JPH11326047A - 光スペクトラムアナライザ - Google Patents

光スペクトラムアナライザ

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JPH11326047A
JPH11326047A JP15224898A JP15224898A JPH11326047A JP H11326047 A JPH11326047 A JP H11326047A JP 15224898 A JP15224898 A JP 15224898A JP 15224898 A JP15224898 A JP 15224898A JP H11326047 A JPH11326047 A JP H11326047A
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JP
Japan
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light
diffraction grating
half mirror
diffraction
incident
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Application number
JP15224898A
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English (en)
Inventor
Takao Tanimoto
隆生 谷本
Hiroaki Odachime
寛明 大立目
Muneo Ishiwata
宗男 石綿
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長の近いスペクトラムを分離して測定でき
るようにする。 【解決手段】 回折格子34への光の入射光軸と回折光
軸とが異なるようにするとともに、被測定光を入射させ
るための第1のハーフミラー33から回折格子34まで
の光路と、回折格子34から第2のハーフミラー38ま
での光路とで共振器を形成し、第2のハーフミラー38
を透過した光を集光器39を介して受光器40に入射す
る。共振器長によって決まる波長と、回折格子34の光
の入射角と回折角とで決まる波長とが一致する状態を維
持しながら、共振器長と回折格子34の角度を連動可変
して、受光器に40に集光される光の波長を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定光に含まれ
る光のスペクトラムを測定するための光スペクトラムア
ナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】被測定光に含まれる波長成分を測定する
ために、光スペクトラムアナライザが用いられている。
【0003】光スペクトラムアナライザは、波長選択性
が高く且つその選択波長を可変できる光学的なフィルタ
を用いて、被測定光に含まれる波長成分を選択的に受光
している。
【0004】図10は、このような原理を用いた従来の
光スペクトラムアナライザの概略構成を示している。
【0005】この光スペクトラムアナライザでは、光入
射部11から入射された被測定光をコリメータ12で平
行光に変換し、第1のビームスプリッタ13および第2
のビームスプリッタ14を介して回折格子15の回折面
に入射する。
【0006】回折格子15の回折光の一部は、第2のビ
ームスプリッタ14を透過して全反射ミラー16で反射
されて回折格子15に戻る。また、回折光の一部は、第
2のビームスプリッタ14で第1のビームスプリッタ1
3側へ反射され、第1のビームスプリッタ13を透過し
て集光器17に入射し、集光器17から受光器18に入
射される。
【0007】この光スペクトラムアナライザでは、回折
格子15から全反射ミラー16までの光路長で決まる共
振器長と、回折格子15の光の入射角で決まる選択波長
とを連動させて、測定波長を連続的に可変している。
【0008】即ち、回折格子15は、回折格子15に対
する光の入射角を可変させるための回転ステージ19上
に固定されており、回転ステージ19は、回折格子15
を全反射ミラー16方向に接近または離反させるための
直進ステージ20上に回転自在に支持されている。この
直進ステージ20は、駆動装置21によって駆動され
る。そして、回転ステージ20には、所定長さのスライ
ドバー22の一端側が取り付けられており、その他端側
は、直進ステージ20の移動方向と直交する方向に延び
たスライドガイド23のガイド面23aに当接してい
る。
【0009】したがって、直進ステージ20が駆動装置
21によって移動して共振器長が変化すると、スライド
バー22の他端側とガイド23との当接位置が変化し、
回転ステージ19が回転して、回折格子15への光の入
射角も変化する。
【0010】そして、共振器長によって決まる波長と、
回折格子15への光の入射角と回折角とで決まる波長と
が一致するように、各部の寸法、角度を予め設定してお
くことによって、この光スペクトラムアナライザの測定
波長を連続的に可変することができ、被測定光に含まれ
る光のうち、この測定波長の光のみを受光器18で受光
することができる。
【0011】したがって、被測定光を入射した状態で、
駆動装置21によって直進ステージ20を一定方向に移
動させることで、被測定光に含まれる光の波長毎の強度
を受光器18の出力によって測定することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の光スペクトラムアナライザでは、回折格子15
と全反射ミラー16とで形成される共振器内にビームス
プリッタ14を配置しているため、共振器内の損失が大
きく、また回折格子による波長分解能が十分でないた
め、波長選択特性が悪く、波長が近いスペクトラムを分
離して測定できないという問題があった。
【0013】本発明は、この問題を解決した光スペクト
ラムアナライザを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の光スペクトラムアナライザは、
被測定光を入射させるための光入射部(31)と、前記
光入射部から入射された光を平行光に変換するコリメー
タ(32)と、前記コリメータから出射される光の一部
を反射し、残りの少なくとも一部を透過させる第1のハ
ーフミラー(33)と、前記第1のハーフミラーを透過
した光を回折面で受けて回折させる回転自在な回折格子
(34)と、前記回折格子の回折面に対向し且つ前記第
1のハーフミラーの透過光の前記回折面への入射方向と
異なる方向に配置され、前記回折格子で回折された光の
一部を前記回折格子の回折面へ反射し、残りの少なくと
も一部を透過させる第2のハーフミラー(38)と、前
記第2のハーフミラーを透過した光を集光する集光器
(39)と、前記集光器で集光した光を受光する受光器
(40)と、前記第1のハーフミラーから前記回折格子
を経由して前記第2のハーフミラーに至る共振器長によ
って決まる波長と、前記回折格子の光の入射角と回折角
とで決まる波長とが一致する状態を維持しながら、前記
共振器長と前記回折格子の角度を連動可変して、前記受
光器に集光される光の波長を可変する測定波長可変手段
(35、36、37、41、42)とを備えている。
【0015】また、本発明の請求項2の光スペクトラム
アナライザは、請求項1の光スペクトラムアナライザに
おいて、前記光入射部と前記コリメータとの間に光アイ
ソレータ(81)を配置している。
【0016】また、本発明の請求項3の光スペクトラム
アナライザは、請求項1または請求項2記載の光スペク
トラムアナライザにおいて、前記第1のハーフミラーと
前記回折格子の間または前記第2のハーフミラーと前記
回折格子との間にλ/4板(82)を配置している。
【0017】また、本発明の請求項4の光スペクトラム
アナライザは、請求項1または請求項2または請求項3
の光スペクトラムアナライザにおいて、前記コリメータ
から出射される光を2方向に分岐し、その一方を前記第
1のハーフミラーへ出射する光分岐手段(91)と、前
記光分岐手段で分岐された他方の光を集光する第2の集
光器(92)と、前記第2の集光器で集光された光を受
光する第2の受光器(93)とを備えている。
【0018】また、本発明の請求項5の光スペクトラム
アナライザは、請求項1または請求項2または請求項3
の光スペクトラムアナライザにおいて、前記入射部に入
射された光を2方向に分岐し、その一方を前記コリメー
タへ出射する光分岐手段(91)と、前記光分岐手段で
分岐された他方の光を集光する第2の集光器(92)
と、前記第2の集光器で集光された光を受光する第2の
受光器(93)とを備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態の光スペ
クトラムアナライザ30の構成を示している。
【0020】図1において、光入射部31は、被測定光
を入射させるためのものであり、例えば光ファイバの接
続端子によって構成されている。
【0021】光入射部31に入射された被測定光はコリ
メータ32によって平行光に変換されて、第1のハーフ
ミラー33に入射される。
【0022】第1のハーフミラー33は、コリメータ3
2から入射される光の一部を透過し、損失分を除く残り
を反射する。
【0023】第1のハーフミラー33を透過した光は、
回折格子34の回折面34aに入射される。
【0024】回折格子34は、コリメータ32の光軸と
平行な回転ステージ35上のほぼ中央に立てられてお
り、回転ステージ35は直進ステージ36上に回転自在
に支持されている。回折格子34は、その回折面34a
上に回転ステージ35の回転中心線Jが通る位置で、且
つ、回折面34aに設けられた刻線(図示せず)が回転
中心線Jと平行となるように回転ステージ35上に固定
されている。
【0025】直進ステージ36は、モータ等からなる駆
動装置37によってコリメータ32の光軸に沿って移動
し、第1のハーフミラー33から回転ステージ35上の
回折格子34までの光路長を変化させる。
【0026】また、直進ステージ36上には、第2のハ
ーフミラー38が回折格子34の回折面と対向するよう
に配置されている。第2のハーフミラー38は、回折格
子34の回折光の一部を透過し、損失分を除く残りを回
折格子34の回折面に反射する。
【0027】第2のハーフミラー38を透過した光は、
集光器39によって受光器40に集光され、受光器40
によって電気信号に変換される。
【0028】一方、回転ステージ35には、直進ステー
ジ36の移動に連動させて回折格子34の角度を可変さ
せるためのスライドバー41が取り付けられており、ス
ライドバー41の先端はスライドガイド42のガイド面
42aに当接している。
【0029】スライドバー41は、回転ステージ35の
回転中心線Jと直交し且つ回折格子34の回折面34a
に対して所定の角度、即ち、回折格子34への入射光軸
と回折光軸とがなす角2γの1/2の角度γをなすよう
に固定されている。
【0030】前記した回転ステージ35、直進ステージ
36、駆動装置37、スライドバー41およびスライド
ガイド42は、この実施形態の測定波長可変手段を形成
するものであり、第1のハーフミラー33から回折格子
34を経由して第2のハーフミラー38に至る共振器長
によって決まる波長と、回折格子34の光の入射角と回
折角とで決まる波長とが一致する状態を維持しながら、
共振器長と回折格子34の角度を連動可変して、受光器
40に集光される光の波長を可変する。
【0031】なお、スライドバー41には、スライドバ
ー41の先端がスライドガイド42のガイド面42aに
常に当接する方向に回転付勢するためのバネ43が取り
付けられている。
【0032】前記したように、上記光学系における共振
器長は、第1のハーフミラー33から回折格子34まで
の光路長と回折格子34から第2のハーフミラー38ま
での光路長との和となり、回折格子34から第2のハー
フミラー38までの光路長は一定である。
【0033】また、回転ステージ35の回転中心からス
ライドガイド42のガイド面42aまでのコリメータ光
軸方向への距離は、前記共振器長と等しくなるように設
定されている。
【0034】以上のような光学系を有する光スペクトラ
ムアナライザでは、駆動装置37によって例えば図2の
(a)に示すように、直進ステージ36が第1のハーフ
ミラー33に近づく方向に移動すると、スライドバー4
1の先端とスライドガイド42のガイド面42aとの当
接位置が第1のハーフミラー33から遠ざかる方向に移
動して、回転ステージ35がバネ43の力に抗して反時
計回りに回転し、回折格子34も回転ステージ35と同
一方向に同一角度回転する。
【0035】また、図2の(b)のように、直進ステー
ジ36が第1のハーフミラー33から離間する方向に移
動すると、バネ43の力によってスライドバー41の先
端とスライドガイド42のガイド面42aとの当接位置
が第1のハーフミラー33に近づく方向に移動して、回
転ステージ35が時計回りに回転し、回折格子34も回
転ステージ35と同一方向に同一角度回転する。
【0036】したがって、回転ステージ35上の回折格
子34は、直進ステージ36の移動に追従して回転する
ことになり、直進ステージ36を移動することは、共振
器長を可変していることになるので、共振器長に追従し
て回折格子34の角度を可変することができる。
【0037】なお、図1に示しているように、駆動装置
37は測定処理部45によって制御される。測定処理部
45は、駆動装置37を制御して、直進ステージ36を
任意の範囲で移動させながら受光器40の出力を記憶
し、直進ステージ36の位置に対する受光出力を被測定
光に含まれる光のスペクトラム波形として表示器46に
表示する。
【0038】次に、この光スペクトラムアナライザの測
定波長を連続的に可変させるための条件について説明す
る。
【0039】図3の(a)に示しているように、回折格
子34と第2のハーフミラー38との間の光路長La
は、直進ステージ36の移動や回転ステージ35の回転
にかかわらず一定であり、この光路長Laと、第1のハ
ーフミラー33と回折格子34との間の光路長Lbとの
合計が共振器長Lとなる。
【0040】そして、前記したように、回折格子34へ
の光の入射光軸と回折光軸のなす角は、回折格子34の
回折面34aとスライドバー41とのなす角γの2倍の
2γに設定されており、スライドガイド42のガイド面
42aは回転ステージ35の回転中心からの距離が前記
共振器長Lと一致する位置に予め設けられている。
【0041】この状態で、回折格子34で波長λ0 の光
が回折される条件は、次式(1)のように表される。 λ0 =X・sinθ0 ……(1) ただし、X=(2・d・cosγ)/mであり、mは回
折次数、dは回折格子34の格子定数、θ0 は図3の
(b)に示すように回折格子34の入射光軸と回折光軸
のなす角の2等分線Iと回折格子34の法線Hとのなす
角であり、γは、回折格子34の回折角をβ、回折格子
34への入射角をiとしたときに(i−β)/2で表さ
れる定数である。
【0042】また、共振器長に対応する波長がλ0 とな
る条件は、次式(2)となる。 λ0 =2L/q0 ……(2) ただし、q0 は共振モード次数である。
【0043】ここで、共振器長Lは、回転ステージ35
からスライドバー41の先端までの長さLsと、スライ
ドバー41とスライドガイド42のガイド面42aとの
なす角ζ0 を用いると次式(3)で表される。 L=Ls・sin(ζ0 ) ……(3)
【0044】これを式(2)に代入すると、次式(4)
となる。 λ0 =(2Ls/q0 )・sinζ0 ……(4)
【0045】そして、スライドバー41と入射光軸との
なす角をαとすると、 θ0 +α=90°、ζ0 +α=90° となるから、 θ0 =ζ0 ……(5) となる。
【0046】上式(5)は、回折格子34の回折面に対
するスライドバー41の角度γが回折格子34への入射
光軸と回折光軸とがなす角2γの1/2に設定され、且
つ回転ステージ35の回転中心からスライドガイド42
のガイド面42aまでのコリメータ光軸方向の距離が共
振器長Lと等しいという条件の基で、光路長Lbが変化
しても成立する。
【0047】したがって、式(1)は、 λ0 =X・sinζ0 ……(6) となり、回折格子34の角度で決まる波長と共振器長で
決まる波長とが一致するためには、式(4)と式(6)
とが等しくなること、即ち、 X=2Ls/q0 ……(7) を満足することが必要である。
【0048】式(7)から共振モード次数q0 は、 q0 =2Ls/X ……(8) となり、前記したように係数Xは定数であり、回転ステ
ージ35からスライドバー41の先端までの長さLsは
任意に設定できる値であるから、共振モード次数q0
整数の一定値とすることは容易である。よって、1つの
共振モード次数を維持した状態で測定波長を連続的に可
変することができる。
【0049】実際の数値例を上げると、回折格子34の
刻線数を1000本/mm、回折格子34の回折面とス
ライドバー41のなす角γを22.5°、回折格子34
の入射光軸と回折光軸のなす角2γを45°とした場
合、θ=ζ=57°、回折格子への入射角i=79.5
°のときに、測定波長が1.55μmとなる。
【0050】以上のような関係を満足させることによっ
て、直進ステージ36の移動によって測定波長を連続的
に可変することができる。
【0051】したがって、直進ステージ36の位置に対
する測定波長との関係を予め求めて測定処理部45に設
定しておき、被測定光を入射した状態で直線ステージ3
6を駆動しながら測定波長毎の受光器40の出力を記憶
すれば、被測定光に含まれる光のスペクトラムのデータ
を取得することができ、これを表示器46の画面に表示
すればそのスペクトラム波形を観測することができる。
【0052】以上のように、この光スペクトラムアナラ
イザ30では、回折格子34への光の入射光軸と回折光
軸とが異なるようにするとともに、被測定光を入射させ
るための第1のハーフミラー33から回折格子34まで
の光路と、回折格子34から第2のハーフミラー38ま
での光路とで共振器を形成しているため、共振器内の損
失が小さく、また回折格子による波長分解能が高いの
で、波長選択特性が良くなり、波長が近いスペクトラム
でも分離して測定することができる。
【0053】また、この実施形態の光スペクトラムアナ
ライザでは、回転ステージ35上のほぼ中央に回折格子
34のみが配置されている構造であるので、回転ステー
ジ35が小さくて済み、また、回転ステージ35を軸ぶ
れのない状態で回転させることができる。
【0054】
【他の実施形態】前記実施形態では、回転ステージ35
上に回折格子34のみを配置していたが、図4に示す光
スペクトラムアナライザ50のように、回転ステージ3
5′上に回折格子34とともに、第2のハーフミラー3
8、集光器39および受光器40を配置してもよい。
【0055】この場合には、スライドバー41は回折格
子34の回折面に対して角度の無い状態とし、第2のハ
ーフミラー38の反射面がスライドバー41の先端に交
わる直線を含む向きに設定する。さらに、回転ステージ
35′の回転中心からガイド面42aまでのコリメータ
光軸方向への距離を、第1のハーフミラー33から回折
格子34までの光路長と等しくなるようにするととも
に、回折光軸を回折格子34の回折面34aの法線方向
に一致させる。このように設定することによって、前記
実施形態と同様に、共振器長と回折格子による選択波長
とが追従して変化することになり、直進ステージ36を
移動することによって測定波長を連続的に可変できる。
【0056】また、前記実施形態では、直進ステージ3
6上に第2のハーフミラー38、集光器39および受光
器40を配置していたが、図5に示す光スペクトラムア
ナライザ60のように、直進ステージ36上に光入射部
31、コリメータ32および第1のハーフミラー33を
配置して入出力光路を逆にしてもよい。同様に、図6に
示す光スペクトラムアナライザ70のように、回転ステ
ージ36上に光入射部31、コリメータ32および第1
のハーフミラー33を配置してもよい。
【0057】また、図7に示す光スペクトラムアナライ
ザ80のように、光入射部31とコリメータ32との間
に光アイソレータ81を挿入してもよい。この光アイソ
レータ81の挿入によって、第1のハーフミラー33側
からの戻り光が光入射部31を介して被測定光の光源側
へ出射されるのを防止することができる。
【0058】また、図7の光スペクトラムアナライザ8
0のように、第1のハーフミラー33と回折格子34の
間(あるいは第2のハーフミラー38と回折格子34と
の間)に、任意波長のλ/4板82を挿入してもよい。
このλ/4板82の挿入によって、回折格子34の偏波
依存性による測定への影響を低減できる。
【0059】なお、上記光アイソレータ81やλ/4板
82は、前記した図4〜図6の光スペクトラムアナライ
ザについても挿入できる。
【0060】また、図8に示す光スペクトラムアナライ
ザ90のように、コリメータ32から出射された光を光
分岐手段91によって2方向に分岐し、その一方を第1
のハーフミラー33へ入射し、他方を集光器92によっ
て受光器93に集光させ、被測定光のパワーを受光器9
3の出力によって測定できるようにしてもよい。
【0061】また、図9に示す光スペクトラムアナライ
ザ100のように、光入射部31に入射された光を光分
岐手段91によって2方向に分岐し、その一方をコリメ
ータ32へ入射し、他方を集光器92によって受光器9
3に集光させ、被測定光のパワーを受光器93の出力に
よって測定できるようにしてもよい。
【0062】このパワー測定機能は、前記した図4〜図
7の光スペクトラムアナライザにも設けることができ
る。
【0063】また、前記実施形態では、直進ステージ3
6を駆動装置37によって駆動することで、回転ステー
ジ35を間接的に回転させていたが、逆に回転ステージ
35を駆動装置で回転駆動することによって、直進ステ
ージ36を間接的に移動させてもよい。
【0064】また、前記したようなスライドバーとスラ
イドガイドとを用いずに、回転ステージ35と直線ステ
ージ36とにそれぞれ独立した駆動装置を設け、前記実
施形態と同様の関係を維持した状態で回転ステージ35
と直線ステージ36とを駆動するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光スペク
トラムアナライザでは、回折格子への光の入射光軸と回
折光軸とが異なるようにするとともに、被測定光を入射
させるための第1のハーフミラーから回折格子までの光
路と回折格子から第2のハーフミラーまでの光路とで共
振器を形成しているため、共振器内の損失が少なく、ま
た回折格子の波長分解能が高くなって、波長選択特性が
良くなり、波長が近いスペクトラムでも分離して測定す
ることができる。
【0066】また、光入射部とコリメータとの間に光ア
イソレータを配置することで、被測定光の光源側への光
の戻りを防止することができる。
【0067】また、第1のハーフミラーと回折格子との
間または第2のハーフミラーと回折格子との間に、任意
の波長のλ/4板を配置することで、回折格子の偏波依
存性による測定への影響を低減することができる。
【0068】また、光入射部に入射された光あるいはコ
リメータから出射された光を光分岐手段によって分岐
し、その分岐光を集光器によって受光器に集光する光ス
ペクトラムアナライザでは、被測定光のパワーの測定が
スペクトラムとともに測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図
【図2】実施形態の動作を説明するための図
【図3】測定波長を連続可変させるための条件を検討す
るための図
【図4】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図5】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図6】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図7】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図8】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図9】本発明の他の実施形態の構成を示す図
【図10】従来装置の構成を示す図
【符号の説明】
30、50、60、70、80、90、100 光スペ
クトラムアナライザ 31 光入射部 32 コリメータ 33 第1のハーフミラー 34 回折格子 35 回転ステージ 36 直進ステージ 37 駆動装置 38 第2のハーフミラー 39 集光器 40 受光器 41 スライドバー 42 スライドガイド 43 バネ 45 測定処理部 46 表示器 81 光アイソレータ 82 λ/4板 91 光分岐手段 92 集光器 93 受光器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定光を入射させるための光入射部(3
    1)と、 前記光入射部から入射された光を平行光に変換するコリ
    メータ(32)と、 前記コリメータから出射される光の一部を反射し、残り
    の少なくとも一部を透過させる第1のハーフミラー(3
    3)と、 前記第1のハーフミラーを透過した光を回折面で受けて
    回折させる回転自在な回折格子(34)と、 前記回折格子の回折面に対向し且つ前記第1のハーフミ
    ラーの透過光の前記回折面への入射方向と異なる方向に
    配置され、前記回折格子で回折された光の一部を前記回
    折格子の回折面へ反射し、残りの少なくとも一部を透過
    させる第2のハーフミラー(38)と、 前記第2のハーフミラーを透過した光を集光する集光器
    (39)と、 前記集光器で集光した光を受光する受光器(40)と、 前記第1のハーフミラーから前記回折格子を経由して前
    記第2のハーフミラーに至る共振器長によって決まる波
    長と、前記回折格子の光の入射角と回折角とで決まる波
    長とが一致する状態を維持しながら、前記共振器長と前
    記回折格子の角度を連動可変して、前記受光器に集光さ
    れる光の波長を可変する測定波長可変手段(35、3
    6、37、41、42)とを備えた光スペクトラムアナ
    ライザ。
  2. 【請求項2】前記光入射部と前記コリメータとの間に光
    アイソレータ(81)を配置したことを特徴とする請求
    項1記載の光スペクトラムアナライザ。
  3. 【請求項3】前記第1のハーフミラーと前記回折格子の
    間または前記第2のハーフミラーと前記回折格子との間
    にλ/4板(82)を配置したことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の光スペクトラムアナライザ。
  4. 【請求項4】前記コリメータから出射される光を2方向
    に分岐し、その一方を前記第1のハーフミラーへ出射す
    る光分岐手段(91)と、 前記光分岐手段で分岐された他方の光を集光する第2の
    集光器(92)と、 前記第2の集光器で集光された光を受光する第2の受光
    器(93)とを備えたことを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載の光スペクトラムアナライ
    ザ。
  5. 【請求項5】前記入射部に入射された光を2方向に分岐
    し、その一方を前記コリメータへ出射する光分岐手段
    (91)と、 前記光分岐手段で分岐された他方の光を集光する第2の
    集光器(92)と、 前記第2の集光器で集光された光を受光する第2の受光
    器(93)とを備えたことを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載の光スペクトラムアナライ
    ザ。
JP15224898A 1998-05-15 1998-05-15 光スペクトラムアナライザ Pending JPH11326047A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022033585A (ja) * 2020-08-17 2022-03-02 アンリツ株式会社 パルス変調光計測方法、パルス変調光計測プログラム、及び光スペクトラムアナライザ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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