JP7091010B2 - スクリーンマスク検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に対し半田印刷を行う際に使用するスクリーンマスクを検査するためのスクリーンマスク検査装置に関するものである。
一般に、基板上に電子部品を実装する製造ラインにおいては、まず半田印刷機において、基板のランド上にスクリーン印刷によりクリーム半田が印刷される。次に、該クリーム半田の粘性に基づいて基板上に電子部品が仮止めされる。その後、前記基板がリフロー炉へ導かれることで半田付けが行われる。
半田印刷機には、予め印刷対象となる基板のランド配置に対応して多数の開口部が形成されたスクリーンマスクが備えられている。半田印刷に際しては、このスクリーンマスクを基板表面に当接させた状態で、その上にクリーム半田を供給してスキージを摺動させることにより、開口部内にクリーム半田を押し込む。その後、スクリーンマスクを基板から離間させることにより、開口部内に充填されたクリーム半田が版抜けし、ランド上に印刷(転写)される。
このような半田印刷機では、例えば半田の印刷不良が発生した場合や、印刷対象となる基板の品種切替えが行われる場合などにおいて、スクリーンマスクの交換が行われる。
そして、交換されたスクリーンマスクを用いて新たに半田印刷を開始する際には、印刷不良の発生等を未然に防止するべく、事前にスクリーンマスクを検査する場合がある。
かかる検査を行う技術として、例えば半田印刷機にスクリーンマスクが装着された状態で、レーザ計測装置によりスクリーンマスクの上面を3次元測定して、スクリーンマスクの良否判定を行う技術などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-315310号公報
しかしながら、上記特許文献1に係る構成では、スクリーンマスクの表裏両面のうち、半田印刷時にプリント基板と当接する基板当接面側となる裏面(下面)側とは反対側の基板非当接面側である表面(上面)側から三次元計測を行う構成となっている。
このため、半田印刷時にランド上に転写されるクリーム半田のにじみやダレ等の原因となり得る、スクリーンマスクの裏面側の種々の異常(不良箇所)を検出することができないおそれがある。
例えばスクリーンマスクの裏面側における開口部の周縁角部が過剰な電解研磨処理等により丸くなり過ぎている場合〔図10(b)参照〕や、スクリーンマスクの裏面側に開口部につながる凹みや削れなどの傷が存在している場合〔図10(c)参照〕、スクリーンマスクの裏面側における開口部周縁に歪み等が生じている場合〔図10(d)参照〕には、半田印刷時にそこからクリーム半田が流れ、にじみやダレ等の原因となるおそれがある。ひいては、ブリッジ等の印刷不良が発生しやすくなると共に、実装部品の半田付けが適正に行われず、不良品の発生率が高まるおそれがある。
本発明は、上記事情等に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷不良の発生等を抑制することのできるスクリーンマスク検査装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段.複数の開口部が形成され、基板に対し半田印刷を行う際に使用されるスクリーンマスクを検査するためのスクリーンマスク検査装置であって、
前記スクリーンマスクの表裏両面のうち、半田印刷時に前記基板と当接する基板当接面側となる裏面側の前記開口部の周辺部である所定の被検査部に対し所定の光を照射可能な少なくとも1つの照射手段と、
前記所定の光が照射された前記被検査部を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記被検査部に係る画像データを基に、該被検査部に係る形状データを取得可能な形状データ取得手段と、
前記形状データ取得手段により取得された前記被検査部に係る形状データに基づき、前記被検査部の良否を判定可能な判定手段とを備え、
入力される形状データから特徴量を抽出する符号化部と該特徴量から形状データを再構成する復号化部とを有するニューラルネットワークに対し、配置レイアウトにかかわらず異常のない前記被検査部に係る形状データのみを学習データとして学習させて生成した識別手段を備え、
前記判定手段は、
前記形状データ取得手段により取得された前記被検査部に係る形状データを元形状データとして前記識別手段へ入力して再構成された前記被検査部に係る再構成形状データを取得可能な再構成形状データ取得手段と、
前記元形状データと前記再構成形状データとを比較可能な比較手段とを備え、
前記被検査部毎に、前記比較手段による比較結果に基づき、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とするスクリーンマスク検査装置。
尚、上記「ニューラルネットワーク」には、例えば複数の畳み込み層を有する畳み込みニューラルネットワークなどが含まれる。また、上記「学習」には、例えば深層学習(ディープラーニング)などが含まれる。上記「識別手段(生成モデル)」には、例えばオートエンコーダ(自己符号化器)や、畳み込みオートエンコーダ(畳み込み自己符号化器)などが含まれる。
上記手段1によれば、ニューラルネットワークを学習して構築した自己符号化器等の識別手段(生成モデル)を用いて、被検査部に異常(不良箇所)があるか否かを判定している。これにより、従来では検出することが困難であった微小な異常を検出することが可能となる。
さらに、本手段では、被検査部を撮像して得た元形状データと、その元形状データを基に再構成して得た再構成形状データとを比較しているため、比較する両形状データにおいて、検査対象物であるスクリーンマスク側の撮像条件(例えばスクリーンマスクの配置位置や配置角度、たわみ等)や、検査装置側の撮像条件(例えば照明状態やカメラの画角等)の違いに基づく影響がなく、より微細な異常をより正確に検出することが可能となる。
尚、仮にスクリーンマスクの所定位置にある所定の被検査部(開口部の周辺部)に係る検査を行う際に、良否判定基準として、該被検査部の構成情報(位置データや寸法データなど)を必要とする構成においては、例えばガーバデータなど基板設計情報を予め記憶しておき、検査対象となる被検査部の構成情報を適宜取得し、該構成情報と比較しつつ検査対象となる被検査部の良否判定を行うこととなるため、検査効率が低下するおそれがある。また、スクリーンマスクの検査位置への位置決めを正確に行う必要がある。
これに対し、本手段によれば、自己符号化器等の識別手段を利用して、各被検査部の検査を行う構成となっているため、多数の被検査部それぞれの個別の構成情報を予め記憶する必要もなく、検査に際しそれを参照する必要もないため、検査効率の向上を図ることができる。
手段.前記判定手段は、
前記開口部周縁の面取り部の大きさが所定量を超えるか否かを判定することにより、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とする手段に記載のスクリーンマスク検査装置。
手段.前記照射手段は、前記所定の光として三次元計測用の光を照射可能に構成され、
前記形状データ取得手段は、所定の三次元計測法を利用して、前記被検査部に係る三次元形状データを取得可能に構成されていることを特徴とする手段又はに記載のスクリーンマスク検査装置。
手段.前記判定手段は、
前記被検査部に、所定の大きさを超える異常部があるか否か(例えば「深さ」、「幅」、「長さ」及び「体積」のうち少なくとも1つの判定項目が所定の閾値を超える異常部があるか否か)を判定することにより、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のスクリーンマスク検査装置。
上記「発明が解決しようとする課題」で述べたように、スクリーンマスクの裏面側に開口部につながる凹みや削れなどの傷が存在している場合〔図10(c)参照〕や、スクリーンマスクの裏面側における開口部周縁に歪み等が生じている場合〔図10(d)参照〕には、半田印刷時にそこからクリーム半田が流れ、にじみやダレ等の原因となるおそれがある。これに対し、上記手段によれば、このような不具合の発生を未然に防ぐことが可能となる。つまり、上記「異常部」には、開口部につながる凹みや削れ等の傷や、開口部周縁の歪みなどが含まれる。また、上記「異常部」には、異物が付着した部位(被検査部に付着した異物)等が含まれることとしてもよい。
手段.前記スクリーンマスクは、前記裏面側が下側となるように配置され、
前記照射手段は、前記スクリーンマスクの裏面側に対し下方から前記所定の光を照射可能に配置され、
前記撮像手段は、前記スクリーンマスクの裏面側を下方から撮像可能に配置されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のスクリーンマスク検査装置。
仮にスクリーンマスクの裏面側(基板当接面側)が上側となるように配置され、上方から検査を行う構成となっている場合には、室内照明などの外乱光の影響を受け、安定した検査を行うことが困難となるおそれがある。
これに対し、上記手段によれば、上記不具合の発生を抑制し、検査精度の向上を図ることができる。特に位相シフト法を利用する場合等のように、微細な輝度変化の影響を受けやすい環境下で検査を行う場合には、より奏功することとなる。
プリント基板の一部を拡大した部分拡大平面図である。 プリント基板の製造ラインの構成を示すブロック図である。 半田印刷機による印刷動作を説明するための模式図である。 メタルマスク検査装置を模式的に示す概略構成図である。 メタルマスク検査装置の機能構成を示すブロック図である。 ニューラルネットワークの構造を説明するための模式図である。 ニューラルネットワークの学習処理の流れを示すフローチャートである。 検査処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、表面側から視た開口部及びその周辺部を示すメタルマスクの部分拡大平面図であり、(b)は、(a)のA-A線断面図である。 (a)は、異常のない開口部及びその周辺部を示すメタルマスクの部分拡大断面図であり、(b)~(e)は、異常のある開口部及びその周辺部を示すメタルマスクの部分拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。まず半田を印刷して部品を実装する基板の構成について説明する。図1は、基板としてのプリント基板の一部を拡大した部分拡大平面図である。
図1に示すように、プリント基板1は、ガラスエポキシ樹脂等からなる平板状のベース基板2の表面に、銅箔からなる配線パターン(図示略)や複数のランド3が形成されたものである。また、ベース基板2の表面には、ランド3を除く部分にレジスト膜4がコーティングされている。そして、図1,3に示すように、ランド3上には、粘性を有するクリーム半田5が印刷される。尚、図1,3では、便宜上、クリーム半田5を示す部分に散点模様が付されている。
次にプリント基板1を製造する製造ライン(製造工程)について図2を参照して説明する。図2は、プリント基板1の製造ライン10の構成を示すブロック図である。本実施形態における製造ライン10では、その正面側から見て、左から右へプリント基板1が搬送されるように設定されている。
図2に示すように、製造ライン10には、その上流側(図2左側)から順に、半田印刷機12、半田印刷検査装置13、部品実装機14及びリフロー装置15が設置されている。
半田印刷機12は、プリント基板1のランド3上にクリーム半田5を印刷する半田印刷工程を行うためのものである。図3に示すように、半田印刷機12は、プリント基板1上の各ランド3に対応して複数の開口部21が形成された平板状のメタルマスク20と、該メタルマスク20の表面202に沿って摺動するスキージ22とを備えている。メタルマスク20が本実施形態におけるスクリーンマスクに相当する。
尚、本実施形態におけるメタルマスク20(図4参照)は、前記複数の開口部21が形成された矩形薄板状の金属製のマスク本体部20aと、該マスク本体部20aの周縁部四辺を保持する矩形枠状の金属製のフレーム部20bとから構成されている。薄板状のマスク本体部20aを引張状態で剛性の高いフレーム部20bに保持させることにより、マスク本体部20aの撓み等を抑制することができる。
上記構成の下、半田印刷工程においては、まずプリント基板1の表面側にメタルマスク20を位置合わせして当接させる。次にメタルマスク20の表面202にクリーム半田5を供給する。続いて、スキージ22をメタルマスク20の表面202に沿って摺動させ、開口部21内にクリーム半田5を押し込む。
その後、メタルマスク20をプリント基板1から離間させることにより、開口部21内に充填されたクリーム半田5が裏面201側より版抜けし、ランド3上に印刷(転写)され、半田印刷が完了する。
半田印刷検査装置13は、上記のように印刷されたクリーム半田5の状態(例えば印刷位置、高さ、量等)を検査する半田印刷検査工程を行うためのものである。
部品実装機14は、クリーム半田5が印刷されたランド3上に電子部品25(図1参照)を搭載する部品実装工程を行うためのものである。電子部品25は、複数の電極やリードを備えており、該各電極やリードがそれぞれ所定のクリーム半田5に対し仮止めされる。
リフロー装置15は、クリーム半田5を加熱溶融させて、ランド3と、電子部品25の電極やリードとを半田接合(半田付け)するリフロー工程を行うためのものである。
この他、図示は省略するが、製造ライン10には、半田印刷機12と半田印刷検査装置13との間など、上記各装置間において、プリント基板1を移送するためのコンベア等が設けられている。また、半田印刷検査装置13と部品実装機14との間には分岐装置が設けられている。そして、半田印刷検査装置13にて良品判定されたプリント基板1は、その下流側の部品実装機14へ案内される一方、不良品判定されたプリント基板1は分岐装置により不良品貯留部へと排出されることとなる。
さらに、半田印刷機12の近傍において、クリーニング装置29及びメタルマスク検査装置30が併設されている。メタルマスク検査装置30が本実施形態におけるスクリーンマスク検査装置を構成する。
クリーニング装置29は、半田印刷機12において汚れ等が付着したメタルマスク20をクリーニングするクリーニング工程を行うためのものである。尚、本実施形態では、上述したプリント基板1の製造工程(製造ライン10)において、半田印刷機12にて半田印刷が所定回数行われる毎に、半田印刷を一旦停止させ、該半田印刷に使用したメタルマスク20をクリーニングするよう構成されている。
メタルマスク検査装置30は、上記のようにクリーニング装置29においてクリーニングを終えたメタルマスク20や、新たに交換した未使用のメタルマスク20など、半田印刷機12へ装着する前のメタルマスク20を検査するためのものである。
ここで、メタルマスク検査装置30の構成について図4,5を参照して詳しく説明する。図4は、メタルマスク検査装置30を模式的に示す概略構成図である。図5は、メタルマスク検査装置30の機能構成を示すブロック図である。
メタルマスク検査装置30は、メタルマスク20の搬送や位置決め等を行う搬送機構31と、メタルマスク20の検査を行うための検査ユニット32と、搬送機構31や検査ユニット32の駆動制御をはじめ、メタルマスク検査装置30内における各種制御や画像処理、演算処理を実行する制御装置33とを備えている。
搬送機構31は、メタルマスク20の搬入出方向に沿って配置された一対の搬送レール31aと、各搬送レール31aに対し回転可能に配設された無端のコンベアベルト31bと、該コンベアベルト31bを駆動するモータ等の駆動手段(図示略)と、メタルマスク20を所定位置に位置決めするためのチャック機構(図示略)と備え、制御装置33(後述する搬送機構制御部79)により駆動制御される。
上記構成の下、メタルマスク検査装置30へ搬入されたメタルマスク20は、搬入出方向と直交する幅方向の両側縁部のフレーム部20bがそれぞれ搬送レール31aに挿し込まれると共に、コンベアベルト31b上に載置される。続いて、コンベアベルト31bが動作を開始し、メタルマスク20が所定の検査位置まで搬送される。メタルマスク20が検査位置に達すると、コンベアベルト31bが停止すると共に、チャック機構が作動する。このチャック機構の動作により、コンベアベルト31bが押し上げられ、コンベアベルト31bと搬送レール31aの上辺部によってメタルマスク20の両側縁部のフレーム部20bが挟持された状態となる。これにより、メタルマスク20が検査位置に位置決め固定される。検査が終了すると、チャック機構による固定が解除されると共に、コンベアベルト31bが動作を開始する。これにより、メタルマスク20は、メタルマスク検査装置30から搬出される。勿論、搬送機構31の構成は、上記形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
検査ユニット32は、搬送レール31a(メタルマスク20の搬送路)の下方に配設されている。検査ユニット32は、メタルマスク20の裏面201の所定の検査範囲に対し斜め下方から三次元計測用の所定の光(縞状の光強度分布を有するパターン光)を照射する照射手段としての第1照明装置32A及び第2照明装置32Bと、メタルマスク20の裏面201の所定の検査範囲を真下から撮像する撮像手段としてのカメラ32Cと、X軸方向(図4左右方向)への移動を可能とするX軸移動機構32D(図5参照)と、Y軸方向(図4前後方向)への移動を可能とするY軸移動機構32E(図5参照)とを備え、制御装置33により駆動制御される。
尚、本実施形態では、半田印刷時にプリント基板1と当接するメタルマスク20の基板当接面側となる裏面201が下方を向く(下面となる)ように、かつ、基板非当接面側となる表面202が上方を向く(上面となる)ように、メタルマスク検査装置30に対しメタルマスク20がセットされる。
また、メタルマスク20の裏面201の「検査範囲」は、カメラ32Cの撮像視野(撮像範囲)の大きさを1単位としてメタルマスク20の裏面201に予め設定された複数のエリアのうちの1つのエリアである。
制御装置33(移動機構制御部76)は、X軸移動機構32D及びY軸移動機構32Eを駆動制御することにより、検査ユニット32を、検査位置に位置決め固定されたメタルマスク20の裏面201の任意の検査範囲の下方位置へ移動することができる。そして、メタルマスク20の裏面201に設定された複数の検査範囲に検査ユニット32を順次移動させつつ、該検査範囲に係る検査を実行していくことで、メタルマスク20の裏面201全域の検査を実行する構成となっている。
第1照明装置32Aは、所定の光を発する第1光源32Aaや、該第1光源32Aaからの光を縞状の光強度分布を有する第1パターン光に変換する第1格子を形成する第1液晶シャッタ32Abを備え、制御装置33(後述する照明制御部72)により駆動制御される。
第2照明装置32Bは、所定の光を発する第2光源32Baや、該第2光源32Baからの光を縞状の光強度分布を有する第2パターン光に変換する第2格子を形成する第2液晶シャッタ32Bbを備え、制御装置33(後述する照明制御部72)により駆動制御される。
上記構成の下、各光源32Aa,32Baから発せられた光はそれぞれ集光レンズ(図示略)に導かれ、そこで平行光にされた後、液晶シャッタ32Ab,32Bbを介して投影レンズ(図示略)に導かれ、メタルマスク20に対しパターン光として投影されることとなる。また、本実施形態では、各パターン光の位相がそれぞれ4分の1ピッチずつシフトするように、液晶シャッタ32Ab,32Bbの切替制御が行われる。
尚、格子として液晶シャッタ32Ab,32Bbを使用することにより、理想的な正弦波に近いパターン光を照射することができる。これにより、三次元計測の計測分解能が向上する。また、パターン光の位相シフト制御を電気的に行うことができ、装置のコンパクト化を図ることができる。
カメラ32Cは、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の撮像素子と、該撮像素子に対しメタルマスク20の像を結像させる光学系(レンズユニットや絞りなど)とを有しており、その光軸が上下方向(Z軸方向)に沿うように配置されている。勿論、撮像素子は、これらに限定されるものではなく、他の撮像素子を採用してもよい。
カメラ32Cは、制御装置33(後述するカメラ制御部73)により駆動制御される。より詳しくは、制御装置33は、両照明装置32A,32Bによる照射処理と同期をとりながら、カメラ32Cによる撮像処理を実行する。これにより、第1照明装置32A又は第2照明装置32Bから照射された光のうち、メタルマスク20にて反射した光が、カメラ32Cによって撮像され、画像データが生成されることとなる。
このようにカメラ32Cによって撮像され生成された画像データは、該カメラ32Cの内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で制御装置33(後述の画像取得部74)に転送され記憶される。そして、制御装置33(後述するデータ処理部75等)は、該画像データを基に、後述する各種画像処理や演算処理等を実施する。
制御装置33は、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、各種プログラムや固定値データ等を記憶するROM(Read Only Memory)、各種演算処理の実行に際して各種データが一時的に記憶されるRAM(Random Access Memory)及びこれらの周辺回路等を含んだコンピュータからなる。
そして、制御装置33は、CPUが各種プログラムに従って動作することで、後述するメイン制御部71、照明制御部72、カメラ制御部73、画像取得部74、データ処理部75、移動機構制御部76、学習部77、検査部78、搬送機構制御部79などの各種機能部として機能する。
但し、上記各種機能部は、上記CPU、ROM、RAMなどの各種ハードウェアが協働することで実現されるものであり、ハード的又はソフト的に実現される機能を明確に区別する必要はなく、これらの機能の一部又は全てがICなどのハードウェア回路により実現されてもよい。
さらに、制御装置33には、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される入力部55、液晶ディスプレイなどの表示画面を有する表示部56と、各種データやプログラム、演算結果等を記憶可能な記憶部57、外部と各種データを送受信可能な通信部58などが設けられている。
ここで、制御装置33を構成する上記各種機能部について詳しく説明する。メイン制御部71は、メタルマスク検査装置30全体の制御を司る機能部であり、照明制御部72やカメラ制御部73など他の機能部と各種信号を送受信可能に構成されている。
照明制御部72は、第1照明装置32A及び第2照明装置32Bを駆動制御する機能部である。
カメラ制御部73は、カメラ32Cを駆動制御する機能部であり、メイン制御部71からの指令信号に基づき撮像タイミングなどを制御する。
画像取得部74は、カメラ32Cにより撮像され取得された画像データを取り込むための機能部である。
データ処理部75は、画像取得部74により取り込まれた画像データに所定の画像処理を施したり、該画像データを用いて三次元計測処理を行う機能部である。例えば、後述する学習処理においては、ディープニューラルネットワーク90(以下、単に「ニューラルネットワーク90」という。図6参照。)の学習に用いる学習データとなる学習用形状データ(学習用の三次元形状データ)を生成する。また、後述する検査処理においては、検査用形状データ(検査用の三次元形状データ)を生成する。
移動機構制御部76は、X軸移動機構32D及びY軸移動機構32Eを駆動制御する機能部であり、メイン制御部71からの指令信号に基づき、検査ユニット32の位置を制御する。
学習部77は、学習データ等を用いてニューラルネットワーク90の学習を行い、識別手段としてのAI(Artificial Intelligence)モデル100を構築する機能部である。
尚、本実施形態におけるAIモデル100は、後述するように異常のない未使用のメタルマスク20の被検査部EA〔図10(a)等参照〕に係る形状データのみを学習データとして、ニューラルネットワーク90を深層学習(ディープラーニング)させて構築した生成モデルであり、いわゆるオートエンコーダ(自己符号化器)の構造を有する。
ここで、ニューラルネットワーク90の構造について図6を参照して説明する。図6は、ニューラルネットワーク90の構造を概念的に示した模式図である。図6に示すように、ニューラルネットワーク90は、入力される形状データGAから特徴量(潜在変数)TAを抽出する符号化部としてのエンコーダ部91と、該特徴量TAから形状データGBを再構成する復号化部としてのデコーダ部92と有してなる畳み込みオートエンコーダ(CAE:Convolutional Auto-Encoder)の構造を有している。
畳み込みオートエンコーダの構造は公知のものであるため、詳しい説明は省略するが、エンコーダ部91は複数の畳み込み層(Convolution Layer) 93を有し、各畳み込み層93では、入力データに対し複数のフィルタ(カーネル)94を用いた畳み込み演算が行われた結果が次層の入力データとして出力される。同様に、デコーダ部92は複数の逆畳み込み層(Deconvolution Layer)95を有し、各逆畳み込み層95では、入力データに対し複数のフィルタ(カーネル)96を用いた逆畳み込み演算が行われた結果が次層の入力データとして出力される。そして、後述する学習処理では、各フィルタ94,96の重み(パラメータ)が更新されることとなる。
検査部78は、メタルマスク20の被検査部EAに異常があるか否かについて検査を行う機能部である。本実施形態では、図9(a),(b)に示すように、メタルマスク20の基板当接面側である裏面201側の1つの開口部21の周辺部所定範囲が1つの被検査部EAとして設定される。つまり、メタルマスク20の裏面201には複数の被検査部EAが設定されることとなる。図9(a)は、表面202側から視た開口部21及びその周辺部を示すメタルマスク20の部分拡大平面図であり、図9(b)は、図9(a)のA-A線断面図である。尚、図9(a)の開口部21の周辺部(表面202)には、該範囲を判別しやすくするため、散点模様を付している。
搬送機構制御部79は、搬送機構31を駆動制御する機能部であり、メイン制御部71からの指令信号に基づき、メタルマスク20の位置を制御する。
記憶部57は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成され、例えばAIモデル100(ニューラルネットワーク90及びその学習により獲得した学習情報)を記憶する所定の記憶領域を有している。かかる記憶領域が本実施形態におけるモデル格納手段を構成する。
通信部58は、例えば有線LAN(Local Area Network)や無線LAN等の通信規格に準じた無線通信インターフェースなどを備え、外部と各種データを送受信可能に構成されている。
次に、メタルマスク検査装置30によって行われるニューラルネットワーク90の学習処理について図7のフローチャートを参照して説明する。
まず作業者は、異常のない(後述する各種異常部Qを有しない)未使用のメタルマスク20を用意する。ここで用意するメタルマスク20としては、検査対象となるメタルマスク20と同形状の開口部21を有しているものであることが好ましい。但し、メタルマスク20の厚さや材質、開口部21の大きさや配置レイアウト等の同一性は必要なく、多様な種類の学習データを基に学習した方が汎用性の面においては好ましい。
そして、作業者は、メタルマスク検査装置30の所定の検査位置に、前記異常のない未使用のメタルマスク20を配置した上で、メイン制御部71に所定の学習プログラムを実行させる。
所定の学習プログラムの実行に基づき、学習処理が開始されると、メイン制御部71は、はじめにステップS101において、ニューラルネットワーク90の学習を行うための前処理を行う。
この前処理では、後述する検査処理に係る画像データ取得処理(ステップS301)及び三次元形状データ取得処理(ステップS302)と同様の処理を実行する。尚、これらの処理の詳細については後述するため、ここでは簡略化して説明する。
まず、メタルマスク20の裏面201側の所定の検査範囲について、第1照明装置32Aから照射される第1パターン光の位相を変化させつつ、位相の異なる第1パターン光の下で4回の撮像処理を行った後、第2照明装置32Bから照射される第2パターン光の位相を変化させつつ、位相の異なる第2パターン光の下で4回の撮像処理を行い、計8通りのエリア画像データを取得する。
その後、上記各パターン光の下でそれぞれ撮像した4通りのエリア画像データを基に公知の位相シフト法により、複数の被検査部EA(開口部21)を含んだ所定の検査範囲の三次元形状計測を行い、かかる計測結果(エリア形状データ)を記憶部57に記憶する。
尚、上記一連の処理は、学習データとして必要な数の被検査部EA(開口部21の周辺部)に係る形状データを含むエリア形状データが取得されるまで、メタルマスク20の検査範囲を移動しながら繰り返し行われる。
ステップS101において学習に必要な数の被検査部EAに係る形状データを含むエリア形状データが取得されると、続くステップS102において、メイン制御部71からの指令に基づき、学習部77が、未学習のニューラルネットワーク90を準備する。例えば予め記憶部57等に格納されているニューラルネットワーク90を読み出す。又は、記憶部57等に格納されているネットワーク構成情報(例えばニューラルネットワークの層数や各層のノード数など)に基づいて、ニューラルネットワーク90を構築する。
ステップS103では、学習データとしての学習用形状データ(学習用の三次元形状データ)を取得する。具体的には、メイン制御部71からの指令に基づき、データ処理部75が、ステップS101において記憶部57に記憶されたエリア形状データを基に、該エリア形状データに含まれる多数の被検査部EAの中から1つの被検査部EAを抽出し、該被検査部EAに係る形状データを1つの学習用形状データとして取得する。そして、この学習用形状データを学習部77へ出力する。つまり、異常のない未使用のメタルマスク20の被検査部EAに係る形状データのみが学習データ(学習用形状データ)として用いられる。
ステップS104では、再構成形状データを取得する。具体的には、メイン制御部71からの指令に基づき、学習部77が、ステップS103において取得された学習用形状データを入力データとして、ニューラルネットワーク90の入力層に与え、これによりニューラルネットワーク90の出力層から出力される再構成形状データを取得する。
続くステップS105では、学習部77が、ステップS103において取得した学習用形状データと、ステップS104においてニューラルネットワーク90により出力された再構成形状データとを比較し、その誤差が十分に小さいか否か(所定の閾値以下であるか否か)を判定する。
ここで、その誤差が十分に小さい場合には、ニューラルネットワーク90及びその学習情報(後述する更新後のパラメータ等)をAIモデル100として記憶部57に格納し、本学習処理を終了する。
一方、その誤差が十分に小さくない場合には、ステップS106においてネットワーク更新処理(ニューラルネットワーク90の学習)を行った後、再びステップS103へ戻り、上記一連の処理を繰り返す。
具体的に、ステップS105のネットワーク更新処理では、例えば誤差逆伝播法(Backpropagation)などの公知の学習アルゴリズムを用いて、学習用形状データと再構成形状データの差分を表す損失関数が極力小さくなるように、ニューラルネットワーク90における上記各フィルタ94,96の重み(パラメータ)をより適切なものに更新する。尚、損失関数としては、例えばBCE(Binary Cross-entropy)などを利用することができる。
これらの処理を何度も繰り返すことにより、ニューラルネットワーク90では、学習用形状データと再構成形状データの誤差が極力小さくなり、より正確な再構成形状データが出力されるようになる。
次に、メタルマスク検査装置30によって行われるメタルマスク検査処理について図8のフローチャートを参照して説明する。但し、図8に示す検査処理は、メタルマスク20の所定の検査範囲毎に実行される処理である。
メタルマスク検査装置30へメタルマスク20が搬入され、所定の検査位置に位置決めされると、所定の検査プログラムの実行に基づき、検査処理が開始される。
検査処理が開始されると、まずステップS301において、画像データ取得処理を実行する。本実施形態では、メタルマスク20の裏面201側の各検査範囲に係る検査において、第1照明装置32Aから照射される第1パターン光の位相を変化させつつ、位相の異なる第1パターン光の下で4回の撮像処理を行った後、第2照明装置32Bから照射される第2パターン光の位相を変化させつつ、位相の異なる第2パターン光の下で4回の撮像処理を行い、計8通りの画像データを取得する。以下、詳しく説明する。
上述したように、メタルマスク検査装置30へ搬入されたメタルマスク20が所定の検査位置に位置決め固定されると、メイン制御部71からの指令に基づき、移動機構制御部76が、まずX軸移動機構32D及びY軸移動機構32Eを駆動制御して検査ユニット32を移動させ、カメラ32Cの撮像視野(撮像範囲)をメタルマスク20の裏面201の所定の検査範囲に合わせる。
併せて、照明制御部72が、両照明装置32A,32Bの液晶シャッタ32Ab,32Bbを切替制御し、該両液晶シャッタ32Ab,32Bbに形成される第1格子及び第2格子の位置を所定の基準位置に設定する。
第1格子及び第2格子の切替設定が完了すると、照明制御部72が、第1照明装置32Aの第1光源32Aaを発光させ、第1パターン光を照射すると共に、カメラ制御部73が、カメラ32Cを駆動制御して、該第1パターン光の下での1回目の撮像処理を実行する。尚、撮像処理により生成された画像データは、随時、画像取得部74に取り込まれる(以下同様)。これにより、複数の被検査部EA(開口部21)を含んだ検査範囲のエリア画像データが取得される。
その後、照明制御部72は、第1パターン光の下での1回目の撮像処理の終了と同時に、第1照明装置32Aの第1光源32Aaを消灯すると共に、第1液晶シャッタ32Abの切替処理を実行する。具体的には、第1液晶シャッタ32Abに形成される第1格子の位置を前記基準位置から、第1パターン光の位相が4分の1ピッチ(90°)ずれる第2の位置へ切替設定する。
第1格子の切替設定が完了すると、照明制御部72が、第1照明装置32Aの光源32Aaを発光させ、第1パターン光を照射すると共に、カメラ制御部73が、カメラ32Cを駆動制御して、該第1パターン光の下での2回目の撮像処理を実行する。以後、同様の処理を繰り返し行うことで、90°ずつ位相の異なる第1パターン光の下での4通りのエリア画像データを取得する。
続いて、照明制御部72が、第2照明装置32Bの第2光源32Baを発光させ、第2パターン光を照射すると共に、カメラ制御部73が、カメラ32Cを駆動制御して、該第2パターン光の下での1回目の撮像処理を実行する。
その後、照明制御部72が、第2パターン光の下での1回目の撮像処理の終了と同時に、第2照明装置32Bの第2光源32Baを消灯すると共に、第2液晶シャッタ32Bbの切替処理を実行する。具体的には、第2液晶シャッタ32Bbに形成される第2格子の位置を前記基準位置から、第2パターン光の位相が4分の1ピッチ(90°)ずれる第2の位置へ切替設定する。
第2格子の切替設定が完了すると、照明制御部72が、第2照明装置32Bの光源32Baを発光させ、第2パターン光を照射すると共に、カメラ制御部73が、カメラ32Cを駆動制御して、該第2パターン光の下での2回目の撮像処理を実行する。以後、同様の処理を繰り返し行うことで、90°ずつ位相の異なる第2パターン光の下での4通りのエリア画像データを取得する。
次のステップS302では、三次元形状データ取得処理を実行する。具体的には、メイン制御部71からの指令に基づき、データ処理部75が、上記ステップS301において各パターン光の下でそれぞれ撮像した4通りのエリア画像データを基に公知の位相シフト法により、複数の被検査部EA(開口部21)を含んだ所定の検査範囲の三次元形状計測を行い、かかる計測結果(エリア形状データ)を記憶部57に記憶する。かかる処理を行う機能により本実施形態における形状データ取得手段が構成される。尚、本実施形態では、2方向からパターン光を照射して三次元形状計測を行っているため、パターン光が照射されない影の部分が生じることを防止することができる。
続くステップS303では、各被検査部EAに係る検査用形状データ(検査用の三次元形状データ)を取得する。
具体的には、まずメイン制御部71からの指令に基づき、データ処理部75が、上記ステップS302において取得した所定の検査範囲に係るエリア形状データを基に、該エリア形状データに含まれる複数の被検査部EAすべてを特定し抽出する。
続いて、これらを被検査部EAに係る元形状データとしてそれぞれ番号付けして登録する。本処理では、例えば図10(a)に示すような異常のない被検査部EAに係る元形状データや、図10(b)~(e)に示すような何らかの異常がある被検査部EAに係る元形状データなどが取得されることとなる。
ステップS304では、再構成処理(再構成形状データ取得処理)を実行する。本処理を実行する機能により本実施形態における再構成形状データ取得手段が構成される。
具体的には、メイン制御部71からの指令に基づき、検査部78が、ステップS303にて取得した所定番号(例えば001番)の被検査部EAに係る元形状データを、AIモデル100の入力層に入力する。そして、AIモデル100によって再構成されて出力層から出力される形状データを前記所定番号(例えば001番)の被検査部EAに係る再構成形状データとして取得すると共に、該再構成形状データを同一番号の元形状データと関連付けて記憶する。このようにして、本処理では、ステップS303において番号付けされ登録された全ての被検査部EAについて再構成形状データが取得されることとなる。
ここで、AIモデル100は、図10(a)に示すような異常のない被検査部EAに係る元形状データを入力した場合は勿論のこと、図10(b)~(e)に示すような異常のある被検査部EAに係る元形状データを入力した場合であっても、上記のように学習したことにより、再構成形状データとして、図10(a)に示すような異常のない被検査部EAに係る形状データを出力することとなる。
ステップS305では、良否判定処理を行う。具体的には、メイン制御部71からの指令に基づき、検査部78が、まず同一番号の元形状データと再構成形状データとを比較して、両形状データの差分を抽出する。かかる処理を実行する機能により本実施形態における比較手段が構成される。
続いて、検査部78は、両形状データの差分、すなわち異常部Qに相当する部分が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。ここで、両画像データの差分が所定の閾値よりも大きい場合には、「異常あり」と判定する。
例えば図9(a),(b)に示すように、メタルマスク20の裏面201側の被検査部EAに異常部Qが存在している場合において、該異常部Qの深さd及び幅wの両判定項目がそれぞれ所定の閾値を超えた場合に「異常あり」と判定する。
これにより、例えば図10(b)に示すように、メタルマスク20の裏面201側における開口部21周縁の面取り部Q1が過剰な電解研磨処理等により丸くなり過ぎている場合には、該面取り部Q1も異常部Qとみなされる。
同様に、図10(c)に示すように、被検査部EAに開口部21につながる凹みや削れなどの傷Q2が存在している場合や、図10(d)に示すように、開口部21の周縁に歪みQ3が生じている場合なども、その程度によっては、異常部Qとみなされる。
一方、両画像データの差分が所定の閾値よりも小さい場合には、「異常なし」と判定する。これらの判定を行う機能により本実施形態における判定手段が構成される。
ここで、検査部78は、エリア形状データ(メタルマスク20の所定の検査範囲)に含まれる全ての被検査部EAについて「異常なし」と判定した場合には、該エリア形状データに係る検査範囲を「良」判定すると共に、この結果を記憶部57に記憶し、本処理を終了する。
一方、エリア形状データ(メタルマスク20の所定の検査範囲)に含まれる複数の被検査部EAのうち、「異常あり」と判定された被検査部EAが1つでも存在する場合には、該エリア形状データに係る検査範囲を「不良」判定し、この結果を記憶部57に記憶し、本処理を終了する。
そして、メタルマスク検査装置30は、メタルマスク20の裏面201の全ての検査範囲について上記検査処理が行われた結果、全検査範囲について「良」判定された場合には、異常のないメタルマスク20であると判定(合格判定)し、表示部56や通信部58などを介して、その旨を作業者に報知する。
一方、メタルマスク検査装置30は、メタルマスク20上の全ての検査範囲のうち、「不良」判定された検査範囲が1つでも存在する場合には、異常のあるメタルマスク20であると判定(不合格判定)し、表示部56や通信部58などを介して、その旨を作業者に報知する。
以上詳述したように、本実施形態では、メタルマスク20の表裏両面のうち、半田印刷時にプリント基板1と当接する基板当接面側となる裏面201側から、開口部21の周辺部である所定の被検査部EAに係る検査を行うことができる。
これにより、印刷時にクリーム半田5のにじみやダレ等の原因となり得る、メタルマスク20の裏面201側の開口部21周辺(被検査部EA)に係る種々の異常部Q(Q1~Q4)を検出することができる。結果として、印刷不良の発生等を抑制することができる。
特に本実施形態では、ニューラルネットワーク90を学習して構築したAIモデル100を用いて、メタルマスク20の被検査部EAに異常部Q(Q1~Q4)があるか否かを判定している。これにより、従来では検出することが困難であった微小な異常を検出することが可能となる。
さらに、本実施形態では、被検査部EAを撮像して得た元形状データと、その元形状データを基に再構成して得た再構成形状データとを比較しているため、比較する両形状データにおいて、検査対象物であるメタルマスク20側の撮像条件(例えばメタルマスク20の配置位置や配置角度、たわみ等)や、メタルマスク検査装置30側の撮像条件(例えば照明状態やカメラ32Cの画角等)の違いに基づく影響がなく、より微細な異常部Qをより正確に検出することが可能となる。
尚、仮にメタルマスク20の所定位置にある所定の被検査部EA(開口部21の周辺部)に係る検査を行う際に、良否判定基準として、該被検査部EAの構成情報(位置データや寸法データなど)を必要とする構成においては、例えばガーバデータなど基板設計情報を予め記憶しておき、検査対象となる被検査部EAの構成情報を適宜取得し、該構成情報と比較しつつ検査対象となる被検査部EAの良否判定を行うこととなるため、検査効率が低下するおそれがある。また、メタルマスク20の検査位置への位置決めを正確に行う必要がある。
これに対し、本実施形態によれば、被検査部EAについて学習したAIモデル100を利用して、各被検査部EAの検査を行う構成となっているため、多数の被検査部EAそれぞれの個別の構成情報を予め記憶する必要もなく、検査に際しそれを参照する必要もないため、検査効率の向上を図ることができる。
加えて、本実施形態では、半田印刷時にプリント基板1と当接するメタルマスク20の基板当接面側となる裏面201が下方を向くように配置された状態で、メタルマスク20の下側から検査ユニット32によって検査が行われる構成となっている。
これにより、室内照明などの外乱光の影響を受けにくくなり、検査精度の向上を図ることができる。特に位相シフト法を利用する場合等のように、微細な輝度変化の影響を受けやすい環境下で検査を行う場合には、より奏功することとなる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)スクリーンマスクの構成は、上記実施形態に係るメタルマスク20に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
(a-1)例えば上記実施形態に係るメタルマスク20は、マスク本体部20aとフレーム部20bとから構成されているが、これに限らず、フレーム部20bを省略した構成としてもよい。
(a-2)上記実施形態に係るマスク本体部20aは、金属材料(メタル)により形成されている。これに限らず、マスク本体部20aとして、例えばナイロン製、ポリエステル製、ステンレス製などの糸を織って形成された「紗(メッシュ)」上に感光性乳剤等を塗布して被覆部を形成し開口部21に相当する部分のみ「紗」が露出したタイプのものや、「紗(メッシュ)」上に、開口部21が形成されたメタル版を貼り付けた複合タイプのものを採用してもよい。
(b)製造ライン10など、プリント基板1の製造に係る構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
(b-1)上記実施形態では、半田印刷機12の近傍に、クリーニング装置29及びメタルマスク検査装置30を併設した構成となっている。これに限らず、クリーニング装置及び/又はメタルマスク検査装置の機能を、半田印刷機12又は半田印刷検査装置13と一体に備えた構成としてもよい。
(b-2)クリーニング装置29やメタルマスク検査装置30を、製造ライン10等とは別室にて独立して設けた構成としてもよい。
(c)メタルマスク検査装置30に係る構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
例えば上記実施形態では、半田印刷時にプリント基板1と当接するメタルマスク20の基板当接面側となる裏面201が下方を向くように配置された状態で、メタルマスク20の下側から検査ユニット32によって検査が行われる構成となっている。
これに限らず、メタルマスク20の裏面201(基板当接面)側が上方を向くように配置された状態で、メタルマスク20の上方に配置された検査ユニット32によって上側から検査が行われる構成としてもよい。但し、室内照明などの外乱光の影響を抑え、検査精度の向上を図る上では、メタルマスク20の裏面201側が下方を向くように配置された状態で検査が行われることが好ましい。
(d)識別手段としてのAIモデル100(ニューラルネットワーク90)の構成及びその学習方法は、上記実施形態に限定されるものではない。
(d―1)上記実施形態では、特に言及していないが、ニューラルネットワーク90の学習処理や、メタルマスク検査処理における再構成処理などを行う際に、必要に応じて各種データに対し正規化等の処理を行う構成としてもよい。
(d-2)ニューラルネットワーク90の構造は、図6に示したものに限定されず、例えば畳み込み層93の後にプーリング層を設けた構成としてもよい。勿論、ニューラルネットワーク90の層数や、各層のノード数、各ノードの接続構造などが異なる構成としてもよい。
(d-3)上記実施形態では、AIモデル100(ニューラルネットワーク90)が、畳み込みオートエンコーダ(CAE)の構造を有した生成モデルとなっているが、これに限らず、例えば変分自己符号化器(VAE:Variational Autoencoder) など、異なるタイプのオートエンコーダの構造を有した生成モデルとしてもよい。
(d―4)上記実施形態では、誤差逆伝播法によりニューラルネットワーク90を学習する構成となっているが、これに限らず、その他の種々の学習アルゴリズムを用いて学習する構成としてもよい。
(d―5)ニューラルネットワーク90は、いわゆるAIチップ等のAI処理専用回路によって構成されることとしてもよい。その場合、パラメータ等の学習情報のみが記憶部57に記憶され、これをAI処理専用回路が読み出して、ニューラルネットワーク90に設定することによって、AIモデル100が構成されるようにしてもよい。
(d―6)上記実施形態では、学習部77を備え、制御装置33内においてニューラルネットワーク90の学習を行う構成となっているが、これに限らず、少なくともAIモデル100(学習済みのニューラルネットワーク90)を記憶部57に記憶していればよく、学習部77を省略した構成としてもよい。従って、ニューラルネットワーク90の学習を制御装置33の外部で行い、これを記憶部57に記憶する構成としてもよい。
(e)メタルマスク20(被検査部EA)の検査方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
(e-1)例えば上記実施形態では、AIモデル(生成モデル)100を用いて、元形状データと再構成形状データの差分を抽出することで、被検査部EAに異常部Qがあるか否かを判定する構成となっている。
これに限らず、AIモデル100を用いることなく、例えば予め記憶した基準形状データ(位置データや寸法データなどの被検査部EAの構成情報)と、算出された被検査部EAの形状データと比較することで、被検査部EAに異常部Qがあるか否かを判定する構成としてもよい。
(e-2)上記実施形態では、被検査部EAに異常部Qが存在している場合において、該異常部Qの深さd及び幅wの両判定項目がそれぞれ所定の閾値を超えた場合に「異常あり」と判定する構成となっている。
これに限らず、例えば異常部Qの深さd及び幅wのうち、少なくとも一方の判定項目が所定の閾値を超えた場合に「異常あり」と判定する構成としてもよい。
さらには、判定項目を増やし、異常部Qの深さd、幅w、長さl及び体積vのうち、少なくとも1つの判定項目又は所定の複数の判定項目が所定の閾値を超えた場合に「異常あり」と判定する構成としてもよい。勿論、判定項目が1つだけ設定された構成としてもよい。
(e-3)検出される異常部Qの種類は、上記実施形態で例示したものに限定されず、他の異常部Qを検出可能な構成としてもよい。例えば上記実施形態では、異常部Qとして、過剰研磨され丸くなり過ぎた面取り部Q1〔図10(b)参照〕、開口部21につながる傷Q2〔図10(c)参照〕、開口部21周縁の歪みQ3〔図10(d)参照〕などが例示されている。
これに限らず、例えば図10(e)に示すように、被検査部EAにおいて異物Q4が付着した部位(被検査部EAに付着した異物Q4)を異常部Qとして検出する構成としてもよい。
尚、未使用のメタルマスク20において異物Q4が付着している可能性は極めて少ないが、例えばクリーニング装置29にてメタルマスク20のクリーニングを実行した後、該メタルマスク20を再び半田印刷機12にて使用する際には、該メタルマスク20の裏面201側の開口部21の周辺部(被検査部EA)に、クリーニングで取り切れなかったクリーム半田5やフラックス等の微小な残留物が固着したまま残ってしまっている場合がある。
このように被検査部EAに異物Q4が付着している場合には、半田印刷時に被検査部EA(メタルマスク20の裏面201側の開口部21の周辺部)が浮いてしまうため、そこからクリーム半田が流れ、にじみやダレ等の原因となるおそれがある。
(e-4)上記実施形態では、メタルマスク20(被検査部EA)の検査を行うに際し、パターン光を照射して三次元計測を行う構成となっているが、これに代えて、例えば均一光を照射しつつ撮像し取得した被検査部EAに係る二次元輝度画像データを基に異常部Qを検出する構成としてもよい。
この際、例えば上記AIモデル100とは異なる他のAIモデル(学習済みニューラルネットワーク)を用いて、上記二次元輝度画像データを基に、被検査部EAにおける凹凸形状等によって異なる反射率(反射光の輝度値)等の違いから、被検査部EAに係る形状データを取得可能な構成としてもよい。
(f)三次元計測方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
(f-1)例えば上記実施形態では、位相シフト法による三次元計測を行う上で、各パターン光の位相が90°ずつ異なる4通りの画像データを取得する構成となっているが、位相シフト回数及び位相シフト量は、これらに限定されるものではない。位相シフト法により三次元計測可能な他の位相シフト回数及び位相シフト量を採用してもよい。
例えば位相が120°(又は90°)ずつ異なる3通りの画像データを取得して三次元計測を行う構成としてもよいし、位相が180°(又は90°)ずつ異なる2通りの画像データを取得して三次元計測を行う構成としてもよい。
(f-2)上記実施形態では、三次元計測法として位相シフト法を採用しているが、これに限らず、光切断法やモアレ法、合焦法、空間コード法等といった、他の三次元計測法を採用することとしてもよい。
1…プリント基板、3…ランド、5…クリーム半田、10…製造ライン、12…半田印刷機、20…メタルマスク、21…開口部、29…クリーニング装置、30…メタルマスク検査装置、32…検査ユニット、32A…第1照明装置、32B…第2照明装置、32C…カメラ、33…制御装置、77…学習部、78…検査部、90…ニューラルネットワーク、100…AIモデル、201…裏面、202…表面、EA…被検査部、Q…異常部。

Claims (5)

  1. 複数の開口部が形成され、基板に対し半田印刷を行う際に使用されるスクリーンマスクを検査するためのスクリーンマスク検査装置であって、
    前記スクリーンマスクの表裏両面のうち、半田印刷時に前記基板と当接する基板当接面側となる裏面側の前記開口部の周辺部である所定の被検査部に対し所定の光を照射可能な少なくとも1つの照射手段と、
    前記所定の光が照射された前記被検査部を撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記被検査部に係る画像データを基に、該被検査部に係る形状データを取得可能な形状データ取得手段と、
    前記形状データ取得手段により取得された前記被検査部に係る形状データに基づき、前記被検査部の良否を判定可能な判定手段とを備え、
    入力される形状データから特徴量を抽出する符号化部と該特徴量から形状データを再構成する復号化部とを有するニューラルネットワークに対し、配置レイアウトにかかわらず異常のない前記被検査部に係る形状データのみを学習データとして学習させて生成した識別手段を備え、
    前記判定手段は、
    前記形状データ取得手段により取得された前記被検査部に係る形状データを元形状データとして前記識別手段へ入力して再構成された前記被検査部に係る再構成形状データを取得可能な再構成形状データ取得手段と、
    前記元形状データと前記再構成形状データとを比較可能な比較手段とを備え、
    前記被検査部毎に、前記比較手段による比較結果に基づき、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とするスクリーンマスク検査装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記開口部周縁の面取り部の大きさが所定量を超えるか否かを判定することにより、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載のスクリーンマスク検査装置。
  3. 前記照射手段は、前記所定の光として三次元計測用の光を照射可能に構成され、
    前記形状データ取得手段は、所定の三次元計測法を利用して、前記被検査部に係る三次元形状データを取得可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーンマスク検査装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記被検査部に、所定の大きさを超える異常部があるか否かを判定することにより、前記被検査部の良否を判定可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスクリーンマスク検査装置。
  5. 前記スクリーンマスクは、前記裏面側が下側となるように配置され、
    前記照射手段は、前記スクリーンマスクの裏面側に対し下方から前記所定の光を照射可能に配置され、
    前記撮像手段は、前記スクリーンマスクの裏面側を下方から撮像可能に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスクリーンマスク検査装置。
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