JPH1133095A - 脱臭方法および脱臭装置 - Google Patents

脱臭方法および脱臭装置

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JPH1133095A
JPH1133095A JP9193844A JP19384497A JPH1133095A JP H1133095 A JPH1133095 A JP H1133095A JP 9193844 A JP9193844 A JP 9193844A JP 19384497 A JP19384497 A JP 19384497A JP H1133095 A JPH1133095 A JP H1133095A
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JP
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filter
bacteria
liquid
duct
bacterial
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JP9193844A
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English (en)
Inventor
Masaru Ota
勝 太田
Koichi Aikawa
公一 相川
Katsuji Mitsui
勝司 三井
Toyoaki Kubota
豊秋 久保田
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MITSUI SANGYO KK
SHINKO KOKI KK
Original Assignee
MITSUI SANGYO KK
SHINKO KOKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駅のトイレットなどのように利用頻度が高い
場所であっても、利用者の立ち入りを妨げることなく、
また室内のスペースを狭くすることなく、安全かつ長期
間にわたり有効な脱臭対策を図ることのできる生物学的
な脱臭方法および脱臭装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 送風機(2) を備えたダクト(1) により室
内の雰囲気を吸引して再びその室内に排気する循環路を
形成する。ダクト(1) の途中には脱臭処理用のボックス
(3) を設けてそこにフィルター(4) を着脱可能に設置す
る。臭気分解作用を有する菌を含有する菌液をフィルタ
ー(4) に予め担持させるか菌液供給手段(5) によりフィ
ルター(4) に向けて供給し、もって、フィルター(4) に
担持された菌により臭気成分を分解し、さらには室内に
排気される雰囲気中に混入する菌液ミストを室の内面に
付着させてその付着菌により臭気成分を分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭気成分を生物学
的に分解して環境改善を図るための脱臭方法および脱臭
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環境問題の一つに悪臭の問題がある。実
用的な脱臭技術としては、吸着剤により臭気成分を吸着
する方法(a) 、洗浄・吸収により脱臭する方法(b) 、触
媒を用いた酸化により臭気成分を分解する方法(c) 、オ
ゾンを発生させて臭気成分を分解する方法(d) などがあ
る。たとえば、「K BOOKS(ケイブックス)、新しい脱
臭技術、株式会社工業調査会発行、1981年10月5
日発行」を参照。
【0003】そのほか、生物学的手段により脱臭を図る
方法(e) も知られている。たとえば、特開昭56−33
020号公報には、発生源から発生した臭気ガスを吸収
塔へ導き、吸収液槽からの吸収液をスプレーノズルより
噴出させて接触させることにより臭気成分を吸収液に吸
収させ、まだ臭気成分の残るガスとこの吸収液を消化分
解塔に送り、好気性菌を棲息させた棲息槽へ吸収液をス
プレーノズルから散布する方法が示されている。
【0004】特開平4−141717号公報には、大気
中の硫化水素を含むロードコッカス属に属する微生物の
菌体と接触させて酸化分解する脱臭方法、およびロード
コッカス属に属する微生物の菌体を瀘材または瀘過膜に
固定化してなる脱臭用バイオフィルターが示されてい
る。
【0005】特公平4−26834号公報(特開平1−
144971号公報)には、特定の菌学的性質を有する
微生物であるバチラス・スブチリス・クボタ(Bacillus
subtilis Kubota FERM P-9643)につき開示がある。同
公報には、この菌の使い方についても開示があり、下水
の処理では、スカムの分解消化を行い、下水の脱気を行
い、また下水管に付着した脂肪球の分解を行うこと、こ
の作用は浄化槽でも同様であり、スカムの低減、臭気の
除去を行うこと、鶏舎、牛舎等臭気の発生するとことに
上記の菌の分散液を直接散布すれば、臭気の発生を防止
することができること、ゴミ焼却場、古い家、冷蔵庫、
車の中など臭気の発生するところには、この菌の微生物
製剤を散布したり、容器に詰めて置いておくだけで脱臭
することができるなどの記載がある。
【0006】特開平4−253867号公報には、フェ
ルトからなる外部層の間に、BSK菌の胞子を担着させ
た綿層およびフィルタ層を内部層としてなる肉厚の板材
でできた気相用脱臭用品が示されている。実施例では、
平板状の脱臭用品を天井から吊したり、円筒状の脱臭用
品をダストボックス内の天井に吊したり、ディスク状の
脱臭用品を生バケツの蓋に取り付けたりする使い方をし
ている。なおBSK菌とは、先に述べたBacillus subti
lis Kubota FERM P-9643のことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】環境問題がクローズア
ップされている今日、悪臭問題は環境問題のかなりの割
合を占めている。たとえば、駅のトイレットでは清掃回
数を増やすなど種々の臭気対策はとられているものの、
有効な対策が見い出されておらず、顧客サービスの低下
につながっている。というのは、駅のトイレットは、不
特定多数の人が極めて頻繁に利用するので臭気の発生量
が多いこと、しかも一日中利用するのでトイレットを長
時間閉鎖して脱臭対策をとることができないこと、駅の
トイレット室は常時開放されているので対策手段に制限
があること、床や便器については清掃を行うことができ
ても壁や天井はごく稀にしか清掃できないことなどの悪
条件が重なっているからである。
【0008】先にあげた(a) 〜(e) の脱臭技術には一長
一短があるので、適用する場に応じて最適の手段が採用
されているが、次のような問題点があるため、駅のトイ
レットなどの脱臭に用いる目的には適用しがたい。すな
わち、吸着剤により臭気成分を吸着する方法(a) は、脱
臭効果が必ずしも充分ではない上、使用当初は所定の吸
着力を有していてもしだいに吸着力が減じ、ついには飽
和に達してしまう。洗浄・吸収により脱臭する方法(b)
は、工場からの廃棄ガス中の有害成分の除去には適して
いても、装置の占有スペースを要し、廃液処理も必要と
する。触媒を用いた酸化により臭気成分を分解する方法
(c) は、たとえば白金系触媒を使用して300〜400
℃で酸化分解する方法であるが、車の排ガス規制をクリ
アするような用途に適しているにすぎない。オゾンを発
生させて臭気成分を分解する方法(d) は、狭い空間でし
か使用できず、またオゾンの漏れを確実になくす対策が
必要となる。
【0009】生物学的手段により脱臭を図る方法(e) の
うち、特開昭56−33020号公報の方法は、吸収塔
と棲息槽とを併用する湿式処理にかかるものであり、駅
のトイレットなどの脱臭目的には使用しがたい。特開平
4−141717号公報の方法は、硫化水素の除去にか
かるものであり、駅のトイレットなどにおける臭気成分
のうちの最も目立つ刺激性のある成分であるアンモニア
を除去することができない。特公平4−26834号公
報および特開平4−253867号公報の発明は、BS
K菌の脱臭目的への可能性を示したものであるが、駅の
トイレットなどの脱臭目的に適用するにはさらに工夫を
要する。
【0010】本発明は、このような背景下において、駅
のトイレットなどのように利用頻度が高い場所であって
も、利用者の立ち入りを妨げることなく、また室内のス
ペースを狭くすることなく、安全かつ長期間にわたり有
効な脱臭対策を図ることのできる生物学的な脱臭方法お
よび脱臭装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の脱臭方法は、送
風機(2) を備えたダクト(1) により室内の雰囲気を吸引
して再びその室内に排気する循環路を形成し、前記ダク
ト(1) の途中には脱臭処理用のボックス(3) を設け、さ
らにそのボックス(3) にフィルター(4) を着脱可能に設
置すると共に、臭気成分を分解する作用を有する菌を含
有する水性液からなる菌液をそのフィルター(4) に予め
担持させるか、あるいは該菌液を菌液供給手段(5) によ
り前記フィルター(4) に向けて間歇的または連続的に供
給し、もって、前記フィルター(4) に担持された菌によ
り臭気成分を分解し、さらには室内に排気される雰囲気
中に混入する菌液ミストを室の内面に付着させてその付
着菌により臭気成分を分解することを特徴とするもので
ある。
【0012】本発明の脱臭装置は、室内の雰囲気を吸引
して再びその室内に排気する循環路を形成するための送
風機(2) 付きダクト(1) 、前記ダクト(1) の途中に設置
した脱臭処理用のボックス(3) 、そのボックス(3) に着
脱可能に設置したフィルター(4) 、および、該フィルタ
ー(4) に担持させるための液であって、臭気成分を分解
する作用を有する菌を含有する水性液からなる菌液、を
備えてなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明においては、通風手段(2) を備えた
ダクト(1) により室内の雰囲気を吸引して再びその室内
に排気する循環路を形成し、またダクト(1) の途中には
脱臭処理用のボックス(3) を設ける。
【0015】ダクト(1) は、新設してもよく、もし既設
のダクトがあるときはそれに手を加えてもよい。いずれ
にせよ、ダクト(1) には、室内の雰囲気を吸引して再び
その室内に排気する循環路を形成すると共に、通常は外
部へ排気する排気路を分岐して設ける(排気口も)。そ
してそのダクト(1) の適当個所に、箱形や筒形のボック
ス(3) を設ければよい。
【0016】送風機(2) としては、ファンやブロワが用
いられ、殊にファンが好適である。送風機(2) は、通常
はボックス(3) の下流に設ける(ダクト(1) が室内に排
気する循環路と外部へ排気する排気路とに分岐している
ときは、分岐点の上流側に設けてもよく、循環路と排気
路との双方に設けてもよい)。ファンとしては遠心式や
軸流式のファンが用いられるが、軸流式のプロペラファ
ンやディスクファンは、形を小さくすることができ、騒
音が小さく、電気エネルギーが小さく、しかも必要な通
風能力を有するので、本発明の目的に用いる通風手段
(2) として特に好ましいものの一例である。
【0017】そして本発明においては、上記のボックス
(3) にフィルター(4) を着脱可能に設置する。
【0018】フィルター(4) としては、たとえば、不織
布(有機または無機繊維製の不織布)、紙、綿状物(合
成繊維やガラス繊維の綿状物)、粒状物(素焼片、多孔
質無機質粗粒、活性炭)、連続気泡を有する発泡体など
の多孔質材料をメッシュ状の網体で挟んだり通気性容器
に収容したもの;ハニカム状のもの(六角形の蜂の巣状
ハニカム、段ボールの積層品や巻回品);粗い目を有す
る焼結体;などが用いられ、フィルター(4) にエアが充
分に接触するが、過度の圧損は生じないように留意す
る。フィルター(4) は通常は1層で充分であるが、隣接
してまたは少し間隔をあけて2層またはそれ以上の層設
けてもよい。フィルター(4) として特に実用性の大きい
ものは、不織布を網体で挟んだものである。
【0019】さらに本発明においては、臭気成分を分解
する作用を有する菌を含有する水性液からなる菌液をそ
のフィルター(4) に予め担持させるか、あるいは該菌液
を菌液供給手段(5) により上記フィルター(4) に向けて
間歇的または連続的に供給する。
【0020】臭気成分を分解する作用を有する菌として
は、先に述べた特公平4−26834号公報に開示のバ
チラス・スブチリス・クボタ FERM P-9643(Bacillus s
ubtilis Kubota FERM P-9643)が、臭気成分の分解作用
および安全性の点で最適である(このFERM P-9643 菌は
市販されており、希望すれば当業者が容易に入手するこ
とができる)。なお、臭気成分の分解作用および安全性
を有する限りにおいて、他の菌を用いることもできる。
この菌を含有する水性液とは、水中にこの菌を分散させ
たものを言い、塩類、pH調整剤、若干の栄養分、有機
溶剤などを含んでいてもよい。
【0021】先に述べたように、菌液は予めフィルター
(4) に担持させておくことができる。この場合には菌液
が次第に消費されるので、定期的に、新しい菌液を担持
させたフィルターと交換する。
【0022】菌液供給手段(5) により上記フィルター
(4) に向けて間歇的または連続的に供給するときは(間
歇的に供給する方が実際的である)、菌液供給手段(5)
として、たとえば、菌液を収容する菌液タンク(5a)、菌
液を散布する散布ノズル(5b)、菌液を散布ノズル(5b)に
送るポンプ(5c)、および散布のタイミングまたは量を制
御する制御機構(5d)を備えたものが用いられる。
【0023】菌液タンク(5a)は、もし必要なら、菌液温
度を室温から40℃程度に保つ保温を行うことができる
ようにしてもよい。
【0024】散布ノズル(5b)は、フィルター(4) の各所
に菌液を担持させることができるように、たとえば二股
式などとすることも好ましい。散布ノズル(5b)の基端側
や散布ノズル(5b)への管路には、通水量を選択できる可
変機構を付設することもできる。
【0025】ポンプ(5c)としては、プランファーポン
プ、ピストンポンプ、ダイアフラムポンプ等の往復動ポ
ンプ、タービンポンプ、ボリュートポンプ等の遠心式ポ
ンプをはじめとする種々のタイプのポンプが用いられ
る。
【0026】制御機構(5d)の代表的なものとしてはタイ
マーがあげられ、散布ノズル(5b)からフィルター(4) へ
散布を行うタイミングと散布時間などが制御される。タ
イミングあるいは散布時間は、昼間のラッシュ時と夜間
とで異なるようにすることもできる。
【0027】そのほか、菌液タンク(5a)の菌液の残存量
が一定限度以下になったり、フィルター(4) による圧損
が限界になったりしたことを示すランプやブザーなどの
警報を備えることも好ましい。
【0028】菌液供給手段(5) としては、上記のタイプ
のほか、菌液を収容する菌液タンク(5a)と、菌液タンク
(5a)内の菌液を浸透圧によりフィルター(4) に供給する
自給手段(5g)とを備えているものを用いることもでき
る。
【0029】本発明の脱臭方法は、駅やデパートのトイ
レットなど不特定多数の人が利用するトイレットに適用
するのが有利であるが、そのほか、臭気の除去が要求さ
れる種々の室にも適用できる。
【0030】〈作用〉上述の装置を用いて脱臭方法を実
施すると、フィルター(4) に担持された菌の作用により
臭気成分が分解される。加えて、室内に排気される雰囲
気中に混入する菌液ミストがダクト(1) の排気口から室
内に入り込んで室の内面(壁面、天井面、便器等)に付
着し、その付着した菌によっても臭気成分を分解するこ
とができる。そしてこれら両者により有効な脱臭が図ら
れる。特に菌としてBacillus subtilis Kubota FERM P-
9643を用いると脱臭効果が大きい上、このFERM P-9643
菌の付着占有により他の有害な菌の侵入繁殖が有効に防
止される。
【0031】本発明は特定の性質を有する生菌による生
物学的な作用を利用しているので、装置の最初の起動直
後に臭気が消えるわけではないが、室内→ダクト(1) を
経て再び室内に戻る循環路を形成しているので、最初の
起動の数時間ないし1〜2日後には臭気は著減し、以後
は長期にわたり脱臭環境が保たれる。
【0032】そして菌液供給手段(5) を用いるときも、
それは壁に掛ける程度のコンパクトなものであるので室
内のスペースを狭くすることがなく、従来の湿式処理装
置のような後処理装置も不要である上、メンテナンスも
容易であり、たとえば、1〜2ケ月に一度の頻度で菌液
タンク(5a)に菌液(菌を含有する水性液)を補充し、ま
た数ケ月に一度の頻度でフィルター(4) を洗浄または交
換するだけでよい。
【0033】従って本発明によれば、駅のトイレットな
どのように利用頻度が高い場所であっても、利用者の立
ち入りを妨げることなく、安全かつ長期間にわたり有効
な(利用者が気になる臭気を感じないほどの)脱臭を図
ることができる。
【0034】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0035】実施例1 図1は本発明の脱臭方法および装置の一例を示した説明
図である。図2は駅のトイレット室における測定ポイン
トを示した説明図である。
【0036】JR大阪駅の6番ホーム下の男子トイレッ
ト室(JRの駅の中でも最も混雑するトイレット室の一
つである)の天井裏にダクト(1) を新設し、室外への排
気路(1a)と室外への排気口(1b)(共に図1では図示を省
略)のほかに、ダクト(1) から分岐してトイレット室内
に戻る排気路(1c)と排気口(1d)を設けた。また吸気口(1
e)については、予めトイレット室の天井部のアンモニア
の臭気測定を行い、臭気濃度の高い部位にその吸気口(1
e)を設置した。
【0037】ダクト(1) の途中には、脱臭処理用のボッ
クス(3) を設置した。またそのボックス(3) の下流に、
送風機(2) の一例としての軸流式のプロペラファン(三
菱電機株式会社製の「カウンターアローファン」、ファ
ンが2個直列に配置したもの)を設けた。
【0038】ボックス(3) 内には、不織布をメッシュ状
の網体で挟んだフィルター(4) を抜き挿し可能に設け
た。
【0039】菌液供給手段(5) として、菌を含有する水
性液からなる菌液を充填した菌液タンク(5a)、散布ノズ
ル(5b)、ポンプ(5c)および制御機構(5d)を備えたセット
を、トイレット室内の道具室の壁に配置した(試験関係
者以外は菌液供給手段(5) を見ることができないように
留意した)。セットの占めるスペースは、縦50cm、横
50cm、奥行き35cmと小さいものである。菌液として
は、株式会社九宝物産から提供を受けたバチラス・スブ
チリス・クボタ FERM P-9643(Bacillus subtilis Kubo
ta FERM P-9643)の水分散液、散布ノズル(5b)としては
二股式ノズル、ポンプ(5c)としては遠心式ポンプである
株式会社丸山製作所製の「ベースレスポンプ」、制御機
構(5d)としてはタイマーを用いた。菌液タンク(5a)とポ
ンプ(5c)との間は管路(5e)でつなぎ、ポンプ(5c)と散布
ノズル(5b)との間は管路(5f)でつないだ。
【0040】なおBacillus subtilis Kubota FERM P-96
43は、マウス(ddy系、5週齢の雄、1群5匹)に対
する急性毒性試験で体重1kg当り5gの経口投与でも何
ら影響は認められず、またマウスの皮膚刺激試験(1日
3回1時間おきに皮膚に塗布、連続2日、1回の塗布量
0.4ml、塗布後塗布部を洗浄することなく1週間皮膚の
状態を観察)でも異状が認めらず、さらにはチェンバー
内のマウスに噴霧する曝露試験(ddy系、5週齢の
雄、曝露群、対照群とも各5匹、1時間ごとに4分30
秒間の噴霧(22ml)を8回繰り返し、8回目の噴霧終
了の1時間後にマウスをチェンバーから取り出し、連続
2日実施、試験開始から10日間観察)でも異状な行動
や体重変化が認められず、安全性の高いものである。
【0041】まず初期条件を作るため、最初の日(平成
8年10月9日)には上記の菌液をトイレット室内の空
間に2リットル、6個の小便器に計10リットルの合計
12リットルをスプレーしてから、上記の装置の運転を
開始した。タイマー制御により、11月7日までは、1
回当り16mlの菌液を1日につき17回(7時〜23時
までの16時間については1時間ごとに1回、23時〜
7時までの8時間については2時と7時の各1回、1日
当りの散布量は272ml)の頻度でフィルター(4) に向
けて散布した。また11月8日から12月20日まで
は、1回当り16mlの菌液を1日につき11回(1日当
りの散布量は176ml)の頻度でフィルター(4) に向け
て散布した。
【0042】トイレット室全体の臭気を満遍なく把握す
るため、図2に示したように手洗い室の奥のトイレット
室のA、B、C、D、E、Fの6つのポイントで、アン
モニア濃度の測定を行った。測定位置は、Aは一番手前
の小便器の仕切り側の荷物置場の所(ほぼ目の高さの位
置になる)、Bは入口から3番目の小便器の排水部の直
上(下から50cm位の所)、Cは吸気口(1e)の所、Dは
一番奥の大便室のドアの上の所、Eは2番目の大便室の
大便器のすぐ横の荷物置場の上(床より200cm位の
所)、Fは排気口(1d)の付近とした。
【0043】トイレット室の混み具合が同程度のときの
データを得るため、測定は11月11日から12月20
日までは毎週金曜日の午後3時半に行った。ただし12
月6日は測定を行っていない。
【0044】各ポイントにおけるアンモニア濃度を、新
コスモス電機株式会社製のハンディータイプのアンモニ
ア測定器「ポータブル型ニオイセンサXP−329N」
を用いて測定した。結果を表1および図3に示す。表1
および図3の数値は、測定器の表示値(電気抵抗値)で
ある。この表示値はアンモニア濃度と正比例するもので
はないが(リニアの関係にはないが)、表示値が大きい
ほどアンモニア濃度は大きい。
【0045】臭気濃度は、たとえば次のようにランク分
けすることができるが、測定値が50以下であれば、駅
のトイレットとしては許容範囲にある。 ・測定値20以下(無臭) ・測定値21〜40(何か臭いがするが特定できない) ・測定値41〜120(アンモニアの臭いと特定でき
る) ・測定値121〜500(楽にアンモニアの臭いと特定
できる) ・測定値501〜1000(アンモニア臭が強く感じら
れる) ・測定値1001以上(耐えきれないアンモニア臭が感
じられる)
【0046】11月15日の測定では比較的大きい値が
出ており、その影響はその後も少し続いているが、これ
は外的な排管の不具合に起因する異常値である。ポイン
トBでは他のポイントに比し大きな値が出ているが、こ
れは利用者の顔の高さではなく、小便器の排水部に測定
機を近づけて測定したからである。
【0047】
【表1】 アンモニア測定器の表示値 測定日 散布量 測 定 ポ イ ン ト 月/日 (ml/day) A B C D E F 10/09 初期散布 89 175 90 74 89 94 10/11 272 62 129 62 63 72 71 10/18 272 ○ 20 70 ○ 28 ○ 26 ○ 38 ○ 47 10/25 272 ○ 28 53 ○ 21 ○ 24 ○ 32 ○ 29 11/01 272 ○ 24 ○ 44 ○ 34 ○ 37 ○ 28 ○ 35 11/08 272→176 ○ 33 75 ○ 40 ○ 34 ○ 36 ○ 31 11/15 176 74 143 70 ○ 50 63 60 11/22 176 ○ 47 54 ○ 48 ○ 34 ○ 44 ○ 33 11/29 176 ○ 35 62 ○ 32 ○ 23 ○ 22 ○ 21 12/13 176 ○ 48 82 ○ 48 ○ 43 ○ 45 ○ 41 12/20 176→ 0 ○ 39 112 ○ 32 ○ 33 ○ 33 ○ 30 12/30 0 64 125 69 72 54 56 01/10 0 93 178 98 68 61 74 (○印は測定値が50以下)
【0048】表1および図3から、本発明の脱臭方法
は、不特定多数の人が利用しかつ最も混雑する駅のトイ
レットであっても、有効に臭気を除去することができる
ことがわかる。
【0049】実施例2 図4は本発明の脱臭方法および装置の他の一例を示した
説明図である。
【0050】この実施例においては、菌液供給手段(5)
として、菌液を収容する菌液タンク(5a)と、菌液タンク
(5a)内の菌液を浸透圧によりフィルター(4) に供給する
自給手段(5g)とを備えているものを用いている。
【0051】図4においては、菌液タンク(5a)をボック
ス(3) の底部の所に着脱可能に設置してあり、菌液タン
ク(5a)の蓋(5a1) には、菌液補給孔(5a2) と縦芯挿入孔
(5a3) とを設けてある。自給手段(5g)は、吸液基体(5
g1) から縦芯(5g2) が立垂した構造のものを用いてい
る。
【0052】菌液タンク(5a)の蓋(5a1) の縦芯挿入孔(5
a3) に自給手段(5g)の縦芯(5g2) を挿入してから、蓋(5
a1) を閉じれば、菌液タンク(5a)から自給手段(5g)の縦
芯(5g2) が突き出た形となるので、縦芯(5g2) の上端が
フィルター(4) に連絡するようにする。
【0053】ダクト(1) 内を通る風によりフィルター
(4) に浸透している菌液が揮散するにつれて、菌液タン
ク(5a)内の菌液が自給手段(5g)の吸液基体(5g1) および
縦芯(5g2) を経てフィルター(4) に自動供給される。菌
液タンク(5a)への菌液の補給は、菌液補給孔(5a2) から
直接菌液を注入する方法を採用してもよく、菌液補給孔
(5a2) に図示せざるホースをつないで、ポンプアップす
る方法を採用してもよい。菌液タンク(5a)内の菌液がミ
ニマム量になったことを知らせるため、液面計、リミッ
トスイッチなどの検知手段を付設することも好ましい。
【0054】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明に従
い脱臭方法を実施すると、フィルター(4) に担持された
菌の作用により臭気成分が分解され、さらには室内に排
気される雰囲気中に混入する菌液ミストがダクト(1) の
排気口から室内に入り込んで室の内面(壁面、天井面、
便器等)に付着し、その付着した菌によっても臭気成分
が分解され、これら両者により長期にわたって有効な脱
臭が図られる。特に菌としてBacillus subtilis Kubota
FERM P-9643を用いると、脱臭効果が大きい上、このFE
RM P-9643 菌の付着占有により他の有害な菌の侵入繁殖
が有効に防止される。加えて、菌液供給手段(5) を用い
るときも、それはコンパクトなものであるので室内のス
ペースを狭くすることがなく、従来の湿式処理装置のよ
うな後処理装置も不要である上、メンテナンスも容易で
ある。
【0055】従って本発明によれば、駅のトイレットな
どのように利用頻度が高い場所であっても、利用者の立
ち入りを妨げることなく、安全かつ長期間にわたり有効
な(利用者が気になる臭気を感じないほどの)脱臭を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭方法および装置の一例を示した説
明図である。
【図2】駅のトイレット室における測定ポイントを示し
た説明図である。
【図3】本発明の脱臭方法を実施したときのアンモニア
濃度の測定結果を示したグラフである。
【図4】本発明の脱臭方法および装置の他の一例を示し
た説明図である。
【符号の説明】
(1) …ダクト、(1a)…室外への排気路、(1b)…室外への
排気口、(1c)…排気路、(1d)…排気口、(1e)…吸気口、
(2) …送風機、(3) …脱臭処理用のボックス、(4) …フ
ィルター、(5) …菌液供給手段、(5a)…菌液タンク、(5
a1) …蓋、(5a2) …菌液補給孔、(5a3) …縦芯挿入孔、
(5b)…散布ノズル、(5c)…ポンプ、(5d)…制御機構、(5
e), (5f)…管路、(5g)…自給手段、(5g1) …吸液基体、
(5g2) …縦芯
フロントページの続き (72)発明者 三井 勝司 大阪府大阪市西区九条南2−26−7 三井 産業株式会社内 (72)発明者 久保田 豊秋 東京都世田谷区等々力2丁目27番19号 株 式会社九宝物産内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機(2) を備えたダクト(1) により室内
    の雰囲気を吸引して再びその室内に排気する循環路を形
    成し、前記ダクト(1) の途中には脱臭処理用のボックス
    (3)を設け、さらにそのボックス(3) にフィルター(4)
    を着脱可能に設置すると共に、臭気成分を分解する作用
    を有する菌を含有する水性液からなる菌液をそのフィル
    ター(4) に予め担持させるか、あるいは該菌液を菌液供
    給手段(5) により前記フィルター(4) に向けて間歇的ま
    たは連続的に供給し、もって、前記フィルター(4) に担
    持された菌により臭気成分を分解し、さらには室内に排
    気される雰囲気中に混入する菌液ミストを室の内面に付
    着させてその付着菌により臭気成分を分解することを特
    徴とする脱臭方法。
  2. 【請求項2】臭気成分を分解する作用を有する菌が、バ
    チラス・スブチリス・クボタ FERMP-9643(Bacillus su
    btilis Kubota FERM P-9643)である請求項1記載の脱
    臭方法。
  3. 【請求項3】不特定多数の人が利用するトイレットに適
    用するものである請求項1記載の脱臭方法。
  4. 【請求項4】室内の雰囲気を吸引して再びその室内に排
    気する循環路を形成するための送風機(2) 付きダクト
    (1) 、前記ダクト(1) の途中に設置した脱臭処理用のボ
    ックス(3) 、そのボックス(3) に着脱可能に設置したフ
    ィルター(4) 、および、該フィルター(4) に担持させる
    ための液であって、臭気成分を分解する作用を有する菌
    を含有する水性液からなる菌液、を備えてなる脱臭装
    置。
  5. 【請求項5】菌液を前記フィルター(4) に向けて間歇的
    または連続的に供給する菌液供給手段(5) をさらに備え
    てなる請求項4記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】菌液供給手段(5) が、菌液を収容する菌液
    タンク(5a)、菌液を散布する散布ノズル(5b)、菌液を散
    布ノズル(5b)に送るポンプ(5c)、および散布のタイミン
    グまたは量を制御する制御機構(5d)を備えている請求項
    5記載の脱臭装置。
  7. 【請求項7】菌液供給手段(5) が、菌液を収容する菌液
    タンク(5a)と、菌液タンク(5a)内の菌液を浸透圧により
    フィルター(4) に供給する自給手段(5g)とを備えている
    請求項5記載の脱臭装置。
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