JP3113708B2 - 光伝送特性測定装置 - Google Patents

光伝送特性測定装置

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JP3113708B2
JP3113708B2 JP03247809A JP24780991A JP3113708B2 JP 3113708 B2 JP3113708 B2 JP 3113708B2 JP 03247809 A JP03247809 A JP 03247809A JP 24780991 A JP24780991 A JP 24780991A JP 3113708 B2 JP3113708 B2 JP 3113708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザが組込まれ
た外部共振型半導体レーザ装置からなる可変波長光源お
よび分光器が組込まれたスペクトラム解析部を用いて各
種光学部品等の被測定体の光伝送特性を測定する光伝送
特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レンズ,フィルタ,プリズム,
偏光子等の光学部品や光ファイバ等における光伝送特性
を、広帯域にかつ高感度で測定することが要求されてい
る。光伝送特性を定量的に測定する代表的な測定装置と
して光スペクトラム解析装置がある。
【0003】これは、白色光源から出力された白色光を
被測定体の一方端へ入射し、他方端から出力される光を
光スペクトラム解析装置内へ取込んで、例えば分光器に
より波長分析して被測定体の光伝送特性を得るものであ
る。
【0004】しかし、一般に使用されている白色光の各
波長に対する光強度は−40dBm程度と非常に低い値
である。したがって、分光した後における各波長の光の
S/Nが悪く、十分高い測定精度を確保することができ
なかった。
【0005】このような不都合を解消するために、図7
に示すように、白色光源の代りに単一波長λ1 を有し、
この波長λ1 を任意に可変できるレーザ光1を出力する
可変波長光源2を用いた光伝送特性測定装置が提唱され
ている。すなわち、可変波長光源2から出力されるレー
ザ光1は被測定体3を経由して被測定光12としてスペ
クトラム解析部4へ入力される。この場合、可変波長光
源2から出力されるレーザ光1の波長λ1 とスペクトラ
ム解析部4における測定波長λ2 とを同期させて掃引す
れば、高いダイナミックレンジおよびS/Nを有し、精
度良く伝送特性が測定できる。
【0006】可変波長光源2は、例えば図8に示す外部
共振型レーザ装置で構成されている。外部からバイアス
電圧を印加すると、前方と後方との両方向に同一波長λ
1 を有するレーザ光1a,1bを出力する半導体レーザ
5の後方の光軸に沿ってコリメータレンズ6および回折
格子7が配設されている。なお、コリメータレンズ6は
半導体レーザ5から出力されたレーザ光1bを平行光に
変換し、さらに回折格子で反射されて戻ってきた光を再
び半導体レーザ5に戻すためのレンズである。前記回折
格子7は円形状の支持板8を介して回動軸9に固定され
ている。回動軸9はフレーム10に光軸方向に沿って刻
設された案内溝11に移動自在に支持されている。
【0007】したがって、回動軸8を図示しないモータ
で回動させると、レーザ光1bの回折格子7に対する入
射角θ1 が変化する。また、回動軸9を案内溝11に沿
って移動させると、半導体レーザ5と回折格子7の入射
位置との間の共振距離Lが変化する。
【0008】周知のように、前記入射角θ1 および共振
距離Lを(1) (2) 式を満たすように制御することによっ
て、半導体レーザ5の前面から出力されるレーザ光1
(1a)の波長λ1 を一定の範囲で任意に可変すること
が可能である。ここで、n,mは自然数であり、dは回
折格子7の格子間隔である。
【0009】 mλ1 =2d sinθ1 …(1) nλ1 =L …(2) また、図9は回折格子が組込まれた分光器を用いたスペ
クトラム解析部4における分光器部分を示す模式図であ
る。
【0010】被測定体3を経由した被測定光12は入射
スリット13を介して装置内へ入射され、コリメータ1
4で平行光に変換された後、回折格子15へ入射角θ2
で入射される。回折格子15は図示しない駆動モータに
より回動される。したがって、入射角θ2 が変化する。
回折格子15から出力された回折光は集光器16により
出射スリット17の後方に配設された受光器20へ入射
される。受光器20は入射光の光強度に対応した光強度
信号を出力する。
【0011】このような光伝送特性測定装置において
は、スペクトラム解析部4の回折格子15から出力され
る被試験光は回折格子15における入射角θ2で一義的
に定まる測定波長λ2 を有する光となる。よって、例え
ば、各入射角θ1 ,θ2 を適宜連動して変化させること
によって、可変波長光源2から出力されるレーザ光1の
波長λ1 とスペクトラム解析部4の受光器20に入射さ
れる回折光の波長λ2 とを一致した状態で波長λを掃引
できる。
【0012】このような構成の可変波長光源2を用いる
ことによって、前述した白色光の光強度に比較して各波
長の光強度を−10dBm以上まで上昇できる。その結
果、スペクトラム解析部4においては、光源として前述
した白色光源を用いる場合に比較して1000倍以上の
高い感度を有する測定が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように可変波長光源2の回折格子7の回動角(入射
角)θ1 とスペクトラム分析部4の回折格子15の回動
角(入射角)θ2 とを、波長λ1 と波長λ2 とが常に等
しくなるように駆動させる必要がある。しかも、この各
回動角θ1 ,θ2 は非常に高い精度で制御する必要があ
る。少しでも同期が外れると、スペクトラム分析部4に
おいて全く光伝送特性が得られなくなる問題かある。
【0014】各回折格子7,15は機械的駆動部を有す
るので、バックラッシュ等の影響を受けるので、測定を
開始する前に、必ず両者の機械的角度位置を正確に調整
した後に、実際の測定を開始する必要がある。そのた
め、調整準備作業に多大の労力と時間が必要であった。
また、調整の精度に応じて、測定された光伝送特性のS
/Nが変化する問題もある。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、測定開始時及び測定中における可変波長光
源の波長選択用の回折格子とスペクトラム解析部の分光
用の回折格子との間における機械的な角度位置調整作業
を省略でき、かつ、常に一定した高い測定精度が得られ
る光伝送特性測定装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、片端面をARコートした半導体レーザの一
方から出力されたレーザ光を波長選択用の回折格子で反
射させ、この波長選択用回折格子から半導体レーザまで
の共振距離および波長選択用回折格子に対するレーザ光
の入射角度を変化させることによって、半導体レーザの
他方から出力されるレーザ光の波長を可変制御する可変
波長光源と、この可変波長光源から出力されるレーザ光
を被測定体を介して被測定光として取込み、取込まれた
被測定光を分光用の回折格子を用いて波長分析すること
により被測定体の光伝送特性を測定するスペクトラム解
析部とからなる光伝送特性測定装置において、波長選択
用回折格子と分光用回折格子とを同一回動軸回りに回動
させる回動機構を備えている。
【0017】また、別の発明においては、上記回動機構
を、波長選択用回折格子と分光用回折格子とが互いに離
間して取付けられた回動アームと、この回動アームにお
ける分光用回折格子の入射点に設けられた回動軸と、こ
の回動軸を軸心として前記回動アームを回動することに
よって分光用回折格子および波長選択用回折格子の各回
動角および共振距離を同時に変化させる駆動モータと備
えたものである。
【0018】
【作用】このように構成された光伝送特性測定装置であ
れば、被測定体に入射するレーザ光を出力する可変波長
光源と被測定体を経由した被測定光が入射されるスペク
トラム解析部は例えば同一の筐体内に収納されており、
可変波長光源の波長選択用の回折格子とスペクトラム解
析部の分光用の回折格子とが同一回動軸回りに回動され
る。
【0019】各回折格子相互間の回動角度位置関係は予
めこの装置の製造時点で正確に調整されている。したが
って、例えば駆動モータで回動軸を回動させると、これ
らの各回折格子は一定の回動角度位置関係を維持した状
態で連動して回動する。よって、回折格子相互の位置関
係はバックラッシュ等の影響を全く受けなく、完全に固
定されている。その結果、測定開始時点において調整作
業を実施する必要がない。さらに、可変波長光源から出
力されるレーザ光の波長とスペクトラム解析部における
回折格子から出力される回折光の波長、すなわち測定波
長とは常に正確に一致している。
【0020】また、別の発明においては、例えば回動ア
ーム上に設定された回動軸位置にスペクトラム解析部に
おける分光用の回折格子を取付けている。したがって、
この回動アームを駆動モータによって回動軸回りに回動
させると、分光用回折格子が回動する。
【0021】さらに、この回動アームの回動軸位置と離
れた位置に可変波長光源における波長選択用の回折格子
が取付けられている。したがって、この波長選択用の回
折格子の半導体レーザからのレーザ光の入射位置は、回
動アームの回動軸位置と一致しない。よって、この回動
アームを駆動モータによって回動軸回りに回動させる
と、前記レーザ光の波長選択用回折格子に対する入射角
が変化するとともに、この波長選択用回折格子から半導
体レーザまでの共振距離も変化する。すなわち、入射角
と共振距離とが連動して変化するので、回動アームを回
動させると、可変波長光源から出力されるレーザ光の波
長およびスペクトラム解析部の測定波長が連動して変化
する。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0023】図2は実施例の光伝送特性測定装置全体を
示す外観図である。筐体21の前面に操作パネル22,
表示器23,レーザ光の出力端子24a,被測定光の入
力端子24b等が設けられている。出力端子24aから
出力されたレーザ光は光ファイバ25aを介して被測定
体26へ入射される。被測定体26を通過したレーザ光
は被測定光として光ファイバ25bを介して入力端子2
4bへ入射される。即ち、一つの筐体21内に可変波長
光源とスペクトラム解析部とが組込まれている。
【0024】図1は筐体21内に組込まれた可変波長光
源とスペクトラム解析部における光の流れを示す模式図
である、基板27上にスペクトラム解析部28が据付け
られ、このスペクトラム解析部28の図示しない天井板
の上面に可変波長光源29が据付けられている。
【0025】可変波長光源29において、前方と後方と
の両方向に同一波長λ1 を有するレーザ光31,31a
を出力する半導体レーザ32の後方にコリメータレンズ
33および波長選択用の回折格子34が配設されてい
る。レーザ半導体32は図3に示すように基板27に支
持部材46を介して固定された圧電素子47に取付けら
れている。この圧電素子47は外部から電圧が印加され
ると、図中矢印方向に伸縮する。その結果、レーザ半導
体32と回折格子34との間の共振距離Lが変化する。
具体的には、波長変化に対応して共振距離Lが前述した
(2) 式を満足するように、圧電素子47へ印加する電圧
値を調整する。
【0026】 nλ1 =L …(2) 前記回折格子34は、この下方に位置するスペクトラム
解析部28の分光用の回折格子35と回動軸36を共用
している。この回動軸36は基板27を下方に貫通し
て、この基板27の下側面に取付けられた駆動モータ3
7の回転軸に固定されている。したがって、駆動モータ
37を回転駆動すると、レーザ光31aの回折格子34
に対する入射角θ1 が変化するので、半導体レーザ32
から前方へ出力されレーザ光31の波長λ1 が変化す
る。半導体レーザ32から出力された波長λ1 を有する
レーザ光31は図2の出力端子24aおよび光ファイバ
25aを介して被測定体26へ入射される。
【0027】被測定体26を通過したレーザ光31はこ
の被測定体26が有する光伝送特性に基づいて減衰さ
れ、被測定光38として光ファイバ25bおよび入力端
子24bを介して筐体21内のスペクトラム解析部28
へ入射する。
【0028】スベクトラム解析部28において、外部か
ら入射した被測定光38は入射スリット39を通過して
コリメータ40で平行光に変換された後、前記回動軸3
6に固定された分光用の回折格子35へ入射角θ2 で入
射する。回折格子35は駆動モータ37で回動され入射
角θ2 が変化する。回折格子35から出力された回折光
は集光器42で出射スリット43の後方に配設されたレ
ンズ44を介して受光器45へ集光される。受光器45
は入射光の光強度に対応した光強度信号を出力する。
【0029】この受光器45から出力された光強度信号
は図示しない信号処理回路で信号処理されたのち表示器
23に横軸を波長としてdB表示される。
【0030】したがって、駆動モータ37を回転駆動す
ると、各回折格子34,35が連動して回動し、各回折
格子34,35に入射するレーザ光31a,被測定光3
8の入射角θ1 .θ2 が連動して変化する。よって、可
変波長光源29から出力するレーザ光31の出力波長λ
1 の変化に対応してスペクトラム解析部28の測定波長
λ2 が変化する。
【0031】次に、実際の各入射角θ1 ,θ2 と各波λ
1 ,λ2 との関係を式を用いて説明する。
【0032】可変波長光源29における出力レーザ光3
1の波長λ1 と回折格子34に対する入射角θ1 との関
係は前述した(1) 式となる。
【0033】 mλ1 =2d sinθ1 …(1) したがって、入射角θ1 がΔθ1 変化した時の波長λ1
の変化量Δλ1 は、次の関係式(3) で与えられる。
【0034】 mΔλ1 =(2d sinθ1 )´=2d cosθ1 ・Δθ1 …(3) 同様に、スペクトラム解析部28における入射角θ2
Δθ2 変化した時の測定波長λ2 の変化量Δλ2 につい
て述べる。
【0035】いま、仮に、図4に示すように、被測定光
38の回折格子35に対する入射角をα、出射角をβと
する。いま、入射光(入射角α)と回折光(出射角β)
とで作る角度の2等分線を基準線として、この基準線と
回折格子35の法線との角度を前述した角度θとし、基
準線と入射光および出射光とのなす角度をα0 とする。
すると、測定波長λ2 と回折格子35の角度θとの関係
は(4) 式となる。
【0036】 mλ2 =2d cosα0 ・sin θ …(4) この(4) 式において、(2d cosα0 )は定数であるの
で、2d cosα0 =Aとすれば、(4) 式は(5) 式とな
る。
【0037】 mλ2 =A sinθ …(5) したがって、可変波長光源29の場合と同様の手法によ
って、測定波長λ2の変化量Δλ2 と角度θと変化量Δ
θとの関係は(6) 式で与えられる。
【0038】 mΔλ2 =A cosθ・Δθ …(6) 以上の関係式より可変波長光源29のレーザ光31の出
力波長λ1 とスペクトラム解析部28の測定波長λ2
を同期させるための条件を求める。いま、可変波長光源
28から出力されるレーザ光31の波長λ1 における
(1) 式のθ,d,mをそれぞれθa ,da ,ma とし、
スペストラム解析部28の測定波長λ2 における(5) 式
のθ,d,mをそれぞれθb ,db ,mb とすると、 ma λ1 =2da sinθa …(7) mb λ2 =A sinθb …(8) ma Δλ1 =2da cosθa ・Δθ …(9) mb Δλ2 =A cosθb ・Δθ …(10) A=2db cosα0 …(11) ここで、可変長波長光源29の波長λ1 とスペクトラム
解析部28の測定波長λ2 とを同期させるためには、
(7)(8)式においてλ1 =λ2 とし、(9)(10) において、
Δλ1 /Δθ=Δλ2 /Δθが成立すればよい。したが
って、次の(12)(13)式が求まる。
【0039】 2da sinθa /ma =A sinθb /mb …(12) 2da cosθa /ma =A cosθb /mb …(13) したがって、(12)(13)式を満足するように、各定数を決
定して、図1に示すように、各回折格子34.35を同
一の回動軸36に固定して、この回動軸36を駆動モー
タ37で回動することによって、可変波長光源29の出
力波長λ1 とスペクトラム解析部28の測定波長λ2
を完全に同期させることができる。
【0040】このように構成された光伝送特性測定装置
によれば、可変波長光源29の波長選択用の回折格子3
4とスペクトラム解析部28の分光用の回折格子35と
は1本の回動軸36に固定されているので、各回折格子
34.35に対すレーザ光31および被測定光38の各
入射角θ1 ,θ2 は常に一定の関係を維持した状態で完
全に同期した状態で変化する。その結果、両者の機械的
角度位置調整を全く行う必要がない。よって、調整準備
作業の作業能率を大幅に向上できる。
【0041】また、一旦製造過程で正確に角度位置調整
を行っておけば、それ以降両者間の相対的角度位置が変
化することはないので、常に一定した高い測定精度を維
持できる。
【0042】図5は本発明の他の実施例に係わる光伝送
特性測定装置の要部を取出して示す模式図である。
【0043】この実施例の光伝送測定装置においては、
可変波長光源29における波長選択用の回折格子34a
およびスペクトラム解析部28における分光用の回折格
子35aとが、図示するように、1本の回動アーム48
に取付けられている。そして、回動アーム48上の分光
用の回折格子35aにおける被測定光38の入射位置に
回動軸49が取付けられている。したがって、回動軸4
9は波長選択用の回折格子34aにおける半導体レーザ
32から出力されたレーザ光31aの入射位置に対して
距離Laだけ離れている。そして、この回動軸49は基
板27を下方に貫通して基板27の下側に取付けられた
駆動モータ59の回転軸に固定されている。したがっ
て、駆動モータ50を回転させると、回動アーム48が
矢印方向に回動する。
【0044】回動アーム48が回動すると、回動中心に
取付けられた回折格子35aに対する被測定光38の入
射角θ2 および、回動中心から距離Laだけ離れた位置
に取付けられた回折格子34aに対するレーザ光31a
の入射角θ1 が連動して変化する。さらに、回動アーム
48が回動すると、半導体レーザ32から回折格子34
aまでの共振距離Lが変化する。
【0045】したがって、駆動モータ50を回転させる
と、各回折格子34a,35aに対する各入射光の入射
角θ1 ,θ2 のみならず、共振距離Lも同時に変化す
る。したがって、先の実施例のように、レーザ光31の
波長λ1 を変化させる場合に、この波長λ1 変化に対応
して、共振距離Lを図3に示すように、独立して変更す
る制御機構を設ける必要がない。よって、制御系の構成
がより簡素化される。また、装置全体の製造費も低減で
きる。
【0046】次に、距離Laと共振距離Lと回折格子3
4aに対するレーザ光31aの入射角θ1 との間の関係
を図6(a)(b)を用いて説明する。
【0047】図6(a)に示すように、半導体レーザ3
2の後方から出力されたレーザ光31aが回折格子34
に対して入射角θ1 で入射され、このときの共振距離が
Lで、半導体レーザ32から前方へ出力されるレーザ光
31の波長λ1 との間の関係は前述した(1)(2)式とな
る。
【0048】 mλ1 =2d sinθ1 …(1) nλ1 =L …(2) なお、仮にm=1とすると、(1) 式は(14)式となる。
【0049】 λ1 =2d sinθ1 (14) ここで、レーザ光31の出力波長λ1 を微小量Δλだけ
変化させるときに必要とされる共振距離Lおよび入射角
θ1 (回動角)の各変化量ΔL,Δθは上式に代入し
て、(15)(16)式となる。
【0050】 ΔL=nΔλ …(15) Δθ=Δλ/(2d cosθ1 ) …(16) 次に、図6(b)に示すように、回折格子34における
レーザ光31aの入射面の延長線上に回動中心(回動軸
49)を設定して、回折格子34を回動軸49回りにΔ
θだけ回動させた場合の前記共振距離Lの変化量ΔL
は、波長λ1 の変化量Δλが小さい場合には、 ΔL=LaΔθ …(17) と近似できるので、回動半径Laを La=ΔL/Δθ=2d(L/λ1 ) cosθ …(18) と設定することによって、波長λ1 をΔλだけ変化させ
るために入射角(回動角)θ1 をΔθだけ変化させる
と、共振距離Lも波長変化量Δλに対応する距離ΔLだ
け変化する。
【0051】したがって、出力波長λ1 の変化範囲が一
定波長範囲内であれば、回動アーム48の回動角を変化
させるのみで半導体レーザ2から出力されるレーザ光1
aの波長λ1 を可変できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光伝送特
性測定装置によれば、可変波長光源から出力されるレー
ザ光の波長を変化させるための回折格子と、スペクトラ
ム解析部における被測定光を分光するための回折格子と
を同一回転軸回りに回動させる回動機構を設けている。
したがって、可変波長光源から出力されるレーザ光の波
長とスペクトラム解析部における測定波長とを常に同期
させて同一波長に維持することができる。その結果、測
定開始前及び測定中における繁雑な調整作業を省略で
き、測定作業能率を大幅に向上できる。さらに、常に一
定した高い測定精度を維持できる。また、各回折格子の
駆動機構を共通にしているので、装置全体の構造が簡素
化され、製造費も低減できる。
【0053】さらに、回動アームを用いることによっ
て、一つの回動機構でもって、各回折格子における入射
光の入射角と共振距離とを同時に変更できる。したがっ
て、上述した効果をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる光伝送特性測定装
置の概略構成図、
【図2】 実施例装置全体を示す斜視図、
【図3】 同実施例装置における可変波長光源の要部を
取出して示す模式図、
【図4】 同実施例装置の動作原理を説明するための
図、
【図5】 本発明の他の実施例に係わる光伝送特性測定
装置の要部を取出して示す模式図、
【図6】 同実施例装置の動作原理を説明するための
図、
【図7】 従来の光伝送特性測定装置を示す斜視図、
【図8】 同従来装置における可変波長光源の概略構成
図、
【図9】 同従来装置におけるスペクトラム解析部の概
略構成図、
【符号の説明】
26…被測定体、27…基板、28…スペクトラム解析
部、29…可変波長光源、31…レーザ光、32…半導
体レーザ、34,34a…波長選択用の回折格子、3
5.35a…分光用の回折格子、36,49…回動軸、
37,50…駆動モータ、38…被測定光、40…コリ
メータ、42…集光器、45…受光器、47…圧電素
子、48…回動アーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G01J 3/06 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ(32)の一方から出力された
    レーザ光(31a) を波長選択用の回折格子(34)でもって反
    射させ、この波長選択用回折格子から前記半導体レーザ
    までの共振距離(L) および前記波長選択用回折格子に対
    する前記レーザ光の入射角度(θ1 )を変化させること
    によって、前記半導体レーザの他方から出力されるレー
    ザ光(31)の波長(λ1 )を可変制御する外部共振器型可
    変波長光源(29)と、この可変波長光源から出力されるレ
    ーザ光を被測定体(26)を介して被測定光(38)として取込
    み、取込まれた被測定光を分光用の回折格子(35)を用い
    て波長分析することにより前記被測定体の光伝送特性を
    測定するスペクトラム解析部(28)とからなる光伝送特性
    測定装置において、 前記波長選択用回折格子と分光用回折格子とを同一回動
    軸回りに回動させる回動機構(36,37,48,49,50)を備えた
    ことを特徴とする光伝送特性測定装置。
  2. 【請求項2】 前記回動機構は、前記波長選択用回折格
    子と分光用回折格子とが互いに離間して取付けられた回
    動アーム(48)と、この回動アームにおける前記分光用回
    折格子が回転軸の中心となるように位置に設けられた回
    動軸(49)と、この回動軸を軸心として前記回動アームを
    回動することによって前記分光用回折格子および波長選
    択用回折格子の各回動角および前記共振距離を同時に変
    化させる駆動モータ(50)とを有することを特徴とする請
    求項1記載の光伝送特性測定装置。
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