JPH11326355A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JPH11326355A
JPH11326355A JP10127494A JP12749498A JPH11326355A JP H11326355 A JPH11326355 A JP H11326355A JP 10127494 A JP10127494 A JP 10127494A JP 12749498 A JP12749498 A JP 12749498A JP H11326355 A JPH11326355 A JP H11326355A
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JP
Japan
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encoder
hall elements
magnetic detection
magnetic
rotating
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JP10127494A
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English (en)
Inventor
Hideo Ouchi
英男 大内
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
    • F16C41/007Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IC化が容易で安価に製作できる構造で、セ
ンサ27の出力を大きくし、回転速度及び回転方向の検
出精度を向上させる。 【解決手段】 それぞれ1対ずつのホール素子19a、
19bにより構成する第一、第二の磁気検出ユニット1
7a、18aのピッチを、エンコーダ7の透孔15、1
5又は柱部16、16のピッチの1/2以下にする。そ
して、上記各ホール素子19a、19bの軸心を、上記
エンコーダ7の放射方向にほぼ一致させる。このエンコ
ーダの回転に伴って、上記第一、第二の磁気検出ユニッ
ト17a、18aの特性を急激に変化させて、上記課題
を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、例えば自動車用自動変速
機を構成する回転軸を支承すると共にこの回転軸の回転
速度を検出する為に、この自動車用自動変速機に組み込
んだ状態で利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速機を構成する回転軸を
ケーシングの内側に回転自在に支持すると共に、この回
転軸の回転速度を検出する為に、回転速度検出装置付転
がり軸受ユニットが使用される。この様な用途に使用可
能な回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして従来
から、例えば英国特許公開GB 2292193 Aに記載されたも
のが知られている。図7〜8は、この刊行物に記載され
た回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを示してい
る。
【0003】静止輪である外輪1の内周面には、静止側
軌道である外輪軌道2を形成している。又、回転輪であ
る内輪3の外周面には、回転側軌道である内輪軌道4を
形成している。上記外輪軌道2と内輪軌道4との間に
は、それぞれが転動体である複数個の玉5、5を、保持
器6により保持した状態で転動自在に設け、上記外輪1
の内径側に上記内輪3を、回転自在に支持している。
又、上記内輪3の端部外周面にはエンコーダ7を、外嵌
固定している。このエンコーダ7は、磁性金属板等によ
り、断面L字形で全体を円環状に形成したもので、磁気
特性を円周方向に亙り交互に且つ等間隔に変化させてい
る。一方、上記外輪1の端部内周面には、センサハウジ
ング8の基端部を内嵌固定している。そして、このセン
サハウジング8に設けた厚肉部9内に包埋したセンサ1
0の検知部を上記エンコーダ7の被検知部に、スラスト
方向に亙る微小隙間を介して対向させている。又、上記
センサ10の検出信号を取り出す為のハーネス11は、
上記厚肉部9の円周方向端面から導出し、上記センサハ
ウジング8の内周縁部に形成した円筒部12に巻回して
いる。この構成により、輸送時や保管時に、上記ハーネ
ス11の基端部が大きな曲率で折れ曲がるのを防止して
いる。
【0004】上述の様な回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットの使用時には、上記外輪1を自動変速機のハウ
ジング等の固定部分に内嵌固定し、上記内輪3を回転軸
等の回転部分に外嵌固定する。この状態で上記内輪3が
回転すると、上記エンコーダ7と微小隙間を介して対向
した、上記センサ10の出力が変化する。この様にセン
サ10の出力信号が変化する周波数は、上記内輪3の回
転速度に比例するので、この出力信号を上記ハーネス1
1を介して図示しない制御器に送れば、上記回転部分の
回転速度を知る事ができる。
【0005】図7〜8に示した従来構造は、特にエンコ
ーダ7とセンサ10との構造に就いて開示していない
が、転がり軸受ユニットに組み込んだ回転速度検出装置
を使用して、回転速度だけでなく、回転方向を知る様に
した構造も、従来から知られている。磁気的センサによ
り回転方向を知る為には、この磁気的センサに磁気検出
ユニットを2組設け、これら2組の磁気検出ユニットの
出力が変化する位相を判定する必要がある。図9は、セ
ンサを構成する2組の磁気検出ユニットをそれぞれ1対
の差動型のホール素子により構成して、回転方向の検出
を自在とした構造の1例を示している。
【0006】先ず、エンコーダ7は、SPCCの如き軟
鋼板等の磁性金属板等により、図2、6、7に示す様
に、断面L字形で全体を円環状に形成したもので、回転
輪である内輪3の端部に締り嵌めにより外嵌固定する円
筒部13と、この円筒部13の端部から直径方向外方に
向け直角に折れ曲がった円輪部14とを備える。この円
輪部14には、第一特性部であるスリット状の透孔1
5、15と、第二特性部である柱部16、16とを、円
周方向に亙り交互に配置する事により、円周方向に亙る
磁気特性を交互に且つ等間隔に変化させている。上記各
透孔15、15及び柱部16、16は、それぞれ直径方
向に亙って設けている。言い換えれば、これら各透孔1
5、15及び柱部16、16を、それぞれ放射状に配置
している。
【0007】又、上記エンコーダ7と組み合わせて回転
速度検出装置を構成するセンサ10aは、それぞれが差
動型ホール素子ユニットである、第一、第二の磁気検出
ユニット17、18から成る。これら第一、第二の磁気
検出ユニット17、18はそれぞれ、1対ずつのホール
素子19a、19bと、これら各ホール素子19a、1
9bに磁束を流す為の、図示しない永久磁石とにより構
成している。これら各ホール素子19a、19bのう
ち、第一の磁気検出ユニット17を構成する1対のホー
ル素子19a、19aは、所定のタイミングで上記柱部
16、16(又は透孔15、15)に対向する。そし
て、上記永久磁石から供給される磁束のうち、上記各ホ
ール素子19a、19aを流れる磁束の量の変化に対応
して、上記両ホール素子19a、19aの出力を変化さ
せる。そして上記第一の磁気検出ユニット17は、これ
ら両ホール素子19a、19aの差として、図10
(A)に示す様な波形の出力信号を出す。尚、この第一
の磁気検出ユニット17の出力値を最大にするには、上
記エンコーダ7の円周方向に関する上記1対のホール素
子19a、19aの位相を、それぞれの出力信号の周期
に関して180度分(透孔15、15及び柱部16、1
6の1/2ピッチ分)だけずらせる。又、図示しない永
久磁石と共に上記第二の磁気検出ユニット18を構成す
る1対のホール素子19b、19bも、やはり所定のタ
イミングで上記柱部16、16(又は透孔15、15)
に対向して、上記第二の磁気検出ユニット18から、図
10(B)に示す様な波形の出力信号を出す。
【0008】但し、上記第一の磁気検出ユニット17を
構成する1対のホール素子19a、19aが上記柱部1
6、16(又は透孔15、15)に対向するタイミング
と、上記第二の磁気検出ユニット18を構成する1対の
ホール素子19b、19bが上記柱部16、16(又は
透孔15、15)に対向するタイミングとは、上記出力
信号の周期に関して180度と異なる分(好ましくは1
80度未満で、例えば90度分)だけずれている。従っ
て、上記第一、第二の磁気検出ユニット17、18から
送り出される出力信号の波形は、上記タイミングに相当
する分(例えば90度分)だけずれる。前記エンコーダ
7を固定した回転輪の回転速度は、図10(A)に示し
た第一の磁気検出ユニット17の出力信号、又は同図
(B)に示した第二の磁気検出ユニット18の出力信号
の、周波数又は周期により求められる。又、上記回転輪
の回転方向は、図10(A)に示した第一の磁気検出ユ
ニット17の出力信号と同図(B)に示した第二の磁気
検出ユニット18の出力信号とのずれの方向(何れかの
信号が他の信号に対して進んでいるか遅れているか)に
より知る事ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットに組み込むセンサ10aを
構成する2組合計4個のホール素子19a、19bは、
コスト低減と取り扱い性の向上とを目的に、IC化する
事が好ましい。この様なセンサ10aをIC化した場合
には、前述の図9に示す様に、上記4個のホール素子1
9a、19bを、互いに平行に配置する。ところが、こ
の様に各ホール素子19a、19bを互いに平行に配置
すると、上記センサ10aの中心軸αは、エンコーダ7
の直径方向に一致するが、両端部に位置するホール素子
19a、19bの中心軸β、γと上記直径方向とのずれ
が大きくなる。この様に、それぞれの中心軸β、γが上
記エンコーダ7の直径方向と大きくずれた、上記両端部
のホール素子19a、19bの出力変動は緩徐になり、
第一、第二の磁気検出ユニット17、18の出力を大き
くする面からは不利である。
【0010】即ち、上述の様なずれが生じると、上記エ
ンコーダ7の回転に伴って上記各ホール素子19a、1
9bが対向する部分が透孔15から柱部16に、或は柱
部16から透孔15に緩徐に変化し、しかも、上記各ホ
ール素子19a、19bの全面が透孔15或は柱部16
に対向する瞬間がなくなる。この為、上記各ホール素子
19a、19bを流れる磁束の量の変化が緩徐にしかも
変化量自体が少なくなり、上記第一、第二の磁気検出ユ
ニット17、18の出力信号を明瞭にしにくくなる。言
い換えれば、これら第一、第二の磁気検出ユニット1
7、18により構成するセンサ10aの感度が悪くな
り、このセンサ10aとエンコーダ7との間の微小隙間
が大きくなると、このエンコーダ7を固定した回転輪の
回転速度や回転方向を正確に求める事が難しくなる。
【0011】上記各ホール素子19a、19bを放射方
向に配置し、これら各ホール素子19a、19bの方向
と上記各透孔15、15及び柱部16、16の方向とを
一致させれば、上記各ホール素子19a、19bが対向
する部分を、透孔15から柱部16に、或は柱部16か
ら透孔15に、上記各ホール素子19a、19bの全長
に亙って同時に入れ換わる様にできる。そして、これら
各ホール素子19a、19bを流れる磁束を大きく変化
させて、センサの出力を大きくできる。但し、この様な
構造を採用した場合には、このセンサの製造作業が面倒
になるだけでなく、エンコーダの直径が変わった場合に
使用できなくなる等、汎用性がなくなる為、コストが嵩
む事が避けられない。本発明の回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側軌道を持
ち使用時にも回転しない静止輪と、回転側軌道を持ち使
用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と回転側軌道
との間に転動自在に設けた複数個の転動体と、それぞれ
が直径方向に亙る第一特性部と第二特性部とを円周方向
に亙り交互に配置する事により、円周方向に亙る磁気特
性を交互に且つ等間隔に変化させた円輪部を有し、この
円輪部を上記回転輪と同心にした状態でこの回転輪の一
部に支持固定されたエンコーダと、それぞれがこのエン
コーダの上記円輪部に、アキシアル方向に亙る微小隙間
を介して対向する第一、第二の磁気検出ユニットを有
し、上記静止輪の一部に支持されたセンサとを備える。
特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
に於いては、上記エンコーダの円周方向に亙る上記第
一、第二の磁気検出ユニットのピッチを、このエンコー
ダの磁気特性が変化するピッチの1/2以下としてい
る。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットによれば、センサを構成する第
一、第二の磁気検出ユニットの方向と、エンコーダに設
けた第一、第二特性部の方向とを、ほぼ一致させる事が
できる。この為、回転輪の回転に伴って、エンコーダを
構成する円輪部の一部で各磁気検出ユニットが対向する
部分が、第一特性部から第二特性部に、或は第二特性部
から第一特性部に、上記各磁気検出ユニットの全長に亙
ってほぼ同時に入れ換わる。この結果、これら各磁気検
出ユニットを流れる磁束が大きく変化し、これら各磁気
検出ユニットの出力が大きくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。静止輪である外輪1の内周面
(静止側周面)には、静止側軌道である外輪軌道2を形
成している。又、回転輪である内輪3の外周面(回転側
周面)には、回転側軌道である内輪軌道4を形成してい
る。上記外輪軌道2と内輪軌道4との間には、それぞれ
が転動体である複数個の玉5、5を転動自在に設け、上
記外輪1の内径側に上記内輪3を、回転自在に支持して
いる。又、上記内輪3の端部外周面にはエンコーダ7
を、外嵌固定している。このエンコーダ7は、SPCC
の如き軟鋼板等の磁性金属板等により、断面L字形で全
体を円環状に形成したもので、円筒部13と、この円筒
部13の一端縁(図2の左端縁)から直径方向外方に折
れ曲がった円輪部14とを有する。この円輪部14に
は、それぞれが第一特性部である、多数のスリット状の
透孔15、15を放射状に、円周方向に亙り互いに等間
隔で形成している。そして、円周方向に隣り合う透孔1
5、15同士の間を、それぞれが第二特性部である柱部
16、16として、上記円輪部14の磁気特性を円周方
向に亙り交互に且つ等間隔に変化させている。
【0015】一方、上記外輪1の端部外周面には、セン
サハウジング8aの基端部(図2の右端部)を外嵌固定
している。このセンサハウジング8aは、SPCCの如
き軟鋼板等の磁性金属板製のカバー20と、このカバー
20の内側に保持された合成樹脂製の保持環21とから
成る。このうちのカバー20は、断面クランク形で全体
を円環状に形成したもので、外径寄り部分に形成した突
き当て板部22の外周縁部に嵌合筒部23を、内周縁部
に保持部24を、それぞれ形成している。そして、この
うちの嵌合筒部23を、上記外輪1の端部外周面に形成
した小径段部25に締り嵌めで外嵌すると共に、上記突
き当て板部22を上記外輪1の端面に突き当てた状態
で、上記カバー20を上記外輪1に結合固定している。
【0016】又、上記保持部24は、断面L字形で全体
を円環状に形成している。そして、この保持部24の円
周方向の一部を軸方向(図2の左方)に膨出させて、収
納部26としている。この収納部26を含む、上記保持
部24内には、ガラス繊維を混入したポリアミド66又
はPBT等の合成樹脂製の保持環21を保持固定してい
る。そして、この保持環21のうち、上記収納部26内
に位置する部分に、本発明の特徴であるセンサ27を包
埋支持している。このセンサ27は、基板31等の取付
部材に、それぞれが差動型ホール素子ユニットである、
第一、第二の磁気検出ユニット17a、18bを装着し
て成る。これら第一、第二の磁気検出ユニット17a、
18aはそれぞれ、1対ずつのホール素子19a、19
b(実際には、圧電効果或は温度ドリフト等の影響を避
ける為、これら各ホール素子19a、19bは、それぞ
れ4個ずつのホール素子の組として構成する場合が多
い。)と、これら各ホール素子19a、19bの出力を
処理する為の電子回路を構成する抵抗及びコンデンサ等
の電子回路部品28、28とにより構成している。又、
これら各ホール素子19a、19bの背面側(エンコー
ダ7と反対側で、図2の左側)には、軸方向(図1の表
裏方向、図2の左右方向)に着磁した永久磁石29を設
けて、上記各ホール素子19a、19bに磁束を流せる
様にしている。
【0017】これら各ホール素子19a、19bのう
ち、第一の磁気検出ユニット17aを構成する1対のホ
ール素子19a、19aは、所定のタイミングで上記柱
部16、16(又は透孔15、15)に対向する。そし
て、上記永久磁石29から供給される磁束のうち、上記
各ホール素子19a、19aを流れる磁束の量の変化に
対応して、上記両ホール素子19a、19aの出力を変
化させる。そして上記第一の磁気検出ユニット17a
は、これら両ホール素子19a、19aの差として、図
4(A)に示す様な波形の出力信号を出す。尚、この第
一の磁気検出ユニット17aの出力値を最大にする為
に、上記エンコーダ7の円周方向に関する上記1対のホ
ール素子19a、19aの位相を、それぞれの出力信号
の周期に関して90度分{上記エンコーダ7の磁気特性
が変化するピッチ、即ち、上記柱部16、16(又は透
孔15、15)のピッチの1/4分}だけずらせてい
る。尚、上記センサ27に汎用性を持たせる為、上記第
一の磁気検出ユニット17aを構成する1対のホール素
子19a、19a(次述する第二の磁気検出ユニット1
8aを構成する1対のホール素子19b、19bの場合
も同様)のピッチの絶対値を、1mm程度にしている。
又、上記第二の磁気検出ユニット18aを構成する1対
のホール素子19b、19bも、やはり所定のタイミン
グで上記柱部16、16(又は透孔15、15)に対向
して、上記第二の磁気検出ユニット18aから、図4
(B)に示す様な波形の出力信号を出す。
【0018】上記第一の磁気検出ユニット17aを構成
する1対のホール素子19a、19aが上記柱部16、
16(又は透孔15、15)に対向するタイミングと、
上記第二の磁気検出ユニット18aを構成する1対のホ
ール素子19b、19bが上記柱部16、16(又は透
孔15、15)に対向するタイミングとは、上記エンコ
ーダ7の磁気特性が変化するピッチ、即ち、上記柱部1
6、16(又は透孔15、15)のピッチの1/2未満
(上記出力信号の波形に関して180度未満)である、
1/4ピッチ分(出力信号の波形に関して90度分)だ
けずれている。従って、上記第一、第二の磁気検出ユニ
ット17a、18aから送り出される出力信号は、図4
(A)(B)に示す様に、上記タイミングに相当する
(90度分)分だけずれる。
【0019】この様に、第一、第二の磁気検出ユニット
17a、18aから送り出される出力信号を90度(上
記エンコーダ7の磁気特性が変化するピッチの1/4)
分ずらせる為に、本例の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットの場合には、図1に示す様に、上記第一の磁気
検出ユニット17aを構成する1対のホール素子19
a、19aと、第二の磁気検出ユニット18aを構成す
る1対のホール素子19b、19bとを、図1に示す様
に交互に配置している。そして、隣り合うホール素子1
9a、19b同士のピッチを、上記エンコーダ7の磁気
特性が変化するピッチの1/4としている。又、これら
各ホール素子19a、19bは互いに平行に配置して、
これら1対ずつ合計4個のホール素子19a、19bに
より構成する前記センサ27のIC化を容易にすると共
に、このセンサ27の汎用性を確保している。
【0020】上述の様に構成する本発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットによれば、前記内輪3に固定
した上記エンコーダ7の回転に伴って、上記第一、第二
の各磁気検出ユニット17a、18aから、上述の図4
(A)(B)に示す様な波形の出力信号が出る。そし
て、この様な出力信号に基づき、前述した従来構造と同
様に、上記内輪3の回転速度及び回転方向を検出する事
ができる。
【0021】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットによれば、上記センサ27を構成する第
一、第二の磁気検出ユニット17a、18a同士の間隔
を近づけているので、これら各磁気検出ユニット17
a、18aを構成する上記各ホール素子19a、19b
の方向と、上記エンコーダ7に設けた透孔15、15及
び柱部16、16の方向とを、図3に示す様に、ほぼ一
致させる事ができる。従って、前記内輪3の回転に伴っ
て、上記エンコーダ7を構成する円輪部14の一部で、
上記各ホール素子19a、19bが対向する部分が、透
孔15から柱部16に、或は柱部16から透孔15に、
上記各ホール素子19a、19bの全長に亙ってほぼ同
時に、これら各ホール素子19a、19bの全面に亙り
入れ換わる。この為、これら各ホール素子19a、19
bの全面が透孔15に対向する瞬間と柱部16に対向す
る瞬間とが交互に出現し、これら各ホール素子19a、
19bを流れる磁束が大きく変化し、これら各ホール素
子19a、19bにより構成する上記第一、第二の各磁
気検出ユニット17a、18aの出力が大きくなる。こ
の為、前記センサ10aと上記エンコーダ7との間の微
小隙間が多少大きくなっても、上記回転速度及び回転方
向の検出を安定して行なえる。上記微小隙間が大きくて
も良い事は、構成各部の寸法の許容差が大きくなる事に
つながり、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのコ
スト低減につながる。これに対して、図3の左端部に鎖
線イで示した様に、何れかのホール素子のピッチを離れ
させると、前述の図9で説明した様に、当該ホール素子
の方向と上記透孔15及び柱部16の方向とが不一致に
なり、前述した様に、センサの出力確保が難しくなる。
【0022】次に、図5〜6は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合には、センサ10bを
構成する磁気検出ユニットとして、1対の磁気抵抗素子
(MR素子)30a、30bを使用している。そして、
これら両磁気抵抗素子30a、30bを、上述した第1
例の構造を構成する第一、第二の磁気検出ユニット17
a、18aと同様に、エンコーダ7に設けた柱部16、
16(又は透孔15、15)のピッチの1/4ピッチ
(出力信号の周期に関して90度)だけずらせて配置し
ている。従って、上記各磁気抵抗素子30a、30bの
方向と、上記エンコーダ7に設けた透孔15、15及び
柱部16、16の方向とが、前述の図3に示した様に、
ほぼ一致する。この為、上記エンコーダ7の回転に伴っ
て上記各磁気抵抗素子30a、30bが対向する部分
が、柱部16から透孔15に、或は透孔15から柱部1
6に、これら各磁気抵抗素子30a、30bの全面に亙
って瞬間的に変化し、上記両磁気抵抗素子30a、30
bの特性変化に対応した出力を大きくできる。その他の
構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であるか
ら、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省
略する。尚、図5で32は、上記両磁気抵抗素子30
a、30bの検出信号を処理する為の電子部品である。
又、図示は省略するが、エンコーダとして、軸方向に着
磁すると共に、着磁方向を円周方向に亙り交互に且つ等
間隔で変化させる事によって、円周方向に亙ってS極
(第一特性部)とN極(第二特性部)とを交互に配置し
た永久磁石を使用する事もできる。この様な永久磁石製
のエンコーダを使用した場合には、第1例、第2例、何
れの構造に関しても、センサ側の永久磁石は不要であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、小型・軽量且つ安価で、しかも出力が大き
く、安定した回転速度検出並びに回転方向検出を行なえ
る回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの実現に寄与
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分正面
図。
【図2】図1のA−O−A断面図。
【図3】センサを構成するホール素子とエンコーダとの
関係を示す、図1と同方向から見た図。
【図4】1対の磁気検出ユニットの信号を示す線図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す部分正面
図。
【図6】図5のB−O−B断面図。
【図7】従来構造の1例を示す断面図。
【図8】図7の右方から見た図。
【図9】回転速度及び回転方向の検出を自在としたセン
サの配置状態を、図7の右方から見た状態で示す図。
【図10】1対の磁気検出ユニットの信号を示す線図。
【符号の説明】
1 外輪 2 外輪軌道 3 内輪 4 内輪軌道 5 玉 6 保持器 7 エンコーダ 8、8a センサハウジング 9 厚肉部 10、10a、10b センサ 11 ハーネス 12 円筒部 13 円筒部 14 円輪部 15 透孔 16 柱部 17、17a 第一の磁気検出ユニット 18、18a 第二の磁気検出ユニット 19a、19b ホール素子 20 カバー 21 保持環 22 突き当て板部 23 嵌合筒部 24 保持部 25 小径段部 26 収納部 27 センサ 28 電子回路部品 29 永久磁石 30a、30b 磁気抵抗素子 31 基板 32 電子部品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側軌道を持ち使用時にも回転しない
    静止輪と、回転側軌道を持ち使用時に回転する回転輪
    と、上記静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設
    けた複数個の転動体と、それぞれが直径方向に亙る第一
    特性部と第二特性部とを円周方向に亙り交互に配置する
    事により、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ等間隔
    に変化させた円輪部を有し、この円輪部を上記回転輪と
    同心にした状態でこの回転輪の一部に支持固定されたエ
    ンコーダと、それぞれがこのエンコーダの上記円輪部
    に、アキシアル方向に亙る微小隙間を介して対向する第
    一、第二の磁気検出ユニットを有し、上記静止輪の一部
    に支持されたセンサとを備えた回転速度検出装置付転が
    り軸受ユニットに於いて、上記エンコーダの円周方向に
    亙る上記第一、第二の磁気検出ユニットのピッチを、こ
    のエンコーダの磁気特性が変化するピッチの1/2以下
    とした事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユ
    ニット。
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