JPH11326242A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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Publication number
JPH11326242A
JPH11326242A JP10134959A JP13495998A JPH11326242A JP H11326242 A JPH11326242 A JP H11326242A JP 10134959 A JP10134959 A JP 10134959A JP 13495998 A JP13495998 A JP 13495998A JP H11326242 A JPH11326242 A JP H11326242A
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JP
Japan
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ray
irradiation
inspection apparatus
time
subject
Prior art date
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JP10134959A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mito
美生 三戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線の照射線量の違いによる画像の濃淡差が
なく、良否判定精度が良いX線検査装置を提供する。 【解決手段】 被写体4a,4b,4cに向けてX線を
照射するX線照射部1と、被写体4a,4b,4cを透
過したX線を検出するセンサ5と、被写体4a,4b,
4cをX線照射部1とセンサ5に対して相対的に移動さ
せる移動機構とを備えたX線検査装置であって、X線照
射部はX線透過率の異なる複数の部位を有するフィルタ
2a,2b,2cを備え、複数の被写体4a,4b,4
cをそれぞれ照射する照射ステップによって使用するフ
ィルタ2a,2b,2cの部位を変更可能とした。これ
により、照射線量率の立ち上がり時間による照射線量に
差異をなくし、一定時間の照射で照射線量を一定値にす
ることができ、常に同一濃淡画像を得ることができ、2
値化画像での判定精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線検査装置、
特にプリント基板上のパッド上に形成されたバンプをX
線の透過により検査するX線検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やビデオカメラ等のプリント基
板に於いて実装電子部品の微小化、高密度化が進んでい
る。これに使用する、例えばフリップチップでは、接続
部が半径数百ミクロンの微細なバンプで形成されている
ため、光学検査によるハンダ付け状態の外観検査では検
査が不可能である。
【0003】図7は従来のX線検査装置を説明するため
の概念図である。X線発生部11からX線が照射され、
コンベア等にて移動するプリント基板13上に実装され
た被写体14a,14b,14cを透過したそれぞれの
照射ステップでの透過X線は、センサ15で順次検出さ
れる。検出信号は画像処理部16にて多値化され、濃淡
画像が得られる。良否判定部17にて判定領域内で濃淡
の変化する部分があるかどうか判定する。
【0004】図8はX線の照射線量率の時間的な変化を
説明するためのグラフの一例である。照射は、ステップ
1→ステップ2→ステップ3と順次行われるが、X線管
のフィラメントの温度は照射を重ねると上昇するため、
照射線量率(mSv/h)の立ち上がり時間が0.2 →0.
1 →0.08sec と次第に短くなる。照射線量はそれぞれの
波形の面積であり、各ステップ同一照射時間であれば照
射線量に違いがでてくる。通常、ステップ3の終了後は
サンプルの移動に時間がかかるためにその間にX線管の
フィラメントは冷却され立ち上がり時間はステップ1の
状態に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のX
線検査装置では、それぞれの照射ステップでのX線の照
射線量の違いにより、それぞれの得られた画像に差が発
生し、良否判定が正確にできない問題がある。したがっ
て、この発明の目的は、X線の照射線量の違いによる画
像の濃淡差がなく、良否判定精度の良いX線検査装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の請求項1記載のX線検査装置は、被写体に
向けてX線を照射するX線照射部と、被写体を透過した
X線を検出するセンサと、複数の被写体をX線照射部と
センサに対して相対的に移動させる移動機構とを備えた
X線検査装置であって、X線照射部はX線透過率の異な
る複数の部位を有するフィルタを備え、複数の被写体を
それぞれ照射する照射ステップによって使用するフィル
タの部位を変更可能としたことを特徴とする。
【0007】照射ステップごとの照射時間を一定にして
も照射線量率の立ち上がり時間が照射ステップごとに次
第に短くなることから照射線量に差異があったが、上記
のようにX線照射部はX線透過率の異なる複数の部位を
有するフィルタを備え、複数の被写体をそれぞれ照射す
る照射ステップによって使用するフィルタの部位を変更
可能としたので、一定時間の照射で照射線量を一定値に
することができる。
【0008】請求項2記載のX線検査装置は、請求項1
において、フィルタは、X線透過率の異なる部位ごとに
異なる厚みを有する。このように、フィルタの厚みを変
えることでX線透過率の異なる部位を設けたので、同じ
材料でフィルタを形成できる。請求項3記載のX線検査
装置は、請求項1または2において、X線の照射回数が
小さいときはフィルタのX線透過率の大なる部位または
厚さの薄い部位を用い、X線照射回数が増えるにしたが
いフィルタのX線透過率の小なる部位または厚さの厚い
部位を用いる。このように、X線の照射回数が小さいと
きはフィルタのX線透過率の大なる部位または厚さの薄
い部位を用い、X線照射回数が増えるにしたがいフィル
タのX線透過率の小なる部位または厚さの厚い部位を用
いてX線透過率を小さくするので、照射線量率の立ち上
がり時間が照射ステップごとに次第に短くなることによ
る照射線量の増加を抑えて一定値にできる。
【0009】請求項4記載のX線検査装置は、被写体に
向けてX線を照射するX線照射部と、被写体を透過した
X線を検出するセンサと、複数の被写体をX線照射部と
センサに対して相対的に移動させる移動機構とを備えた
X線検査装置であって、X線照射部はX線透過率の異な
る複数のフィルタを備え、複数の被写体をそれぞれ照射
する照射ステップによって使用するフィルタの種類を変
更可能としたことを特徴とする。
【0010】上記のようにX線照射部はX線透過率の異
なる複数のフィルタを備え、複数の被写体をそれぞれ照
射する照射ステップによって使用するフィルタの種類を
変更可能としたので、照射線量率の立ち上がり時間によ
って生じる照射ステップごとの照射線量の差異をなく
し、請求項1と同様に一定時間の照射で照射線量を一定
値にすることができる。
【0011】請求項5記載のX線検査装置は、被写体に
向けてX線を照射するX線照射部と、被写体を透過した
X線を検出するセンサと、複数の被写体をX線照射部と
センサに対して相対的に移動させる移動機構とを備えた
X線検査装置であって、X線照射部はX線照射時間を異
ならせる照射時間制御部を備え、複数の被写体をそれぞ
れ照射する照射ステップによってX線照射時間を変更可
能としたことを特徴とする。
【0012】上記のようにX線照射部はX線照射時間を
異ならせる照射時間制御部を備え、複数の被写体をそれ
ぞれ照射する照射ステップによってX線照射時間を変更
可能としたので、照射線量率の立ち上がり時間によって
生じる照射ステップごとの照射線量の差異をなくし、請
求項1と同様に一定時間の照射で照射線量を一定値にす
ることができる。
【0013】請求項6記載のX線検査装置は、請求項5
において、照射時間制御部は、X線の照射回数が小さい
ときはX線照射時間を長くし、X線の照射回数が増える
にしたがいX線の照射時間を短くする。このように、照
射時間制御部は、X線の照射回数が小さいときはX線照
射時間を長くし、X線の照射回数が増えるにしたがいX
線の照射時間を短くするので、照射線量率の立ち上がり
時間が照射ステップごに次第に短くなることによる照射
線量の増加を抑えて一定値にできる。
【0014】請求項7記載のX線検査装置は、請求項3
または6において、所定時間間隔でX線を各被写体に照
射するとともに、所定時間よりも大なる時間が経過した
後、次のX線照射を行う際に照射回数をカウントし直す
ようにした。このように、所定時間より大なる時間が経
過すると、X線管のフィラメントが冷却されるので、照
射線率の立ち上がり時間が遅くなり最初の状態に戻る。
そのため、X線照射を行う際に照射回数をカウントし直
すことで、被写体を実装した複数のサンプルにおいて照
射線量を一定にすることができる。
【0015】請求項8記載のX線検査装置は、請求項7
において、被写体は1枚の基板上に設けた複数の回路パ
ターンであり、各回路パターンごとに所定時間間隔をも
ってX線を照射するとともに、所定時間よりも大なる時
間が経過した後、次の基板へのX線照射を行うようにし
た。このように、被写体は1枚の基板上に設けた複数の
回路パターンであり、各回路パターンごとに所定時間間
隔をもってX線を照射するとともに、所定時間よりも大
なる時間が経過した後、次の基板へのX線照射を行うよ
うにしたので、1枚の基板の被写体移動にかかる所定時
間より長くなると基板の移動中と判断でき、複数の基板
の回路パターン検査を順次行える。
【0016】請求項9記載のX線検査装置は、請求項
1,2,3,4,5,6,7または8において、移動機
構は、X線照射部およびセンサを移動させる。このよう
に、移動機構は、X線照射部およびセンサを移動させる
ことでX線検査を確実に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態のX
線検査装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1
はこの発明の第1の実施の形態のX線検査装置の概念図
である。図1に示すように、このX線検査装置は、被写
体4に向けてX線を照射するX線照射部1と、被写体4
を透過したX線を検出するCCDセンサ5と、複数の被
写体4をX線照射部1とセンサ5に対して相対的に移動
させる移動機構とを備えている。この場合、3個の被写
体4a,4b,4cは、3枚口のプリント基板3上に実
装された同一部品である。また、X線照射部1は、X線
透過率の異なる複数の部位2a,2b,2cを有するフ
ィルタ2を備え、複数の被写体4a,4b,4cをそれ
ぞれ照射する照射ステップによって使用するフィルタの
部位2a,2b,2cを変更可能としている。この場
合、X線透過率の異なるフィルタの部位2a,2b,2
cごとに異なる厚みを有する。フィルタは、Al、Cs
I、GdといったX線を吸収させる材料を使用する。ま
た、CCDセンサ5で検出された検出信号は画像処理部
6を経て良否判定部7に送られる。8はX線の照射野で
ある。
【0018】次に上記X線検査装置の動作について説明
する。図1に示すように、所定時間間隔でX線を各被写
体4a,4b,4cに照射する。コンベア等にて移動す
るフィルタ2及び被写体4a,4b,4cを透過したそ
れぞれの照射ステップでの透過X線は、CCDセンサ5
で順次検出される。検出信号は画像処理部6にて2値化
され、2値画像が得られる。良否判定部7にて判定領域
内で濃淡の変化する部分があるかどうかを判定する。
【0019】図2は照射線量を一定にするためにフィル
タを使用する場合の各照射ステップでの被写体に対する
照射線量の時間経過グラフである。各照射ステップは図
8の照射ステップ1〜3に相当する。実線はこの実施の
形態でフィルタがある場合、点線は従来のフィルタがな
い場合を示す。照射ステップ1〜3において、X線の照
射回数が小さいときはフィルタ2のX線透過率の大なる
部位または厚さの薄い部位2aを用い、X線照射回数が
増えるにしたがいフィルタ2のX線透過率の小なる部位
または厚さの厚い部位2cを用いる。このようにフィル
タ2の厚みを各ステップで変えることによって、一定時
間の照射で照射線量を一定値にすることができる。
【0020】また、被写体4a,4b,4cを1枚のプ
リント基板3上に設けた複数の回路パターンとし、図8
のように各回路パターンごとに所定時間間隔をもってX
線を照射するとともに、所定時間よりも大なる時間が経
過した後、次のX線照射を行う際に照射回数をカウント
し直すようにし、次の基板へのX線照射を行う。この場
合、各照射ステップでの照射時間は0.4sec 、被写体
移動時間が1.6sec、プリント基板移動時間が5.6s
ec であり、1.6sec 超える時間(同図では5.6sec
)が経過したとき、次の基板の検査を行う。
【0021】図3はプリント基板上の電子部品の検査例
を説明したものである。図3(a)の検査基板の構造図
によるプリント基板25上のパッド23a,23b,2
3cとCSP(Chip Size Package )21上のパッド
22a,22b,22cとの間の被写体であるハンダバ
ンプ24a,24b,24cをX線撮影すると、図3
(b)の濃度分布グラフの如くバンプ24a,24b,
24cの部分は画像として濃く撮影され、それ以外の部
分は薄く撮影される。同図において、実線はステップ1
での濃度分布、点線はステップ3での濃度分布を示す。
2値化のためにしきい値を図3(b)のように設定する
と照射線量が一定でない場合は、ステップ1とステップ
3で濃度分布が異なるために図3(c)の如くバンプの
半径が異なったり(バンプ24a,24c)、ステップ
3のように飛散ハンダ24dの検出ができたり、ステッ
プ1のようにできなかったりと良否の判定精度が悪くな
る。しかし、例えばステップ1の場合の照射線量を基準
にして、この照射線量と同じになるよにう各ステップの
照射線量を上記フィルタで調整し一定にすることで、常
に各ステップで同一の濃淡画像を得ることができ、判定
精度が向上する。
【0022】以上のようにこの実施の形態によれば、照
射ステップごとの照射時間を一定にしても照射線量率の
立ち上がり時間が照射ステップごとに次第に短くなるこ
とから照射線量に差異があったが、上記のようにX線の
照射回数が小さいときはフィルタ2のX線透過率の大な
る部位または厚さの薄い部位2aを用い、X線照射回数
が増えるにしたがいフィルタ2のX線透過率の小なる部
位または厚さの厚い部位2cを用いてX線透過率を小さ
くするので一定時間の照射で照射線量を一定値にするこ
とができる。なお、図1ではX線照射部1とセンサ5が
固定され、フィルタ2とプリント基板3が移動する構成
であるが、被写体4をX線照射部1とセンサ5に対して
相対的に移動させる移動機構を備えていればよい。
【0023】この発明の第2の実施の形態を図4に基づ
いて説明する。図4はこの発明の第2の実施の形態のX
線検査装置の概念図である。この実施の形態では、図4
に示すようにフィルタ32の厚みが一定であるが、単位
厚みあたりのX線透過率の異なる複数のフィルタ32
a,32b,32cを用い、X線照射部1が複数の被写
体4a,4b,4cをそれぞれ照射する照射ステップに
よって使用するフィルタ32a,32b,32cの種類
を変更可能としている。例えば、最大70kVの管電圧
のX線を照射して画像を得る場合、照射線量の最も小さ
いステップ1でのフィルタ32aとしてAlを、中間の
ステップ2のフィルタ32bとしてCsIを、照射線量
の最も大きいステップ33cとしてGdを用いる。この
実施の形態においても第1の実施の形態と同一の濃淡画
像を得ることができ、判定精度が向上する。
【0024】この発明の第3の実施の形態を図5および
図6に基づいて説明する。図5はこの発明の第3の実施
の形態において照射線量を一定にするために照射時間制
御をした場合の各照射ステップでの被写体に対する照射
線量の時間経過グラフ、図6は第3の実施の形態の時間
制御部のブロック図である。この実施の形態では、X線
検査装置の構成は図7と同様であるが、X線照射部はX
線照射時間を異ならせる照射時間制御部を備え、X線照
射部が複数の被写体をそれぞれ照射する照射ステップに
よってX線照射時間を変更可能としている。すなわち、
図5に示すように、照射時間制御部は、X線の照射回数
が小さいとき(ステップ1)はX線照射時間を長くし、
X線の照射回数が増えるにしたがいX線の照射時間を短
くする(ステップ3)。また、図6に示すように、X線
照射部41によるX線照射はコンピュータ46による制
御によってX線用パルスジェネレータ45から設定照射
時間の長さに比例して発生させるパルスとして行われ
る。すなわち、照射線量が少ないほどパルス照射回数が
少なくる。一方、図7によるプリント基板及び被写体を
乗せるサンプルステージ42の移動は、コンピュータ4
6による制御によってモータ用パルスジェネレータ44
からのパルス数に比例してパルスモータ43を駆動させ
ることによって行われる。この場合も同様に各ステップ
で同一の濃淡画像を得ることができ、判定精度が向上す
る。
【0025】
【発明の効果】この発明の請求項1記載のX線検査装置
によれば、照射ステップごとの照射時間を一定にしても
照射線量率の立ち上がり時間が照射ステップごとに次第
に短くなることから照射線量に差異があったが、X線照
射部はX線透過率の異なる複数の部位を有するフィルタ
を備え、複数の被写体をそれぞれ照射する照射ステップ
によって使用するフィルタの部位を変更可能としたの
で、一定時間の照射で照射線量を一定値にすることがで
きる。このため、常に同一の濃淡画像を得ることがで
き、2値化画像での判定精度が向上する。
【0026】請求項2では、フィルタの厚みを変えるこ
とでX線透過率の異なる部位を設けたので、同じ材料で
フィルタを形成できる。請求項3では、X線の照射回数
が小さいときはフィルタのX線透過率の大なる部位また
は厚さの薄い部位を用い、X線照射回数が増えるにした
がいフィルタのX線透過率の小なる部位または厚さの厚
い部位を用いてX線透過率を小さくするので、照射線量
率の立ち上がり時間が照射ステップごとに次第に短くな
ることによる照射線量の増加を抑えて一定値にできる。
【0027】この発明の請求項4記載のX線検査装置に
よれば、X線照射部はX線透過率の異なる複数のフィル
タを備え、複数の被写体をそれぞれ照射する照射ステッ
プによって使用するフィルタの種類を変更可能としたの
で、照射線量率の立ち上がり時間によって生じる照射ス
テップごとの照射線量の差異をなくし、請求項1と同様
に一定時間の照射で照射線量を一定値にすることがで
き、常に同一の濃淡画像を得ることができ、2値化画像
での判定精度が向上する。
【0028】この発明の請求項5記載のX線検査装置に
よれば、X線照射部はX線照射時間を異ならせる照射時
間制御部を備え、複数の被写体をそれぞれ照射する照射
ステップによってX線照射時間を変更可能としたので、
照射線量率の立ち上がり時間によって生じる照射ステッ
プごとの照射線量の差異をなくし、請求項1と同様に一
定時間の照射で照射線量を一定値にすることができ、常
に同一の濃淡画像を得ることができ、2値化画像での判
定精度が向上する。
【0029】請求項6では、照射時間制御部は、X線の
照射回数が小さいときはX線照射時間を長くし、X線の
照射回数が増えるにしたがいX線の照射時間を短くする
ので、照射線量率の立ち上がり時間が照射ステップごと
に次第に短くなることによる照射線量の増加を抑えて一
定値にできる。請求項7では、所定時間間隔でX線を各
被写体に照射するとともに、所定時間よりも大なる時間
が経過した後、次のX線照射を行う際に照射回数をカウ
ントし直すようにしたので、所定時間より大なる時間が
経過すると、X線管のフィラメントが冷却される。その
ため、照射線率の立ち上がり時間が遅くなり最初の状態
に戻るため、X線照射を行う際に照射回数をカウントし
直すことで、被写体を実装した複数のサンプルにおいて
照射線量を一定にすることができる。
【0030】請求項8では、被写体は1枚の基板上に設
けた複数の回路パターンであり、各回路パターンごとに
所定時間間隔をもってX線を照射するとともに、所定時
間よりも大なる時間が経過した後、次の基板へのX線照
射を行うようにしたので、1枚の基板の被写体移動にか
かる所定時間より長くなると基板の移動中と判断でき、
複数の基板の回路パターン検査を順次行える。
【0031】請求項9では、移動機構はX線照射部およ
びセンサを移動させることでX線検査を確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のX線検査装置の
概念図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態でフィルタ有無で
の照射線量の時間経過グラフである。
【図3】(a)は電子部品検査例でCSP実装プリント
基板の断面図、(b)は画像濃淡グラフ、(c)は2値
画像図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態のX線検査装置の
概念図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態で照射時間制御有
無での照射線量の時間経過グラフである。
【図6】第3の実施の形態における時間制御部のブロッ
ク図である。
【図7】従来のX線検査装置の概念図である。
【図8】照射線量率の時間経過グラフである。
【符号の説明】
1 X線照射部 2a,2b,2c フィルタ 3 プリント基板 4a,4b,4c 被写体 5 CCDセンサ 6 画像処理部 7 良否判定部 8 照射野 11 X線発生部 13 プリント基板 14a,14b,14c 被写体 15 センサ 16 画像処理部 17 良否判定部 18 照射野 21 CSP 22a,22b,22c パッド 23a,23b,23c パッド 24a,24b,24d バンプ 25 プリント基板 32a,32b,32c フィルタ 41 X線発生部 42 サンプルステージ 43 パルスモータ 44 モータ用パルスジェネレータ 45 X線用パルスジェネレータ 46 コンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に向けてX線を照射するX線照射
    部と、前記被写体を透過した前記X線を検出するセンサ
    と、複数の被写体を前記X線照射部と前記センサに対し
    て相対的に移動させる移動機構とを備えたX線検査装置
    であって、前記X線照射部はX線透過率の異なる複数の
    部位を有するフィルタを備え、複数の被写体をそれぞれ
    照射する照射ステップによって使用するフィルタの部位
    を変更可能としたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 【請求項2】 フィルタは、X線透過率の異なる部位ご
    とに異なる厚みを有する請求項1記載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】 X線の照射回数が小さいときはフィルタ
    のX線透過率の大なる部位または厚さの薄い部位を用
    い、X線照射回数が増えるにしたがい前記フィルタのX
    線透過率の小なる部位または厚さの厚い部位を用いる請
    求項1または2記載のX線検査装置。
  4. 【請求項4】 被写体に向けてX線を照射するX線照射
    部と、前記被写体を透過した前記X線を検出するセンサ
    と、複数の被写体を前記X線照射部と前記センサに対し
    て相対的に移動させる移動機構とを備えたX線検査装置
    であって、前記X線照射部はX線透過率の異なる複数の
    フィルタを備え、前記X線照射部が複数の被写体をそれ
    ぞれ照射する照射ステップによって使用するフィルタの
    種類を変更可能としたことを特徴とするX線検査装置。
  5. 【請求項5】 被写体に向けてX線を照射するX線照射
    部と、前記被写体を透過した前記X線を検出するセンサ
    と、複数の被写体を前記X線照射部と前記センサに対し
    て相対的に移動させる移動機構とを備えたX線検査装置
    であって、前記X線照射部はX線照射時間を異ならせる
    照射時間制御部を備え、前記X線照射部が複数の被写体
    をそれぞれ照射する照射ステップによってX線照射時間
    を変更可能としたことを特徴とするX線検査装置。
  6. 【請求項6】 照射時間制御部は、X線の照射回数が小
    さいときは前記X線照射時間を長くし、X線の照射回数
    が増えるにしたがい前記X線の照射時間を短くする請求
    項5記載のX線検査装置。
  7. 【請求項7】 所定時間間隔でX線を各被写体に照射す
    るとともに、前記所定時間よりも大なる時間が経過した
    後、次のX線照射を行う際に照射回数をカウントし直す
    ようにした請求項3または6記載のX線検査装置。
  8. 【請求項8】 被写体を1枚の基板上に設けた複数の回
    路パターンとし、各回路パターンごとに所定時間間隔を
    もってX線を照射するとともに、前記所定時間よりも大
    なる時間が経過した後、次の基板へのX線照射を行うよ
    うにした請求項7記載のX線検査装置。
  9. 【請求項9】 移動機構は、X線照射部およびセンサを
    移動させる請求項1,2,3,4,5,6,7または8
    記載のX線検査装置。
JP10134959A 1998-05-18 1998-05-18 X線検査装置 Pending JPH11326242A (ja)

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