JP4591411B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば高速で移動する物体を撮像する、主にファクトリーオートメーション(FA: Factory Automation)用として用いられるカメラ装置等に適用される撮像装置に関する。
本件出願人は、インターライントランスファ(IT: Interline Transfer)型の固体撮像素子(CCDイメージセンサ)の電荷蓄積時間を制御することにより、メカニカルなアイリスを用いることなく露光時間調節を行う電子シャッタ機能を有する撮像装置を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
この撮像装置では、図17の(a)に示す垂直ブランキング信号がローレベルとなる垂直ブランキング期間VBLKに出力される図17の(b)に示す読み出し信号により、CCDイメージセンサの光電変換部の各画素に蓄積された電荷を垂直転送部に読み出す。上記CCDイメージセンサの電荷蓄積時間は、図17の(c)に示すリセット信号により制御されており、該CCDイメージセンサはこのリセット信号が供給されると画素に蓄積された電荷をオーバーフロードレインに掃き捨てるようになっている。
このため、上記リセット信号が供給されている間(電荷掃き捨て期間)は、上記CCDイメージセンサには電荷が蓄積されない。従って、上記CCDイメージセンサに供給する上記リセット信号を停止したときから、該CCDイメージセンサの光電変換部に有効電荷が蓄積されることとなり、上記リセット信号を停止するタイミングを制御することにより、電荷蓄積時間、すなわち、シャッタ速度を制御することができる。
上記撮像装置は、このような電子シャッタ機能を用いることにより、被写体の動きに応じて上記シャッタ速度を可変することができるため、特に高速移動体における画像の取り込みに有利である。
ここで、例えば主としてFA用に用いられ、移動する物体の撮像を行うような撮像装置が知られている。この撮像装置は、例えば図18に示すような構成となっており、移動路200上を移動する物体201が撮像部202の前に移動してくると、これを位置検出部203が検出し、図19の(a)の時刻t11に示すローレベルのトリガ信号をシャッタ信号発生回路204に供給する。
上記シャッタ信号発生回路204は、上記トリガ信号が供給されると、図19の(b)の時刻t11に示すようにシャッタコントロール信号をCCD制御回路205に供給する。
上記CCD制御回路205は、上記シャッタコントロール信号が供給されている間はCCDイメージセンサ206の光電変換部に蓄積された電荷をオーバーフロードレインに掃き捨てるためのリセット信号を供給する。これにより、上記リセット信号が供給されている間は、上記CCDイメージセンサ206の光電変換部の各画素に電荷は蓄積されない。しかし、上記トリガ信号が供給されると、上記CCDイメージセンサ206に供給するリセット信号を停止する。これにより、上記CCDイメージセンサ206の光電変換部の各画素に有効電荷の蓄積が開始される。
上記CCD制御回路205には、同期信号発生回路207から図19の(c)の時刻t11〜時刻t12に示す垂直同期信号及び図19の(d)に示す水平同期信号が供給されている。上記CCD制御回路205は、上記シャッタコントロール信号が供給されると、図19の(c)に示す垂直同期信号の立ち下がる時刻t11から、図19の(d)に示す水平同期信号のパルス数を9発カウントした後、クロックを数百カウントしてから図19の(e)の時刻t13に示す読み出し信号を上記CCDイメージセンサ206に供給する。
これにより、上記図19の(b)の時刻t11にシャッタコントロール信号が上記CCDイメージセンサ206に供給されてから、図19の(e)の時刻t13に上記CCDイメージセンサ206に上記読み出し信号が供給されるまでの間、撮像レンズ208を介して照射される撮像光に応じた電荷が該CCDイメージセンサ206に蓄積されることとなり、この時刻t11〜時刻t13間が電荷蓄積時間となる。
なお、図19の(f)は、垂直ブランキング期間VBLKを示す。
上記CCDイメージセンサ206から読み出された電荷は、撮像信号として信号処理回路209に供給される。上記信号処理回路209は、上記撮像信号に同期信号を付加する等の信号処理を施し、これをビデオ信号として出力端子210を介して出力する。この出力端子210を介して出力されるビデオ信号は、例えばモニタに供給される。これにより、上記物体201を移動させた場合における該物体201の状態を分析することができる。
このような移動する物体の撮像を行う撮像装置は、主としてFA用として用いられているため、上記図18に示した物体201を高速で移動させ、例えば1/10000秒等の高速シャッタにより撮像を行いたい場合がある。
しかし、上記撮像装置では、例えば垂直同期信号の立ち下がりから水平同期信号のパルス数を9発カウントした後、クロックを数百カウントしたタイミングで読み出し信号をCCDイメージセンサに供給する。すなわち、上記読み出し信号の出力タイミングが、CCDイメージセンサの画素配列に基づいて予め固定され設定されている。
従って、上記撮像装置の電荷蓄積時間は、上記垂直同期信号の立ち下がりの時刻から上記読み出し信号が出力される時刻までの時間以下には短縮することはできなかった。このため、従来の撮像装置は、1/10000秒等の高速シャッタによる撮像を行うことはできなかった。
上記撮像装置では、上述のように位置検出部203から供給されるトリガ信号に応じて有効電荷の蓄積を開始するようになっている。すなわち、上記撮像装置では、位置検出203から供給されるトリガ信号のタイミングに応じて、動作するようになっている。
ところで、画像処理機器を使用して、撮像装置からのビデオ信号に画像処理を行ないたい場合がある。一般に画像処理機器は所定の同期信号を基準として動作するようになっている。このため、例えば複数の撮像装置、映像記録再生装置等からのビデオ信号を合成する場合などに、基準となる同期信号に同期したビデオ信号を画像処理機器に供給する必要がある。
具体的にはこの撮像装置は、任意のタイミングで、例えば図20の(a)に示すように、トリガ信号が供給されると、所定の電荷蓄積時間すなわち露光時間の後に、図20の(b)に示す読み出し信号をCCDイメージセンサに供給し、光電変換部の各画素に蓄積した電荷を垂直転送部に読み出すと同時に、垂直同期信号V−SYNCを発生し、図20の(c)に示すように、発生した垂直同期信号V−SYNCに同期させて垂直転送部に読み出した電荷を撮像信号として水平転送部を介して出力するようになっている。
あるいは、この撮像装置は、例えば図21の(c)に示すように、一定の周期の垂直同期信号V−SYNCを発生しておき、図21の(a)に示すトリガ信号が供給されると、所定の露光時間の後に、図21の(b)に示す読み出し信号をCCDイメージセンサに供給し、光電変換部の各画素に蓄積した電荷を垂直転送部に読み出すと同時に、垂直同期信号V−SYNCを発生するようになっている。
この撮像装置では、図22の(a)に示すように、任意のタイミングすなわちランダムに供給されるトリガ信号に応じて、ランダムな間隔で図22の(b)に示すようにビデオ信号が出力されるようになっているため、一定周期で垂直同期信号V−SYNCを出力することができない。
特開平4−119776号公報 特開平06−125502号公報 特開平04−192685号公報 特開平05−236355号公報
ところで、このような撮像装置からのビデオ信号を用いて処理を行なう例えばフレームメモリ,モニタ等のビデオ処理機器では、その動作を供給されるビデオ信号に同期させることが要求される。
ところが、これらのビデオ処理機器においては、ランダム周期の同期信号に同期させることは技術的に非常に難しく一般的には行なわれていない。
そこで、本発明の目的は、撮像素子の電子シャッタ機能を利用して、トリガ信号に同期した高速のランダムシャッタによる撮像動作を行い、所定数のライン以降の必要な有効電荷を撮像信号として出力することができるようにした撮像装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、被写体の撮像を指定するトリガ信号が外部より供給されるトリガ信号入力端子と、上記トリガ信号入力端子に供給されたトリガ信号を出力するトリガ信号出力端子と、垂直同期信号及び水平同期信号を発生し、水平同期信号出力端子から上記水平同期信号を出力する同期信号発生部と、上記トリガ信号入力端子に供給されるトリガ信号を基準とした垂直同期信号を発生し、垂直同期信号出力端子から上記垂直同期信号を出力するサブ同期信号発生部と、上記同期信号発生部で発生する水平同期信号よりも周波数が高い高速水平同期信号を上記トリガ信号を基準とした所定の期間に発生し、高速水平同期信号出力端子から高速水平同期信号発生部を備える撮像制御装置により制御される撮像装置であって、上記撮像制御装置から出力される上記トリガ信号と上記垂直同期信号と上記水平同期信号と上記高速水平同期信号が供給され、入射された光量に応じた電荷を発生する受光部と、上記受光部で発生された電荷が転送される垂直転送部と、上記垂直転送部を介して転送された電荷を出力する水平転送部と、電荷掃捨部とを備え、上記受光部に蓄積された電荷を上記電荷掃捨部に掃き捨てる電子シャッタ機能を有するインターライントランスファ型固体撮像素子と、上記撮像制御装置から供給される上記トリガ信号に応じて、上記電荷掃捨部への電荷の掃き捨てを所定時間停止させ、上記所定時間経過後に、上記撮像制御装置から供給される上記垂直同期信号に応じて上記受光部に蓄積された撮像電荷を有効電荷として上記垂直転送部に読み出し、この垂直転送部に読み出された撮像電荷を上記撮像制御装置から供給される上記高速水平同期信号に応じて所定数の転送サイクルだけ高速垂直転送した後に上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送を行い、上記高速垂直転送により所定数のラインの撮像電荷を除いた有効電荷を撮像信号として上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送により上記水平転送部を介して出力させる駆動制御部とからなり、上記駆動制御部は、上記トリガ信号の供給のタイミングに基づいて、上記水平同期信号よりも高い周波数となる変調水平同期信号を生成する変調水平同期信号生成手段を備え、上記変調水平同期信号と上記垂直同期信号のタイミングにより設定される所定の範囲の撮像信号を出力するように、上記インターライントランスファ型固体撮像素子の駆動を制御することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置では、入射された光量に応じた電荷を発生する受光部と、上記受光部で発生された電荷が転送される垂直転送部と、上記垂直転送部を介して転送された電荷を出力する水平転送部と、電荷掃捨部とを備え、上記受光部に蓄積された電荷を上記電荷掃捨部に掃き捨てる電子シャッタ機能を有するインターライントランスファ型固体撮像素子を駆動制御部により制御して、上記撮像制御装置から供給される上記トリガ信号に応じて、上記電荷掃捨部への電荷の掃き捨てを所定時間停止させ、上記所定時間経過後に、上記撮像制御装置から供給される上記垂直同期信号に応じて上記受光部に蓄積された撮像電荷を有効電荷として上記垂直転送部に読み出し、この垂直転送部に読み出された撮像電荷を上記撮像制御装置から供給される上記高速水平同期信号に応じて所定数の転送サイクルだけ高速垂直転送した後に上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送を行い、上記高速垂直転送により所定数のラインの撮像電荷を除いた有効電荷を撮像信号として上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送により上記水平転送部を介して出力させるので、上記駆動制御部により、上記トリガ信号の供給のタイミングに基づいて、変調水平同期信号生成手段で生成される上記水平同期信号よりも高い周波数となる変調水平同期信号と上記垂直同期信号のタイミングにより設定される所定の範囲の撮像信号を出力するように、上記インターライントランスファ型固体撮像素子の駆動を制御することによって、上記電子シャッタ機能を利用して上記トリガ信号に同期した高速のランダムシャッタによる撮像動作を行い、所定数のライン以降の必要な有効電荷を撮像信号として得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、例えば図1に示すように構成の撮像システムに適用される。この撮像システムは、ベルトコンベア等からなる移送路1により移送される被検体2を検出する位置センサ3の検出出力に基づいて、上記被検体2を撮像装置10により撮像して静止画として取り込む撮像システムであって、上記位置センサ3の検出出力に応じて上記撮像装置10の動作制御を行って該撮像装置10からのビデオ信号を静止画像信号としてメモリ21に取り込む撮像制御装置20と、上記撮像装置10からのビデオ信号が上記メモリ21を介して静止画像信号として供給される画像処理装置30とを有する。
この撮像システムにおいて、位置センサ3は、移送路1により移送される被検体2を検出し、被検体2が該位置センサ3の前面に到達したときに、トリガ信号TRIGを発生し、このトリガ信号TRIGを上記撮像制御装置20に供給する。
また、上記撮像装置10は、図2に示すように、上記撮像制御装置20から端子C1,C2を介して外部同期信号EXT−VD,EXT−HDが供給される同期信号発生部11Aと、上記撮像制御装置20から端子C3を介してトリガ信号TRIGが供給されるサブ同期信号発生部11B及びゲート信号発生部12と、このゲート信号発生部12から供給されるゲート信号により切り換え制御されるスイッチ回路13と、マスタクロック発生器14から供給される約28.6MHzのマスタクロックMCKにより動作するタイミングジェネレータ15と、このタイミングジェネレータ15から供給される各種タイミング信号等に応じて動作するCCD駆動部16により駆動されるCCDイメージセンサ17と、このCCDイメージセンサ17による撮像信号が相関2重サンプリング(CDS: Correlateddouble sampling )回路18を介して供給されるプロセス処理部19とを備えてなる。
上記CCDイメージセンサ17は、例えば図3に示すような構造のインターライントランスファ(IT: Interline Transfer)型のCCDイメージセンサであって、奇数フィールドの各画素に相当する受光部SODDと偶数フィールドの各画素に相当する受光部SEVENと、各受光部SODD,SEVENに蓄積された電荷が読み出される垂直転送部VREGと、上記垂直転送部VREG に読み出された電荷を1水平ライン単位の撮像信号として出力する水平転送部HREG とから成り、受光部SODD,SEVENの下方に形成されたサブストレートの電位を制御することにより、各受光部SODD ,SEVENに蓄積された電荷をそのサブストレートに掃き捨てて、電荷蓄積時間を制御するようにした電子シャッタ機能を有する。
上記同期信号発生部11Aは、上記タイミングジェネレータ15からマスタクロックMCKを1/2分周した約14.3MHzのクロックCLが供給されており、このクロックCLに基づいて動作して、内部信号VD,HDを発生するとともに、上記クロックCLを1/4分周して周波数が約3.5MHzのCL/4信号を発生するようになっている。この同期信号発生部11Aは、外部同期が可能な構成のもので、上記端子C1,C2に外部同期信号EXT−VD,EXT−HDが供給されているときには、上記外部同期信号EXT−VD,EXT−HDに同期した内部同期信号VD,HDを発生する。そして、この同期信号発生部11Aに発生された内部同期信号VD,HD及びCL/4信号が上記サブ同期信号発生部11Bに供給されている。さらに、上記内部同期信号VD,HDは、上記ゲート信号発生部12及びプロセス処理部19に供給されている。
また、上記サブ同期信号発生部11Bは、上記端子C3に供給されるトリガ信号TRIGのタイミングを基準にした変調垂直同期信号TG−VD及び変調水平同期信号TG−HDと電子シャッタ制御信号X−SUBを発生する。このサブ同期信号発生部11Bでは、図4の(A)に示すようなトリガ信号TRIGの立ち上がりタイミングを基準にして図4の(C)に示すような変調垂直同期信号TG−VDを生成し、この変調垂直同期信号TG−VDに基づいて予め設定されたシャッタ速度に応じた期間T1だけ図4の(B)に示すように電子シャッタ制御信号X−SUBを停止するとともに、上記期間T1経過後に所定の期間T2だけ上記CL/4信号を水平同期信号とし、上記各期間T1,T2以外は通常の内部水平同期信号HDとした変調水平同期信号TG−HDを生成する。そして、このサブ同期信号発生部11Bにより発生された変調垂直同期信号TG−VDは上記タイミングジェネレータ15に供給され、また、上記変調水平同期信号TG−HDは上記スイッチ回路13に供給され、さらに、電子シャッタ制御信号X−SUBは上記CCD駆動部16に供給されている。
また、上記ゲート信号発生部12は、上記端子C3に供給されるトリガ信号TRIGの立ち上がりエッジのタイミングを基準にして、内部水平同期信号HDを16個カウントした16H期間経過後に、上記期間T2中の所定の期間T3(ここでは21H期間)だけ論理「H]となる図4の(E)に示すようなゲート信号GATEを発生する。そして、このゲート信号発生部12で発生されたゲート信号GATEは、上記スイッチ回路13に供給されている。
また、上記スイッチ回路13は、上記撮像制御装置20から端子C4を介して通常の水平同期周波数fの2〜7倍の周波数を有する高速水平同期信号HiHDが供給されており、上記ゲート信号GATEが論理「H]となる期間T3だけ上記高速水平同期信号HiHDを選択し、また、上記期間T3以外の期間は上記サブ同期信号発生部11Bから供給される変調水平同期信号TG−HDを選択するようになっている。このスイッチ回路13により選択された上記高速水平同期信号HiHD及び変調水平同期信号TG−HDからなる図4の(F)に示すような変調水平同期信号TG−HD’が上記タイミングジェネレータ15に供給されている。
また、上記タイミングジェネレータ15は、上記サブ同期信号発生部11Bから供給される変調垂直同期信号TG−VDと上記スイッチ回路13により選択された上記高速水平同期信号HiHD及び変調水平同期信号TG−HDに基づいて、上記CCDイメージセンサ17の駆動に必要な各種タイミング信号を生成して上記CCD駆動部16に供給する。
また、上記CCD駆動部16は、上記各種タイミング信号や電子シャッタ制御信号X−SUBに基づいて図4の(D)に示す読み出しパルスSGや水平転送パルス、垂直転送パルス等の駆動パルスを生成して、上記CCDイメージセンサ17を駆動する。
また、上記CDS回路18は、上記CCDイメージセンサ17により得られた撮像信号に対して、タイミングジェネレータ15から供給されるサンプリングパルスに基づいていわゆる相関2重サンプリングを行なって、撮像信号に含まれているリセットノイズ等の雑音を除去する。
そして、上記プロセス処理部19では、上記CDS回路18から供給された撮像信号に所定のプロセス処理を施す。このプロセス処理部19で上記撮像信号に所定のプロセス処理を施すことにより得られた図4の(G)に示すようなビデオ信号VIDEOが、端子C5を介して上記撮像制御装置20に供給される。
上記撮像制御装置20は、上記撮像装置10により得られたビデオ信号VIDEOが端子C51を介して供給されるメモリ21と、このメモリ21に対するデータの書き込み/読み出しを制御するメモリコントローラ22を備える。また、この撮像制御装置20は、同期信号発生部23、サブ同期信号発生部24及び高速水平同期信号発生部25を備え、上記位置センサ3の検出出力として得られたトリガ信号TRIGが端子C20を介して上記メモリコントローラ22及びサブ同期信号発生部24に供給されるようになっている。さらに、上記トリガ信号TRIGは端子C41から上記撮像装置10に供給されるようになっている。
この撮像制御装置20において、上記同期信号発生部23は、マスタクロック発生器26から供給される約28.6MHzのマスタクロックMCKに基づいて同期信号VD,HDと、この水平同期信号HDの2倍の周波数の2FH信号及び上記マスタクロックMCKを1/4分周したCL/4信号を発生する。この同期信号発生部23により発生された同期信号VD,HDが上記メモリコントローラ22に供給されており、また、垂直同期信号VD及び2FH信号が上記サブ同期信号発生部24に供給されており、また、CL/4信号が上記高速水平同期信号発生部25に供給されており、さらに、水平同期信号HDが端子C21を介して外部同期信号EXT−HDとして上記撮像装置10に供給されるようになっている。
また、上記サブ同期信号発生部24は、上記撮像装置10に供給する外部同期信号EXT−VDを上記トリガ信号TRIG、垂直同期信号VD及び2FH信号から生成するものであって、例えば図5に示すように構成されている。
この図5に示すサブ同期信号発生部24は、上記トリガ信号TRIG及び2FH信号が供給されるエッジ検出回路100と、上記2FH信号がそれぞれクロック入力端子CLKに供給される第1乃至第3のカウンタ111,112,113を備える。
上記エッジ検出回路100は、上記2FH信号がクロック入力端子CKに供給される第1及び第2のD型フリップフロップ101,102と、上記第1のD型フリップフロップ101の非反転出力と第2のD型フリップフロップ102の反転出力が供給されるNANDゲート103とからなり、上記トリガ信号TRIGが上記第1のD型フリップフロップ101のデータ入力端子Dに供給され、この第1のD型フリップフロップ101の非反転出力が上記第2のD型フリップフロップ102のデータ入力端子Dに供給されるようになっている。このような構成のエッジ検出回路100は、上記トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジを検出する。このエッジ検出回路100の検出出力は、上記第1のカウンタ111のロード端子LDに供給されるとともに、D型フリップフロップ114のリセット端子Rに供給される。
上記第1のカウンタ111は、上記2FH信号の立ち上がりエッジでカウントアップ動作を行う4ビットのバイナリカウンタであって、上記エッジ検出回路100の検出出力が上記ロード端子LDに供給されることにより、上記トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジ毎に[1000]がプリセットされ、上記2FH信号の立ち上がりエッジ毎にアップカウントして、そのキャリー出力RCを上記D型フリップフロップ114のクロック入力端子CKに供給する。
上記D型フリップフロップ114は、そのデータデータ入力端子Dに論理「H」が与えられており、上記エッジ検出回路100の検出出力が上記リセット端子Rに供給されることにより、上記トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジ毎にリセットされ、上記第1のカウンタ111のキャリー出力RCをクロックとして上記データデータ入力端子Dの論理「H」をラッチして、その非反転出力を第2及び第3のカウンタ112,113の各制御入力端子SPEに供給するとともに、各D型フリップフロップ116,119のリセット端子Rに供給する。
上記第2のカウンタ112は、8ビットバイナリのプログラマブル・ダウン・カウンタであって、その制御入力端子SPEが論理「L」となっている期間すなわち、上記D型フリップフロップ114が上記トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジのタイミングでリセットされ、上記第1のカウンタ111のキャリー出力RCにより論理「H」を出力するまでの間、上記2FH信号の立ち上がりエッジのタイミングで[10001000]がプリセットされ、その後上記制御入力端子SPEが論理「H」になると上記2FH信号の立ち上がりエッジ毎にダウンカウントして、そのカウント出力CO/CZをNANDゲートによるインバータ115を介して上記D型フリップフロップ116のクロック入力端子CKに供給する。
上記D型フリップフロップ116は、そのデータデータ入力端子Dに論理「H」が与えられており、上記D型フリップフロップ114の出力が上記リセット端子Rに供給されることにより、上記D型フリップフロップ114の出力の立ち上がりエッジ毎にリセットされ、上記第2のカウンタ112のカウント出力CO/CZの反転信号をクロックとして上記データデータ入力端子Dの論理「H」をラッチして、その反転出力をNANDゲート117の一方の入力端子に供給する。
そして、このNANDゲート117は、もう一方の入力端子に上記D型フリップフロップ114の非反転出力が供給されており、このD型フリップフロップ114の非反転出力と上記D型フリップフロップ116の反転出力とのNAND出力として、図6の(A)に示すトリガ信号TRIGの立ち上がりエッジのタイミングから7H経過後に9H期間だけ論理「L」となる図6の(B)に示すような垂直同期信号VD1を生成する。
上記NANDゲート117の出力すなわち上記垂直同期信号VD1は、各NANDゲート121,129の各一方の入力端子に供給されているとともに、D型フリップフロップ128のリセット端子Rに供給されている。
また、上記第3のカウンタ113は、8ビットバイナリのプログラマブル・ダウン・カウンタであって、その制御入力端子SPEが論理「L」となっている期間すなわち、上記D型フリップフロップ114が上記トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジのタイミングでリセットされ、上記第1のカウンタ111のキャリー出力RCにより論理「H」を出力するまでの間、上記2FH信号の立ち上がりエッジのタイミングで[10010100]がプリセットされ、その後上記制御入力端子SPEが論理「H」になると上記2FH信号の立ち上がりエッジ毎にダウンカウントして、そのカウント出力CO/CZをNANDゲートによるインバータ118を介して上記D型フリップフロップ119のクロック入力端子CKに供給する。
上記D型フリップフロップ119は、そのデータ入力端子Dに論理「H」が与えられており、上記D型フリップフロップ114の出力が上記リセット端子Rに供給されることにより、上記D型フリップフロップ114の出力の立ち上がりエッジ毎にリセットされ、上記第3のカウンタ113のカウント出力CO/CZの反転信号をクロックとして上記データデータ入力端子Dの論理「H」をラッチして、その非反転出力をモノステーブルマルチバイブレータ120のトリガ端子Aに供給する。
上記モノステーブルマルチバイブレータ120は、上記D型フリップフロップ119の非反転出力でトリガされることにより、その反転出力として、図6の(C)に示すように、トリガ信号TRIGの立ち上がりエッジのタイミングから28H経過後に9H期間だけ論理「L」となる垂直同期信号VD2を生成する。
このモノステーブルマルチバイブレータ120の反転出力すなわち上記垂直同期信号VD2は、上記NANDゲート121の他方の入力端子に供給されるとともに、D型フリップフロップ128のクロック入力端子CKに供給されている。
上記NANDゲート121は、上記NANDゲート117から供給される垂直同期信号VD1と上記モノステーブルマルチバイブレータ120から供給される垂直同期信号VD2のNAND出力をNANDゲートによるインバータ122を介して図6の(D)に示すような信号VD’としてNANDゲート123の一方の入力端子に供給する。
上記NANDゲート123は、その他方の入力端子に上記同期信号発生部23からの垂直同期信号VDが供給されており、この垂直同期信号VDと上記信号VD’とのNAND出力として、図6の(E)に示すような信号VD”を生成する。このNANDゲート123により生成された信号VD”は、NANDゲートによるインバータ124を介してD型フリップフロップ128のデータ入力端子Dに供給されている。
上記D型フリップフロップ128は、そのクロック入力端子CKに上記2FH信号が2段のモノステーブルマルチバイブレータ125,126で位相調整されてクロック信号として供給されており、このクロック信号で上記信号VD”をラッチする。
そして、このサブ同期信号発生部24は、上記D型フリップフロップ128によるラッチ出力を外部同期信号EXT−VDとして端子C11を介して上記撮像装置10に供給する。
さらに、このサブ同期信号発生部24において、上記D型フリップフロップ128は、そのデータデータ入力端子Dに論理「H」が与えられており、上記NANDゲート117から供給される垂直同期信号VD1の立ち上がりエッジでリセットされ、上記モノステーブルマルチバイブレータ120から供給される垂直同期信号VD2をクロックとして上記データデータ入力端子Dの論理「H」をラッチして、その反転出力を上記NANDゲート129のもう一方の入力端子に供給する。
そして、上記NANDゲート129は、上記NANDゲート117から供給される垂直同期信号VD1と上記D型フリップフロップ128の反転出力のNAND出力をNANDゲートによるインバータ130を介してゲート信号GATEとして上記高速水平同期信号発生部25に供給する。上記ゲート信号GATEは、図6の(F)に示すように、上記垂直同期信号VD1の立ち上がりエッジのタイミングから上記垂直同期信号VD2の立ち上がりエッジのタイミングまでの21Hの期間T3中だけ論理「H」となる。
上記高速水平同期信号発生部25は、上記撮像装置10に供給する高速水平同期信号HiHDを上記CL/4信号から生成するものであって、例えば図7に示すように構成されている。
この図7に示す高速水平同期信号発生部25は、上記CL/4信号がクロック入力端子CLKに供給されるカウンタ151と、このカウンタ151のプリセット値を設定する設定回路152を備える。
上記カウンタ151は、8ビットバイナリのプログラマブル・ダウン・カウンタであって、その制御入力端子SPEが論理「L」となっている期間に、上記クロック入力端子CLKに供給されるCL/4信号の立ち上がりエッジのタイミングで上記設定回路152による設定値がプリセットされ、その後上記制御入力端子SPEが論理「H」になると上記CL/4信号の立ち上がりエッジ毎にダウンカウントすることにより、そのカウント出力CO/CZとして水平同期信号HDの2〜7倍の周波数のパルスをNANDゲート154の一方の入力端子に供給する。
上記NANDゲート154は、水平同期信号HDによりトリガされるモノステーブルマルチバイブレータ153の反転出力が他方の入力端子に供給されており、このモノステーブルマルチバイブレータ153の反転出力によりゲート制御されるようになっている。そして、このNANDゲート154のNAND出力がNANDゲート156に供給されるとともにNANDゲートによるインバータ155を介して上記カウンタ151の制御入力端子SPEに供給される。
また、上記NANDゲート156は、上記サブ同期信号発生部24からゲート信号GATEが他方の入力端子に供給されており、このゲート信号GATEによりゲート制御されるようになっている。そして、このNANDゲート156は、上記NANDゲート154のNAND出力として供給される上記カウンタ151のカウント出力CO/CZを上記ゲート信号GATEが論理「H」となっている21Hの期間T3だけモノステーブルマルチバイブレータ157のトリガ入力端子Bに供給する。
このモノステーブルマルチバイブレータ157は、上記21Hの期間T3に上記カウンタ151のカウント出力CO/CZにより水平同期信号HDの2〜7倍の周波数でトリガされ、その反転出力を高速水平同期信号HiHDとして出力する。
また、上記メモリ21は、上記メモリコントローラ22により上記トリガ信号TRIG及び同期信号VD,HDに基づいてデータの書き込み/読み出しを制御され、上記端子C51を介して供給されたビデオ信号VIDEOを取り込み、このビデオ信号を静止画像信号として端子C52から上記画像処理装置に供給するようになっている。
このような構成の撮像制御装置20では、上記同期発生部23が発生する通常の水平同期信号HDを外部水平同期信号EXT−HDとして上記撮像装置10に供給しており、上記位置センサ3が移送路1上の被検体2を検出してトリガ信号TRIGを発生すると、そのトリガ信号TRIGを上記撮像装置10に供給するとともに、上記トリガ信号TRIGの上がりエッジのタイミングから7H経過後に9H期間だけ論理「L」となる垂直同期信号VD1と28H経過後に9H期間だけ論理「L」となる垂直同期信号VD2を通常の垂直同期信号VDに挿入した外部同期信号EXT−VDを上記サブ同期信号発生部24が上記撮像装置10に供給し、さらに、上記水平同期信号HDの2〜7倍の周波数の高速水平同期信号HiHDを上記高速水平同期信号発生部25が上記撮像装置10に供給する。
そして、上記撮像装置10では、上記撮像制御装置20から供給される外部同期信号EXT−VD,EXT−HD、高速水平同期信号HiHD及びトリガ信号TRIGに基づいて、上記サブ同期信号発生部11Bで発生される変調垂直同期信号TG−VD及びシャッタ制御信号X−SUB、上記スイッチ回路13により選択された高速水平同期信号HiHD及び変調水平同期信号TG−HDからなる変調水平同期信号TG−HD’に応じて撮像動作を行う。
ここで、上記撮像装置10におけるCCDイメージセンサ17は、その垂直転送動作の1サイクルに約8.3μsを要するものであって、1H期間すなわち63.556μsに可能な垂直転送動作のサイクル数が7.66すなわち7サイクルが限界であるため、上記高速水平同期信号HiHDの周波数は、水平同期信号HDの2〜7倍の周波数としてある。
そして、この高速水平同期信号HiHDが挿入される期間T3は21Hあるので、上記期間T3での垂直転送サイクルは、上記高速水平同期信号HiHDの周波数が2f のとき21×2=42サイクルとなり、また、上記高速水平同期信号HiHDの周波数が7f のとき21×7=147サイクルとなる。
すなわち、上記高速水平同期信号HiHDの周波数が2f のときには、図8に斜線を施して示すように、上記期間T3中に、上記CCDイメージセンサ17の撮像面の上部が42ライン読み出される。そして、上記期間T3の終了時に寿上述の42ラインの読み出しが終了しているので、正常サイクルに戻ってからスタート(1)のラインから正常な撮像信号が読み出されることになる。
また、上記高速水平同期信号HiHDの周波数が7f のときには、図9に斜線を施して示すように、上記期間T3中に、上記CCDイメージセンサ17の撮像面の上部が147ライン読み出される。そして、上記期間T3の終了時に上述の147ラインの読み出しが終了しているので、正常サイクルに戻ってからスタート(2)のラインから正常な撮像信号が読み出されることになる。
このように、上記高速水平同期信号HiHDの周波数を可変することで、撮りたい映像の位置を自由に設定することができる。
すなわち、上記撮像装置10では、トリガ信号TRIGに応じて、電子シャッタ機能を有するインターライントランスファ型CCDイメージセンサ17の電荷掃捨部への電荷の掃き捨てを所定時間T1停止させ、上記所定時間T1経過後に、受光部に蓄積された撮像電荷を有効電荷として垂直転送部VREGに読み出し、この垂直転送部VREGに読み出された撮像電荷を所定数の転送サイクルだけ高速垂直転送した後に通常の垂直転送を行い、上記高速垂直転送により所定数のラインの撮像電荷を除いた有効電荷を撮像信号として通常の垂直転送により上記水平転送部HREGを介して出力させることにより、上記電子シャッタ機能を利用して上記トリガ信号TRIGに同期した高速のランダムシャッタによる撮像動作を行い、所定数のライン以降の必要な有効電荷を撮像信号として得ることができる。
そして、この撮像システムでは、上記撮像制御装置20の高速水平同期信号発生部25において、CL/4信号をカウントするカウンタ151に与えるプリセット値を設定回路152で変更することにより、水平同期信号HDの2〜7倍の周波数の高速水平同期信号HiHDを発生して、上記撮像装置10に供給することにより撮りたい映像の位置を自由に設定することができる。
また、撮りたい映像のサイズは、図6における映像終了タイミングを示す垂直同期信号VDで決まる。すなわち、上記ゲート信号GATEの立ち下がりのタイミングから上記垂直同期信号VDの立ち上がりまでの期間が映像サイズとなる。
ここで、例えば図10に示すように、上記ゲート信号GATEの期間T3に100ライン転送し、映像サイズを100ラインとした場合には、映像出力タイミング時に50ラインほど転送残りを生じるが、次のゲート信号GATEの期間T3に最初の100ラインと重なる形で転送されるので、撮りたい部分の映像信号に影響を及ぼすことはない。
なお、上記映像出力タイミング時に生じる転送残りが撮りたい部分の映像信号に影響を及ぼすことのないライン数は、上記ゲート信号GATEの期間T3の転送サイクル数で決まり、上記ゲート信号GATEの期間T3に100ライン転送する場合には100ラインまでである。つまり、映像サイズは、図11に示すように、50ラインまで短縮することができる。
従って、上記映像終了タイミングを示す垂直同期信号VDの設定により、映像サイズは、50ラインから150ラインの範囲で自由に設定することができる。
一方、トリガサイクルは、上記映像終了タイミングを示す垂直同期信号VDで決まり、この垂直同期信号VDのタイミングの直後まで短縮可能である。図12に示すように、n=1とすると、N=47ラインで通常周期(262.5ライン:EIA)に比べて5.6倍の高速トリガが可能である。
なお、トリガ後、垂直同期信号VDを2発設定するのは、サブ同期信号発生部の構成上の問題で実際の集積回路の動作に合わせたものである。
また、この撮像システムでは、上述のように上記高速水平同期信号HiHDの周波数を可変することで、撮りたい映像の位置を自由に設定することができるので、図13の(A),(B)に示すように画面上の位置L≠L’が変動してしまうような被検体OBを、図14の(A),(B)に示すように、常に映像信号上、同一タイミングで出力できるように自動補正してL=L’とすることが可能である。
これには、上記撮像制御装置20の高速水平同期信号発生部25において手動操作により上記カウンタ151のプリセット値を設定する設定回路152に換えて、例えば図15に示すような構成の設定回路を用いれば良い。
この図15に示す設定回路は、鋸歯状波信号発生器171とサンプルパルス発生器172とサンプルホールド回路173と電圧比較器174とA/D変換器175とからなる。
上記鋸歯状波信号発生器171は、図16の(A),(B)に示すようなトリガ信号TRIGと垂直同期信号VD”が供給されるようになっており、上記トリガ信号TRIGが供給される毎に、上記垂直同期信号VD”に基づいて映像サイズに対応する撮像期間全体に亘る図16の(C)に示すような鋸歯状波信号を発生する。この鋸歯状波信号発生器171により発生された鋸歯状波信号は、上記サンプルホールド回路173に供給される。
また、上記サンプルパルス発生器172は、図16の(D)示すようなビデオ信号が供給されると、このビデオ信号について被検体の映像信号のエッジを検出することより、上記被検体が撮像画像のどの位置にいるのかを示す図16の(E)示すようなサンプルパルスを発生する。このサンプルパルス発生器172により発生されたサンプルパルスは、上記サンプルホールド回路173に供給される。
また、上記サンプルホールド回路173は、上記鋸歯状波信号発生器171から供給される鋸歯状波信号を上記サンプパルス発生器172から供給されるサンプルパルスでサンプルホールドする。このサンプルホールド回路173によるホールド出力は、上記電圧比較器174に供給される。
また、上記電圧比較器174は、上記サンプルホールド回路173によるホールド出力を基準電圧VZ と比較する。この電圧比較器174による比較出力は、上記A/D変換器175に供給される。
そして、上記A/D変換器175は、上記電圧比較器174による比較出力の信号レベルを8ビットのデジタル値に変換して、このデジタル値をプリセット値として上記高速水平同期信号発生部25のカウンタ151に与える。
このような構成の設定回路では、被検体のタイミングが撮像スタートから早過ぎる場合、上記サンプルホールド回路173によるホールド出力の電圧が低くなり、上記電圧比較器174による比較出力は上昇する。この電圧比較器174による比較出力の信号レベルを上記A/D変換器175によりデジタル化して得られる8ビットのデジタル値をプリセット値として上記高速水平同期信号発生部25のカウンタ151にプリセットすることにより、被検体の位相は、撮像スタートのタイミングから遅れ、上記鋸歯状波信号のセンタに近づくことになる。逆に、被検体のタイミングが撮像スタートから遅過ぎる場合、上記サンプルホールド回路173によるホールド出力の電圧が高くなり、上記電圧比較器174による比較出力は低下する。この電圧比較器174による比較出力の信号レベルを上記A/D変換器175によりデジタル化して得られる8ビットのデジタル値をプリセット値として上記高速水平同期信号発生部25のカウンタ151にプリセットすることにより、被検体の位相は、撮像スタートのタイミングに近づき、上記鋸歯状波信号のセンタに近づくことになる。
従って、上記電圧比較器175に与える基準電圧VZ を上記鋸歯状波信号のセンタで得られる電圧に設定しておくことにより、上記設定回路で被検体を常に映像信号の中央に持ってくることができる。
このように映像信号の一部を利用してサンプリングパルスを作成し、被検体OBが撮像部のどの位置にいるかを検出し、これでゲート期間T3の高速水平同期信号HiHDの周波数を制御することによって、被検体OBを常に映像信号上の同一タイミングで出力するように自動補正することができる。
本発明を適用した撮像システムの全体構成を示す図である。 上記撮像システムに用いた撮像装置の構成を示す図である。 上記撮像装置におけるCCDイメージセンサの構成を示す図である。 上記撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 上記撮像システムに用いた撮像制御装置におけるサブ同期信号発生部の具体的な構成を示す図である。 上記サブ同期信号発生部の動作を示すタイミングチャートである。 上記撮像制御装置における高速水平同期信号発生部の具体的な構成を示す図である。 上記撮像装置におけるCCDイメージセンサにより撮像した画像の読み出し開始位置を可変するための原理を説明する図である。 同じく、上記画像の読み出し開始位置を可変するための原理を説明する図である。 上記撮像装置におけるCCDイメージセンサから読み出される撮像信号の画像サイズを説明する図である。 同じく、上記画像サイズを説明する図である。 上記撮像装置による撮像動作のトリガサイクルを説明する図である。 上記撮像装置により撮像された被検体の位置が画面上でずれた状態を示す図である。 上記撮像装置により撮像された被検体の位置が画面上でずれた状態にあるものを同じタイミングで出力するように自動補正した状態を示す図である。 上記自動補正を行う機能を備えた高速水平同期信号発生部の設定回路の構成を示す図である。 上記設定回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 従来の撮像装置の構成を示す図である。 従来の撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 従来の撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 従来の撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 従来の撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 移送路、2 被検体、3 位置センサ、10 撮像装置、11A 同期信号発生部、11B サブ同期信号発生部、12 ゲート信号発生部、13 スイッチ回路、15 タイミングジェネレータ、16 CCD駆動部、17 CCDイメージセンサ、20 撮像制御装置、21 メモリ、22 メモリコントローラ、23 同期信号発生部、24 サブ同期信号発生部、25 高速水平同期信号発生部、30 画像処理装置

Claims (1)

  1. 被写体の撮像を指定するトリガ信号が外部より供給されるトリガ信号入力端子と、上記トリガ信号入力端子に供給されたトリガ信号を出力するトリガ信号出力端子と、垂直同期信号及び水平同期信号を発生し、水平同期信号出力端子から上記水平同期信号を出力する同期信号発生部と、上記トリガ信号入力端子に供給されるトリガ信号を基準とした垂直同期信号を発生し、垂直同期信号出力端子から上記垂直同期信号を出力するサブ同期信号発生部と、上記同期信号発生部で発生する水平同期信号よりも周波数が高い高速水平同期信号を上記トリガ信号を基準とした所定の期間に発生し、高速水平同期信号出力端子から高速水平同期信号発生部を備える撮像制御装置により制御される撮像装置であって、
    上記撮像制御装置から出力される上記トリガ信号と上記垂直同期信号と上記水平同期信号と上記高速水平同期信号が供給され、
    入射された光量に応じた電荷を発生する受光部と、上記受光部で発生された電荷が転送される垂直転送部と、上記垂直転送部を介して転送された電荷を出力する水平転送部と、電荷掃捨部とを備え、上記受光部に蓄積された電荷を上記電荷掃捨部に掃き捨てる電子シャッタ機能を有するインターライントランスファ型固体撮像素子と、
    上記撮像制御装置から供給される上記トリガ信号に応じて、上記電荷掃捨部への電荷の掃き捨てを所定時間停止させ、上記所定時間経過後に、上記撮像制御装置から供給される上記垂直同期信号に応じて上記受光部に蓄積された撮像電荷を有効電荷として上記垂直転送部に読み出し、この垂直転送部に読み出された撮像電荷を上記撮像制御装置から供給される上記高速水平同期信号に応じて所定数の転送サイクルだけ高速垂直転送した後に上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送を行い、上記高速垂直転送により所定数のラインの撮像電荷を除いた有効電荷を撮像信号として上記撮像制御装置から供給される上記水平同期信号に応じて通常の垂直転送により上記水平転送部を介して出力させる駆動制御部とからなり、
    上記駆動制御部は、上記トリガ信号の供給のタイミングに基づいて、上記水平同期信号よりも高い周波数となる変調水平同期信号を生成する変調水平同期信号生成手段を備え、上記変調水平同期信号と上記垂直同期信号のタイミングにより設定される所定の範囲の撮像信号を出力するように、上記インターライントランスファ型固体撮像素子の駆動を制御することを特徴とする撮像装置。
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