JPH0796025A - 空気清浄化装置及び空気清浄化方法 - Google Patents

空気清浄化装置及び空気清浄化方法

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JPH0796025A
JPH0796025A JP6201279A JP20127994A JPH0796025A JP H0796025 A JPH0796025 A JP H0796025A JP 6201279 A JP6201279 A JP 6201279A JP 20127994 A JP20127994 A JP 20127994A JP H0796025 A JPH0796025 A JP H0796025A
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air
drug
peltier element
air cleaning
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JP6201279A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kimoto
研一 木本
Reiko Kobayashi
禮子 小林
Nobuo Kobayashi
暢生 小林
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ESUPO KK
Original Assignee
ASTEC INTERNATL KK
ESUPO KK
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Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ペルチェ素子と、液状、固体、ゲル状など1種
以上の空気清浄化薬剤を内蔵した空気清浄化装置を、狭
い閉鎖状態の室内に設置して通電運転し、薬剤と騒音
を、装置外に排出せず、吸・排気間で温度差の生じない
空気清浄化装置とその使用方法を提供する。 【構成】本発明の空気清浄化装置は、汚染した空気が、
吸入口、ペルチェ素子、吐出口の順に流れ、ペルチェ素
子への通電により作り出される、低温・高相対湿度の空
間部分か、及び/あるいは高温・低相対湿度の空間部分
に、それぞれの雰囲気に適した空気清浄化薬剤を、噴射
するか、設置するか、通過させるか、あるいはこれらを
組み合わせた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷蔵庫、冷凍
庫、居室、病室、食堂、休憩室、更衣室、作業室、列
車、車両、、研究室、船室、航空機、喫煙室、動物の飼
育場、微生物や蛋白質の粉体を扱う実験室や作業場、空
調設備の強い気流が好ましくない部屋、喫煙者の多い接
客業や遊戯店、排水の地下貯溜槽設備が不良なビルの地
下室、食品売場、悪臭の強い倉庫、食品冷凍庫、手術
室、解剖室、葬儀場、屠畜場、食品処理作業場、寒冷地
域での羊毛服地の熱線による裁断工場、細菌培養試験室
など容量や換気率が限られている種々の生活・作業空間
(以下これらを総称して、狭い空間と記す。)におい
て、人間や動物の呼吸器、嗅覚、感覚、健康、心理、及
び/あるいは作業活動や生産性に悪影響がある悪臭、通
風性の不良な室内で限度以上の濃度に増加しやすい炭酸
ガス、浮遊粉塵、微生物類、たばこの煙、花粉その他多
様な有害気体やエアロゾル(以下これらを総称して、空
気汚染物質と記す。)などが除去あるいは減少でき、使
用目的に応じて種々の機能が付与でき、低電力、低騒
音、低薬剤消費量で、更に吸入空気と吐出空気の温度差
が少なく、しかも空気清浄化薬剤(以下薬剤と記す。)
や、過剰な水分の室内への排出が防止あるいは低減で
き、さらに通常は安全衛生面から使用できないような薬
剤も使用できることを特徴とする、多機能の空気清浄化
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の主な空気清浄化装置や、空気清浄
化方法の例をあげる。 (1)上記のような空気汚染物質を、吸引して集め、燃
焼して分解してから環境へ放出する燃焼法は、狭い空間
で使用するのには設備が大がかりとなりがちで、有害な
燃焼ガスを更に処理することも必要な場合が多く、狭い
空間には適さない。(2)空気汚染物質を含んだ空気
を、フィルタ−及び/あるいはかさ比重が通常0.5以
上の活性炭などの吸着性物質の層を通過させる吸着法が
採用されているが、ほこりや油滴によるフィルタ−の目
詰まりや、吸着物質が、空気汚染物質の種類や、温・湿
度などの条件によっては効果を示さなかったり、速やか
に無効化する欠点があった。
【0003】(3)清浄化する空気を、水や薬剤の水溶
液中へ送風機で吹き込んだ後に、フィルタ−を通過させ
る、いわゆるスクラバ−方式は、作動中の大きな音や、
水や薬剤の水溶液の、悪臭物質や、細菌、粉塵等の蓄積
・飽和によって、清浄化率が一定せず、かつこの使用済
みの大量の水や薬剤の水溶液の処理も必要であり、管理
が不適切である場合には、局所的微生物汚染から、病原
菌の増殖が起こり、処理済み空気にこれが混入し、ビル
の全室にいわゆるビル病の原因を撒き散らす危険があっ
た。
【0004】(4)薬剤の水溶液を清浄化する空間に噴
霧する方式も、近年普及してきたが、薬剤のエアゾ−ル
や、その乾燥物を、人や実験動物などが、たとえ微量で
も呼吸器に吸引、蓄積することに対し、かりに生理学的
に無毒であっても、心理的な抵抗感を与えることが避け
られなかった。特に、生理学的影響が完全に証明されて
いない殺菌剤、香料や、フィトンチッドなどと称する木
材から抽出される物質、場合によっては、毒性の極めて
高いオゾンや二酸化塩素などの、いわゆる消毒剤を、空
間に直接噴霧する場合は、香料臭や薬品臭の強制的吸
入、飲食物への付着による悪影響や恐怖感、心理的嫌悪
感、また入院患者や喫食者に対して使用する時に、器具
や装置から発する音が、使用者に心理的抵抗感を与える
ことが避けられなかった。
【0005】(5)電子基板の加工室や、微生物の研究
室など、高度の無塵性や無菌性が要求される空気清浄化
処理の場合や、病院の空調システムの場合には、バッグ
フィルターでろ過したり、送風機で、汚れた空気を室外
にある空気清浄化装置、いわゆるスクラバ−などに送
り、あるいは場合によっては、スクラバ−などの内に渦
巻状の気流を形成させ、ここに、ノズルによる強いジェ
ット水流の噴射や、微細化した水を噴霧して除塵する方
法が広く採用されてきた。
【0006】このような場合、親水性で、かつ低揮発性
の、通常の塵、塩酸、硫酸ミスト、アンモニアなどは、
比較的除去しやすいが、室内に流入してくる、ごみ、プ
ラスチック、わらやモミガラなどの燃焼時の煙、煙草の
煙、自動車の排気ガスなどの疎水性のエアロゾ−ルや、
高揮発性で疎水性の悪臭物質、例えば、硫化水素、メル
カプタン類、スチレン、吉草酸、イソ吉草酸、硫化アル
キル類、硫黄の酸化物類(以下SOxと記す。)、窒素
の酸化物類(以下NOxと記す。)、有機溶剤類、アス
ファルト臭、生ゴム臭、多くの化学薬品臭など、及びこ
れらの混合臭気の場合には、効果が完全でなかった。
【0007】(6)病院の空調システムの場合、手術
室、検査用尿保管室、解剖室、霊安室、喫煙室、実験動
物飼育室、厨房や配膳室、末期患者の病室など、特定の
悪臭多量発生空間だけに使用する目的の、効率のよい、
目的ごとに設計、あるいは、使用方法が設定できるよう
な、局所的消臭装置がなかったために、病院全体を対象
とする大容量のスクラバ−などが必要で、装置の容積が
大きく、消費エネルギ−や、必要な水の使用量が多い割
には、効果が不十分であるような場合が多く、清浄化処
理された空気に依然として、病院独特の混合悪臭や、刺
激性の殺菌薬剤の臭気が残留することが多かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な種々の空気汚染物質が、発生あるいは存在する、上記
のような狭い空間、例えば100m3 以下の空間に設置
されるのに適した、空気清浄化装置に係り、従来の装置
が有する次のような欠点を改善することと、従来の装置
が有しない下記のような利点の付与を目的とする。すな
わち、 イ)上記のような種々の空気汚染物質が発生するか、存
在する空間にのみ、装置を設置して、局所的に効率よく
空気を清浄化することにより、全体空間のための空調シ
ステムを全く不要とするか、またはその規模を小さく
し、 ロ)薬剤を、装置の外部にほとんど、あるいは全く排出
しないようにすることにより、人や動物の呼吸器への吸
入による蓄積、その他の生理学的な悪影響、心理的嫌悪
感、恐怖感をなくし、 ハ)従来の装置では、生理学的毒性が強いため使用でき
なかった空気清浄化薬剤も使用できるようにし、かつ処
理空間内の発熱・吸熱差が少なく、 ニ)薬剤の使用量も少なくて済むようにし、 ホ)騒音発生の程度を非常に低くし、 ヘ)装置の容積が小さく、かつ消費電力も小さくし、 ト)対象とする空気汚染物質の種類や量に応じて、薬剤
の選定と使用量の調節ができるようにし、 チ)設置空間の、温度や湿度に対応した運転条件が設定
できるようにし、 リ)手入れや清掃、及び薬剤の補給が容易で、かつ、 ヌ)薬剤の種類によっては、空気中の水分を反応開始剤
として利用できるように工夫された、新規の空気清浄化
装置を及びこの装置を使用した空気清浄方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、空気を清浄化するためペルチェ素子の
利用方法について、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完
成させるに至った。すなわち本発明は、(A)空気の流
入口と流出口、(B)ペルチェ素子及び(C)空気清浄
化薬剤貯蔵部とを有し、装置内に該(C)空気清浄化薬
剤貯蔵部の薬剤と空気とが接触する空間部を設けた空気
清浄化装置、及び(A)空気の流入口と流出口と(B)
ペルチェ素子と(C)空気清浄化薬剤貯蔵部、及び該
(A)ペルチェ素子に連結された(D)空気の温度を検
出するためのセンサー及び(E)演算回路を有する制御
回路を有し、装置内に該(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の
薬剤と空気とが接触する空間部を設けた空気清浄化装
置、並びにこれらの装置を使用する空気清浄化方法に関
する。
【0010】
【作用】本発明は、上記のような狭い空間で発生、流
入、あるいは存在する空気汚染物質を除去するのに際し
て、使用する薬剤を効率的に機能させるため、装置内の
空間の空気の湿度を、加熱、冷却によって調節するため
のスイッチあるいは制御装置を装備したペルチェ素子
(Peltier element) を使用することを特徴とする。
【0011】本発明のペルチェ素子とは、1834年に
ペルチェによって発見された、いわゆるペルチェ効果を
示す素子で、異種の導体、または半導体の接点に電流を
通すとき、接点でジュ−ル熱以外に、その一面で発熱が
起こり、同時にその裏面では吸熱を起こし、電流の方向
を逆に流すと、発熱面と吸熱面が逆になる特徴を有し、
自由電子が運ぶ熱流と電流の比が、両導体で等しくない
ために起こる現象と理解されてきた。従来はエネルギ−
の転換効率が非常に低かったため、工業的応用が困難で
あったが、最近ではこの効率が非常に高い半導体素子が
得られるようになったので、本発明が可能となったもの
である。
【0012】一方、上記したように、狭い空間の空気清
浄化に、すでに種々の物理的・化学的方法が採用されて
きたが、いずれの方法も、空気汚染物質の濃度に対し
て、必要以上に過大な電気エネルギ−や、薬剤の浪費が
行われてきたための無駄や、上記のような種々の欠点が
生じたが、本発明では、装置内の汚染された空気を、ペ
ルチェ素子を用いて、加熱、あるいは冷却することによ
り相対湿度を調節し、使用する薬剤の性能を十分に発揮
できるような条件の設定を行うことにより、上記のよう
なすぐれた空気の清浄化が得られる。
【0013】本発明ではペルチェ素子として、日本サ−
モボニック株式会社の製品、T−10D254−QD0
と、T−11D254−QDOを主として使用すること
ができる。これらの1単位の形状は、厚さ1mm、縦横
30.2mmである。これを必要な負荷容量に応じて1
個あるいは、複数個を連結して使用することができる。
無論これら製品に限らず、同社の他の型番や、他社の同
機能の製品も使用することができる。各素子の吸熱面と
発熱面には、それぞれに、熱伝導率の高い金属で作られ
た熱交換器を取り付けることにより、好ましい結果が得
られた。電源装置は自由に選択できるが、交流・単相1
00V〜110V、50か60Hzを入力し、出力は直
流で、最大電圧が30V可変で脈動などの少ないものが
よく、電流容量は、使用する素子の数に応じて、目的に
対して十分な余裕のあるものとすればよい。更に、これ
ら素子の機能を要求に応じてて十分に発揮させるため、
公知の方法で、回路内に外部からの操作信号によって、
出力電圧・電流の制御、極性の切換などができるような
制御回路を内臓させるのが最も望ましい実施形態であ
る。
【0014】本発明で使用される、ペルチェ素子の電圧
と電流の調節や、極性の切り換え、電源の断・続等制御
機能は、公知の技術を組み合わせた回路から構成される
コントロ−ルユニットに内臓される。これら回路の構成
例は、図3に示した。本発明の空気清浄化装置では、制
御回路および、これに組み合わされた種々の公知のセン
サ−により、それからの信号入力に対して、運転上の種
々の条件設定を行い、それに応じた出力とすることがで
きる。無論これらの一部、または全てを省略することも
可能である。これらの回路の一部は実施例に示されてい
る。公知のセンサーとしては、(a)温度・湿度の制
御、(b)排気口での空気汚染物質の濃度、(c)薬剤
の劣化や減量の程度の測定と、その使用量の制御、
(d)自動運転・停止、あるいはタイマ−制御、連続的
無段階制御、(e)過負荷や異常発生時の警報機能、送
風機の連続運転、間欠運転、自動停止などが挙げられ
る。
【0015】以下、本発明に適した薬剤と、本発明の装
置の特異な機能の要点を説明する。本発明の薬剤とは、
常温又は加熱下に機能が作用するものであれば、いずれ
も使用可能である。機能が作用するとは、装置内を通過
する空気に含まれる空気汚染物質を吸着、捕集、凝結、
沈降などの物理作用や中和、複分解、附加、分解、酸
化、還元、縮合などの化学的作用や、殺菌などの生理的
作用で除去、あるいは清浄化することを意味する。薬剤
の形態は、固体状、粉末状、液状、ゲル状を問わない。
それぞれの形態により本発明の使用条件を変えることが
好ましい。液状の場合は、布、不織布、スポンジなどに
包含させた形態で使用することもできる。本発明の薬剤
の具体例としては、例えば消臭剤、吸着剤、殺菌剤、有
害エアロゾルの捕捉剤などを挙げることができる。これ
らの薬剤を1種又は2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0016】次に、本発明の消臭剤の具体例を挙げる。 (a)形態が液状の消臭剤の例 例えば、塩基性の悪臭をよく中和・吸収するくえん酸、
DL−乳酸、くえん酸1ナトリウムなどの酸性化合物の
水溶液、またアンモニアやトリメチルアミンなどの塩基
性の悪臭をよく中和・吸収し、しかもpH値が11前後
で安全性が高く、極めて多量の硫化水素や、イソ吉草
酸、プロピオン酸などの悪臭を中和・吸収する約10%
の水酸化ナトリウムと5%前後の酸性炭酸ナトリウムよ
りなる水溶液、更に多くの酸性や塩基性の悪臭物質と反
応して効率よく消臭する弱酸性のグリオキザールの水溶
液などが挙げられる。 (b)形態が液状のエアロゾルの捕捉剤の例 例えば、分子量が約15,000,000の両性荷電を有
するアクリルアミド系の重合体の10ppm以下の濃度
の水溶液で、これに殺菌剤、緩衝剤、界面活性剤などを
加えたもの(エスポ株式会社製品、ノーズパルHSN、
商品名)が挙げられる。分子量が500,000以上の
アクリルアミド系の重合体で、荷電がアニオン性、非イ
オン性、カチオン性のものも使用することができる。
【0017】(c)形態がゲル状の消臭剤の例 例えば、寒天、カラギナン、くえん酸1ナトリウム、グ
リオキザール、防腐剤に水を加えて加熱溶解し、プラス
チック容器に注型し、冷却凝固させたもの(例えば、エ
スポ株式会社製品、ノーズパルGL、商品名)は、消臭
性能が高く、しかも水以外の薬剤を使用中に室内に放出
しないので、性能が非常にすぐれている。 (d)形態が粉末状の消臭剤の例 例えば、無水硫酸ナトリウムを乾燥剤として含み、これ
に酸性炭酸ナトリウム、くえん酸、シリコーンオイルを
混合したもの(例えば、エスポ株式会社製品、ノーズパ
ルPW、商品名)は、活性炭があまり吸収できないアン
モニアやトリメチルアミンなど塩基性の悪臭をよく吸収
する。本発明の吸着剤としては、活性炭、活性アルミ
ナ、活性白土、シリカゲル、ゼオライト、イオン交換樹
脂等が挙げられる。
【0018】また本発明の殺菌剤としては、薬品臭がな
く、装置外への揮散性がなく、廃棄が容易なものが好ま
しい。例えば、ある程度の消臭効果もある逆性石鹸やポ
リオクチル、ポリアミノエチルグリシンの水溶液(例え
ば、ドイツのゴールドシュミット社製品のテゴー51)
が挙げられる。病院でのMRSAなどに対する日和見感
染用として適する。その他、弱い芳香剤を上記薬剤に併
用してもよいが、芳香剤の趣向には個人差が大きいの
で、本発明の目的には必ずしも必要でない。本発明の空
気清浄化薬剤貯蔵部とは、本装置内の上記薬剤を貯蔵す
る部分であり、薬剤の種類又は使用条件によって、本装
置内の空気吸入口、空気吐出口、又はそれらの間に設け
ることができる。その形態としては、例えば薬剤が液状
の消臭剤であれば、本装置内、又は本装置に接触した外
側に薬剤貯蔵部を設け、空気吸入口に絶えず補給するよ
うな構成でもよいし、薬剤を補給することなしに薬剤を
通気性の袋又はカートリッジなどにいれた使い捨てタイ
プとしてもよい。また、液状の薬剤の場合には、薬剤貯
蔵部からミスト発生装置に導き、薬剤ミストを汚染空気
に噴霧するか、不織布やスポンジのような多孔体に液状
薬剤を抱含させて、空気と接触させてもよい。さらに薬
剤貯蔵部は2つ以上設けてもよく、空気汚染物質の種類
に応じて薬剤の種類を変えることができる。具体的には
下記の例に示す。
【0019】[薬剤の種類と本装置の使用条件の例] (a)装置内で液状の薬剤を噴霧して使用する場合 狭い空間に充満している空気汚染物質の除去に関する従
来技術としては、例えば、特許第1342063号、米
国特許第4,909,986号、特開昭62−1067
66号公報、特開昭62−106767号公報、特開平
2−149310号公報などがあり、水溶性の高分子化
合物の稀薄溶液を消臭液として、スプレイ方式で空間に
噴霧することが開示されている。このとき噴霧された消
臭液のミストが空間内に長時間滞留するため、たとえ非
常に低毒性で微量であっても、この乾燥微粒子を絶えず
吸入し呼吸器に蓄積したり、飲食物に付着することは心
理的に好ましいことではない。しかも、この消臭液に強
い殺菌剤を添加するような場合は、その乾燥粉末を吸入
することは、生理学的に好ましくない。
【0020】本発明の空気清浄化装置では、吸引したこ
れら空気汚染物質を、まず空気清浄化薬剤貯蔵部中の薬
剤を噴霧して形成された薬液のミストで捕捉した後、ペ
ルチェ素子で冷却することによりミストを、完全に布
や、不織布の表面に結露させて液状に凝縮させ、これら
の表面でも消臭反応を継続、完結させてから、清浄化さ
れた空気を、その素子の裏面で加熱して乾燥し、さら
に、空気清浄化薬剤として活性炭などの吸着剤を通過さ
せてから、装置外に空気を出す運転を連続的に、あるい
は間欠的に行うと、その狭い空間の汚染度を低い水準に
維持でき、しかも薬剤を効率的に利用するためにその使
用量も低い水準に維持でき、しかも薬剤の室内への排出
が防止できる。ここで薬剤液を噴霧せずに、図8や図9
のように、織物、編物、不織布あるいはスポンジのよう
な多孔質に抱含(保液)させて、固結しないように乾燥
して消費した分だけ薬剤液がサイホンの原理により供給
されるようにし、ここで汚染空気が絶えず接触し、清浄
化されるような方式も非常に効率のよい実施形態であ
る。
【0021】(b)装置内に固体の空気清浄化薬剤を設
置して使用する場合 例えば、狭い空間に、(a)と同じ機構の装置に、例え
ば、空気清浄化薬剤として特開平3−215267号公
報に記載の粉末消臭剤(例えば、固体の無機炭酸塩と有
機酸を主成分とする、化学反応型のエスポ株式会社製品
ノ−ズパルPW商品名)を使用し、この消臭剤を不織布
の袋あるいはその他の通気性の容器に詰めて設置し、ま
ずペルチェ素子の高温部で汚染空気を加熱して相対湿度
を下げ、次いで、清浄化した空気を冷却してから放出す
ると、薬剤の吸湿を防ぎ、延べ可使時間を著しく延長す
ることができる。更にここでペルチェ素子の裏面の低温
部に、空気汚染物質の吸着剤として、例えば活性炭など
を設置すると、極めてすぐれた空気清浄化効果が得られ
る。
【0022】(c)装置内にゲル状空気清浄化薬剤を設
置して使用する場合 空気の汚染物質として、多種類のNOxやSOxを含む
空気の消臭や浄化に、グリオキザ−ルを加えた水溶性の
高分子化合物のゲルが有効であることは既に公知であ
り、このような製品は、冷蔵庫の中の食品臭などには、
数ヶ月程度にわたり極めて有効であるが、これを例え
ば、夏期の自動車内のような高温下や、低湿状態で使用
すると、場合によっては数日間で速やかに固結して無効
化する。しかし、このような消臭剤を、本発明の空気清
浄化装置内の低温・高湿度の空間に設置した場合には、
冷蔵庫内で使用する場合と同様に、数ヶ月程度にわたり
すぐれた消臭性能を発揮させることも可能である。更
に、使用目的によっては、その装置内に流出・入する空
気の通路や、経路に種々の補足的な装置類を設置するこ
とにより、下記に例示するような特性を発揮させること
が可能である。
【0023】(d)装置内に2種類以上の空気清浄化薬
剤を設置して使用する場合 高温・低湿下で使用するほうが薬剤の有効期間が長くな
る活性炭や、(b)項で引用した、ノ−ズパルPWや、
(a)項の噴霧スプレイと、逆に低温・高湿下で使用す
る方が、薬剤の有効期間が長くなる(c)項で挙げたゲ
ル型薬剤とを組み合わせて使用すると、消費薬剤とエネ
ルギ−とを有効に活用できるので、当然装置の容量を小
さくしても効率のよい空気の清浄化が達成できるという
のが、本発明のすぐれた実施形態である。ここで、使用
に適した薬剤は、上記の例に限られるものではない。
【0024】[本発明の空気清浄化装置を構成する主な
部品の機能とそれぞれの役割] (イ)本発明の装置の設置場所の温・湿度が変動した場
合、適当なセンサ−を設けてペルチェ素子への電流を制
御、あるいはその方向を逆転させるような、公知の方法
による機能を付けることにより、空気清浄化能力を恒常
化できたり、薬剤の急激な消耗が防止できる。 (ロ)本発明の装置に、紫外線発生装置を付け加えるこ
とにより、有害微生物などが混入した、複合汚染空気の
殺菌処理が可能になる。
【0025】(ハ)本発明の装置に、消臭液の極めて微
細な噴霧のできる装置と、噴霧液を吸収・保持できる
布、不織布、あるいは、その他の多孔質の面を持つ材料
を設置することにより、薬剤と空気の汚染物質との接触
時間が増すために、その消費量が非常に節約できる。 (ニ)本発明の装置の内部か経路に、水酸化ナトリウム
の水溶液を容器に入れるか、不織布やスポンジなどの多
孔質の保液材料に浸しておくと、人体が吐き出す炭酸ガ
ス、健康上有害であると判明しているSOx、NOxな
どを効率よく吸収できる。ここで、人間の酸素(O2
の消費量は、50ml/Kg(体重)/分前後されてい
るので、体重60Kgの人は1時間当たり180l、8
時間の睡眠時間では約1440lの酸素を消費するの
で、通気性の不良な室内、特に20m3程度の寝室や病
室などでは、酸素が不足し、かつ当モルあるいは同容量
の炭酸ガス(労働環境の許容値は僅か0.5%)が充満
することになる。この炭酸ガスを水酸化ナトリウムで吸
収すると、強制喚気を行わない場合でも、この室の開口
部から新鮮な空気が同容量室内に侵入するので炭酸ガス
の過剰による健康上の悪影響が解決する。ここで、例え
ば10%水酸化ナトリウムに対し、緩衝剤として重炭酸
ナトリウムを5%程度加えておくと、pH値が14近く
から11程度に低下するので、取扱上の危険性が著しく
低減する。またここにpH6.5〜7.0で変色する指
示薬を加えておくと、薬剤液の力価の終点が容易に目視
により決められる。
【0026】(ホ)本発明の装置の内部か経路に、公知
の種々の空気汚染物質の検出センサ−や、温度、湿度、
その他の運転状況を検出するセンサ−を設け、これらに
よって装置の最適運転制御を自動的に行うとともに、運
転状況の表示、異常状態の警報を出すことによって、安
全かつ経済的な運転管理を行うことができる。 (ヘ)本発明の装置の内部か経路に、上記した250℃
程度に昇温できるヒ−タ−と、例えば白金や鉄系化合物
などの低温燃焼触媒と、活性炭、活性アルミナ、活性白
土、ゼオライトなど吸着剤との併用か、上例の噴霧機能
とを組み込合わせることより、非極性の有機溶剤類等の
空気汚染物質の装置内での安全な燃焼、及び/あるいは
吸着による除去が行える。
【0027】(ト)本発明の装置内部か経路に、超音波
発振装置、高周波加熱装置、電磁波加熱装置などを組み
込むことにより、装置内の微生物汚染が物理的に防止で
きる。また噴霧薬として消臭剤と強力な殺菌剤を配合し
てもよい。 (チ)本発明の装置に、イオン交換膜や、限外濾過膜を
つけることがあるが、その目的は、噴霧用消臭液を補給
するときに、濃厚原液を水道水で稀釈して使用すると、
硬水のカルシウム分などによるスプレイノズルの目詰ま
りがおこることがあり、それを防止するためである。ま
た噴霧液にイオン封鎖剤を併用してもよい。(オ)本発
明の空気清浄化装置内に、上記したような高分子化合物
の水溶液のような液体の薬剤を噴霧する場合には、微細
なエアロゾ−ルが得られるような回転子への液滴落下
法、コンプレッサ−式あるいはエアレス式スプレイ、超
音波振動子などの方式による公知の機器が使用できる。
【0028】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明するが、こ
れはあくまで若干の態様でしかなく、本発明の実施例に
よって限定されるものではない。 実施例1及び比較例1 液状の消臭剤と、固体状の吸着剤とを本発明の空気清浄
化装置に設置することにより、吸入口と排出口での空気
の温度や湿度の変化を伴わずに、閉じた室内の空気汚染
物質を急速に除去することができた実験例を図1を参照
して説明する。
【0029】内容積が25m3 、室温が20℃、相対湿
度が68%で、空調がなく、家具や什器のない密閉した
室内で、6人のパネルに、それぞれマイルドセブン(煙
草商品名)各1本あてを喫煙させて煙を充満させ、さら
に硫化水素を5ppm、アンモニアを20ppmになる
ようガス検知器で濃度を調節して充満させた。ここで、
予め室内に設置しておいた図1の空気清浄化装置によ
り、吸入口1aから送風機7aで装置内に入る空気の通
気量が2.5m3 /分、消臭剤ミスト発生装置4aによ
り、両性高分子化合物系の消臭剤(エスポ株式会社製品
のノ−ズパルHSN)を、超音波振動子を利用したミス
ト発生装置4aにより、約5ml/分の割合で連続的に
ペルチェ素子2aにより、運転中の温度が10℃±3℃
に調節され、空間の容積5000mlの低温部内に連続
噴射した。煙草の煙や上記の人工悪臭と共に凝結した消
臭液は、ミストセパレ−タ13aに補足され廃液貯槽1
5aに落下し、さらに残留している悪臭は気流と共に、
モミがらから得た活性炭を封入したポリプロピレン繊維
製の不織布の袋10aを通過し、更に高温部を経由して
排出口3aから室内に排出するようにした。ここで排出
口3aに近接して、ニオイセンサ−(新コスモ電気株式
会社製品)8aと温度センサ−11aとを取り付けた。
(実施例1)これと、薬剤を使用せず装置だけを運転す
る場合(比較例1)とについて、それぞれの運転形態で
の、室内の汚染物質の経時的減少や再入室させた6人の
パネルによる嗅覚的刺激臭の減少、温・湿度変化を測定
し下記の結果を得た。
【0030】 実施・比較例 経過時間 アンモニア 硫化水素 嗅覚試験 Gの指示値 (分) (ppm) (ppm)(6人の平均) 比較例1 0 20 5 非常に強い 480 30 18 4.5 強い 415 60 15 4.0 強い 404 90 13 3.7 かなり強い 385 実施例1 30 5 2 かなり減少 290 60 2 0 非常に弱い 232 90 0 0 感知せず 182 この実施例1と比較例1の各試験の前後の室内の温・湿
度の変化は、いずれも測定されなかった。
【0031】実施例2 水溶性の消臭剤と、通常は器物への着色や、強い毒性の
ために室内に噴霧できない殺菌剤と高分子系消臭剤の水
溶液とを、それぞれ別個に2本の噴射口から、装置内に
噴霧して、病室内の悪臭、浮遊粉塵、病原性の浮遊微生
物を減少させ、かつ病室の温度を上昇させず、しかも殺
菌剤を在室者に吸入させないように設計した空気清浄化
装置を図2を参照して説明する。
【0032】図2の装置は、超音波を利用した殺菌剤の
ミスト発生器4bと消臭剤のミスト発生器4cと、両方
の薬剤貯槽5bと5cとを併せて有している以外は、構
造的に図1と同じである。ここで双方の薬剤が混合して
も、ゲル化しないことが必要であり、かつ両薬剤とも無
臭性であることが病室用として望ましいが、ここでは、
試験のため、臭気のある殺菌剤としてヨ−ドホ−ル(ヨ
−ド2%、非イオン活性剤11%、リン酸10%の混合
物で、有効ヨ−ドとして80ppm)を選び、実施例1
で使用したノ−ズパルHSNと活性炭とを、同じ使用形
態で消臭剤として使用した。なおここでは、装置の壁面
にポリプロピレン繊維製の不織布を貼り合わせて殺菌液
を滞留させようにして、運転停止時にも付着菌が確実に
殺菌できるようにした。また活性炭Iは、もみがらから
得られた比重約0.1のものを、5cm厚のポリプロピ
レン繊維製の不織布の袋に充填して使用した。そして、
この装置の設置条件と運転条件は、両方の薬剤の噴霧条
件をそれぞれ同条件で行う以外は、実施例1と同様に3
日間連続運転したが、装置外にヨ−ドの臭気が漏れない
ことが確認された。
【0033】実施例3〜5及び比較例2 列車の空調設備、自動車の車内、その他空気汚染物質の
充満しやすい閉鎖空間への応用に適し、1種類か2種類
の固体状消臭剤を使用し、効果の持続性が優れ、手入れ
も簡単な空気清浄化装置を、模式的に記した図3を参照
して説明する。
【0034】この装置による実施例3の場合は、同乗
者、運転手とも喫煙を禁じていない商社のセ−ルスマン
用の業務用自動車の後部トランク内に、図3の本体を設
置し、車内には吸入口1cと排出口3cとを、別々にシ
リコンゴムのホ−スでつなぎ、これを別々に車内に通
し、車内の空気汚染物質を、連続的に除去できるように
した。まずホ−スを通じて吸入口1cから送風機7cに
より流入する空気は、熱交換器6eで冷却されてから低
温部に入り、ここで、特開平3−215267号公報記
載の方法で製造される粉末消臭剤17a(エスポ株式会
社製品のノ−ズパルPWを実用新案登録第186417
5の方法により、通気性の不織布に波板状に封入成型し
た形態)と接触・通過して、まず塩基性の空気汚染物質
を除去して、6fで再び加熱された後で、図6の形態
で、活性炭が封入され、表面が不織布で2.5cm厚の
カ−トリッジを通過して、主として非極性や酸性の空気
汚染物質が除去された後で、排出口3cを経由ホ−スで
装置に戻る。ここで、低温部は気温より約20℃低く、
高温部は、約20℃高くなるように設定し、装置への通
気容量は、5ml/分とした。
【0035】また、実施例4の場合には、薬剤の種類を
逆にするよう設置した。また実施例5の場合には、高温
部と低温部とをタイマ−により1時間置きに切り換える
ことができるようにした。そして実施例3〜5の比較に
は、各2台の新車が使用され、運転者は、随時運転する
自動車を変更する方式を採用した。試験開始3ヶ月後に
は、それぞれの車内の煙草臭や、その他の悪臭の染み付
きは、装置を設置しない同数の車(比較例2)の場合よ
りも、下記のように格段にすぐれていた。判定は6人の
パネルにより実施した。
【0036】 実施例・比較例 実施例3 実施例4 実施例5 比較例2 (車内の可塑剤・塗料臭) 設置時の装置の休止時 3.5 3.5 3.5 3.5 3ヶ月後装置の休止時 1.5 1.0 1.3 3.0 (車内の煙草臭) 設置時の装置の休止時 0 0 0 0 同3ヶ月後装置運転時 ク−ラ−入力時 3.3 3.0 3.0 4.5 ク−ラ入力後5分後 2.1 1.8 1.7 3.9 (車内の汗臭・一般悪臭) 空調の入力後5分後 2.6 2.2 2.4 3.9
【0037】ここで、上記の数字は、各パネルの嗅覚に
よる下法での判定で、最高値と最低値を除いた4人のパ
ネルの平均値を記した。 0: 臭気を全く感じない 3:
楽に感知できるにおい 1: やっと感知できるにおい 4:
強いにおい 2: 何のにおいであるかわかる弱いにおい。 5:
強烈なにおい
【0038】実施例6及び比較例3 病室、冷蔵庫、列車内、自動車内、船舶内、接客業の客
室、会議室、便所、ペットを飼育している居室など、半
閉鎖室内に滞留する強い悪臭、煙草のにおいなどを薬剤
の可使時間が長く、低騒音で、速やかに除去できる本発
明の空気清浄化装置を、図4を参照して説明する。薬剤
は、ゲル状でエスポ株式会社で製造されている、ノ−ズ
パルGLを使用した。この薬剤は、空気に接触すると、
水分は放出するが、薬剤は容器に残り、広範囲の悪臭ガ
スだけを吸収して乾固し、無効化する。例えば、冷蔵庫
内で、相対湿度が65%以上、温度が5℃前後で設置す
ると、120日間は乾燥しないような製品が60℃で使
用すると、7日程度で固結し消臭効果が消滅することが
あるので、用途が限られる欠点があった。
【0039】そこで、装置の底部に、この空気清浄化剤
19aを設置し、60℃で、単に通風だけで、連続的に
運転(比較例3)したところ7日後に固結したが、この
装置で15℃に下げた空間に設置した場合には、60日
後も固結せずに、消臭力価を維持した。
【0040】実施例7 扇風機やク−ラ−などによる温度差のある気流にさらさ
れると、狭い病室や事務所などの病気や虚弱な居住者に
とって、健康のに悪影響がある場合や、その所在地近辺
にSOxやNOxの大規模な発生源があったり、交通量
が多いことによる、空気の汚染水準が高い場合に、実質
的に温度差が起こらない小容量の空気の清浄化は非常に
必要である。本発明によるこのような装置の一例を、図
5を参照して説明する。
【0041】ここで、空気清浄化薬剤18cは、図6で
示したように、上面と下面の内部に通気性、かつ水不透
過性のポリプロピレン製不織布フィルタ−を内面に貼り
合わせた2.5cm厚の円筒形で、かつその上部と下部
とが、分離・嵌合できる形態のプラスチック製のケ−ス
にカ−トリッジに、やしがら活性炭と、実施例3で使用
した粉末消臭剤のノ−ズパルPWとを等量混合したもの
を充填したカ−トリッジであり、これをDの位置に水平
に設置する構造であった。そして実施例1と同じニオイ
センサ−Gを劣化センサ−として使用し、赤ランプによ
る信号表示が、薬剤の力価切れを表示した場合(ここで
は、この指示値を220に設定)には容易に新しい薬剤
カ−トリッジと交換できる差し込み口も取り付けた。東
京都内のある人口密集地帯の、マンシヨン内密閉した1
室の、このニオイセンサ−の表示値は、292であった
が、この装置を運転開始してから1時間後の指示値は約
230、2時間後は約190、3時間値は155前後と
なり、以後この前後の値で平衡した。この値は山梨県の
山中湖近辺の清浄な空気に匹敵するものであり、このよ
うな空気の清浄化方法は、病人や虚弱者に対して好まし
い雰囲気を提供するものと判断された。
【0042】実施例8 送風機や、噴霧器がないため、騒音が全く発生せざず、
薬剤の装置外への流出がないので、寝室、病室、旅館や
料理店などの客室、種々の研究室など狭い空間で使用す
るのに適した空気清浄化装置の1例を図7を参照して説
明する。吸入口1fが装置の下部にあり、ここから汚染
した空気が入り、これがペルチエ素子の下部の熱交換器
6kに触れて側面から上昇する。一方ペルチエ素子の冷
却部の上に乗せた、実施例6で使用したゲル状のノ−ズ
パルGLは熱伝導が高いので効率良く冷却されて、速や
かに空気汚染物質を吸収する。一方、バッフル14a、
14bにより、高温の上昇気流の一部分が冷却したゲル
の表面で結露するため、その早期乾燥をある程度防止す
ると共に、かつ上昇気流の温度もかなり低下させ、排気
口3fより吸入空気とほぼ同じ温度で排気する。ここ
で、ノ−ズパルGLの空気浄化力価は非常に大きいの
で、過剰な加熱と冷却が起こらないように、温度センサ
−11kの指示値が10℃前後になるようにコントロ−
ラ−9fで調節しておき、消臭剤の厚さを例えば7cm
以上にしておくと、一回の設置で、年間を通じて90日
以上にわたって優れた空気の清浄化効果を発揮する。
【0043】実施例9、10 吸入口1g(図8)と1h(図9)が装置の下部にあ
り、ここから汚染した空気が入り、これがペルチェ素子
の下部の熱交換器6l(図8)、6m,6n,6o(図
9)に触れて加熱され側面から上昇する。実施例9(図
8)は、ペルチェ素子の上に乗せた、綿の不織布よりな
る保液質材料を入れた受皿に、水酸化ナトリウム10%
と酸性炭酸ナトリウム4.5%、逆性石鹸(花王株式会
社製品サニゾールS)0.4%、グリセリン5%、フェ
ノールフタレイン溶液を微量加えてピンクに呈色した液
16dを透明プラスチック容器5dに入れて、サイホン
の原理によって冷却されている受皿23aの中へ自然落
下させ、液の乾燥による減量に応じて補給させる。この
上昇する空気はバッフル14cと14dによって気流が
受皿中の液と気液接触し易くなり、NOx、SOx、硫
化水素、その他酸性やアルデヒド型の悪臭などの中和や
カニツア−ロ反応によって効率よく消臭し、かつ狭い部
屋に人が居住すると蓄積しやすい炭酸ガスが効率よく除
去され、清浄化された空気が排出口3gより排出され
る。
【0044】実施例10(図9)の場合も薬剤液の貯槽
5eが装置の外部にある以外は装置機能は実施例9と全
く同じである。ここでこの装置を2基並べ、片一方は例
えば実施例9の薬剤液を、もう一方の装置には上記の両
性高分子化合物水溶液ノーズパルHSNに40%のグリ
オキザール5%とくえん酸ナトリウム0.2%、防カビ
剤サイアドベンダゾール0.1%ソルビン酸カリウム1
%を加えてpH値を5.5に調整した薬剤液を使用し
て、同時に連続的に作動させると、例えば院内感染の恐
れのある病原菌数を著しく減少させ、かつ炭酸ガスも含
めたほとんど全ての悪臭や有害ガスやエアロゾルを効率
的に減少させることができる。この実施例9、10で使
用する装置は、使用する薬剤が水溶液状であり、サイフ
ォンの原理で消費した薬剤が自動的に供給され、しかも
構造が非常に簡単な空気清浄化装置である。
【0045】実施例11 空気清浄化薬剤液16gをポンプから滴下ノズルを通し
て不織布の層を湿潤させ、ここに汚染空気を接触させ、
かつ薬剤液を循環使用する方式で、特に悪臭のこもり易
い便所、ロッカー室、病室などでの使用に適した空気清
浄化装置を図10を参照して説明する。汚染空気は吸入
口1iより、図10で接液エレメント詳細図の不織布の
層24cの空間(低温部)を通り、高温部を通り、送風
機7fにより排出口3iを通り排出される。ここで薬剤
液は、上記超高分子化合物(ノーズパルEX)を固形分
として5ppm、DL−乳酸カルシウムを2ppm、グ
リオキザール2%、非イオン活性剤のトライトンT−1
00を0.1%含み、pH値が6.2になるようにDL
−乳酸で調節されたもので、緩衝性が強く、消臭効果に
優れている。この液は、循環して使用され、僅かに蒸発
により減量した分だけ空気清浄化薬剤液16gから供給
される。この図10は、定期的に必要な廃液の排出口と
そのコックは省略されている。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に挙げるような効果を発揮する。ペル
チェ素子を、空気清浄化装置の中に組み込むことによ
り、まず吸気と排気の温度差をほぼなくすることがで
き、狭い室内で使用しても、通常の電気製品の使用の場
合のような好ましくない温度の昇降なしに、連続運転が
可能となる。
【0047】次に、僅かな消費電力で、装置内に低温・
高相対湿度空間と、高温・低相対湿度空間とが、同時に
生じるので、それぞれの空間に適した薬剤を、1種類か
2種類以上を選択して使用できるので、小容量の装置で
も、高度の空気清浄化効率が得られる。また、これによ
り速やかな吸湿や、乾燥による薬剤の無駄な消費や劣化
が防止でき、かつ薬剤の入れ換えの手間が軽減する。
【0048】また、本発明の装置は、吸入口及び/又は
排出口に、随時交換可能な不織布などのフィルタ−を取
り付けると、液状薬剤を噴霧しても、装置外に薬剤のエ
アゾ−ルが漏れないので、毒性のため通常は室内に噴霧
できない殺菌剤、消臭剤、粉塵沈降剤なども、単独ある
いは混合して使用でき、かつ排出口3a〜3hからでる
空気の粉塵が著しく減少する。
【0049】そして、本発明の装置は、噴霧型の薬剤を
使用する場合に、壁面に不織布や織物のような多孔質の
材料を噴霧空間の壁面に取り付けて置くと、薬剤の汚染
ガスとの接触効率が良くなり、薬剤の使用量を少なくし
たり、廃液量を減少させることができる、かつ通常は噴
霧できない毒性のある殺菌剤や消臭剤なども自由に使用
できる。
【0050】更にこの装置は、内部の空間に液状薬剤の
噴霧により使用する他、ゲル状、固型状、粉末状、繊維
状、不定形の活性炭などの各種の空気清浄化剤1種以上
を、通気性の袋や、カ−トリッジに入れたものを薬剤と
して、条件に適した側の空間に設置して使用することが
できるので、清浄化できる空気汚染物質の範囲が極めて
広い利点がある。
【0051】性能の維持や補修に手間がかからない。ま
た必要により、設定条件で、あるいは、取り付けるセン
サ−からの信号に対応して、電流を間欠的に止めたり、
極方向を切り替えることにより、これらの薬品の乾燥
や、加湿による薬剤の機能の回復や向上をはかることも
できる。
【0052】また公知の種々の付属的部品や交換部品を
取り付けることにより、粉塵の除去薬剤の効果の終点の
表示、異常運転時の停止や警報、硬水によるノズルのめ
ずまり防止、病原菌の物理的殺菌、SOxやNOxやC
O2などの除去による居住者の生活環境や快適さの改善
など種々の機能も付加することが可能である。
【0053】送風機なしでも、ペルチェ素子の機能を利
用して、全く無騒音で、かつ薬剤を装置外に排出せず空
気を効率的に清浄化できる実施形態もある。この装置類
の一般的な利点は、薬剤を使用者に吸入させないので、
生理学的悪影響や、心理的な恐怖感を与えない利点があ
る。この装置類の機構が非常に簡単であるため、生産性
が高く、かつ掃除や補修が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】1種類の薬剤液を噴霧する方式の空気清浄化装
置の実施例を示す断面図
【図2】2種類の薬剤液を噴霧する方式の空気清浄化装
置の実施例を示す断面図
【図3】2種類の固体状薬剤を設置する方式の空気清浄
化装置の実施例を示す断面図
【図4】ゲル状薬剤を設置する方式の空気清浄化装置の
実施例を示す断面図
【図5】固体状薬剤を設置する方式の空気清浄化装置の
実施例を示す断面図
【図6】図5で使用される固体状薬剤を入れる容器の構
造図
【図7】空気清浄化薬剤を設置し、汚染空気を強制通過
させる方式の空気清浄化装置の実施例を示す断面図
【図8】容器に入れた薬剤液を、多孔質材料を入れた受
皿に自動的に給液させる方式の空気清浄化装置の実施例
を示す断面図
【図9】装置外のタンクに入れた薬剤液を、多孔質材料
を入れた受皿に自動的に給液させる方式の空気清浄化装
置の実施例を示す断面図
【図10】容器に入れた1種類の薬剤液をポンプで滴下
ノズルにより不織布の層を湿潤させ、汚染空気と接触さ
せ、かつ薬剤液をを循環使用する方式の空気清浄化装置
の実施例を示す縦断面図及び接液エレメント部分の横断
面図
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1
i 汚染空気吸入口 2a,2b、2c,2d,2e,2f,2g,2h,2
i ペルチェ素子 3a,3b、3c,3d,3e,3f,3g,3h,3
i 清浄化空気排出口 4a,4b,4c 空気清浄化薬剤ミスト発生器 5a,5b,5c,5d,5e,5f 空気清浄化薬
剤の貯槽 6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6h,6
i,6j,6k,6l, 6m,6n,6o,6p,6
q 熱交換器 7a,7b,7c,7d,7e,7f 送風機 8a,8b,8c 金属酸化物熱線半導体式ガスセン
サー(ニオイセンサー) 9a,9b,9c,9d,9e,9f,9g,9h,9
i 制御回路(コントローラ) 10a,10b,10c,10d,10e 活性炭を
封入したカートリッジ11a,11b,11c,11
d,11e,11f,11g,11h,11i, 11
j,11k,11l 温度センサー 12a 湿度センサー 13a,13b ミストセパレーター 14a,14b,14c,14d,14e,14f バ
ッフル 15a,15b 廃液貯槽 16a,16b,16c,16d,16e,16f,1
6g 液状空気清浄化薬剤 17a,17b 粉末状空気清浄化薬剤 18a,18b,18c 粉末状空気清浄化薬剤を封
入したカートリッジ 19a,19b,19c ゲル状空気清浄化薬剤 20a ゲル状空気清浄化薬剤の容器 21a 多孔質フィルター 22a 液状、固体状またはゲル状の空気清浄化薬剤
の容器 23a 液状の空気清浄化薬剤の受皿 24a,24b,24c 不織布の層 25a 液状の空気清浄化薬剤用のポンプ 26a 薬剤液滴下ノズル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)空気の流入口と流出口、(B)ペル
    チェ素子及び(C)空気清浄化薬剤貯蔵部とを有し、装
    置内に該(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の薬剤と空気とが
    接触する空間部を設けた空気清浄化装置。
  2. 【請求項2】(A)空気の流入口と流出口と(B)ペル
    チェ素子と(C)空気清浄化薬剤貯蔵部、及び該(A)
    ペルチェ素子に連結された(D)空気の温度を検出する
    ためのセンサー及び(E)演算回路を有する制御回路を
    有し、装置内に該(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の薬剤と
    空気とが接触する空間部を設けた空気清浄化装置。
  3. 【請求項3】(D)センサーとして、さらに空気の湿度
    を検出するためのセンサーを設けてなる請求項2の装
    置。
  4. 【請求項4】(D)センサーとして、さらに空気の汚染
    物質の濃度を検出するためのセンサーを設けてなる請求
    項2又は3記載の装置。
  5. 【請求項5】(C)空気清浄化薬剤貯蔵部を、2つ以上
    設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項記載の装置。
  6. 【請求項6】(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の薬剤が、固
    体状、粉末状、液状又はゲル状であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】薬剤が、消臭剤又は吸着剤であることを特
    徴とする請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】薬剤が、アルカリ金属の水酸化物、アルカ
    リ金属の酸性炭酸塩の水溶液を必須成分とすることを特
    徴とする請求項6又は7記載の装置。
  9. 【請求項9】さらに紫外線発生装置を設けてなることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の装置。
  10. 【請求項10】さらに多孔質の面を持つ材料を設けてな
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の
    装置。
  11. 【請求項11】多孔質の面を持つ材料が、織物、編物、
    スポンジ又は不織布であることを特徴とする請求項10
    記載の装置。
  12. 【請求項12】さらに廃液排出口を設けてなることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の装置。
  13. 【請求項13】(A)空気の流入口と流出口、(B)ペ
    ルチェ素子及び(C)空気清浄化薬剤貯蔵部とを有し、
    装置内に該(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の薬剤と空気と
    が接触する空間部を設けた空気清浄化装置を使用するこ
    とを特徴とする空気清浄化方法。
  14. 【請求項14】(A)空気の流入口と流出口と(B)ペ
    ルチェ素子と(C)空気清浄化薬剤貯蔵部、及び該
    (A)ペルチェ素子に連結された(D)空気の温度を検
    出するためのセンサー及び(E)演算回路を有する制御
    回路を有し、装置内に該(C)空気清浄化薬剤貯蔵部の
    薬剤と空気とが接触する空間部を設けた空気清浄化装置
    を使用することを特徴とする空気清浄化方法。
JP6201279A 1993-08-04 1994-08-02 空気清浄化装置及び空気清浄化方法 Pending JPH0796025A (ja)

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