ端子7と、新
タイプのカート側コネクタFの他方のコネクタ端子7´
とが、直接的に接続される。そこで、ドア17が閉鎖さ
れドアスイッチLが閉(続)となることにより、接続,
形成された直流制御回路Yが通電され、もって交流電源
回路Xが閉(続)に切換わる。そして、このように接
続,形成された交流電源回路Xにより、新タイプの電源
接続構造のヒーティングカート13の消費電力が例えば
3.15KWのヒーター22等の電装品に対し、その消
費電力に見合った電力が供給される。
【0043】次に、これによらず図2に示したよう
に、この新タイプの電源接続構造のコンパートメント2
6に対し、旧タイプの電源接続構造のヒーティングカー
ト13が収納された場合については、次のとおり。この
場合は、この新タイプの電源側コネクタEのコネクタ端
子群Gに、旧タイプのカート側コネクタBの対応コネク
タ端子群Dが接続される。これと共に直流制御回路Yに
ついて、新タイプの電源側コネクタEの両コネクタ端子
7,8と、旧タイプのカート側コネクタBの両対応コネ
クタ端子7´,8´とが、直接的に接続される。そこ
で、ドア17が閉鎖されドアスイッチLが閉(続)とな
ることにより、接続,形成された直流制御回路Yが通電
され、もって、電源側コネクタE側において交流電源回
路Xが閉(続)に切換わる。そして、このように接続,
形成された交流電源回路Xにより、旧タイプの電源接続
構造のヒーティングカート13の消費電力が例えば2.
1KWの各ヒーター22等の電装品に対し、その消費電
力に見合った電力が供給される。
【0044】これに対し、図3に示したように、旧タ
イプの電源接続構造のコンパートメント26に対し、新
タイプの電源接続構造のヒーティングカート13が収納
された場合については、次のとおり。この場合は直流制
御回路Yについて、旧タイプの電源側コネクタAの一方
のコネクタ端子8と、新タイプのカート側コネクタFの
一方の対応コネクタ端子10´とは、遮断され接続され
ない。すなわち、旧タイプの電源側コネクタAは、第2
導線12やそのコネクタ端子9,10等を備えてないの
で、直流制御回路Yは、直列に接続されることなく、一
方のコネクタ端子8に接続されたコネクタ端子8´,第
1導線11,コネクタ端子9´と、一方の対応コネクタ
端子10´との間が接続されず、途中で遮断される。こ
のように、直流制御回路Yは遮断されており、接続され
ず通電されない。そこで、例えドアスイッチLが閉
(続)となり、旧タイプの電源側コネクタAのコネクタ
端子群Cと、新タイプのカート側コネクタFの対応コネ
クタ端子群Hとが接続されても、旧タイプの電源側コネ
クタA側において、交流電源回路Xは開(断)のままで
あり、接続,形成されない。もって、新タイプのヒーテ
ィングカート13の消費電力が例えば3.15KWのヒ
ーター22等の電装品に対し、電力は供給されず、ヒー
ター22等の電装品は、通電加熱されず作動しない。
【0045】なお、図4に示したように、旧タイプの
電源接続構造のコンパートメント26に、同じく旧タイ
プの電源接続構造のヒーティングカート13が収納され
た場合については、この種従来例について前述したとこ
ろであるが、その概略は次のとおり。この場合は、旧タ
イプの電源側コネクタAのコネクタ端子群Cに、旧タイ
プのカート側コネクタBの対応コネクタ端子群Dが、接
続される。これと共に直流制御回路Yについて、電源側
コネクタAの両コネクタ端子7,8と、カート側コネク
タBの両対応コネクタ端子7´,8´とが、直接的に接
続される。そこで、ドア17が閉鎖されドアスイッチL
が閉(続)となることにより、接続,形成された直流制
御回路Yが通電され、もって電源側コネクタA側におい
て、交流電源回路Xが閉(続)に切換わる。そこで、こ
のように接続,形成された交流電源回路Xにより、旧タ
イプの電源接続構造のヒーティングカート13の消費電
力が例えば2.1KWのヒーター22等の電装品に対
し、その消費電力に見合った電力が供給される。さてそ
こで、このヒーティングカート13の電源接続構造によ
ると、次の第1,第2のようになる。
【0046】第1に、この電源接続構造では、まず、図
1に示すと共に前述したのように、所期のとおり、本
発明に係る新タイプの電源側コネクタEとカート側コネ
クタF間が接続された場合は、直流制御回路Yそして交
流電源回路Xが、閉(続)となり接続,形成されること
により、新タイプのヒーティングカート13の消費電力
が例えば3.15KWのヒーター22等の電装品に対
し、その消費電力に見合った電力が確実に供給される。
又、図2に示すと共に前述したのように、本発明に係
る新タイプの電源側コネクタEに、この種従来例に係る
旧タイプのカート側コネクタBが接続された場合も、直
流制御回路Yそして交流電源回路Xが、閉(続)となり
接続,形成されることにより、旧タイプのヒーティング
カート13の消費電力が例えば2.1KWのヒーター2
2等の電装品に対し、その消費電力に見合った電力が確
実に供給される。
【0047】これらに対し、図3に示すと共に前述した
のように、この種従来例に係る旧タイプの電源側コネ
クタAに、本発明に係る新タイプのカート側コネクタF
が接続された場合は、直流制御回路Yが、遮断されてお
り接続されず通電されないので、交流電源回路Xは、電
源側コネクタA側の途中において開(断)のままであ
り、接続,形成されることはない。もって、新タイプの
ヒーティングカート13の消費電力が例えば3.15K
Wのヒーター22等の電装品に対し、交流電源回路Xに
て電力が供給されることはない。このようにして、旧タ
イプの例えば容量2.1KWの電源側から、交流電源回
路Xの配線等を介し、その容量を越えた電力が供給され
てしまうような事態は、確実に回避される。
【0048】第2に、この本発明に係る図1に示した新
タイプの電源接続構造は、カート側コネクタFについて
は、従来よりのカート側コネクタBに対し(図4を参
照)、コネクタ端子8´,9´に第1導線11を結線す
べく追加,改造すると共に、電源側コネクタEについて
も、従来よりの電源側コネクタAに対し(図4を参
照)、コネクタ端子9,10に第2導線12を結線すべ
く追加,改造してなる等、簡単な構成よりなる。つま
り、この電源接続構造は、この種従来例の電源接続構造
に対し、第1導線11や第2導線12を追加すると共
に、関連する配線の結線関係を変更,改造しただけの比
較的簡単な構成よりなる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るヒーティングカートの電源
接続構造は、以上説明したように、新タイプの例えば
3.15KW用の電源側コネクタやカート側コネクタに
ついて、直流制御回路のコネクタ端子と対応コネクタ端
子間を、カート側コネクタ側の第1導線や電源側コネク
タ側の第2導線等を直列に介して、接続可能としたこと
により、次の効果を発揮する。
【0050】第1に、例えば3.15KW用の新タイプ
の電源接続構造相互間の接続は勿論のこと、例えば2.
1KW用の旧タイプの電源接続構造との接続も、安全性
に問題なく実施可能である。すなわち、この新タイプ用
のヒーティングカートの電源接続構造では、まず所期の
とおり、この新タイプの例えば3.15KW用の電源側
コネクタとカート側コネクタ間が接続され、もって、新
タイプのヒーティングカートの消費電力が例えば3.1
5KWの電装品に対し、電力が供給された場合は、勿論
問題はない。次に、この新タイプで例えば3.15KW
用の電源側コネクタに、旧タイプの例えば2.1KW用
のカート側コネクタが接続され、もって、旧タイプのヒ
ーティングカートの消費電力が例えば2.1KWの電装
品に対し、電力が供給された場合も、問題が生じること
はない。つまり電源側からは、その3.15KWの容量
未満の2.1KWの電力が供給されるに過ぎず、特に問
題はない。
【0051】これらに対し、旧タイプの例えば2.1K
W用の電源側コネクタに、新タイプの例えば3.15K
W用のカート側コネクタが接続された場合は、直流制御
回路そして交流電源回路が遮断され、もって、ヒーティ
ングカートの例えば3.15KWの電装品に対し、電力
は供給されない。このように、この電源接続構造は安全
回路設計よりなり、旧タイプの未対策の電源接続構造の
ギャレーのコンパートメント側に対し、新タイプの電源
接続構造のヒーティングカートが、誤って収納,接続さ
れるようなことがあっても、電源側からその容量を越え
た電力供給が行われてしまうことはない。つまり、前述
したこの種従来例のように、2.1KW用の容量を越え
た3.15KWの電力が、電源そしてその配線にて供給
されてしまい、もって、これらが加熱しオーバーヒート
してしまうような事態は、確実に回避される。もって、
この電源接続構造によると、大きな電力を供給可能であ
ると共に、人為的作業ミス等があっても火災発生の危険
がなく、例えば航空機の安全性が大きく向上するように
なる。
【0052】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、この新タイプのヒーティングカートの
電源接続構造は、直流制御回路を工夫し、カート側コネ
クタ側に第1導線を追加すると共に、電源側コネクタ側
に第2導線を追加しただけの簡単な構成よりなり、関連
機材の改造も必要最小限で済み、もって、上述した第1
の点が、容易に実現される。このように、この種従来例
に存した課題が解決される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒーティングカートの電源接続構
造について、発明の実施の形態の説明に供する回路図で
あり、所期のとおり接続が行われた場合を示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する回路図であ
り、異なった接続が行われた場合の1例を示す。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する回路図であ
り、異なった接続が行われた場合の他の例を示す。
【図4】この種従来例の電源接続構造の回路図である。
【図5】ヒーティングカートの斜視図である。
【図6】トレイの平面図である。
【符号の説明】
7 コネクタ端子(両コネクタ端子) 7´ コネクタ端子(両対応コネクタ端子) 8 コネクタ端子(両コネクタ端子) 8´ コネクタ端子 9 コネクタ端子 9´ コネクタ端子 10 コネクタ端子 10´ コネクタ端子(両対応コネクタ端子) 11 第1導線 12 第2導線 13 ヒーティングカート 17 ドア 22 ヒーター(電装品) 25 ギャレー 26 コンパートメント A 別の電源側コネクタ(旧タイプ,従来例のもの) C コネクタ端子群(旧タイプ,従来例のもの) E 電源側コネクタ(新タイプ,本発明のもの) F カート側コネクタ(新タイプ,本発明のもの) G コネクタ端子群 H 対応コネクタ端子群 L ドアスイッチ X 交流電源回路 Y 直流制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギャレーのコンパートメントに収納可能
    であると共に電装品とドアを備えた、サービス用のヒー
    ティングカートの電源接続構造であって、 該ギャレーのコンパートメント側に付設された電源側コ
    ネクタに対し、該ヒーティングカート側に付設され該電
    装品に至るカート側コネクタが、接続可能となってお
    り、 上記電源側コネクタは、交流電源回路のコネクタ端子群
    と、該交流電源回路を開閉制御する直流制御回路の両コ
    ネクタ端子と、を有してなり、 これに対応して上記カート側コネクタは、該コネクタ端
    子群に接続可能であると共に該電装品に接続された該交
    流電源回路の対応コネクタ端子群と、該両コネクタ端子
    にそれぞれ接続可能であると共に、該ドアの開閉に基づ
    き開閉されるドアスイッチを備えた該直流制御回路の両
    対応コネクタ端子と、を有してなり、 かつ、該直流制御回路の該両コネクタ端子と該両対応コ
    ネクタ端子間は、少なくともその一方相互間が、上記カ
    ート側コネクタに設けられた第1導線、上記電源側コネ
    クタに設けられた第2導線、これらのコネクタ端子等
    を、直列に介して接続可能となっており、 所期のとおり、上記電源側コネクタに対し上記カート側
    コネクタが接続され、もって、該交流電源回路の該コネ
    クタ端子群と該対応コネクタ端子群とが接続されると共
    に、該直流制御回路の該両コネクタ端子と該両対応コネ
    クタ端子とが接続された場合は、該ヒーティングカート
    の電装品に対し電力が供給されるように設定されてお
    り、 これに対し、上記電源側コネクタではなく、該交流電源
    回路の該コネクタ端子群と該直流制御回路の該両コネク
    タ端子を有するが該第2導線やそのコネクタ端子を有し
    ない別の電源側コネクタに対し、上記カート側コネクタ
    が接続された場合は、該直流制御回路が遮断されており
    通電されず、もって該交流電源回路も遮断され開のまま
    であり、該ヒーティングカートの電装品に対し電力は供
    給されないように設定されていること、を特徴とする、
    ヒーティングカートの電源接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238668A (ja) * 2001-02-14 2002-08-27 Sanyo Electric Co Ltd 配膳カートの加熱制御装置

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