JP2011055351A - 撮影装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュ撮影時において広ダイナミックレンジで、かつ低ノイズの画像を得る。
【解決手段】短期間露光側の第2受光素子から信号電荷を読み出すタイミングt2の直前に、VCCD及びHCCDを駆動して、第2受光素子の露光期間tSに第1及び第2受光素子に対応するVCCDに蓄積される不要電荷を、それぞれ第1及び第2ノイズ信号として出力させる空転送動作(高速転送動作)を実行する。次いで、第2ノイズ信号に、第1及び第2受光素子の露光期間tL,tSの比に基づく係数を乗ずることにより、第1受光素子の露光期間tLの終了時点で第2受光素子に対応するVCCDに蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号を算出し、算出した補正信号を第2撮像信号から減算するノイズ補正を行う。そして、第1撮像信号と、ノイズ補正がなされた第2撮像信号とを合成して画像データを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像の広ダイナミックレンジ化を可能とする撮影装置及びその制御方法に関する。
CCDやCMOSセンサ等の固体撮像素子を内蔵したデジタルカメラ等の撮影装置が普及している。固体撮像素子に対する代表的な要求として、高画素化と広ダイナミックレンジ化がある。高画素化については、受光素子の微細化により1000万画素以上の画素数が達成されており、要求はほぼ満たされている。一方の広ダイナミックレンジ化については、受光素子の微細化により飽和電荷量の減少が伴うため、受光素子の構造的な改良では広ダイナミックレンジ化に限界がある。このため、広ダイナミックレンジ化には、付加的な技術が必要とされている。
この付加的な技術として、露光期間を独立して制御可能な第1受光素子と第2受光素子とが対となって複数配列された固体撮像素子において、第1受光素子を長期間露光(高感度)、第2受光素子を短期間露光(低感度)とし、第1受光素子の露光期間中に第2受光素子の露光を行い、第1受光素子と第2受光素子との出力信号を合成(飽和電圧を揃えて加算)することにより、ダイナミックレンジが広く、かつ同時性が確保された画像を得る技術が本出願人により提案されている(特許文献1参照)。
この技術によれば、第1受光素子の露光期間と、第2受光素子の露光期間との比を選択することにより、所望のダイナミックレンジを得ることができる。一方、広ダイナミックレンジ化を必要としない場合には、第1及び第2受光素子の露光期間を同一とし、第1及び第2受光素子の出力信号を合成せずに個別の画素データとすることで、高解像度の画像を得ることができる。
また、特許文献1では、フラッシュ撮影時に広ダイナミックレンジ化を実現するために、フラッシュ発光(補助光源の発光)を、短期間露光の期間外で、かつ長期間露光の期間内である期間に行うことが提案されている。このタイミングでフラッシュ発光を行うことにより、第2受光素子の短期間露光には影響を与えずに、第1受光素子の長期間露光の光量(積分露光エネルギ)を増大させることができると述べられている。
特許文献1に記載のように、短期間露光の期間外で、かつ長期間露光の期間内である期間にフラッシュ発光を行う場合、フラッシュ発光の光量は、長期間露光の第1受光素子の露光期間に基づいて決定されることになる。この場合、長期間露光の第1受光素子は適正な光量が得られることになるが、短期間露光の第2受光素子は光量が不足する。したがって、特許文献1に記載の技術では、フラッシュ撮影時には、所望のダイナミックレンジが得られないといった問題がある。
そこで、本出願人は、特許出願(特願2009−203486号)において、長期間露光中のフラッシュ発光量と短期間露光中のフラッシュ発光量との比が、長期間露光と短期間露光との露光時間の比に一致するように、フラッシュ発光期間と露光期間とのタイミング調整を行うことを提案している。図10は、CCD型の固体撮像素子において、第1及び第2受光素子の露光開始を異なるタイミングt0,t2、第1及び第2受光素子の露光終了を同一タイミングt4とした例であり、第1受光素子の露光期間tL(=t0〜t4)中のフラッシュ発光量と、第2受光素子の露光期間tS(=t2〜t4)中のフラッシュ光量との比が、露光期間tL,tSの比に一致するように、フラッシュ駆動パルスのタイミングt1,t3を決定している。
この場合、メカニカルシャッタを用いて第1及び第2受光素子の露光終了タイミングt4を規定しているため、第1及び第2受光素子に蓄積された信号電荷を垂直電荷転送部(VCCD)に読み出す前に、VCCDの不要電荷を掃き捨てるための転送動作(空転送)を行うことがきる。これにより、スミアやブルーミングにより生じる不要電荷が掃き捨てられ、低ノイズの撮影画像が得られる。
特開2007−235656号公報
しかしながら、一般にフラッシュ発光は、波形の立ち上がりに比べて、波形の立ち下がりのバラツキが大きいといった特性を有するため、図10に示した制御方法では、低ノイズ化が図られるものの、フラッシュ発光の立ち下がりタイミングt3を含む短露光期間tS中のフラッシュ発光量にばらつきが生じ易い。これにより、撮影画像のダイナミックレンジにばらつきが生じる可能性がある。
そこで、図11に示すように、第1及び第2受光素子の露光開始を同一タイミングt0、露光終了をそれぞれ異なるタイミングt2,t4とし、フラッシュ発光の立ち上がりタイミングt1を短露光期間tS(=t0〜t2)内とし、立ち下がりタイミングt3を短露光期間tSの外とすることで、上記のダイナミックレンジのばらつきを防止する方法が考えられるが、この方法では、タイミングt2の時点で第2受光素子の信号電荷がVCCDに読み出されるため、著期間露光tLの露光終了タイミングt4の後に上記したようなVCCDの空転送を行うことはできない。また、フラッシュ光は、第2受光素子の信号電荷がVCCDに読み出された後も発光を継続するため、スミアやブルーミングによりVCCDに発生した不要電荷が、読み出された信号電荷に加算されてしまう。したがって、同図に示す制御方法では、フラッシュ発光の立ち下がりのばらつきによる影響を防止することが可能であるが、不要電荷による影響を防止することができない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、フラッシュ撮影時において広ダイナミックレンジで、かつ低ノイズの画像を得ることができる撮影装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮影装置は、フラッシュ光を発するフラッシュ発光手段と、第1受光素子と第2受光素子とが対として複数配列された受光素子群と、前記第1及び第2受光素子から信号電荷をそれぞれ読み出して、出力部に接続された水平電荷転送部に転送する垂直電荷転送部とを備えるとともに、前記第1受光素子の電荷読み出しタイミングと、前記第2受光素子の電荷読み出しタイミングとが独立に制御可能に構成された撮像手段と、前記第1及び第2受光素子がそれぞれ露光時間に比例した光量を受光するように、前記フラッシュ発光手段のフラッシュ光の発光タイミングを制御するフラッシュ発光制御手段と、前記第1及び第2受光素子の露光を同時に開始させた後、前記第1受光素子より先に前記第2受光素子から前記垂直電荷転送部に信号電荷を読み出し、前記第1受光素子から前記電荷転送部に信号電荷を読み出した後、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第1及び第2受光素子に対応する信号電荷をそれぞれ第1及び第2撮像信号として出力させる通常転送動作を実行させることに加えて、前記第2受光素子から信号電荷を読み出す直前に、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第2受光素子の露光期間に、前記第1及び第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積された不要電荷を、それぞれ第1及び第2ノイズ信号として出力させる空転送動作を実行させる撮像制御手段と、前記第2ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号を算出し、算出した補正信号を前記第2撮像信号から減算するノイズ補正を行うノイズ補正処理手段と、前記第1撮像信号と、前記ノイズ補正がなされた第2撮像信号とを合成して画像データを生成する画像合成処理手段と、を備えたことを特徴とする。
なお、前記撮像制御手段は、前記空転送動作を前記通常転送動作より高速に実行させることが好ましい。
また、前記撮像制御手段は、前記空転送動作において、前記垂直電荷転送部の全垂直転送段数のうち、最初の所定段数分については前記通常転送動作と同一の速度で転送動作を実行させ、残りの段数分については前記通常転送動作より高速に転送動作を実行させ、前記ノイズ補正処理手段は、前記所定段数分に対応する第2ノイズ信号のみに基づいて前記補正信号を算出することも好ましい。
また、前記撮像制御手段は、前記空転送動作において、前記垂直電荷転送部の全垂直転送段数のうち、最初の所定段数分についてのみ前記通常転送動作と同一の速度で転送動作を実行させ、残りの段数分については転送せずに前記垂直電荷転送部に不要電荷を残留させたままとし、前記ノイズ補正処理手段は、前記所定段数分に対応する第2ノイズ信号のみに基づいて前記補正信号を算出することも好ましい。
また、前記ノイズ補正処理手段は、前記第1ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第1受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号をさらに算出し、算出した補正信号を前記第1撮像信号から減算し、前記画像合成処理手段は、前記ノイズ補正がなされた第1及び第2撮像信号を合成して画像データを生成することも好ましい。
また、前記撮像手段は、前記第1及び第2受光素子の蓄積電荷を一斉に基板に掃き出すことにより電荷をリセットする電子シャッタ機能を備えており、前記撮像制御手段は、前記電子シャッタ機能を動作させることにより、前記第1及び第2受光素子の露光を開始させることが好ましい。
また、ダイナミックレンジの拡大率を設定する操作手段を備え、前記撮像制御手段は、前記操作手段により設定されたダイナミックレンジの拡大率に基づいて、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比を設定することが好ましい。
また、前記第1受光素子は、行方向とこれに直交する列方向とに正方格子状に配列され、前記第2受光素子は、行方向とこれに直交する列方向とに正方格子状に配列されており、前記第1受光素子と前記第2受光素子とは、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ行方向及び列方向にずらして配列されており、前記垂直電荷転送部は、前記第1受光素子が配列された列と、前記第2受光素子が配列された列とに沿って配列されており、前記水平電荷転送部は、前記各垂直電荷転送部の端部に接続されていることが好ましい。
また、前記撮像手段には、前記第1受光素子に対応して赤、緑、青のカラーフィルタがベイヤー配列され、かつ、前記第2受光素子に対応して赤、緑、青のカラーフィルタがベイヤー配列されていることが好ましい。
さらに、本発明の撮影装置の制御方法は、フラッシュ光を発するフラッシュ発光手段と、第1受光素子と第2受光素子とが対として複数配列された受光素子群と、前記第1及び第2受光素子から信号電荷をそれぞれ読み出して、出力部に接続された水平電荷転送部に転送する垂直電荷転送部とを備えるとともに、前記第1受光素子の電荷読み出しタイミングと、前記第2受光素子の電荷読み出しタイミングとが独立に制御可能に構成された撮像手段とを備えた撮影装置の制御方法において、前記第1及び第2受光素子がそれぞれ露光時間に比例した光量を受光するように、前記フラッシュ発光手段のフラッシュ光の発光タイミングを制御するとともに、前記第1及び第2受光素子の露光を同時に開始させた後、前記第1受光素子より先に前記第2受光素子から前記垂直電荷転送部に信号電荷を読み出し、前記第1受光素子から前記電荷転送部に信号電荷を読み出した後、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第1及び第2受光素子に対応する信号電荷をそれぞれ第1及び第2撮像信号として出力させる通常転送動作を実行させることに加えて、前記第2受光素子から信号電荷を読み出す直前に、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第2受光素子の露光期間に、前記第1及び第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積された不要電荷を、それぞれ第1及び第2ノイズ信号として出力させる空転送動作を実行させ、前記第2ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号を算出し、算出した補正信号を前記第2撮像信号から減算するノイズ補正を行い、前記第1撮像信号と、前記ノイズ補正がなされた第2撮像信号とを合成して画像データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、フラッシュ撮影時において広ダイナミックレンジで、かつ低ノイズの画像を得ることができる。また、本発明によれば、ノイズ信号を取得するための空転送動作を第1及び第2受光素子の露光期間中に行うため、撮影時間を増加させずにノイズ補正を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 固体撮像素子の平面模式図である。 固体撮像素子、フラッシュ発光部、及びメカニカルシャッタの制御方法を説明するタイミングチャートである。 ノイズ補正処理部及び画像合成処理部の構成を示すブロック図である。 ノイズ補正処理及び合成処理を説明する模式図である。 デジタルカメラの作用を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る固体撮像素子の駆動方法を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る固体撮像素子の駆動方法を説明するタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係るノイズ補正処理部の構成を示すブロック図である。 先行技術を説明するタイミングチャートである。 先行技術の課題を説明するためのタイミングチャートである。
(第1実施形態)
図1において、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ10の撮像光学系は、撮影レンズ11と、CCD型の固体撮像素子12と、この両者の間に配置された絞り13と、撮影レンズ11の前方に配置されたメカニカルシャッタ14を備える。撮影レンズ11にはレンズ駆動部15、固体撮像素子12には撮像素子駆動部16、絞り13には絞り駆動部17、メカニカルシャッタ14にはシャッタ駆動部18が接続されている。
CPU19は、操作部20からの操作信号に基づき、デジタルカメラ10の電気制御系全体を統括制御するものである。また、CPU19には、フラッシュ発光部21の発光タイミングや発光量を制御する発光制御部19a、レンズ駆動部15に撮影レンズ11の移動を指示して焦点合わせを行う焦点調節部19b、絞り値及びシャッタ速度(露光期間)を決定し、絞り駆動部17及び撮像素子駆動部16に指示信号を送出する露出調整部19cが構成されている。撮像素子駆動部16は、指示信号に基づいて介して固体撮像素子12を駆動し、撮影レンズ11を通して撮像した被写体画像を撮像信号として出力させる。
デジタルカメラ10の電気制御系は、固体撮像素子12の出力信号に対して、相関二重サンプリング等のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部22と、アナログ信号処理部22の出力信号(RGBの色信号)をデジタル信号に変換するA/D変換部23とを備え、これらはCPU19によって制御される。
さらに、デジタルカメラ10の電気制御系は、画像メモリ24に接続されたメモリ制御部25と、後述するノイズ補正処理や画像合成処理の他、色補間、ガンマ補正、RGB/YC変換処理等を行うデジタル信号処理部26と、撮像画像をJPEG画像に圧縮したり、圧縮された画像を伸張したりする圧縮伸張処理部27と、着脱自在の記録媒体28に対するデータの記録及び読み出し制御を行う外部メモリ制御部29と、カメラ本体の背面に搭載された液晶表示部(LCD)30の表示制御を行う表示制御部31とを備える。これら電気制御系の各部は、制御バス32及びデータバス33によって相互に接続され、CPU19によって制御される。
操作部20には、シャッタ操作を行うためのレリーズボタン、動作モードを切り替えるためのモードダイヤル、撮影メニュー(設定項目)をLCD30に表示させるメニューボタン、設定項目を選択し決定するための選択決定ボタン等が含まれている。CPU19は、操作部20を通してユーザからの指示が操作信号として入力され、入力された操作信号に基づいて各種制御を行う。
レリーズボタンは、2段式押しボタンスイッチである。自動焦点調節機能(AF:Auto Focus)、自動露出調整機能(AE:Auto Exposure)を用いた撮影では、レリーズボタンが軽く押下される第1の押下操作(半押しともいう)がなされると、焦点調節部19b及び露出調整部19cによりAF処理及びAE処理が行われ、焦点合わせ及び露出調整等の撮影準備が行われる。その状態で、レリーズボタンが強く押下される第2の押下操作(全押しともいう)がなされると、固体撮像素子12により被写体画像の撮像が行われる。
モードダイヤルは、各種動作モードの切り替えを行うものであり、広ダイナミックレンジの画像を撮影する「広ダイナミックレンジモード」や、ダイナミックレンジを拡大せずに高解像度の画像を撮影する「高解像度モード」等の選択が可能となっている。
さらに、操作部20により、広ダイナミックレンジモード時のダイナミックレンジの拡大率の設定や、フラッシュ発光部21によるフラッシュ発光のオン/オフ設定が可能となっている。ダイナミックレンジの拡大率として、例えば、200%、400%、800%が設定可能である。
フラッシュ発光を伴う撮影(フラッシュ撮影)を行う場合には、発光制御部19aは、レリーズボタンの第2の押下操作に連動して、後述するタイミングでフラッシュ発光部21を発光させる。
図2において、固体撮像素子12は、半導体基板上の垂直方向とこれに直交する水平方向に配列され、被写体光を光電変換して電荷を発生する複数の受光素子(光電変換素子)40と、複数の受光素子40の各々で発生した電荷を垂直方向に転送する複数の垂直電荷転送部(VCCD)41と、各VCCD41の端部に接続され、VCCD41の各々を転送されてきた電荷を、水平方向に転送する水平電荷転送部(HCCD)42と、HCCD42から転送されてきた電荷を電圧信号に変換して出力する出力部43とを備えている。以下、受光素子40の垂直方向の並びを列、水平方向の並びを行と呼ぶ。
複数の受光素子40は、符号R1,G1,B1を付した第1受光素子群と、符号R2,G2,B2を付した第2受光素子群とに分けられる。第1受光素子群と第2受光素子群とは、それぞれ行方向及び列方向に正方格子状に配列された受光素子40からなり、上記符号に含まれるR,G,Bは、受光素子40上に配列された赤R、緑G、青Bの3原色のカラーフィルタの種類に対応している。第1受光素子群と第2受光素子群とは、行方向及び列方向に同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ行方向及び列方向にずらして配置されている。受光素子40は、全体として、所謂ハニカム配列となっている。
第1及び第2受光素子群のカラーフィルタの配列は、それぞれベイヤー配列(一方向に「G」と「B」を繰り返し、それと直交する方向に「G」と「R」を繰り返した色配列)となっている。このように、カラーフィルタの配列は、全体としてベイヤー配列を2つ組み合わせた色配列であることから、ダブルベイヤー配列とも称される。なお、各受光素子40は、フォトダイオードからなり、カラーフィルタの種類以外は、基本的に同一の構造(同一素子面積、同一開口面積、同一接合深さ、同一飽和量等)を有する。
受光素子40の1列ごとに1つのVCCD41が設けられている。受光素子40の各列とそれに対応するVCCD41の電荷転送チャネル(図示せず)との間には、図中に矢印で模式的に示した電荷読み出しゲートが形成されている。露光期間中に各受光素子40で発生して蓄積された信号電荷は、電荷読み出しゲートを介して、VCCD41の電荷転送チャネルに読み出される。
VCCD41の電荷転送チャネルは、半導体基板の表層に、受光素子40を避けるように垂直方向に蛇行して形成されている。半導体基板の表面上には、電荷転送チャネルを水平方向に横切り、かつ、受光素子40を避けるように蛇行した垂直転送電極V1,V2,・・・,V8が敷設されている。VCCD41は、撮像素子駆動部16から出力され、垂直転送電極V1〜V8にそれぞれ供給される垂直転送パルスφV1〜φV8によって転送駆動される。
第1受光素子群の電荷読み出しゲートは、垂直転送電極V3,V7に隣接して設けられている。一方の第2受光素子群の電荷読み出しゲートは、垂直転送電極V1,V5に隣接して設けられている。したがって、第1受光素子群の受光素子40からVCCD41の電荷転送チャネルへの電荷読み出しは、垂直転送電極V3,V7に読み出しパルスを印加することにより行われる。同様に、第2受光素子群の受光素子40からVCCD41の電荷転送チャネルへの電荷読み出しは、垂直転送電極V1,V5に読み出しパルスを印加することにより行われる。このように、第1及び第2受光素子群の電荷読み出しは、異なる垂直転送電極への読み出しパルスの供給によって行われるため、それぞれ独立に異なるタイミングで行うことが可能である。
HCCD42は、電荷転送チャネル(図示せず)とその上に設けられた複数の水平転送電極(図示せず)とで構成される。HCCD42は、撮像素子駆動部16から出力される水平転送パルスφH1,φH2によって2相駆動される。HCCD42の端部に接続される出力部43は、電荷を電圧に変換するフローティングディフュージョン(FD)部とソースフォロア回路とからなるFDアンプにより構成されている。
さらに、固体撮像素子12は、受光素子40に蓄積された不要電荷を半導体基板に掃き出すための縦型オーバーフロードレイン(VOD)構造が構成されている。このVOD構造による電荷リセット機能は、電子シャッタと呼ばれる。撮像素子駆動部16から半導体基板に所定の電圧(以下、電子シャッタパルスφSUBと呼ぶ)が印加されると、すべての受光素子40の底部に形成されたポテンシャルバリアが低下し、すべての受光素子40に蓄積された電荷が、一斉に半導体基板に掃き出される。
次に、広ダイナミックレンジモードにおいてフラッシュ撮影を行う場合の固体撮像素子12、メカニカルシャッタ14、及びフラッシュ発光部21の制御方法を説明する。図3において、メカニカルシャッタ14を開放した状態で、電子シャッタパルスφSUBの印加を停止することにより、第1及び第2受光素子群の露光を開始する(タイミングt0)。
メカニカルシャッタ14は、露光開始から所定時間後に閉状態とする(タイミングt4)。第1受光素子群の信号電荷の読み出しは、タイミングt4の後に、垂直転送電極V3,V7に読み出しパルスを印加することにより行う(タイミングt5)。第1受光素子群の露光期間tLは、タイミングt0からt4までの期間として規定される。
一方の第2受光素子群の信号電荷の読み出しは、第1受光素子群の露光期間tL内に、垂直転送電極V1,V5に読み出しパルスを印加することにより行う(タイミングt2)。第2受光素子群の露光期間tSは、タイミングt0からt2までの期間として規定される。
第1及び第2受光素子群からVCCD41に読み出された信号電荷は、タイミングt5の後、垂直転送パルスφV1〜φV8及び水平転送パルスφH1,φH2を印加することにより、1V期間(垂直走査期間)分の電荷転送動作(通常転送)を実行させ、1フレーム分の撮像信号を出力部43から出力させる。
また、第2受光素子群の信号電荷の読み出しタイミングt2の直前には、信号電荷の読み出しのための上記電荷転送動作よりも高周波数の垂直転送パルスφV1〜φV8及び水平転送パルスφH1,φH2を印加することにより、1V期間分の高速に電荷転送動作(高速転送による空転送動作)を実行させ、1フレーム分のノイズ信号を出力部43から出力させる。このノイズ信号は、第2受光素子群の露光期間tSの間に、スミアやブルーミングによってVCCD41に蓄積される不要電荷に対応するものである。
また、フラッシュ発光部21を駆動するためのフラッシュ駆動パルスは、フラッシュ光の発光期間が第1受光素子群の露光期間tL内で、かつ第2受光素子群の露光期間tSと一部重複するように、タイミングt1からt3までの期間、印加される。このタイミングt1,t3は、第1受光素子の露光期間tL中のフラッシュ発光量と、第2受光素子の露光期間tS中のフラッシュ光量との比が、露光期間tL,tSの比に一致するように、発光制御部19aによって決定される。例えば、発光制御部19aは、露光期間tL,tSの比とタイミングt1,t3との関係を予め記憶したテーブルを参照することにより、タイミングt1,t3を決定する。
露光期間tL,tSの比は、CPU19により、ダイナミックレンジの拡大率の設定値に基づいて決定されるものであり、例えば、ダイナミックレンジの拡大率が400%の場合には、tL:tS=4:1と設定される。
図4において、デジタル信号処理部26には、ノイズ補正処理部50及び画像合成処理部51が構成されている。ノイズ補正処理部50は、平均化部52、係数設定部53、乗算器54、及び減算器55によって構成されている。
第2受光素子群の電荷読み出しタイミングt2の直前の電荷転送動作(空転送動作)により固体撮像素子12から出力されるノイズ信号は、図5(A)に示すように、第1受光素子群に対応するVCCD41から出力される第1ノイズ信号と、第2受光素子群に対応するVCCD41から出力される第2ノイズ信号とからなり、これらは画像メモリ24に記憶される。ノイズ補正処理部50は、画像メモリ24に記憶された第1及び第2ノイズ信号のうち、第2ノイズ信号をノイズ補正処理部50の平均化部52に入力する。平均化部52は、同図(B)に示すように、列ごとに第2ノイズ信号を平均化して平均ノイズ信号を生成する。なお、本実施形態では、平均化部52は、固体撮像素子12から、第2受光素子群の行数に対応する全垂直段数(例えば、2000段)分の第2ノイズ信号を、列ごとに平均する。
係数設定部53には、CPU19により、ダイナミックレンジの拡大率に対応する露光期間tL,tSに基づいて算出される露光時間係数R(=tL/tS−1)が設定される。例えば、ダイナミックレンジの拡大率が400%の場合には、tL:tS=4:1であるため、露光時間係数Rとして「3」が係数設定部53に設定される。乗算器54は、係数設定部53に設定された露光時間係数Rを、平均化部52によって生成された平均ノイズ信号に乗じ、補正信号を生成する。露光時間係数Rが「3」の場合には、平均ノイズ信号を3倍したものが補正信号となる。この補正信号は、計算上、タイミングt2からt4の期間にVCCD41に蓄積される不要電荷の量に相当する信号量である。
第1受光素子群の電荷読み出しタイミングt5の後の電荷転送動作(通常転送)により固体撮像素子12から出力される撮像信号は、同図(C)に示すように、第1受光素子群から出力される第1撮像信号(長期間蓄積信号)と、第2受光素子群から出力される第2撮像信号(短期間蓄積信号)とからなり、これらは画像メモリ24に記憶される。減算器55は、第2撮像信号から、列ごとに対応する補正信号を減算する。補正信号は、上記のようにタイミングt2からt4の期間に蓄積される不要電荷に相当するものであるため、減算器55により補正信号が減算された第2撮像信号は、ノイズの影響が低減され、ほぼ第2受光素子群から読み出された信号電荷に対応したものとなる。
画像合成処理部51は、第1撮像信号と、減算器55により補正信号が減算された第2撮像信号とを、同図(C)に破線で示すように、同色のカラーフィルタを有する第1及び第2受光素子の各対に対応する信号同士(対応する同色の画素同士)を、1組ずつ合成する。第1撮像信号は、長期間露光による高感度画像データであり、第2撮像信号は、短期間露光による低感度画像データである。この合成処理は、特開2007−235656に開示されているように、高感度画像データの飽和電圧を、信号スライス処理により低感度画像データの飽和電圧に揃えたうえで、対応する同色の画素同士を加算することによりなされ、合成信号として、広ダイナミックレンジの画像データが得られる。そして、この画像データは、デジタル信号処理部26内で、前述の色補間、ガンマ補正、RGB/YC変換処理等が行われる。
なお、CPU19は、高解像度モードでは、第2受光素子群を、第1受光素子群と同一のタイミングで駆動し、両者の露光期間を同一とする。この場合、図3に示す高速転送動作(空転送)は不要であり、これに代えて、タイミングt4からt5の間で、高速転送動作(空転送)を行うことができる。高解像度モードでは、デジタル信号処理部26は、上記のノイズ補正処理及び画像合成処理を実行せず、第1撮像信号と第2撮像信号とをそれぞれを個別の画素データとして、高解像度の画像データを生成する。
次いで、デジタルカメラ10の作用を、図6のフローチャートに沿って説明する。CPU19は、モードダイヤルにより広ダイナミックレンジモード以外のモードが選択されている場合には(ステップS1:NO)、その選択されたモードに従う処理を実行し(ステップS2)、広ダイナミックレンジモードが選択されている場合には(ステップS1:YES)、以下の処理を実行する。
CPU19は、レリーズボタンの第1の押下操作(半押し)を検出すると(ステップS3:YES)、焦点調節部19b及び露出調整部19cに第1の押下操作が検出されたことを通知する。この通知を受けて、露出調整部19cがAE処理を行い、焦点調節部19bがAF処理を行う(ステップS4)。CPU19は、AE処理の結果に基づき、絞り値及びシャッタ速度(露出値)を設定する(ステップS5)。
ここで、シャッタ速度は、第1受光素子群の露光期間tLに対応する。第2受光素子群の露光期間tSは、ダイナミックレンジの拡大率に基づいて設定される。例えば、ダイナミックレンジの拡大率が200%の場合には「tS=tL/2」、400%の場合には「tS=tL/4」、800%の場合には「tS=tL/8」と設定される。ここで、ダイナミックレンジの拡大率は、操作部20によりマニュアル設定された値であるが、撮影シーン等に応じて自動決定した値としてもよい。
続いて、CPU19は、レリーズボタンの第2の押下操作(全押し)を検出すると(ステップS6:YES判定)、フラッシュ発光部21によるフラッシュ発光の要否を判定し(ステップS7)、フラッシュ発光が不要である場合には(ステップS7:NO)、フラッシュ非発光のモードに従う処理を実行する(ステップS2)。
一方、フラッシュ発光を要する場合には(ステップS7:YES)、CPU19は、図3に示す各部の駆動タイミングt1〜t5を決定し(ステップS8)、固体撮像素子12、メカニカルシャッタ14、及びフラッシュ発光部21を駆動して、前述の撮像動作を実行させる(ステップS9)。固体撮像素子12から出力されたノイズ信号(第1及び第2ノイズ信号)及び撮像信号(第1及び第2撮像信号)は、それぞれアナログ信号処理部22及びA/D変換部23を介して、メモリ制御部25により画像メモリ24に書き込まれる。
次いで、デジタル信号処理部26により画像メモリ24内のノイズ信号及び撮像信号が読み出され、ノイズ補正処理部50により前述のノイズ補正処理が行われる(ステップS10)。このステップS10では、第2受光素子群に対応するVCCD41の空転送により得られる第2ノイズ信号に基づいて、図3のタイミングt2からt4の間にフラッシュ光の影響で生じる不要電荷の量に対応する補正信号が算出され、第2受光素子群から出力される第2撮像信号から該補正信号が減算される。
そして、画像合成処理部51により、第1撮像信号と、ノイズ補正処理部50による補正処理後の第2撮像信号とが合成され、ダイナミックレンジが精度良く拡大された画像データが得られる(ステップS11)。この画像データは、各種信号処理や圧縮処理が施された後、外部メモリ制御部29により、記録媒体28に書き込まれる(ステップS12)。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラについて説明する。上記第1実施形態では、第2受光素子群から信号電荷を読み出すタイミングt2の直前に、高速転送動作を1V期間行うことにより、第2受光素子群の行数に対応する全段数(例えば、2000段)分の第2ノイズ信号を取得しているが、本第2実施形態では、図7に示すように、タイミングt2の直前の空転送動作において、1V期間(全M段)うち、最初のN段(例えば、20段)分を通常の周波数で通常転送し、続いて、残りの(M−N)段分を通常転送時より高い周波数で高速転送する。
CPU19は、N段分の通常転送により出力された第2ノイズ信号のみを画像メモリ24に取り込み、その他の(M−N)段分の高速転送により出力された第2ノイズ信号を破棄する。ノイズ補正処理部50は、平均化部52により、画像メモリ24に記憶されたN段分の第2ノイズ信号を列ごとに平均化し、係数設定部53に設定された露光時間係数Rを乗算器54により乗算することで、補正信号を生成する。一般に、VCCD41に蓄積される不要電荷は、垂直方向へのばらつきが小さいため、N段分の第2ノイズ信号から算出される補正信号であっても十分な精度が得られる。その他の構成については、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
このように、第2実施形態では、全段数を高速転送して得られる第2ノイズ信号から補正信号を生成する第1実施形態の場合と異なり、N段分のみ通常転送して得られる第2ノイズ信号から補正信号を生成しているため、多段の高速転送による信号劣化が減少し、より精度の高い補正信号が得られる。この結果、より精度の高い広ダイナミックレンジの画像データが得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るデジタルカメラについて説明する。第3実施形態はで、図8に示すように、第2受光素子群から信号電荷を読み出すタイミングt2の直前に、1V期間(全M段)うち、最初のN段分のみを通常の周波数で通常転送し、残りの(M−N)段分は転送しない。この場合、タイミングt2の直前までにVCCD41に蓄積された不要電荷のうち、N段分のみが転送され、残りの(M−N)段分の不要電荷はVCCD41に残留するため、第2受光素子群から読み出された信号電荷が、VCCD41に残留した(M−N)段分の不要電荷に加算されることになる。
段数Nは、全段数Mに比べて小さい値に設定されるため(例えば、M=2000、N=20)、タイミングt2の時点では、期間tSの間に蓄積された大部分の不要電荷がVCCD41に残留することになる。したがって、第3実施形態では、ノイズ補正処理部50は、タイミングt0からt4の期間にVCCD41に蓄積される不要電荷の対応する補正信号を生成するように、露光時間係数R’(=tL/tS)を係数設定部53に設定する。その他の構成については、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
このように、第3実施形態では、タイミングt0からt2の間において、N段分の転送動作のみを行うため、第2受光素子群の露光期間tSをより小さい値とすることが可能となる。これにより、露光期間tL,tSの比の可変範囲が広がり、より広いダイナミックレンジが実現される。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るデジタルカメラについて説明する。上記第1実施形態では、固体撮像素子12から出力される第1及び第2撮像信号のうち、短期間露光側の第2撮像信号のみをノイズ補正しているが、第4実施形態では、長期間露光側の第1撮像信号も同様にノイズ補正を行う。
第4実施形態は、図9に示すように構成されたノイズ補正処理部60を用いる点のみが第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付している。ノイズ補正処理部60は、第1撮像信号に対するノイズ補正用の平均化部61、乗算器62、及び減算器63が付加されていること以外は、第1実施形態のノイズ補正処理部50と同一である。
平均化部61は、列ごとに第1ノイズ信号を平均化する。乗算器62は、係数設定部53に設定された露光時間係数Rを、平均化部61により平均化された第1ノイズ信号(平均ノイズ信号)に乗じ、補正信号を生成する。減算器63は、第1撮像信号から該ノイズ信号を減算する。一方の第2撮像信号については、平均化部52、乗算器54、及び減算器55により同様にノイズ補正が行われる。
画像合成処理部51には、ノイズ補正処理部60によりノイズ補正が行われた第1及び第2撮像信号が入力され、前述した合成処理により、広ダイナミックレンジの画像データが生成される。その他の構成については、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
このように、第4実施形態では、短期間露光側の第2撮像信号だけでなく、長期間露光側の第1撮像信号に対してもノイズ補正を行うため、より精度の高い広ダイナミックレンジの画像データが得られる。なお、第2及び第3実施形態についても同様に、短期間露光側の第2撮像信号のノイズ補正に加えて、長期間露光側の第1撮像信号をノイズ補正するように構成することが可能である。
なお、上記第1〜第4実施形態では、第1受光素子群から信号電荷を読み出す前にメカニカルシャッタ14を閉状態とするタイミングt4で、第1受光素子群の露光期間tLの終期を規定しているが、このメカニカルシャッタ14を設けずに、第1受光素子群から信号電荷を読み出すタイミングt5で、露光期間tLの終期を規定してもよい。
10 デジタルカメラ
12 固体撮像素子
14 メカニカルシャッタ
19 CPU
19a 発光制御部
19b 焦点調節部
19c 露出調整部
19 フラッシュ発光部
26 デジタル信号処理部
40 受光素子
41 垂直電荷転送部
42 水平電荷転送部
50,60 ノイズ補正処理部
51 画像合成処理部
52,61 平均化部
53 係数設定部
54,62 乗算器
55,63 減算器
V1〜V8 垂直転送電極
R1,G1,B1 第1受光素子群
R2,G2,B2 第2受光素子群

Claims (10)

  1. フラッシュ光を発するフラッシュ発光手段と、
    第1受光素子と第2受光素子とが対として複数配列された受光素子群と、前記第1及び第2受光素子から信号電荷をそれぞれ読み出して、出力部に接続された水平電荷転送部に転送する垂直電荷転送部とを備えるとともに、前記第1受光素子の電荷読み出しタイミングと、前記第2受光素子の電荷読み出しタイミングとが独立に制御可能に構成された撮像手段と、
    前記第1及び第2受光素子がそれぞれ露光時間に比例した光量を受光するように、前記フラッシュ発光手段のフラッシュ光の発光タイミングを制御するフラッシュ発光制御手段と、
    前記第1及び第2受光素子の露光を同時に開始させた後、前記第1受光素子より先に前記第2受光素子から前記垂直電荷転送部に信号電荷を読み出し、前記第1受光素子から前記電荷転送部に信号電荷を読み出した後、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第1及び第2受光素子に対応する信号電荷をそれぞれ第1及び第2撮像信号として出力させる通常転送動作を実行させることに加えて、前記第2受光素子から信号電荷を読み出す直前に、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第2受光素子の露光期間に、前記第1及び第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積された不要電荷を、それぞれ第1及び第2ノイズ信号として出力させる空転送動作を実行させる撮像制御手段と、
    前記第2ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号を算出し、算出した補正信号を前記第2撮像信号から減算するノイズ補正を行うノイズ補正処理手段と、
    前記第1撮像信号と、前記ノイズ補正がなされた第2撮像信号とを合成して画像データを生成する画像合成処理手段と、
    を備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記撮像制御手段は、前記空転送動作を前記通常転送動作より高速に実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記撮像制御手段は、前記空転送動作において、前記垂直電荷転送部の全垂直転送段数のうち、最初の所定段数分については前記通常転送動作と同一の速度で転送動作を実行させ、残りの段数分については前記通常転送動作より高速に転送動作を実行させ、
    前記ノイズ補正処理手段は、前記所定段数分に対応する第2ノイズ信号のみに基づいて前記補正信号を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  4. 前記撮像制御手段は、前記空転送動作において、前記垂直電荷転送部の全垂直転送段数のうち、最初の所定段数分についてのみ前記通常転送動作と同一の速度で転送動作を実行させ、残りの段数分については転送せずに前記垂直電荷転送部に不要電荷を残留させたままとし、
    前記ノイズ補正処理手段は、前記所定段数分に対応する第2ノイズ信号のみに基づいて前記補正信号を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  5. 前記ノイズ補正処理手段は、前記第1ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第1受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号をさらに算出し、算出した補正信号を前記第1撮像信号から減算し、
    前記画像合成処理手段は、前記ノイズ補正がなされた第1及び第2撮像信号を合成して画像データを生成することを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 前記撮像手段は、前記第1及び第2受光素子の蓄積電荷を一斉に基板に掃き出すことにより電荷をリセットする電子シャッタ機能を備えており、前記撮像制御手段は、前記電子シャッタ機能を動作させることにより、前記第1及び第2受光素子の露光を開始させることを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の撮影装置。
  7. ダイナミックレンジの拡大率を設定する操作手段を備え、前記撮像制御手段は、前記操作手段により設定されたダイナミックレンジの拡大率に基づいて、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比を設定することを特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の撮影装置。
  8. 前記第1受光素子は、行方向とこれに直交する列方向とに正方格子状に配列され、前記第2受光素子は、行方向とこれに直交する列方向とに正方格子状に配列されており、前記第1受光素子と前記第2受光素子とは、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ行方向及び列方向にずらして配列されており、
    前記垂直電荷転送部は、前記第1受光素子が配列された列と、前記第2受光素子が配列された列とに沿って配列されており、
    前記水平電荷転送部は、前記各垂直電荷転送部の端部に接続されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の撮影装置。
  9. 前記撮像手段には、前記第1受光素子に対応して赤、緑、青のカラーフィルタがベイヤー配列され、かつ、前記第2受光素子に対応して赤、緑、青のカラーフィルタがベイヤー配列されていることを特徴とする請求項8に記載の撮影装置。
  10. フラッシュ光を発するフラッシュ発光手段と、第1受光素子と第2受光素子とが対として複数配列された受光素子群と、前記第1及び第2受光素子から信号電荷をそれぞれ読み出して、出力部に接続された水平電荷転送部に転送する垂直電荷転送部とを備えるとともに、前記第1受光素子の電荷読み出しタイミングと、前記第2受光素子の電荷読み出しタイミングとが独立に制御可能に構成された撮像手段とを備えた撮影装置の制御方法において、
    前記第1及び第2受光素子がそれぞれ露光時間に比例した光量を受光するように、前記フラッシュ発光手段のフラッシュ光の発光タイミングを制御するとともに、
    前記第1及び第2受光素子の露光を同時に開始させた後、前記第1受光素子より先に前記第2受光素子から前記垂直電荷転送部に信号電荷を読み出し、前記第1受光素子から前記電荷転送部に信号電荷を読み出した後、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第1及び第2受光素子に対応する信号電荷をそれぞれ第1及び第2撮像信号として出力させる通常転送動作を実行させることに加えて、前記第2受光素子から信号電荷を読み出す直前に、前記垂直電荷転送部及び前記水平電荷転送部を駆動して、前記第2受光素子の露光期間に、前記第1及び第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積された不要電荷を、それぞれ第1及び第2ノイズ信号として出力させる空転送動作を実行させ、
    前記第2ノイズ信号に、前記第1及び第2受光素子の露光期間の比に基づく係数を乗ずることにより、前記第1受光素子の露光期間の終了時点で前記第2受光素子に対応する垂直電荷転送部に蓄積される不要電荷の量に対応した補正信号を算出し、算出した補正信号を前記第2撮像信号から減算するノイズ補正を行い、
    前記第1撮像信号と、前記ノイズ補正がなされた第2撮像信号とを合成して画像データを生成する
    ことを特徴とする撮影装置の制御方法。
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