JPH11327355A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11327355A
JPH11327355A JP10133870A JP13387098A JPH11327355A JP H11327355 A JPH11327355 A JP H11327355A JP 10133870 A JP10133870 A JP 10133870A JP 13387098 A JP13387098 A JP 13387098A JP H11327355 A JPH11327355 A JP H11327355A
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JP
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temperature
energy saving
roller
lower roller
warm
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JP10133870A
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Minoru Nakamura
実 仲村
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機の電源投入後、1度も複写処理を行わ
ないまま定着装置が省エネモードに入ると、最初の複写
処理でトナー像の定着ムラが生じる。 【解決手段】 省エネモードに入るかどうかの判定にお
いては、複写機の待機状態が所定の時間継続しているか
どうかだけでなく、定着用上下ローラのウォームアップ
が終了しているかどうかをもチェックする。そして、待
機状態が所定時間継続し、かつ、上下ローラのウォーム
アップが完了して場合にのみ省エネモードに入るように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、待機時間におけ
る電力消費を抑制するために定着ローラ温度を制御する
温度制御手段を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機などの画像形成装置にお
いては、画像形成処理を行わない状態での消費電力を節
約する方法が工夫されてきている。その場合に最も注目
されるのが、記録紙上のトナー像を加熱したローラで熱
圧着して記録紙に定着させる定着装置である。これは、
定着装置においてローラの加熱のために消費される電力
が、画像形成装置全体の消費電力において占める割合が
高いためである。
【0003】定着装置に着目した消費電力節約の技術の
ひとつが、省エネモード(余熱モードとも言われる)で
ある。省エネモードは、電源ONの状態で画像形成処理
が行われない状態(待機状態)が長く続いた場合に設定
され、定着装置のローラの温度を定着処理に必要な温度
(定着温度)よりも低い温度(余熱温度)に保つもので
ある。これによれば、待機状態で装置が消費する電力を
抑制することができる。省エネモードについては、公知
技術として特開平5−323829、特開平8−766
33などが知られる。いずれも、待機状態が任意の時間
継続した場合に省エネモードが設定されることを基本と
し、省エネモードに入るまでの待機時間の長さや余熱温
度の設定を切り替え可能としている。
【0004】ただし、省エネモードの設定方法には、定
着装置の構成に応じていくつかのパターンがありうる。
定着ローラを1つのみ有する定着装置、あるいは、一対
のローラのうち一方のみをヒータで加熱する定着装置で
あれば、当然、この唯一加熱されるローラが省エネモー
ドの対象となる。これに対し、ローラ間の温度差を小さ
くすることで定着ムラ発生を抑制することを目的とし
て、一対のローラの両方を加熱する定着装置では、一方
のローラのみを省エネモードの対象とする場合と両方の
ローラを対象とする場合とが考えられる。
【0005】2つのローラを加熱する定着装置の場合、
下ローラ(トナー像に接しない側のローラ)の温度は上
ローラ(トナー像に接する側のローラ)から大量に熱を
奪わない程度であればよいので、下ローラは上ローラに
比べてヒータの加熱能力は弱く、比較的低い温度に保た
れ、加熱に時間がかかるのが普通である。そのため、2
つのローラを加熱する方式の定着装置で一方のローラの
み省エネモードの対象とする場合は、画質を考慮して、
補助的な役割の下ローラのみを対象とすることが多くな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように上下ローラでそれぞれのヒータの間に加熱能力の
差が大きい定着装置で、下ローラのみ省エネモード制御
を行うと、画像形成装置立ち上げ後一度も画像形成処理
を行わないまま省エネモードに入った場合、立ち上げ後
最初の複写処理での画質が悪くなるという問題が起る可
能性がある。以下、問題の発生の過程を図に従って説明
する。
【0007】図8は、下ローラ温度を省エネ制御する画
像形成装置(複写機)における、立ち上げ(電源ON)
から初回の複写処理実行までの上下ローラ温度の変化を
示すタイムチャートである。この複写機では、上ローラ
のウォームアップ(200℃への加熱)終了後、待機状
態が15分間続けば省エネモードに入り、下ローラの温
度が下げられる。上ローラの定着温度は200℃、下ロ
ーラの定着温度は140℃、下ローラの省エネモード温
度は100℃である。
【0008】複写機の電源投入直後(T0)、定着ローラ
のウォームアップが行われ、上ローラの温度は約5分で
ウォームアップ完了の温度である200℃に到達する
(T2)。そして、その後は、この200℃の温度を保ち
つづける。
【0009】一方、下ローラについては、加熱の目的が
上ローラから大量の熱を奪わないようにすることなの
で、トナー像の定着のために加熱される上ローラに比べ
て弱いヒータが用いられる。そのため、温度上昇に時間
がかかる。上ローラの温度が170℃に達すると(T
1)、予備回転が始まって両ローラが接触するので、上
ローラから伝わる熱で下ローラの温度はいったん急激に
上昇する。しかし、上ローラの温度がウォームアップ完
了温度である200℃に到達すると(T2)、予備回転は
終了して上下ローラは離間する。そして、上ローラから
の熱供給がなくなった下ローラの温度は、周囲に熱を奪
われて急激に下がり、再び下ローラ専用のヒータのみに
よる加熱が始まる。このままであれば、加熱開始から3
0分(T4)で下ローラの温度は140℃に達するはずだ
が、その前に、省エネモードに入っていしまい(T3:上
ローラのウォームアップが終わってから15分後)、そ
れ以降、下ローラの温度は定着温度に達することなく最
高で100℃に抑えられる。
【0010】そして、操作者が複写指示の入力を行った
段階(T5)で下ローラは再加熱される。しかし、それ以
前に下ヒータによって定着温度まで加熱されたことがな
いので、下ローラの周囲の温度は低い。そのため、下ロ
ーラは周囲に熱を奪われて、定着温度である140℃を
保つことができない。その結果、上下ローラの温度差が
大きくなり、上ローラは、下ローラや周囲に熱を奪われ
て、200℃の温度を保てなくなる。こうした上ローラ
の温度変化は定着率の悪化を招き、定着ムラが発生す
る。定着ムラ発生の可能性は、複写枚数が多いほど大き
くなる。
【0011】本発明は上記の課題に鑑み、省エネモード
による電力消費抑制の効果を損なうことなく、立ち上げ
直後に省エネモードが設定された場合でも、最初の複写
処理から良好な画質を得られる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像形成装置は、上下一対の定着ローラ
間にトナー像が転写された転写紙を通過させて熱圧着に
よりトナー像を転写紙に定着して画像形成する画像形成
装置において、前記上下各ローラに挿設された発熱体
と、新たな画像形成までの待機時間が所定時間を越える
と下側ローラの発熱体の発熱量を低減してローラ温度を
定着所要温度よりも低い温度に保持する省エネ制御手段
と、電源投入後の上側ローラウォームアップ完了直後は
前記省エネ制御手段の制御動作を禁止して下側ローラの
発熱体を規定の発熱量で駆動する省エネ禁止制御手段
と、省エネ制御手段の制御が禁止されている間、下側ロ
ーラの温度を監視し、下側ローラ温度が定着所要温度ま
で昇温すると、省エネ制御手段の制御禁止の解除を行う
禁止解除手段とを備えているを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、アナログ式の複写機を例に、図面を参
照しながら説明する。図1は本実施の形態におけるアナ
ログ式の複写機1の全体構成を示す断面図である。
【0014】(複写機1の全体構成)複写機1は、光学
系10、作像系20、定着装置30、給排紙系40など
から構成されている。
【0015】光学系10は、アナログ方式の光学系であ
り、光源Lと第1ミラー111とを搭載した第1走査体
11、第2ミラー121と第3ミラー122とを搭載し
た第2走査体12、第4ミラー13、変倍用レンズ1
4、プラテンガラス15から成る。
【0016】第1走査体11は、プラテンガラス15に
置かれた原稿面の下方を図外の第1駆動装置によって移
動しながら原稿面をスキャンする。すなわち、光源Lか
らの射出された光に対する原稿面からの反射光を、第1
ミラー111が第2走査体12方向に偏向させる。第2
走査体12は、図外の第2駆動装置によって、第1走査
体11に対して1/2の速度で同一方向へ移動される。
これによって、第1、第2走査体11、12が移動して
も、第1走査体11から変倍レンズ14までの光路長は
一定に保たれる。
【0017】変倍レンズ14は、図外の駆動モータによ
って移動させられる。移動させられることにより、変倍
レンズ14と第1ミラー111との光路長が変化し、そ
れによって再生画像の倍率が調整される。第4ミラー1
3は、原稿面からの反射光を感光体ドラム21表面に導
く。
【0018】作像系は、矢印方向に回転駆動可能に指示
された感光体ドラム21の周囲に、イレースランプ2
2、帯電チャージャ23、像間イレースユニット24、
現像装置25、転写チャージャ26、分離チャージャ2
7、クリーナ28が配置される構成である。
【0019】帯電チャージャ23は、回転駆動される感
光体ドラム21を所定の電位に帯電させる。像間イレー
スユニット24は、帯電チャージャ23によって感光体
ドラム21上に負荷された電荷のうち、像形成されない
部分の電荷を露光処理前に除去する。次いで、帯電現像
装置25は、前記光学系によって感光体ドラム21上に
静電潜像が形成された後、感光体ドラム21上の静電潜
像を現像し、トナー像を生成する。転写チャージャ26
は感光体ドラム21上のトナー像を記録紙上に転写させ
る。転写のすんだ記録紙は、分離チャージャ27によっ
て感光体ドラム21から分離され、搬送ベルト48へ送
られる。クリーナ28は記録紙への転写処理後に、感光
体ドラム21上に残留したトナーを掻き落とす。
【0020】給排紙系40は、給紙カセット41,4
2、給紙ローラ43,44、搬送ローラ対45,46、
タイミングローラ対47、搬送ベルト48、排出ローラ
対49、トレイ50により構成される。給紙カセット4
1,42にはサイズの異なる記録紙が収容され、この記
録紙を、給紙ローラ43または44が回転して1枚ずつ
繰り出す。繰り出された記録紙は搬送ローラ対45,4
6によって、あるいは直接、タイミングローラ対47に
向けて送り出される。タイミングローラ対47は、作像
系による転写処理に先立って、記録紙上へのトナー像転
写位置にずれが生じないよう位置調整する。そして、ト
ナー像が記録紙に転写されると、搬送ベルト48が記録
紙を定着装置30に送る。定着まで終えた記録紙は排出
ローラ49によってトレイ50へ排出される。
【0021】定着装置30は、一対のローラを有し、記
録紙上のトナー像をこれらローラによる熱圧着処理で定
着させる。定着装置30の構成と処理内容については、
さらに詳細な内容を以下に示す。
【0022】(定着装置の構成)図2は、定着装置30
の構成を示す斜視図である。定着装置30は、回転駆動
可能に設けられた上ローラ31と、この上ローラ31に
回転可能に圧接された下ローラ33とを中心に、上ヒー
タ32、下ヒータ34、上サーミスタ35、下サーミス
タ36は配置され、さらに図3に示す温度制御回路37
を含んだ構成となっている。
【0023】上ローラ31は、トナー像に直接接触して
これを記録紙に定着させる定着用ローラであり、外周が
熱伝導性のよい金属で形成されている。一方、下ローラ
33は、上ローラ31と記録紙との接触時間が充分に確
保できるようにする加圧ローラであり、外周部材には弾
性部材が用いられる。上ローラ31、下ローラ33は、
搬送されてくる記録紙を挟持して加圧し、トナー像を記
録紙に定着させて排出ローラ49方向に送り出す。
【0024】上ヒータ32、下ヒータ34とは、それぞ
れ上ローラ31、下ローラ33に挿入されるかたちで設
置されており、温度制御回路37のON/OFF制御
(通電/非通電制御)によって温度調節される。上サー
ミスタ35、下サーミスタ36とは、それぞれ上ローラ
31、下ローラ33の表面温度を検出するものであり、
検出した表面温度のデータを温度制御回路37に送出す
る。
【0025】定着装置30には、トナー像が転写された
記録紙が、トナー像の形成された面を上にして搬送され
てくる。上ローラ31、下ローラ33は、それぞれが定
着上ヒータ32、定着下ヒータ34によって加熱されて
定着温度に達している。記録紙は上ローラ31、下ロー
ラ33の間を、両ローラの回転によって矢印a方向に搬
送される。この時、記録紙が上ローラ31、下ローラ3
3のニップ部を通過する際に、トナー像が熱と圧力によ
って記録紙に定着される。
【0026】(制御回路の構成)温度制御回路37は、
定着装置30の定着温度を制御する。その構成と構成各
部の処理内容とを、図面を参照しながら説明する。図3
は、温度制御回路37の構成を示すブロック図である。
【0027】温度制御回路37は、第1CPU371、
第2CPU372、ROM373、RAM374、周期
タイマ375、省エネタイマ376、クロック回路37
7から成る。ROM373には、温度制御用のプログラ
ムが格納されている。
【0028】第1CPU371は、温調上サーミスタ3
5、温調下サーミスタ36のそれぞれから送出されてく
る上ローラ31、下ローラ33の表面温度情報を参照し
ながら、ROM373に格納されている温度制御用プロ
グラムを実行し、上ローラ31、下ローラ33の表面温
度を制御する。第1CPU371は、温度制御にあたっ
て、省エネモードフラグ、上ウォームアップフラグ、下
ウォームアップフラグ、周期タイマ375、省エネタイ
マ376の情報を設定・参照しながら制御処理を実行す
る。これらの情報の意味と設定・参照のタイミングとを
説明する。
【0029】なお、以下の文中においてウォームアップ
とは、複写処理実行に先立っていったんローラ温度を定
着温度にまで上昇させ、ローラ自体やその周囲を暖めて
おくことをいう。
【0030】(省エネモードフラグ設定)省エネモード
フラグは、第1CPU371の内蔵一時メモリ(図示せ
ず)に格納される情報で、下ローラ32の温度を省エネ
温度(100℃)に保つ省エネモードが設定されている
かどうかを示すフラグである。ONであれば省エネモー
ドであることを示す。
【0031】第1CPU371は、立ち上げ直後の省エ
ネモード設定の際には、上ローラのウォームアップが終
了してから待機状態が15分以上継続していることに加
えて、下ローラのウォームアップが終了している場合に
省エネモードフラグをONにする。なお、省エネモード
フラグは、操作者からの操作(複写実行指示など)を第
1CPU371が受け付けたタイミングでOFFにされ
る。
【0032】(上ウォームアップフラグの設定)上ウォ
ームアップフラグは、第1CPU371の内蔵一時メモ
リに格納される情報で、上ローラのウォームアップが終
了したかどうかを示すフラグである。ONであればウォ
ームアップが終了していることを示す。第1CPU37
1は、省エネモードフラグを設定するかどうかの判定の
際に、この上ウォームアップフラグを参照する。
【0033】第1CPU371は、複写機1の電源投入
直後に上ウォームアップフラグをOFFにして、最初に
上ローラの温度が200℃に達した時点で上ウォームア
ップフラグをONとする。いったんONになった上ウォ
ームアップフラグは、複写機1の電源が落とされるまで
OFFになることはない。
【0034】(下ウォームアップフラグの設定)下ウォ
ームアップフラグは、第1CPU371の内蔵一時メモ
リに格納される情報で、下ローラのウォームアップが終
了したかどうかを示すフラグである。ONであれば下ロ
ーラ33のウォームアップが終了していることを示す。
第1CPU371は、省エネモードフラグを設定するか
どうかの判定の際に、この下ウォームアップフラグを参
照する。
【0035】第1CPU371は、下ローラ33の温度
が下ヒータ34による加熱で140℃に達した時点で下
ウォームアップフラグをONとする。下ローラ33の温
度は、予備回転時、一時的に上ローラ31からの熱伝導
によって140℃を越える場合もあるので(図8ではT3
以降の1分間弱)、これを下ヒータ34による加熱と区
別する必要がある。そのために、第1CPU371は省
エネタイマ376の値も併せて参照し、上ローラ31ウ
ォームアップ終了直後の1分間は下ローラ33温度が1
40℃を越えていても下ウォームアップフラグはONに
しないようにする。いったんONに設定された下ウォー
ムアップフラグは、複写機1の電源が落とされるまでO
FFになることはない。
【0036】(周期タイマの制御)第1CPU371
は、操作者からの複写処理指示の有無(複写機が待機状
態かどうか)をチェックし、その結果に従って、省エネ
タイマ376、上ウォームアップフラグ、下ウォームア
ップフラグ、省エネモードフラグの情報を更新し、更新
後の情報に応じて上下ローラ31,33の温度を制御す
るまでの処理を1サイクルとして、この1サイクル分の
処理を一定周期で繰り返す。この一定周期をクロック装
置377が発生させるクロック信号に応じて計測するの
が周期タイマ375である。
【0037】第1CPU371は1サイクル分の処理を
開始する際に周期タイマの値を0にし、1サイクルの処
理を終えた後、周期タイマ375の値を参照する。そこ
で、所定時間が経過していれば、周期タイマ375の値
を0に戻して、次のサイクルの処理にかかる。
【0038】(省エネタイマの制御)省エネタイマ37
6は、第1CPU371が省エネモードフラグをON/
OFFする際の判定で参照される複写機1の待機時間長
をクロック装置377のクロック信号をもとに計測す
る。
【0039】第1CPU371は、上ローラ31のウォ
ームアップ終了(上ウォームアップフラグがONとなっ
た)時点、または、複写処理実行終了時点で省エネタイ
マ376を起動して待機時間長計測を開始させる。そし
て、第1CPU371は、操作者からの複写実行指示を
受け付けた時点で省エネタイマ376を停止させ、その
値を0に戻す。
【0040】(ローラ温度の制御)図4は、本実施の形
態における上ローラ31、下ローラ33の表面温度の変
化を示す図である。以下、この図に従って第1CPU3
71による温度制御処理を説明する。
【0041】第1CPU371は、複写機1の電源が投
入されると処理を開始し(t0)、先ず上下ヒータ32,3
4を起動して上下ローラ31,33の加熱を開始する。
上ローラ31の温度が170℃に達するころ(t1)、第1
CPU371は上下ローラ31,33を予備回転させ
る。これによって上下ローラ31,33は接触し、上ロ
ーラ31から下ローラ33へ熱が移動するので、上ロー
ラ31の温度上昇の勢いは鈍る一方、下ローラ33の温
度は急速に上昇する。
【0042】上ローラ31の温度が200℃に達すると
(t2)、第1CPU371は上ウォームアップフラグを
ONにするとともに、上ヒータ32を保温制御して上ロ
ーラ31の温度を200℃に保つようにする。そして、
第1CPU371は省エネタイマ376を起動させる。
なお、ここで予備回転は終わって上下ローラ31,33
は離間し、下ローラ33は上ローラ31からの熱供給を
失って温度が低下する。
【0043】この時点(t2)から15分経過後(t3)、
省エネタイマ376の計測する待機時間長が15分にな
ると、第1CPU371は、下ウォームアップフラグを
参照して、省エネモードを設定してよいか判断する。下
ローラの温度はこの時点(t3)でまだ80℃であり、下
ウォームアップフラグはOFFのままである。つまり、
下ローラ33のウォームアップは完了しておらず、その
周囲も暖まっていないということなので、第1CPU3
71は省エネフラグをONにすることはせず、継続して
下ローラ33を加熱しながら温度を一定周期で監視す
る。
【0044】t3の時点から更に10分後(t4)、下ローラ
33の温度が140℃に達し、ここで第1CPU371
は下ウォームアップフラグをONにする。すでに待機時
間長は15分を越えているので、この時点で「待機時間
が15分以上」および「下ローラ33がウォームアップ
済み」という省エネモード設定の2つの条件が充たされ
たことになり、第1CPU371は省エネモードフラグ
をONにする。それと共に、第1CPU371は下ヒー
タ34を制御して、下ローラの温度を100℃まで落と
すようにする。省エネモードが設定されて(t4)から5分
後に(t5)、下ローラ33の温度は100℃になり、ここ
で第1CPU371は、下ローラ33の温度を100℃
に保つように下ヒータ34の制御を切りかえる。
【0045】そして、省エネモード設定(t4)から10分
経過したところで(t6)、第1CPU371は操作者から
の複写処理実行指示を受け付ける。すると、第1CPU
371は省エネモード関連の情報を初期化する(省エネ
フラグをOFFに、省エネタイマは停止のうえ値を0に
する)とともに、下ヒータ34を加熱制御して、下ロー
ラ33の温度を140℃に上げさせる。下ローラ33の
ウォームアップは完了しているので、下ローラ33の温
度はすぐに140℃に達し、しかも周囲が暖まっている
ので140℃の温度を安定して保つことができる。よっ
て上ローラ31の温度も200℃に安定し、定着ムラは
発生しにくい。
【0046】(制御回路の動作)上記の構成を有する制
御回路37について、その動作をフローチャートに従っ
て以下に説明する。
【0047】 メインルーチン 図5は、制御回路37のメインルーチンの動作を示すフ
ローチャートである。メインルーチンは、第1CPU3
71が所定時間周期で、省エネモードの設定/解除およ
び上下ローラの温度調整、そして操作者の指定がある場
合には複写用処理、を行うものである。
【0048】複写機1の電源が投入されると、第1CP
U371が起動し、省エネモード関連情報の初期処理を
行う。(S501)。次いで、第1CPU371は、周
期タイマ375を初期化のうえ起動する(S502)。
周期タイマ375は、ローラ温度を調整のために監視す
る周期を管理するものである。
【0049】そして、第1CPU371は、操作者によ
る指示入力があったかどうかをチェックし、指示があれ
ば(S503:Yes)、指示内容をRAM374に格納す
るとともに、第2CPU372に指示して、この指示内
容や装置の状態を示す情報を複写機1上の操作パネル
(図示せず)に表示させる(S504)。さらに、第1
CPU371は、省エネモードの設定/解除を行う省エ
ネモードルーチンを実行する(S505)。省エネモー
ドルーチンの詳細な処理内容は後述する。
【0050】次に、第1CPU371は、ローラ温度や
省エネモードの状態に応じてローラ加熱処理を行う温度
調整ルーチンを実行する(S506)。温度調節ルーチ
ンの詳細な処理内容は後述するそして、第1CPU37
1は、操作者からの指示が複写処理実行であった場合
(S507:Yes)、複写用の処理を実行する(S50
8)。
【0051】以上の処理を終えると、第1CPU371
は周期タイマ375の値をチェックし、所定時間経過し
ていた場合には(S509:Yes)、ステップS502に
戻ってそれ以降の処理を繰り返し、所定時間が経過して
いなかった場合には(S509:No)、所定時間経過ま
で待ってからステップS502に戻る。
【0052】 省エネモードルーチン 図6は、制御回路37の省エネモードルーチンの動作を
示すフローチャートである。
【0053】省エネモードルーチンにおいて、先ず第1
CPU371は、操作者から複写処理実行指示を受けて
いるかどうかを判定し、複写指示を受けていれば(S6
01:Yes)、省エネモードに関連する情報を初期化(省
エネタイマ376の計測処理を停止させてその値を0に
戻し、省エネフラグをOFFにする)したうえで、メイ
ンルーチンに戻る(S613)。
【0054】第1CPU371は、次いで、上下ローラ
31,33のウォームアップ終了の判定を行う。上ウォ
ームアップフラグ382がOFF(ウォームアップがす
んでいない状態)かどうか調べ、OFFであれば上ロー
ラ31の温度を上サーミスタ35でチェックする。温度
が200℃以上に達していれば(S602:Yes)、ウォ
ームアップ終了として上ウォームアップフラグ382を
ONにする(S603)。さらに、下ウォームアップフ
ラグがOFFかどうか調べ、OFFであれば下サーミス
タ36によって下ローラ33の温度をチェックする。温
度が140℃以上に達しており、しかも上ローラ31の
ウォームアップ終了から1分以上経過していれば(省エ
ネタイマ376の値で判定)(S604:Yes)、ウォー
ムアップ終了として下ウォームアップフラグ383をO
Nにする(S605)。
【0055】次に、第1CPU371は、上ウォームア
ップフラグを参照して、上ローラ31のウォームアップ
が終了しているかをチェックし、ウォームアップがまだ
であれば(S606:No)、メインルーチンに戻る。上
ローラ31のウォームアップが終わっていれば(S60
6:Yes)、省エネタイマ376をチェックする。省エネ
タイマ376が計測を行っていなければ(直前に複写処
理指示を受けて停止させられていたら)(S607:N
o)、計測を開始させる(S608)。
【0056】次いで、省エネタイマ376の値と下ウォ
ームアップフラグとをチェックし、待機時間長が15分
以上であり(S609:Yes)、しかも、下ローラ33の
ウォームアップが終わっていれば(S610:Yes)、省
エネフラグをONにする(S611)。そして、第2C
PU372に対して操作パネル上のLED表示を消灯さ
せ(S612)、メインルーチンに戻る。
【0057】以上の処理によって、省エネモードは待機
時間が15分を越えたかどうかだけでなく、上下ローラ
ともにウォームアップが終わっているかをもとに設定さ
れるので、下ローラのウォームアップ完了以前に下ロー
ラの周辺が低い温度のまま省エネモードに入ることはな
くなる。
【0058】 温度調整ルーチン 図7は、制御回路37の温度調整ルーチンの動作を示す
フローチャートである。温度調節ルーチンにおいて、第
1CPU371は、省エネモードフラグ381を参照し
ながら上下ローラ31,33の温度調整(上下ヒータ3
2,34のON/OFF制御)を行う。(以下、ヒータ
を「ON状態に」、という表現をする場合には、「OF
FだったヒータをONにする」と「もとからONだった
ヒータをONのままにしておく」という2通りの状況が
ある。「OFF状態に」という表現も同様である。)
【0059】先ず、第1CPU371は上ローラ31の
表面温度を上サーミスタ35でチェックし、200℃を
越えていれば(S701:Yes)、上ヒータ33をOFF
状態に(S702)、200℃以下ならON状態にする
(S703)。
【0060】次に、第1CPU371は省エネモードフ
ラグと下サーミスタ36が計測する下ローラ32の表面
温度とを参照して、下ローラ33の温度を調整する。省
エネモードフラグがOFFの場合(S704:No)、第
1CPU371は、下ローラ33の温度を定着温度であ
る140℃に保つ。つまり、下ローラ33の温度が14
0℃を越えていれば(S708:Yes)、下ヒータ34を
OFF状態にし(S709)、140℃以下なら(S7
08:No)、ON状態にする(S710)。一方、省エ
ネモードフラグがONの場合(S704:Yes)、第1C
PU371は、下ローラ33の温度を省エネ温度である
100℃に保つ。下ローラ33の温度が100℃を越え
ていれば(S705:Yes)、下ヒータ34をOFF状態
にし(S706)、100℃以下なら(S705:N
o)、ON状態にする(S707)。
【0061】これによって、上ローラ31の温度は省エ
ネモードか否かに関わりなく200℃前後に保たれる。
そして、下ローラ33の温度は、省エネモードならば1
00℃前後に、省エネモードでなければ140℃前後に
保たれる。
【0062】以上の説明から明らかなように、本実施の
形態では、下ローラ33のウォームアップが完了しない
うちに複写機1が省エネモードに入ることはない。よっ
て、複写機1が電源投入直後に省エネモードに入る場合
でも、すでに下ローラ33とその周囲は暖まっているの
で、最初の複写処理でも定着ムラも起りにくい。
【0063】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の画像形成
装置は、待機時間が所定時間を越えると下側ローラの発
熱体の発熱量を低減してローラ温度を定着所要温度より
も低い温度に保持する省エネ制御を、下側ローラ温度が
定着所要温度に昇温するまで禁止するという特徴を有し
ているので、省エネモードによる消費電力抑制の効果を
損なうことなく、しかも、電源投入直後はウォームアッ
プが完了するまで省エネモードに入らないので、最初の
複写処理から定着ムラのないが画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態における複写機の構
成を示す概略断面図である。
【図2】 上記複写機における定着装置の構成を示す斜
視図である。
【図3】 上記定着装置におけるローラ温度制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】 上記定着装置における上下ローラの温度変化
を示すタイムチャート図である。
【図5】 上記温度制御回路の温度調整処理におけるメ
インルーチンでの動作を示すフローチャート図である。
【図6】 上記温度制御回路の温度調整処理における省
エネモードルーチンでの動作を示すフローチャート図で
ある。
【図7】 上記温度制御回路の温度調整処理における温
度調整ルーチンでの動作を示すフローチャート図であ
る。
【図8】 従来の定着装置における上下ローラの温度変
化の一例を示すタイムチャート図である。
【符合の説明】
1 複写機 30 定着装置 31 上ローラ 32 上ヒータ 33 下ローラ 34 下ヒータ 37 温度制御回路 371 第1CPU 376 省エネタイマ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の定着ローラ間にトナー像が転
    写された転写紙を通過させて熱圧着によりトナー像を転
    写紙に定着して画像形成する画像形成装置において、 前記上下各ローラに挿設された発熱体と、 待機時間が所定時間を越えると下側ローラの発熱体の発
    熱量を低減してローラ温度を定着温度よりも低い一定の
    低温度域で保持する省エネ制御手段と、 電源投入後の上側ローラウォームアップ完了直後は前記
    省エネ制御手段の制御動作を禁止して下側ローラの発熱
    体を規定の発熱量で駆動する省エネ禁止制御手段と、 省エネ制御手段の制御が禁止されている間、下側ローラ
    の温度を監視し、下側ローラ温度が定着所要温度まで昇
    温すると、省エネ制御手段の制御禁止の解除を行う禁止
    解除手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013178486A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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JP2013178486A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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