JPH11326770A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

共焦点顕微鏡

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JPH11326770A
JPH11326770A JP10135169A JP13516998A JPH11326770A JP H11326770 A JPH11326770 A JP H11326770A JP 10135169 A JP10135169 A JP 10135169A JP 13516998 A JP13516998 A JP 13516998A JP H11326770 A JPH11326770 A JP H11326770A
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signal
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pinhole
imaging
disk
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    • G02B21/0044Scanning details, e.g. scanning stages moving apertures, e.g. Nipkow disks, rotating lens arrays

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ディスクのスキャンむらを解消
し、明暗の縞の発生を回避した撮像画面を得ることがで
きる共焦点顕微鏡を提供する。 【解決手段】複数のピンホールを有するピンホールディ
スク21を回転させながら、ピンホールを通した試料面
の共焦点像をCCDカメラ26で撮像し、垂直同期信号
抽出回路27によりCCDカメラ26の映像信号より垂
直同期信号を抽出するとともに、ピンホールディスク2
1の回転状態を光検出素子24により検出し、これら垂
直同期信号抽出回路27の垂直同期信号の位相と光検出
素子24の検出信号の位相を位相同期回路25にて同期
させつつピンホールディスク21の駆動用モータ22を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の微小構造や
三次元構造の形状を観察・測定するのに用いられる共焦
点顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、共焦点顕微鏡として、多数のピン
ホールを等ピッチで螺旋状に形成したディスクを用いた
例えばNipkowディスク型の共焦点顕微鏡が良く知
られている。
【0003】このような共焦点顕微鏡は、Nipkow
ディスクをモータにより回転させて試料を光スキャンす
ることで試料の共焦点像を得るようにしたもので、この
ため、試料の共焦点像をCCDカメラなどを用いて撮像
するような場合、ディスクによるスキャン周期とCCD
カメラの撮像周期との同期が取れてないと、スキャンむ
らが生じて撮像画面に明暗の縞が発生することがある。
【0004】このような問題を解決する手段として、例
えば、特開平9−297267号公報に開示された共焦
点顕微鏡のモータ制御装置がある。図16は、その概略
構成を示すもので、CCDカメラ1より出力されたNT
SC信号から垂直同期信号抽出回路2によって垂直同期
信号を抽出し、この垂直同期信号を周波数逓倍回路3で
逓倍してモータ駆動回路4の制御信号を生成し、このモ
ータ駆動回路4により制御信号に対応した速度でモータ
5を駆動させることにより、試料面をスキャンするディ
スク速度をCCDカメラ1による画像撮像期間と同期さ
せるようにしている。このようにすれば、CCDカメラ
1からのNTSC信号を用いてモータ5の回転を制御で
きるので、NTSC信号がふらついても、それに追従し
てモータ5の回転を同期させることが可能になる。
【0005】また、特開平9−80315号公報には、
ディスクのスキャントラックの始点に対応させてスキャ
ン始点検出用ピンホールを配設するとともに、スキャン
始点検出用ピンホールの透過光を光電変換し、撮像装置
用のトリガ信号を生成することでスキャン周期と撮像周
期を同期させスキャンむらを解消するものが開示されて
いる。図17は、その概略構成を示すもので、この場
合、スキャンディスク(ここでは、Nipkowディス
クとする)7は、図18に示すように、従来のNipk
owディスクと同様に多数のピンホールからなるスキャ
ントラック71(斜線部)とその外周部にスキャンの始
点に対応して配置されたスキャン始点検出用ピンホール
72を有している。そして、このようなディスク7のス
キャン始点検出用ピンホール72の透過光を受光できる
位置に、光検出器としてのフォトダイオード8を配置
し、このフォトダイオード8で発生した電流を電流電圧
変換回路9で電圧に変換し、電圧比較回路10で、電流
電圧変換回路9からの信号を基準電圧11と比較し、信
号電圧の大小を2値化して出力し、この電圧比較回路1
0の出力を撮影同期信号(トリガ信号)として外部接続
の撮像装置12に出力するようにしている。
【0006】このような構成において、Nipkowデ
ィスク7の表面に入射光6を照射する。この場合、入射
光6のビーム断面の直径rは、スキャントラック71お
よびスキャン始点検出用ピンホール72を両方照射でき
るように設定している。この状態から、Nipkowデ
ィスク7を回転させることにより、スキャントラック7
1を透過した入射光が図示しない試料を多点スキャンす
る。他方、スキャン始点検出用ピンホール72を透過し
た入射光は、スキャン始点検出用ピンホール72がフォ
トダイオード8上を通過する毎にフォトダイオード8で
受光される。
【0007】この時、フォトダイオード8からの出力電
流は、パルス状に変化するので、この電流変化を電流電
圧変換回路9で電圧に変換した後、所定の基準電圧11
を閾値とする電圧比較回路10に入力することにより、
出力としてスキャン周期と同位置の周期を持つ電圧パル
ス列が得られるようになり、このパルス列をトリガ信号
として外部の撮像装置12に与えることで、Nipko
wディスク7の回転周期と撮像装置12の撮像周期との
同期を取ることが可能になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平9−297267号公報に開示されるものは、
試料面の像を撮像するCCDカメラ1から出力されるN
TSC信号より垂直同期信号を抽出してこれを逓倍し、
モータ制御信号としてモータ駆動回路4に出力する方式
で、それぞれの信号の流れが一方向のみのため、例え
ば、ディスクの偏心やモータ軸の摩擦変動などによりデ
ィスクに回転むらが発生したような場合、その情報をど
こにもフィードバックすることができない。このため、
周波数逓倍回路3やモータ駆動回路4がCCDカメラ1
からのNTSC信号に基づいて制御を行っていても、デ
ィスクの偏心やモータ軸の摩擦変動により、一旦ディス
クに回転むらが発生してしまえば、ディスクのスキャン
周期とCCDカメラ1の撮像周期が同期しなくなり、画
面には明暗の縞が発生してしまうという問題があった。
【0009】また、上述した特開平9−80315号公
報に開示されるものは、Nipkowディスク7上にス
キャントラックの始点に対応したスキャン始点検出用ピ
ンホール72を設け、このスキャン始点検出用ピンホー
ル72を通過した光を検出して撮像装置12のトリガ信
号を生成するとともに、このトリガ信号によって撮像装
置12の撮像タイミングを制御し、また映像信号の垂直
同期信号をリセットさせている。しかし、この場合もデ
ィスクの偏心やモータ軸の摩擦変動などによるディスク
の回転むらが発生すると、スキャン始点検出用ピンホー
ル72がトリガ信号発生用の光電変換素子8を一定の周
期で通過することができなくなるため、撮像装置12に
与えられるトリガ信号が一定の周期でなくなり、撮像装
置12から出力される映像信号の垂直同期信号の周期が
乱れ、その結果、テレビモニタ上で画像がちらつき試料
の観察ができなくなるという問題があった。
【0010】ところで、最近、共焦点顕微鏡として特願
平9−255169明細書に記載されるように、各ピン
ホール間の間隔がピンホール直径と同一に形成され且つ
ランダムに配置されたランダムピンホールディスクを用
い、ランダムピンホールを通して撮像された試料の像を
共焦点成分と非共焦点成分の和とし、ランダムピンホー
ルを通さずに撮像された試料の像を非共焦点成分のみと
して、ランダムピンホールを通して撮像された試料の像
からランダムピンホールを通さずに撮像された試料の像
を差分演算することで、高い光の利用効率で共焦点像を
高速に得られるものが考えられている。
【0011】しかしながら、このような共焦点顕微鏡に
おいてもランダムピンホールディスクの回転むらに関す
る情報が、ランダムピンホールディスクを回転させるモ
ータにフィードバックされることがないので、ディスク
にスキャンむらが生じると、差分演算後の共焦点像に明
暗の縞が発生してしまうという問題があった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ディスクのスキャンむらを解消し、明暗の縞の発生
を回避した撮像画面を得ることができる共焦点顕微鏡を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
多数のピンホールを有する回転体を回転させながら前記
ピンホールを通した試料面の共焦点像を観察する共焦点
顕微鏡において、前記試料の共焦点像を撮像する撮像手
段と、この撮像手段の映像信号より垂直同期信号を抽出
する垂直同期信号抽出手段と、前記回転体の回転状態を
検出する検出手段と、この検出手段からの検知信号の位
相と前記垂直同期信号抽出手段の垂直同期信号の位相と
を同期させる位相同期手段とを具備し、前記位相同期手
段による位相同期に応じて前記回転体の回転状態を制御
するようにしている。
【0014】請求項2記載の発明は、多数のピンホール
を有する回転体を回転させながら前記ピンホールを通し
た試料面の共焦点像を観察する共焦点顕微鏡において、
垂直同期信号を発生する垂直同期信号発生手段と、この
垂直同期信号発生手段からの垂直同期信号の発生タイミ
ングによって撮像期間が制御されるとともに、該撮像期
間において前記試料の共焦点像を撮像する撮像手段と、
前記回転体の回転状態を検出する検出手段と、この検出
手段からの検知信号の位相と前記垂直同期信号発生手段
の垂直同期信号の位相とを同期させる位相同期手段とを
具備し、前記位相同期手段による位相同期に応じて前記
回転体の回転状態を制御するようにしている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、さらに、前記ピンホールを通さない試料面
の非共焦点像を撮像する撮像手段と、前記ピンホールを
通して撮像された撮像手段の試料面像と、前記ピンホー
ルを通さないで撮像された試料面像を差分演算して共焦
点像を得る差分演算手段とを具備している。
【0016】この結果、請求項1記載の発明によれば、
回転体の回転むらが発生した場合でも、回転体の回転状
態に応じた検出信号の位相と垂直同期信号抽出手段で抽
出された垂直同期信号の位相の同期を取ることができる
ので、回転体のスキャン周期と撮像手段の撮像周期の同
期をとることができる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、回転体の回
転むらが発生した場合でも、回転体の回転状態に応じた
検知信号の位相と垂直同期信号発生手段より発生された
垂直同期信号の位相の同期を取ることができるので、回
転体のスキャン周期と撮像手段の撮像周期の同期をとる
ことができる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、さらに、ピ
ンホールを通して撮像された像からピンホールを通さな
いで撮像された像を差分演算することにより、光の利用
効率が高い共焦点画像を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される共焦
点顕微鏡の要部であるスキャン装置の概略構成を示して
いる。
【0020】図において、21はピンホールディスク
で、このピンホールディスク21は内周部に多数のピン
ホール211を有するとともに、これらピンホール21
1の配列をディスク内周部から外周部に向かって螺旋状
に伸びるように形成したNipkowディスクからなっ
ている。また、ピンホールディスク21の外周部にはス
リット状の複数の遮光部212と透過部213とが交互
に形成されている。
【0021】なお、このようなピンホールディスク21
のピンホール211およびスリット状の複数の遮光部分
212と透過部分213は、ガラス材からなるディスク
基板上にクロムを蒸着させることによって形成してい
る。
【0022】このピンホールディスク21は、モータ2
2の回転軸に取付けられ、モータ駆動回路23からのモ
ータ駆動制御信号aにより回転駆動されるようになって
いる。
【0023】また、ピンホールディスク21には、光検
出素子24を設けている。この光検出素子24は、ピン
ホールディスク21の外周部の遮光部212と透過部2
13を検出するためのもので、図2に示すようにコ字型
の形状をしておりピンホールディスク21の外周部を挟
み込むように配置し、ピンホールディスク21が回転し
て遮光部212と透過部213が交互に通過して行く毎
にパルス状の信号bを出力するようになっている。そし
て、このパルス信号bは、位相同期回路25に入力され
る。
【0024】一方、26は、図示しない試料の観察像を
撮像するCCDカメラで、このCCDカメラ26は、撮
像画面を図示しないモニタに表示するためのNTSC方
式の映像信号cを出力するようにしている。
【0025】CCDカメラ26には、垂直同期信号抽出
回路27を接続している。この垂直同期信号抽出回路2
7は、積分器などで構成されるもので、CCDカメラ2
6から出力される映像信号cから垂直同期信号を抽出す
るものである。なお、ここでは、後段での処理を行いや
すくするため、映像信号cから抽出した垂直同期信号を
反転させた垂直同期信号dを出力している。そして、こ
の反転垂直同期信号dは、位相同期回路25に入力され
る。
【0026】位相同期回路25は、垂直同期信号抽出回
路27から出力される垂直同期信号dと光検出素子24
から出力されるパルス信号bを取り込むとともに、これ
ら信号dとbを同期させるために、モータ22の回転を
制御するモータ駆動回路23にモータ駆動制御パルスe
を送出するようにしている。
【0027】図3は、位相同期回路25の具体的回路構
成を示している。図において、251は、光検出素子2
4から入力端子Pinに入力されるパルス信号bを任意
の分周数、デューティーサイクルに変換するクロックデ
ィバイダで、このクロックディバイダ251は、再設計
が何度でも容易に行えるFPGAなどにより設計できる
ものである。そして、端子名A0〜A15で表される1
6ビットの端子Xを図示しないスイッチなどで設定する
ことで、分周数やデューティーサイクルを決定すること
ができるようになっている。この実施の形態では、下位
12ビットが分周数を、上位4ビットがデューティサイ
クルを決定する。例えばA0〜A11を十進数で100
0に設定しA12〜A15を十進数で20に設定すれ
ば、パルス信号bは、周期1000パルスでデューティ
ー比20:1000のクロックとなり、出力端子Pou
tより出力される信号fとして発生するようにしてい
る。そして、このクロックディバイダ251の信号fを
PLL252に入力している。このPLL252は、垂
直同期信号抽出回路27から入力される反転垂直同期信
号dとクロックディバイダ251の信号fの立ち上がり
エッジが同じタイミングになるように出力端子Vcou
tからのモータ制御パルスeの周波数を調整するように
している。この場合、PLL252の内部にはVCOが
内蔵されており、R1〜R3、C1、C2は、そのVC
Oを発進させるための抵抗およびコンデンサである。な
お、PLL252の端子や周辺回路は本実施の形態を説
明するのに必要なもの以外(電源ピンなど)を省略して
ある。
【0028】そして、位相同期回路25からモータ制御
パルスeをモータ駆動回路23に出力している。モータ
駆動回路23は、位相同期回路25のモータ制御パルス
eより四相のクロックパルスからなるモータ駆動制御信
号aを生成してモータ22に出力し、モータ22により
ピンホールディスク21を回転駆動するようにしてい
る。
【0029】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。まず、スキャナ装置の電源が投入される
と、CCDカメラ26は図示しない試料の撮像を開始す
るとともに、映像信号cを出力する。CCDカメラ26
からの映像信号cを受けた垂直同期信号抽出回路27で
は、この時の映像信号cから垂直同期信号を抽出すると
ともに、レベルを反転した垂直同期信号dを出力する。
【0030】この反転垂直同期信号dは、位相同期回路
25に入力される。すると、位相同期回路25では、そ
の内部のクロックディバイダ251で光検出素子24か
らのパルス信号bを分周した信号fと反転垂直同期信号
dをPLL252に入力し、これら信号b、dの位相を
比較する。
【0031】ここで、モータ22が回転しておらず、ピ
ンホールディスク21が回転していない状態では、クロ
ックディバイダ251は停止した状態となっており、従
って信号fはLレベルを保ったままになる。そのためP
LL252では、反転垂直同期信号dと信号fの立ち上
がりエッジの位相を同期させるために出力端子Vcou
tのモータ制御パルスeの周波数を徐々に上げモータ駆
動回路23に出力する。
【0032】位相同期回路25からモータ制御パルスe
を受けたモータ駆動回路23は、この時のモータ制御パ
ルスeの周波数をもとにモータ22を駆動する4相のク
ロックをモータ駆動制御信号aとして出力する。これに
より、モータ22は、モータ駆動制御信号aの周波数に
対応した速度でピンホールディスク21を回転させる。
【0033】こうしてピンホールディスク21の回転が
始まると、ピンホールディスク21外周部のスリット状
の遮光部212と透過部213が次々と光検出素子24
を通過する。すると、これら遮光部212と透過部21
3が光検出素子24を通過する毎に、図4に示すパルス
信号bが光検出素子24より出力される。この場合、ピ
ンホールディスク21の外周部に、例えば10000個
の透過部213が形成されているものとすると、ピンホ
ールディスク21が一周すると10000パルスが光検
出素子24より出力される。
【0034】そして、光検出素子24からのパルス信号
bが位相同期回路25に送られると、クロックディバイ
ダ251では、指定された分周数とデューティに基づい
て信号fを出力する。ここで、クロックディバイダ25
1は、分周数10000、デューティ比4:10000
に設定しているものとすると、図4に示すように、10
000パルス毎に信号fが出力され、そのHレベルのパ
ルス幅は4クロック分となる。
【0035】ピンホールディスク21の回転が増加して
くる間、PLL252は反転垂直同期信号dと信号fの
立ち上がりエッジの位相関係を常に監視し、信号fの周
期(周波数)が反転垂直同期信号dよりも遅れている間
は、モータ制御パルスeの周波数を上げ続ける。そし
て、反転垂直同期信号dと信号fの立ち上がりエッジが
一致する、すなわち両者の周波数が同期するとPLL2
52は、モータ制御パルスeの周波数を一定にして、そ
の状態を維持する。つまり、図5に示すように信号fと
反転垂直同期信号dの立ち上がりエッジが一致した同期
の取れている状態を維持する。
【0036】ここで、仮に、反転垂直同期信号dに対し
てピンホールディスク21の回転周期が速くなってしま
った場合、つまり信号fの周波数が高くなってしまった
場合は、PLL252はモータ制御パルスeの周波数を
下げ、ピンホールディスク21の回転同期を下げるよう
にする。以下、位相同期回路25により、同様なシーケ
ンスを繰り返すことにより、ピンホールディスク21の
回転数が制御され、スキャン周期とCCDカメラ26で
の撮像周期の同期が取られるようになる。
【0037】従って、このようにすれば、ピンホールデ
ィスク21の回転状態を位相同期回路25にフィードバ
ックすることにより反転垂直同期信号dとピンホールデ
ィスク21の回転周期を常に同期させることができるの
で、CCDカメラ26の撮像周期とピンホールディスク
21のスキャン周期の同期を取ることができ、ピンホー
ルディスク21のスキャンむらに起因する明暗の縞の発
生を回避でき良好な撮像画面を得ることができる。
【0038】また、上述では、クロックディバイダ25
1の分周数を10000で説明したが、これに限られる
ものでなく、1000以上、例えば20000にすれば
垂直同期信号間にディスクを2回転させるような制御が
きるので、肉眼観察した時にスキャンしたピンホールに
よる像のちらつきも軽減できる。 (第2の実施の形態)図6は、本発明の第2の実施の形
態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には同符号
を付している。
【0039】この場合、CCDカメラ31は、外部トリ
ガ入力端子を有しており、パルス状のトリガ信号gが入
力されると内部における撮像のための同期信号にリセッ
トがかかり、一番目のトリガ信号gが入力されてから二
番目のトリガ信号gが入力されるまでの間に図示しない
CCDに電荷を蓄積する。そして、二番目のトリガ信号
gが入力されると撮像された映像信号を例えばテレビモ
ニタなどに出力するようになっている。
【0040】32は、ビデオカメラ用同期信号発生器
で、ビデオカメラ駆動に必要な垂直同期信号hをはじめ
として各種同期信号を発生するものである。そして、ビ
デオカメラ用同期信号発生器32の垂直同期信号hをト
リガ発生回路33および位相同期回路25に入力する。
トリガ信号発生回路33は不図示の微分回路やフリップ
フロップなどからなり、垂直同期信号hを受けると、そ
の立ち下がりエッジを検出しトリガパルスgをCCDカ
メラ31に出力するようにしている。また、位相同期回
路25は、ビデオカメラ用同期信号発生器32の垂直同
期信号hと光検出素子24からのパルス信号bを受けと
ると、両信号の同期をとるためにモータ駆動回路23に
モータ制御パルスeを送出する。
【0041】この場合、位相同期回路25は、図7に示
すように垂直同期信号hを反転して位相同期をとるため
のインバータ253を付加したもので、その他は、図3
で述べたのと同様であるため省略する。そして、位相同
期回路25からモータ制御パルスeを受けたモータ駆動
回路23は、この時のモータ制御パルスeの周波数をも
とにモータ22を駆動する4相のクロックをモータ駆動
制御信号aとして出力し、このモータ駆動制御信号aの
周波数に対応した速度で、ピンホールディスク21を回
転させるようにしている。
【0042】このような構成において、スキャナに電源
が投入されると、ビデオカメラ用同期信号発生器32
は、垂直同期信号hを位相同期回路25とトリガ信号発
生回路33に出力する。垂直同期信号hを受けた位相同
期回路25では、内部にあるPLL252において、垂
直同期信号hをインバータ253を介して反転した反転
信号iと、光検出素子24からのパルス信号bをクロッ
クディバイダ251で分周した信号fの位相を比較す
る。
【0043】ここで、ピンホールディスク21が回転し
ていない状態では、クロックディバイダ251は停止し
た状態となっている。従って信号fはLレベルを保った
ままになる。そのためPLL252は信号iと信号fの
立ち上がりエッジの位相を合わせるためにVcout端
子のモータ制御パルスeの周波数を徐々に上げモータ駆
動回路23に出力する。
【0044】位相同期回路25からモータ制御パルスe
を受けたモータ駆動回路23は、モータ制御パルスeの
周波数をもとにモータ22を駆動する4相のクロックを
モータ駆動制御信号aとして出力する。これにより、モ
ータ22はその周波数に対応した速度でピンホールディ
スク21を回転させる。
【0045】このようにしてピンホールディスク21が
回転すると、ピンホールディスク21外周部のスリット
状の遮光部212と透過部213が次々と光検出素子2
4を通過する。すると、これら遮光部212と透過部2
13が光検出素子24を通過する毎に、図9に示すパル
ス信号bが光検出素子24より出力される。この場合、
ピンホールディスク21の外周部に、例えば10000
個の透過部213が形成されているものとすると、ピン
ホールディスク21が一周すると10000パルスが光
検出素子24より出力される。
【0046】そして、光検出素子24からのパルス信号
bが位相同期回路25に送られると、クロックディバイ
ダ251では、指定された分周数とデューティに基づい
て信号fを出力する。ここで、クロックディバイダ25
1は、分周数10000、デューティ比4:10000
に設定しているものとすると、図9に示すように、10
000パルス毎に信号fが出力され、そのHレベルのパ
ルス幅は4クロック分となる。
【0047】ピンホールディスク21の回転が増加して
くる間、PLL252は垂直同期信号hの反転信号iと
信号fの立ち上がりエッジの位相関係を常に監視し、信
号fの周期(周波数)が垂直同期信号hの反転信号iよ
りも遅れている間は、モータ制御パルスeの周波数を上
げ続ける。そして垂直同期信号hの反転信号iと信号f
の立ち上がりエッジが一致する、すなわち両者の位相が
同期するとPLL252はモータ制御パルスeの周波数
を一定にしその状態を維持する。つまり、図10に示す
ように信号fと垂直同期信号hの反転信号iの立ち上が
りエッジの同期のとれた状態が維持される。
【0048】ここで、仮に垂直同期信号hの反転信号i
の周期よりもピンホールディスク21の回転周期が速く
なってしまった場合、つまり信号fの周波数が高くなっ
てしまった場合は、PLL252はモータ制御パルスe
の周波数を下げ、ピンホールディスク21の回転数を下
げるようにする。以下、位相同期回路25により、同様
なシーケンスを繰り返すことでピンホールディスク21
の回転数が制御され、ピンホールディスク21でのスキ
ャン周期とCCDカメラ31の撮像周期の同期を取るこ
とができる。
【0049】一方、この状態で、ビデオカメラ用同期信
号発生器32からの垂直同期信号hがトリガ信号発生回
路33に入力されると、垂直同期信号hの立ち下がりエ
ッジを検出してCCDカメラ31に対して図8に示す撮
像のためのトリガ信号gが出力される。
【0050】この場合、図11に示すように、トリガ信
号発生回路33のトリガ信号g−1によりCCDカメラ
31の内部同期回路にリセットがかかり図示しないCC
Dが撮像を開始し(撮像期間A)、次のトリガ信号g−
2がCCDカメラ31に入力されると、撮像期間Aで撮
像していた像を、映像出力A’として映像信号を出力
し、これと同時に図示しないCCDは再び撮像を開始す
る(撮像期間B)。以下、トリガ信号g−3,g−4に
ついても同様のシーケンスである。
【0051】このようにしてトリガ信号発生回路33
は、CCDカメラ31に撮像開始と映像信号出力タイミ
ングを指示する(撮像期間A、B、C、映像信号A’、
B’、C’)。この場合、CCDカメラ31は、トリガ
信号gが入力され撮像を開始すると、次のトリガ信号g
が入力されるまでCCDに画像を蓄積しつづけるので、
暗い試料でも明るく撮像することができる。つまり、ト
リガ信号発生回路33によってトリガ信号gの出力周期
を垂直同期信号hの整数倍延ばすことで暗い試料でも明
るく撮像することができる。
【0052】従って、このようにしても、CCDカメラ
31の撮像周期とピンホールディスク21のスキャン周
期の同期を取ることができるので、ディスクのスキャン
むらに起因する明暗の縞の発生を回避できる良好な撮像
画面を得ることができる。さらに、光源の輝度が低くて
もトリガ信号gの周期を調整して撮像周期を伸ばすこと
により、暗い試料でも明るい撮像画面を得ることができ
る。 (第3の実施の形態)図12は、本発明の第3の実施の
形態の概略構成を示すものである。この第3の実施の形
態では、第2の実施の形態で説明した共焦点顕微鏡のス
キャン装置に、さらに光学系を含めて示しており、図6
と同一部分には同符号を付している。
【0053】この場合、ハロゲンランプ等の光源41か
らの光をハーフミラー42で反射させ、ピンホールディ
スク43に照射している。ピンホールディスク43は、
図13に示すように内周部にランダムに配置されたピン
ホール部431を有するもので、この時のピンホール部
431は、各ピンホール間の間隔をピンホール直径と同
一に形成して、通常のNipkowディスクに比べてピ
ンホール密度が非常に高く、多くの試料からの光を透過
させることができるようにしている。なお、ピンホール
ディスク43は、上述した第1および第2の実施の形態
と同様に、スリット状の遮光部432と透過部433を
形成している。また、ピンホールディスク43の材質は
第1の実施の形態で説明したものと同一のものである。
【0054】そして、ピンホールディスク43のピンホ
ール部431を通過する光を、ハーフミラー44を通過
し対物レンズ45を介して試料46に投影するようにし
ている。この場合、ピンホールディスク43が一回転す
ることで、試料46を均一に照明できるようにピンホー
ル部431のピンホールパターンは計算されている。
【0055】そして、試料46から反射した光束を、ハ
ーフミラー44により透過するものと反射するものに2
分割し、ハーフミラー44を透過した光束はピンホール
ディスク43を通過させ、さらにハーフミラー42を透
過させて、集光レンズ461を介してCCDカメラ47
に入射させる。、一方、ハーフミラー44を反射した光
束は集光レンズ48によってCCDカメラ49に集光さ
れる。
【0056】これらCCDカメラ47、49は、それぞ
れ外部トリガ入力端子を有しており、トリガ信号発生回
路33よりパルス状のトリガ信号gを入力すると、内部
における撮像のための同期信号にリセットがかかり、一
番目のトリガ信号gが入力されてから二番目のトリガ信
号gが入力されるまでの間に、図示しないCCDに電荷
を蓄積し、二番目のトリガ信号gが入力されると撮像し
た映像信号k,lをコンピュータ50に出力するように
している。
【0057】ビデオカメラ用同期信号発生器32より垂
直同期信号hと光検出素子24からのパルス信号bを受
けた位相同期回路25は、両者の位相同期をとるために
モータ駆動回路23にモータ制御パルスeを送出する。
そして、位相同期回路25からモータ制御パルスeを受
けたモータ駆動回路23は、この時のモータ制御パルス
eの周波数をもとにモータ22を駆動する4相のクロッ
クをモータ駆動制御信号aとして出力し、このモータ駆
動制御信号aの周波数に対応した速度で、ピンホールデ
ィスク43を回転させるようにしている。
【0058】トリガ信号発生回路33は、不図示の微分
回路、タイミング合わせ用のカウンタ及びフリップフロ
ップなどからなり、ビデオカメラ用同期信号発生器32
の垂直同期信号hを受けると、その立ち下がりエッジを
検出しトリガパルスgを出力するとともに、CCDカメ
ラ47、49から出力される映像信号k,lをコンピュ
ータ50に取り込むタイミングパルスjも出力する。こ
の場合、これら信号の位相関係は、図14に示すように
なっている。
【0059】コンピュータ50は、CCDカメラ47、
49から出力される映像信号k,lをトリガ信号発生回
路33から出力される画像取り込み信号jのタイミング
に基づいて内部のメモリ取り込み、これら二つの画像信
号を差分演算するようにしている。そして、このコンピ
ュータ50からの信号mをモニタ51に出力し、差分演
算画像として表示するようにしている。
【0060】次に、このような実施の形態の動作につい
て説明する。なお、図15は、図12から光学系を取り
除き、説明を分かりやすくしたものである。このような
構成において、スキャナに電源が投入されると、ビデオ
カメラ用同期信号発生器32は、垂直同期信号hを位相
同期回路25とトリガ信号発生回路33に出力する。垂
直同期信号hを受けた位相同期回路25では、内部にあ
るPLL252にて垂直同期信号hの反転信号iと、光
検出素子24から出力されるパルスbをクロックディバ
イダ251によって分周した信号fとの位相を比較す
る。
【0061】ここで、モータ22によりピンホールディ
スク43が回転していない状態では、クロックディバイ
ダ251は停止した状態となっている。従って信号fは
Lレベルを保ったままになる。そのためPLL252は
信号iと信号fの立ち上がりエッジの位相を合わせるた
めにVcout端子のモータ制御パルスeの周波数を徐
々に上げモータ駆動回路23に出力する。
【0062】位相同期回路25からモータ制御パルスe
を受けたモータ駆動回路23は、モータ制御パルスeの
周波数をもとにモータ22を駆動する4相のクロックを
モータ駆動制御信号aとして出力する。これにより、モ
ータ22はその周波数に対応した速度でピンホールディ
スク43を回転させる。
【0063】ピンホールディスク43が回転すると、外
周部のスリット状の遮光部432と透過部433が次々
と光検出素子24を通過する。すると、これら遮光部4
32と透過部433が光検出素子24を通過する毎に、
図9に示すパルス信号bが光検出素子24より出力され
る。この場合、ピンホールディスク43の外周部に、例
えば10000個の透過部433が形成されているもの
とすると、ピンホールディスク43が一周すると100
00パルスが光検出素子24より出力される。
【0064】そして、光検出素子24からのパルス信号
bが位相同期回路25に送られると、クロックディバイ
ダ251では、指定された分周数とデューティに基づい
て信号fを出力する。ここで、クロックディバイダ25
1は、分周数10000、デューティ比4:10000
に設定しているものとすると、図9に示すように、10
000パルス毎に信号fが出力し、そのHレベルのパル
ス幅は4クロック分となる。
【0065】ピンホールディスク43の回転が増加して
くる間、PLL252は垂直同期信号hの反転信号iと
信号fの立ち上がりエッジの位相関係を常に監視し、信
号fの周期(周波数)が垂直同期信号hの反転信号iよ
りも遅れている間は、モータ制御パルスeの周波数を上
げ続ける。そして垂直同期信号hの反転信号iと信号f
の立ち上がりエッジが一致する、すなわち両者の周波数
が同期するとPLL252はモータ制御パルスeの周波
数を一定にしその状態を維持する。つまり、図10に示
すように信号fと垂直同期信号hの反転信号iの立ち上
がりエッジの同期がとれている状態が維持される。
【0066】ここで、仮に垂直同期信号hの反転信号i
の周期よりもピンホールディスク43の回転周期が速く
なってしまった場合、つまり信号fの周波数が高くなっ
てしまった場合は、PLL252はモータ制御パルスe
の周波数を下げ、ピンホールディスク43の回転数を下
げるようにする。以下、位相同期回路25により、同様
なシーケンスを繰り返すことでピンホールディスク43
の回転数が制御され、ピンホールディスク43でのスキ
ャン周期とCCDカメラ47、49の撮像周期の同期が
取られる。
【0067】この状態で、ビデオカメラ用同期信号発生
器32からの垂直同期信号hがトリガ信号発生回路33
に入力されると、図14に示すように垂直同期信号hの
立ち下がりエッジを検出してCCDカメラ47、49に
対して撮像のためのトリガ信号gが出力され、また、コ
ンピュータ50に対してCCDカメラ47、49の映像
信号k,lを取り込むためのキャプチャトリガ信号jが
出力される。
【0068】この場合、トリガ信号発生回路33から出
力されるトリガ信号g−1によりCCDカメラ47、4
9の内部同期回路にリセットがかかりCCDが撮像を開
始する(撮像期間A)。次いで、トリガ信号g−2がC
CDカメラ47、49に入力されると、撮像期間Aに対
する映像出力A’が映像信号k,lとして出力される。
また、これと同時に、CCDが撮像を開始する(撮像期
間B)。さらにトリガ信号発生回路33は、コンピュー
タ50に対して信号j−1を出力し、CCDカメラ4
7、49からの映像信号k,lの取り込みタイミングを
指示する。
【0069】このようにしてトリガ信号発生回路33は
CCDカメラ47、49およびコンピュータ50に対し
て撮像・映像信号取り込みタイミングを指示する(撮像
期間A、B、C、映像信号A’、B’、C’)。そし
て、コンピュータ50は、キャプチャトリガ信号jのタ
イミングでCCD47、49からの映像信号k,lをキ
ャプチャして不図示のメモリに取り込む。
【0070】この場合、CCDカメラ47の映像信号k
はピンホールディスク43のピンホールに戻ってきた試
料の像であり、共焦点成分と非共焦点成分を含んでい
る。一方、CCDカメラ49の映像信号lはピンホール
ディスク43のピンホールに戻る前の試料の像であり、
非共焦点成分のみを含んでいる。コンピュータ50は、
メモリ中のCCDカメラ47の像から、CCDカメラ4
9の像を、ある係数を用いて差分演算することで共焦点
画像を作成し、信号mをモニタ51に出力する。
【0071】この結果、共焦点画像をリアルタイムでモ
ニタ51に表示することができる。また、この場合、C
CDカメラ47、49にトリガ信号gが入力され撮像を
開始すると、次のトリガ信号gが入力されるまで、CC
Dに画像を蓄積しつづけるようにしているので、暗い試
料でも明るく撮像することができる。このことは、トリ
ガ信号発生回路33によってトリガ信号gの出力周期を
垂直同期信号hの整数倍伸ばすことによっても、暗い試
料を明るく撮像することができる。
【0072】従って、このようにしても、CCDカメラ
47での撮像周期とピンホールディスク43のスキャン
周期の同期を取ることができるので、差分演算後の共焦
点画像についても、ディスクのスキャンむらに原因する
明暗の縞の発生を回避した良好な画面を得ることができ
る。また、ピンホールディスク43をランダムピンホー
ルディスクとしたことで、高い光の効率で共焦点画像を
得ることができ、これにより、低照度の安価な照明手段
によっても良好な共焦点画像を得ることができる。
【0073】なお、上述した実施の形態では、ピンホー
ル回転体として、一貫してピンホールディスクについて
述べたが、このようなディスク状のものに限らず、筒状
のもの、ベルト状のものなどにも適用することができ
る。また、ディスクの回転状態をディスク周縁に配置し
た光検出素子により検出するようにしたが、ディスクの
回転軸、駆動用モータから検出するようにもできる。ま
た、光検出素子以外に、回転状態を検知することができ
るものであれば、磁気を用いた検出器であっても適用す
ることができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ピンホー
ルを有する回転体のスキャン周期と撮像手段の撮像周期
の同期を取ることができるので、回転体のスキャンむら
に起因する明暗の縞の発生を防止でき、良質の撮像画面
を得ることができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、さらに、光
源の輝度が低くても明るい共焦点像を得ることができ、
また暗い試料であっても撮像周期を伸ばすことで明るい
像を得ることができる。請求項3記載の発明によれば、
さらに、光の効率を向上させ照度の低い安価な照明系で
も良好な共焦点画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に用いられるピンホールディ
スクと光検出素子との関係を説明するための図。
【図3】第1の実施の形態に用いられる位相同期回路の
概略構成を示す図。
【図4】第1の実施の形態の動作を説明するための図。
【図5】第1の実施の形態の動作を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図7】第2の実施の形態に用いられる位相同期回路の
概略構成を示す図。
【図8】第2の実施の形態の動作を説明するための図。
【図9】第2の実施の形態の動作を説明するための図。
【図10】第2の実施の形態の動作を説明するための
図。
【図11】第2の実施の形態の動作を説明するための
図。
【図12】本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図13】第3の実施の形態に用いられるピンホールデ
ィスクの概略構成を示す図。
【図14】第3の実施の形態の動作を説明するための
図。
【図15】第3の実施の形態の動作を説明するための
図。
【図16】従来の共焦点顕微鏡の一例の概略構成を示す
図。
【図17】従来の共焦点顕微鏡の他例の概略構成を示す
図。
【図18】従来の共焦点顕微鏡に用いられるスキャンデ
ィスクの概略構成を示す図。
【符号の説明】
21…ピンホールディスク、 211…ピンホール、 212…遮光部、 213…透過部、 22…モータ、 23…モータ駆動回路、 24…光検出素子、 25…位相同期回路、 251…クロックディバイダ、 252…PLL、 253…インバータ、 26…CCDカメラ、 27…垂直同期信号抽出回路、 31…CCDカメラ、 32…ビデオカメラ用同期信号発生器、 33…トリガ信号発生回路、 41…光源、 42…ハーフミラー、 43…ピンホールディスク、 431…ピンホール部、 432…遮光部、 433…透過部、 44…ハーフミラー、 45…対物レンズ、 46…試料、 47…CCDカメラ、 48…集光レンズ、 49…CCDカメラ、 50…コンピュータ、 51…モニタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のピンホールを有する回転体を回転
    させながら前記ピンホールを通した試料面の共焦点像を
    観察する共焦点顕微鏡において、 前記試料の共焦点像を撮像する撮像手段と、 この撮像手段の映像信号より垂直同期信号を抽出する垂
    直同期信号抽出手段と、 前記回転体の回転状態をを検出する検出手段と、 この検出手段からの検知信号の位相と前記垂直同期信号
    抽出手段の垂直同期信号の位相とを同期させる位相同期
    手段とを具備し、 前記位相同期手段による位相同期に応じて前記回転体の
    回転状態を制御することを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】 多数のピンホールを有する回転体を回転
    させながら前記ピンホールを通した試料面の共焦点像を
    観察する共焦点顕微鏡において、 垂直同期信号を発生する垂直同期信号発生手段と、 この垂直同期信号発生手段からの垂直同期信号の発生タ
    イミングによって撮像期間が制御されるとともに、該撮
    像期間において前記試料の共焦点像を撮像する撮像手段
    と、 前記回転体の回転状態を検出する検出手段と、 この検出手段からの検知信号の位相と前記垂直同期信号
    発生手段の垂直同期信号の位相とを同期させる位相同期
    手段とを具備し、 前記位相同期手段による位相同期に応じて前記回転体の
    回転状態を制御することを特徴とする共焦点顕微鏡。
  3. 【請求項3】 さらに、前記ピンホールを通さない試料
    面の非共焦点像を撮像する撮像手段と、 前記ピンホールを通して撮像された撮像手段の試料面像
    と、前記ピンホールを通さないで撮像された試料面像を
    差分演算して共焦点像を得る差分演算手段とを具備した
    ことを特徴とする請求項2記載の共焦点顕微鏡。
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