JP4735526B2 - 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 - Google Patents
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Description
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、これら静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備える。
又、上記状態量測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器とを備える。
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪の一部に直接又は他の部材を介して支持固定されたもので、被検出面を備えると共に、この被検出面のうちでこの被検出面の幅方向に関して互いに外れた2個所位置に1対の特性変化部を備える。そして、これら両特性変化部の特性を円周方向に関して交互に且つ互いに同じピッチで変化させると共に、このうちの一方の特性変化部の特性変化の境界を上記幅方向に対して所定方向に、他方の特性変化部の特性変化の境界を上記幅方向に対しこの所定方向と逆方向に、それぞれ傾斜させている。
又、上記センサ装置は、使用時にも回転しない部分に支持された状態で上記両特性変化部にそれぞれの検出部を対向させた、1対のセンサを備える。そして、これら両センサはそれぞれ、上記回転側軌道輪の回転に伴い、上記被検出面のうち自身の検出部を対向させた部分の特性変化に対応してその出力信号を変化させる。
又、上記演算器は、上記両センサの出力信号同士の間に存在する位相差に基づいて、上記静止側軌道輪と上記回転側軌道輪との間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の状態量を算出する機能を有する。
特に、本発明の転がり軸受ユニットの状態量測定装置に於いては、上記被検出面の幅方向に対する上記境界の傾斜角度が、上記一方の特性変化部で上記他方の特性変化部よりも小さく、且つ、上記両センサのうち、上記一方の特性変化部にその検出部を対向させた一方のセンサの出力信号を、上記回転側軌道輪の回転速度を求める為の信号として利用する。
図1〜2は、特許請求の範囲の請求項1、2、4に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、エンコーダ4dの被検出面に存在する特性変化の境界の傾斜角度を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図5〜7に示した先発明の構造の第1例の場合と同様である。この為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
次に、図3〜4は、特許請求の範囲の請求項1、3、4に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。尚、本例の特徴は、エンコーダ4eの被検出面に存在する特性変化の境界の傾斜角度を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図8に示した先発明の構造の第2例の場合と同様である。この為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
2 ハブ
3 転動体
4、4a〜4e エンコーダ
5 カバー
6a、6b センサ
7 芯金
8 大径円筒部
9 小径円筒部
10 円輪部
11、11a〜11e 第一特性変化部
12、12a〜12e 第二特性変化部
Claims (4)
- 転がり軸受ユニットと、状態量測定装置とを備え、
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、これら静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを備えたものであり、
上記状態量測定装置は、エンコーダと、センサ装置と、演算器とを備え、
このうちのエンコーダは、上記回転側軌道輪の一部に直接又は他の部材を介して支持固定されたもので、被検出面を備えると共に、この被検出面のうちでこの被検出面の幅方向に関して互いに外れた2個所位置に1対の特性変化部を備え、これら両特性変化部の特性を円周方向に関して交互に且つ互いに同じピッチで変化させると共に、このうちの一方の特性変化部の特性変化の境界を上記幅方向に対して所定方向に、他方の特性変化部の特性変化の境界を上記幅方向に対しこの所定方向と逆方向に、それぞれ傾斜させており、
上記センサ装置は、使用時にも回転しない部分に支持された状態で上記両特性変化部にそれぞれの検出部を対向させた、1対のセンサを備え、これら両センサはそれぞれ、上記回転側軌道輪の回転に伴い、上記被検出面のうち自身の検出部を対向させた部分の特性変化に対応してその出力信号を変化させるものであり、
上記演算器は、上記両センサの出力信号同士の間に存在する位相差に基づいて、上記静止側軌道輪と上記回転側軌道輪との間の相対変位と、これら両軌道輪同士の間に作用する外力とのうちの、少なくとも一方の状態量を算出する機能を有するものである、
転がり軸受ユニットの状態量測定装置に於いて、
上記被検出面の幅方向に対する上記境界の傾斜角度が、上記一方の特性変化部で上記他方の特性変化部よりも小さく、且つ、上記両センサのうち、上記一方の特性変化部にその検出部を対向させた一方のセンサの出力信号を、上記回転側軌道輪の回転速度を求める為の信号として利用する事を特徴とする転がり軸受ユニットの状態量測定装置。 - エンコーダの被検出面が円筒面であり、且つ、このエンコーダの被検出面の中心軸と回転側軌道輪の中心軸とが互いに傾斜した状態で組み立てられた場合に、このエンコーダがこの回転側軌道輪の中心軸を中心としてこの回転側軌道輪と共に回転する事に伴って生じる、上記被検出面の幅方向に関する回転1次振れの振幅が、この被検出面の幅方向片側で幅方向他側よりも小さくなる構造的特徴を有し、且つ、この被検出面の幅方向片側に一方の特性変化部を、この被検出面の幅方向他側に他方の特性変化部を、それぞれ設けている、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- エンコーダの被検出面が円輪面であり、且つ、このエンコーダの被検出面の中心軸と回転側軌道輪の中心軸とが互いに傾斜した状態で組み立てられた場合に、このエンコーダがこの回転側軌道輪の中心軸を中心としてこの回転側軌道輪と共に回転する事に伴って生じる、上記被検出面の幅方向に関する回転1次振れの振幅が、この被検出面の径方向片側で径方向他側よりも小さくなる構造的特徴を有し、且つ、この被検出面の径方向片側に一方の特性変化部を、この被検出面の径方向他側に他方の特性変化部を、それぞれ設けている、請求項1に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
- 転がり軸受ユニットが自動車の車輪支持用のハブユニットであり、使用状態で静止側軌道輪が自動車の懸架装置に支持され、回転側軌道輪であるハブに車輪が結合固定される、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した転がり軸受ユニットの状態量測定装置。
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