JPH11326107A - 真空漏れ試験器 - Google Patents

真空漏れ試験器

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JPH11326107A
JPH11326107A JP12914698A JP12914698A JPH11326107A JP H11326107 A JPH11326107 A JP H11326107A JP 12914698 A JP12914698 A JP 12914698A JP 12914698 A JP12914698 A JP 12914698A JP H11326107 A JPH11326107 A JP H11326107A
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JP
Japan
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main body
tester
tester main
test
vacuum leak
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Withdrawn
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JP12914698A
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English (en)
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Kenji Shimizu
賢二 清水
Yuuki Sato
勇騎 佐藤
Koudo Hayase
侯堂 早瀬
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11326107A publication Critical patent/JPH11326107A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉キャビティや燃料移送キャナルのよう
な構造物であってもその溶接部に真空漏れを発生させる
欠陥が存在するか否かを容易に検査することのできる真
空漏れ試験器を提供することを目的とする。 【解決手段】 外面をコンクリートで覆われたライニン
グ板の溶接部を覆う試験器本体21を透明な樹脂材で形
成するとともに、試験器本体21の上端部に検査液散布
具25を弾性シールリング25を介して取り付け、かつ
試験器本体21の開口縁部に粘性シール材31を収容し
たシール材収容網29を気密スカート27を介して取り
付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トの原子炉キャビティや燃料移送キャナルのような構造
物の溶接検査に用いられる真空漏れ試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力発電プラントの原子炉キ
ャビティや燃料移送キャナルは、図7に示すように、コ
ンクリートで形成されたピット1の内面にステンレス鋼
からなる多数のライニング板2を内張りして形成されて
いるため、プラントの定期点検時にはライニング板2の
溶接部3に流体の漏洩を発生させるような欠陥があるか
どうかを検査する必要がある。なお、コンクリートで形
成されたピット1の内面には溝形鋼材4やL形鋼材5が
補強材として埋め込まれている。
【0003】このような原子炉構造物の溶接部を検査す
る場合、従来は欠陥が存在しそうな箇所に浸透探傷試験
を行い、浸透探傷試験で検出された欠陥に対してグライ
ンダ等による研削と浸透探傷試験とを交互に繰り返し行
うことによって検出された欠陥が流体の漏洩を発生させ
る欠陥であるかどうかを判断していた。このため、検出
された欠陥が少ない場合には良いが、多数存在する場合
には多大の労力と時間を要していた。
【0004】ところで、図8に示すような密閉容器6の
気密性を検査する方法として、内圧を保持した状態で密
閉容器6の外面に石けん液等の検査液を塗布し、検査液
の泡立ちから欠陥の有無を検査する方法があるが、原子
炉キャビティや燃料移送キャナルのような構造物は上部
が開放されているため、密閉容器6のように内部を加圧
することができず、上述した方法をそのまま適用するこ
とができなかった。
【0005】また、一般的な局部漏洩を検査する装置と
して、図9に示すような真空漏れ試験器が考案されてい
る。同図において、11は下面が開口した箱形の試験器
本体であり、この試験器本体11の上面には観察用のガ
ラス窓12が設けられている。また、13は試験器本体
11の開口縁部を気密にシールするための気密ラバー、
14は試験器本体11内の真空度を検出する真空計、1
5は試験器本体11に設けられた排気ノズルであり、こ
の排気ノズル11には真空ポンプ等の真空排気装置が吸
気チューブを介して接続されるようになっている。
【0006】このような真空漏れ試験器を用いて真空漏
れを検査する場合には、先ず検査箇所の溶接部に石けん
液等の検査液を塗布する。次に、検査液が塗布された溶
接部の周囲を試験器本体11で気密に覆い、この状態で
真空ポンプ等の真空排気装置を起動して試験器本体11
の内部を真空状態にすると、検査液が塗布された溶接部
に真空漏れを発生させる欠陥がある場合には溶接部に塗
布された検査液が泡立つため、真空漏れを発生させる欠
陥の有無を確認することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような真空漏れ試
験器では上述したライニング板2のように外面をコンク
リートで覆われていても流体の漏洩を発生させる欠陥が
溶接部3に存在するかどうかを確認することが可能であ
るが、従来の真空漏れ試験器では試験器本体11が大き
くて重いため、原子炉キャビティや燃料移送キャナルの
ような垂直面の多い構造物に対しては適用が困難であっ
た。また、従来の真空漏れ試験器では気密ラバー13の
変形能力や密着性の問題から直角部位を有する角部や隅
部、重ね溶接部への適用が困難であり、さらに試験器自
身の構造から検査液を検査前に塗布しなければならない
ため、検査液が乾燥してしまうと、漏洩発泡状況の確認
作業がそのままではできず、内部が真空状態の試験器本
体11を一旦開放して再度同じ手順で確認検査を行う必
要があった。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、原子炉キャビティや燃料移送キャナルのような構
造物であってもその溶接部に真空漏れを発生させる欠陥
が存在するか否かを容易に検査することのできる真空漏
れ試験器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、透明な樹脂材から形成され、
外面をコンクリートで覆われた構造物の溶接部を局部的
に覆うための開口部を一端に有する筒状の試験器本体
と、この試験器本体に形成され、前記試験器本体内の空
気を排気するための排気ノズルと、前記試験器本体に取
り付けられ、前記試験器本体で覆われた前記溶接部に検
査液を散布するための検査液散布具と、前記試験器本体
の開口縁部に取り付けられた気密スカートと、この気密
スカートの開放側端部に取り付けられたリング状のシー
ル材収容網と、このシール材収容網リング状網状体に収
容されたシール材とを備えてなることを特徴とする。請
求項2の発明は、前記検査液散布具が前記試験器本体に
弾性シールリングを介して取り付けられていることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る真空漏れ試験器の縦断面図を示しており、同図
に示されるように、本発明の一実施形態に係る真空漏れ
試験器20は、外面をコンクリートで覆われたライニン
グ板の溶接部を局部的に覆う試験器本体21を備えてい
る。この試験器本体21は円筒状に形成されており、試
験器本体21の外周面には排気ノズル22が設けられて
いる。この排気ノズル22には電気掃除機等の吸気装置
(図示せず)が吸気チューブ23を介して接続されるよ
うになっており、試験器本体21内の空気は吸気装置の
吸引力により排気ノズル22から排気されるようになっ
ている。
【0011】また、試験器本体21は透明な樹脂材にて
形成されており、この試験器本体21の図中上端部に
は、試験器本体21で覆われた試験箇所(外面をコンク
リートで覆われたライニング板の溶接部)に石けん液等
の検査液24を散布する注射器型の検査液散布具25が
弾性シールリング26を介して取り付けられている。こ
の検査液散布具25は先端にピストン25bを有するロ
ッド状の操作ハンドル25cを備えており、この操作ハ
ンドル25cを散布具本体25a内に押し込むと、石け
ん液等の検査液24が散布具本体25aの先端ノズル2
5dから噴出するようになっている。
【0012】試験器本体21の図中下端は円形状に開口
しており、この試験器本体21の開口縁部には試験箇所
の周囲を気密に包囲する気密スカート27が設けられて
いるこの気密スカート27はビニールシート等の可撓性
シート材で構成されており、気密スカート27の開放側
端部には、試験箇所の周囲を気密にシールする気密シー
ル28が設けられている。
【0013】気密シール28は気密スカート27の開放
側端部にリング状のシール材収納網29を接着テープ3
0により取り付けて形成されており、このシール材収納
網29の中には工作用油粘土等の粘性シール材31が収
容されている。
【0014】このような真空漏れ試験器20を用いて外
面をコンクリートで覆われたライニング板の溶接部に真
空漏れを発生させる欠陥が存在するか否かを検査する場
合には、図2に示すように、突合せ溶接されたライニン
グ板1,1の突合せ溶接部3aを試験器本体21で覆
い、シール材収納網29の中に収容された粘性シール材
31をライニング板1,1の表面に指先で押し付ける。
次に、図示しない吸気装置を作動させて試験器本体21
内の空気を排気ノズル22から排気した後、検査液散布
具25の操作ハンドル25cを操作して試験箇所(突合
せ溶接部3a)に検査液24を散布して放置する。ここ
で、突合せ溶接部3aに真空漏れを発生させる欠陥があ
る場合には試験箇所に散布された検査液24が泡立つの
で、真空漏れを発生させる欠陥の有無を確認することが
できる。
【0015】上述した本発明の一実施形態では、試験器
本体21が透明な樹脂材で形成されているため、試験器
本体21の軽量化を図ることができる。したがって、原
子炉キャビティや燃料移送キャナルのように検査面が垂
直な検査面であっても溶接部に真空漏れを発生させる欠
陥が存在するか否かを容易に検査することができる。
【0016】また、上述した実施形態では、気密スカー
ト27の開放側端部に設けられたシール材収納網29の
内部に工作用油粘土等の粘性シール材31が収容されて
いるため、検査面が凹凸のある検査面であっても溶接部
に真空漏れを発生させる欠陥が存在するか否かを検査す
ることができる。すなわち、本実施形態ではシール材収
納網29に収容された粘性シール材31を指先で検査面
に押し付けると、図3に示すように、粘性シール材31
の一部がシール材収納網29の網目からはみ出して検査
面32に密着するため、図4に示す重ね溶接部3bや図
5に示す角溶接部3cでも真空漏れ試験を実施できる。
また、粘性シール材31をリング状のシール材収納網2
9に収容したことにより、粘性シール材31を検査面3
2から引き剥がす時にも粘性シール材31がばらばらに
なることがなく、ひとまとまりの状態で引き剥がすこと
ができる。
【0017】さらに、上述した実施形態では、検査液散
布具25が試験器本体21に弾性シールリング26を介
して取り付けられているため、試験箇所に散布された検
査液24が検査前に乾いてしまっても試験器本体21で
覆われた試験箇所を開放することなく検査液24を試験
箇所に再散布することができる。また、図6に示すよう
に、試験箇所が試験器本体21の中央部から外れた位置
にあっても検査液散布具25を傾けることにより検査液
24を試験箇所に散布することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原子炉キャビティや燃料移送キャナルのような構造物で
あってもその溶接部に真空漏れを発生させる欠陥が存在
するか否かを容易に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る真空漏れ試験器の縦
断面図である。
【図2】同実施形態に係る真空漏れ試験器をライニング
板の突合せ溶接部にセットした状態を示す図である。
【図3】図1に示す粘性シール材の作用を説明するため
の図で、(a)は粘性シール材を検査面に置いた状態を
示す図、(b)は粘性シール材を検査面に押し付けた状
態を示す図である。
【図4】同実施形態に係る真空漏れ試験器をライニング
板の重ね溶接部にセットした状態を示す図である。
【図5】同実施形態に係る真空漏れ試験器をライニング
板の角溶接部にセットした状態を示す図である。
【図6】同実施形態に係る真空漏れ試験器の検査液散布
具を検査面に対して傾けた状態を示す図である。
【図7】原子炉キャティの構造を示す図で、(a)は斜
視図、(b)は(a)のA−A線に沿う矢視断面図であ
る。
【図8】密閉容器の正面図である。
【図9】従来の真空漏れ試験器を示す図で、(a)は平
面図、(b)は部分断面図である。
【符号の説明】
2 ライニング板 3 溶接部 3a 突合せ溶接部 3b 重ね溶接部 3c 角溶接部 21 試験器本体 22 排気ノズル 23 吸気チュー
ブ 24 検査液 25 検査液散布
具 26 弾性シールリング 27 気密スカー
ト 29 シール材収容網 31 粘性シール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な樹脂材から形成され、外面をコン
    クリートで覆われた構造物の溶接部を局部的に覆うため
    の開口部を一端に有する筒状の試験器本体と、 この試験器本体に形成され、前記試験器本体内の空気を
    排気するための排気ノズルと、 前記試験器本体に取り付けられ、前記試験器本体で覆わ
    れた前記溶接部に検査液を散布するための検査液散布具
    と、 前記試験器本体の開口縁部に取り付けられた気密スカー
    トと、 この気密スカートの開放側端部に取り付けられたリング
    状のシール材収容網と、 このシール材収容網に収容されたシール材とを備えてな
    ることを特徴とする真空漏れ試験器。
  2. 【請求項2】 前記検査液散布具は、前記試験器本体に
    弾性シールリングを介して取り付けられていることを特
    徴とする請求項1記載の真空漏れ試験器。
JP12914698A 1998-05-12 1998-05-12 真空漏れ試験器 Withdrawn JPH11326107A (ja)

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JP12914698A JPH11326107A (ja) 1998-05-12 1998-05-12 真空漏れ試験器

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JP12914698A JPH11326107A (ja) 1998-05-12 1998-05-12 真空漏れ試験器

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JPH11326107A true JPH11326107A (ja) 1999-11-26

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ID=15002277

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JP (1) JPH11326107A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444392B1 (ko) * 2002-11-29 2004-08-16 대우조선해양 주식회사 선체 블록의 필렛 용접부 검사용 에어 테스트 시스템
JP2006284405A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Gunze Ltd 簡易負圧試験装置
CN101916601A (zh) * 2010-08-13 2010-12-15 中国核工业华兴建设有限公司 核电站泄漏检测真空罩及核电站泄漏检测方法
CN102297747A (zh) * 2011-05-20 2011-12-28 安徽电力建设第一工程公司 钢制箱罐底板焊缝检测装置

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Effective date: 20050802