JP2562248B2 - 水中欠陥検知方法 - Google Patents

水中欠陥検知方法

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JP2562248B2
JP2562248B2 JP4023831A JP2383192A JP2562248B2 JP 2562248 B2 JP2562248 B2 JP 2562248B2 JP 4023831 A JP4023831 A JP 4023831A JP 2383192 A JP2383192 A JP 2383192A JP 2562248 B2 JP2562248 B2 JP 2562248B2
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鉄利 古川
正明 伊沢
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Toshiba Corp
Tohoku Electric Power Co Inc
Kansai Electric Power Co Inc
Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
Chubu Electric Power Co Inc
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tohoku Electric Power Co Inc
Tokyo Electric Power Co Inc
Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
Chubu Electric Power Co Inc
Kansai Denryoku KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば使用済燃料等の
放射性貯蔵品を収容するライニング貯槽のライニング面
に生じた欠陥を検知する水中欠陥検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート製の貯槽本体の内面及
び底面にステンレス鋼などの金属板ライニングを施した
ライニング貯槽が使用済燃料貯蔵プールや放射性廃液の
貯槽として使用されている。ライニング貯槽は金属板ラ
イニングを施すことにより貯水の漏洩を防止している。
【0003】ライニング貯槽内では使用済燃料等の貯蔵
品の移動等が行われ、その移動中の衝突、落下等の外部
要因によって金属板ライニングが損傷し、クラック等が
生じる可能性がある。特に、原子力発電施設の使用済燃
料貯蔵プール等では漏水に最大限の注意を払う必要があ
る。金属板ライニングにクラック等が生じ漏洩に至った
場合は、早急に漏洩を起こしている欠陥部を特定し、適
切な処理を緊急に施す必要がある。
【0004】なお、商業用発電所の使用済燃料貯蔵プー
ル等には金属板ライニング(溶接線部を含む)の裏側に
漏洩検知溝を設けている設備もある。しかしながら、漏
洩量が多い場合には範囲を特定することはできるが欠陥
部を限定できないし、また、漏洩量が少ない場合には範
囲を特定することも困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ライニング貯槽内の貯
水を抜くことができないので、ライニング貯槽内の漏洩
している範囲、つまり被検知部を特定し、その被検知部
に水中TVカメラを入れて、金属板ライニング及び溶接
ビード面にクラック等がないかを被検知部全面に亘り水
中TVカメラで撮影確認する方法等で範囲を限定する手
段が考えられる。しかしながら上述の手段では、漏洩を
発生し得る極めて小さい欠陥(φ20ミクロン)を検知
することは困難を極め、かつ、検知作業に多大な時間を
要する課題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、ライニング貯槽内の貯水を抜くことなく、水
面上から遠隔操作により内面及び底面の水中に生じてい
る漏洩に至る欠陥部のみを検知し、欠陥部の位置を確認
できる水中欠陥検知装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は水中の壁面にチ
ェンバを押接し、チェンバ内の圧力を調節することによ
って前記壁面の欠陥を検知する方法において、チェンバ
内に水および空気を入れた状態にてそのチェンバを前記
壁面に気密に押接する工程と、押接されたチェンバ内の
空気を所定の真空度に至るまで排気する工程と、チェン
バ内の水中に発生る気泡を監視する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】まず、チェンバ内に水および空気を入れた状態
のまま、そのチェンバを被検知部である壁面に気密に押
接する。
【0009】つづいて、チェンバ内の空気を所定の真空
度に至るまで排気する。このとき、チェンバ内の気圧が
減少するため、仮に被検知部に欠陥があった場合、この
欠陥部を通して外部から空気がチェンバ内に侵入する。
【0010】この結果、侵入空気によってチェンバ内の
水中に気泡が生じることになる。この気泡の発生有無を
監視することにより、欠陥部、特に漏洩に至る欠陥部の
存在をその位置とともに検知することができる。
【0011】
【実施例】図1及び図2を参照しながら本発明に係る水
中欠陥検知方法の一実施例を説明する。
【0012】本実施例の実施に使用する装置は、その下
端に開口部を有するチャンバ1を備えている。このチャ
ンバ1の上端には気密性リング状固定部材3が嵌め込ま
れている。このリング状固定部材3には透明の防水ケー
ス4が気密を保持して嵌め込まれている。防水ケース4
内には、たとえばTVカメラのようなカメラ5が、角度
調整自在にかつ、チャンバ1内に突出した状態となるよ
うに、支持杆6によって保持されている。このカメラ5
は信号ケーブル7により図2に示したモニタTV8に接
続されている。
【0013】チャンバ1内には防水性の照明灯9が取付
部材10を介して角度調整自在に設けられている。取付
部材10はチャンバ1の内面に固定されている。照明灯
9は電線11により図2に示すAC100Vの電源12
に接続されて照明される。照明灯9よりも下部のチャン
バ1の壁面にはドレン用配管13がチャンバ1内と連通
して取り付けられており、このドレン用配管13は図2
に示すレシーバタンク14に接続している。このレシー
バタンク14は水抜用ポンプ15に接続している。
【0014】一方、チャンバ1の他壁面には、真空排気
用配管16と圧縮空気用配管17がチャンバ1内と連通
して取り付けられている。この真空排気用配管16は、
図2に示すレシーバタンク18を介して真空ポンプ19
に接続している。レシーバタンク18の下流側から分岐
した分岐配管30には真空計31が接続している。
【0015】また、圧縮空気用配管17は図2に示すコ
ンプレッサの取付フランジ20に接続している。開口部
2の下端面には、被検知体となる金属板ライニング21
の面と気密に接触するストッパ用パッキン22とシール
用パッキン23が交換自在なフランジ24を介して設け
られている。ストッパ用パッキン22はシール用パッキ
ン23の潰れ過ぎを防止するためのもので、両パッキン
22,23により貯槽内の貯水がチャンバ1内に浸入す
るのを防止する。
【0016】チャンバ1の上面には連結部材25が接続
され、連結部材25にはチャンバ保持機構26が取り付
けられている。このチャンバ保持機構26は上記構成
置を外部から操作して被検知体内の検知個所にチャン
バ1を所定圧力で押圧して固定させるものである。
【0017】次に、上記構成の装置による水中欠陥検知
方法を、図2を参照しながら説明する。まず、チャンバ
保持機構26により、チャンバ1を貯水28を有するラ
イニング貯槽27内の検知個所、つまり被検知部29に
押し付け、次に検査を実施する。なお、本実施例では被
検知部29は内面に金属板ライニング21が施されたラ
イニング貯槽27の全面であり、図2ではライニング貯
槽27の内面を被検知対象個所として特定している。
【0018】まず、ステップ1の検査では、チャンバ1
内の貯水28をドレン用配管13を使用し、水抜用ポン
プ15を駆動して全て抜き、レシーバタンク14に溜め
る。水抜きによりチャンバ1内を気中状態とする。次に
真空ポンプ19を駆動し、真空排気用配管16を通して
チャンバ1内の真空排気を行い、真空度(たとえば40
0torr)を保持する。真空引き中の貯水はレシーバ
タンク18に溜める。次にチャンバ1内のカメラ5によ
り被検知部の欠陥部を目視確認し、その欠陥部からの水
の滲み出し及び滴下の有無を検知する。チャンバ1内の
カメラ5により欠陥部からの水の滲み出しか、滴下を確
認できれば漏洩に至る欠陥があったことが判明する。ま
た、確認できなかった場合はステップ2の検査に移る。
【0019】ステップ2の検査、すなわち本実施例に係
る検知方法は次のとおり実施される。ステップ2ではス
テップ1の検査を終了した状態で、ドレン用配管13を
使用してチャンバ1内に空気層を少し残すように注水を
行い、真空排気用配管16を使用してチャンバ1内の真
空排気を行い真空度(たとえば400torr)を保持
し、チャンバ1内のカメラ5により欠陥部を目視確認
し、欠陥部からの気泡の発生の有無を確認する。
【0020】チャンバ1内のカメラ5により欠陥部から
の気泡の発生を確認できれば、洩に至る欠陥があったこ
とが判明する。また、確認できなかった場合は、次の被
検知対象個所へ移動するためステップ2の検査を終了す
る。検査終了後、チャンバ1内の真空度を開放して、圧
縮空気用配管17を使用してチャンバ1内に空気を送り
込み、チャンバ1を被検知部29から離脱させる。チャ
ンバ保持機構26により次の被検知対象個所へチャンバ
1を移動して、同様の手順で検査を実施する。ステップ
1及びステップ2の検査で欠陥が発見されたならば補修
を実施する。
【0021】なお、検査ステップを2種類実施するのは
被検知部29の欠陥部の裏側に水が溜っている場合と欠
陥部の裏側が大気(気中)の状態の場合を想定している
からであり、また、検査ステップ1の後に検査ステップ
2を行えば作業の効率はよい
【0022】欠陥部の裏側に水が溜っている場合、ステ
ップ2の検査のみを実施した場合は、欠陥部の裏側に溜
っている水を全て吸い出してから気泡の発生を確認する
必要があり、溜っている水の量によっては長時間の吸引
作業が必要となり欠陥の有無の判定に支障を来すので、
ステップ1の検査も併せて実施することが望ましい。チ
ャンバ1による検査は、内面及び底面の双方について行
うことができる。
【0023】以上述べたように本実施例によれば、漏洩
に至る欠陥部の存在だけでなく、その位置をも検知する
ことができる。かかる欠陥部には気泡が発生するため、
確認は非常に容易である。この結果、欠陥検知の作業時
間も短くてすみ、作業員の放射線被曝低減にもつなが
り、なおかつ確実な欠陥検知が可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ライニング貯槽内の貯
水を抜くことなく、水面上から遠隔操作によりライニン
グ貯槽の内面及び底面の水中にある漏洩に至る欠陥のみ
を検知し、被検知部の欠陥位置を確認することが可能と
なり、作業員による検査作業時間の短縮と放射線被曝低
減を図ることができると共に、確実な検査結果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水中欠陥検知方法の実施に使用す
装置の縦断面図である。
【図2】図1における装置の使用例を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1 チャンバ 2 開口部 3 リング状固定部材 4 防水ケース 5 カメラ 6 支持杆 7 信号ケーブル 8 モニタTV 9 照明灯 10 取付部材 11 電線 12 電源 13 ドレン用配管 14,18 レシーバタンク 15 水抜用ポンプ 16 真空排気用配管 17 圧縮空気用配管 19 真空ポンプ 20 取付フランジ 21 金属板ライニング 22 ストッパ用パッキン 23 シール用パッキン 24 フランジ 25 連結部材 26 チャンバ保持機構 27 ライニング貯槽 28 貯水 29 被検知部 30 分岐配管 31 真空計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000222037 東北電力株式会社 宮城県仙台市青葉区一番町3丁目7番1 号 (73)特許権者 000213297 中部電力株式会社 愛知県名古屋市東区東新町1番地 (73)特許権者 000242644 北陸電力株式会社 富山県富山市牛島町15番1号 (73)特許権者 000156938 関西電力株式会社 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 (73)特許権者 000211307 中国電力株式会社 広島県広島市中区小町4番33号 (73)特許権者 000180368 四国電力株式会社 香川県高松市丸の内2番5号 (73)特許権者 000164438 九州電力株式会社 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82 号 (73)特許権者 000230940 日本原子力発電株式会社 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 (72)発明者 古川 鉄利 茨城県那珂郡東海村大字村松4番地33 動力炉・核燃料開発事業団 東海事業所 内 (72)発明者 伊沢 正明 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番 地 株式会社東芝 京浜事業所内 (56)参考文献 特開 昭60−211332(JP,A) 実開 昭60−95539(JP,U) 特公 平3−45787(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中の壁面にチェンバを押接し、チェンバ
    内の圧力を調節することによって前記壁面の欠陥を検知
    する方法において、 チェンバ内に水および空気を入れた状態にてそのチェン
    バを前記壁面に気密に押接する工程と、 押接されたチェンバ内の空気を所定の真空度に至るまで
    排気する工程と、 チェンバ内の水中に発生る気泡を監視する工程と、 を含むことを特徴とする水中欠陥検知方法。
JP4023831A 1992-02-10 1992-02-10 水中欠陥検知方法 Expired - Lifetime JP2562248B2 (ja)

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