JP3475471B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば工業用として
用いられるカメラ装置等に適用して好適な固体撮像装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】工業用として用いられるカメラ装置に移
動路を移動する物体を検出して自動的に撮像する撮像装
置が提案されている。図4はその一例の構成を示してい
る。同図において、1は撮像レンズ、2は撮像素子とし
てのCCDイメージセンサである。イメージセンサ2は
CCD駆動回路3でもって駆動され、必要とする種々の
タイミング信号はタイミング発生器4より供給される。 【0003】すなわち、タイミング発生器4よりCCD
駆動回路3には、CCDイメージセンサ2の垂直転送ク
ロックとして用いるイメージャー駆動パルスXV1〜X
V4、水平転送クロックとして用いるイメージャー駆動
パルスXH1,XH2、センサーゲートパルスXSG
1,XSG2およびプリチャージゲートパルスXPGが
供給される。また、CCD駆動回路3よりイメージセン
サ2には、垂直転送クロックV1〜V4、水平転送クロ
ックH1,H2およびプリチャージゲートパルスPGが
供給される。センサーゲートパルスは垂直転送クロック
V1,V3に重畳された状態でイメージセンサ2に供給
され、センサ部からの信号読み出しはいわゆる3値駆動
読出しとされる。 【0004】また、CCD駆動回路3よりイメージセン
サ2には基板電圧(V−SUB)が供給される。この場
合、シャッターパルス形成回路5より出力されるシャッ
ターパルス(電荷掃き出しパルス)SHPがCCD駆動
回路3に供給され、このシャッターパルスSHPは基板
電圧に重畳されてイメージセンサ2に供給される。この
シャッターパルスSHPによってイメージセンサ2のセ
ンサ部に蓄積された電荷の掃き出しが行なわれる。 【0005】また、6は電圧制御発振器である。この電
圧制御発振器6より出力されるクロックCK2はタイミ
ング発生器4に供給される。タイミング発生器4では、
このクロックCK2を用いて種々のタイミング信号が形
成される。タイミング発生器4からはクロックCK2を
1/2分周したクロックCK1が出力され、このクロッ
クCK1は同期発生器7に供給される。同期発生器7で
はクロックCK1を用いて垂直同期信号VDおよび水平
同期信号HDが形成される。 【0006】また、100は移動路であり、101は移
動路100上を移動する物体である。8は移動路100
を移動する物体2を検出するための位置検出部である。
この位置検出部8からは物体101を検出したとき位置
検出信号が出力され、この位置検出信号はトリガパルス
TRPとして外部同期発生器9に供給される。 【0007】外部同期発生器9からは外部水平同期信号
EHDが連続して出力されると共に、トリガパルスTR
Pが供給されると、その直後の水平同期信号EHDに同
期して外部垂直同期信号EVDが1個だけ出力される。
外部同期発生器9より出力される水平同期信号EHDお
よび垂直同期信号EVDは同期発生器7に供給される。 【0008】上述せずも同期発生器7の動作は制御手段
としてのマイコン10によって制御される。マイコン1
0には複数個のディップスイッチ11が接続されてお
り、このディップスイッチ11によって動作モード等の
設定が行なわれる。動作モードとして、通常モードある
いはランダムシャッターモードのいずれかが設定され
る。 【0009】通常モードに設定される場合、同期発生器
7からはクロックCK1を用いて形成される水平同期信
号HDおよび垂直同期信号VDが連続して出力される。
この場合、電圧制御発振器6には調整された所定電圧V
Nが切換スイッチ12のN側を介して供給される。切換
スイッチ12の切り換えはマイコン10の制御によって
行なわれ、通常モードに設定される場合はN側に接続さ
れ、ランダムシャッターモードに設定される場合にはR
側に接続される。 【0010】ランダムシャッターモードに設定される場
合も同期発生器7からはクロックCK1を用いて形成さ
れる水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDが出力さ
れる。この場合、垂直同期信号VDは外部垂直同期信号
EVDの供給に対応して1個のみ出力される。またこの
場合、同期発生器7より出力される水平同期信号HDと
この同期発生器7に供給される外部水平同期信号EHD
とが比較器13で位相比較され、その比較誤差信号がロ
ーパスフィルタ14および切換スイッチ12のR側を介
して電圧制御発振器6に供給される。これにより水平同
期信号HDと外部水平同期信号EHDの位相が一致する
ようにクロックCK2の周波数が制御されるので、同期
発生器7より出力される水平同期信号HDおよびVDは
外部水平同期信号EHDに同期したものとなる。 【0011】また、同期発生器7より出力される垂直同
期信号VDはタイミング発生器4に供給される。同期発
生器7より出力される水平同期信号HDは変調HD形成
回路15に供給され、この変調HD形成回路15で形成
される変調水平同期信号HDMは切換スイッチ19のR
側の固定端子に供給される。切換スイッチ19のN側の
固定端子には同期発生器7より出力される水平同期信号
HDが供給され、この切換スイッチ19の出力信号は水
平同期信号としてタイミング発生器4に供給される。切
換スイッチ19の切り換えはマイコン10の制御によっ
て行なわれ、通常モードに設定される場合にはN側に接
続され、ランダムシャッターモードに設定される場合に
はR側に接続される。 【0012】変調HD形成回路15には同期発生器7よ
り出力される垂直同期信号VDが供給される。変調水平
同期信号HDMは、図6Eに示すよう形成される。すな
わち、垂直同期信号VDの立ち下がり以前は水平同期信
号HDがそのまま出力される。垂直同期信号VDの立ち
下がり以降は、水平同期信号HDよりも高い周波数fx
のパルスP(fx)が10個出力され、続いて水平周期
で2個のパルスが出力され、さらに続いて例えば色副搬
送波周波数fsc(NTSC方式では3.58MHz)の
パルスが垂直同期信号VDの立ち上がり後であって2水
平期間経過するまで出力される。それ以降は、再び水平
同期信号HDがそのまま出力される。 【0013】この場合、水平周期で2個のパルスを出力
させるのは、センサーゲートパルスXSG1,XSG2
を発生させる時間とフィールド蓄積に当たって2ライン
分の電荷を加算するための時間を確保するためである。
また、周波数fscのパルスを出力させるのは、その期間
にタイミング発生器4でイメージャー駆動パルスXV1
〜XV4が形成されないようにするためである。なお、
図6AはトリガパルスTRP、同図Bは水平同期信号H
D、同図Dは垂直同期信号VDを示している。 【0014】タイミング発生器4の動作はマイコン10
によって制御される。タイミング発生器4では、垂直同
期信号VDの立ち下がり後の水平同期信号のパルス数が
例えば9カウントされた後、クロックCK2が数百カウ
ントされてセンサーゲートパルス(読み出しパルス)X
SG1,XSG2が形成される。また、タイミング発生
器4では、垂直同期信号VDおよび切換スイッチ19よ
り出力される水平同期信号に応じて、転送クロックとし
て用いるイメージャー駆動パルスXV1〜XV4,XH
1,XH2等が形成される。なお、ランダムシャッター
モードに設定される場合、変調水平同期信号HDMのパ
ルスP(fx)の部分では、パルス周期が短くイメージ
ャー駆動パルスXV1〜XV4は形成されない。 【0015】通常モードに設定される場合、イメージセ
ンサ2では各垂直同期信号VDの立ち下がり後に水平同
期信号HDが9カウントされて所定時間後にセンサーゲ
ートパルスによって蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読
み出しが行なわれ、垂直転送クロックV1〜V4および
水平転送クロックH1,H2によって転送が行なわれ
る。これにより、図5Cに示すように、イメージセンサ
2からは各垂直期間で連続して撮像信号が出力される。
なお、同図Aは垂直同期信号VD,同図Bはセンサーゲ
ートパルスXSG1,XSG2を示している。 【0016】一方、ランダムシャッターモードに設定さ
れる場合、トリガパルスTRPに応じて発生される1個
の垂直同期信号VDの立ち下がり後に変調水平同期信号
HDMが9カウントされて所定時間後にセンサーゲート
パルスによって蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読み出
しが行なわれ、垂直同期信号VDが立ち上がって2水平
期間後から垂直転送クロックV1〜V4および水平転送
クロックH1,H2によって転送が開始される。これに
より、図6Gに示すように、イメージセンサ2からはト
リガパルスTRPに応じて発生される1個の垂直同期信
号VDに対応して1垂直期間分の撮像信号(物体101
の撮像信号)が出力される。 【0017】また、外部同期発生器9にトリガパルスT
RPが供給される場合、外部同期発生器9からはトリガ
パルスTRPに同期してラストシャッターパルスLSP
が出力され(図6Cに図示)、このラストシャッターパ
ルスLSPはシャッターパルス形成回路5に供給され
る。シャッターパルス形成回路5には、タイミング発生
器4よりセンサーゲートパルスXSG1,XSG2(図
6Fに図示)が出力された後のタイミングを示すパルス
TIPが供給される。 【0018】シャッターパルス形成回路5の動作はマイ
コン10によって制御される。すなわち、通常モードに
設定される場合には、シャッターパルス形成回路5から
はシャッターパルスSHPは出力されない。ランダムシ
ャッターモードに設定される場合には、シャッターパル
スSHPは連続して出力されており、ラストシャッター
パルスLSPが供給されるとシャッターパルスSHPの
出力が停止され、その後にタイミングパルスTIPが供
給されるとシャッターパルスSHPの出力が再開され
る。 【0019】そのため、ランダムシャッターモードに設
定される場合には、ラストシャッターパルスLSPの立
ち上がりよりセンサーゲートパルスXSG1,XSG2
の立ち上がりまでの期間Tcが電荷蓄積時間(シャッタ
ー速度)となり、高速シャッタによる撮像動作が行なわ
れる。なお、通常モードにおける電荷蓄積時間は、フィ
ールド蓄積動作の場合には1垂直期間である。 【0020】また、イメージセンサ2より出力される撮
像信号は映像信号処理回路16に供給されて、レベル調
整、ガンマ補正、同期信号の付加等の処理が行なわれて
映像信号SVが形成される。この映像信号処理回路16
には同期発生器7より垂直同期信号VDおよび水平同期
信号HDに同期した複合同期信号SYNCが供給され
る。この映像信号処理回路16の動作はマイコン10に
よって制御される。映像信号処理回路16より出力され
る映像信号SVは出力端子17に導出される。 【0021】出力端子17に得られる映像信号SVは例
えばモニタ装置18に供給され、その映像信号SVによ
る画像が表示される。この場合、通常モードであるとき
は連続した映像信号SVによる動画表示が可能である。
また、ランダムシャッターモードでは1垂直周期分の映
像信号SVがビデオメモリに取り込まれ、これにより静
止画表示が可能となり、物体101の分析等を行うこと
ができる。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】上述した装置では、ラ
ンダムシャッターモードにおける電荷蓄積時間Tcは、
ラストシャッターパルスLSPの立ち上がりよりセンサ
ーゲートパルスXSG1,XSG2の立ち上がりまでの
時間であり、ラストシャッターパルスLSPの立ち上が
りより垂直同期信号VDの立ち下がりまでの時間Tcaと
垂直同期信号VDの立ち下がりよりセンサーゲートパル
スXSG1,XSG2の立ち上がりまでの時間Tcbとを
加算した時間となる。時間Tcbは常に一定であるが、時
間TcaはトリガパルスTRPと水平同期信号HDとの位
相関係に応じて変化する。そのため、毎回毎回電荷蓄積
時間Tcが変化し、イメージセンサ2より出力される撮
像信号のレベルが変化するという問題点がある。 【0023】そこで、この発明では、トリガパルスが供
給される毎に一定の電荷蓄積時間で撮像し得る固体撮像
装置を提供するものである。 【0024】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る固
体撮像装置は、固体撮像素子と、この固体撮像素子を駆
動するタイミング信号を発生するタイミング発生手段
と、固体撮像素子に蓄積された電荷を掃き捨てるための
シャッターパルスを発生するシャッターパルス発生手段
と、トリガパルスの供給タイミングに同期して垂直同期
信号および水平同期信号を形成してタイミング発生手段
に供給する同期形成手段と、基準水平同期信号を出力す
る基準同期信号発生手段とを備え、トリガパルスの供給
タイミング以前は、基準同期信号発生手段から出力され
る基準水平同期信号をタイミング発生手段に供給し、ト
リガパルスの供給タイミングで、同期形成手段は、該供
給タイミングよりも少なくとも基準水平同期信号のパル
ス幅以上の一定時間だけ遅らせて、垂直同期信号と水平
同期信号を、タイミングを一致させて形成してタイミン
グ発生手段に供給するとともに、シャッターパルス発生
手段より固体撮像素子へのシャッターパルスの供給を停
止するものとし、タイミング発生手段は、同期形成手段
より供給される水平同期信号のパルス数を所定数カウン
トすることにより設定される電荷蓄積時間で蓄積された
蓄積電荷を読み出すための読み出しパルスを形成して、
固体撮像素子に供給するものである。 【0025】 【0026】 【作用】請求項1の発明においては、トリガパルスの供
給タイミングから少なくとも基準水平同期信号のパルス
幅期間以上である一定期間遅れて、垂直同期信号と水平
同期信号が形成されるため、タイミング発生器に供給さ
れる垂直同期信号と水平同期信号が同期して位相関係が
一定となる。また、垂直同期信号に基づいて水平同期信
号のパルス数のカウントが開始されて、このパルスを所
定数カウントすることで読み出しパルスの形成が行われ
るため、トリガパルスの供給タイミングより固体撮像素
子に読み出しパルスが供給されるまでの電荷蓄積時間は
常に一定となる。 【0027】 【0028】 【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。この図1において、図4と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。 【0029】本例においては、通常モードであるかラン
ダムシャッターモードであるかに拘らず電圧制御発振器
6には調整された所定電圧VNが供給されると共に、同
期発生器7からはクロックCK1を用いて形成される水
平同期信号HDおよび垂直同期信号VDが連続して出力
される。 【0030】同期発生器7より出力される垂直同期信号
VDは切換スイッチ21のN側の固定端子および同期形
成回路22に供給される。同期発生器7より出力される
水平同期信号HDは同期形成回路22に供給される。同
期形成回路22で形成される垂直同期信号VDRは切換
スイッチ21のR側の固定端子に供給される。また、こ
の同期形成回路22で形成される水平同期信号HDRは
切換スイッチ23のR側の固定端子に供給される。切換
スイッチ23のN側の固定端子には同期発生器7より出
力される水平同期信号HDが供給される。 【0031】切換スイッチ21の出力信号は垂直同期信
号としてタイミング発生器4に供給され、切換スイッチ
23の出力信号は水平同期信号としてタイミング発生器
4に供給される。切換スイッチ21,23の切り換えは
マイコン10の制御によって行なわれ、通常モードに設
定される場合にはN側に接続され、ランダムシャッター
モードに設定される場合にはR側に接続される。 【0032】また、位置検出部8より出力されるトリガ
パルスTRP(図2Aに図示)はラストシャッターパル
ス形成回路24に供給され、この形成回路24からはト
リガパルスTRPの立ち上がりで立ち下がるラストシャ
ッターパルスLSPが形成される(図2Dに図示)。こ
のラストシャッターパルスLSPは図4の例で外部同期
発生器9より出力されるラストシャッターパルスLSP
と同じものである。なお、図2Bは水平同期信号HD、
同図Cは垂直同期信号VDを示している。 【0033】形成回路24より出力されるラストシャッ
ターパルスLSPはシャッターパルス形成回路5に供給
されると共に、同期形成回路22に供給される。同期形
成回路22では、垂直同期信号VDRおよび水平同期信
号HDRが、それぞれ図2EおよびFに示すように形成
される。 【0034】すなわち、垂直同期信号VDRは、ラスト
シャッターパルスLSPのたち立ち下がりから一定時間
Toだけ遅れて立ち下がるように形成される。時間Toは
少なくとも水平同期信号HDのパルス幅期間th以上に
設定される。 【0035】また、水平同期信号HDRは、ラストシャ
ッターパルスLSPのたち立ち下がり以前は水平同期信
号HDがゲートされてそのまま出力される。そして、ラ
ストシャッターパルスLSPの立ち下がりから一定時間
Toだけ経過した後、従って垂直同期信号VDRの立ち下
がり以降は、水平同期信号HDよりも高い周波数fxの
パルスP(fx)が10個出力され、続いて水平周期で
2個のパルスが出力され、さらに続いて例えば色副搬送
波周波数fsc(NTSC方式では3.58MHz)のパ
ルスが垂直同期信号VDの立ち上がり後であって2水平
期間経過するまで出力される。それ以降は、再び水平同
期信号HDがそのまま出力される。 【0036】この場合、水平周期で2個のパルスを出力
させるのは、センサーゲートパルスXSG1,XSG2
を発生させる時間とフィールド蓄積に当たって2ライン
分の電荷を加算するための時間を確保するためである。
また、周波数fscのパルスを出力させるのは、その期間
にタイミング発生器4でイメージャー駆動パルスXV1
〜XV4が形成されないようにするためである。これ
は、図4の変調HD形成回路15より出力される変調水
平同期信号HDMの場合と同様である。 【0037】タイミング発生器4の動作は図4の例と同
様に行なわれる。すなわち、タイミング発生器4では切
換スイッチ21より供給される垂直同期信号の立ち下が
り後に、切換スイッチ23より供給される水平同期信号
のパルス数が例えば9カウントされた後、クロックCK
2が数百カウントされてセンサーゲートパルス(読み出
しパルス)XSG1,XSG2が形成される。また、タ
イミング発生器4では、切換スイッチ21,23より供
給される同期信号に応じて、転送クロックとして用いる
イメージャー駆動パルスXV1〜XV4,XH1,XH
2等が形成される。 【0038】本例において、通常モードに設定される場
合には、図4の例と同様に、イメージセンサ2では各垂
直同期信号VDの立ち下がり後に水平同期信号HDが9
カウントされて所定時間後にセンサーゲートパルスXS
G1,XSG2によって蓄積電荷の垂直転送レジスタへ
の読み出しが行なわれ、垂直転送クロックV1〜V4お
よび水平転送クロックH1,H2によって転送が行なわ
れる。これにより、イメージセンサ2からは各垂直期間
で連続して撮像信号が出力される(図5C参照)。 【0039】一方、ランダムシャッターモードに設定さ
れる場合、垂直同期信号VDRの立ち下がり後に水平同
期信号HDRが9カウントされて所定時間後にセンサー
ゲートパルスXSG1,XSG2(図2Gに図示)によ
って蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行なわ
れ、垂直同期信号VDが立ち上がって2水平期間後から
垂直転送クロックV1〜V4および水平転送クロックH
1,H2によって転送が開始される。これにより、図2
Hに示すように、イメージセンサ2からはトリガパルス
TRPに応じて発生される1個の垂直同期信号VDRに
対応して1垂直期間分の撮像信号(物体101の撮像信
号)が出力される。 【0040】シャッターパルス形成回路5の動作は図4
の例と同様である。そのため、ランダムシャッターモー
ドに設定される場合には、ラストシャッターパルスLS
Pの立ち上がりよりセンサーゲートパルスXSG1,X
SG2の立ち上がりまでの期間Teが電荷蓄積時間(シ
ャッター速度)となり、高速シャッタによる撮像動作が
行なわれる。なお、通常モードにおける電荷蓄積時間
は、フィールド蓄積動作の場合には1垂直期間である。 【0041】本例において、ランダムシャッターモード
における電荷蓄積時間Teは、上述したようにラストシ
ャッターパルスLSPの立ち上がりよりセンサーゲート
パルスXSG1,XSG2の立ち上がりまでの時間であ
り、ラストシャッターパルスLSPの立ち上がりより垂
直同期信号VDRの立ち下がりまでの時間Teaと垂直同
期信号VDRの立ち下がりよりセンサーゲートパルスX
SG1,XSG2の立ち上がりまでの時間Tebとを加算
した時間となる。 【0042】時間Teaは一定時間Toよりラストシャッ
ターパルスLSPのパルス幅時間を差し引いた時間とな
るため常に一定である。また、時間Tebも常に一定であ
る。そのため、トリガパルスTRPと水平同期信号HD
との位相関係に拘らず電荷蓄積時間Teは常に一定とな
る。これにより、毎回毎回電荷蓄積時間Teが変わって
撮像信号のレベルが変化するという不都合はなくなる。
なお、タイミング発生器4でセンサーゲートパルスXS
G1,XSG2を形成するためにカウントされるパルス
P(fx)の数を変化させることで電荷蓄積時間Teを
変更することができる。 【0043】図3は、上述した一定時間Toを0とし、
しかもトリガパルスTRPの供給タイミングが水平同期
信号HDと重なった場合の例である。同図Aはトリガパ
ルスTRP、同図Bは水平同期信号HD、同図Cはラス
トシャッターパルスLSP、同図Dは水平同期信号HD
R、同図Eは垂直同期信号VDRを示している。この場
合、垂直同期信号VDRの立ち下がりが水平同期信号H
DRのパルス幅期間内に対応するようになり、奇数、偶
数のフィールド判別が不可能となる。 【0044】これに対して、本例においては上述したよ
うに一定時間Toを水平同期信号HDの少なくともパル
ス幅期間th以上に設定しているので、図3に示すよう
な奇数、偶数のフィールド判別が不可能となる状態は生
じない。つまり、本例では垂直同期信号VDRの立ち下
がりが水平同期信号HDRの立ち下がりと必ず一致し、
常に奇数フィールドの状態となる。 【0045】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、トリガパルス
の供給タイミングから少なくとも基準水平同期信号のパ
ルス幅期間以上である一定期間遅れて、垂直同期信号と
水平同期信号が形成されるため、タイミング発生器に供
給される垂直同期信号と水平同期信号が同期して位相関
係が一定となる。このため、奇数、偶数のフィールド判
別が不可能となることはない。また、垂直同期信号に基
づいて水平同期信号のパルス数のカウントが開始され
て、このパルスを所定数カウントすることで読み出しパ
ルスの形成が行われるため、トリガパルスの供給タイミ
ングより固体撮像素子に読み出しパルスが供給されるま
での電荷蓄積時間は常に一定となる。このため、毎回毎
回電荷蓄積時間が変わって撮像信号のレベルが変化する
という不都合はなくなる。 【0046】
用いられるカメラ装置等に適用して好適な固体撮像装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】工業用として用いられるカメラ装置に移
動路を移動する物体を検出して自動的に撮像する撮像装
置が提案されている。図4はその一例の構成を示してい
る。同図において、1は撮像レンズ、2は撮像素子とし
てのCCDイメージセンサである。イメージセンサ2は
CCD駆動回路3でもって駆動され、必要とする種々の
タイミング信号はタイミング発生器4より供給される。 【0003】すなわち、タイミング発生器4よりCCD
駆動回路3には、CCDイメージセンサ2の垂直転送ク
ロックとして用いるイメージャー駆動パルスXV1〜X
V4、水平転送クロックとして用いるイメージャー駆動
パルスXH1,XH2、センサーゲートパルスXSG
1,XSG2およびプリチャージゲートパルスXPGが
供給される。また、CCD駆動回路3よりイメージセン
サ2には、垂直転送クロックV1〜V4、水平転送クロ
ックH1,H2およびプリチャージゲートパルスPGが
供給される。センサーゲートパルスは垂直転送クロック
V1,V3に重畳された状態でイメージセンサ2に供給
され、センサ部からの信号読み出しはいわゆる3値駆動
読出しとされる。 【0004】また、CCD駆動回路3よりイメージセン
サ2には基板電圧(V−SUB)が供給される。この場
合、シャッターパルス形成回路5より出力されるシャッ
ターパルス(電荷掃き出しパルス)SHPがCCD駆動
回路3に供給され、このシャッターパルスSHPは基板
電圧に重畳されてイメージセンサ2に供給される。この
シャッターパルスSHPによってイメージセンサ2のセ
ンサ部に蓄積された電荷の掃き出しが行なわれる。 【0005】また、6は電圧制御発振器である。この電
圧制御発振器6より出力されるクロックCK2はタイミ
ング発生器4に供給される。タイミング発生器4では、
このクロックCK2を用いて種々のタイミング信号が形
成される。タイミング発生器4からはクロックCK2を
1/2分周したクロックCK1が出力され、このクロッ
クCK1は同期発生器7に供給される。同期発生器7で
はクロックCK1を用いて垂直同期信号VDおよび水平
同期信号HDが形成される。 【0006】また、100は移動路であり、101は移
動路100上を移動する物体である。8は移動路100
を移動する物体2を検出するための位置検出部である。
この位置検出部8からは物体101を検出したとき位置
検出信号が出力され、この位置検出信号はトリガパルス
TRPとして外部同期発生器9に供給される。 【0007】外部同期発生器9からは外部水平同期信号
EHDが連続して出力されると共に、トリガパルスTR
Pが供給されると、その直後の水平同期信号EHDに同
期して外部垂直同期信号EVDが1個だけ出力される。
外部同期発生器9より出力される水平同期信号EHDお
よび垂直同期信号EVDは同期発生器7に供給される。 【0008】上述せずも同期発生器7の動作は制御手段
としてのマイコン10によって制御される。マイコン1
0には複数個のディップスイッチ11が接続されてお
り、このディップスイッチ11によって動作モード等の
設定が行なわれる。動作モードとして、通常モードある
いはランダムシャッターモードのいずれかが設定され
る。 【0009】通常モードに設定される場合、同期発生器
7からはクロックCK1を用いて形成される水平同期信
号HDおよび垂直同期信号VDが連続して出力される。
この場合、電圧制御発振器6には調整された所定電圧V
Nが切換スイッチ12のN側を介して供給される。切換
スイッチ12の切り換えはマイコン10の制御によって
行なわれ、通常モードに設定される場合はN側に接続さ
れ、ランダムシャッターモードに設定される場合にはR
側に接続される。 【0010】ランダムシャッターモードに設定される場
合も同期発生器7からはクロックCK1を用いて形成さ
れる水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDが出力さ
れる。この場合、垂直同期信号VDは外部垂直同期信号
EVDの供給に対応して1個のみ出力される。またこの
場合、同期発生器7より出力される水平同期信号HDと
この同期発生器7に供給される外部水平同期信号EHD
とが比較器13で位相比較され、その比較誤差信号がロ
ーパスフィルタ14および切換スイッチ12のR側を介
して電圧制御発振器6に供給される。これにより水平同
期信号HDと外部水平同期信号EHDの位相が一致する
ようにクロックCK2の周波数が制御されるので、同期
発生器7より出力される水平同期信号HDおよびVDは
外部水平同期信号EHDに同期したものとなる。 【0011】また、同期発生器7より出力される垂直同
期信号VDはタイミング発生器4に供給される。同期発
生器7より出力される水平同期信号HDは変調HD形成
回路15に供給され、この変調HD形成回路15で形成
される変調水平同期信号HDMは切換スイッチ19のR
側の固定端子に供給される。切換スイッチ19のN側の
固定端子には同期発生器7より出力される水平同期信号
HDが供給され、この切換スイッチ19の出力信号は水
平同期信号としてタイミング発生器4に供給される。切
換スイッチ19の切り換えはマイコン10の制御によっ
て行なわれ、通常モードに設定される場合にはN側に接
続され、ランダムシャッターモードに設定される場合に
はR側に接続される。 【0012】変調HD形成回路15には同期発生器7よ
り出力される垂直同期信号VDが供給される。変調水平
同期信号HDMは、図6Eに示すよう形成される。すな
わち、垂直同期信号VDの立ち下がり以前は水平同期信
号HDがそのまま出力される。垂直同期信号VDの立ち
下がり以降は、水平同期信号HDよりも高い周波数fx
のパルスP(fx)が10個出力され、続いて水平周期
で2個のパルスが出力され、さらに続いて例えば色副搬
送波周波数fsc(NTSC方式では3.58MHz)の
パルスが垂直同期信号VDの立ち上がり後であって2水
平期間経過するまで出力される。それ以降は、再び水平
同期信号HDがそのまま出力される。 【0013】この場合、水平周期で2個のパルスを出力
させるのは、センサーゲートパルスXSG1,XSG2
を発生させる時間とフィールド蓄積に当たって2ライン
分の電荷を加算するための時間を確保するためである。
また、周波数fscのパルスを出力させるのは、その期間
にタイミング発生器4でイメージャー駆動パルスXV1
〜XV4が形成されないようにするためである。なお、
図6AはトリガパルスTRP、同図Bは水平同期信号H
D、同図Dは垂直同期信号VDを示している。 【0014】タイミング発生器4の動作はマイコン10
によって制御される。タイミング発生器4では、垂直同
期信号VDの立ち下がり後の水平同期信号のパルス数が
例えば9カウントされた後、クロックCK2が数百カウ
ントされてセンサーゲートパルス(読み出しパルス)X
SG1,XSG2が形成される。また、タイミング発生
器4では、垂直同期信号VDおよび切換スイッチ19よ
り出力される水平同期信号に応じて、転送クロックとし
て用いるイメージャー駆動パルスXV1〜XV4,XH
1,XH2等が形成される。なお、ランダムシャッター
モードに設定される場合、変調水平同期信号HDMのパ
ルスP(fx)の部分では、パルス周期が短くイメージ
ャー駆動パルスXV1〜XV4は形成されない。 【0015】通常モードに設定される場合、イメージセ
ンサ2では各垂直同期信号VDの立ち下がり後に水平同
期信号HDが9カウントされて所定時間後にセンサーゲ
ートパルスによって蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読
み出しが行なわれ、垂直転送クロックV1〜V4および
水平転送クロックH1,H2によって転送が行なわれ
る。これにより、図5Cに示すように、イメージセンサ
2からは各垂直期間で連続して撮像信号が出力される。
なお、同図Aは垂直同期信号VD,同図Bはセンサーゲ
ートパルスXSG1,XSG2を示している。 【0016】一方、ランダムシャッターモードに設定さ
れる場合、トリガパルスTRPに応じて発生される1個
の垂直同期信号VDの立ち下がり後に変調水平同期信号
HDMが9カウントされて所定時間後にセンサーゲート
パルスによって蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読み出
しが行なわれ、垂直同期信号VDが立ち上がって2水平
期間後から垂直転送クロックV1〜V4および水平転送
クロックH1,H2によって転送が開始される。これに
より、図6Gに示すように、イメージセンサ2からはト
リガパルスTRPに応じて発生される1個の垂直同期信
号VDに対応して1垂直期間分の撮像信号(物体101
の撮像信号)が出力される。 【0017】また、外部同期発生器9にトリガパルスT
RPが供給される場合、外部同期発生器9からはトリガ
パルスTRPに同期してラストシャッターパルスLSP
が出力され(図6Cに図示)、このラストシャッターパ
ルスLSPはシャッターパルス形成回路5に供給され
る。シャッターパルス形成回路5には、タイミング発生
器4よりセンサーゲートパルスXSG1,XSG2(図
6Fに図示)が出力された後のタイミングを示すパルス
TIPが供給される。 【0018】シャッターパルス形成回路5の動作はマイ
コン10によって制御される。すなわち、通常モードに
設定される場合には、シャッターパルス形成回路5から
はシャッターパルスSHPは出力されない。ランダムシ
ャッターモードに設定される場合には、シャッターパル
スSHPは連続して出力されており、ラストシャッター
パルスLSPが供給されるとシャッターパルスSHPの
出力が停止され、その後にタイミングパルスTIPが供
給されるとシャッターパルスSHPの出力が再開され
る。 【0019】そのため、ランダムシャッターモードに設
定される場合には、ラストシャッターパルスLSPの立
ち上がりよりセンサーゲートパルスXSG1,XSG2
の立ち上がりまでの期間Tcが電荷蓄積時間(シャッタ
ー速度)となり、高速シャッタによる撮像動作が行なわ
れる。なお、通常モードにおける電荷蓄積時間は、フィ
ールド蓄積動作の場合には1垂直期間である。 【0020】また、イメージセンサ2より出力される撮
像信号は映像信号処理回路16に供給されて、レベル調
整、ガンマ補正、同期信号の付加等の処理が行なわれて
映像信号SVが形成される。この映像信号処理回路16
には同期発生器7より垂直同期信号VDおよび水平同期
信号HDに同期した複合同期信号SYNCが供給され
る。この映像信号処理回路16の動作はマイコン10に
よって制御される。映像信号処理回路16より出力され
る映像信号SVは出力端子17に導出される。 【0021】出力端子17に得られる映像信号SVは例
えばモニタ装置18に供給され、その映像信号SVによ
る画像が表示される。この場合、通常モードであるとき
は連続した映像信号SVによる動画表示が可能である。
また、ランダムシャッターモードでは1垂直周期分の映
像信号SVがビデオメモリに取り込まれ、これにより静
止画表示が可能となり、物体101の分析等を行うこと
ができる。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】上述した装置では、ラ
ンダムシャッターモードにおける電荷蓄積時間Tcは、
ラストシャッターパルスLSPの立ち上がりよりセンサ
ーゲートパルスXSG1,XSG2の立ち上がりまでの
時間であり、ラストシャッターパルスLSPの立ち上が
りより垂直同期信号VDの立ち下がりまでの時間Tcaと
垂直同期信号VDの立ち下がりよりセンサーゲートパル
スXSG1,XSG2の立ち上がりまでの時間Tcbとを
加算した時間となる。時間Tcbは常に一定であるが、時
間TcaはトリガパルスTRPと水平同期信号HDとの位
相関係に応じて変化する。そのため、毎回毎回電荷蓄積
時間Tcが変化し、イメージセンサ2より出力される撮
像信号のレベルが変化するという問題点がある。 【0023】そこで、この発明では、トリガパルスが供
給される毎に一定の電荷蓄積時間で撮像し得る固体撮像
装置を提供するものである。 【0024】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る固
体撮像装置は、固体撮像素子と、この固体撮像素子を駆
動するタイミング信号を発生するタイミング発生手段
と、固体撮像素子に蓄積された電荷を掃き捨てるための
シャッターパルスを発生するシャッターパルス発生手段
と、トリガパルスの供給タイミングに同期して垂直同期
信号および水平同期信号を形成してタイミング発生手段
に供給する同期形成手段と、基準水平同期信号を出力す
る基準同期信号発生手段とを備え、トリガパルスの供給
タイミング以前は、基準同期信号発生手段から出力され
る基準水平同期信号をタイミング発生手段に供給し、ト
リガパルスの供給タイミングで、同期形成手段は、該供
給タイミングよりも少なくとも基準水平同期信号のパル
ス幅以上の一定時間だけ遅らせて、垂直同期信号と水平
同期信号を、タイミングを一致させて形成してタイミン
グ発生手段に供給するとともに、シャッターパルス発生
手段より固体撮像素子へのシャッターパルスの供給を停
止するものとし、タイミング発生手段は、同期形成手段
より供給される水平同期信号のパルス数を所定数カウン
トすることにより設定される電荷蓄積時間で蓄積された
蓄積電荷を読み出すための読み出しパルスを形成して、
固体撮像素子に供給するものである。 【0025】 【0026】 【作用】請求項1の発明においては、トリガパルスの供
給タイミングから少なくとも基準水平同期信号のパルス
幅期間以上である一定期間遅れて、垂直同期信号と水平
同期信号が形成されるため、タイミング発生器に供給さ
れる垂直同期信号と水平同期信号が同期して位相関係が
一定となる。また、垂直同期信号に基づいて水平同期信
号のパルス数のカウントが開始されて、このパルスを所
定数カウントすることで読み出しパルスの形成が行われ
るため、トリガパルスの供給タイミングより固体撮像素
子に読み出しパルスが供給されるまでの電荷蓄積時間は
常に一定となる。 【0027】 【0028】 【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。この図1において、図4と対応
する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。 【0029】本例においては、通常モードであるかラン
ダムシャッターモードであるかに拘らず電圧制御発振器
6には調整された所定電圧VNが供給されると共に、同
期発生器7からはクロックCK1を用いて形成される水
平同期信号HDおよび垂直同期信号VDが連続して出力
される。 【0030】同期発生器7より出力される垂直同期信号
VDは切換スイッチ21のN側の固定端子および同期形
成回路22に供給される。同期発生器7より出力される
水平同期信号HDは同期形成回路22に供給される。同
期形成回路22で形成される垂直同期信号VDRは切換
スイッチ21のR側の固定端子に供給される。また、こ
の同期形成回路22で形成される水平同期信号HDRは
切換スイッチ23のR側の固定端子に供給される。切換
スイッチ23のN側の固定端子には同期発生器7より出
力される水平同期信号HDが供給される。 【0031】切換スイッチ21の出力信号は垂直同期信
号としてタイミング発生器4に供給され、切換スイッチ
23の出力信号は水平同期信号としてタイミング発生器
4に供給される。切換スイッチ21,23の切り換えは
マイコン10の制御によって行なわれ、通常モードに設
定される場合にはN側に接続され、ランダムシャッター
モードに設定される場合にはR側に接続される。 【0032】また、位置検出部8より出力されるトリガ
パルスTRP(図2Aに図示)はラストシャッターパル
ス形成回路24に供給され、この形成回路24からはト
リガパルスTRPの立ち上がりで立ち下がるラストシャ
ッターパルスLSPが形成される(図2Dに図示)。こ
のラストシャッターパルスLSPは図4の例で外部同期
発生器9より出力されるラストシャッターパルスLSP
と同じものである。なお、図2Bは水平同期信号HD、
同図Cは垂直同期信号VDを示している。 【0033】形成回路24より出力されるラストシャッ
ターパルスLSPはシャッターパルス形成回路5に供給
されると共に、同期形成回路22に供給される。同期形
成回路22では、垂直同期信号VDRおよび水平同期信
号HDRが、それぞれ図2EおよびFに示すように形成
される。 【0034】すなわち、垂直同期信号VDRは、ラスト
シャッターパルスLSPのたち立ち下がりから一定時間
Toだけ遅れて立ち下がるように形成される。時間Toは
少なくとも水平同期信号HDのパルス幅期間th以上に
設定される。 【0035】また、水平同期信号HDRは、ラストシャ
ッターパルスLSPのたち立ち下がり以前は水平同期信
号HDがゲートされてそのまま出力される。そして、ラ
ストシャッターパルスLSPの立ち下がりから一定時間
Toだけ経過した後、従って垂直同期信号VDRの立ち下
がり以降は、水平同期信号HDよりも高い周波数fxの
パルスP(fx)が10個出力され、続いて水平周期で
2個のパルスが出力され、さらに続いて例えば色副搬送
波周波数fsc(NTSC方式では3.58MHz)のパ
ルスが垂直同期信号VDの立ち上がり後であって2水平
期間経過するまで出力される。それ以降は、再び水平同
期信号HDがそのまま出力される。 【0036】この場合、水平周期で2個のパルスを出力
させるのは、センサーゲートパルスXSG1,XSG2
を発生させる時間とフィールド蓄積に当たって2ライン
分の電荷を加算するための時間を確保するためである。
また、周波数fscのパルスを出力させるのは、その期間
にタイミング発生器4でイメージャー駆動パルスXV1
〜XV4が形成されないようにするためである。これ
は、図4の変調HD形成回路15より出力される変調水
平同期信号HDMの場合と同様である。 【0037】タイミング発生器4の動作は図4の例と同
様に行なわれる。すなわち、タイミング発生器4では切
換スイッチ21より供給される垂直同期信号の立ち下が
り後に、切換スイッチ23より供給される水平同期信号
のパルス数が例えば9カウントされた後、クロックCK
2が数百カウントされてセンサーゲートパルス(読み出
しパルス)XSG1,XSG2が形成される。また、タ
イミング発生器4では、切換スイッチ21,23より供
給される同期信号に応じて、転送クロックとして用いる
イメージャー駆動パルスXV1〜XV4,XH1,XH
2等が形成される。 【0038】本例において、通常モードに設定される場
合には、図4の例と同様に、イメージセンサ2では各垂
直同期信号VDの立ち下がり後に水平同期信号HDが9
カウントされて所定時間後にセンサーゲートパルスXS
G1,XSG2によって蓄積電荷の垂直転送レジスタへ
の読み出しが行なわれ、垂直転送クロックV1〜V4お
よび水平転送クロックH1,H2によって転送が行なわ
れる。これにより、イメージセンサ2からは各垂直期間
で連続して撮像信号が出力される(図5C参照)。 【0039】一方、ランダムシャッターモードに設定さ
れる場合、垂直同期信号VDRの立ち下がり後に水平同
期信号HDRが9カウントされて所定時間後にセンサー
ゲートパルスXSG1,XSG2(図2Gに図示)によ
って蓄積電荷の垂直転送レジスタへの読み出しが行なわ
れ、垂直同期信号VDが立ち上がって2水平期間後から
垂直転送クロックV1〜V4および水平転送クロックH
1,H2によって転送が開始される。これにより、図2
Hに示すように、イメージセンサ2からはトリガパルス
TRPに応じて発生される1個の垂直同期信号VDRに
対応して1垂直期間分の撮像信号(物体101の撮像信
号)が出力される。 【0040】シャッターパルス形成回路5の動作は図4
の例と同様である。そのため、ランダムシャッターモー
ドに設定される場合には、ラストシャッターパルスLS
Pの立ち上がりよりセンサーゲートパルスXSG1,X
SG2の立ち上がりまでの期間Teが電荷蓄積時間(シ
ャッター速度)となり、高速シャッタによる撮像動作が
行なわれる。なお、通常モードにおける電荷蓄積時間
は、フィールド蓄積動作の場合には1垂直期間である。 【0041】本例において、ランダムシャッターモード
における電荷蓄積時間Teは、上述したようにラストシ
ャッターパルスLSPの立ち上がりよりセンサーゲート
パルスXSG1,XSG2の立ち上がりまでの時間であ
り、ラストシャッターパルスLSPの立ち上がりより垂
直同期信号VDRの立ち下がりまでの時間Teaと垂直同
期信号VDRの立ち下がりよりセンサーゲートパルスX
SG1,XSG2の立ち上がりまでの時間Tebとを加算
した時間となる。 【0042】時間Teaは一定時間Toよりラストシャッ
ターパルスLSPのパルス幅時間を差し引いた時間とな
るため常に一定である。また、時間Tebも常に一定であ
る。そのため、トリガパルスTRPと水平同期信号HD
との位相関係に拘らず電荷蓄積時間Teは常に一定とな
る。これにより、毎回毎回電荷蓄積時間Teが変わって
撮像信号のレベルが変化するという不都合はなくなる。
なお、タイミング発生器4でセンサーゲートパルスXS
G1,XSG2を形成するためにカウントされるパルス
P(fx)の数を変化させることで電荷蓄積時間Teを
変更することができる。 【0043】図3は、上述した一定時間Toを0とし、
しかもトリガパルスTRPの供給タイミングが水平同期
信号HDと重なった場合の例である。同図Aはトリガパ
ルスTRP、同図Bは水平同期信号HD、同図Cはラス
トシャッターパルスLSP、同図Dは水平同期信号HD
R、同図Eは垂直同期信号VDRを示している。この場
合、垂直同期信号VDRの立ち下がりが水平同期信号H
DRのパルス幅期間内に対応するようになり、奇数、偶
数のフィールド判別が不可能となる。 【0044】これに対して、本例においては上述したよ
うに一定時間Toを水平同期信号HDの少なくともパル
ス幅期間th以上に設定しているので、図3に示すよう
な奇数、偶数のフィールド判別が不可能となる状態は生
じない。つまり、本例では垂直同期信号VDRの立ち下
がりが水平同期信号HDRの立ち下がりと必ず一致し、
常に奇数フィールドの状態となる。 【0045】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、トリガパルス
の供給タイミングから少なくとも基準水平同期信号のパ
ルス幅期間以上である一定期間遅れて、垂直同期信号と
水平同期信号が形成されるため、タイミング発生器に供
給される垂直同期信号と水平同期信号が同期して位相関
係が一定となる。このため、奇数、偶数のフィールド判
別が不可能となることはない。また、垂直同期信号に基
づいて水平同期信号のパルス数のカウントが開始され
て、このパルスを所定数カウントすることで読み出しパ
ルスの形成が行われるため、トリガパルスの供給タイミ
ングより固体撮像素子に読み出しパルスが供給されるま
での電荷蓄積時間は常に一定となる。このため、毎回毎
回電荷蓄積時間が変わって撮像信号のレベルが変化する
という不都合はなくなる。 【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る固体撮像装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。 【図2】実施例におけるランダムシャッターモードの動
作を説明するための図である。 【図3】フィールド判別が不可能となる例を説明するた
めの図である。 【図4】撮像装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。 【図5】通常モードの動作を説明するための図である。 【図6】ランダムシャッターモードの動作を説明するた
めの図である。 【符号の説明】 1 撮像レンズ 2 CCDイメージセンサ 3 CCD駆動回路 4 タイミング発生器 5 シャッターパルス形成回路 7 同期発生器 8 位置検出部 10 マイコン 16 映像信号処理回路 17 出力端子 18 モニタ装置 21,23 切換スイッチ 22 同期形成回路 24 ラストシャッターパルス形成回路
を示すブロック図である。 【図2】実施例におけるランダムシャッターモードの動
作を説明するための図である。 【図3】フィールド判別が不可能となる例を説明するた
めの図である。 【図4】撮像装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。 【図5】通常モードの動作を説明するための図である。 【図6】ランダムシャッターモードの動作を説明するた
めの図である。 【符号の説明】 1 撮像レンズ 2 CCDイメージセンサ 3 CCD駆動回路 4 タイミング発生器 5 シャッターパルス形成回路 7 同期発生器 8 位置検出部 10 マイコン 16 映像信号処理回路 17 出力端子 18 モニタ装置 21,23 切換スイッチ 22 同期形成回路 24 ラストシャッターパルス形成回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 固体撮像素子と、 この固体撮像素子を駆動するタイミング信号を発生する
タイミング発生手段と、 上記固体撮像素子に蓄積された電荷を掃き捨てるための
シャッターパルスを発生するシャッターパルス発生手段
と、トリガパルスの供給タイミングに同期して垂直同期信号
および水平同期信号を形成して上記タイミング発生手段
に供給する同期形成手段と、 基準水平同期信号を出力する基準同期信号発生手段とを
備え、 上記トリガパルスの供給タイミング以前は、上記基準同
期信号発生手段から出力される基準水平同期信号を上記
タイミング発生手段に供給し、 上記トリガパルスの供給タイミングで、上記同期形成手
段は、該供給タイミングよりも少なくとも上記基準水平
同期信号のパルス幅以上の一定時間だけ遅らせて、上記
垂直同期信号と水平同期信号を、タイミングを一致させ
て形成して上記タイミング発生手段に供給するととも
に、上記トリガパルスの供給タイミングで、上記シャッ
ターパルス発生手段より上記固体撮像素子へのシャッタ
ーパルスの供給を停止するものとし、上記タイミング発
生手段は、上記同期形成手段より供給される水平同期信
号のパルス数を所定数カウントすることにより設定され
る電荷蓄積時間で蓄積された蓄積電荷を読み出すための
読み出しパルスを形成して、上記固体撮像素子に供給す
る ことを特徴とする固体撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34059593A JP3475471B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34059593A JP3475471B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 固体撮像装置 |
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JPH07162759A JPH07162759A (ja) | 1995-06-23 |
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---|---|---|---|
JP34059593A Expired - Fee Related JP3475471B2 (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 固体撮像装置 |
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---|---|---|---|---|
JP4591411B2 (ja) * | 2006-06-19 | 2010-12-01 | ソニー株式会社 | 撮像装置 |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP34059593A patent/JP3475471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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