JP4962027B2 - 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 - Google Patents
転がり軸受ユニットの荷重測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4962027B2 JP4962027B2 JP2007024040A JP2007024040A JP4962027B2 JP 4962027 B2 JP4962027 B2 JP 4962027B2 JP 2007024040 A JP2007024040 A JP 2007024040A JP 2007024040 A JP2007024040 A JP 2007024040A JP 4962027 B2 JP4962027 B2 JP 4962027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- sensors
- value
- rolling bearing
- bearing unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
この図8は、上記各先発明の構造で、図示しない演算器のメモリ中に記憶されている、変位(位相差比又はデューティ比)と荷重(外輪1とハブ2との間に作用するアキシアル荷重)との関係を表す、変換マップを示している。この変換マップでは、上記変位の零点と、上記荷重の零点とが、それぞれ0に設定されている。
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備える。
又、上記荷重測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器とを備える。
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪の一部に直接又は他の部材を介して支持固定されている。そして、被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させると共に、この被検出面の特性が円周方向に関して変化するピッチ若しくは位相を、少なくともこの被検出面の幅方向一部分で、この幅方向に応じて連続的に変化させている。
又、上記センサ装置は、使用時にも回転しない部分に支持されると共に、1乃至複数個のセンサを備える。そして、この1乃至複数個のセンサの検出部を上記被検出面に対向させると共に、このうちの少なくとも1個のセンサの検出部を、上記被検出面のうちで、上記特性変化の位相若しくはピッチが幅方向に関して連続的に変化する部分に対向させている。又、上記1乃至複数個のセンサはそれぞれ、上記回転側軌道輪の回転に伴い、上記被検出面のうち上記検出部を対向させた部分の特性変化に対応して、その出力信号を変化させる。
又、上記演算器は、そのメモリ中に、上記1乃至複数個のセンサの出力信号に関する情報(1対のセンサの出力信号同士の間に存在する位相差比、又は、1個のセンサの出力信号のデューティ比)と上記両軌道輪同士の間に作用する荷重との関係が記憶されており、且つ、この関係を利用して上記情報から上記荷重を算出する機能を有する。
特に、本発明の転がり軸受ユニットの荷重測定装置に於いては、上記演算器は、上記荷重を算出する機能に加えて、上記転がり軸受ユニットを装着した車体に加わる横加速度と、ヨーレートと、操舵角とを含む、上記荷重に影響する複数種類の状態値から選択される1乃至複数の状態値に基づいて上記両軌道輪同士の間に荷重が作用していない事を検知する機能、並びに、この機能に基づいてこの荷重が作用していない事を検知した際の上記情報の値と、上記演算器のメモリ中に記憶されている上記関係に関する上記情報の零点の値とを比較し、これら両値の差が所定の閾値よりも大きい場合に、上記荷重が作用していない事を検知した際の上記情報の値を参考値として上記演算器のメモリ中に記憶させる処理を、複数回行なった後、これら複数回の処理によって得られた上記参考値の平均値を求めると共に、上記演算器のメモリ中に記憶されている上記情報の零点の値を、上記平均値に置き換える補正を行なう機能を有する。
尚、上記荷重を正確に算出する観点からは、上記閾値は極力小さい値に設定するのが好ましい。但し、この閾値を極端に小さくすると、上記補正が頻繁に行なわれて、演算器の負担が過大になる。従って、上記閾値は、上記荷重の測定値に要求される精度を勘案して、過度に小さくならない様に設定する。
特に、本発明の場合には、零点ずれをその都度補正するのではなく、この零点ずれの検出結果を複数回分メモリに記憶させておき、これらの平均値を補正値として上記零点の補正を実施する為、この零点の補正の信頼性を高められる。
本発明に関連する参考例に就いて、前述の図8に加え、図9を参照しつつ説明する。尚、本参考例は、前述の図1〜3に示した先発明の構造の第1例、及び、前述の図4〜5に示した先発明の構造の第2例、及び、前述の図6〜7に示した先発明の構造の第3例を対象とした、本発明に関連する参考例である。又、本参考例の特徴は、演算器のメモリ中に記憶されている、変位{1対のセンサ6a、6bの出力信号同士の間に存在する位相差比(上記先発明の構造の第1〜2例の場合)又は1個のセンサ6aの出力信号のデューティ比(上記先発明の構造の第3例の場合)}と荷重(外輪1とハブ2との間に作用するアキシアル荷重)との関係に関する、ゲイン特性及び零点のうち、この零点を補正する機能を、上記演算器に付加した点にある。その他の部分の構造及び作用は、上記先発明の構造の第1〜3例の場合と同様である為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本参考例の特徴部分を中心に説明する。
尚、上述の様に、車両が直進していると認識できる状態が一定時間継続した場合に上記零点の補正を実施する、或は補正量を記憶させる理由は、車両が左旋回と右旋回とを交互に繰り返す様な操舵状態でも、瞬間的には直進状態となる為であり、この様な過渡的な状態で上記零点の補正を実施するのは、この補正の信頼性を確保する上で好ましくない為である。
又、上述の様に、車両が予め想定した速度で走行している場合に上記零点の補正を実施する、或は補正量を記憶させる理由は、本参考例の対象となる状態量測定装置では、センサ出力から状態量を演算させる方式なので、車両が停止又は極端に低速で走行している場合には、状態量演算そのものが行なわれない為であり、逆に、車両が極端に高速で走行している場合には、センサ出力から状態量を演算するCPUの仕事量が増大し、上記零点の補正処理を円滑に実行できない為である。尚、この場合、この零点の補正処理を円滑に実行させる為には、処理能力が高いCPUを用意する必要があり、コストの上昇を招く。
次に、本発明の実施の形態の1例に就いて、上述した参考例との比較形式で説明する。本例の場合には、演算器が備える、2つ目の機能に関して、車両が直進していると認識できる状態が一定時間継続した場合、或は車両が予め想定した速度で走行している場合に、検出した零点ずれをその都度補正するのではなく、この零点ずれの検出結果を複数回分メモリ等に記憶させておき、これらの平均値を補正値として上記零点の補正を実施する。
その他の構成及び作用は、上述した参考例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
2 ハブ
3 転動体
4、4a、4b エンコーダ
5 カバー
6a、6b センサ
7、7a、7b 透孔
8、8a、8b 柱部
9 第一特性変化部
10 第二特性変化部
11 円筒部
12 底板部
Claims (1)
- 転がり軸受ユニットと、荷重測定装置とを備え、
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであり、
上記荷重測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器とを備え、
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪の一部に直接又は他の部材を介して支持固定されたもので、被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させると共に、この被検出面の特性が円周方向に関して変化するピッチ若しくは位相を、少なくともこの被検出面の幅方向一部分で、この幅方向に応じて連続的に変化させており、
上記センサ装置は、使用時にも回転しない部分に支持されると共に、1乃至複数個のセンサを備えたもので、この1乃至複数個のセンサの検出部を上記被検出面に対向させると共に、このうちの少なくとも1個のセンサの検出部を、上記被検出面のうちで、上記特性変化の位相若しくはピッチが幅方向に関して連続的に変化する部分に対向させており、且つ、上記1乃至複数個のセンサはそれぞれ、上記回転側軌道輪の回転に伴い、上記被検出面のうち上記検出部を対向させた部分の特性変化に対応してその出力信号を変化させるものであり、
上記演算器は、そのメモリ中に、上記1乃至複数個のセンサの出力信号に関する情報と上記両軌道輪同士の間に作用する荷重との関係が記憶されており、且つ、この関係を利用して上記情報から上記荷重を算出する機能を有するものである、
転がり軸受ユニットの荷重測定装置に於いて、
上記演算器は、上記荷重を算出する機能に加えて、上記転がり軸受ユニットを装着した車体に加わる横加速度と、ヨーレートと、操舵角とを含む、上記荷重に影響する複数種類の状態値から選択される1乃至複数の状態値に基づいて上記両軌道輪同士の間に荷重が作用していない事を検知する機能、並びに、この機能に基づいてこの荷重が作用していない事を検知した際の上記情報の値と、上記演算器のメモリ中に記憶されている上記関係に関する上記情報の零点の値とを比較し、これら両値の差が所定の閾値よりも大きい場合に、上記荷重が作用していない事を検知した際の上記情報の値を参考値として上記演算器のメモリ中に記憶させる処理を、複数回行なった後、これら複数回の処理によって得られた上記参考値の平均値を求めると共に、上記演算器のメモリ中に記憶されている上記情報の零点の値を、上記平均値に置き換える補正を行なう機能を有する事を特徴とする転がり軸受ユニットの荷重測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007024040A JP4962027B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007024040A JP4962027B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008190934A JP2008190934A (ja) | 2008-08-21 |
JP4962027B2 true JP4962027B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=39751183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007024040A Expired - Fee Related JP4962027B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4962027B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4487528B2 (ja) * | 2003-09-29 | 2010-06-23 | 日本精工株式会社 | 車輪支持用転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
JP2006113017A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Nsk Ltd | エンコーダと、エンコーダ付転がり軸受ユニットと、荷重測定装置付転がり軸受ユニット |
JP2006194673A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Nsk Ltd | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
-
2007
- 2007-02-02 JP JP2007024040A patent/JP4962027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008190934A (ja) | 2008-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4940937B2 (ja) | 回転機械の状態量測定装置 | |
JP4433688B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置及び荷重測定用転がり軸受ユニット | |
JP2006300086A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP2007093580A (ja) | 変位測定装置付転がり軸受ユニット及び荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP4862440B2 (ja) | 複列転がり軸受ユニット用予圧測定装置 | |
JP2006337356A (ja) | 変位測定装置付転がり軸受ユニット及び荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP4899722B2 (ja) | 状態量測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP2006242241A (ja) | 玉軸受ユニット | |
JP5233509B2 (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP4962027B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2007085742A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP4957390B2 (ja) | 物理量測定装置付転がり軸受ユニットの製造方法 | |
JP4779544B2 (ja) | 空気圧異常判定装置 | |
JP2009019880A (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP2004198210A (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP4269669B2 (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP5092393B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置の組立方法 | |
JP4952405B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP4935203B2 (ja) | 車輪のトー異常検知装置 | |
JP4899612B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP4941140B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP2008122171A (ja) | 状態量測定装置付転がり軸受ユニットのセンサの交換方法 | |
JP4843958B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2008224397A (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2005091073A (ja) | 回転速度検出装置及び転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091218 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20091218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120131 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120312 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4962027 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |