JPH11325310A - 高温用バルブ - Google Patents

高温用バルブ

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Publication number
JPH11325310A
JPH11325310A JP13906198A JP13906198A JPH11325310A JP H11325310 A JPH11325310 A JP H11325310A JP 13906198 A JP13906198 A JP 13906198A JP 13906198 A JP13906198 A JP 13906198A JP H11325310 A JPH11325310 A JP H11325310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
valve
seat ring
port
cylindrical guide
Prior art date
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Pending
Application number
JP13906198A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Babe
朋樹 馬部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH11325310A publication Critical patent/JPH11325310A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベローズの温度変化に対する追従性を維持し
つつ、圧力変化に対する応答性を抑制した高温用バルブ
を提供する。 【解決手段】 弁箱1の隔壁2に設けた貫通孔3から適
当距離を隔てた位置にポート5を形成するシートリング
6を配置するとともに、シートリング6と隔壁2との間
に、貫通孔3の周囲を囲んで流路を形成する蛇腹状のベ
ローズ4を設け、ポート5の軸心方向に出退す弁棒8の
先端にポート5を開閉する弁体7を設け、弁体7に、ポ
ート5を通してベローズ4の内部に挿入する円筒体部7
aと、シートリング6に圧接する弁体シート部7bとを
設け、円筒体部7aにオリフィス状の開口部7cを設
け、ベローズ4を囲んで円筒ガイド11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温流体の制御に
使用する高温用バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高温用バルブとして使用するバル
ブには、例えば図4に示すようなものがある。図4にお
いて、弁箱1は内部流路を上流側と下流側に仕切る隔壁
2を有し、隔壁2の水平部に貫通孔3を設けている。隔
壁2の下流側の壁面には、貫通孔3の周囲を囲んで流路
を形成する蛇腹状のベローズ4を配置しており、ベロー
ズ4は金属材料からなり、隔壁2に固定した下端部を基
点として軸心方向に伸縮可能である。
【0003】ベローズ4の上端部には、ポート5を形成
するシートリング6を設けており、隔壁2の貫通孔3と
ベローズ4とポート5が同軸心上に位置している。ポー
ト5を開閉する弁体7は、ポート5を通してベローズ4
の内部に挿入する円筒体部7aと、シートリング6に圧
接する弁体シート部7bとを有し、円筒体部7aにオリ
フィス状の開口部7cを設けている。弁体7はポート5
の軸心方向に出退する弁棒8の先端に固定している。
【0004】上記した構成において、全開時もしくは中
間開度においては、弁棒8を操作して弁体シート部7b
がシートリング6から離間する状態に弁体7を配置す
る。この状態で、弁箱1の上流側の内部流路に流入した
高温流体は、隔壁2の貫通孔3を通ってベローズ4に流
入し、シートリング6のポート5および弁体7の開口部
7cを通って弁箱1の下流側の内部流路に流れる。
【0005】全閉時においては、弁棒8を操作して弁体
シート部7bがシートリング6に圧接する状態に弁体7
を配置する。この状態で、弁箱1には隔壁2を隔てた上
流側と下流側において高温流体の温度変化に差が生じ、
上流側に比べて温度がより低下する下流側では、弁棒8
の収縮により弁体7の弁体シート部7bがシートリング
6から離間する方向に移動する。しかし、弁体7の移動
に追従して、ベローズ4が伸長してシートリング6を押
し上げ、弁体シート部7bとシートリング6とのシール
性を維持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、管路を流れ
る高温流体は一様な流れではなく、ポンプの特性等に起
因して脈動する。また、弁体7を境とする上流側と下流
側には弁体7の開度に応じて弁差圧が存在する。この流
体の脈動や頻繁な開度調整に起因して弁差圧が反復的な
強弱の変化を起こすと、その差圧力の変化に追従してベ
ローズ4およびシートリング6が振動することがあり、
微少開度や全閉状態においてはチャタリングを起こす問
題があった。
【0007】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、ベローズの温度変化に対する追従性を維持しつつ、
圧力変化に対する応答性を抑制した高温用バルブを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の高温用バルブは、弁箱の内部流路を仕
切って設けた隔壁に上流側と下流側とを連通する貫通孔
を設け、貫通孔から適当距離を隔てた位置に、ポートを
形成するシートリングを配置するとともに、シートリン
グと隔壁との間に、貫通孔の周囲を囲んで流路を形成す
る蛇腹状のベローズを設け、ポートの軸心方向に出退す
弁棒の先端にポートを開閉する弁体を設け、弁体に、ポ
ートを通してベローズの内部に挿入する円筒体部と、シ
ートリングに圧接する弁体シート部とを設け、円筒体部
にオリフィス状の開口部を設け、ベローズを囲んで円筒
ガイドを設けたものである。
【0009】また、ベローズの蛇腹状の外周面と円筒ガ
イドの内周面との間に環状空間を形成し、円筒ガイドに
径方向に貫通して環状空間に連通する微少孔を設けたも
のである。
【0010】また、シートリングは、外周縁が円筒ガイ
ドに摺接するものである。上記した構成により、蛇腹状
のベローズは、径方向外側に突出する凸部と、径方向内
側に窪部む凹部とが交互に連続する外周面を有するの
で、ベローズの外側に円筒ガイドが存在することによっ
て、蛇腹状のベローズの外周面と円筒ガイドの内周面と
の間には、隣接する凸部間に挟まれた凹部によって環状
空間ができ、この環状空間がダンピング機能を果たす。
【0011】環状空間に内包する流体は、ベローズの伸
縮に伴う環状空間の容積の変化に伴って、ベローズの凸
部と円筒ガイドの内周面との間における隘路を通って流
通する。この隘路は、抵抗が大きく、単位時間に流通可
能な流量が限られているので、環状空間への流体の出入
りを抑制するものとして作用し、結果として、環状空間
の容積の変化速度を抑制する緩衝力が作用する。このた
めに、ベローズは緩速な伸縮を行なうことはできても、
急速な伸縮はできない。
【0012】ベローズの伸縮は、熱膨張と弁差圧によっ
て生起するが、熱膨張による伸縮は緩速な変化であるの
で、前記の緩衝力が作用せず、ベローズは温度変化に対
する追従性を維持できる。一方、流体の脈動や頻繁な開
度調整に起因して生起する弁差圧は、急激で反復的な強
弱の変化であるので、ベローズの伸縮は急速なものとな
り、前記の緩衝力が作用して、ベローズの圧力変化に対
する応答性が抑制される。したがって、微少開度や全閉
状態においても、シートリングがチャタリングを起こす
ことがない。
【0013】また、円筒ガイドに微少孔を設け、環状空
間への流体の出入りを微少孔を通して行なってもよい。
この場合には微少孔の径の大きさを変更することによ
り、緩衝力を任意のものに設定することができる。
【0014】また、シートリングが外周縁において円筒
ガイドに摺接することにより、シートリングと円筒ガイ
ドとの摩擦力がベローズの伸縮作動に対して抵抗として
作用し、ベローズの圧力変化に対する応答性が抑制され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。先に図4において説明したものと
同様の作用を行なう部材については同一番号を付して説
明を省略する。図1〜図2において、隔壁2とシートリ
ング6の間に配置するベローズ4は、金属材によって蛇
腹状に形成しており、隔壁2の貫通孔3とシートリング
6のポート5の間に流路を形成している。
【0016】このベローズ4は、径方向外側に突出する
凸部4aと、径方向内側に窪部む凹部4bとが交互に連
続する外周面を有しており、ベローズ4を囲んで円筒ガ
イド11を設けている。このために、ベローズ4の外周
面と円筒ガイド11の内周面との間には、隣接する凸部
4a、4aの間に挟まれた凹部4bによって環状空間を
なすダンピング空間12が複数段にできる。
【0017】円筒ガイド11は基端側が隔壁2の貫通孔
3の周囲に形成した環状溝12に嵌合しており、ストッ
パーリング13により隔壁2に固定している。ストッパ
ーリング13は環状溝12の内周面に螺合し、リングフ
ランジ部13aにおいて円筒ガイド11のガイドフラン
ジ部11aを軸心方向に押して係止している。円筒ガイ
ド11の外周面と相対向する環状溝12の内周面との間
には、熱膨張を吸収するための間隙14を設けている。
ベローズ4は先端側をシートリング6に固定し、基端側
を隔壁2に固定するものであるが、基端側をストッパー
リング13に固定してもよい。また、円筒ガイド11に
は、必要に応じて、壁体を径方向に貫通してダンピング
空間12に連通する微少孔15を設けてもよい。
【0018】上記した構成において、全開時もしくは中
間開度においては、弁棒8を操作して弁体シート部7b
がシートリング6から離間する状態に弁体7を配置す
る。この状態で、弁箱1の上流側の内部流路に流入した
高温流体は、隔壁2の貫通孔3を通ってベローズ4に流
入し、シートリング6のポート5および弁体7の開口部
7cを通って弁箱1の下流側の内部流路に流れる。
【0019】全閉時においては、弁棒8を操作して弁体
シート部7bがシートリング6に圧接する状態に弁体7
を配置する。この状態で、弁箱1には隔壁2を隔てた上
流側と下流側において高温流体の温度変化に差が生じ、
上流側に比べて温度がより低下する下流側では、弁棒8
の収縮により弁体7の弁体シート部7bがシートリング
6から離間する方向に移動する。しかし、弁体7の移動
に追従して、ベローズ4が伸長してシートリング6を押
し上げ、弁体シート部7bとシートリング6とのシール
性を維持する。
【0020】ところで、ダンピング空間12に内包する
流体は、ベローズ4の伸縮に伴うダンピング空間12の
容積の変化に伴って、ベローズ4の凸部4aと円筒ガイ
ド11の内周面との間における隘路を通って流通する。
このために、ダンピング空間12への流体の出入りが抑
制され、ダンピング空間12の容積の変化速度を抑制す
る緩衝力が作用するので、ベローズ4は緩速な伸縮を行
なうことはできても、急速な伸縮はできない。
【0021】したがって、ベローズ4の熱膨張による緩
速な伸縮には、ダンピング空間12にる緩衝力が作用せ
ず、ベローズ4は温度変化に対する追従性を維持でき
る。一方、高温流体の脈動や頻繁な開度調整に起因して
生起する弁差圧は、急激で反復的な強弱の変化であり、
ベローズ4の伸縮は急速なものとなるので、ダンピング
空間12による緩衝力が作用して、ベローズ4の圧力変
化に対する応答性が抑制される。このために、微少開度
や全閉状態においても、シートリング6がチャタリング
を起こすことを防止できる。
【0022】また、円筒ガイド11に微少孔15を設け
る場合には、ダンピング空間12への流体の出入りが微
少孔15を通して行なわれることになり、この場合には
微少孔15の径の大きさを変更することにより、緩衝力
を任意のものに設定することができる。
【0023】図3に示すように、シートリング6を、そ
の外周縁において円筒ガイド11に摺接するように形成
することも可能である。この構成により、シートリング
6と円筒ガイド11との摩擦力をベローズ4の伸縮作動
に対して抵抗として利用することができ、ベローズ4の
圧力変化に対する応答性を抑制できる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ベ
ローズと円筒ガイドの間に環状空間を形成し、環状空間
に内包する流体の出入りを抑制することによりダンピン
グ機能を発揮することができ、この緩衝力によりベロー
ズの急速な伸縮を抑制し、緩速な伸縮を許容することが
でき、微少開度や全閉状態におけるシートリングのチャ
タリングを防止できる。また、円筒ガイドに設けた微少
孔により、環状空間への流体の出入り行ない、微少孔の
径の大きさを変更することにより、緩衝力を任意のもの
に設定することができる。シートリングと円筒ガイドと
の摩擦力をベローズの伸縮作動に対する抵抗とすること
により、ベローズの圧力変化に対する応答性を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高温用バルブの断
面図である。
【図2】同実施の形態における高温用バルブの要部拡大
図である。
【図3】他の実施の形態における高温用バルブの断面図
である。
【図4】従来の高温用バルブの断面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 2 隔壁 4 ベローズ 4a 凸部 4b 凹部 5 ポート 6 シートリング 11 円筒ガイド 12 ダンピング空間 13 ストッパーリング 15 微少孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内部流路を仕切って設けた隔壁に
    上流側と下流側とを連通する貫通孔を設け、貫通孔から
    適当距離を隔てた位置に、ポートを形成するシートリン
    グを配置するとともに、シートリングと隔壁との間に、
    貫通孔の周囲を囲んで流路を形成する蛇腹状のベローズ
    を設け、ポートの軸心方向に出退す弁棒の先端にポート
    を開閉する弁体を設け、弁体に、ポートを通してベロー
    ズの内部に挿入する円筒体部と、シートリングに圧接す
    る弁体シート部とを設け、円筒体部にオリフィス状の開
    口部を設け、ベローズを囲んで円筒ガイドを設けたこと
    を特徴とする高温用バルブ。
  2. 【請求項2】 ベローズの蛇腹状の外周面と円筒ガイド
    の内周面との間に環状空間を形成し、円筒ガイドに径方
    向に貫通して環状空間に連通する微少孔を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の高温用バルブ。
  3. 【請求項3】 シートリングは、外周縁が円筒ガイドに
    摺接することを特徴とする請求項1または2に記載の高
    温用バルブ。
JP13906198A 1998-05-21 1998-05-21 高温用バルブ Pending JPH11325310A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13906198A JPH11325310A (ja) 1998-05-21 1998-05-21 高温用バルブ

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JP13906198A JPH11325310A (ja) 1998-05-21 1998-05-21 高温用バルブ

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JPH11325310A true JPH11325310A (ja) 1999-11-26

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JP13906198A Pending JPH11325310A (ja) 1998-05-21 1998-05-21 高温用バルブ

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JP (1) JPH11325310A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012766A1 (fr) * 2000-08-09 2002-02-14 Kabushiki Kaisha Yokota Seisakusho Dispositif de soupape et systeme de pipeline
JP2012154404A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Toyota Motor Corp 電磁式リニア弁

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012766A1 (fr) * 2000-08-09 2002-02-14 Kabushiki Kaisha Yokota Seisakusho Dispositif de soupape et systeme de pipeline
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