JP4941140B2 - 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 - Google Patents
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Description
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備える。
又、上記状態量測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器と、回転速度測定用センサとを備える。
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪に直接又は他の部材を介して支持固定されたもので、この回転側軌道輪と同心の被検出面を備える。そして、この被検出面の特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔に変化させると共に、この被検出面の幅方向片半部に、特性変化の位相がこの被検出面の幅方向に対して所定方向に漸次変化する第一特性変化部を、この被検出面の幅方向他半部に、特性変化の位相がこの被検出面の幅方向に対して上記所定方向と逆方向に漸次変化する第二特性変化部を、それぞれ設けている。
又、上記センサ装置は、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させるセンサを、少なくとも1対備える。そして、これら1対のセンサのうちの一方のセンサの検出部を上記第一特性変化部に、同じく他方のセンサの検出部を上記第二特性変化部に、それぞれ対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持されている。
又、上記演算器は、上記センサ装置を構成する1対のセンサの出力信号同士の間に存在する位相差に基づいて、上記両軌道輪同士の間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の状態量を算出する機能を有する。
又、上記回転速度測定用センサは、上記静止側軌道輪と上記回転側軌道輪との間の状態量の1つである、この静止側軌道輪に対するこの回転側軌道輪の回転速度を求める為に利用されるもので、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させると共に、その検出部を上記被検出面に対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持されている。
特に、本発明の転がり軸受ユニットの状態量測定装置に於いては、上記両軌道輪同士の間に外力が作用していない中立状態で、上記回転速度測定用センサの検出部が、上記被検出面のうちで上記第一、第二両特性変化部同士の境界部分若しくはその近傍部分に対向している。
この図9のうち、(A)は、前述の図7〜8に示した先発明の構造で、エンコーダ4の被検出面に対してセンサの検出部をアキシアル方向(この被検出面の幅方向)に移動させた場合の、このセンサの出力信号の位相変化特性を示している。又、同じく(B)は、中立状態に於ける、上記エンコーダ4の被検出面と1対のセンサ6a、6bの検出部とのアキシアル方向の位置関係を示している。上記図9の(A)に示す様に、上記センサの出力信号の位相は、上記エンコーダ4の被検出面に対する、このセンサの検出部のアキシアル方向位置によって変化する。但し、この位相の変化率は、上記被検出面の幅方向中央付近で、この被検出面の他の部分に比べて十分に小さく(特に幅方向中央部で0に)なる。この理由は、上記被検出面の幅方向中央付近では、上記第一、第二両特性変化部12、13に存在する、互いに逆向きに傾斜した2つの特性境界(S極とN極との境界)が近づき合っている為であり、この結果、上記センサの出力信号が、これら2つの特性境界からの影響を受けて、これら両影響を平均化した様な位相変化を起こす為である。
そして、本発明で、上記被検出面のうちで上記第一、第二両特性変化部同士の境界部分若しくはその近傍部分とは、上記図9に示した様なセンサの出力信号の位相変化特性を調べた場合に、この位相の変化率が他の部分に比べて十分に小さく(若しくは0に)なる範囲(図9のαの範囲)を言う。
この為に、上記被検出面の特性変化の境界のうち、上記第一、第二両特性変化部同士の境界部分及びその近傍部分に存在する部分の形状を、例えば略円弧形状(請求項4)又は上記被検出面の幅方向に対して平行な直線形状(請求項5)とする。
又、本発明を実施する場合に、請求項6に記載した様に、前記演算器に、前記1対のセンサのうちの何れか一方の出力信号と上記回転速度測定用センサの出力信号との位相差に基づいて、前記回転側軌道輪の回転方向を判定する機能を持たせる事もできる。
この請求項7に記載した構造を採用する場合、エンコーダの被検出面の幅寸法(一般的な乗用車用の場合で、例えば8〜12mm程度)に対する、前記部分(この被検出面のうちで第一、第二両特性変化部同士の境界部分若しくはその近傍部分)の幅寸法の割合は、25%{好ましくは20%(より好ましくは15%)}程度とする。尚、この割合は、上記両特性変化部の特性変化の境界(例えば、S極とN極との境界)が、軸方向に対し、40〜50度程度傾斜している場合の値である。
又、本発明を実施する場合に、請求項2に記載した構成を採用すれば、上記回転速度測定用センサをセンサ装置と別個に設ける構造を採用する場合に比べて、センサの個数を少なくできる為、省スペース化並びに低コスト化を図れる。
又、本発明を実施する場合に、請求項3〜5に記載した構成を採用すれば、上記何れか1個のセンサの出力信号に就いて、より安定したパルスピッチ精度を得る事ができる。
更に、請求項6に記載した構成を採用すれば、回転側軌道輪の回転方向を、安定して(各センサに対してエンコーダが、アキシアル方向に大きく変位した場合でも)判定できる。そして、この判定結果を利用して、上記回転側軌道輪の回転方向に拘らず、静止側、回転側両軌道輪同士の間の状態量を算出できる。
図1は、請求項1、2、7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、中立状態でのエンコーダ4と1対のセンサ6a、6bとの位置関係を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図7〜8に示した先発明の構造の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
次に、図2〜3は、請求項1、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。尚、本例の特徴は、状態量測定装置を構成するセンサとして、外輪1とハブ2との間の状態量を測定する為に使用する1対のセンサ6a、6bに加え、車輪の回転速度を測定する為に使用する(その出力信号をABSの制御に使用する)、回転速度測定用センサである、1個のセンサ6cを設けた点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図7〜8に示した先発明の構造の場合と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
(1) 回転方向に応じて変化する。
(2) 所定の回転方向の場合に生じ得る位相差の範囲と、逆方向の場合に生じ得る位相差の範囲とが重畳しない。
2 ハブ
3 転動体
4 エンコーダ
5 カバー
6a、6b、6c センサ
7 芯金
8 エンコーダ本体
9 大径円筒部
10 小径円筒部
11 円輪部
12 第一特性変化部
13 第二特性変化部
14 透孔
15 柱部
Claims (7)
- 転がり軸受ユニットと、状態量測定装置とを備え、
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであり、
上記状態量測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器と、回転速度測定用センサとを備え、
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪に直接又は他の部材を介して支持固定されたもので、この回転側軌道輪と同心の被検出面を備え、この被検出面の特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔に変化させると共に、この被検出面の幅方向片半部に、特性変化の位相がこの被検出面の幅方向に対して所定方向に漸次変化する第一特性変化部を、この被検出面の幅方向他半部に、特性変化の位相がこの被検出面の幅方向に対して上記所定方向と逆方向に漸次変化する第二特性変化部を、それぞれ設けており、
上記センサ装置は、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させるセンサを、少なくとも1対備え、これら1対のセンサのうちの一方のセンサの検出部を上記第一特性変化部に、同じく他方のセンサの検出部を上記第二特性変化部に、それぞれ対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持されており、
上記演算器は、上記センサ装置を構成する1対のセンサの出力信号同士の間に存在する位相差に基づいて、上記両軌道輪同士の間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の状態量を算出する機能を有するものであり、
上記回転速度測定用センサは、上記静止側軌道輪と上記回転側軌道輪との間の状態量の1つである、この静止側軌道輪に対するこの回転側軌道輪の回転速度を求める為に利用されるもので、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させると共に、その検出部を上記被検出面に対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持されている、
転がり軸受ユニットの状態量測定装置に於いて、
上記両軌道輪同士の間に外力が作用していない中立状態で、上記回転速度測定用センサの検出部が、上記被検出面のうちで上記第一、第二両特性変化部同士の境界部分若しくはその近傍部分に対向している事を特徴とする転がり軸受ユニットの状態量測定装置。 - 回転速度測定用センサが、センサ装置を構成する、1対のセンサを含む複数個のセンサのうちの何れかのセンサである、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 被検出面の特性変化の境界の位相の変化率が、第一、第二両特性変化部同士の境界部分及びその近傍部分で他の部分に比べて小さくなっている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 被検出面の特性変化の境界のうち、第一、第二両特性変化部同士の境界部分及びその近傍部分に存在する部分の形状が、略円弧形状になっている、請求項3に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 被検出面の特性変化の境界のうち、第一、第二両特性変化部同士の境界部分及びその近傍部分に存在する部分の形状が、上記被検出面の幅方向に対して平行な直線形状になっている、請求項3に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 演算器が、1対のセンサのうちの何れか一方の出力信号と回転速度測定用センサの出力信号との位相差に基づいて、回転側軌道輪の回転方向を判定する機能を有する、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 転がり軸受ユニットが自動車の車輪支持用のハブユニットであり、使用状態で静止側軌道輪が自動車の懸架装置に支持されると共に、回転側軌道輪であるハブに車輪が結合固定される、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
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