JP2010062902A - 撮像装置のパルス位相調整装置、撮像装置の製造方法、撮像装置 - Google Patents

撮像装置のパルス位相調整装置、撮像装置の製造方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】CCDを駆動する駆動パルスやCDS処理用のサンプリングパルスの位置を適正に調整できるようにする。
【解決手段】レンズをOPENもしくはCCDの読み出し間隔を長くすることにより、十分な露光時間を確保し、CCDからの出力が規定の飽和レベルになるようにする。AGCの設定はCCD飽和出力がADのフルスケールになるよう設定しておく。このときの水平駆動パルスは理想的な位相関係になるように算出し、位相調整回路を設定する。初期状態からSHP/SHD(サンプリングパルス)を別々に走査し、CCDから信号が出ている範囲を決め、出力が最大になる箇所を記憶保存する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置のパルス位相調整装置、撮像装置の製造方法、撮像装置に関する。
CCDやCMOSセンサなど固体撮像装置を駆動するには各種の駆動パルスが必要であり、それらパルスの相対的な位相関係が所定の関係を満たしていないと適正な撮像信号が得られない。同様のことは、撮像信号中のノイズを抑制するためのサンプリング処理においても同様であり、各サンプリングパルスの相対的な位相関係が所定の関係を満たしていないと適正な雑音抑制処理ができない(たとえば特許文献1を参照)。
特開2005−151081号公報
たとえば、従来は、CCD駆動パルスやサンプリングパルスの位相調整は通常、DLLなどを用いた位相調整回路が予めICに搭載されており、カメラの出荷検査時などで手動調整を行なっていた。
しかしながら、手動での調整は、オシロスコープなどの計測器を用い各信号や画像を確認し、ノイズの影響などが少ない最適なポイントを手動で選んでいた。
手動によるこのような調整では人によるバラツキが出てしまう恐れがある。また調整には時間がかかり、コストの増大につながっている。
特許文献1の仕組みは、サンプリングパルスの自動調整に関するものである。この方法はサンプリングパルスの調整方法についてのみを想定しており、CCD駆動パルスの調整方法には触れていない。そのためCCD出力は常に正常との前提になっているため出荷調整時のコスト削減には有効でない。
また、特許文献1の仕組みでは、ノイズの最小化判定手法は周波数成分を用いているが、撮像条件によって周波数成分が変わる。また、レンズクローズなどで撮像条件を統一した場合も、たとえば、2つのサンプリングパルスの位相が一致した場合などでは高周波成分最小=ノイズ最小とは限らない。このため、必ず適正な調整ができるとは限らない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、固体撮像素装置からの出力信号が最適な出力になるように駆動パルスやサンプリングパルスの位置を自動調整することのできる仕組みを提供することを目的とする。また、本発明は、固体撮像素装置から得られる撮像信号に基づく画面内のノイズ量が最小になるように固体撮像素装置の出力信号のサンプリング位置を自動調整することのできる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、飽和レベル下での調整(特に粗調整として有効なもの)に関わるものである。これは、先ず、信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部を設ける。そして、雑音抑圧処理部の後段において信号成分の信号レベルを検出しながら、固体撮像装置を駆動する複数の駆動パルス並びに雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する。
このとき、所定の位相シフト範囲内において複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、電荷生成部が飽和する程度の露出条件の元で信号レベル検出部により検出された信号レベルの情報を取得し、各パルス位置での信号レベルが電荷生成部の飽和に相当するレベルに達しているか否かを判定する。そして、この飽和に相当するレベルに達しているときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する。
本発明の第2の態様は、最小レベル下での調整(特に粗調整として有効なもの)に関わるものである。これは、先ず、信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部を設ける。雑音抑圧処理部の後段において信号成分の信号レベルを検出しながら、雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する。このとき、所定の位相シフト範囲内において複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、信号レベル検出部が検出した黒レベルのズレの有無を判定し、黒レベルのズレがないときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する。
本発明の第3の態様は、最小レベル下での調整(特に粗調整後の微調整として有効なもの)に関わるものである。これは、先ず、前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号成分のノイズの情報を取得し、ノイズが最小となるときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する。
本発明の第1の態様によれば、飽和レベル下において、固体撮像素装置からの出力信号が最適な出力になるように駆動パルスやサンプリングパルスの位置を自動調整できる。
本発明の第2の態様によれば、最小レベル下において、サンプリングパルスの位置を自動調整できる。
本発明の第3の態様によれば、最小レベル下において、画面内のノイズ量が最小になるようにサンプリングパルスの位置を自動調整できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<撮像装置:全体構成>
図1は、撮像装置1(カメラシステム)の一実施形態を示す概略構成図である。撮像装置1は、CCD固体撮像素子10、撮像レンズ50、および駆動制御部96を有する撮像装置モジュール3と、本体ユニット4とを備えている。駆動制御部96は、CCD固体撮像素子10を駆動制御する駆動装置の一例である。本体ユニット4は、撮像装置モジュール3により得られる撮像信号に基づいて映像信号を生成しモニター出力したり所定の記憶メディアに画像を格納したりする機能部分を有する。
駆動制御部96は、タイミング信号生成部40(TG)と、垂直ドライバ42V(VDr)および水平ドライバ42H(HDr)を具備するドライバ42と、駆動電源46を有する。ドライバ42は、タイミング信号生成部40からのパルス信号を受けて、CCD固体撮像素子10を駆動するためのドライブパルスに変換する。駆動電源46は、CCD固体撮像素子10やドライバ42などに電源供給する。
本例では、撮像装置モジュール3内のCCD固体撮像素子10と駆動制御部96とにより固体撮像装置2が構成される。CCD固体撮像素子10のみで固体撮像装置2として取り扱ってもかまわない。固体撮像装置2は、CCD固体撮像素子10と駆動制御部96とが、1枚の回路基板上に配されたものとして提供されるものであるのがよい。
撮像装置1の処理系統は、大別して、光学系5、信号処理系6、記録系7、表示系8、および制御系9を備える。撮像装置モジュール3および本体ユニット4が、図示しない外装ケースに収容されて、実際の製品(完成品)が仕上がる。
光学系5は、CCD固体撮像素子10と、メカシャッタ52と、被写体の光画像を集光するレンズ54、および光画像の光量を調整する絞り56を有する撮像レンズ50を備える。CCD固体撮像素子10は、レンズ54で集光された光画像を光電変換して電気信号に変換する。メカシャッタ52は、CCD固体撮像素子10のセンサ部(電荷生成部)における信号電荷の蓄積を停止させる機能を持つ機構的なシャッタである。
被写体Zからの光Lは、シャッタ52およびレンズ54を透過し、絞り56により調整されて、適度な明るさでCCD固体撮像素子10に入射する。このとき、レンズ54は、被写体Zからの光Lからなる映像が、CCD固体撮像素子10上で結像されるように焦点位置を調整する。
CCD固体撮像素子10は、一例として、センサ部の配列(垂直方向の配列)の間に垂直電荷転送部が配列されたインターライン(InterLine )方式のものが用いられる。このCCD固体撮像素子10は、半導体基板上に、画素(ユニットセル)に対応して受光素子の一例であるフォトダイオードなどからなるセンサ部11(感光部;フォトセル)が多数、垂直(列)方向および水平(行)方向において2次元マトリクス状に配列されている。これらセンサ部11は、受光面から入射した入射光を検知し、その光量(強度)に応じた電荷量の信号電荷を取得(一般的に光電変換といわれる)し、この取得した信号電荷を当該センサ部11に蓄積する。
またCCD固体撮像素子10は、センサ部11の垂直列ごとにN相駆動に対応する複数本の垂直転送電極が設けられる垂直CCD13(Vレジスタ部、垂直電荷転送部)が配列されている。また、CCD固体撮像素子10には、複数本の垂直CCD13の各転送先側端部すなわち、最後の行の垂直CCD13に隣接して、垂直CCD13の配列方向に延在する水平CCD15(Hレジスタ部、水平電荷転送部)が1ライン分設けられている。この水平CCD15は、たとえば2相の水平転送クロックH1,H2に基づく水平ドライブパルスΦH1,ΦH2によって転送駆動され、複数本の垂直CCD13から移された1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
水平CCD15の転送先の端部には、たとえばフローティング・ディフュージョン・アンプ(FDA)構成の電荷電圧変換部16が設けられている。この電荷電圧変換部16は、水平CCD15によって水平転送されてきた信号電荷を順次電圧信号に変換して出力する。この電圧信号は、被写体からの光の入射量に応じたCCD出力信号(Vout )として導出される。
信号処理系6は、バッファ部60(CCD BUFF)と、プリアンプ部62およびAD変換部66(Analog/Digital Converter)を具備するアナログフロントエンド61(AFE)と、画像処理部67を備える。
バッファ部60は、CCD固体撮像素子10から出力されたCCD出力信号を、劣化することなく、アナログフロントエンド61に供給するための受渡し機能を持つ部分であり、CCD固体撮像素子10とは別の集積回路(IC)とされる。すなわち、CCD固体撮像素子10の電荷電圧変換部16の出力段のソースフォロアは、十分な駆動能力が無い。このため、ソースフォロワで増幅したCCD出力信号が劣化しないように、電荷電圧変換部16から出力された撮像信号Vout は先ず、バッファ部60に入力され、バッファ部60を介してアナログフロントエンド61に送られる。
プリアンプ部62は、たとえば、CCD固体撮像素子10からの撮像信号をサンプリングすることによってノイズを低減させるCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)機能を実行する雑音抑圧処理部63や、撮像信号を増幅するAGC(Automatic Gain Control)機能を持った増幅アンプ部64や、撮像信号をクランプ(CLAMP )するクランプ部65などを有する。AD変換部66は、増幅アンプ部64が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部67は、AD変換部66から入力されるデジタル信号に所定の画像処理を施す。画像処理部67は、たとえば信号分離部、色信号処理部(C-proc )、輝度信号処理部(Y-proc )、光学検出部(OPD)などを有する。
信号分離部は、色フィルタとして原色フィルタ以外のものが使用されているときにAD変換部66から供給されるデジタル撮像信号をR(赤),G(緑),B(青)の原色信号に分離する原色分離機能を具備する。
色信号処理部は、色信号処理部は、信号分離部によって分離された原色信号R,G,Bに基づいて色信号Cに関しての信号処理を行なう。たとえば、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、色差マトリクス処理などを行なう。
輝度信号処理部は、信号分離部によって分離された原色信号R,G,Bに基づいて輝度信号Yに関しての信号処理を行なう。たとえば、高周波輝度信号生成処理と、低周波輝度信号生成処理と、輝度信号生成処理などを行なう。高周波輝度信号生成処理では、信号分離部から供給される原色信号に基づいて比較的周波数が高い成分までをも含む輝度信号YHを生成する。低周波輝度信号生成処理では、ホワイトバランスが調整された原色信号に基づいて比較的周波数が低い成分のみを含む輝度信号YLを生成する。輝度信号生成処理では、2種類の輝度信号YH,YLに基づいて輝度信号Yを生成する。
光学検出部は、AE(Auto Exposure )制御で用いられる輝度信号の検波回路の一例であり、輝度信号YLを使って露光制御に必要となる情報を生成する。本実施形態においては、この光学検出部は、雑音抑圧処理部63の後段において信号成分のヒストグラムを作成するヒストグラム作成部の機能を持つ。
記録系7は、メモリ72と、CODEC74(CODEC:Code/Decode あるいはCompression/Decompression の略)を備える。メモリ72は、画像信号を記憶するフラッシュメモリなどの記録媒体で構成されている。CODEC74は、画像処理部67が処理した画像信号を符号化してメモリ72に記録し、また、読み出して復号し画像処理部67に供給する。
表示系8は、DA変換部82と、ビデオエンコーダ84と、ビデオモニター86と、を備える。なお、画像処理部67とDA変換部82は、一例として、纏めて、DSP(Digital Signal Processor)で構成される。
DA変換部82は、画像処理部67が処理した画像データ(Yデータ・Cデータ)をアナログ信号にする。ビデオエンコーダ84は、DA変換部82によりアナログ化された画像信号を後段のビデオモニター86に適合する形式のビデオ信号にエンコードする。たとえば、色信号副搬送波に対応する色差信号R−Y,B−Yを輝度信号Yと合成して、映像信号V(=Y+S+C;Sは同期信号、Cはクロマ信号)に変換する。ビデオモニター86は、入力される映像信号Vに対応する画像を表示することによりファインダとして機能する液晶(LCD;Liquid Crystal Display)などを有する。
制御系9は、カメラ制御部92と、露出コントローラ94(露出制御部)と、駆動制御部96と、操作部98を備える。カメラ制御部92は、CPU(Central Processing Unit )やマイクロプロセッサ(microprocessor)で構成された中央制御部92aと、読出専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)、あるいは随時読出し・書込みが可能なメモリであるRAM(Random Access Memory)などを具備する記憶部92bや、図示を割愛したその他の周辺部材を有している。中央制御部92aは、コンピュータ(μ−COM)が行なう演算と制御の機能を超小型の集積回路に集約させたCPUを代表例とする電子計算機の中枢をなすものと同様のものである。
カメラ制御部92は、システム全体を制御するものであり、たとえば、撮像装置1のバス99に接続された画像処理部67、CODEC74、メモリ72、露出コントローラ94、およびタイミング信号生成部40を制御している。本実施形態では特に、CCD固体撮像素子10を駆動するパルスや雑音抑圧処理部63を動作させるサンプリングクロックなどの各種パルスの位相を調整する処理を行なう機能を持つ。この機能との関係においては、カメラ制御部92は、後述する手順にしたがって、撮像装置1の各部から所定の観察情報を取得し、その観察情報を元にして各種パルスの位相を最適な位置になるように自動調整する。ROMにはカメラ制御部92の制御プログラムなどが格納されているが、特に本例では、カメラ制御部92において、各種パルスの位相を自動調整するためのプログラムが格納されている。RAMにはカメラ制御部92が各種処理を行なうためのデータなどが格納される。
なお、制御系9は、メモリカードなどの図示を割愛した外部記録媒体を挿脱可能に構成し、またインターネットなどの通信網との接続が可能に構成するとよい。このためには、制御系9は、カメラ制御部92(中央制御部92aや記憶部92b)の他に、メモリ読出部95や通信I/F97(インタフェース)を備えるようにする。メモリ読出部95を備えることで外部記録媒体からに各種パルスの位相を行なうプログラムのインストールや更新ができる。通信I/F97を備えることで、通信網を介し各種パルスの位相を行なうプログラムのインストールや更新ができる。
露出コントローラ94は、画像処理部67に送られた画像の明るさが適度な明るさを保つようにシャッタ52や絞り56を制御する。駆動制御部96は、CCD固体撮像素子10から画像処理部67までの各機能部の動作タイミングを制御するタイミング信号生成部40(タイミングジェネレータ;TG)、ドライバ42(駆動バッファ)、および駆動電源46を有する。アナログフロントエンド61、タイミング信号生成部40、およびドライバ42を纏めて、CCDカメラフロントエンドとも称する。
操作部98は、ユーザがシャッタタイミングやその他のコマンドを入力するためのユーザインタフェースである。ビデオモニター86は、撮像装置1のファインダの役割も担っている。ユーザが操作部98に含まれるシャッタボタンを押下した場合、カメラ制御部92は、タイミング信号生成部40に対し、シャッタボタンが押下された直後の画像信号を取り込み、その後は画像処理部67の図示しない画像メモリに画像信号が上書きされないように信号処理系6を制御させる。その後、画像処理部67の画像メモリに書き込まれた画像データは、CODEC74によって符号化されてメモリ72に記録される。以上のような撮像装置1の動作によって、1枚の画像データの取り込みが完了する。
撮像装置1では、オートフォーカス(AF)、オートホワイトバランス(AWB)、自動露光(AE)などの自動制御装置を備えている。これらの制御は、CCD固体撮像素子10から得られる出力信号を使用して処理する。たとえば、露出コントローラ94は、画像処理部67に送られた画像の明るさが適度な明るさを保つようにその制御値がカメラ制御部92により設定され、その制御値に従って絞り56を制御する。具体的には、カメラ制御部92が画像処理部67に保持されている画像から適当な個数の輝度値のサンプルを獲得し、その平均値が予め定められた適当とされる輝度の範囲に収まるように絞り56の制御値を設定する。
タイミング信号生成部40は、カメラ制御部92により制御され、CCD固体撮像素子10、プリアンプ部62、AD変換部66、画像処理部67などの動作に必要とされるタイミングパルスを発生し、各部に供給する。一例として、タイミング信号生成部40は、CCD固体撮像素子10の電荷転送に関わる垂直転送クロックV1〜Vn(nは駆動時の相数)、水平転送クロックH1,H2、リセットパルスRGや電子シャッタパルスXSGと、雑音抑圧処理部63用のSHPパルス(Sample Hold of Pre-charge Pulse )、SHDパルス(Sample Hold of Data Pulse) を生成する。操作部98は、ユーザが、撮像装置1を動作させるとき操作される。
図示した例は、信号処理系6のプリアンプ部62およびAD変換部66を撮像装置モジュール3に内蔵しているが、このような構成に限らず、プリアンプ部62やAD変換部66を本体ユニット4内に設ける構成を採ることもできる。
また、タイミング信号生成部40を撮像装置モジュール3に内蔵しているが、このような構成に限らず、タイミング信号生成部40を本体ユニット4内に設ける構成を採ることもできる。またタイミング信号生成部40とドライバ42とが別体のものとしているが、このような構成に限らず、両者を一体化させたもの(ドライバ内蔵のタイミングジェネレータ)としてもよい。こうすることで、よりコンパクトな(小型の)撮像装置1を構成できる。
タイミング信号生成部40やドライバ42は、それぞれ個別のディスクリート部材で回路構成されたものでもよいが、1つの半導体基板上に回路形成されたIC(Integrated Circuit)として提供されるものであるのがよい。こうすることで、コンパクトにできるだけなく、部材の取扱いが容易になるし、両者を低コストで実現できる。また、撮像装置1の製造が容易になる。
また、使用するCCD固体撮像素子10との関わりの強い部分であるタイミング信号生成部40やドライバ42をCCD固体撮像素子10と共通の基板に搭載することで一体化させる、あるいは撮像装置モジュール3内に搭載することで一体化させると、部材の取扱いや管理が簡易になる。また、これらがモジュールとして一体となっているので、撮像装置1(の完成品)の製造も容易になる。なお、撮像装置モジュール3は、光学系5からのみ構成されていても構わない。あるいは、たとえば内視鏡カメラなどのように、CCD固体撮像素子10と撮像レンズ50とバッファ部60とでカメラヘッドを構成し、カメラヘッドからの撮像信号をケーブルを介して後段のカメラコントローユニットに供給する構成を採ることもできる。
<画素出力信号と雑音抑圧処理との関係>
図2は、画素出力信号(たとえばCCD出力信号やCMOS出力信号)と雑音抑圧処理(特にCDS処理)との関係を説明する図である。ここで、図2(1)は水平転送系統のクロックパルスとCCD出力信号(Vout )の波形例を示す図である。図2(2)は雑音抑圧処理部63の一構成例を示す図である。
タイミング信号生成部40は、位相調整回路をパルスごとに内蔵しており、水平同期信号HDや垂直同期信号VDに基づいて、CCD固体撮像素子10のセンサ部11に蓄積された信号電荷を読み出すための読出パルスRG、読み出した信号電荷を垂直方向に転送駆動し水平CCD15に渡すための垂直転送クロックV1〜Vn(nは駆動時の相数を示す;たとえば4相駆動時にはV4)、垂直CCD13から渡された信号電荷を水平方向に転送駆動し電荷電圧変換部16に渡すための水平転送クロックH1,H2、およびリセットパルスRGなどを生成し、ドライバ42に供給する。なお、CCD固体撮像素子10が電子シャッタに対応するものである場合には、タイミング信号生成部40は、電子シャッタパルスXSGもドライバ42に供給する。各パルス用の位相調整回路は、水平同期信号HDや垂直同期信号VDに対する各パルスのH(ハイ),L(ロー)の遷移タイミングを、基準クロックCK0のクロック数で設定するようになっている。
ドライバ42は、タイミング信号生成部40から供給された種々のクロックパルスを所定レベルの電圧信号(ドライブパルス)に変換し、あるいは複数のクロックパルスを合成して別のパルス信号に変換しCCD固体撮像素子10に供給する。たとえば、タイミング信号生成部40から発せられた4相の垂直転送クロックV1〜V4は、ドライバ42を介してドライブパルスΦV1〜ΦV4とされ、CCD固体撮像素子10内の対応する所定の垂直転送電極に印加される。読出パルスRGはドライバ42を介して垂直転送クロックV1,V3と組み合わされて、読出電圧を含む3値レベルのドライブパルスΦV1,ΦV3とされ垂直転送電極に印加される。つまり、垂直ドライブパルスΦV1,ΦV3は、本来の垂直転送動作だけでなく、信号電荷の読出しにも兼用される。同様に、2相の水平転送クロックH1,H2は、ドライバ42を介してドライブパルスΦH1,ΦH2とされ、CCD固体撮像素子10内の対応する所定の水平転送電極に印加される。
ここで、CCD固体撮像素子10からの信号は、CCD駆動用(特に水平電荷転送に関わるもの)のクロックパルスの位相関係に大きく依存する。H1,H2,RGのタイミング関係は、基本的には(理想的には)、図2(1)に示す通りである。先ず、H1,H2はデューティ比50%でH1,H2が逆相(半位相ずれ)の関係にある。RGはアクティブ期間のデューティ比は50%以下で、H1およびH2の何れか一方(本例ではH1)とRGの立上りタイミングは一致している。この関係はドライバ42を介した後の転送電極部分のドライブパルスになったときでも同様であり、これらの位相関係が乱れていると(位相関係が大きく崩れると)適正なCCD信号出力が得られなくなり、撮像装置1(カメラ)の画質に大きく影響を与えることになる。タイミング信号生成部40とドライバ42の間や、ドライバ42とCCD固体撮像素子10との間にはプリントパターンやケーブルが介在することになるので、CCD固体撮像素子10が使用する各ドライブパルスの位相関係はその影響を受けることになる。
一方、FDA構成の電荷電圧変換部16としたとき、CCD出力信号Vout (CCD出力波形)においては、フローティング・ディフュージョンをリセットするリセット時に発生するリセット雑音(kTCノイズとも言われる)があり、このリセット雑音は比較的大きい。kTCノイズは、サンプリング回路などで容量にスイッチを介してある電圧を与えスイッチをオフした後に現れるノイズであり避けることはできない。電荷電圧変換部16においても、信号電荷を検出する直前にフローティング・ディフュージョンを電源電圧などにリセットするので、基準になるリセット後のフローティング・ディフュージョンの電圧(FD電圧と称する)にkTCノイズが加わってしまう。
CCD出力信号(Vout )は図2(1)に示すように、リセット期間、リセットレベル期間(フィードスルーレベル期間やプリチャージレベル期間とも呼ばれる:以下P相レベル期間と称する)、データレベル期間(以下D相レベル期間と称する)の3つの期間に分けられる。FDのリセット雑音はP相レベル期間に現れ、その後に水平CCD15から信号電荷が転送されてきてD相レベル期間に信号電圧が発生するが、このときには既にリセット雑音が含まれているP相レベル(リセットレベルSrst )に信号電荷に相当する電圧(信号レベルSsig )が加算される形となる。したがって、P相レベルとD相レベルの両方には同じ量のリセット雑音が含まれており、リセットレベルとデータレベルでは、ノイズが同じ大きさで相関を持っていることになる。因みに、十分な露光時間が稼げた場合にはD相レベルは規定の飽和レベルとなる。一方、撮像レンズ50が遮光されているときなど光がCCD固体撮像素子10に入射されないときには、P相とD相のレベルが同一になる。
雑音抑圧処理部63では、P相レベルとD相レベルの両方には同じ量のリセット雑音が含まれているという性質を利用してリセット雑音を抑圧する。基本的な考え方は、図2(2)に示すように、CCD出力に対して2つの経路を設け、一方には縦続接続された2つのサンプリングホールド回路632,634(S&H)を用意し、他方には1つのサンプリングホールド回路636(S&H)のみを用意し、さらに差動増幅回路638を設ける。サンプリングホールド回路632,636にはCCD出力信号Vout を供給する。サンプリングホールド回路634の出力は差動増幅回路638の反転入力端(−)に供給し、サンプリングホールド回路636の出力は差動増幅回路638の非反転入力端(+)に供給する。
サンプリングホールド回路632は、アクティブローのSHPパルスに基づきP相のリセットレベルをサンプリングホールド(クランプ)する。その後、サンプリングホールド回路636は、アクティブローのSHDパルスに基づきD相のデータレベルをサンプリングホールドする。このとき同時に、サンプリングホールド回路634は、SHDパルスに基づきサンプリングホールド回路632の出力レベルをサンプリングホールドする。差動増幅回路638は、サンプリングホールド回路634,636の出力レベルの差をとることでリセット雑音を除去した信号電荷量に対応する信号成分のみを抽出する。このような、リセット部とデータ部の両方をサンプリングし減算する処理を相関二重サンプリング処理と称する。相関二重サンプリング処理では、その他のランダム雑音も低減できる。
ここで、図2(1)に示すCCD出力信号とSHPパルス、SHDパルスの関係に着目したとき、SHPパルスのアクティブローの期間はCCD出力信号におけるP相レベル期間に対応している必要があり、SHDパルスのアクティブローの期間はCCD出力信号におけるD相レベル期間に対応している必要がある。水平転送パルスを最適な位相関係に調整したとしても、CCD出力信号とCDS処理でCCD出力信号をサンプリングするSHPパルスおよびSHDパルスの位相(サンプリングポイント)が不適切だと、ノイズの多い画になることもあれば、場合によっては画が破綻してしまうことにもなる。
CCD固体撮像素子10(バッファ部60)と雑音抑圧処理部63との間にはプリントパターンやケーブルが介在することになるので、撮像信号と雑音抑圧処理部63が使用する各ドライブパルスの位相関係はその影響を受けることになる。
ここでは、固体撮像装置としてCCD固体撮像素子10を使用した場合の例に説明したが、固体撮像装置としてMOS(CMOSを含む)型のものを使用する場合においても、同様のことが言える。たとえば、今日の一般的なCMOSセンサでは、画素部には電荷電圧変換部16と似通った増幅アンプが組み込まれている。信号電荷を生成するフォトダイオードなどから信号電荷をフローティング・ディフュージョンに転送してFDA構成の増幅アンプを介して画素信号を後段回路に送り、後段回路では、画素信号についてCDS処理などの雑音抑圧処理を行なう。
たとえば、CMOSセンサの場合でも、画素アレイ部から出力される画素信号としては、図P1(1)に示したものと同様に、リセット期間、リセットレベル期間(P相レベル期間)、データレベル期間(D相レベル期間)の3つの期間に分けられる。画素部の各トランジスタを駆動するパルス信号の位相関係がその画素信号波形に影響を与える点や、画素信号に対してのCDS処理用のサンプリングパルスに関してはCCDの場合と同様のことが言える。
すなわち、フローティング・ディフュージョンのリセット、フローティング・ディフュージョンへの電荷転送、画素信号の後段回路への転送と言った処理のためのパルス信号が使用される。したがって、CMOSセンサにおけるこれらパルス信号についても、CCDにおけるH1,H2,RGの位相関係の場合と同様に、これらの位相関係が乱れていると(位相関係が大きく崩れると)適正な画素信号出力が得られなくなり、撮像装置(カメラ)の画質に大きく影響を与えることになる。また、CDS処理に関しては、CCDの場合と全く同様のことが言え、画素信号とSHP、SHDの各パルスの位相関係が適切でない場合には同様にノイズの多い画になってしまうなどの問題が発生する。
そこで、本実施形態では、実際の使用環境に合うようにパルスの位相関係を最適な状態に調整するべく、下記内容を実現する。
1)CCDやCMOSなどの固体撮像装置を用いた撮像装置において、撮像信号が最適な出力になるように、固体撮像装置の駆動パルスの位相を後述する手順に従って自動調整する。
ここで「自動調整」とは、人手を全く介さないで調整を行なうことを意味する。
2)画面内のノイズ量が最小になるように、固体撮像装置から得られる撮像信号のサンプリング位置を、後述する手順に従って自動調整する。
ここで「自動調整」とは、人手を全く介さないで調整を行なうことを意味する。
以下では、撮像装置1のカメラ制御部92に、この自動調整用のプログラムを組み込んで、撮像装置1にて自動調整を行なう例で説明するが、中央制御部92aの処理に関わる部分を生産治具(製造装置:特に位相調整装置)に組み込むことで、生産現場での調整に適用することができる。
自動調整のために必要となる各種判定のための情報の取得を撮像装置1で行ない、その取得した情報を生産治具やカメラ制御部92の中央制御部92aに通知することで、人手を介さずにパルス位相(同期信号に対する各パルスのH,Lの遷移位置:特にパルス相互の相対位置)の良否を自動判定できるようになる。人による確認を排除できるので、調整バラツキを抑制できるし、確認・調整の時間を短縮しコスト低減を図ることが期待できる。
撮像装置1にて自動調整を可能にするべく自動調整用のプログラムを撮像装置1に組込み可能に構成することで、製品出荷後にもパルス位相の自動調整を行なうことができる利点が得られる。
<位相粗調整>
図3〜図3Bは、固体撮像装置の駆動パルスおよびCDS処理のサンプリングパルスの位相を粗調整する手法を説明する図である。ここで、図3および図3Aは、位相粗調整の処理手順の一例を示すフローチャートである。図3Bは、当該位相粗調整における所定の処理ステップの処理内容と撮像信号波形との関係を説明する図である。
パルス位相の粗調整における基本的な考え方は、雑音抑圧処理部63から出力される信号において、レンズ開放時などのように信号電荷生成部に十分な光が入射して飽和信号レベルが出力されるように、各パルス(水平転送に関わるクロックパルスやCDS処理用のサンプリングパルス)の位相を調整することにある。位相調整時には露光条件の切替えなどが伴うが、その処理は人手を介さないように撮像装置1が備えるAE制御を利用する。「雑音抑圧処理部63から出力される信号において」であるから、信号レベルの監視は雑音抑圧処理部63よりも後段であれば何処でもよい。ただし、雑音抑圧処理部63の出力そのもの以外では、その他の信号処理部による信号処理の影響を受ける点を勘案するのがよい。またアナログ信号で監視するのであればAD変換部66よりも前段で監視することになるし、デジタルデータで監視するのであればAD変換部66よりも後段で監視することになる。以下具体的に説明する。
なお、後述する手順においては適宜主語を割愛して記載する。人手を介在しない「自動」に関わる処理ステップについては、カメラ制御部92の中央制御部92aに組み込まれるソフトウェア処理にて、関連する各部を制御することで実行するものであり、動作主体は基本的には中央制御部92aもしくはその制御を受ける各部になる。
回路制約条件を入力する(S100)。「回路制約条件」とは調整を行なうカメラシステムやこれに使用しているIC(Integrated Circuit:半導体集積回路)で決まっている制約を意味する。たとえば、NTSC(National Television System Committee)とPAL(Phase Alternation by Line )とではCCD駆動周波数が異なる(NTSCは14.31818MHz、PALは14.1875MHz)。CCDなどの固体撮像装置を用いる場合には、このCCDを駆動させるための駆動信号を生成するためにタイミングジェネレータが設けらるが、タイミングジェネレータで生成する各種の駆動信号は、各信号の位相が画質に影響するために、CCD駆動周波数を基準にして、所定の位相関係を有する駆動信号を精度よく生成する必要がある。このタイミングジェネレータにおける駆動信号の生成においては、DLL(Delay Locked Loop )回路のタップ出力を利用したフィードバック制御に基づいて所定の位相関係やディレイ・デューティを有する駆動信号を生成する仕組みと、固定の遅延セルを使った仕組みとが考えられる。DLL回路と固定の遅延セルを使う場合とでは、調整できる範囲に差が出てくるため、予めシステム固有のパラメータとして持っておく。また他にも使用するAFE(たとえばCDS回路)によっては「SHPの立上りからSHDの立上りまで**nsec以上あける」などの制約もあるため、システム固有のパラメータと持っておき、設定範囲を決めておく。システムが固定であれば、予めFWのデフォルト値として値を持っておけばこのステップS100はなくてもよいが、冗長性を持たせるために当該ステップS100があるとよい。
図3に示すように、先ず、撮像レンズ50をオープンもしくはCCD固体撮像素子10の読出し間隔を長くすることにより、十分な露光時間を確保し、CCD固体撮像素子10からの出力が規定の飽和レベルになるようにする(S102)。
増幅アンプ部64のAGC設定は、CCD飽和出力がAD変換部66のフルスケールになるよう設定しておく(S104)。
さらに、このときのCCD駆動用のクロックパルスH1,H2,RGの初期設定値を算出する(S112)。具体的には、基本スペックで規定される理想的な位相関係になるように、クロックパルスH1,H2,RGごとに、水平同期信号HDや垂直同期信号VDに対するH,Lの遷移タイミングを規定するクロック数を算出し、それを各パルス用の位相調整回路に設定する。
次に、雑音抑圧処理部63以降の信号レベルを確認しながら、雑音抑圧処理部63に供給されるCDS処理用のサンプリングパルス(SHP,SHD)の位相を、それぞれの許容範囲内で少しずつ移動(シフト)して、信号レベルが最大になる箇所(範囲)を記憶保存する。
このため、先ず、CCD出力信号とサンプリングパルス(SHP,SHD)の関係(図2(1)参照)に基づき、予めサンプリングパルス(SHP,SHD)の位相シフト許容期間(位相シフト範囲、走査範囲)を決めておく。具体的には、理想的なCCD出力信号に対して、P相はH1のハイレベル期間からRGのハイレベル期間を除いた期間であり、D相はH2のハイレベル期間になる。そのため、サンプリングポイントの初期設定は、ステップS112で算出・設定したH1,H2,RGの設定値を基準として、サンプリングパルス(SHP,SHD)の初期の位相シフト範囲を算出する(S122)。具体的には、基本スペックで規定される理想的な位相関係のH1,H2,RGで決まるP相レベル期間をSHPパルスの位相シフト期間、D相レベル期間をSHDパルスの位相シフト許容期間とする。そして、それらについてサンプリングパルス(SHP,SHD)ごとに、水平同期信号HDや垂直同期信号VDに対する位相シフト許容期間の開始時点と終了時点のタイミングを規定するクロック数を算出しておく。
このとき、雑音抑圧処理部63(CDS回路)の制約により、SHP,SHD相互の位相制約がある場合はその制約を満たす範囲で位相シフトを行なうようにする(ステップS100に従う)。
そして、この状態からサンプリングパルス(SHP,SHD)を別々に位相シフトし、雑音抑圧処理部63以降の信号レベル(たとえばAD変換部66の出力レベル)が最大になる箇所(範囲)を特定する。SHPパルスとSHDパルスの何れを先に位相シフトさせるかは自由である。
たとえば、先ずSHPパルスをデフォルト位置に固定し、SHDパルスを位相シフト許容期間内で、所定のクロックステップごとに位相シフトする(S132)。デフォルト位置は、通常P相の真ん中である。この位置は、垂直同期信号VDや水平同期信号HD(システム固有のパラメータ)および水平転送クロックH1,H2の設定から算出可能である。クロックステップとは、SHDパルスを生成するための位相調整回路に使用される基準クロックCK0の1周期を1クロックとし、その1クロックのN倍(Nは1以上の正の整数)を意味する。そして、AD変換部66の出力レベル(ADC出力レベル)の変化を記憶し、ADC出力レベルが最大になる箇所(1点)を記憶しておく(S134)。
次に、ステップS132,S134により決定したSHDパルスを固定し、SHPパルスを位相シフト許容期間内で、前記クロックステップごとに位相シフトする(S136)。「決定」とは、ADC出力レベルが最大になる箇所が1点とは限らないので、その場合は、ADC出力レベルが最大になる範囲の中でのセンター値を採用することを意味する。
そして、AD変換部66の出力レベルの変化を記憶し、ADC出力レベルが最大になる箇所(範囲)を記憶しておく(S138)。
次に、「飽和信号が出ているか?」、すなわち、ステップS132〜S138の処理で記憶したAD変換部66の出力レベルが、CCD固体撮像素子10の飽和信号量相当のADC出力レベルに達しているか否かを判定する(S140:図3B(1)を参照))。
また、好ましくは、ステップS132〜S138の処理でSHDパルスやSHPパルスを位相シフト許容期間内で位相シフトしていたときのADC出力レベルの変化が大きいか否か(一定レベルの出力期間が長いか短いか)を判定する(S144:図3B(2)を参照)。ここで「一定レベル」とは、ステップS140における「飽和信号量相当のADC出力レベル」を意味する。飽和信号量相当のADC出力レベルに対して数LSB(Least Significant Bit )の幅を持たせてもよい。
CCD固体撮像素子10の飽和信号量相当のADC出力レベルに達していない場合や(S140−No)、「走査期間が十分でない」、すなわち、ADC出力レベルの変化が所定範囲内でない場合には(S144−No)、CCD固体撮像素子10のドライブパルスの位相が正常でないと判断し、H1,H2,RGの位相を調整する。ここで「ADC出力レベルの変化が所定範囲内でない場合」とは、ADC出力の変化の度合いが大きい場合、つまり走査期間内でADC出力をモニターした際の微分が予め設定されている値より大きい場合を意味する。通常走査範囲は1/4〜1/2周期に入っているはずなので、それから大きくずれていないことが前提である(予め設定しておくもの)。
たとえば、H1を基準としてH2の位相調整が必要か判断する(S146)。H1,H2は半位相ずれが理想のため、初期設定からのずれの要因は配線遅延などの影響でごく僅かである。そのため、H1の設定に対してH2を動かすのは±数n程度になる。因みに、直接±数nsecの範囲に収まっているかは判定せずに、ADC出力で判断する。H2を±数nsec動かして(これは位相調整回路によって動かす範囲が決まる)ADC出力に変化がなければH2依存が少ないと判断する。H2の設定がH1の設定に対してこの範囲に収まっている場合は、RGから位相調整を行なう。
RGに対しても同様にH1の位相を基準として±数nsecの範囲で位相調整を行なう(Delay/Duty調整)(S150)。ここでは立上り位相と立下り位相の調整を合わせてDelay/Duty調整とする。調整方法は、H1基準とするのは同じで立上り/立下りそれぞれについて行なう。RGの位相調整後、再度、ステップS132〜S138を繰り返し、CCD出力信号が飽和信号に達するところを探索する(S140)。
ステップS132〜S150を繰り返しても、飽和信号に達する箇所が見つからない場合、H2の位相調整を行なう(S160)。ここでは、初めはあくまで理想の半位相ずれの信号である前提でスタートしている。そのためH2の位相を±数nsec調整させた場合の変化を見て判断する。
ステップS140にてYesでステップS142にてYesのときは、「飽和に相当するレベルに達している」ので、その1点あるいは範囲にSHP,SHDの設定値を決める。通常1点を見れば判断できるが、SHP,SHDの走査範囲で見て判断した方がよい。
全位相シフト範囲でRGの位相調整(S150)とH2の位相調整(S160)を行なっても(探索が完了しても)、依然として、飽和信号に達するポイントが見つからなかった場合は(S142−YES)、そもそもCCD固体撮像素子10を駆動できる回路になっていない可能性が高いためエラーを返して終了する(S170)。
次に、図3Aに示すように、撮像レンズ50をクローズもしくは電子シャッタを切るなどして、CCD固体撮像素子10への光の入射を抑制し入射光量を最小にする(S180)。CCD固体撮像素子10のセンサ部11(電荷生成部)が信号電荷を生成しない程度の最小の露出条件にするという趣旨である。そして、この状態からサンプリングパルス(SHP,SHD)を別々に位相シフトし、雑音抑圧処理部63以降の信号レベル(たとえばAD変換部66の出力レベル)を監視して、その信号レベルを記憶する。SHPパルスとSHDパルスの何れを先に位相シフトさせるかは自由である。
たとえば、先ずSHPパルスを、初めに走査範囲を決めた中の中央値に固定し、SHDパルスを位相シフト許容期間内で、前記クロックステップごとに位相シフトする(S182)。そして、AD変換部66の出力レベル(ADC出力レベル)の変化を記憶しておく(S184)。このとき、このADC出力レベルが「黒レベルがずれていないか?」を判断し(S186)、黒レベルから大きくずれるポイントは位相シフト許容期間から除外する(S188:図3B(3)を参照))。
次に、SHPパルスを位相シフト許容期間内で、前記クロックステップごとに位相シフトする(S192)。そして、AD変換部66の出力レベルの変化を記憶し、ADC出力レベルが最大になる箇所(範囲)を記憶しておく(S194)。このとき、このADC出力レベルが「黒レベルがずれていないか?」を判断し(S196)、黒レベルから大きくずれるポイントは位相シフト許容期間から除外する(S198:図3B(3)を参照))。
それぞれにおいて「位相シフト許容期間から除外する」趣旨は以下の通りである。初めに決めたのはレンズがオープン状態(光量が十分入射される状態)であり、今回はレンズクローズ状態でも同じ走査範囲で大丈夫かをチェックするためにこの動作を行なう。この処理は、温特や電特を考慮したものである。どれくらいバラツクか分かっている場合、一度決まったものに対してそれが妥当か判断するために行なう。処理を簡易にするためには、当該処理を割愛してもよい。
以上により、CCD固体撮像素子10を駆動するドライブパルス(ここではタイミング信号生成部40の出力であるH1,H2,RG)、および雑音抑圧処理部63のCDS処理に使用されるサンプリングパルス(SHP,SHD)の大まかな位置が決定される。
<位相微調整>
図4および図4Aは、固体撮像装置の駆動パルスおよびCDS処理のサンプリングパルスの位相を微調整する手法を説明する図である。ここで、図4は、位相微調整の処理手順の一例を示すフローチャートである。図4Aは、当該位相微調整における所定の処理ステップの処理内容と撮像信号波形との関係を説明する図である。
パルス位相の微調整における基本的な考え方は、レンズを閉じたときなどのように信号電荷生成部に光が入射せず信号電荷の生成がないときはP相レベルとD相レベルが一致するように、各パルス(CCD駆動用のクロックパルスやCDS処理用のサンプリングパルス)の位相を調整することにある。以下具体的に説明する。
このため、先ず、撮像レンズ50をクローズもしくは電子シャッタを切るなどして、CCD固体撮像素子10への光の入射を抑制し入射光量を最小にする(S202)。また、増幅アンプ部64のAGC設定は、ノイズ量を確認できるように、ゲインを最大設定値に設定しておく(S204)。
図4A(1)に示すように、ノイズを避けてサンプリングし、出力画のノイズレベルから判定する。出力画とは最終的にモニタで確認する画のことではなく、ここではあくまでADC出力のことである。ノイズをサンプリングしてしまうとそれはADCのバラツキが大きくなるので、そのバラツキが最小なところを最適ポイントとする。
そして、この状態からサンプリングパルス(SHP,SHD)を別々に位相シフトし、露光制御で用いられる輝度信号の光学検出部の出力信号を用いてノイズ量を測定して、ノイズが最小となるポイントを見つける。SHPパルスとSHDパルスの何れを先に位相シフトさせるかは自由である。たとえば先ず、サンプリングパルス(SHP,SHD)を少しずつ位相シフトさせる(S210)。そのときの輝度信号YLを使って全黒画面内での輝度のヒストグラムを算出する(S212)。この露光制御における輝度のヒストグラムを算出する手法に関しては、カメラシステムなどにおける自動露光制御方法として公知の仕組み適宜採用することができる。
さらに、ヒストグラムのバラツキを算出する(S214)。ヒストグラムのバラツキが最小になるように、サンプリングパルス(SHP,SHD)の位置を決定する(S216)。そして、決定した各パルスの位置の設定値を保存する(S218)。つまり、図4A(2)に示すように、レンズをクローズし光学検出部(OPD)からの輝度ヒストグラムを算出し、バラツキが最小になるポイントで判定する。「バラツキが最小になるポイントで判定する」とは、ヒストグラムの標準偏差が最小になるポイントをノイズが最小と判断することを意味する。
場合によっては、前記ステップS132〜S216で求めた各パルスの位相関係から再度、位相シフト範囲を算出し、前記ステップS132〜S218の処理を行なう。たとえば、CCD駆動信号(H1,H2,RG)の位相が変わった場合、その位相に合わせてSHP,SHDの位相シフト範囲を再算出する。
「場合によっては」とは、バラツキを考慮したものである。たとえば、調整作業中に恒温槽などに入れるのであれば温度が変わった場合も同じフローをまわして確認するようなケースが該当する。もし常温と高温で設定ポイントが変わるのであればそのセンター値を取るようにして、バラツキに対応するようにする。
以上のようにして、粗調整と微調整を行なうことで、ノイズが最小で最適な画が得られるようになる。
従来は手動で行なっていたカメラの出荷調整を、AE制御を利用して自動化でき、大幅なコスト削減が見込まれる。また、手動で行なっていた際は、人による確認が主であったため、製品品質にバラツキが生じ易かったが、自動化によりこのバラツキを抑制できる。
特開2005−151081号公報に記載の仕組みでは、サンプリングパルスの調整方法についてのみを想定しているのに対して、本実施形態の仕組みは、CCD駆動信号についても想定し、そのCCD駆動パルスの調整方法についても触れている点で異なる。特開2005−151081号公報に記載の仕組みでは、周波数成分を用いてノイズの最小化判定を行なっているのに対して、本実施形態では周波数成分を用いていない点で異なり、本実施形態の仕組みではレンズCloseの撮像条件下においても適正に位相調整ができる。
撮像装置(カメラシステム)の一実施形態を示す概略構成図である。 画素出力信号と雑音抑圧処理との関係を説明する図である。 位相粗調整の処理手順(飽和レベル時)の一例を示すフローチャートである。 位相粗調整の処理手順(最小レベル時)の一例を示すフローチャートである。 位相粗調整における所定の処理ステップの処理内容と撮像信号波形との関係を説明する図である。 位相微調整の処理手順の一例を示すフローチャートである。 位相微調整における所定の処理ステップの処理内容と撮像信号波形との関係を説明する図である。
符号の説明
1…撮像装置、10…CCD固体撮像素子、11…センサ部、13…垂直CCD、15…水平CCD、16…電荷電圧変換部、2…固体撮像装置、3…撮像装置モジュール、4…本体ユニット、40…タイミング信号生成部、42…ドライバ、46…駆動電源、5…光学系、50…撮像レンズ、6…信号処理系、60…バッファ部、61…アナログフロントエンド、62…プリアンプ部、63…雑音抑圧処理部、64…増幅アンプ部、66…AD変換部、67…画像処理部、7…記録系7、8…表示系8、9…制御系、92…カメラ制御部、92b…記憶部、92a…中央制御部(パルス位相調整装置)

Claims (14)

  1. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部と、前記雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の信号レベルを検出する信号レベル検出部とを撮像措置が具備しており、
    前記固体撮像装置を駆動する複数の駆動パルス並びに前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部を備え、
    前記位相調整部は、所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記電荷生成部が飽和する程度の露出条件の元で前記信号レベル検出部により検出された信号レベルの情報を取得し、各パルス位置での信号レベルが前記電荷生成部の飽和に相当するレベルに達しているか否かを判定し、この飽和に相当するレベルに達しているときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    パルス位相調整装置。
  2. 前記位相調整部は、前記飽和に相当するレベルに達する位置を見つけられないときには、前記複数の駆動パルスの内の何れかを少しシフトさせ、このシフト後において同様の処理を繰り返すことで、各サンプリングパルス並びに前記駆動パルスの位相のタイミングずれを調整する
    請求項1に記載のパルス位相調整装置。
  3. 前記位相調整部は、前記電荷生成部が飽和する程度の露出条件の元で前記信号レベル検出部により検出された信号レベルが前記電荷生成部の飽和に相当するレベルに達している期間が所定の閾値期間よりも長いときの各駆動パルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    請求項1または2に記載のパルス位相調整装置。
  4. 前記位相調整部は、前記電荷生成部の飽和に相当するレベルに達している期間が所定の閾値期間よりも長くなる位置を見つけられないときには、前記複数の駆動パルスの内の何れかを少しシフトさせ、このシフト後において同様の処理を繰り返すことで、各サンプリングパルス並びに前記駆動パルスの位相のタイミングずれを調整する
    請求項3に記載のパルス位相調整装置。
  5. 前記位相調整部は、前記複数の駆動パルスの内の何れかを少しシフトさせた後において同様の処理を繰り返しても尚、適正な位置を見つけられないときには、前記複数の駆動パルスの内の別のものを少しシフトさせ、このシフト後において同様の処理を繰り返すことで、各サンプリングパルス並びに前記駆動パルスの位相のタイミングずれを調整する
    請求項2または4に記載のパルス位相調整装置。
  6. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部と、前記雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の黒レベルを検出する信号レベル検出部とを撮像措置が具備しており、
    前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部を備え、
    前記位相調整部は、所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号レベル検出部が検出した黒レベルのズレの有無を判定し、黒レベルのズレがないときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    パルス位相調整装置。
  7. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部を撮像措置が具備しており、
    前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部を備え、
    前記位相調整部は、前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号成分のノイズの情報を取得し、ノイズが最小となるときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    パルス位相調整装置。
  8. 前記雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分のヒストグラムを作成するヒストグラム作成部をさらに備え、
    前記位相調整部は、前記ヒストグラム作成部が作成したヒストグラムの標準偏差が最小になる位置をノイズが最小となると判定する
    請求項7に記載のパルス位相調整装置。
  9. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の信号レベルを検出しながら、前記固体撮像装置を駆動する複数の駆動パルス並びに前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整するに当たり、
    所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記電荷生成部が飽和する程度の露出条件の元で前記信号レベル検出部により検出された信号レベルの情報を取得し、各パルス位置での信号レベルが前記電荷生成部の飽和に相当するレベルに達しているか否かを判定し、この飽和に相当するレベルに達しているときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置の製造方法。
  10. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の信号レベルを検出しながら、前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整するとともに、
    所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号レベル検出部が検出した黒レベルのズレの有無を判定し、黒レベルのズレがないときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置の製造方法。
  11. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の信号レベルを検出しながら、前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整するとともに、
    前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号成分のノイズの情報を取得し、ノイズが最小となるときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置の製造方法。
  12. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部と、
    前記雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の信号レベルを検出する信号レベル検出部と、
    前記固体撮像装置を駆動する複数の駆動パルス並びに前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部と、
    を備え、
    前記位相調整部は、所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記電荷生成部が飽和する程度の露出条件の元で前記信号レベル検出部により検出された信号レベルの情報を取得し、各パルス位置での信号レベルが前記電荷生成部の飽和に相当するレベルに達しているか否かを判定し、この飽和に相当するレベルに達しているときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置。
  13. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部と、
    前記雑音抑圧処理部の後段において前記信号成分の黒レベルを検出する信号レベル検出部と、
    前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部と、
    を備え、
    前記位相調整部は、所定の位相シフト範囲内において前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号レベル検出部が検出した黒レベルのズレの有無を判定し、黒レベルのズレがないときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置。
  14. 信号電荷を生成する電荷生成部を具備する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力された撮像信号のリセットレベルと信号レベルをサンプリングして、その差に基づき前記電荷生成部で生成される信号電荷の量に対応した信号成分を抽出することで前記撮像信号の雑音を抑圧する雑音抑圧処理部と、
    前記雑音抑圧処理部に使用される複数のサンプリングパルスの位相関係を調整する位相調整部と、
    を備え、
    前記位相調整部は、前記複数のサンプリングパルスの位相関係を相対的に少しずつシフトさせながら、前記信号成分のノイズの情報を取得し、ノイズが最小となるときの各サンプリングパルスの位置を保持することで、各サンプリングパルスの位相のタイミングずれを調整する
    撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112218012A (zh) * 2020-09-25 2021-01-12 中国科学院合肥物质科学研究院 减小帧转移ccd时钟噪声的时序控制方法、系统及存储介质

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