JP2986499B2 - 立体像イメージスキャナ - Google Patents

立体像イメージスキャナ

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JP2986499B2 JP2015548A JP1554890A JP2986499B2 JP 2986499 B2 JP2986499 B2 JP 2986499B2 JP 2015548 A JP2015548 A JP 2015548A JP 1554890 A JP1554890 A JP 1554890A JP 2986499 B2 JP2986499 B2 JP 2986499B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空間走査を行う光偏光器及びラインセンサを
利用した空間立体像の撮像装置、すなわち立体像イメー
ジスキャナに関するものである。
従来の技術 従来よりラインセンサを介して適宜の平面像を取り込
むファクシミリ装置や画像処理装置に画像を入力する、
いわゆるイメージスキャナは詳述するまでもなく周知で
あり、一般に、入力する画像を記録した原稿を光源によ
って照明してその読取り線上の画像をラインイメージセ
ンサに導き、このラインインメージセンサによって画像
を主走査すると共に、この主走査に同期して副走査方向
に所定ピッチだけ読取線を移動して、原稿全体の画像を
入力している。
ところが、上記のようなイメージスキャナにおいて
は、上記光源として通常使用される蛍光灯やタングステ
ンランプの電源として交流電源を用いる場合、以下のよ
うな問題が発生する。
すなわち、交流電源使用の場合、その電源波形の変化
に対応して光源の照度に変動が生じ、画像を取り込むタ
イミング毎に上記光源の明るさが異なることになり、こ
の結果、ラインイメージセンサよりの出力レベルが走査
毎に異なり、画像が好ましくないものとなってしまう問
題があった。
かかる問題に対処したものとしては、例えば特開昭62
−137968号公報に開示されている画像読取装置が知られ
ている。
この画像読取装置は、光源の光量を検知する光量検知
センサを配設し、その検知光量に基づいてラインイメー
ジセンサにより読み取られた画信号の信号レベルを各ラ
イン毎に補正することを特徴としている。
発明が解決しようとする課題 上記提案に示された装置は、光源の光量に対応して画
信号レベルを補正することから、電源リップルによる明
るさ変動が生じても上記画信号レベルは上記電源リップ
ルを考慮した任意のレベルに補正されることになり、こ
の結果、光源の電源として交流電源である商用電源を使
用できると共に、画信号の出力タイミングが一定するの
で後処理が容易になり安定した動作が行えるようになる
等の効果を期待できる。
しかしながら、冒頭に述べたように取り込み対象とし
て立体像を考えた場合、以下のような問題点を有してい
る。
立体像は、通常、自然光や人工照明等種々の光源が混
在した状態下にあり、また、装置に対する上記光源位置
も常時一定とすることは極めて困難である。
従って、光量検知センサにより光源の光量を検知する
上記提案装置によって立体像を取り込む場合、同一光源
であっても上記光量検知センサによる光量検知位置、す
なわち像読み取り位置によってはその検知光量に大きな
差が発生することになる。
この結果、光量検知センサとして光量を検知できる範
囲がかなり広いセンサを採用しないと、その検知光量に
基づいてラインイメージセンサにより読み取られた画信
号の信号レベルを適正に補正することができなくなる不
都合が発生する。
例えば、立体像の読み取り時において光源自身が極め
て明るい、あるいは光量検知センサが光源に近接、かつ
正対しているなどして光量検知センサに大光量が入射し
た場合、その出力が飽和してしまうことが考えられ、か
かる場合、先の効果を期待できないことは詳述するまで
もない。
換言すれば、上記提案の装置は、立体像を取り込むこ
とを考える場合、光源の明るさ等光量検知センサに入射
する光量について常に注意する必要があると共に、光量
を検知できる範囲の広い、いわゆるダイナミックレンジ
の大きな光量検知センサをあらかじめ選択して使用する
必要があり、操作上煩わしく、また構造も複雑になって
しまう問題点を有することになるわけである。
本発明は上述したような問題点を考慮してなしたもの
で、光源の光量を検知することなく電源リップルの影響
を除去できる立体像イメージスキャナを提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による立体像イメージスキャナは、被写体から
の反射光を受光光学系を介して受光するラインセンサ、
このラインセンサを駆動する駆動手段およびラインセン
サの出力を増幅処理し、撮像信号として取り出す出力処
理回路を含み、上記駆動手段は、被写体からの反射光を
受光することにより種々の光源による被写体の照明状態
を検出する受光センサと、上記受光センサの出力が供給
され、この受光センサ出力からリップルによる変動分の
みを抽出し、さらにその抽出出力を増幅する照明状態検
出回路と、上記照明状態検出回路からの出力を受け、リ
ップルの発生等による上記照明状態の変動に同期した周
波数、またはそれに対応した周波数を有するパルスであ
る照明周期パルスを発生する照明周期パルス発生回路
と、照明周期パルス発生回路の出力に同期したタイミン
グでラインセンサを駆動させる駆動パルスを発生する駆
動パルス発生回路とを備えて構成されている。
本発明による立体像イメージスキャナは、上述の構成
に加え、駆動手段が、動作することにより商用電源周波
数近傍、またはその逓倍周波数を有する固定周期パルス
を発生する固定周期パルス発生回路と、上記照明周期パ
ルス発生回路の動作に応答し、上記照明周期パルス発生
回路あるいは上記固定周期パルス発生回路の出力を選択
して出力する選択回路とをさらに備え、上記駆動パルス
発生回路が上記選択回路を介して供給される上記照明周
期パルス発生回路あるいは上記固定周期パルス発生回路
の出力に同期したタイミングで上記駆動パルスを発生す
るようになすことにより構成されている。
作用 本発明による立体像イメージスキャナは、上記のよう
に構成されることから、電源リップルにより被写体照度
が変動している場合、まずその変動周期が受光センサ等
にて検出され、次にこの検出結果に基づき上記変動周期
に応答したパルス信号が形成され、さらに上記パルス信
号にてラインセンサが駆動されることになる。
従って、ラインセンサは、電源リップルによる被写体
照度の変動周期に同期して被写体像の読込動作を行うこ
とになり、この結果電源リップルによる悪影響を除去で
きることになる。
また、被写体照度が変動していない場合には、基本的
にはどのようなタイミングで被写体像の読込動作を行っ
ても良いことは詳述するするまでもなく、あらかじめ適
宜の周波数に設定されている照明周期パルス発生回路あ
るいは固定周期パルス発生回路が出力するパルス信号に
基づき、上記被写体像の読込動作は行われることにな
る。
実 施 例 以下、本発明による立体像イメージスキャナの一実施
例についてその構成のブロック図を示した第1図を参照
して説明する。
第1図に示したように、本発明による立体像イメージ
スキャナは、図示していない種々の光源により照明され
る撮像対象となる立体、例えば人物である被写体1から
の上記照明に基づく反射光を受光光学系2を介して受光
するラインセンサ3を備えている。
ラインセンサ3は後述する駆動手段Aにて駆動され、
その出力は出力処理回路4にて増幅処理され、撮像信号
として取り出されることになる。
さて、上述の駆動手段Aは、以下に述べる図番5〜10
で示した各構成からなり、ラインセンサ3をリップルの
影響を除去できる適宜タイミングで駆動する。
受光センサ5は、被写体1からの反射光を受光するこ
とにより図示していない光源による被写体1の照明状態
を検出してその出力を次段の照明状態検出回路6に供給
する。
照明状態検出回路6は、供給される受光センサ出力か
ら電源リップルによる変動分のみを抽出するとともにそ
の抽出出力を増幅する。
照明周期パルス発生回路7は、上記照明状態検出回路
6からの出力を受け、電源リップルによる上記照明状態
の変動に同期した周波数、またはそれに対応した周波
数、例えば逓倍周波数を有するパルスである照明周期パ
ルスを発生する。
駆動パルス発生回路8は、照明周期パルス発生回路7
より供給される出力に同期したタイミングでラインセン
サ3を駆動させるために必要な種々のパルスを発生す
る。
尚、照明周期パルス発生回路7は、照明状態の変動が
検出されなかった場合の照明状態検出回路6の出力を受
けて、あらかじめ設定してある適宜周期、たとえば電源
周期を有する照明周期パルスを発生できるようになされ
ているが、以下のような展開も考えられることは言うま
でもない。
すなわち、第1図中に破線で示した様に、商用電源周
波数近傍、またはその逓倍周波数等の所定周波数に固定
された固定周期パルスを動作することにより発生する固
定周期パルス発生回路9および照明周期パルス発生回路
7あるいは固定周期パルス発生回路9からの出力を受け
るとともに照明周期パルス発生回路7の動作に応答して
動作し、両出力のどちらか一方を選択して駆動パルス発
生回路8へ供給する選択回路10を設けても良い。
換言すれば、照明状態の変動が検出されなかった場合
の照明状態検出回路6の出力を受けて照明周期パルス発
生回路7を動作しないようになし、この照明周期パルス
発生回路7の非動作に応答して選択回路10を、固定周期
パルス発生回路9からの出力を駆動パルス発生回路8に
供給せしめるように動作させても良いことは言うまでも
ない。
本発明による立体像イメージスキャナは上記のように
構成されるため、ラインセンサ3にて被写体1を撮像し
ようとする場合、まず被写体1からの反射光が受光セン
サ5にて検知される。
今、被写体1の種々の光源による照明光に直流光レベ
ルに比して相対的に高いレベルの電源リップル光が含ま
れている場合、上記受光センサ5の出力は、第2図
(a)に示したように上記照明光による被写体1の明る
さに対応した波形を有する信号となり、この信号は照明
状態検出回路6に入力される。
照明状態検出回路6は、入力された上記センサ出力か
らリップルによる変動分のみを抽出し、さらにその抽出
出力を増幅し、照明周期パルス発生回路7に供給する。
照明周期パルス発生回路7は、照明状態検出回路6か
ら供給された出力を適宜レベルと比較することにより上
記出力をパルス変換し、すなわち、第2図(b)に示し
たような先の電源リップルによる照明状態の変動に対応
した周波数を有するパルスに変換、出力する。ただし、
このパルスは第2図(b)からも明らかなように周期性
が良いとはいえず、従って、例えば第2図(c)に示し
たようなパルスに分周処理することが望ましい。
分周処理された第2図(c)に示したパルス出力は駆
動パルス発生回路8に供給され、従って、駆動パルス発
生回路8は上記パルス出力を基準クロックとしてライン
センサ3を駆動するための種々のパルスを発生する。
ここで、上記種々のパルスの発生タイミングについて
考えてみると、電源リップル光による照明状態の変動周
期、すなわち電源周期に対応したタイミングとなること
は詳述するまでもない。
一方、被写体1の照度は電源リップルにより確かに変
動するが、その変動分毎の総光量についてみてみると、
差のない場合が大部分であり、従って、前述のように照
度の変動周期(電源周期)に対応したタイミングで、す
なわち照度の変動位相に対して同一のタイミングでライ
ンセンサ3による被写体1の読込を行えば、ほぼ同一の
明るさ、換言すれば、ほぼ同一の信号レベルを確保でき
ることになるわけである。
さらに詳しく上記信号レベルについて考えてみると、
ラインセンサ3による被写体1の読込動作は、第2図
(c)に示したパルス出力に応答して駆動パルス発生回
路8より出力される上記読込動作のタイミングを決定す
るシフトパルスが、例えば第2図(e)に示したような
電源周期と同一の周期を有する場合、時点ta〜tbで示し
た期間、すなわち次のシフトパルスが出力される迄の
間、順次被写体1からの光を受光して積分することによ
り行われることは周知である。
同様に、駆動パルス発生回路8より出力される上記シ
フトパルスの周期が第2図(f)、(g)のような電源
周期の2倍あるいは4倍の周期の場合には、夫々時点ta
〜tc、ta〜tdで示した期間毎に順次被写体1からの光を
受光して積分することにより行われる。
ここで、上記動作により積分される量についてみてみ
ると、第2図(a)に示した電源リップルを含んだ被写
体照明光の状態と上記各期間との関係からも明らかなよ
うに、シフトパルスの周期の違いにより絶対的な積分量
には差が生じることになるが、各周期における各積分期
間毎の積分量については、先にも述べたように大部分の
場合電源リップルによる照度変動の変動毎の総光量には
ほとんど差がなく、この結果、ラインセンサ3よりの出
力は、ほぼ同一の信号レベルを確保できることになるわ
けである。
上述したように、照度の変動にもかかわらずほぼ同一
の信号レベルを確保できるということは、電源リップル
による影響を除去できたことに他ならず、この結果、得
られる画像は良好なものとなる。
ところで、変動毎の総光量にある程度の差が生じる場
合については、その発生機会が少ないとともに発生した
としても、第2図(a)中に破線で示したような場合、
すなわち図面からも明らかなように電源の一周期におけ
る総光量で見るとほとんど差のない場合が大部分であ
る。
従って、シフトパルスが電源周期と同一周期の場合、
前述した場合とラインセンサ3よりの出力信号レベルに
差が生じることはない。
ところが、シフトパルスが電源周期の2倍あるいは4
倍の場合には前述した積分量に差が生じることになり、
すなわちラインセンサ3よりの出力信号レベルに差が生
じ、画像形成の点では好ましくない状態となる。
しかしながら、シフトパルスの周期を電源周期の2倍
あるいは4倍になすということは、被写体1の撮像時間
の点で同一周期の場合に比して有利となり、かかるメリ
ットも無視しがたい。
すなわち、ラインセンサ3による被写体1の撮像時間
についてみてみると、シフトパルスの周期が電源周期と
同一周期の場合には1ラインの操作に1/60秒を必要と
し、近年のパーソナルコンピュータのモニターテレビ
(画素数が640ドット、400ライン)に取込もうとする場
合、少なくとも1/60×400≒6.7秒の時間が必要となり、
撮像時間としてはかなり長くなる。
これに対し、シフトパルスの周期を電源周期の2倍あ
るいは4倍になすと、先の1ラインの操作に必要な時間
が夫々1/120秒、1/240秒と短くなり、撮像時間は夫々約
3.3秒、1.7秒に短縮でき、同一周期の場合に比して高速
化できることになるわけである。
従って、シフトパルスを電源周期の2倍あるいは4倍
になした装置は、変動毎の総光量にあまり差のない場合
や厳密な映像を必要としないような場合あるいは撮像時
間の高速化を優先したいような場合においてのみ使用す
ることが好ましいとともに、望まれる。
尚、シフトパルスの周期を電源周期の2倍となした場
合に限っては、上記シフトパルスを第2図(f)に示し
た状態から同図中に破線で示したように、その位相を電
源周期の1/4周期だけずらせる遅延手段をさらに駆動パ
ルス発生回路8に設ける展開により、前述した積分量
を、ずらさない場合とは異なりほぼ等しくできることに
なる。
すなわち、かかる展開により、撮像時間の高速化とと
もにラインセンサ3よりの出力信号レベルをほぼ同一レ
ベルとなすことができ、立体像イメージスキャナとして
極めて有利となる。
次に、被写体1の照明光に電源リップル光が含まれて
いない場合あるいは含まれていても影響が極めて少ない
場合について述べる。
かかる場合、照明状態検出回路6による検出が行われ
ず、照明周期パルス発生回路7からはあらかじめ設定し
てある適宜周期の照明周期パルスが出力されることにな
り、この適宜周期パルスが駆動パルス発生回路8に供給
されることになる。
従って、駆動パルス発生回路8は上述した場合とは異
なり、適宜周期パルス出力を基準クロックとしてライン
センサ3を駆動するための種々のパルスを発生すること
になる。
すなわち、上記した場合、ラインセンサ3による被写
体1の読込みタイミングは照度の変動がないあるいは少
ないことから適宜のタイミングで良く、もちろん上述し
た動作により得られる画像は良好なものとなる。
また、上記したような場合における第1図中に破線で
示した展開における動作について簡単に述べると、照明
周期パルス発生回路7から照明周期パルスが出力される
ことはなく、よって、選択回路10は固定周期パルス発生
回路9が出力する固定周期パルス信号を選択し、駆動パ
ルス発生回路8に供給することになる。
従って、この場合も駆動パルス発生回路8は前述した
場合とは異なり、上記固定周期パルス出力を基準クロッ
クとしてラインセンサ3を駆動するための種々パルスを
発生することになり、もちろんかかる動作により得られ
る画像は、上記場合同様良好なものとなる。
さて、次に先に述べた第2図(c)に示したパルス出
力に基づきラインセンサ3を駆動する種々のパルスを発
生する駆動パルス発生回路8の一具体例について第3図
を参照して説明する。
第3図は駆動パルス発生回路8の一具体例を示し、図
面からも明らかなように、入力信号に位相同期した発振
出力を得ることができる周知のPLL(phase locked lo
op)を形成する位相比較器11、低域フィルタ12、電圧制
御発振4器13および分周器14と電圧制御発振器13の出力
を受けてラインセンサ3を駆動するための種々のパル
ス、すなわち周知のリセットパルス、シフトパルス等を
発生するパルス信号発生回路15を主として構成されてい
る。
分周器16は、第2図(c)に示した電源リップルの周
期(電源周期)に応答したパルス出力を分周し、そのデ
ューティを50%となしてpLLの位相比較器11に入力する
ために設けられ、すなわち、照明周期パルス発生回路7
より出力されたパルス出力は、分周器16にて分周される
ことにより、第2図(d)に示したような電源周期に同
期し、かつそのデューティが50%のパルスになされるこ
とになる。
また、パルス信号発生回路15は、数MHzのパルスを出
力する電圧制御発振器13の上記パルス出力を受けてその
出力端子15aより読取タイミングを決定するシフトパル
スを発生し、上記ラインセンサ3に供給するように構成
されている。
尚、上記シフトパルスの周期は、パルス信号発生回路
15内で設定されている分周比によって決定され、例え
ば、電源周期と同一周期に制御されることになる。
今、第2図(d)に示したようなパルスが分周器16か
ら位相比較器11に入力されると、PLLは分周器14の出力
を上記分周器16から出力されるパルスと位相同期させる
べく動作することになる。この時、上記両出力の周波数
も同期せしめられることになる。
一方、分周器14には、先に述べたようにパルス信号発
生回路15の出力端子12aにより例えば電源周期と同一の
周期を有するシフトパルスが入力されている。従って、
分周器14の分周比を分周器16の分周比およびシフトパル
スの設定周期を考慮して設定することにより、上記シフ
トパルスを第2図(d)に示したパルスと位相同期した
パルスに制御できることになる。
具体的に述べれば、第2図(d)に示したパルスが電
源リップル周期に応答し、すなわち電源周期の2倍の周
期を有しているパルスであることは先に述べた通りであ
り、一方、パルス信号発生回路15の出力するシフトパル
スの周期が例えば電源周期と同一であった場合、分周器
14の分周比を1/2に選択設定することにより、上記シフ
トパルスを、その位相が電源リップルに位相同期したパ
ルスとなすことができるわけである。
同様に、パルス信号発生回路15の出力するシフトパル
スの周期が例えば電源周期の2倍あるいは4倍であった
場合には、分周器14の分周比を夫々1/4あるいは1/8とな
すことにより、上記シフトパルスを、電源リップルと位
相同期したパルスに制御できることになる。
この結果、ラインセンサ3による被写体1の読込動作
は、その周期は適宜選択制御されるものの電源リップル
に対して常に位相同期した状態で行われ、前述したよう
に電源リップルによる照度変動の変動毎の総光量にほと
んど差がない大部分の場合、ラインセンサ3の出力はほ
ぼ同一の信号レベルを確保できることになるわけであ
る。
尚、上述したPLLのロックレンジ幅を適宜選択してお
くことにより、電源周波数が50Hzあるいは60Hzのいずれ
の地域でも電源リップルとシフトパルスとを同期化でき
ることになり、これによって使用地域により回路構成を
変更する必要はなくなる。
最後に、第1図中に破線で示した展開の一例について
述べる。
第4図は第1図中に破線で示した展開の一具体例を示
す要部回路図であり、図中第1図と同図番のものは同一
機能部材を示している。
第4図において、ダイオード31、コンデンサ32および
抵抗33にて形成される平滑回路30を含む照明状態検出回
路6からの出力は、コンパレータ34、分周器35からなる
照明周期パルス発生回路7に供給される。
この結果、照明周期パルス発生回路7は第2図(c)
に示したような照明周期パルスを発生、その出力端子7a
より選択回路10に出力する。
すなわち、上記照明周期パルス発は選択回路10を形成
するNANDゲート17の一端とダイオード19、コンデンサ20
および抵抗21にて形成される積分回路18に供給される。
今、照明光に電源リップルによる変動光が含まれ上記
照明周期パルスが存在していると、この照明周期パルス
は、コンデンサ20を抵抗21を介しての放電に打勝って常
時所定レベル以上に充電することになり、NANDゲート17
の一端を高レベルに保持する。
従って、上記照明周期パルスはNANDゲート17、23の論
理にしたがって端子10aより駆動パルス発生回路8に供
給されることになる。
一方、照明光に変動光が含まれていない場合には、照
明周期パルスが発生されないのでコンデンサ20は充電さ
れず、その両端は常に低レベルとなり、NANDゲート17は
非能動化され、またNANDゲート23が高レベル信号を出力
することになる。
従って、NANDゲート24、25、26、可変抵抗27、コンデ
ンサ28および抵抗29からなる固定周期パルス発生回路9
の上記NANDゲート24が能動化されることになり、この結
果、上記固定周期パルス発生回路9は作動し、その出力
がNANDゲート23介して端子10aより駆動パルス発生回路
8に供給されることになる。
以上の動作から明らかなように、第4図に図示した構
成により、電源リップルがある場合には照明周期パルス
発生回路7よりのパルスが、そうでない場合には固定周
期パルス発生回路9よりのパルスが駆動パルス発生回路
8に導かれることになるわけである。
尚、照明状態検出回路6における平滑回路30は、最近
の蛍光灯器具にはラピッドスタートと称するタイプのも
のがあり、この器具より放出される光波形は高調波成分
を多量に含み、この光波形をそのまま用いて前述した照
明周期パルスを得ることは困難であることを考え形成し
たものである。
すなわち、上記高調波分を除いた後に波形処理を行う
ために設けた回路であり、ラピッドスタートタイプのも
のが大部分である現状を考えると、備えておくことが極
めて好ましいことは詳述するまでもない。
発明の効果 本発明による立体像イメージスキャナは、電源リップ
ルによる被写体1の照度変動時、その変動周期を検出
し、その結果に応答してラインセンサ3による被写体1
の読込動作を制御することにより、電源リップル発生時
においてもほぼ同一の信号レベルを有する出力をライン
センサ3より得ることから、電源の光量を検知すること
なく上記電源リップルによる照度変動の画像形成に対す
る悪影響を除去できる効果を有している。
また、照度の変動周期が検出できれば良い、すなわち
ラインセンサ3に入射する光の入射状態に気を使う必要
はなく、従って、撮像場所を自由に選択できる等その操
作性が極めて良くなり、またセンサの配置場所あるいは
特性等に大きな注意を払うこともなくその構成を簡素化
できることになる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による立体像イメージスキャナの一実施
例の構成を示すブロック図、第2図は本発明による立体
像イメージスキャナの動作を説明するための信号波形
図、第3図は第1図中に図番8で示した駆動パルス発生
回路の一具体例を示すブロック図、第4図は第1図中に
破線で示した展開の一具体例を示す要部回路図である。 1……被写体、2……受光光学系、3……ラインセン
サ、4……出力処理回路、5……受光センサ、6……照
明状態検出回路、7……照明周期パルス発生回路、8…
…駆動パルス発生回路、9……固定周期パルス発生回
路、10……選択回路、11……位相比較器、12……低域フ
ィルタ、13……電圧制御発振器、14……分周器、15……
パルス信号発生回路、16……分周器、17・22・23・24・
25・26……NANDゲート、18……積分回路、19・31……ダ
イオード、20・28・32……コンデンサ、21・29・33……
抵抗、27……可変抵抗、30……平滑回路、34……コンパ
レータ、35……分周器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体からの反射光を受光光学系を介して
    受光するラインセンサ、このラインセンサを駆動する駆
    動手段および前記ラインセンサの出力を増幅処理し、撮
    像信号として取り出す出力処理回路を含み、前記駆動手
    段は、被写体からの反射光を受光することにより種々の
    光源による被写体の照明状態を検出する受光センサと、
    前記受光センサの出力が供給され、この受光センサ出力
    からリップルによる変動分のみを抽出し、さらにその抽
    出出力を増幅する照明状態検出回路と、前記照明状態検
    出回路からの出力を受け、前記リップルの発生による前
    記照明状態の変動に同期した周波数、またはそれに対応
    した周波数を有するパルスである照明周期パルスを発生
    する照明周期パルス発生回路と、前記照明周期パルス発
    生回路の出力に同期したタイミングでラインセンサを駆
    動させる駆動パルスを発生する駆動パルス発生回路とを
    備えてなる立体像イメージスキャナ。
  2. 【請求項2】駆動手段は、動作することにより商用電源
    周波数近傍、またはその逓倍周波数を有する固定周期パ
    ルスを発生する固定周期パルス発生回路と、照明周期パ
    ルス発生回路の動作に応答し、前記照明周期パルス発生
    回路あるいは前記固定周期パルス発生回路の出力を選択
    して出力する選択回路とをさらに備え、駆動パルス発生
    回路を前記選択回路を介して供給される前記照明周期パ
    ルス発生回路あるいは前記固定周期パルス発生回路の出
    力に同期したタイミングで駆動パルスを発生するように
    なした請求項(1)に記載の立体像イメージスキャナ。
  3. 【請求項3】照明周期パルス発生回路は受光センサ出力
    から抽出し、さらに増幅したリップルによる変動分抽出
    出力を平滑する平滑回路を備えてなる請求項(1)に記
    載の立体像イメージスキャナ。
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