JPH1132693A - トウモロコシ蛋白質の酵素分解物およびその製造方法 - Google Patents

トウモロコシ蛋白質の酵素分解物およびその製造方法

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JPH1132693A
JPH1132693A JP9211215A JP21121597A JPH1132693A JP H1132693 A JPH1132693 A JP H1132693A JP 9211215 A JP9211215 A JP 9211215A JP 21121597 A JP21121597 A JP 21121597A JP H1132693 A JPH1132693 A JP H1132693A
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solution
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zein
corn protein
water
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JP9211215A
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Yukio Furuichi
幸生 古市
Itsuhito Umekawa
逸人 梅川
Masahiko Shibata
雅彦 柴田
Kazumasa Suzuki
一正 鈴木
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SANEI TOKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高血圧予防効果を有し、かつ、脳卒中に対し
ても十分な予防効果を有し、回収率が高いペプチドを提
供する。 【解決手段】 トウモロコシ蛋白質ゼインを、酸エタノ
ール溶液を用いて脱アミド処理して溶解性を高め、プロ
テアーゼにより限定分解すると、高回収率で酵素分解物
が得られ、高血圧予防効果に加え脳卒中予防効果が認め
られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、食品および健康食品に利用でき
るトウモロコシ蛋白質の蛋白質分解酵素による分解物お
よびその製造方法に関し、詳細には高血圧症および脳卒
中予防効果を有するトウモロコシ蛋白質分解物およびそ
の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0004】動物性および植物性蛋白質を分解して得ら
れるペプチドには、高血圧予防効果のあることが多数報
告されている。トウモロコシ蛋白質であるゼインの酵素
分解物にもアンギオテンシン1変換酵素を阻害し、血圧
上昇を抑制する効果があることがよく知られている。ゼ
インは、疎水性アミノ酸が豊富な蛋白質であり、従って
中性付近の水には溶解し難く、含水エタノールもしくは
酸性およびアルカリ性の水溶液にのみ溶解する。このた
め、従来、ゼインから高血圧予防ペプチドを得るために
は、ゼインを水に懸濁ないし分散して酸性もしくはアル
カリ性条件下で加熱処理もしくは酵素処理することによ
っていたが、懸濁や分散状態での化学反応や酵素反応で
は、ゼインに対するペプチドの回収率が低く、よって製
造コストも高いものとなっていた。そこで、特開平8−
245694号公報に記載されているように、ゼインを
尿素−アンモニア溶液に溶解して変性させ酵素分解を受
けやすい状態にしてゲルろ過により尿素除去したのち酵
素分解することにより、高血圧予防ペプチドの回収率を
上げ得る方法が提案されている。しかし、該特開平8−
245694号公報に記載されている方法により得られ
たペプチドでは、高血圧症の患者が最も恐れている脳卒
中に対する予防効果が低く十分でない。脳卒中は、発症
すると半身不随もしくは死亡することも多く、三大生活
習慣病(成人病)のひとつとされている。従って、高血
圧予防効果を有し、かつ、脳卒中に対しても十分な予防
効果を有し、回収率が高いペプチドを得ることが望まれ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明者らは、これら問題点を解決するた
めに鋭意検討した結果、食品や健康食品に利用可能な高
血圧予防および脳卒中予防効果も合わせもつペプチドを
高回収率で得られる方法を見いだした。
【0007】即ち、本発明の課題を解決するための手段
は、下記のとおりである。第1に、トウモロコシ蛋白質
ゼインを、酸エタノール溶液を用いて脱アミド処理して
溶解性を高め、プロテアーゼにより限定分解して得られ
る、高血圧症および脳卒中予防効果を有する、トウモロ
コシ蛋白質の酵素分解物。第2に、トウモロコシ蛋白質
ゼインを、酸エタノール溶液を用いて脱アミド処理して
溶解性を高め、プロテアーゼにより限定分解することで
製造する、高血圧症および脳卒中予防効果を有する、ト
ウモロコシ蛋白質の酵素分解物の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】次に、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明に使用するトウモロコシ蛋白質は、
市販の試薬ゼインを用いてもよいが、コーンスターチ製
造工程副産物として得られるコーングルテンミールから
含水エタノールにより抽出して得たゼインを使用するこ
ともできる。トウモロコシ蛋白質ゼインを酸エタノール
溶液で脱アミド処理する場合には、ゼインもしくは脱脂
ゼイン1Kgに対してエタノールを5〜80リットル加
えて分散させ、更に水を10リットル加えて完全に溶解
するこにより実施するが、この場合エタノール量は15
〜25リットルが好ましい。トウモロコシ蛋白質を含水
エタノールで完全に溶解した後、酸で脱アミド処理する
が、終濃度で0.01〜3.2V/V%の塩酸を用いる
ことが好ましく、0.2〜0.7V/V%の塩酸濃度の
ものがより好ましい。脱アミド処理の温度条件は、40
〜80℃、好ましくは50〜60℃とする。また、処理
時間は、4〜24時間、好ましくは4〜6時間とする。
脱アミド処理を終了するには、酸で脱アミド処理した溶
液をイオン交換樹脂を用いて脱酸処理したのち噴霧乾燥
してもよいが、酸で脱アミド処理した溶液を水に投入し
てエタノールおよび酸濃度を下げて行うこともできる。
水への投入は、脱アミド処理後すぐにでもよいが、好ま
しくは室温に冷却したのち、脱アミド処理液の2〜5倍
容量の常温水に攪拌しながら投入して沈殿させる。沈殿
を完了させてのち沈殿の水洗を行うが、水洗は遠心分
離、ろ過、フィルタープレスなどにより行うことができ
る。
【0011】得られた沈殿もしくは噴霧乾燥品100g
に対して水2リットルを加えて懸濁し、アルカリ溶液を
用いてpH7〜9に調整し、アルカリプロテアーゼを用
いて酵素反応を行い、限定分解する。この場合、沈殿も
しくは噴霧乾燥品100gに対して加える水は2〜3リ
ットルが好ましい。アルカリプロテアーゼとしては、プ
ロレザー(商品名、天野製薬株式会社製、Bacill
us sp.が起源のプロテアーゼ)の使用が好まし
く、基質に対して1/50〜1/100量用いる。限定
分解の際の反応温度は、40〜60℃が好ましい。反応
時間は、2時間以上が好ましい。反応の停止は、酵素反
応液を90℃以上に加熱して行う。また、塩の除去には
イオン交換樹脂、透析なども用いることができるが、p
H調整にアンモニア水を用いると後の工程で減圧濃縮な
どにより容易に除去できるので好ましい。
【0012】含有する塩を除去した後に行う酵素反応液
の乾燥は、凍結乾燥、噴霧乾燥、ドラムドライ、温風乾
燥、風乾などにより行うことができる。本発明により得
られたトウモロコシ蛋白質の酵素分解物は、試験管を用
いたインビトロ試験によりアンギオテンシン1 変換酵
素阻害活性を有するばかりでなく、脳卒中易発症性自然
高血圧発症(SHRSP)ラットの試験において脳卒中
を予防し、延命効果を有することがわかった。
【0013】
【実施例】
【0014】以下に実施例、試験例を示すことにより本
発明をより明確に説明する。実施例1,2のようにして
本発明に係るトウモロコシ蛋白質の酵素分解物を得た。
【0015】
【実施例1】
【0016】コーングルテンミールをヘキサン:エタノ
ール(1:1)で脱脂操作3回実施したのち風乾したも
の9.1Kgに、54.6リットルの70%エタノール
を加えて、時々攪拌しながら60℃で6時間インキュベ
ートした。この溶液を室温に冷却したのち遠心分離によ
り抽出残渣を除去し、44リットル(固形分3060g
含む)のゼイン抽出液を得た。該ゼイン抽出液に、濃塩
酸2.7リットルおよび水4.4リットルを混合した塩
酸溶液(塩酸濃度13%)を加え、55℃で5時間とき
どき攪拌しながら脱アミド処理をおこなった。脱アミド
処理後のゼイン抽出液を、強塩基性イオン交換樹脂MS
A−1(ダウエックス)OH- 型を詰めたイオン交換カ
ラムに通し、pH約7以上の分画を採取し、噴霧乾燥し
て脱アミドゼインサンプル(DAZ)を2530g得
た。このうち2250gのDAZを、水67.5リット
ルに分散させ、濃アンモニア水でpH9に調整した。こ
の溶液中へ、水500mlに溶解したプロレザー(商品
名、天野製薬株式会社製、Bacillus sp.が
起源のプロテアーゼ)22.5gを加え、濃アンモニア
水でpH9を維持しながら50℃で2時間酵素反応させ
たのち、蒸気を吹き込み90℃以上で30分間加温し酵
素失活させたのち、エバポレーターで減圧濃縮してアン
モニアを除去しpH約7とした。この溶液を凍結乾燥し
て本発明品1(DAプロレザー1)を得た。ここで、コ
ーングルテンミールに対する固形分回収率は12.4%
であった。
【0017】
【実施例2】
【0018】コーングルテンミール300gに3リット
ルの70%エタノール溶液を加え、60℃で6時間イン
キュベートしてゼイン抽出液を得た。ゼイン抽出液を室
温に冷却したのち、このゼイン抽出溶液をろ布でろ過
し、固形分濃度3.5W/V%の溶液2.6リットルを
得た。得られた溶液に260mlの20V/V%塩酸溶
液を加え、55℃で5時間ときどき攪拌しながら脱アミ
ド処理をおこなった。この脱アミド処理溶液を氷水で冷
却したのち、激しく攪拌した倍容量(5.6リットル
)の氷水中に投入し白濁溶液を得た。この白濁溶液を
一晩4℃に放置して十分沈殿を生成させたのち、ヌッチ
ェを用いて減圧ろ過により沈殿を得た。この沈殿を2リ
ットルの水に懸濁し、濃アンモニア水を用いてpH9に
調整したのち2.2gのプロレザー(商品名、天野製薬
株式会社製、Bacillussp.が起源のプロテア
ーゼ)を少量の水に溶解して添加し、5時間の酵素反応
をさせた後に、弱酸性カチオン交換樹脂アンバーライト
IRC−50(オルガノ株式会社製)H+ 型163g
(湿重量)を加えてアンモニウムイオンを除去し、90
℃以上で30分間加温後、減圧ろ過により沈殿除去した
のち上清を噴霧乾燥して本発明品2(DAプロレザー
2)を得た。ここで、コーングルテンミールに対する固
形分回収率は27%であった。
【0019】
【試験例1】
【0020】実施例1で得られた脱アミド処理済みのサ
ンプル(DAZ)について、脱アミド率を測定した。2
00mgの脱アミド処理済みのDAZおよびゼインを、
各々100mlのメスフラスコにとり、2規定塩酸及び
30%酢酸混合溶液に懸濁したのち同溶液でメスアップ
した。この懸濁液を一定量だけアンプルにとり、減圧下
密封し、107℃で2時間加水分解した。この加水分解
液1mlを、コンウェイ型拡散ユニットの側室に入れ、
デシケーター中で減圧乾固した。ここで、側室にはホウ
酸緩衝液(15gのホウ酸/100mlの2規定水酸化
カリウム)1mlおよび40%水酸化カリウム溶液2m
lを入れ、内室には0.02規定硫酸溶液1mlを入
れ、蓋をして2時間放置した。放置後、硫酸溶液中に吸
収されたアンモニア量をインドフェノール比色法により
定量した。すなわち、10ml試験管に内室中の硫酸溶
液0.5ml,N基準液(2mM硫酸アンモニウム溶
液)0.5mlをそれぞれとり、各々に5%フェノール
溶液2ml、10%炭酸水素ナトリウム溶液1ml、次
亜塩素酸ナトリウム溶液(アンチフォルミン2容+1
0.6g/100ml炭酸ナトリウム溶液1容混液)1
mlを順に加え、30分間放置後、水で全量10mlと
してλ=620nmで吸光度を測定した。そして、次の
式により脱アミド率を算出した。 ・脱アミド率(%)=(ゼイン加水分解によるアンモニ
ア量−脱アミド処理サンプル加水分解によるアンモニア
量)×100/ゼイン加水分解によるアンモニア量 その結果、DAZの脱アミド率は、33%であった。
【0021】
【試験例2】
【0022】実施例1で得られた本発明品1(DAプロ
レザー1)及び実施例2で得られた本発明品2(DAプ
ロレザー2)の高血圧予防効果を、血圧上昇に関与する
酵素として知られているアンギオテンシン1変換酵素の
阻害活性に関するIC50値をACEキット(シグマ社)
を用いて各々測定し、指標とすることで調べた。測定
は、次のように行った。まず、本発明品(DAプロレザ
ー)の溶液(1mg/ml〜1μg/ml)25μl
に、ACE溶液(ACEキャリブレータ1バイヤルを水
1mlで溶解したもの)50μlを加え、37℃で10
分間プレインキュベーションした後に、基質溶液[1
2.5mMのHIPPURYL−HIS−LEUのホウ
酸緩衝液(M/20ホウ酸ナトリウムとM/5ホウ酸を
混合しpH8.3としたもので1M塩化ナトリウムを含
むもの)溶液]50μlを加えて、37℃で1時間イン
キュベートした。そして、インキュベート後の溶液に、
0.5規定塩酸125μl加えて5分間放置し、酵素反
応を停止させた後に、酢酸エチル750μl加えてボル
テックスミキサーで攪拌した後に遠心分離し、上清25
0μlを別の容器にとり減圧乾固した。これに、1M塩
化ナトリウム溶液1.5ml加えて、λ=228nmで
吸光度を測定し、次式により阻害率(%)を計算し、5
0%阻害する本発明品濃度をIC50として求めた。 ・阻害率(%)={(対照の吸光度−ブランクの吸光
度)−(本発明品の吸光度−ブランクの吸光度)}×1
00/(対照の吸光度−ブランクの吸光度) ここで、対照は本発明品の代わりに水を入れて操作した
ものを示し、ブランクは本発明品の代わりに水を入れる
と共に、ACE溶液と同時に塩酸溶液を加えて操作した
ものを示している。その結果、本発明品1(DAプロレ
ザー1)のIC50値(μg/ml)は350であり、本
発明品2(DAプロレザー2)のIC50値(μg/m
l)は265であった。従って、本発明品は、インビト
ロ試験において十分な高血圧予防効果を有することが確
認された。
【0023】
【試験例3】
【0024】実施例1で得られた本発明品1(DAプロ
レザー1)を、SHRSP(脳卒中易発症性高血圧自然
発症)ラットに30日間経口摂取させ、血圧に及ぼす影
響を検討した。すなわち、試験区として、実施例1で得
られた本発明品1(DAプロレザー1)0.25kg
を、高血圧を発病させる市販の飼料であるSP飼料粉末
4.75kgと混合して5kgとし、SHRSP(脳卒
中易発症性高血圧自然発症)ラットに30日間経口摂取
した。また、対照区として、SP飼料粉末5kgを試験
区と同様に30日間経口摂取した。各区は、9週齢の雄
性SHRSPラットを1群5匹に分けて、個別ケージに
て飼育し、飲料水および飼料は自由摂取とし、ラットの
体重・飼料摂取量・血圧を毎日測定し、各区毎に平均値
を求めた。なお、血圧測定はTail−Cuff法によ
って実施した。その結果、試験区は、試験開始時の体重
が256.4g、試験終了時の体重が239.8gであ
り、飼料摂取量は168g/kg体重であった。これに
対し、対照区は、試験開始時の体重が254.8g、試
験終了時の体重が253.3gであり、飼料摂取量は1
57g/kg体重であった。また、試験区及び対照区に
おける投与日数に対する血圧の変化を表すグラフを図1
に示した。図1によると、本発明品1(DAプロレザー
1)による試験区は、投与20日過ぎに、血圧の上昇が
抑制されていることが確認できる。
【0025】
【試験例4】
【0026】実施例1で得られた本発明品1(DAプロ
レザー1)を、SHRSPラットに120日間経口摂取
させ、延命効果を検討した。すなわち、試験区として、
実施例1で得られた本発明品1(DAプロレザー1)
0.25kgを、高血圧を発病させる市販の飼料である
SP飼料粉末4.75kgと混合して5kgとし、SH
RSP(脳卒中易発症性高血圧自然発症)ラットに12
0日間経口摂取した。また、対照区1として、SP飼料
粉末5kgを試験区と同様に120日間経口摂取した。
さらに、対照区2として、特開平8−245694号公
報に記載されているように、ゼインを尿素−アンモニア
溶液に溶解変性させて、ゲルろ過したのち酵素分解する
ことで製造したペプチド(以下、FZ−05と略称す
る)0.25kgを、SP飼料粉末4.75kgと混合
して5kgとし、試験区と同様に120日間経口摂取し
た。各区は、8週齢の雄性SHRSPラットを1群5匹
に分けて、個別ケージにて飼育し、飲料水および飼料は
自由摂取とし、飼料摂取量・動物の体重・動物の観察を
実施した。そして、各区における投与日数に対する生存
率の変化を表すグラフを、図2に示した。その結果、本
発明品1(DAプロレザー1)投与の試験区では、試験
開始後100日でも5匹中3匹が生存し、120日で5
匹とも死亡したが、SP飼料粉末投与の対照区1では試
験開始後85日で5匹とも死亡し、FZ−05投与の対
照区2では、試験開始後90日で5匹とも死亡したま
た、死亡した動物の脳を含む主要臓器を病理組織学的観
察を行なうことで、死亡時における脳出血の有無を観察
し、延命効果が脳卒中予防によるものか検討した。その
結果、病理組織学的観察では、対照区に脳出血が認めら
れたが、試験区では脳出血が有意に低かった。従って、
本発明品1(DAプロレザー1)による試験区は、脳卒
中に対しても十分な予防効果を有し、延命効果を有する
ことが確認された。
【0027】
【発明の効果】
【0028】本発明によれば、高血圧予防効果を有し、
かつ、脳卒中に対しても十分な予防効果を有し、回収率
が高いペプチドを得ることができる。さらに、本発明に
係るトウモロコシ蛋白質の酵素分解物は、高血圧症患者
およびその予備軍の人々の高血圧発症予防のためだけで
なく、日本人の三大生活習慣病(成人病)のひとつであ
る脳卒中予防に十分な効果を有する健康食品としての可
能性を見いだすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】投与日数に対する血圧の変化を表すグラフ
【図2】投与日数に対する生存率の変化を表すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 38/00 ABN A61K 37/18 ABN ABU ABU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トウモロコシ蛋白質ゼインを、酸エタノ
    ール溶液を用いて脱アミド処理して溶解性を高め、プロ
    テアーゼにより限定分解して得られる、高血圧症および
    脳卒中予防効果を有する、トウモロコシ蛋白質の酵素分
    解物。
  2. 【請求項2】 トウモロコシ蛋白質ゼインを、酸エタノ
    ール溶液を用いて脱アミド処理して溶解性を高め、プロ
    テアーゼにより限定分解することで製造する、高血圧症
    および脳卒中予防効果を有する、トウモロコシ蛋白質の
    酵素分解物の製造方法。
JP9211215A 1997-07-23 1997-07-23 トウモロコシ蛋白質の酵素分解物およびその製造方法 Pending JPH1132693A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7887868B2 (en) 2004-11-12 2011-02-15 Kao Corporation Liquid seasoning
JP2011045342A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Cosmo Shokuhin Kk ポテトペプチド混合物の製造方法
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