JP2006245632A - パルス生成回路、撮像装置及びカメラ - Google Patents

パルス生成回路、撮像装置及びカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2006245632A
JP2006245632A JP2005054136A JP2005054136A JP2006245632A JP 2006245632 A JP2006245632 A JP 2006245632A JP 2005054136 A JP2005054136 A JP 2005054136A JP 2005054136 A JP2005054136 A JP 2005054136A JP 2006245632 A JP2006245632 A JP 2006245632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
clock
signal
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005054136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4227596B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Sonoda
一博 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005054136A priority Critical patent/JP4227596B2/ja
Publication of JP2006245632A publication Critical patent/JP2006245632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4227596B2 publication Critical patent/JP4227596B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 従来に比べて温度や半導体プロセス変動などの外部環境の影響を受けずに位相調整を行うことができるパルス生成回路、撮像装置及びカメラを提供する。
【解決手段】 可変遅延回路102は、入力されるクロックを制御信号に応じた遅延量で遅延させて遅延クロックを出力し、クロックと遅延クロックの位相差を検出し、検出した位相差に応じて遅延量を制御するための制御信号を出力し、遅延クロックによって同期化されたパルス信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子を駆動するためのパルスを生成するパルス生成回路およびそのパルス生成回路を備える撮像装置及びカメラに関する。
近年、デジタル・スチルカメラやカムコーダ等の撮像装置において、高画質な撮影画像を得るためにイメージャ(撮像素子)の多画素化が進んでいる。そのため、フレームレートを維持するためにはイメージャで検出した信号を読み出す時間を高速化することが求められている。この要求に対して、イメージャで検出した信号を複数の読み出しチャンネルに分割する手法や、イメージャで検出した信号を読み出す駆動パルスを高速化する手法が用いられてきた。このような撮像システムにおいて、イメージャを駆動するため駆動パルスや、イメージャから出力された画素信号をディジタル化するための制御パルスは、10MHz〜40MHzと高速な信号が用いられている。
図12は、一般的なイメージャの駆動回路(タイミング発生器)を含む撮像装置の概略構成を示す図である。CPU(中央演算装置)1004からの指令によってタイミング発生器1003は、イメージャ1000に対して駆動パルス1011を供給する。イメージャ1000から出力されたアナログ画素データ1005は、AD(アナログ−ディジタル)コンバータ1001に入力される。ADコンバータ1001は、タイミング発生回路1003から供給されるAD制御パルス1008に応じて、入力されるアナログ画素データ1005をディジタル化したディジタル画素信号1006を出力する。このディジタル画素信号1006は、映像エンジン1002に供給される。映像エンジン1002は、入力されるディジタル画素信号1006に対して様々な画像処理を行い、画像データを生成、出力する。
一般的なイメージャ1000の駆動装置であるタイミング発生回路1003は、水平転送パルス、クランプパルス等の高速な水平駆動パルスと、垂直転送パルス等の低速な垂直駆動パルスを発生させる回路を具備している。高速な水平駆動パルスの形状・本数は、駆動するイメージャの種類によっても異なるが、複数の水平駆動パルス間の相対的な位相関係がイメージャから出力される画素信号の特性に大きな影響を与える。
図13は、一般的なCMOS型固体撮像装置の概略構成図と駆動信号と画素出力を表したタイミングチャートである。図13において2次元に配列された画素1107は、各々が入射光量に応じた電気信号、いわゆる画素信号を生成する。画素信号の読み出しは、まず垂直走査回路1106により読み出す行を選択し、行の奇数番目に配列された画素の画素信号がラインメモリ回路1104に読み出され、偶数版目に配列された画素の画素信号がラインメモリ回路1105に読み出される。続いて、水平走査回路1102はチップ外部もしくは内部より入力される水平シフトパルス1100によりラインメモリ回路1104に読み出された画素信号を順次選択し、増幅器1108によって増幅され、出力1112より出力される。
一方、水平走査回路1103はチップ外部もしくは内部より入力される水平シフトパルス1101によりラインメモリ回路1105に読み出された画素信号を順次選択肢、増幅器1109によって増幅され、出力1113より出力される。更に、出力1112、出力1113の各端子にスイッチ1110、スイッチ1111の一端がそれぞれ接続され、他端を互いに接続し、スイッチ1110、スイッチ1111を交互に選択することによって一線化し、出力バッファ1116を通して出力1117より画素信号を出力する。図13に示したタイミングチャートにおいて、水平シフトパルス1100、1101の周期はおよそ50ns〜100nsであり、マルチプレクスパルス1114、1115や図示していないADサンプリングパルスとの位相関係の変動は数ns以内に制御しなければならない。
以上に説明したように、イメージャの駆動信号の高速化に伴い、イメージャを駆動するために必要な複数の駆動パルス間の位相関係を緻密に制御しなければならなくなっている。特に、複数の水平駆動パルス間や、水平駆動パルスとADサンプリングパルス間の位相関係は高品質な画素信号を得るために重要である。従来は、複数の駆動パルス間の位相関係を制御するために、例えば、図14に示すようにイメージャ1200とタイミング発生器1204の間に可変遅延線1203を設けて位相調整を行ったり、イメージャ1205とタイミング発生器1209の間にローパスフィルタ1208を設けて位相調整を行ったり、イメージャ1210とタイミング発生器1214の間にゲート素子1213を設けて位相調整を行ったりしていた。
更に、例えば図14で示したゲート素子1203の伝播遅延を利用して位相調整を行う手法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、遅延回路が外部環境の影響を受けることを前提に、例えば温度が低い場合と高い場合とで可変遅延回路の遅延設定を変化させ一定の遅延量を得る手法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−312810号公報 特開2001−54027号公報
上記図14に示すように、可変遅延線1203を用いて位相調整を行う場合には、遅延線と受端でのインピーダンスのミスマッチによって駆動パルス波形が乱れてしまうという問題がある。一方、ローパスフィルタ1208を用いて位相調整を行う場合には、可変抵抗とコンデンサの温度特性と、バッファアンプ1207における閾値電圧の温度特性の影響を受けるため、温度依存性が大きくなってしまうという問題がある。
また、特許文献1のように図14で示したゲート素子1203の伝播遅延を利用して位相調整を行う場合には、ゲート素子の半導体プロセス変動や伝播遅延の温度依存性が大きいため、遅延量の安定性を確保するのが難しいという問題がある。
また、特許文献2の場合は温度や電圧の変化を検出する検出手段を必要とし、検出結果によって可変遅延回路の遅延設定を変化させるためにイメージャ駆動の動作制御が複雑化してしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、従来に比べて温度や半導体プロセス変動などの外部環境の影響を受けずに位相調整を行うことができるパルス生成回路、撮像装置及びカメラを提供することを目的とする。
この発明は、上述した課題を解決すべくなされたもので、本発明によるパルス生成回路においては、入力されるクロックを制御信号に応じた遅延量で遅延させて遅延クロックを出力する遅延手段と、前記クロックと前記遅延手段が出力する前記遅延クロックの位相差を検出する位相比較手段と、前記位相比較手段が検出した前記位相差に応じて遅延量を制御するための前記制御信号を前記遅延手段へ出力する遅延制御手段と、前記遅延クロックによって同期化されたパルス信号を出力する同期出力手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明による撮像装置においては、撮像素子と、前記撮像素子が出力する信号をAD変換する変換手段と、前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のパルス生成回路とを具備し、前記パルス生成回路は、前記撮像素子及び前記変換手段の少なくとも一方に前記パルス信号を出力することを特徴とする。
また、本発明によるカメラにおいては、請求項4に記載の撮像装置と、前記撮像素子へ光を結像する光学系とを具備することを特徴とする。
本発明によるパルス生成回路、撮像装置及びカメラは、従来に比べて温度や半導体プロセス変動などの外部環境の影響を受けずに位相調整を行うことができる。
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態における、可変遅延回路を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置(パルス生成回路)の概略構成を示す図である。図1に示すように、可変遅延回路102は、入力されたマスタクロック101を基準として所望の遅延量を持った遅延クロック104を生成する。遅延クロック104の遅延量は、装置外部または内部から供給される遅延選択信号103によって設定される。一方、タイミング発生回路105は。マスタクロック101の立ち上がりに同期した信号106を生成し、出力する。この信号106がイメージャ(撮像素子)の駆動パルスのオリジナルとなるものである。
フリップフロップ107は、マスタクロック101の立ち上がりに同期化された信号106を遅延クロック104の立ち上がりで同期化することによって所望の遅延量を持ったセンサ駆動パルス108を生成する。
次に、図1に示した可変遅延回路102の内部構成例について説明する。
図2は、図1に示した可変遅延回路102の内部構成例を示す図である。図2に示すように、可変遅延回路102の位相比較回路202は、入力信号であるマスタクロック101と可変ディレイライン205を通過した信号との位相を比較する。遅延制御回路203は、位相比較回路202で求める位相差が最小になるような遅延量制御信号209を出力し、可変ディレイライン205を構成する遅延素子204に供給する。
遅延制御信号209は電圧値でも電流値のどちらでもよく、遅延素子204が電圧値によってその遅延量を変化させるのであれば電圧値を、電流によってその遅延量を変化させるのであれば電流値によって制御すればよい。また、遅延素子204を構成するゲート素子の段数によって遅延素子204が持つ遅延量を変化させる回路を用いた場合は、ゲート素子の段数を制御するセレクタ信号が遅延制御信号209の役割を果たす。
最終的には、入力信号であるマスタクロック101の周期と可変ディレイライン205の持つ遅延量が一致するように、可変ディレイライン205を構成する遅延素子204の遅延量を制御する。このように可変ディレイライン205を構成する遅延素子204が持つ遅延量を調整することによって、入力信号であるマスタクロック101の周期Pを遅延素子204の数Nで割った遅延量P/Nを制御単位とすることができる。
すなわち、可変遅延回路102は、各遅延素子204の出力を引き出し、セレクタ206によって所望の遅延素子の出力を選択することによって、マスタクロック101の周期Pを遅延素子204の数Nで割った遅延量P/N刻みの分解能で、遅延クロック104の遅延量を制御できる。図2に示す可変遅延回路102は、入力信号であるマスタクロック101の周期に依存した遅延量を生成するので、マスタクロック101の周期が変化しない限り周囲温度やプロセス変動の影響をほとんど受けないことを特徴としている。
次に、図1の更に詳細な構成及びその動作について説明する。
図3は、図1の更に詳細な構成及びその動作を示す図である。図3に示すように、タイミング発生回路105内のフリップフロップ109は、マスタクロック101に同期して信号A(図1の信号106)を出力する。そして、フリップフロップ107が、その信号Aを遅延クロック104に同期して出力した信号がセンサ駆動パルス108である。
生成されたセンサ駆動パルス108は、図2で示した構成の可変遅延回路102によってマスタクロック101を所望の遅延量だけ遅延させた遅延クロック104の立ち上がりで同期化されているため、温度変動や電圧変動などの外部環境の変動の影響を受けにくい。尚、本実施形態は、イメージャを駆動する駆動パルスに対して適応しているが、ADコンバータに供給するADサンプリングパルスなどの制御信号に本実施形態の可変遅延回路102を適応することによっても同様の効果が得られる。
以上説明したように、本実施形態の駆動パルス発生装置は、従来に比べて温度や半導体プロセス変動などの外部環境の影響を受けずに位相調整を行うことができる。これにより、本駆動パルス発生装置を利用した撮像装置においては、外部環境の変動に依存しない高品質な画素信号を容易に得ることができる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態における駆動パルス発生装置が備える可変遅延回路517(後述する図5を参照)の内部構成例について説明する。
図4は、第二の実施形態における可変遅延回路517の内部構成例を示す図である。図4に示すように、第一の実施形態の可変遅延回路102と比べて、出力用のセレクタを複数備えている点が異なる。本実施形態の可変遅延回路517は、入力信号401(図1のマスタクロック101)と可変ディレイライン405を通過した信号との位相を比較し、その位相差が最小になるような遅延量制御信号409を可変ディレイライン405を構成する遅延素子404に供給する。遅延制御信号409は電圧値でも電流値のどちらでもよく、遅延素子404が電圧値によってその遅延量を変化させるのであれば電圧値を、電流によってその遅延量を変化させるのであれば電流値によって制御すればよい。また、遅延素子404を構成するゲート素子の段数によって遅延素子404が持つ遅延量を変化させる回路を用いた場合は、ゲート素子の段数を制御するセレクタ信号が遅延制御信号409の役割を果たす。
最終的には、入力信号401の周期と可変ディレイライン405の持つ遅延量が一致するように、可変ディレイラインを構成する遅延素子404の遅延量を制御する。このように可変ディレイライン405を構成する遅延素子404が持つ遅延量を調整することによって、入力信号の周期Pを遅延素子の数Nで割った遅延量P/Nを得ることができる。各遅延素子の出力を引き出し、セレクタ406によって所望の遅延素子の出力を選択することによって、入力信号の周期Pを遅延素子の数Nで割った遅延量P/N刻みの分解能を持つ可変遅延回路が構成される。この可変遅延回路は、入力信号401の周期に依存した遅延量を生成するので、入力信号401の周期が変化しない限り周囲温度やプロセス変動の影響をほとんど受けないことを特徴としている。図4に示した可変遅延回路517は、可変ディレイライン405を構成する各遅延素子404の出力を選択する複数のセレクタ406、409、412を設けることによって複数の遅延信号408、411、414を生成することができる。
図5は、第二の実施形態における可変遅延回路517を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置を示すブロック図である。図5に示すように、センサ駆動パルス1〜Nの遅延量は、駆動パルス発生装置外部より供給されるシリアル通信信号501、502、503をシリアル通信回路516で受信し、装置内の可変遅延回路517と同期化回路507、508、509にそれぞれ各駆動パルスの遅延制御信号と同期化制御信号を供給する。フリップフロップ510〜512のクロック端子には、可変遅延回路517が出力する3つの遅延クロック(上記遅延信号408、411、414)が入力される。
図6は、図5に示した駆動パルス発生回路の詳細を示すブロック図である。また、図7(a)、図7(b)は、図6の駆動パルス発生回路の動作を示すタイミングチャートである。尚、図6は、以下の説明に必要な図5の一部のみを示す図である。
同期化回路509はマスタクロック506で同期化された信号Aを出力する。次に、任意の遅延をとり得る遅延クロック604の立ち上がりで動作するDフリップフロップ510のセットアップタイム、ホールドタイムを満足するために挿入されている。シリアル通信回路516は、排他的論理和素子603を利用して、設定された遅延量に応じて前段のDフリップフロップ602に供給するクロックを、マスタクロック506とマスタクロック506の反転クロックとのどちらか一方に制御する(エッジ設定)。すなわち、本実施形態では、エッジ設定は装置外部よりシリアル通信によって設定している。
本実施形態のように、遅延クロック604で同期化される前段のDフリップフロップ602において、マスタクロック506の正転・反転のいずれかで同期化することを切り替え可能とすることによって遅延クロック604がマスタクロック506に対して0度〜360度の遅延量(位相差)を持ったとしても、確実に遅延クロック604で同期化することが可能となる。図7(a)及び図7(b)は、エッジ設定に応じてセンサ駆動パルス1が変化することを示している。また、設定されたエッジ設定は遅延量が温度変動や電圧変動等の外部環境に依存しないことから、外部環境の変動によって設定を変更する必要はなく、遅延設定に対して一義的に決定することができる。
以上説明したように、本実施形態の駆動パルス発生装置によれば、異なる遅延量を持つ複数のセンサ駆動パルスの相対的な位相関係は温度や電圧などの外部環境に依存しにくい構成である。例えば、本実施形態の駆動パルス発生装置により撮像素子を駆動する撮像装置であれば、外部環境の変動に影響されずに高品質な画素データを得ることができる。本実施形態の駆動パルス発生装置は、イメージャ(撮像素子)を駆動する駆動パルスを出力しているが、これに限定されるものではなく、ADコンバータに供給するADサンプリングパルスなどの制御信号を出力した場合にも、本実施形態と同様の効果が得られる。
[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態に係る駆動パルス発生装置は、図5に示した第二の実施形態に係る駆動パルス発生装置と類似する実施形態であるが、可変遅延回路に供給される遅延設定情報から最適なエッジ選択信号を同期化回路に供給する同期化制御回路を設けた点が異なる。
図8は、第三の実施形態における、可変遅延回路を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置を示すブロック図である。センサ駆動パルス1〜Nの遅延量は、装置外部より供給されるシリアル通信信号701、702、703をシリアル通信回路716で受信し、装置内の可変遅延回路717と同期化制御回路718に供給される。同期化制御回路718では、可変遅延回路717に供給される遅延制御信号704にから最適な同期化制御信号を生成し、同期化回路708、709、710に供給する。
図9は、図8の駆動パルス発生装置の詳細な構成及びエッジ設定例を示す図である。尚、図9は、図8の一部の構成のみを詳細に示している。同期化回路806はマスタクロック801で同期化された信号Aが、任意の遅延をとり得る遅延クロック802の立ち上がりで動作するDフリップフロップ809のセットアップタイム、ホールドタイムを満足するために挿入されている。
設定された遅延量に応じて前段のDフリップフロップ808に供給されるクロックを、マスタクロック801とマスタクロック801の反転クロック802とのどちらか一方に選択する。本実施形態では、そのエッジ設定は、図8に示すように遅延設定に応じて同期化制御回路812より供給される。この同期化制御信号は可変遅延回路803に設定される遅延量に応じて自動的に変化し、例えば図9の下段に示すテーブルで示したような制御を行う。本実施形態のように、遅延クロック802で同期化される前段のDフリップフロップ808が、マスタクロック801の正転・反転のいずれかの切り替え機能を持たせることによって遅延クロック802がマスタクロック801に対して0度〜360度の遅延量(位相差)を持ったとしても、確実に遅延クロック802で同期化することが可能となる。
また、設定されたエッジ設定は遅延量が温度変動や電圧変動等の外部環境に依存しないことから、外部環境の変動によって設定を変更する必要はなく、遅延設定に対して一義的に決定することができる。
本実施形態の駆動パルス発生装置によれば、異なる遅延量を持つ複数のセンサ駆動パルスの相対的な位相関係は温度や電圧などの外部環境に依存しにくいため、外部環境に依らず高品質な画素データを得ることができる。本実施形態は、イメージャを駆動する駆動パルスに対して適応しているが、ADコンバータに供給するADサンプリングパルスなどの制御信号に本発明を適応することによっても同様の効果が得られる。
[実施例1]
次に、図10を参照して、上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を、撮像装置に適用した場合の実施例1について説明する。図10は、上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を撮像装置である「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。尚、後述するタイミング発生部8に上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置が含まれている。
図10において、1はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、2は被写体の光学像を固体撮像素子4に結像させるレンズ、3はレンズ2を通った光量を可変するための絞り、4はレンズ2で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子、6は固体撮像素子4より出力される画像信号のアナログ−ディジタル変換を行うA/D変換器、7はA/D変換器6より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する信号処理部、8は固体撮像素子4、撮像信号処理回路5、A/D変換器6、信号処理部7に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、9は各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、10は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、11は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、12は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、13は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
次に、前述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
バリア1がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器6などの撮像系回路の電源がオンされる。それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部9は絞り3を開放にし、固体撮像素子4から出力された信号はA/D変換器6で変換された後、信号処理部7に入力される。そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部9で行う。
この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部9は絞りを制御する。次に、固体撮像素子4から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部9で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。
露光が終了すると、固体撮像素子4から出力された画像信号はA/D変換器6でA/D変換され、信号処理部7を通り全体制御・演算部9によりメモリ部に書き込まれる。その後、メモリ部10に蓄積されたデータは、全体制御・演算部9の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体12に記録される。また、外部I/F部13を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
[実施例2]
次に、図11を参照して、上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を、撮像装置に適用した場合の実施例2について説明する。図11は、上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を撮像装置である「ビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。尚、後述する固体撮像素子3やサンプルホールド回路4に対して上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置が制御パルスを発信する構成である。ここでは、特に図11に上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を示していない。
図11において、1は撮影レンズで焦点調節を行うためのフォーカスレンズ1A、ズーム動作を行うズームレンズ1B、結像用のレンズ1Cを備えている。2は絞り、3は撮像面に結像された被写体像を光電変換して電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子、4は固体撮像素子3より出力された撮像信号をサンプルホールドし、さらに、レベルをアンプするサンプルホールド回路(S/H回路)であり、映像信号を出力する。
5はサンプルホールド回路4から出力された映像信号にガンマ補正、色分離、ブランキング処理等の所定の処理を施すプロセス回路で、輝度信号Yおよびクロマ信号Cを出力する。プロセス回路5から出力されたクロマ信号Cは、色信号補正回路21で、ホワイトバランス及び色バランスの補正がなされ、色差信号R−Y,B−Yとして出力される。
また、プロセス回路5から出力された輝度信号Yと、色信号補正回路21から出力された色差信号R−Y,B−Yは、エンコーダ回路(ENC回路)24で変調され、標準テレビジョン信号として出力される。そして、図示しないビデオレコーダ、あるいは電子ビューファインダ等のモニタEVFへと供給される。
次いで、6はアイリス制御回路で有り、サンプルホールド回路4から供給される映像信号に基づいてアイリス駆動回路7を制御し、映像信号のレベルが所定レベルの一定値となるように、絞り2の開口量を制御すべくigメータを自動制御するものである。
13、14は、サンプルホールド回路4から出力された映像信号中より合焦検出を行うために必要な高周波成分を抽出する異なった帯域制限のバンドパスフィルタ(BPF)である。第一のバンドパスフィルタ13(BPF1)、及び第二のバンドパスフィルタ14(BPF2)から出力された信号は、ゲート回路15及びフォーカスゲート枠信号で各々でゲートされ、ピーク検出回路16でピーク値が検出されてホールドされると共に、論理制御回路17に入力される。
この信号を焦点電圧と呼び、この焦点電圧によってフォーカスを合わせている。また、18はフォーカスレンズ1Aの移動位置を検出するフォーカスエンコーダ、19はズームレンズ1Bの焦点距離を検出するズームエンコーダ、20は絞り2の開口量を検出するアイリスエンコーダである。これらのエンコーダの検出値は、システムコントロールを行う論理制御回路17へと供給される。
論理制御回路17は、設定された合焦検出領域内に相当する映像信号に基づいて、被写体に対する合焦検出を行い焦点調節を行う。即ち、各々のバンドパスフィルタ13、14より供給された高周波成分のピーク値情報を取り込み、高周波成分のピーク値が最大となる位置へとフォーカスレンズ1Aを駆動すべくフォーカス駆動回路9にフォーカスモータ10の回転方向、回転速度、回転/停止等の制御信号を供給し、これを制御する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明の第一の実施形態における、可変遅延回路を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置(パルス生成回路)の概略構成を示す図である。 図1に示した可変遅延回路102の内部構成例を示す図である。 図1の更に詳細な構成及びその動作を示す図である。 第二の実施形態における可変遅延回路517の内部構成例を示す図である。 第二の実施形態における可変遅延回路517を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置を示すブロック図である。 図5に示した駆動パルス発生回路の詳細を示すブロック図である。 図6の駆動パルス発生回路の動作を示すタイミングチャートである。 第三の実施形態における、可変遅延回路を用いた位相調整機能を持つ駆動パルス発生装置を示すブロック図である。 図8の駆動パルス発生装置の詳細な構成及びエッジ設定例を示す図である。 上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を撮像装置である「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。 上記の第一〜第三の実施形態で示した駆動パルス発生装置を撮像装置である「ビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。 一般的なイメージャの駆動回路(タイミング発生器)を含む撮像装置の概略構成を示す図である。 一般的なCMOS型固体撮像装置の概略構成図と駆動信号と画素出力を表したタイミングチャートである。 従来の位相調整手法を示す図である。
符号の説明
101、506、706、801・・・マスタクロック
102、517、718、803・・・可変遅延回路
103、407、410、413、504、704・・・遅延選択信号
104、604、802・・・遅延クロック
105、707、805・・・タイミング発生回路
106・・・内部信号
107、109、510、511、512、601、602、711、712、713、807、808、809・・・Dフリップフロップ
108、513、514、515、714、715、716、811、1011、1201、1206、1211・・・センサ駆動パルス
401・・・入力信号
202、402・・・位相比較回路
203、403・・・遅延制御回路
204、404・・・遅延素子
205、405・・・可変ディレイライン
206、406、409、412・・・セレクタ
408、411、414・・・出力信号
209、409・・・遅延制御信号
501、701・・・チップセレクト
502、702・・・シリアルクロック
503、703・・・シリアルデータ
505、705、・・・同期化制御信号
507、508、509、708、709、710、806・・・同期化回路
515、717、804・・・シリアル通信回路
603、810・・・EXORゲート
718、812・・・同期化制御回路

Claims (5)

  1. 入力されるクロックを制御信号に応じた遅延量で遅延させて遅延クロックを出力する遅延手段と、
    前記クロックと前記遅延手段が出力する前記遅延クロックの位相差を検出する位相比較手段と、
    前記位相比較手段が検出した前記位相差に応じて遅延量を制御するための前記制御信号を前記遅延手段へ出力する遅延制御手段と、
    前記遅延クロックによって同期化されたパルス信号を出力する同期出力手段と
    を具備することを特徴とするパルス生成回路。
  2. 前記遅延手段が、複数の遅延素子が直列に接続された構成である場合に、前記遅延素子のいずれか一つの出力信号を選択して出力する選択出力手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のパルス生成回路。
  3. 前記パルス信号は、設定され遅延量に応じて前記クロックの立ち上がり、又は立ち下がりのうちのどちらか一方を選択して同期化した後に、前記遅延クロックによって同期化されることを特徴とする請求項1または2に記載のパルス生成回路。
  4. 撮像素子と、
    前記撮像素子が出力する信号をAD変換する変換手段と、
    前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のパルス生成回路と
    を具備し、
    前記パルス生成回路は、前記撮像素子及び前記変換手段の少なくとも一方に前記パルス信号を出力することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置と、
    前記撮像素子へ光を結像する光学系とを具備することを特徴とするカメラ。
JP2005054136A 2005-02-28 2005-02-28 パルス生成回路、撮像装置及びカメラ Expired - Fee Related JP4227596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054136A JP4227596B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 パルス生成回路、撮像装置及びカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054136A JP4227596B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 パルス生成回路、撮像装置及びカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006245632A true JP2006245632A (ja) 2006-09-14
JP4227596B2 JP4227596B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=37051624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005054136A Expired - Fee Related JP4227596B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 パルス生成回路、撮像装置及びカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4227596B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008206763A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Olympus Corp クロック供給回路および電子内視鏡システム
JP2015156525A (ja) * 2014-02-19 2015-08-27 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008206763A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Olympus Corp クロック供給回路および電子内視鏡システム
JP2015156525A (ja) * 2014-02-19 2015-08-27 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4227596B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019692B2 (ja) 撮像素子、撮像素子の制御方法、および、撮像装置
JP3664123B2 (ja) 撮像装置および画質補正方法
JP2007020156A (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP2007288131A (ja) 固体撮像素子、固体撮像装置およびその駆動方法
US20090021628A1 (en) Ccd solid-state imaging device, drive method thereof and imaging apparatus
CN101931745A (zh) 数字相机装置
JP2006101483A (ja) シフトレジスタ、及び同シフトレジスタを用いた固体撮像装置、カメラ
JP4227596B2 (ja) パルス生成回路、撮像装置及びカメラ
JP2007134806A (ja) 固体撮像素子
US10531037B2 (en) Solid-state electronic imaging device and method for controlling the same
JP4724400B2 (ja) 撮像装置
JP4745677B2 (ja) 撮像装置
JP5340374B2 (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP2009105852A (ja) 映像信号処理装置、固体撮像装置および電子情報機器
JP2007110639A (ja) 固体撮像素子、その駆動方法および撮像装置
JP2005286470A (ja) 撮像装置
JP2007074363A (ja) 撮像装置
JP2007142693A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2010062902A (ja) 撮像装置のパルス位相調整装置、撮像装置の製造方法、撮像装置
JP6334946B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4824467B2 (ja) 固体撮像装置
JP4401858B2 (ja) 撮像装置
JP2007036332A (ja) 撮像装置及びその駆動方法
JP2002152597A (ja) 固体撮像デバイスおよび固体撮像装置
JP3810014B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4227596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees