JPH11329223A - 画像形成装置の製造方法 - Google Patents

画像形成装置の製造方法

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JPH11329223A
JPH11329223A JP13390298A JP13390298A JPH11329223A JP H11329223 A JPH11329223 A JP H11329223A JP 13390298 A JP13390298 A JP 13390298A JP 13390298 A JP13390298 A JP 13390298A JP H11329223 A JPH11329223 A JP H11329223A
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electrode
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doctor
image forming
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JP13390298A
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Nobuyuki Ishikawa
信行 石川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の形状、配置により素子の欠陥を減ら
し、大面積の画像形成装置を得ることのできる画像形成
装置の製造方法の提供。 【解決手段】 基板上に配設される少なくとも一対の電
極間に電圧を印加することにより電子を発生させ、該基
板に対向して配設された対向基板上の蛍光体に該電子を
照射し、該蛍光体を発光せしめることにより画像を形成
する画像形成装置の製造方法であって、対となる電極の
対向方向に対して垂直にドクターをかけ、且つ前記対と
なる電極の対向方向に対して垂直に印刷して電極を形成
して、素子電極の短絡を防止し電極間の平行性や直線性
を精度よく再現するため、電極の先端部と後端部をずら
して配置し、電極の先端部と後端部を先細りの形状にす
る画像形成装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置、主に
表面伝導型電子放出素子による表示装置に関し、特によ
り簡易な行程により精密且つ大面積化を実現し生産性を
向上させる素子電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面型表示装置を実現する表示技
術としては、単純マトリックス液晶表示装置(LCD)、
薄膜トランジスタ液晶表示装置(TFT/LCD)、プラ
ズマディスプレイ(PDP)、低速電子線蛍光表示管(V
FD)、等の平面型表示装置技術がある。これらの表示
技術の例として、電子放出素子を用い蛍光体を発光させ
る発光素子およびこれを用いた平面型表示装置について
説明する。
【0003】従来、簡単な構造で電子の放出が得られる
素子として、M.I.Elinson,Radio Eng.Electron Phys.,1
0,(1965)等によって発表された表面伝導形電子放出素子
が知られている。これは基板上に形成された小面積の薄
膜に、膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が
生ずる現象を利用するものである。
【0004】この表面伝導形電子放出素子としては、前
記エリンソン等によるSnO2薄膜を用いたもの、あるい
はAu薄膜によるもの[G.Dittmer:"Thin Solid Films",
9,317(1972)]、In23/SnO2薄膜によるもの[M.Hart
well and C.G.Fonstad:"IEEETrans.ED Conf.",519(197
5)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26
巻、第1号、22頁(1983)]等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、前述のM.ハートウェルの素子構成
を図8に示す。図8において1101は絶縁性基板、1
102,1103は電子放出部形成用薄膜で、スパッタ
で形成されたH型形状金属酸化物薄膜等からなり、後述
のフォーミングと呼ばれる通電処理により電子放出部1
105が形成される。1104は電子放出部を含む薄膜
と呼ばれる。
【0006】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜1
102,1103を予めフォーミングと呼ばれる通電処
理によって電子放出部1105を形成するのが一般的で
あった。すなわち、フォーミングとは前記電子放出部形
成用薄膜1102,1103の両端に電圧を印加通電
し、電子放出部形成用薄膜を局所的に破壊、変形もしく
は変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部
1105を形成することである。なお、電子放出部11
05は電子放出部形成用薄膜1102,1103の一部
に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行われる場
合もある。
【0007】また従来の表面伝導形電子放出素子の別の
例を図9に示す。図9において、1201は絶縁性基
板、1202,1203は電気的接続を得るための素子
電極、1204は導電性の薄膜、1205は薄膜120
4の一部に形成された電子放出部である。この表面伝導
型電子放出素子において、前記一対の電極1202,1
203の電極間隔は0.01〜100ミクロン、薄膜1
204のシート抵抗は1×103〜1×109オーム/□
が適当である。
【0008】上記した表面伝導形電子放出素子を電子放
出素子として用いる際には、電子ビームを飛翔させるた
め真空容器内に配置する必要がある。真空容器内の本素
子の略垂直上にフェースプレートを設けて電子放出装置
とし、電極間に電圧を印加して、電子放出部1205か
ら得られた電子線を蛍光体に照射することによって蛍光
体を発光させ、発光素子や平面形表示装置として用いる
ことができる。
【0009】以上説明したような平面型表示装置の画面
を大面積で形成する際に、高精度で且つ簡易な製造方法
としてドクターブレード、またはスキージを用いた印刷
の適用が考えられる。また従来、オフセット印刷をはじ
めとするドクターブレード、またはスキージを用いた印
刷は、グラフィックス印刷用として、主に人間の視覚に
感知されるパターンの印刷に多く用いられている。とこ
ろが近年、電子機器への応用として記録用サーマルヘッ
ドの電極や液晶表示装置のカラーフィルター等を作成す
るための技術開発がなされている。
【0010】ドクターブレード、またはスキージを用い
た印刷には、例えば、グラビヤオフセット印刷、グラビ
ヤダイレクト印刷、平台凹版オフセット印刷、スクリー
ン印刷等がある。これらの印刷方法において、前記した
電極1202,1203を形成するには、電極のパター
ンが形成された版が必要である。例えば、平台凹版オフ
セット印刷では凹状の電極パターンであり、スクリーン
印刷では細孔状の電極パターンである。
【0011】これらのパターン上をドクターブレード、
またはスキージが慴動する際に電極パターンの先にかか
れる端部と後にかかれる端部、もしくは先にかかれる端
部あるいは後にかかれる端部において、かき残りや、は
み出しによるにじみが発生しやすい。また、ガラス基板
に転移させる際に圧力をかけるため、後端部において潰
れ滲みが発生しやすい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ドクター
ブレードまたはスキージを用いた印刷による表面伝導形
電子放出素子の電極の形成において、ドクターブレード
またはスキージ方向または印刷方向の後ろ側にインキの
かき残り、はみ出しが発生したり、ガラス基板等への転
移時の圧力によるインキの潰れが発生することによるに
じみが発生し、一対の電極間が短絡するという問題点が
ある。
【0013】したがって、ドクターブレードまたはスキ
ージを用いた印刷による表面伝導形電子放出素子の電極
の形成において、ドクターブレードまたはスキージの方
向または印刷の方向が一対の電極の対向方向に対して平
行の場合、一対の電極の対向間隔が狭い場合には、ほと
んどが短絡してしまう。
【0014】また、一対の電極の対向する辺が平行直線
にならないという問題があった。さらに、このはみ出し
やにじみは、ドクターブレードまたはスキージの方向ま
たは印刷の方向に対して後ろの部分に、ドクターブレー
ドまたはスキージの方向または印刷の方向に対して垂直
の方向にも多少発生する。したがって、高精度の素子電
極間隔を形成する際に、素子電極間が短絡して歩留まり
低下の原因となる問題があった。
【0015】本発明は上記に鑑みなされたものであっ
て、上記のような問題のない、電極の形状、配置により
素子の欠陥を減らし、大面積の画像形成装置を得ること
のできる、画像形成装置の製造方法の提供をその目的と
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題・目的は以下
に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本発
明は、基板上に配設される少なくとも一対の電極間に電
圧を印加することにより電子を発生させ、該基板に対向
して配設された対向基板上の蛍光体に該電子を照射し、
該蛍光体を発光せしめることにより画像を形成する画像
形成装置の製造方法であって、対となる電極の対向方向
に対して垂直にドクターをかけ、且つ前記対となる電極
の対向方向に対して垂直に印刷して電極を形成すること
を特徴とする、画像形成装置の製造方法を開示するもの
である。
【0017】そして本発明の画像形成装置の製造方法
は、前記対をなす左右の電極のパターンが、先にドクタ
ーがかけられる端部と後にドクターがかけられる端部の
両方、もしくは後にドクターがかけられる端部が、電極
の対向方向に垂直な左右の電極の中心線に対して線対称
にならない位置に電極を形成することを特徴とするもの
であり、もしくは前記対をなす左右の電極の、先にドク
ターがかけられる端部と後にドクターがかけられる端部
の両方、もしくは後にドクターがかけられる端部が、細
い構造をなすよう形成することを特徴とするするもので
ある。
【0018】本発明においては、画像形成装置の素子電
極をスキージまたはドクター等を用いた印刷法によりパ
ターンを形成する際に、素子電極の短絡を防止し、電極
間の平行性や直線性を精度よく再現するために、電極の
先端部と後端部をずらして配置し、また電極の先端部と
後端部を先細りの形状となるよう構成される。
【0019】本発明は、基板上に設けられた一対の電極
の対向する一辺が平行且つ直線である電極間に電圧を印
加することにより、電子を発生させ前記基板に対向して
設けられた対向基板上の蛍光体に前記電子を照射し、前
記蛍光体を発光せしめることにより画像を形成する画像
形成装置における電極の位置、形状を設計し、ドクター
ブレードまたはスキージを用いた印刷において一対の電
極の対向方向に対して垂直にドクターブレードまたはス
キージを行うことにより一対の電極間が短絡するという
問題のない電極を形成できる。
【0020】さらに、一対の電極の左右のドクターブレ
ードまたはスキージが先にかけられる端部と後にかけら
れる端部もしくは先にかけられる端部あるいは後にかけ
られる端部をずらすことにより滲みを片側だけにして左
右の電極の短絡を防止する。また、かき残りやはみ出し
等の滲みの原因であるドクターブレードまたはスキージ
によるかきとり量を減らし、さらにドクターブレードま
たはスキージが電極パターンの先にかけられる端部と後
にかけられる端部もしくは先にかけられる端部あるいは
後にかけられる端部で受ける衝撃を減らしドクターブレ
ードまたはスキージのぬけをよくするために電極パター
ン後端部の形状を先細りに設計することにより左右の電
極の短絡を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を具体的
に説明する。本発明の製造方法による表面伝導型電子放
出素子を図11に基づいて説明する。図11において1
401は絶縁体からなる基板、1402,1403は電
気的接続を得るための素子電極、1404は電子放出部
1412が形成された導電性の薄膜である。
【0022】この表面伝導型電子放出素子において、前
記一対の電極1402,1403の電極間隔は数ミクロ
ンないし数百ミクロン、膜厚は数百ないし数千オングス
トローム、また薄膜1404の膜厚は数十ないし数千オ
ングストロームの範囲が好ましく適宜設定することがで
きる。
【0023】1405は素子電極1402,1403と
各々接続する印刷配線であり、膜厚は、通常印刷ペース
トインキの焼成によって得られる厚みでよく、数ミクロ
ンないし数十ミクロンの範囲である。1407,140
8は印刷配線1405上に形成されたメッキ配線であ
り、大面積にわたって配線を敷設した場合の印加駆動電
圧の電圧降下や信号遅延に関わる配線抵抗をより小さく
するために、その配線厚みが選択される。一般的には薄
膜および印刷配線と比較して低抵抗の効果が生ずるのは
約10ミクロン以上の膜厚であり、その効果を発揮する
ことができる。
【0024】この表面伝導型電子放出素子基板を真空容
器内に配置し、本素子の略垂直上にフェースプレートを
設ける。フェースプレートはガラス基板1409上に蛍
光体1410、メタルバック1411を積層してなる。
ここで素子電極1402,1403間に電圧を印加して
メタルバック1411を+側電位として電圧を加えると
素子電極1402,1403間の薄膜1404の電子放
出部1412から電子が放出されて、この電子が蛍光体
に照射することによって蛍光体を発光させ、発光素子や
平面型表示装置とすることができる。
【0025】複数の電子放出素子を用いる場合は、素子
電極が複数接続した配線に対して直交して電子放出部上
に開口を有するグリッド電極1413を配置し、電子放
出素子を配線とグリッド電極1413の交点としたマト
リックスが構成される。このグリッド電極1413に電
圧を印加することおよび、配線1405に接続した電子
放出素子に電圧を印加することによって選択的に電子放
出素子から電子を取り出して蛍光体に照射、任意の蛍光
体を発光させて画像を表示することができる。
【0026】さらに、図1〜図5に基づいて本発明の表
面伝導型電子放出素子の電極について説明する。10
1,102,201,202,301,302,401,40
2,501,502は素子電極であり、103,203,3
03,403,503はスキージ・ドクターまたは印刷方
向を示す。104,105,204,205,304,30
5,404,405,504,505は一対の電極の左右の
先にドクターがかけられる端部であり、106,107,
206,207,306,307,406,407,506,
507は一対の電極の左右の後にドクターがかけられる
端部である。108,208,308,408,508は電
極の対向方向に垂直な左右の電極の中心線である。
【0027】図1において、端部104と105、また
は106と107は、中心線108に対して線対称の位
置にない。また、図2においては、端部204と205
は、中心線208に対して線対称の位置にあるが、20
6と207は、中心線208に対して線対称の位置にな
い。
【0028】また、電極の形状は、図1,2に示すよう
に長方形が一般的であるが、図3,4に示すように中心
線308,408と端部304,305,306,307,
404,405,406,407の延長線とが形成する角
度が90度でない場合の方が、端部が細くなり電極間の
短絡の確率が減少する。同様に図5に示すように端部5
04,505,506,507が直線でなく凸状の曲線の
場合も電極間の短絡の確率が減少する。
【0029】次に印刷方法について説明する。図10
(a)〜(d)はオフセット印刷工程を示す図である。図1
0において、1301はインキ練り台、1305は凹
版、1306はワークとなるガラス基板であり同一平面
に直列に配置されている。1304はインキロールであ
りインキ練り台1301上で練ったインキ1307を凹
版1305上に転移させる。
【0030】この転移されたインクが1310(10
(a)参照)である。1308はブレードであり凹版13
05上面を慴動して転移したインキ1307のうち、凹
部に充填されたインキ以外をかきとる(10(b)参照)。
1309はブランケットであり凹版1305、ガラス基
板1306面上を順に回転接触することにより、凹版1
305の凹部に充填されたインキを受理(10(c)参照)
し、ガラス基板1306上に凹版1305の有するパタ
ーン状にインキ1307を転移(10(d)参照)する。
【0031】以上により印刷工程が終了する。印刷イン
キ1307は製作するパターンの機能によって適宜選択
することができる。本発明の電極には主にレジネートペ
ーストと呼ばれる有機金属からなるインキを用いる。
【0032】
【実施例】以下、実施例により図面に基づいて本発明の
詳細を説明するが、本発明はこれらによってなんら限定
されるものではない。
【0033】[実施例1]図1に示すように、短辺15
0μm×長辺300μmの長方形の電極を対向させた一
対の表面伝導形電子放出素子電極の対向する部分の長さ
を250μmとして、対向する電極間の間隔を20μm
として、図10に基づいて説明したオフセット印刷によ
り素子電極を形成した。本実施例においてインキは有機
金属からなるPtレジネートペーストを用いている。
【0034】ガラス基板上に転移されたインキは約70
℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtからなる素子
電極として利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のイ
ンキ転写厚みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼
成後のPt電極厚みは約1000オングストロームと薄
く形成することができた。
【0035】印刷によるにじみや、はみ出しは多少発生
した部分もあるが、ほとんどが10μm程度であり、短
絡した素子電極はなかった。対向した電極の平行直線部
分は、200μm以上形成された。
【0036】[実施例2]図2に示すように、短辺15
0μm×長辺300μmの長方形の電極と短辺150μ
m×長辺250μmの電極を対向させた一対の表面伝導
形電子放出素子電極の印刷方向に対して手前側の短辺を
電極間の中心線に対して線対称の位置に、対向する電極
間の間隔を20μmとして、図10に基づいて説明した
オフセット印刷により素子電極を形成した。本実施例に
おいてインキは有機金属からなるPtレジネートペース
トを用いている。
【0037】ガラス基板上に転移されたインキは約70
℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtからなる素子
電極として利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のイ
ンキ転写厚みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼
成後のPt電極厚みは約1000オングストロームと薄
く形成することができた。
【0038】印刷によるにじみや、はみ出しは多少発生
した部分もあるが、ほとんどが10μm程度であり、短
絡した素子電極はなかった。対向した電極の平行直線部
分は、200μm以上形成された。
【0039】[実施例3]図3に示すように、上底10
0μm、下底400μm、底角45°の台形の電極を電
極間の中心線に対して線対称の位置に、対向する電極間
の間隔を20μmとして、図10に基づいて説明したオ
フセット印刷により素子電極を形成した。本実施例にお
いてインキは有機金属からなるPtレジネートペースト
を用いている。
【0040】ガラス基板上に転移されたインキは約70
℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtからなる素子
電極として利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のイ
ンキ転写厚みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼
成後のPt電極厚みは約1000オングストロームと薄
く形成することができた。
【0041】印刷によるにじみや、はみ出しは印刷方向
にのみ発生し、短絡した素子電極はなかった。対向した
電極の平行直線部分は、400μm形成された。
【0042】[実施例4]図4に示すように、上底10
0μm、下底400μm、底角45°の台形の電極を電
極間の中心線に対して平行移動した位置に、対向する電
極間の間隔を20μmとして、図10に基づいて説明し
たオフセット印刷により素子電極を形成した。本実施例
においてインキは有機金属からなるPtレジネートペー
ストを用いている。
【0043】ガラス基板上に転移されたインキは約70
℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtからなる素子
電極として利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のイ
ンキ転写厚みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼
成後のPt電極厚みは約1000オングストロームと薄
く形成することができた。
【0044】印刷によるにじみや、はみ出しは印刷方向
にのみ発生し、短絡した素子電極はなかった。対向した
電極の平行直線部分は、100μm形成された。
【0045】[実施例5]図5に示すように、端部50
4,505,506,507が直線でなく凸状の曲線であ
り、直線部分の辺が200μm、幅が150μmの電極
を電極間の中心線に対して線対称の位置に、対向する電
極間の間隔を20μmとして、図10に基づいて説明し
たオフセット印刷により素子電極を形成した。本実施例
においてインキは有機金属からなるPtレジネートペー
ストを用いている。
【0046】ガラス基板上に転移されたインキは約70
℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtからなる素子
電極として利用できる。印刷乾燥後のガラス基板上のイ
ンキ転写厚みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼
成後のPt電極厚みは約1000オングストロームと薄
く形成することができた。
【0047】印刷によるにじみや、はみ出しは印刷方向
にのみ発生し、短絡した素子電極はなかった。対向した
電極の平行直線部分は、200μm形成された。
【0048】[実施例6]図6に示すように、短辺15
0μm×長辺300μmの長方形の電極を電極間の中心
線に対して線対称の位置に、対向する電極間の間隔を2
0μmとして、図10に基づいて説明したオフセット印
刷により素子電極を形成した。本比較例においてインキ
は有機金属からなるPtレジネートペーストを用いてい
る。ガラス基板上に転移されたインキは約70℃の乾燥
と約580℃の焼成によってPtからなる素子電極とし
て利用できる。
【0049】印刷乾燥後のガラス基板上のインキ転写厚
みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼成後のPt
電極厚みは約1000オングストロームと薄く形成する
ことができた。印刷によるにじみや、はみ出しが多少発
生し、短絡した素子電極が0.01%発生した。
【0050】[実施例7]実施例1〜6のようにして形
成した素子電極に対してマトリクス配線を組み合わせ
て、画像形成装置を作成した。以下に本発明に適用され
る画像形成装置の製造方法の概略を図12に基づき説明
する。図12(a)〜(f)には、実施例1のオフセット印
刷によって作製した表面伝導形電子放出素子とマトリッ
クス配線を組み合わせた図を示す。他の実施例について
も同様である。
【0051】図12は本実施例の素子基板の製造行程を
示す上面図である。図12(f)において不図示の青板ガ
ラス基板上に対して、電子放出素子を3個×3個、計9
個のマトリックス状に配線と共に形成した例で示す。本
図において1501は下層印刷配線、1502は下層印
刷配線1501に並列した印刷パッドであり、下層印刷
配線1501と同一行程で印刷金属ペーストの焼成によ
って形成される。
【0052】1503は印刷ガラスペーストの焼成によ
って形成された下層印刷配線に対して直交した短冊状の
絶縁層であり、印刷パッド1502との交差中央部で1
504のコンタクトホールの開口を有している。150
5は上層印刷配線であり、メッキ配線1506の下層と
なるため図面上は露出していない。上層印刷配線150
5は絶縁層1503上の短冊状であり、コンタクトホー
ル1504によって印刷パッド1502と電気的に接続
しており、印刷金属ペーストの焼成によって形成され
る。1507,1508は素子電極であり、下層印刷配
線1501と印刷パッド1502とに各々接続してお
り、レジネートペーストインキのオフセット印刷、焼成
によって形成される。
【0053】素子電極1507,1508は、相互の隣
接部で電極間隔20ミクロン電極幅250ミクロンの形
状を構成している。1509は、電子放出材であるPd
微粒子からなる薄膜であり素子電極1507,1508
および電極間隔に配線形成される。1510はこの電極
間隔部の薄膜部位を示しており、後述する電子放出部と
なる部分である。1506は、メッキ配線であり上層印
刷配線1505上に短冊状でメッキ法によって形成され
る厚み約100ミクロンの金属配線である。
【0054】以下、図12(a)〜(f)に基づいて本素子
基板の製造方法を順に説明する。まず、よく洗浄した青
板ガラスからなる基板上にレジネートペーストインキの
オフセット印刷、焼成によって厚み1000オングスト
ロームのPt素子電極1507,1508をパターン形成
(12(a)参照)した。
【0055】次にAgペーストインキをスクリーン印刷
し、焼成して幅300ミクロン、厚み7ミクロンの下層
印刷配線1501および印刷パッド1502を形成し
た。このとき、配線1501および印刷パッド1502
は素子電極1507,1508と各々電気的に接続(12
(b)参照)される。次いで、ガラスペーストインキをス
クリーン印刷し、焼成して幅500ミクロン厚み約20
ミクロンの絶縁層1503と、開口寸法100ミクロン
角のコンタクトホール1504を形成(12(c)参照)し
た。
【0056】さらに、絶縁層1503上にAgペースト
インキをスクリーン印刷し、焼成して幅300ミクロン
厚み10ミクロンの上層印刷配線1505を形成した。
このときコンタクトホール1504を通じて上層印刷配
線1505と印刷パッド1502は電気的に導通する。
また、後工程のメッキ配線形成によって、コンタクトホ
ールでの充分なステップカバーが実現(12(d)参照)さ
れる。
【0057】次に、薄膜1509を配置したくない部分
に、スパッタ法によりCrを成膜した後、ホトリソエッ
チング法によってCrパターンを作製し、その後、有機
パラジュウム溶液(奥野製薬(株)キャタペーストCCP
4230)を塗布し、焼成してPd微粒子膜を得る。さら
に、Crパターンをリバースエッチして、薄膜1509
を素子電極1507,1508と電極間隔部にパターニ
ング形成(12(e)参照)する。
【0058】次いで、上層印刷配線1505を露出させ
た形にメッキレジストをホトリソグラフィ法により形成
し、上層印刷配線1505に通電して、この部分にCu
の電解メッキを厚み100ミクロン実施する。メッキレ
ジストを剥離することによって素子基板が製造される。
このとき、コンタクトホール1504部分において、C
uメッキ膜は充分にコンタクトホール1504内にも堆
積成長して、印刷パッド1502と上層印刷配線150
5とは充分な電気的導通(12(f)参照)が得られた。
【0059】本素子基板を40cm角基板上に、350
個×350個の電子放出素子をマトリックス状に配置し
てR,G,Bに対応する各蛍光体を有するフェースプレー
トと共に真空外囲器内に配置した。この後、電子放出素
子の通電処理を行った後、本素子基板の上層印刷配線に
は14Vの任意の電圧信号を下層印刷配線には0Vの電
位を順次印加走査しそれ以外の下層印刷配線は7Vの電
位とした。フェースプレートのメタルバックに3kVの
アノード電圧を印加したところ、任意の画像を表示する
ことができた。このときの電子放出素子と蛍光体の位置
ズレによって生ずる蛍光輝点のクロストークはなかっ
た。また、メッキ配線1506の配線抵抗は基板両端部
間で約0.5オーム程度と小さくでき、駆動信号の電圧
降下や遅延を大幅に改善することができた。
【0060】本工程において、印刷配線の印刷焼成前に
素子電極1507,1508を作製する。しかし、この
素子電極は印刷焼成工程を一度経ているため、同様な印
刷配線焼成では素子電極の熱ダメージは発生しなかっ
た。また、下層印刷配線1501と印刷パッド1502
は、基板上の同一形成層であり、素子電極1507,1
508とのコンタクトは素子電極1507,1508が
段差のない基板上で形成され、印刷配線1501と印刷
パッド1502に接続するため途中で断線することはな
かった。ただし、実施例6による素子電極においては未
発光画像部が0.01%発生した。
【0061】[比較例1]図7に示すように、短辺15
0μm×長辺300μmの長方形の電極を電極間の中心
線に対して線対称の位置に、対向する電極間の間隔を2
0μmとして、図10に基づいて説明したオフセット印
刷により素子電極を形成した。ただし、印刷方向703
に示すように電極の対向方向に平行に印刷した。本比較
例において、インキは有機金属からなるPtレジネート
ペーストを用いている。ガラス基板上に転移されたイン
キは約70℃の乾燥と約580℃の焼成によってPtか
らなる素子電極として利用できる。
【0062】印刷乾燥後のガラス基板上のインキ転写厚
みは約2ミクロン程度であった。さらに、焼成後のPt
電極厚みは約1000オングストロームと薄く形成する
ことができた。印刷によるにじみや、はみ出しが発生
し、短絡した素子電極が50%以上発生した。短絡して
いない素子も20μmの電極間隔を得ることができなか
った。本比較例で形成された素子電極について、実施例
7と同様にして画像形成装置を作製したが、まったく画
像表示しなかった。
【0063】
【発明の効果】上記のように本発明においては、画像形
成装置の素子電極をスキージまたはドクターを用いた印
刷法によって形成パターン化する際に、対向する電極と
垂直にスキージまたはドクターを用いた印刷を行うこと
により、電極間の短絡が防止され、さらにスキージまた
はドクターの切れが向上して、必要な平行直線をなす電
極間の間隔が安定し、直線性が向上する。さらに、対向
する電極の配置や形状により、リペアー等の工程を省略
することができ、量産性が向上し、コストダウンが可能
となる等の顕著な効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(実施例1)を示す模式図。
【図2】本発明の実施例(実施例2)を示す模式図。
【図3】本発明の実施例(実施例3)を示す模式図。
【図4】本発明の実施例(実施例4)を示す模式図。
【図5】本発明の実施例(実施例5)を示す模式図。
【図6】本発明の実施例(実施例6)を示す模式図。
【図7】本発明における比較例(比較例1)を示す模式
図。
【図8】典型的な素子構成の一例を示す模式図。
【図9】典型的な素子構成の他の例を示す模式図。
【図10】オフセット印刷工程を示す模式説明図。
【図11】本発明の表面伝導型電子放出素子を示す模式
断面図。
【図12】本発明の実施例(実施例7)を示す模式上面
図。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,701
素子電極 102,202,302,402,502,602,702
素子電極 103,203,303,403,503,603,703
スキージ・ドクターまたは印刷方向 104,204,304,404,504,604,704
端部(先) 105,205,305,405,505,605,705
端部(先) 106,206,306,406,506,606,706
端部(後) 107,207,307,407,507,607,707
端部(後) 108,208,308,408,508,608,708
電極の中心線 1101,1201 絶縁性基板 1102,1103,1202,1203 電子放出部
形成用薄膜 1104,1204 電子放出部を含む薄膜 1105,1205 電子放出部 1301 インキ練り台 1302 版定盤 1303 ワーク定盤 1304 インキロール 1305 凹版 1306 ガラス基板 1307 印刷インキ 1308 ブレード 1309 ブランケット 1310 転移されたインク 1401 絶縁体からなる基板 1402,1403 素子電極 1404 微粒子電子放出材からなる薄膜 1405,1406 印刷配線 1407,1408,1506 メッキ配線 1409 ガラス基板 1410 蛍光体 1411 メタルバック 1412 電子放出素子部 1413 グリッド電極 1501 下層印刷配線 1502 印刷パッド 1503 短冊状の絶縁層 1504 コンタクトホール 1505 上層印刷配線 1507,1508 素子電極 1509 Pd微粒子からなる薄膜 1510 金属配線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に配設される少なくとも一対の電
    極間に電圧を印加することにより電子を発生させ、該基
    板に対向して配設された対向基板上の蛍光体に該電子を
    照射し、該蛍光体を発光せしめることにより画像を形成
    する画像形成装置の製造方法であって、対となる電極の
    対向方向に対して垂直にドクターをかけ、且つ前記対と
    なる電極の対向方向に対して垂直に印刷して電極を形成
    することを特徴とする、画像形成装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記対をなす左右の電極のパターンが、
    先にドクターがかけられる端部と後にドクターがかけら
    れる端部の両方、もしくは後にドクターがかけられる端
    部が、電極の対向方向に垂直な左右の電極の中心線に対
    して線対称にならない位置に電極を形成することを特徴
    とする、請求項1記載の画像形成装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記対をなす左右の電極の、先にドクタ
    ーがかけられる端部と後にドクターがかけられる端部の
    両方、もしくは後にドクターがかけられる端部が、細い
    構造をなすよう形成することを特徴とする、請求項1記
    載の画像形成装置の製造方法。
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