JPH11330082A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11330082A
JPH11330082A JP10137131A JP13713198A JPH11330082A JP H11330082 A JPH11330082 A JP H11330082A JP 10137131 A JP10137131 A JP 10137131A JP 13713198 A JP13713198 A JP 13713198A JP H11330082 A JPH11330082 A JP H11330082A
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collector
base
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semiconductor device
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JP10137131A
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Takashi Yamada
田 敬 山
Hideaki Arai
居 英 明 新
Makoto Yoshimi
見 信 吉
Tomoaki Shino
智 彰 篠
Kazumi Ino
納 和 美 井
Shigeru Kawanaka
中 繁 川
Tsuneaki Fuse
施 常 明 布
Sadayuki Yoshitomi
富 貞 幸 吉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/10Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode not carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
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    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/7317Bipolar thin film transistors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース抵抗を増加させることなく、真性べー
ス幅の縮小して極めて良好な高周波特性を得ることがで
きるバイポーラトランジスタとしての半導体装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 絶縁層の上にエミッタ領域と真性ベース
領域とコレクタ領域とが隣接して配置され、真性ベース
領域とコレクタ領域とがそれぞれ基板面に対して上方に
突出した凸状部を有するように形成する。さらに、この
凸部の幅を真性ベース領域の幅よりも広くする。これら
の特徴により、ベース抵抗を低減して優れた高周波特性
を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
る。より具体的には、本発明は、絶縁性基板上のSOI
(Silicon on Insulator)層などの半導体薄膜を用いて
形成される横型(ラテラル)のバイポーラ型の半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI層を用いて形成されたバイポーラ
型トランジスタ(以下、「BJT」と略す。)は、バル
クシリコン基板に形成されたものと比較して浮遊容量が
低いために、高速動作が期待できる。このようなBJT
を開示した文献としては、例えば、J.C.Sturm
らによりIEEE EDL−8、No.3、pp.10
4、1987に報告されたものを挙げることができる。
【0003】図36は、このBJTの概略構造を表す断
面図である。同図のBJTは、シリコン基板1の上に積
層された絶縁膜2の上に形成されている。すなわち、絶
縁膜2の上には、n+型のコレクタ領域67、p型の真
性ベース領域63、n+型のエミッタ領域68がこの順
序に隣接して設けられている。また、真性ベース領域6
3の上には、電極とのコンタクトを確保するためのp+
型外部ベース領域632が設けられている。
【0004】この構造の製造方法を概説すると以下の如
くである。すなわち、まず、絶縁膜2の上に、p+型層
632 の表面付近までの層厚を有する初期シリコン層を
形成し、全体を真性ベース領域63の不純物濃度にドー
ピングする。次に、その表面をp+型にドーピングし、
ベース領域部に厚い絶縁膜を形成して、この膜をマスク
として、エミッタとコレクタの領域をp+型層がなくな
るまでエッチングして薄膜化する。さらに、この厚い絶
縁膜をマスクとして、エミッタとコレクタ領域にn型不
純物を選択的にイオン注入によりドーピングする。
【0005】図36の構造においては、真性ベース領域
63への電位を、その上に積層させた外部ベース領域6
2 を介して供給する。これにより、エミッタ面積を十
分に確保してしかるべき動作電流を確保するために、図
面の紙面に対して垂直方向に素子の長さを増加させたと
しても、p+型領域上もしくは紙面垂直方向の端に形成
された(図示せず)p+型層へのベースコンタクトから
の電位は、低抵抗なp+型層を介してp型層まで低抵抗
でつたわるため、ベースの寄生抵抗が低く従って遮断周
波数(ft)などの高周波特性に優れたBJTが期待で
きた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなBJTでは、さらに素子特性を改善することが困難
であるという問題があった。すなわち、高い電流増幅率
を得たり、キャリアの走行時間を削減してftが数10
G(ギガ)Hz以上の高い周波数特性を得るためには、
真性ベース領域63の幅(エミッタ〜コレクタ方向の間
隔)を、0.1μm程度以下に縮小する必要がある。
【0007】この時、この幅は、フォトリソグラフィの
限界寸法で制限されて十分に縮小できない。また、縮小
できたとしても、その上部のp+型領域の幅も狭くせざ
るを得ないために、真性ベース領域63からベースコン
タクトまでの外部ベース領域632 の抵抗が増大してし
まい、十分な周波数特性が得られないという問題があっ
た。
【0008】一方、やはり上部からべース電位を与える
構造を開示した文献として、G.G.Shahidiら
によりIEDM Tech.Dig.、pp.663、
(1991)において報告されたものがある。図37
は、この構造によるBJTを表す概略断面図である。こ
のBJTの特徴は、べースp型領域から上方向への電極
の引出しをp型ポリ(多結晶)シリコン(側壁ポリシリ
コン)で行い、低抵抗のp+型ポリシリコンに繋いでい
る点にある。また、このp+型ポリシリコンは、n-型の
コレクタ領域に対して絶縁膜を介して設けられている。
【0009】しかしながら、本構造では、多結晶シリコ
ンを用いてべース電極の引出しを行っているため、単結
晶シリコンを用いた場合と較べて抵抗が高くなってしま
う。さらに、真性べース幅を薄く出来ないという問題が
あり、高周波特性に限界があった。具体的には、n+
エミッタ領域あるいはn-型コレクタ領域とベース領域
との接合部に生じる空乏層が結晶性の乱れた側壁ポリシ
リコンに差しかかるとキャリアの発生や再結合成分が増
大してしまう。このため、電流増幅率の低下や消費電力
の増大を招く。このような問題を抑制するためには、側
壁ポリシリコンの幅よりもベース幅を両側に広げて形成
する必要がある。従って、高周波特性の向上のためにベ
ース幅を狭くするためには、それよりも細い側壁ポリシ
リコンを形成する必要があり、ベース引出し抵抗が増大
し、高周波特性を十分に改善することができなかった。
【0010】ちなみに、これは、ベース引出しをポリシ
リコンではなくエピタキシャル成長した単結晶シリコン
とすることにより解消できる可能性もあるが、この場合
も、製造コストが上昇したり、ベース領域とエピタキシ
ャル膜との界面には特にエピタキシャル膜のエッジにお
いて、どうしても結晶の乱れが存在するために、ポリシ
リコンの場合と同様の問題が生じてしまう。
【0011】以上詳述したように、従来の上方向へべー
スを引出すBJTでは、いずれも真性べース幅の縮小に
対して、リソグラフィ的に加工が困難であったり、外部
ベース抵抗もそれとともに増大したり、多結晶シリコン
などの引出し部での特性劣化が生じたりする問題があ
り、十分に高い特性が得られなかった。
【0012】本発明はかかる課題の認識に基づいてなさ
れたものである。すなわち、その目的は、ベース抵抗を
増加させることなく、真性べース幅の縮小して極めて良
好な高周波特性を得ることができるバイポーラトランジ
スタとしての半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の半導
体装置は、絶縁層と、前記絶縁層の主面上に選択的に設
けられた半導体層と、を備え、前記半導体層は、第1導
電型のコレクタ領域と、第1導電型のエミッタ領域と、
前記コレクタ領域と前記エミッタ領域とに挟まれた第2
導電型の真性ベース領域と、を前記絶縁層の前記主面上
に隣接して有し、前記半導体層は、さらに、前記コレク
タ領域の少なくとも一部分と前記真性ベース領域の少な
くとも一部分とを含んだ領域において、前記絶縁層の前
記主面に対して垂直上方に突出してなる凸状部を有し、
前記凸状部は、その先端付近に、前記真性ベース領域よ
りも高い不純物濃度を有する第2導電型の外部ベース領
域を有し、前記凸状部は、さらに、その側面に沿って、
前記真性ベース領域と前記外部ベース領域とを接続する
第2導電型のベース引出し領域を有することを特徴と
し、ベース抵抗の増加を防ぎつつ、ベース幅を縮小して
高周波特性を改善することができる。
【0014】ここで、前記エミッタ領域から前記コレク
タ領域に向かう方向にみた前記外部ベース領域の幅は、
前記エミッタ領域から前記コレクタ領域に向かう方向に
みた前記真性ベース領域の幅よりも大きいものとして構
成されていることを特徴とし、ベース幅を縮小しても十
分に低いベース抵抗を維持することができるようにな
る。
【0015】また、前記凸状部は、その前記コレクタ領
域側の側面が、前記半導体装置の活性動作において前記
真性ベース領域から前記コレクタ領域内に延びて形成さ
れる空乏層の先端と略一致するものとして構成されてい
ることを特徴とし、外部ベース領域とコレクタ領域との
間の寄生接合容量を抑制して高周波特性を顕著に改善す
ることができる。
【0016】また、前記突状部は、その側面の下端が、
前記半導体装置の活性動作において前記外部ベース領域
から前記絶縁層の方向に向かい前記コレクタ領域内に延
びて形成される空乏層の先端と略一致するものとして構
成されていることを特徴とし、寄生容量を低減しつつ、
コレクタ電流の電流経路を確保してコレクタ抵抗を低く
維持することができる。
【0017】さらに、前記コレクタ領域は、前記真性ベ
ース領域と隣接して設けられ第1の不純物濃度を有する
第1のコレクタ領域と、前記第1のコレクタ領域に隣接
し前記第1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を
有する第2のコレクタ領域とを有し、前記半導体装置の
活性動作において前記外部ベース領域から延びる空乏層
の先端が前記第1のコレクタ領域と前記第2のコレクタ
領域との接合部と略一致するものとして構成され、コレ
クタ抵抗を低く維持しつつベース広がり効果を抑制して
高周波特性を改善し、且つコレクタ耐圧も高く維持する
ことができる。さらに具体的には、本発明に係る半導体
装置は、1E18cm-3程度の第2導電型の不純物濃度
を有するべース引出し領域と、1E17cm-3程度の第
1導電型の不純物濃度を有する領域が接して設けられ、
コレクタ領域においては電流密度が高くなる部分に1E
18〜1E19cm-3程度の第1導電型の不純物濃度を
有する領域を持つことを特徴とする。
【0018】または、本発明に係る半導体装置は、1E
17cm-3程度の第1導電型の不純物濃度を有するコレ
クタ領域において、そのべース領域側にコレクタ領域の
不純物濃度より低い第1導電型の不純物濃度を有する領
域を設け、コレクタ領域内に第1導電型の多数キャリア
が誘起されるように支持基板の電位を与えることを特徴
とする。
【0019】さらに、本発明に係る半導体装置は、前記
凸状部の上に多結晶シリコンなどのバッファ層を積層
し、このバッファ層を介して第2導電型の不純物を導入
することにより前記外部ベース領域を形成することによ
り、シリコン層中への延びが浅く急峻な不純物プロファ
イルを実現することができ、初期シリコン層厚が薄くて
も、コレクタ領域を確保しつつ高い濃度の外部ベース領
域を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0021】図1は、本発明の半導体装置の基本的な要
部の構造を表す概略図である。すなわち、同図(a)は
その要部平面図であり、同図(b)はそのA−A’線断
面図である。本発明のBJTの平面パターンとしては、
同図(a)に示したような十字型のものが挙げられる。
この構造は、同図に示したように、SOI基板のように
少なくとも下層にSiOなどの絶縁膜が形成されてい
る基板上において、「横腕部」と「縦腕部」のSOI層
が交差したものとして構成されている。具体的には、n
+型エミッタ領域、p型真性べース領域、n-型コレクタ
領域、n+型外部コレクタ領域がこの順序に隣接して設
けられた「横腕部」と、p+型外部ベース領域が形成さ
れた「縦腕部」とが形成されている。
【0022】図1に示したBJTの特徴は、まず、「横
腕部」を構成するp型真性ベース領域とn-型コレクタ
領域とがそれぞれ基板面に対して上方に突出した凸状部
を有することである。さらに、この凸部の幅Pが真性ベ
ース領域の幅Wよりも広いことである。これらの特徴に
より、後に詳述するように、ベース幅Wを縮小しつつベ
ース抵抗を低減して優れた高周波特性を実現することが
できる。ここで、図1においては、凸状部の上のp+
域は凸状部の幅全体に渡って形成されているが、べース
抵抗に支障がなければ凸状部の幅Pよりも狭い幅であっ
ても構わない。この場合、凸状部の幅は、単にリソグラ
フィ技術の最小幅で決定されたり、あるいは後工程でエ
ミッタ領域やべース領域へのイオン注入を行う際に、凸
状部の片側の薄膜領域に注入するにあたり、この凸状部
の上にレジスト・マスクを形成するリソグラフィ技術の
精度などで決定されることになる。
【0023】図1に表したものが本発明の半導体装置の
基本的な構成である。次に、本発明の半導体装置の構成
の具体例について説明する。図2は、本発明の半導体装
置の第1の具体例を表す概略図である。すなわち、同図
(a)は、その要部の平面パターンを表す平面図であ
り、同図(b)はそのA−A’線断面図、同図(c)は
そのB−B’線断面図である。本具体例のBJTも、半
導体基板1の上に積層された埋め込み酸化膜2の上に形
成されている。同図(b)を用いてその構造を概説する
と、埋め込み酸化膜2の上には、n型のエミッタ領域1
2、n+型のエミッタ領域11、真性ベース領域10、
コレクタ領域4、外部コレクタ領域13がこの順序に隣
接して設けられている。また、凸状部が形成され、その
先端付近には、p+型の外部ベース領域9が形成されて
いる。この外部ベース領域9と真性ベース領域10と
は、凸状部の側面に沿って形成されたp型のベース引出
し領域9’によって接続されている。また、外部ベース
領域9の上には、バッファ層6、第1のマスク材7、第
2のマスク材8がこの順に積層されている。
【0024】一方、同図(c)に示したように、ベース
領域は、p+型の外部ベース領域5を介して電極に接続
されている。
【0025】さらに、全体が層間絶縁膜14により保護
され、所定の配線16が設けられている。
【0026】本具体例の特徴は、「横腕部」のSOI層
に形成された凸状部の上にp型不純物を含むバッファ層
6を形成し、p+型の外部ベース領域9をこのバッファ
層からの拡散によって形成している点である。このバッ
ファ層としては、ポリシリコンやアモルファス(非晶
質)シリコンなどの半導体や、シリサイドなどの金属、
あるいはBSG(boron silicate glass)などの絶縁物
あるいはそれらの複合膜も用いることができる。以下で
は、ポリシリコンを用いた場合を例に挙げて説明する。
このp+型外部ベース領域9の形成方法としてはポリシ
リコンにボロン(B)をイオン注入し、後の熱工程によ
って所望の深さまで拡散させる方法を挙げることができ
る。この時、ポリシリコンを用いることで、深さ方向に
浅くて且つ濃度が高いp+型領域を形成できる。
【0027】図3は、深さ方向の不純物濃度プロファイ
ルを表すグラフ図である。すなわち、同図(a)は、シ
リコンからなるSOI層の上に100nmのポリシリコ
ンからなるバッファ層を積層し、膜厚20nmの酸化膜
を介してBF +を加速電圧15KeV、ドーズ量5E
15cm-2の条件でイオン注入し、800℃で60分間
の熱工程により拡散させた時の、イオン注入直後と拡散
後のボロンのプロファイルを示す。また、同図(b)
は、比較のために、ポリシリコンバッファ層を設けず
に、膜厚20nmの酸化膜を介してSOIシリコン層中
に同条件でイオン注入し拡散した場合のプロファイルを
示す。
【0028】図3(b)をみると、ポリシリコンバッフ
ァ層を設けない場合には、イオン注入直後において既に
ボロンのプロファイルに「すそ引き」が生じていること
が分かる(同図の矢印A)。これは、チャネリングによ
るものである。そして、この「すそ引き」は、熱工程後
においても完全には解消していない(同図の矢印B)。
このようなボロンの「すそ引き」が生ずると、その下層
の真性ベース領域やコレクタ領域に影響を与えないよう
にするために、外部ベース領域の層厚を厚く設計する必
要がある。しかも、このような「すそ引き」の部分は、
ボロンの濃度が十分に高くないために、抵抗が比較的高
い。その結果として、外部ベース領域の抵抗を十分に低
減することができない。
【0029】これに対して、ポリシリコンバッファ層を
設けると、このような「すそ引き」が解消されて、同図
(a)に示したように極めて急峻なプロファイルが実現
されていることがわかる。さらに、高濃度のボロンは、
通常は、熱工程によって深く拡散して拡がってしまい、
また、そのプロファイルの傾斜も比較的、なだらかなも
のとなってしまう(同図(b)の破線)のに対して、ポ
リシリコンバッファ層を設けた場合には、ポリシリコン
バッファ層中において均一な高い濃度を維持し、SOI
シリコン層の中では「すそ引き」が無く、浅くて極めて
急峻なプロファイルを形成している。このために、真性
ベース領域から上方向への外部ベース領域の引出し長さ
を短くすることが可能となり、べース抵抗を顕著に低減
することができる。
【0030】また、「すそ引き」やSOIシリコン層中
への絶対的な拡散距離を抑制することができるため、S
OI層の層厚を薄くした場合であってもコレクタ領域を
しっかりと確保することができ、また、コレクタ抵抗の
増大やカーク効果の発生を抑制できる。
【0031】なお、バッファ層6、第1のマスク材7、
及び第2のマスク材8は、製造工程の途中で除去しても
良い。
【0032】次に、図2のBJTの製造方法について説
明する。図4〜図12は、図2に示したBJTの製造方
法を表す要部工程断面図である。ここで、各図(a)は
その概略平面図、各図(b)はそのA−A’線概略断面
図、各図(c)はそのB−B’線概略断面図である。本
発明のBJTの製造にあたっては、まず、図4に示した
ように、n−型のコレクタ領域を形成する。具体的に
は、半導体基板1と埋め込み酸化膜2とSOI層3とが
積層されてなるSOIウェーハの表面に、レジストなど
によりマスク200を形成する。そして、このマスク2
00の開口を介して、P(りん)やAs(砒素)などの
n型不純物をイオン注入することにより、SOIシリコ
ン層3の一部を一様な濃度のn-型コレクタ領域4とす
る。
【0033】なお、図4では、最終的にn-コレクタ領
域4となる部分にのみ選択的に不純物を注入している。
しかし、この部分の不純物濃度は、1E17cm-2程度
でベース領域やエミッタ領域と比べて桁違いに低いた
め、SOI層3の全面にイオン注入しても構わない。
【0034】次に、図5に示したように、外部ベース領
域5を形成する。具体的には、SOI層3の上に所定の
開口パターンを有するマスク210を形成し、埋め込み
酸化膜2まで届くような条件でボロン(B)をイオン注
入する。このイオン注入の目的は、「縦腕部」において
後工程で形成される上層のP+型領域とその下のn−型
コレクタ領域4との間の空乏層容量を消滅させることに
ある。ただし、このようにすると深さ方向にこのp+
領域5とn-型コレクタ領域4との接合が形成されるの
で、これらの寸法の関係によっては、形成しない方が容
量を低下できる場合もあり、この外部ベース領域5の形
成は、必ずしも必要ではない。
【0035】次に、図6に示したように、バッファ層と
してのポリシリコン層6を堆積したのち、イオン注入に
よりボロン(B)をドーピングする。さらに、後工程で
「横腕部」の形状を規定するための第1のマスク材7を
ポリシリコン層6の表面に堆積し、これをレジストマス
ク220で選択的に覆ってエッチングすることにより、
「横腕部」の形状に加工する。第1のマスク材7として
は、例えばCVD法による膜厚20nmの酸化膜とその
上にCVD法によって堆積した膜厚20nmの窒化膜と
の積層膜を用いることができる。
【0036】次に、図7に示したように、後工程で「縦
腕部」の形状を規定する第2のマスク材8を堆積し、こ
れを、レジストマスク230を用いて選択的にエッチン
グすることにより、「縦腕部」の形状に加工する。第2
のマスク材8としては、例えばCVD法による膜厚30
0nmの酸化膜を用いることができる。
【0037】次に、図8に示したように、第1のマスク
材7と第2のマスク材8とをマスクとして、その下のS
OIシリコン層3をエッチングして、十字型の島状の領
域にパターニングする。エッチング方法としては、シリ
コンをエッチングするためのRIE(Reactive Ion Etc
hing)を挙げることができる。
【0038】次に、図9に示したように、凸状部の加工
を行う。この加工方法としては各種の方法が考えられる
が、ここではRIEを用いる場合について説明する。す
なわち、まず、第2のマスク材8で覆われた領域以外の
部分の第1のマスク材7を酸化膜と窒化膜をエッチング
するRIE法により除去する。このように除去された部
分では、SOIシリコン層3の上のポリシリコン層6が
露出した状態となる。このとき、「縦腕部」の第2のマ
スク材8も、ある程度エッチングされるが、その膜厚を
予め厚くすることにより、例えば、200nm程度は残
すことができる。また、埋め込み絶縁膜2も多少エッチ
ングされるが特に問題はない。
【0039】続いて、露出したポリシリコン層6とその
下のSOIシリコン層3とを所望の深さまでエッチング
する。エッチングの深さは、少なくともポリシリコン層
6からn-型コレクタ領域4へと伸びて形成されるp-
領域9よりも深くエッチングすることが必要である。p
-型領域9の厚みは、熱処理温度を800℃程度に下げ
ることによって50nm程度に抑えることも可能であ
る。その場合には、エッチング深さのばらつきも見込ん
で、SOI層を80nm程度エッチングすれば良い。こ
のようにして、本発明の特徴のひとつであるSOIシリ
コン層の凸状部を形成することができる。
【0040】次に、図10に示したように、真性ベース
領域1Oとn+型エミッタ領域11を形成する。これら
の領域は、基本的には「横腕部」に不純物をイオン注入
することにより形成することができる。このとき、真性
ベース領域10のベース幅を制御するために、ベースの
イオン注入の後、「縦腕部」の側壁にスペーサ12を形
成してから、エミッタのイオン注入を行うと良い。
【0041】ここで、横方向の拡散によって形成された
真性ベース領域10と凸状部のp+型外部ベース領域9
とを電気的に接続する必要がある。本発明で凸状部の形
成に用いるRIEエッチングによれば、凸状部の側面
(図中の矢印C)が必ずしも垂直でなく、エッチング条
件などによっては所定の傾斜を有するように形成される
ので、この斜面部にもベースの不純物がイオン注入され
てp型ベース引出し領域9’を形成するために、両者を
接続することができる。または、真性ベース領域10と
凸状部の外部ベース領域9とを接続するために、この凸
状部の側面に対して、斜め方向からイオン注入を追加注
入してベース引出し部9’を形成しても良い。
【0042】具体的な製造手順の一例を以下に説明す
る。まず、熱拡散やCVD法により、露出したSOIシ
リコン層の表面に5nm程度の酸化膜を形成したのち、
ボロンをイオン注入してベース領域を形成する。このと
きのレジストパターンとしては、後のエミッタの場合と
同様に、凸状部に対して、エミッタ側の領域が開口され
るようなパターンとなる。
【0043】次に、必要に応じて熱工程やCVD法によ
るバッファ絶縁膜の堆積を行った後、CVD法によりポ
リシリコン層を堆積し、RIE法でエッチバックするこ
とによって凸状部の側面に側壁スペーサ12を形成す
る。ここで堆積するポリシリコンの層厚はベース幅にほ
ぼ相当することから、例えば100nm程度とすること
が望ましい。その後、砒素(As)をイオン注入してn
+型エミッタ領域11を形成する。不純物濃度は、ベー
ス領域10が5E18cm-2程度で、エミッタ領域11
が5E20cm-2程度であり、エミッタ領域の濃度の方
が2桁程度高いので、エミッタ領域に注入されるp型の
不純物は、補償されて完全なn+型領域が得られる。
【0044】ここで、図10では、エミッタ領域のイオ
ン注入時に、エミッタ側のSOI層がレジストマスク2
40Bにより覆われている。これは、エミッタ領域11
を形成するために高濃度にn型不純物を注入するとSO
I層全体がアモルファス化し、後の熱工程で再結晶化す
る際に、単結晶の核がなくなることにより、シリコン層
が高抵抗化することを極力抑制するためである。つま
り、レジストマスク240Bにより覆うことにより、こ
の部分のSOI層がアモルファス化して高抵抗になるこ
とを防ぎ、且つ、アモルファス化したエミッタ領域11
がその両側の単結晶領域から再結晶化しやすくなるよう
にすることができる。このようにして、エミッタの高抵
抗化を効果的に抑制することができる。
【0045】ここで、膜の深さ方向をなるべく全体的に
バイポーラとして有効に作用させるために、深さ方向に
対して一様な濃度を維持したイオン注入を実施すること
が望ましい。
【0046】次に、図11に示したように、n+型の外
部エミッタ領域12とn+型の外部コレクタ領域13を
形成する。具体的には、レジストマスク250を形成し
てその開口を介してAsやPなどのn型不純物のイオン
注入を行う。ここで、イオン注入にともなってSOI膜
全体がアモルファス化することを防ぐために、表面付近
に濃度ピークを有するような浅めのイオン注入とするこ
とが望ましい。
【0047】なお、ポリシリコン側壁スペーサ12は、
この工程の前にCDE(Chemical Dry Etching)法など
により除去している。この後、所望の層間絶縁膜14を
形成し、コンタクト開口15C、15Eを開口して、配
線16を形成することによりBJTが完成する。
【0048】前述した具体例では、バッファ層としてポ
リシリコンを用いているが、さらにベース抵抗を低下す
るためにポリシリコン層の上にシリサイド膜などの低抵
抗材料を積層しても良い。あるいは、図12に示したよ
うに、第1層間絶縁膜14’を堆積した後に、CMP
(Chemical Mechanical Polishing)法などにより凸状
部の表面が露出するまで絶縁膜14’をエッチングし、
その後サリサイド工程を導入しても良い。また、ポリシ
リコンなどの堆積や、p+型領域のためのイオン注入を
この段階で実施しても良い。さらに、この場合には、イ
オン注入後の熱工程を必要最小限にできるために、ポリ
シリコンを使わずに素子を形成しても構わない。このよ
うに、後で凸状部へのドーピングや配線を形成するプロ
セスでは、予め形成する凸状部の突出量を必要最低限に
できるため、凸状部の高さやそれ以外のSOI層の層厚
の制御もより精密に行うことができるようになる。
【0049】次に、本発明の半導体装置の第2の具体例
について説明する。図13(a)は、本発明のBJTの
要部断面図であり、図1のA−A’線断面図に対応する
ものである。この具体例の特徴は、凸状部のコレクタ側
の側面が、真性ベース領域10からコレクタ領域4に対
して延びる空乏層の先端とほぼ一致するようにした点に
ある。すなわち、BJTを活性動作すなわちバイポーラ
動作させると、真性ベース領域10からコレクタ領域4
に対して空乏層が延びる。この空乏層の幅をDとした時
に、凸状部の幅Pは、真性ベース領域10の幅Wと、空
乏層の幅Dとの加え合わせた幅に設定した点にある。こ
れによって、ベース・コレクタ間の寄生容量を最小化す
ることができる。すなわち、図13(b)に例示したよ
うに、凸状部の幅Pがこれよりも広いと、矢印Cで示し
た部分においてp+型領域9から下方向に伸びる空乏層
により、余分な接合容量が形成されてしまう。これに対
して、本具体例によれば、同図(a)に示したように、
+型領域9からコレクタ領域4に対して伸びる空乏層
を実質的に解消することができ、寄生容量を低下させて
高周波特性を顕著に改善することができる。
【0050】次に、本発明の半導体装置の第3の具体例
について説明する。図14(a)及び(b)は、本発明
のBJTの要部概念図であり、それぞれ図1の平面図及
びA−A’線断面図に対応するものである。この具体例
は、p+型領域9及び5とn+型外部コレクタ領域13と
の位置関係に特徴を有する。すなわち、図14(a)に
示したように、p+型領域5から外部コレクタ領域13
までの実効距離(A)が、真性べース領域10と外部コ
レクタ領域13との間の距離(B)と同程度か、それよ
りも長くなるように設定する。これは、例えば、図14
(a)にあるように、横腕部をコレクタn-型領域にお
いて広げ、外部コレクタ領域13の幅を狭めることで達
成できる。同様に、図14(b)においても、p+型領
域9から外部コレクタ領域13までの実効距離(A)
が、真性べース領域10と外部コレクタ領域13との間
の距離(B)と同程度となるように設定する。これは、
例えば、凸状部の高さとp+型領域の層厚とを調節する
ことにより実現できる。
【0051】BJTにおいては、素子の耐圧はベース・
コレクタ間の耐圧で決定される場合が多い。ベース・コ
レクタ間の耐圧を決定しているのは、コレクタ領域の濃
度や図中に符合Bで示した実効距離である。すなわち、
コレクタ濃度が低い程、また、距離Bが長い程、耐圧は
高くなる傾向がある。これに対して、本発明において
は、p+型領域5、9に対してベースを取り出している
ために、符合Aで示した電流経路が派生する。従って、
このAの経路に起因して耐圧が低下しないように、その
実効距離を経路B以上とすることが望ましい。このよう
な素子設計により、ベース・コレクタ間の耐圧を低下さ
せることなく、ベース抵抗を低下させ高周波特性の良好
なBJTを実現することができる。次に、本発明の半導
体装置の第4〜第6の具体例について説明する。図15
は、本発明のBJTの第4の具体例の要部概念図であ
り、図1のA−A’線断面図に対応するものである。図
16は、本発明のBJTの第5の具体例の要部概念図で
あり、図1のA−A’線断面図に対応するものである。
図17は、本発明のBJTの第6の具体例の要部概念図
であり、図1の要部平面図に対応するものである。これ
らの図面の具体例は、いずれもコレクタ領域での電流の
集中を抑制し、いわゆるカーク効果による高周波特性の
劣化を防ぐようにしたことを特徴とする。まず、図15
の具体例においては、BJTを活性動作させた時に凸状
部のp+型領域9から下に伸びる空乏層の先端位置(同
図の矢印)が、凸状部の側面の下端、すなわち外部コレ
クタ領域13の表面の高さと同程度となるように形成さ
れている。このようにすれば、空乏層が伸びすぎてコレ
クタ電流の経路が塞がれるという問題を解消することが
できる。また、図16では、エミッタ側の層厚Aに対し
てコレクタ側の層厚Bを厚くすることによって同様に、
コレクタ電流の経路を確保することができる。さらに、
図17においては、平面パターン的にみて、コレクタ側
のパターン幅をエミッタ側に対して広げるように構成さ
れている。これらの具体例によれば、コレクタ電流の経
路を確保し、素子抵抗の増加を抑制することができる。
なお、これら具体例は、組み合わせて実施しても良い。
【0052】次に、本発明の半導体装置の第7〜第9の
具体例について説明する。図18〜図20は、それぞれ
本発明の第7〜第9の具体例のBJTの要部概念図であ
り、いずれも図1のA−A’線断面図に対応するもので
ある。これらの具体例は、いずれもエミッタ領域とベー
ス領域の不純物プロファイルを制御して高性能化を実現
するものである。
【0053】まず、図18に示したBJTにおいては、
SOI層の厚さ方向の全体に渡って一様なバイポーラ動
作を起こさせるために、真性ベース領域10とエミッタ
領域11の厚さ方向の濃度プロファイルをそれぞれ一様
に形成している。こうすることで、同図に示したよう
に、深さ方向においてもほぼ直線的なエミッタ・ベース
接合を形成することができる。
【0054】これは、例えば層厚0.1μmのエミッタ
領域に対しては、ベースのイオン注入を以下の3段階に
て行うことにより形成することができる。すなわち、例
えば、膜厚200Aのバッファ酸化膜を介して、第1段
階として、加速電圧25KeV、ドーズ量1E13cm
-2程度の条件でBF2+を浅めにイオン注入し、第2段
階として、加速電圧15KeV、ドーズ量1E13cm
-2程度の条件でB+を中間深さにイオン注入し、第3段
階として、加速電圧25KeV、ドーズ量4E13cm
-2程度の条件でB+を深めにイオン注入する。
【0055】このような多段階のイオン注入により80
0℃程度の低温の熱工程によっても深さ方向に4E18
cm-3程度の一様な不純物濃度を有する真性ベース領域
10を形成することができる。
【0056】また、エミッタ領域11についても、以下
の3段階のイオン注入により一様な濃度分布が得られ
る。すなわち、まず第1段階として、加速電圧45Ke
V、ドーズ量4E14cm-2程度の条件でAs+を浅め
にイオン注入し、第2段階として、加速電圧80Ke
V、ドーズ量4E14cm-2程度の条件でAs+を中間
深さにイオン注入し、第3段階として、加速電圧160
KeV、ドーズ量1.8E15cm-2程度の条件でAs
+を深くイオン注入する。このような3段階のイオン注
入によって2E20cm-3程度で深さ方向に一様な不純
物濃度のエミッタ領域11を形成することができる。
【0057】一方、図19に示した具体例においては、
SOIシリコン層の表面や埋め込み酸化膜との界面での
ベース不純物のボロンが吸い出されることなどにより発
生するパンチスルー現象を防ぐために、深さ方向にみ
て、中央部よりも表面層や底部界面付近において真性ベ
ース領域10がエミッタ側にはりだすように形成されて
いる。このような構成は、例えば、エミッタの不純物濃
度を、その厚さ方向の中央部において高くなるように調
節することにより実現することができる。すなわち、図
18に関して前述したエミッタ領域の形成のための3段
階のイオン注入のうちの第1段階と第3段階の不純物注
入量を削減することにより形成することができる。
【0058】また、これとは逆に、真性ベース領域10
の不純物濃度のプロファイルを調節しても良い。すなわ
ち、表面付近と底面付近の不純物濃度が高くなるように
イオン注入条件を調節しても、図19のような構成を実
現できる。
【0059】さらに、本発明においては、真性ベース領
域10の表面側は、p+領域9と接続されるために、パ
ンチスルーの発生は比較的抑制される。従って、底面側
において、真性ベース領域10がエミッタ側にはりだす
ようにすることが望ましい。図20は、この構成を実現
した具体例である。また、これらの具体例とは別に、埋
め込み酸化膜2の下の基板1の導電型を真性ベース領域
10よりも高いp型としたり、ベース電位よりもマイナ
ス側の電位を与えることにより、真性ベース領域の底面
側を蓄積(アキュミュレート)状態とさせてパンチスル
ーを防ぐ方法も挙げられる。
【0060】次に、本発明の第10〜第12の具体例に
ついて説明する。図21〜図23は、本発明の第10の
具体例のBJTの説明図であり、図21は要部断面図、
図22は電流の流れの概念図、図23は要部工程断面図
であり、いずれも図1のA−A’線断面図に対応するも
のである。また、図24は、本発明の第11の具体例の
BJTの説明図であり、図1のA−A’線断面図に対応
するものである。また、図25は、本発明の第12の具
体例のBJTの説明図であり、図1の要部平面図に対応
するものである。
【0061】これらの具体例は、いずれも、コレクタ耐
圧を低下させることなく、コレクタ抵抗を下げて、且つ
べース広がり効果も抑えることができ、動作電圧、動作
電流範囲が広く高周波特性を顕著に改善することができ
るものである。
【0062】まず、図21に示した構造においては、エ
ミッタ領域11は1E20cm-3程度の不純物濃度を有
するn+型半導体、真性べース領域10は1E18cm
-3程度の不純物濃度を有するp型半導体、n-型コレク
タ領域4’は1E17cm-3程度の不純物濃度を有する
n型半導体である。凸状部の上面付近には、p+型の外
部ベース領域9が形成されている。また、外部ベース領
域9の下には、これよりも不純物濃度が低いべース引出
し領域9’が形成されている。ここで、ベース引出し領
域9’は、真性べース領域10と同程度の不純物濃度を
有するp型半導体であり、図1に例示したように真性ベ
ース領域10の直上のみに設けても良い。
【0063】また、n-型コレクタ領域4’に隣接して
n型コレクタ領域4が形成されている。n型コレクタ領
域4は、より高い不純物濃度を有するn型半導体領域で
あり、埋め込み酸化膜2と外部コレクタ領域13に接し
て、且つ真性べース領域10やベース引出し領域9’に
は接しないように配置されている。
【0064】図22は、このBJTを動作させたときの
電子の流れを示す概念図である。各端子の電圧は、例え
ばエミッタが0V、べースが0.8V、コレクタが2V
とすることができる。エミッタ領域からべース領域に注
入された電子はべース中を拡散し、べース・コレクタ間
の空乏層に到達すると空乏層中の強い電界に引かれてコ
レクタ領域に吸い込まれるように流れる。ここで、高周
波特性を良くするため真性べース領域10の幅は、0.
1μm以下に設定ことが望ましい。また、べース引出し
領域9’の幅は加工上の制約から0.3ミクロン以上が
必要とされる場合もある。したがって、この場合には、
べース引出し領域9’の下に電子が流れるコレクタ領域
が必ず存在する。べース引出し領域9’の電位は、ほぼ
べース電極の電位に等しく0.8Vであり、コレクタ領
域の電位は、ほぼコレクタ電極の電位に等しく2Vであ
る。その結果として、コレクタ領域を流れる電子は、主
に埋め込み酸化膜2に近い領域を流れるようになる。こ
の場合、電子が流れるコレクタ領域の断面積が若干小さ
くなるが、本具体例においては、この領域の不純物濃度
が高いために、コレクタ抵抗の増加はほとんど無く、従
来に比ベてコレクタ抵抗を1桁以上も低下することがで
きる。
【0065】また、コレクタ電流が増加した場合、空乏
層の延びがn型コレクタ領域4で抑えられるため、べー
ス広がり効果が起きにくくなり、高周波特性が改善され
る。また、ベース引出し領域9’は不純物濃度の高いn
型コレクタ領域4には直接接していないため、コレクタ
耐圧は低下しない。
【0066】図23は、本具体例のBJTの製造方法を
例示する工程断面図である。まず、同図(a)に示した
ように、埋め込み酸化膜2の上に形成された1E18〜
1E19cm-3程度のn型SOI層4を有するSOIウ
ェーハを用意する。このウェーハは、SIMOX(Sepa
ration by Implanted Oxygen)と呼ばれるSOIウェー
ハでも良いし、張り合わせによるSOIウェーハでも良
いし、SOS(Silicon on Sapphire)ウェーハでも良
い。また、1E18〜1E19cm-3程度のn型半導体
薄膜層を得るために1E15cm-3程度の不純物濃度を
有するp型半導体層のSOIウェーハにn型不純物をイ
オン注入したものでも良い。
【0067】次に、図23(b)に示したように、n型
SOI層4の上部にp型不純物のイオン注入等を用いて
1E17cm-3程度のn型半導体層4’を形成する。
【0068】さらに、同図(c)に示したように、RI
E等のエッチング技術を用いて凸状部を形成する。ここ
で、外部べース領域9は、前述したようにポリシリコン
層でも良く、単結晶シリコン領域でも良い。
【0069】次に、同図(d)に示したように、コレク
タ領域側をレジスト300でマスクし、n型領域4のう
ちの一部を1E17cm-3程度のn-型コレクタ領域と
同じ濃度にするためにp型不純物のイオン注入を行っ
て、一部打ち消すようにする。また、この工程と前後し
て熱処理を施すことにより、p+型の外部ベース領域9
から不純物を拡散させてp型ベース引出し領域9’を形
成する。
【0070】レジスト300を剥離後、同図(e)に示
したように、イオン注入によりべース領域10を形成す
る。最後に、イオン注入によりエミッタ領域11および
外部コレクタ領域13を形成し、図示しない層間絶縁膜
や電極の配線を行ってBJTが完成する。
【0071】次に、図24に示した具体例について説明
する。同図(a)(b)のBJTは、それぞれコレクタ
やベースなどに対して基板との間で適宜バイアスを印加
することにより、コレクタ電流の経路を積極的に制御す
ることができるようにしたものである。
【0072】まず、図24(a)においては、n-型領
域コレクタ領域より不純物濃度が低いn--型領域4”
が、コレクタ領域のべース側の下部に設けられ、且つ、
基板1には、コレクタに対して正の電圧が印加されてい
る。図中の400は、このような電圧を印加するための
電源である。このようなn--型領域4”の形成は、図2
3(d)でのイオン注入と同様にべース領域10のイオ
ン注入の前に行えば良い。
【0073】この具体例においては、コレクタ領域の下
部に電子が誘起される。その結果として、コレクタ領域
の下部において、べース側に近いところはコレクタ領域
と同程度のキャリア濃度となり、その他の部分はコレク
タ領域より高いキャリア濃度となる。つまり、図22に
示したものと同様に、コレクタ領域を流れる電子は、主
に埋め込み酸化膜2に近い領域を流れるようにすること
ができ、同図に関して前述したような種々の効果を同様
に得ることができる。すなわち、電子はコレクタ領域中
のキャリア濃度の高い絶縁膜付近を流れるため、コレク
タ耐圧を低下させることなくコレクタ抵抗の減少とベー
ス広がり効果の抑制を図ることができる。
【0074】また、図24(b)に示したBJTにおい
ては、基板1をn型ウエル1aと、p型ウエル1bに分
離している。これらのウエルの境界は、丁度BJTのベ
ース領域10とコレクタ領域4”との接合に対応して設
けられる。このようにすると、ベース領域とコレクタ領
域に対して、それぞれ別々のバイアスを印加することが
できるようになる。そして、コレクタとベースに対し
て、それぞれ電源400と電源410により図示した極
性のバイアスを印加する。このようにすると、図24
(a)において前述したようにコレクタの電流経路を制
御することができると同時に、ベース領域においても逆
極性のバイアスを印加することによって、第7〜第9の
具体例に関して前述したように、真性ベース領域10の
基板側底面部を蓄積状態とさせることができ、パンチス
ルーを防いで安定した動作が得られる。その結果とし
て、コレクタ耐圧を低下させることなくコレクタ抵抗の
減少とベース広がり効果の抑制及び、パンチスルー耐性
の向上を効果的に図ることができる。
【0075】次に、図25に示した具体例について説明
する。本具体例は、平面パターンにおける特徴を有する
ものである。ベース引出し領域9’は、真性ベース領域
10と同程度の不純物濃度を有するp型半導体であり、
真性べース領域10の両側に配置されている。n型コレ
クタ領域4は、n-型コレクタ領域よりも高い不純物濃
度を有するn型半導体領域であり、外部コレクタ領域1
3に接し、真性べース領域10やベース引出し領域9’
には接しないように配置されている。n型コレクタ領域
4の形成は、マスクで規定される領域にイオン注入を施
すことにより行うことができる。
【0076】本具体例の場合においても、電子は主にコ
レクタ領域の中央付近のn型コレクタ領域4を流れるよ
うになる。したがって、コレクタ耐圧を低下させること
なくコレクタ抵抗の減少とベース広がり効果の抑制を図
ることができる。その結果として、動作電圧、動作電流
範囲が広く高周波特性の良い高性能なラテラルバイポー
ラトランジスタを供給することが可能となる。
【0077】次に、本発明の半導体装置の第13〜第1
6の具体例について説明する。図26〜図29は、それ
ぞれ本発明の第13〜第16の具体例のBJTの要部概
念図であり、いずれも図1のA−A’線断面図に対応す
るものである。これらの具体例は、いずれも凸状部の上
に形成されるp+型領域9と真性ベース領域10とを接
続する引出し部に関するものである。
【0078】すなわち、図26の具体例は、凸状部の側
面を基板面に対して所望の角度に傾斜させることによ
り、ベース領域10へのイオン注入に際して同時に凸状
部の側面にも程良く不純物を注入して引出し部を形成す
るものである。この具体例の場合には、側面が垂直から
離れて傾斜しすぎると、ベース不純物が過度に側面部に
注入され、ベース引出し部のベース幅が大きくなってし
まい、特性が劣化する。
【0079】図30は、エミッタ部のシリコン厚が0.
1μm程度のときに、ベース濃度がそれぞれ2E18c
-3、4E18cm-3、7E18cm-3となるような3
種類の条件でイオン注入を行った場合に、凸状部の側面
の基板面に対する角度と凸状部の側面に形成されるp型
領域の深さとの関係を表すシュミレーション結果のグラ
フ図である。同図から、65〜85°の傾斜角に対し
て、概ね0.1〜0.15μm以下の浅い拡散層を形成
できることがわかる。また、O.1μm程度以下のべー
ス幅を維持するためには、側面の角度を約80°以上の
急峻な角度にする必要があることがわかる。
【0080】一方、図27に示した具体例においては、
凸状部の側面が垂直に近い場合に、斜めにイオン注入す
ることにより、ベース引出し領域を形成する。この場合
には、基板の垂直方向から約10°程度傾斜させて不純
物を注入することにより、図26の80°の場合と同様
のベース引出し領域を形成することができる。
【0081】また、図28に示した具体例においては、
第2のマスク材8を凸状部の側面よりも後退させてSO
Iシリコン層の肩口部を露出させてからベースのイオン
注入を行うことで、側面に沿ってベース引出し領域を自
動的に形成することができる。
【0082】また、図29に示した具体例においては、
凸状部を形成する前に、予めベースのイオン注入及び必
要であればアニールを行い(図29(a))、その後、
凸状部を形成する。図29(a)に示したp型領域は、
イオン注入時或いはその後のアニールで横方向に延びて
いるため、図29(b)において、RIEなどの横方向
の後退が少ないエッチング方法により凸状部を加工する
ことより、凸状部の側壁に沿って、p型のベース引出し
領域を残すことができる。つまり、この方法によれば、
あえて凸状部の側壁にイオン注入を行わなくても、真性
ベース領域と、p+型外部ベース領域とを接続すること
ができる。
【0083】以上、真性ベース領域と外部ベース領域と
を確実に接続する方法について説明した。しかし、凸状
部の加工精度を上げることにより、上述の方法を用いな
くとも、両者を接続することができる。すなわち、真性
ベース領域の上方向の拡散距離の範囲内にp+型領域が
設定されるように、凸状部の形成の際のエッチング深さ
を制御することで、真性ベース領域と外部ベース領域と
を自己整合的に接続することができる。
【0084】次に、本発明の半導体装置の第17及び第
18の具体例について説明する。図31及び図32は、
それぞれ本発明の第17、第18の具体例のBJTの要
部概念図であり、各図(a)は概略平面透視パターン
図、各図(b)はそのA−A’線断面図である。本具体
例は、いずれもコルビノ型の平面パターンを有し、エミ
ッタ、ベース、コレクタ領域の平面的な配置パターンの
最適化に関するものである。
【0085】図31の具体例においては、中心にエミッ
タのn型領域が設けられ、その周りをべースのp型領域
を取り囲むように配置され、さらにその周りをコレクタ
のn型領域がとり囲む構成を有する。このため、素子領
域の端部の加工面にpn接合が形成されず、接合耐圧を
改善し、接合リークの発生を抑制することができる。ま
た、逆に素子領域の端部の加工面をダメージを有する状
態とすることにより、この部分を重金属などの汚染物の
ゲッタリングサイトとして利用することもできる。この
ようにすれば、素子の歩留まりや信頼性を向上させるこ
とができる。また、図32は、コレクタ領域を中心に設
け、その周りにベース領域、エミッタ領域を配置した例
を表す。図31の具体例も図32の具体例も同一のプロ
セスで同時に形成することができるので、回路の要求に
応じて両者を自由に使い分けることができる。また、こ
れらの具体例においては、凸状部を八角形状としている
が、4角形やその他の多角形あるいは円形などでも良
い。また、凸状部の表面にシリサイド膜を形成してベー
ス抵抗の削減を図っているが、特に最外周に設置された
エミッタやコレクタ部にもシリサイド膜を形成すること
も望ましい。
【0086】次に、本発明の半導体装置の第19の具体
例について説明する。図33は、本発明の第19の具体
例を説明する概略図であり、同図(a)は本具体例のB
JTの概略断面を表し図1のA−A’線断面図に対応す
る断面図、同図(b)はそのA−A’方向にみた不純物
の濃度プロファイル図、同図(c)は比較例の不純物濃
度プロファイル図である。
【0087】本具体例の特徴は、高い濃度のn+型領域
のドーパントとして、りん(P)を用いることにより同
図(b)に示したようなプロファイルを形成する点にあ
る。ここで、同図(c)に示した比較例は、ドーパント
して砒素(As)を用いた場合を表す。図33(b)の
プロファイルを同図(c)と較べると、エミッタのプロ
ファイルの急峻性が若干損なわれており、エミッタ注入
効率の低下が生ずる可能性がある。しかし、不純物とし
てリン(P)を用いることにより、図10に関して前述
したようなエミッタ不純物の注入時のSOI層のアモル
ファス化を低減することができる。これは、リン(P)
を用いた場合の方が、浅めにイオン注入しても、その後
の熱工程で底面まで拡散してエミッタ領域が底面までし
っかりと形成されることと、また、原子量が砒素(A
s)よりも軽いリン(P)では、アモルファス化を引き
起こす臨界ドーズ量が高いため、ドーズ量に対してマー
ジンがあることによる。その結果として、エミッタ抵抗
の上昇や接合リークの増加を抑制し、安定した素子特性
が得られるという利点がある。また、外部コレクタ領域
においてリン(P)を用い、外部コレクタ領域のイオン
注入を製造工程の初期に行って、十分な熱処理を加える
ことによって、同図(b)に示したように、外部コレク
タ側においても、なだらかな傾斜のプロファイルが得ら
れる。これによって、ベース・コレクタ間の耐圧を損な
わずに、高注入時に問題となるカーク効果を抑制するこ
とができる。従って、高周波特性を向上させることがで
きる。
【0088】次に、本発明の半導体装置の第20の具体
例について説明する。図34(a)〜(c)は、本発明
の第20の具体例を説明する概略図であり、BJTの
「横腕部」を、図1のB−B’線の方向にみた断面図で
ある。通常、RIEでエッチング加工すると、同図
(c)に示したように、凸状部の裾に「角」が形成され
る。このような「角」にエミッタとベースの接合部がさ
しかかると、電界の集中などにより接合リークが増大す
るという問題が生ずる。これに対して、本具体例におい
ては、まず、同図(a)に示したように埋め込み酸化膜
を後退させた後に、SOIシリコン層3を等方的にエッ
チングする処理を行って同図(b)に示したように、
「角」を除去して丸める。このようにすれば、エミッタ
とベースの接合部がさしかかっても、電界の集中は緩和
され、接合リークの増大も防ぐことができる。ただし、
(a)の後退の工程がなくても、上部の角部のリークは
抑制できるので効果的である。
【0089】次に、本発明の半導体装置の第21の具体
例について説明する。図35は、本発明の第21の具体
例を説明する概略図であり、図1のA−A’線断面図に
対応するものである。本具体例の特徴は、同図に矢印で
示したように、SOI層の端の角部が等方的に後退して
丸く形成されている点にある。これは、例えば、図9に
関して前述したようなSOI層のパターニングのプロセ
スにおいて、RIEで途中までSOI層をエッチングし
た後にCDE(Chemial Dry Etching)を用いたり、あ
るいは最初から全てCDEでエッチングすることにより
形成できる。
【0090】このような形状にすると、図34に関して
前述したような効果が得られる他に、等方的なエッチン
グを用いることによって、「縦腕部」の上の第2のマス
ク材8に対してSOI層の側面が後退した形状が得られ
る。その結果として、ベースやエミッタのイオン注入を
行う際に、側壁スペーサを設けなくても、べース幅を確
保することができる。すなわち、ベース不純物のイオン
注入については斜めイオン注入を交えて行い、エミッタ
イオン注入については垂直に近い角度で行う。ベース不
純物のイオン注入を斜めに行っても、凸状部の側壁は後
退しているため、過度にイオン注入されることがなく、
したがって凸状部の側壁のベース引出し部が幅広に形成
されてべース幅が大きく広くなることによる特性の劣化
を防ぐことができる。
【0091】また、エミッタとベースの接合部の形状が
RIEによる直角的な形状ではなく、なだらかな形状と
なることと、また、プラズマダメージが除去されること
によって、接合リークが解消され、素子特性がさらに向
上する。
【0092】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に説明する効果を奏する。まず、本発明によれ
ば、「横腕部」を構成するp型真性ベース領域とn-
コレクタ領域とがそれぞれ基板面に対して上方に突出し
た凸状部を形成し、さらに、この凸部の幅Pを真性ベー
ス領域の幅Wよりも広くすることにより、ベース幅Wを
縮小しつつベース抵抗を低減して優れた高周波特性を実
現することができる。
【0093】また、本発明によれば、凸状部の上にp型
不純物を含むバッファ層を形成し、p+型の外部ベース
領域をこのバッファ層からの拡散によって形成すること
により、SOIシリコン層の中では「すそ引き」が無
く、浅くて極めて急峻なプロファイルを形成して、真性
ベース領域から上方向への外部ベース領域の引出し長さ
を短くすることが可能となり、べース抵抗を顕著に低減
することができ、SOI層の層厚を薄くした場合であっ
てもコレクタ領域をしっかりと確保することができ、ま
た、コレクタ抵抗の増大やカーク効果の発生を抑制でき
る。
【0094】さらに、本発明によれば、凸状部のコレク
タ側の側面が、真性ベース領域からコレクタ領域に対し
て延びる空乏層の先端とほぼ一致するように形成するこ
とによって、ベース・コレクタ間の寄生容量を最小化す
ることができる。
【0095】また、本発明によれば、p+型領域とコレ
クタ領域との電流経路に起因して耐圧が低下しないよう
に、その実効距離を真性ベース領域とコレクタ領域との
間の電流経路以上とすることにより、ベース・コレクタ
間の耐圧を低下させることなく、ベース抵抗を低下させ
高周波特性の良好なBJTを実現することができる。
【0096】さらに、本発明によれば、BJTを活性動
作させた時にベース領域からコレクタ領域に伸びる空乏
層の先端位置に対して、凸状部の形状を適宜調節するこ
とにより、空乏層が伸びすぎてコレクタ電流の経路が塞
がれるという問題を解消してコレクタ電流の経路を確保
し、素子抵抗の増加を抑制することができる。
【0097】また、本発明によれば、コレクタ領域に適
宜低濃度の領域を設けることによって、コレクタ耐圧を
低下させることなく、コレクタ抵抗を下げて、且つべー
ス広がり効果も抑えることができ、動作電圧、動作電流
範囲が広く高周波特性を顕著に改善することができる。
【0098】さらに、本発明によれば、いわゆるコルビ
ノ型の平面パターンを採用することによって素子領域の
端部の加工面にpn接合が形成されず、接合耐圧を改善
し、接合リークの発生を抑制することができる。また、
逆に素子領域の端部の加工面をダメージを有する状態と
することにより、この部分を重金属などの汚染物のゲッ
タリングサイトとして利用することもでき、素子の歩留
まりや信頼性を向上させることができる。
【0099】以上概説したように、本発明によれば、ベ
ース抵抗を抑制しつつ周波数特性が良好、且つ高歩留ま
りで高信頼性の半導体装置を提供することができるよう
になり産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の基本的な要部の構造を表
す概略図である。すなわち、同図(a)はその要部平面
図であり、同図(b)はそのA−A’線断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の第1の具体例を表す概略
図である。すなわち、同図(a)は、その要部の平面パ
ターンを表す平面図であり、同図(b)はそのA−A’
線断面図、同図(c)はそのB−B’線断面図である。
【図3】深さ方向の不純物濃度プロファイルを表すグラ
フ図である。
【図4】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図であり、(a)はその概略平面図、(b)はそのA−
A’線概略断面図、(c)はそのB−B’線概略断面図
である。
【図5】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図である。
【図6】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図である。
【図7】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図である。
【図8】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図である。
【図9】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工程
図である。
【図10】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工
程図である。
【図11】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工
程図である。
【図12】図2に示したBJTの製造方法を表す要部工
程図である。
【図13】本発明のBJTの要部断面図であり、図1の
A−A’線断面図に対応するものである。
【図14】図14(a)及び(b)は、本発明のBJT
の要部概念図であり、それぞれ図1の平面図及びA−
A’線断面図に対応するものである。
【図15】本発明のBJTの第4の具体例の要部概念図
であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図16】本発明のBJTの第5の具体例の要部概念図
であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図17】本発明のBJTの第6の具体例の要部概念図
であり、図1の要部平面図に対応するものである。
【図18】本発明の第7の具体例のBJTの要部概念図
であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図19】本発明の第8の具体例のBJTの要部概念図
であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図20】本発明の第9の具体例のBJTの要部概念図
であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図21】本発明の第10の具体例のBJTの要部断面
図である。
【図22】電流の流れの概念図である。
【図23】要部工程断面図であり、図1のA−A’線断
面図に対応するものである。
【図24】本発明の第11の具体例のBJTの説明図で
あり、図1のA−A’線断面図に対応するものである。
【図25】本発明の第12の具体例のBJTの説明図で
あり、図1の要部平面図に対応するものである。
【図26】本発明の第13の具体例のBJTの要部概念
図であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図27】本発明の第14の具体例のBJTの要部概念
図であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図28】本発明の第15の具体例のBJTの要部概念
図であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図29】本発明の第16の具体例のBJTの要部概念
図であり、図1のA−A’線断面図に対応するものであ
る。
【図30】3種類の条件でイオン注入を行った場合に、
凸状部の側面の基板面に対する角度と凸状部の側面に形
成されるp型領域の深さとの関係を表すグラフ図であ
る。
【図31】本発明の第17の具体例のBJTの要部概念
図であり、(a)は概略平面透視パターン図、(b)は
そのA−A’線断面図である。
【図32】本発明の第18の具体例のBJTの要部概念
図であり、(a)は概略平面透視パターン図、(b)は
そのA−A’線断面図である。
【図33】本発明の第19の具体例を説明する概略図で
あり、同図(a)は本具体例のBJTの概略断面を表し
図1のA−A’線断面図に対応する断面図、同図(b)
はそのA−A’方向にみた不純物の濃度プロファイル
図、同図(c)は比較例の不純物濃度プロファイル図で
ある。
【図34】(a)〜(c)は、本発明の第20の具体例
を説明する概略図であり、BJTの「横腕部」を、図1
のB−B’線の方向にみた断面図である。
【図35】本発明の第21の具体例を説明する概略図で
あり、図1のA−A’線断面図に対応するものである。
【図36】従来の第1BJTの概略構造を表す断面図で
ある。
【図37】従来の第2のBJTを表す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板 1a n型ウエル 1b p型ウエル 2 絶縁膜 3 半導体層 4 n型コレクタ領域 5 外部ベース領域 6 バッファ層 7 第1のマスク材 8 第2のマスク材 9 外部ベース領域 9’ベース引出し領域 10 真性ベース領域 11 エミッタ領域 12 エミッタ領域 13 外部コレクタ領域 14 層間絶縁膜 16 配線 200〜250 レジスト 400、410 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠 智 彰 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井 納 和 美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 川 中 繁 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 布 施 常 明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 吉 富 貞 幸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層と、前記絶縁層の主面上に選択的に
    設けられた半導体層と、を備え、 前記半導体層は、第1導電型のコレクタ領域と、第1導
    電型のエミッタ領域と、前記コレクタ領域と前記エミッ
    タ領域とに挟まれた第2導電型の真性ベース領域と、を
    前記絶縁層の前記主面上に隣接して有し、 前記半導体層は、さらに、前記コレクタ領域の少なくと
    も一部分と前記真性ベース領域の少なくとも一部分とを
    含んだ領域において、前記絶縁層の前記主面に対して垂
    直上方に突出してなる凸状部を有し、 前記凸状部は、その先端付近に、前記真性ベース領域よ
    りも高い不純物濃度を有する第2導電型の外部ベース領
    域を有し、 前記凸状部は、さらに、その側面に沿って、前記真性ベ
    ース領域と前記外部ベース領域とを接続する第2導電型
    のベース引出し領域を有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記エミッタ領域から前記コレクタ領域に
    向かう方向にみた前記外部ベース領域の幅は、前記エミ
    ッタ領域から前記コレクタ領域に向かう方向にみた前記
    真性ベース領域の幅よりも大きいものとして構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記凸状部は、その前記コレクタ領域側の
    側面が、前記半導体装置の活性動作において前記真性ベ
    ース領域から前記コレクタ領域内に延びて形成される空
    乏層の先端と略一致するものとして構成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記突状部は、その側面の下端が、前記半
    導体装置の活性動作において前記外部ベース領域から前
    記絶縁層の方向に向かい前記コレクタ領域内に延びて形
    成される空乏層の先端と略一致するものとして構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記コレクタ領域は、前記真性ベース領域
    と隣接して設けられ第1の不純物濃度を有する第1のコ
    レクタ領域と、前記第1のコレクタ領域に隣接し前記第
    1の不純物濃度よりも高い第2の不純物濃度を有する第
    2のコレクタ領域とを有し、前記半導体装置の活性動作
    において前記外部ベース領域から延びる空乏層の先端が
    前記第1のコレクタ領域と前記第2のコレクタ領域との
    接合部と略一致するものとして構成された請求項1〜4
    のいずれか1つに記載の半導体装置。
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