JPH1132509A - 耕耘装置 - Google Patents

耕耘装置

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Publication number
JPH1132509A
JPH1132509A JP19690897A JP19690897A JPH1132509A JP H1132509 A JPH1132509 A JP H1132509A JP 19690897 A JP19690897 A JP 19690897A JP 19690897 A JP19690897 A JP 19690897A JP H1132509 A JPH1132509 A JP H1132509A
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JP
Japan
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depth
tillage
tilling
tractor
machine frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP19690897A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yagisawa
啓一 八木沢
Kaoru Honda
薫 本多
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未耕地Aを基準としてロータリー作業体12を
自動的に深浅調節でき、ロータリー作業体12にて耕土を
確実に所定の耕深で耕耘作業を行なうことができ、均平
板等を用いない湿田等での耕耘作業時においてもロータ
リー作業体12にて所定の耕深で耕耘作業を行なうことが
できる耕耘装置を提供する。 【解決手段】 トラクタに連結する連結部9,11を有す
る機枠1と、耕土を所定の耕深で耕耘する多数の耕耘爪
15を並設した回転自在のロータリー作業体12と、ロータ
リー作業体12を深浅調節するトラクタに設けられた深浅
調節機構に深浅調節信号を出力するセンサー24と、機枠
1に上下動自在に設けロータリー作業体12の耕耘爪15に
て耕耘する耕土の近傍の未耕地Aに接地する接地輪51を
有しこの接地輪51の接地時にロータリー作業体12の耕深
変化に応じて上下動しセンサー24を動作させる耕深検知
体47と、を具備する。センサー24はリンク機構32,36に
て動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農耕地を耕耘する耕
耘装置に係り、耕土を耕耘するロータリー作業体を自動
的に深浅調節するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耕耘装置としては、たと
えば、ロータリー作業体を回転自在に設けた機枠にこの
機枠を牽引するトラクタの深浅調節機構に出力するセン
サーが取り付けられ、前記ロータリー作業体の上方部を
被覆したカバー体の後端部にゴム板からなる第1の整地
体を介して均平板からなる第2の整地体が上下動可能に
設けられ、この第2の整地体にこの第2の整地体の上下
動すなわち前記ロータリー作業体の耕深変化を検知して
前記センサーを動作させる検知機構が設けられた構成の
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の耕耘装置で
は、通常は、第2の整地体はロータリー作業体の後方部
に対向する所定の位置に配置した状態で耕耘作業が行な
われ、この際、検知機構及びセンサーにてロータリー作
業体が自動的に深浅調節され、このロータリー作業体に
て耕土が所定の耕深で耕耘され、この耕耘土の表面が第
2の整地体にて整地されるようになっている。
【0004】しかし、耕土に含まれる水分が多い湿田で
の耕耘作業時に、第2の整地体を通常のようにロータリ
ー作業体の後方部に対向する所定の位置に配置し、この
第2の整地体にて耕耘土の表面が平らに整地されると、
耕耘土中の水分が簡単には抜けきれず、十分な乾土効果
が得られない、という問題がある。
【0005】そこで、耕土に含まれる水分が多い湿田で
の耕耘作業時では、第2の整地体はロータリー作業体の
後方部に対向する耕耘土の整地面から持ち上げ、この第
2の整地体を用いることなく耕耘作業が行われている
が、この際、第2の整地体はロータリー作業体の耕深変
化を検知する検知機構を有するため、この検知機構が全
く機能せず、ロータリー作業体を自動的に深浅調節する
ことができず所定の耕深で耕耘作業を行なうことが困難
である、という問題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、耕耘される耕土の近傍の未耕地を基準として
ロータリー作業体を自動的に深浅調節できるようにし、
このロータリー作業体にて耕土を確実に所定の耕深で耕
耘作業を行なうことができ、均平板等を用いない湿田等
での耕耘作業時においてもロータリー作業体にて耕土を
確実に所定の耕深で耕耘作業を行なうことができる耕耘
装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耕耘装置
は、トラクタに連結する連結部を有する機枠と、この機
枠に回転自在に設けられ前記トラクタの進行方向に対し
て交差する方向に耕土を所定の耕深で耕耘する多数の耕
耘爪を並設したロータリー作業体と、前記機枠に設けら
れ前記ロータリー作業体を深浅調節する前記トラクタに
設けられた深浅調節機構に深浅調節信号を出力するセン
サーと、前記機枠に上下動自在に設けられ前記ロータリ
ー作業体の耕耘爪にて耕耘される耕土の近傍の未耕地に
接地する接地部を有しこの接地部の接地時に前記ロータ
リー作業体の耕深変化に応じて上下動し前記センサーを
動作させる耕深検知体と、を具備する、ものである。
【0008】そして、トラクタの懸架機構に機枠の連結
部を連結し、また、たとえば、前記トラクタのPTO軸
に動力伝達軸を介して前記機枠に設けたロータリー作業
体を駆動回転させる駆動系の入力軸部を連動連結し、さ
らに、トラクタに設けられた深浅調節機構にセンサーを
接続する。
【0009】また、トラクタに設けられた深浅調節機構
を作動し、この深浅調節機構にてトラクタの懸架機構に
より機枠のロータリー作業体を上下動してこのロータリ
ー作業体の作業深度(耕深)を調節することにより、こ
のロータリー作業体が耕土を耕耘する所定の耕深位置に
調節されて設定される。
【0010】また、このロータリー作業体の耕深位置が
調節設定されることにより、ロータリー作業体の耕耘爪
にて耕耘される耕土の近傍の未耕地に接地部が接地され
た状態で耕深検知体が上下動され、この耕深検知体がロ
ータリー作業体の耕深位置に対応してセンサーを動作さ
せる所定の位置に調節設定される。
【0011】そして、この耕深検知体が耕耘される耕土
の近傍の未耕地を基準としてロータリー作業体の耕深変
化を検知し、この耕深変化に応じて上下動してセンサー
を動作させ、このセンサーから深浅調節信号がトラクタ
の深浅調節機構に出力するように設定される。
【0012】つぎに、トラクタにて機枠が牽引進行され
るとともに、この機枠に設けたロータリー作業体がトラ
クタからの出力により駆動回転されて進行されることに
より、このロータリー作業体の各耕耘爪にて耕土が所定
の幅に亘ってかつ設定された所定の耕深で順次耕耘され
ながら進行される。
【0013】また、この耕耘作業時には耕深検知体の接
地部がロータリー作業体の耕耘爪にて耕耘される耕土の
近傍の未耕地に接地しながら未耕地に沿って進行され
る。
【0014】また、このトラクタの進行時にトラクタが
走行する圃場の状況により、たとえば、トラクタの車輪
が圃場の凹凸部を走行したり、圃場の軟弱部を走行した
場合には、これらによってトラクタが上下動するととも
に、このトラクタの懸架機構に連結された機枠のロータ
リー作業体が上下動される。
【0015】そして、ロータリー作業体が設定された基
準耕深より上動したり下動した場合には、このロータリ
ー作業体の上下動に応じて未耕地に接地部を接地した状
態の耕深検知体が上下動され、この耕深検知体の作動に
よりセンサーが動作され、このセンサーからロータリー
作業体の耕深変化を深浅調節信号に変換してトラクタの
深浅調節機構に出力される。
【0016】また、トラクタの深浅調節機構はセンサー
からの深浅調節信号により作動され、この深浅調節機構
にてトラクタの懸架機構により機枠のロータリー作業体
が上下動され、このロータリー作業体が設定された基準
耕深(作業深度)に自動的に深浅調節される。そして、
このロータリー作業体の各耕耘爪にて耕土が設定された
所定の耕深で耕耘され、全体として略同じ耕深で耕耘さ
れる。
【0017】請求項2記載の耕耘装置は、請求項1記載
の耕耘装置において、センサーは、耕深検知体の上下動
に連動されるリンク機構にて動作される、ものである。
【0018】そして、ロータリー作業体が設定された基
準耕深より上動したり下動した場合には、このロータリ
ー作業体の上下動に応じて未耕地に接地部を接地した状
態の耕深検知体が上下動され、この耕深検知体の作動に
よりリンク機構にてセンサーが動作され、このセンサー
からロータリー作業体の耕深変化を深浅調節信号に変換
してトラクタの深浅調節機構に出力される。
【0019】請求項3記載の耕耘装置は、請求項1記載
の耕耘装置において、耕深検知体は、機枠に基端部が上
下方向に回動自在に軸支された前後方向の耕深検知アー
ムと、この耕深検知アームの先端部に設けられた接地部
と、を有する、ものである。
【0020】そして、ロータリー作業体が設定された基
準耕深より上動したり下動した場合には、このロータリ
ー作業体の上下動に応じて未耕地に接地部を接地した状
態の耕深検知アームが上下方向に回動され、この耕深検
知アームの回動によりセンサーが動作され、このセンサ
ーからロータリー作業体の耕深変化を深浅調節信号に変
換してトラクタの深浅調節機構に出力される。
【0021】請求項4記載の耕耘装置は、請求項1また
は3記載の耕耘装置において、接地部は、耕深検知アー
ムに回転自在に軸架された接地輪にて形成されている、
ものである。
【0022】そして、耕耘作業時には接地輪が未耕地に
接地した状態でこの未耕地に沿って回転進行される。ま
た、ロータリー作業体が設定された基準耕深より上動し
たり下動した場合には、このロータリー作業体の上下動
に応じて未耕地に接地輪を接地した状態の耕深検知アー
ムが上下方向に回動され、この耕深検知アームの回動に
よりセンサーが動作され、このセンサーからロータリー
作業体の耕深変化を深浅調節信号に変換してトラクタの
深浅調節機構に出力される。
【0023】この際、接地輪は埋没することなく未耕地
に沿ってスムーズに回転進行され、この接地輪にてロー
タリー作業体の進行作業状態及び耕深変化を確実に検知
される。
【0024】請求項5記載の耕耘装置は、請求項1また
は3記載の耕耘装置において、機枠は、所定位置に下降
回動した耕深検知アームを位置保持するストッパーを有
する、ものである。
【0025】そして、非作業時にはストッパーにて所定
位置に下降回動した耕深検知アームが確実に位置保持さ
れ、この耕深検知アームの先端部の接地輪がロータリー
作業体の下端部より更に下方に降下することが防止さ
れ、したがって、移動及び運搬等が容易に行われる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0027】1は機枠で、この機枠1は左右方向に延在
した中空パイプ状の主フレーム2を有し、この主フレー
ム2の両端部に相対して上下方向のブラケット3がそれ
ぞれ一体に固着され、この一方側のブラケット3の外側
部に上下方向の伝動ケース4が着脱可能に固着されてい
る。
【0028】また、前記主フレーム2の中間部に入力軸
5を前方に向かって回転自在に突出したミッション6が
固定され、このミッション6の出力軸に連結された回転
軸7が前記主フレーム2内に回転自在に軸架されて挿通
され、この回転軸7の一端部が前記一方側のブラケット
3を貫通して前記伝動ケース4内に回転自在に突出され
ている。
【0029】また、前記ミッション6の上部に上側連結
アーム8が前上方に向かって一体に突出され、この上側
連結アーム8の先端部に連結ピンからなる連結部9が設
けられている。
【0030】また、前記主フレーム2の両側部に相対し
て下側連結アーム10がそれぞれ前下方に向かって一体に
突出され、この両側部の下側連結アーム10の先端部にロ
ワピンからなる連結部11がそれぞれ設けられている。そ
して、前記上側連結アーム8の連結部9及び両側部の下
側連結アーム10の連結部11がトラクタの三点懸架機構に
連結されるようになっている。
【0031】12は前記機枠1の伝動ケース4を有する一
方側のブラケット3と、この一方側のブラケット3に対
向した他方側のブラケット3との下端部間に回転自在に
設けられたロータリー作業体で、このロータリー作業体
12は前記伝動ケース4を有する一方側のブラケット3と
他方側のブラケット3との下端部間に回転自在に軸架さ
れたトラクタの進行方向に対して交差する方向の耕耘軸
13と、この耕耘軸13に軸方向に所定の間隔をおいてそれ
ぞれ一体に設けられた多数のフランジ14と、この各フラ
ンジ14にそれぞれ放射状に並設して突設され耕土を耕耘
する多数の耕耘爪15と、を有して構成されている。
【0032】また、前記耕耘軸13の一端部が前記一方側
のブラケット3を貫通して前記伝動ケース4の下端部内
に回転自在に突出され、この耕耘軸13の突出端部が前記
伝動ケース4の上端部に回転自在に突出された突出端部
に図示しない連動媒体を介して回転自在に連動連結され
ている。
【0033】そして、前記ミッション6からの出力によ
り前記回転軸7及び連動媒体を介して前記ロータリー作
業体12が駆動回転され、このロータリー作業体12の多数
の耕耘爪15にて圃場の耕土が所定の幅に亘ってかつ所定
の耕深(耕耘深度)で耕耘されるようになっている。
【0034】16は前記ロータリー作業体12の上方を被覆
した前記機枠1を構成するロータリーカバー体で、この
ロータリーカバー体16は前記相対するブラケット3の内
側部にそれぞれ相対して固定されたカバー側板17と、こ
の両側部のカバー側板17の上端部間に固着され前記ロー
タリー作業体12の各耕耘爪15の回転軌跡に対応してかつ
この回転軌跡から所定の間隔をおいて離間して円弧状に
形成されたカバー天板18と、前記両側部のカバー側板17
の後端部に後方に向かって突設された延長側板19と、を
有して形成されている。
【0035】また、前記カバー天板18の後端部に前記両
側部の延長側板19間に位置して前記ロータリー作業体12
の後側部に対向して円弧状に形成されたゴム板等にて形
成された防土案内体20が取り付けられている。そして、
この防土案内体20にて前記ロータリー作業体12の各耕耘
爪15から放てきされる耕耘土の飛散が防止されるととも
に、これら耕耘土が前記ロータリー作業体12の後方部に
向かって案内して落下させるようになっている。
【0036】つぎに、前記機枠1すなわち前記伝動ケー
ス4側に位置する一方のカバー側板17の後側部に上下方
向の取付板21が固着され、この取付板21の上端近傍部に
取付孔22が形成され、この取付孔22にホルダー23が回動
により位置調節可能に取り付けられ、このホルダー23に
回動角度を検出して前記機枠1を牽引するトラクタに設
けられている深浅調節機構に出力するセンサー24が保持
されている。
【0037】前記センサー24は、後述する耕深検知体か
らの圧力により回動される回動レバー25と、この回動レ
バー25の回動により回動角度を検出する検出部26と、こ
の検出部26の変化を深浅調節信号に変換して出力する出
力部27を有する情報収集変換部28と、を有して構成さ
れ、この情報収集変換部28の出力部27はコード29を介し
て前記トラクタに設けられている深浅調節機構に接続さ
れている。
【0038】また、前記取付板21の略中間部にこの取付
板21と直交方向の軸受体30が固定され、この軸受体30に
取付軸31が挿通して軸架され、この取付軸31の一端部に
後述する耕深検知体の作動により後述する連動機構を介
して前記センサー24を動作させる第1のリンク機構32の
一端部が回動自在は軸着されている。
【0039】前記第1のリンク機構32は、上下方向の第
1のリンク33と、この第1のリンク33の上端部に支軸34
にて後端部が回動自在に軸着された前後方向の第2のリ
ンク35と、を有し、この第2のリンク35の一端部すなわ
ち前端部が前記取付軸31の一端部に回動自在は軸着さ
れ、前記第1のリンク33の下端部は後述する耕深検知体
に回動自在に軸着されるようになっている。
【0040】また、前記取付軸31の他端部に前記第1の
リンク機構32の作動により前記センサー24を動作させる
第2のリンク機構36の一端部が回動自在に軸着されてい
る。
【0041】前記第2のリンク機構36は、前記取付軸31
の他端部に固着された前記第2のリンク35と略平行に配
置された前後方向の連動片37と、この連動片37に固着さ
れた略L字形状の連動アーム38と、この連動アーム38の
後端部に固着された上下方向の連動杆39と、この連動杆
39の途中部に上下方向に位置調節自在かつ回動自在に取
り付けられ前記回動レバー25を連動する連動体40と、前
記取付板21に前記連動軸31を中心として円弧状に形成さ
れた案内溝41に移動自在に挿通され一端部を前記第2の
リンク35に固着し他端部を前記連動片37に固着した連動
軸42と、を有して構成されている。
【0042】そして、前記取付軸31を中心として前記第
2のリンク35が上下方向に回動されることにより、この
前記第2のリンク35にて連動軸42が案内溝41に案内され
て上下方向に回動されるとともに、この連動軸42にて連
動片37が取付軸31を中心として上下方向に回動され、こ
の連動片37にて連動アーム38を介して連動杆39が上下動
され、この連動杆39にて前記センサー24の回動レバー25
が回動されるようになっている。
【0043】さらに、前記取付軸31の下方近傍に位置し
て前記取付板21の前端部に取付片43が突設され、この取
付片43に前記連動軸42の下降位置を位置決めするボルト
にて形成されたストッパー44が回動により進退調節自在
に取り付けられている。
【0044】つぎに、前記機枠1すなわち前記伝動ケー
ス4側に位置する一方のカバー側板17の前端部にブラケ
ット45が固着され、このブラケット45にトラクタの進行
方向に対して交差する方向の取付軸46が突設され、この
取付軸46に前記伝動ケース4の外側に位置して前記ロー
タリー作業体12の耕深変化に応じて上下動し前記第1の
リンク機構32及び第2のリンク機構36を介して前記セン
サー24を動作させる耕深検知体47が上下動自在に設けら
れている。
【0045】前記耕深検知体47は、前記取付軸46に基端
部が上下方向に回動自在に軸支された前後方向の耕深検
知アーム48と、この耕深検知アーム48の先端部に設けら
れ前記ロータリー作業体12の各耕耘爪15にて耕耘される
耕土の近傍の未耕地Aに接地する接地部49と、を有し、
この接地部49は前記耕深検知アーム48の先端部に車軸50
にて回転自在に軸架されたタイヤ等の接地輪51にて形成
されている。
【0046】また、前記耕深検知アーム48の前後方向の
略中間部に連動ピン52が突設され、この連動ピン52に前
記第1のリンク機構32の第1のリンク33の他端部すなわ
ち下端部が回動自在に取り付けられている。また、前記
連動ピン52に前記耕深検知アーム48との間に所定の間隔
の挿入口53を開口したガイド突片54が前方に向かって突
設されている。
【0047】つぎに、前記第1のリンク機構32の第1の
リンク33の前方に位置して前記延長側板19に前記挿入口
53内に挿入した上下方向のガイド55を有するガイド体56
が固着され、このガイド体56の下端部に前記取付軸46を
中心として下降回動した非作業時の前記耕深検知アーム
48を位置決めするストッパー57が一体に形成されてい
る。
【0048】そして、前記耕深検知アーム48はこの耕深
検知アーム48と前記ガイド突片54との間の挿入口53内に
前記ガイド55を挿入した状態でこのガイド55に案内され
て前記取付軸46を中心として上下方向に回動され、その
先端部の接地輪51が未耕地Aに接地して回転進行される
ようになっている。
【0049】なお、図中58は前記ミッション6の入力軸
5を被覆する回動可能に設けられた入力軸カバー、59は
前記両側部の下側連結アーム10に取り付けられたスタン
ドを着脱自在に取り付けるスタンドホルダーである。
【0050】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0051】トラクタの三点懸架機構に機枠1の三点連
結部9,11をそれぞれ連結し、また、前記トラクタのP
TO軸に動力伝達軸を介して前記機枠1の主フレーム2
に設けたミッション6の入力軸5を連動連結し、さら
に、トラクタに設けられた深浅調節機構にセンサー24の
出力部27をコード29を介して接続する。
【0052】また、トラクタに設けられた深浅調節機構
を作動し、この深浅調節機構にてトラクタの三点懸架機
構により機枠1のロータリー作業体12を上下動してこの
ロータリー作業体12の作業深度(耕深)を調節すること
により、このロータリー作業体12が耕土を耕耘する所定
の深さの耕深位置に調節されて設定され、これを耕土を
耕耘する所定の深さの基準耕深aとして設定される。
【0053】また、このロータリー作業体12の基準耕深
aが調節設定されることにより、ロータリー作業体12の
各耕耘爪15にて耕耘される耕土の近傍の未耕地Aに接地
部49すなわち接地輪51が接地された状態で耕深検知体47
の耕深検知アーム48が取付軸46を中心として上下動さ
れ、この耕深検知アーム48がロータリー作業体12の基準
耕深aの位置に対応した位置に移動され、この耕深検知
アーム48にて第1のリンク機構32及び第2のリンク機構
36を介してセンサー24を動作させるようにこの第2のリ
ンク機構36の連動杆39にセンサー24の回動レバー25が連
動体40にて調節設定される。
【0054】そして、ロータリー作業体12の基準耕深a
が設定されるとともに、耕深検知体47が未耕地Aを基準
として作動位置が設定され、このロータリー作業体12が
基準耕深aより上下に耕深を変化した際にはこれを耕深
検知体47にて検知するとともに、この耕深検知体47が耕
深変化に応じて上下動してセンサー24を動作させ、この
センサー24からロータリー作業体12の耕深変化を深浅調
節信号に変換してトラクタの深浅調節機構に出力され、
この深浅調節機構にてロータリー作業体12を上下動させ
て基準耕深aに戻すように設定される。
【0055】つぎに、トラクタにて機枠1が牽引進行さ
れるとともに、このトラクタのPTO軸からの出力によ
り動力伝達軸を介してミッション6の入力軸5が回転さ
れ、このミッション6の出力軸及びこの出力軸に連結し
た回転軸7にて連動媒体を介してロータリー作業体12が
駆動回転されて進行されることにより、このロータリー
作業体12の各耕耘爪15にて耕土が所定の幅に亘ってかつ
設定された所定の基準耕深aで順次耕耘されながら進行
される。
【0056】また、この耕耘作業時には耕深検知体47の
接地部49すなわち接地輪51がロータリー作業体12の各耕
耘爪15にて耕耘される耕土の近傍の未耕地Aに接地しな
がら未耕地Aに沿って回転進行される。
【0057】また、このトラクタの進行時にトラクタが
走行する圃場の状況により、たとえば、トラクタの車輪
が圃場の凹凸部を走行したり、圃場の軟弱部を走行した
場合には、これらによってトラクタが上下動するととも
に、このトラクタの三点懸架機構によりこれに連結され
た機枠1のロータリー作業体12が上下動される。
【0058】そして、ロータリー作業体12が設定された
基準耕深aより上動したり下動した場合には、このロー
タリー作業体12の上下動に応じて未耕地Aに接地輪51を
接地した状態の耕深検知アーム48が機枠1の取付軸46を
中心として上下回動され、この耕深検知アーム48の作動
により第1のリンク機構32及び第2のリンク機構36を介
してセンサー24が動作され、このセンサー24からロータ
リー作業体12の耕深変化を深浅調節信号に変換してトラ
クタの深浅調節機構に出力される。
【0059】すなわち、ロータリー作業体12が設定され
た基準耕深aより上動して浅い耕深bとなった場合に
は、このロータリー作業体12の上動に応じて未耕地Aに
接地輪51を接地した状態の耕深検知アーム48が機枠1の
取付軸46にてこの取付軸46を中心として引上げ回動され
る。
【0060】そして、この耕深検知アーム48の連動ピン
52にて第1のリンク33が押し上げられ、この第1のリン
ク33の上端部の支軸34にて第2のリンク36が取付軸31を
中心として押し上げ回動され、この第2のリンク36の連
動軸42にて取付軸31を中心として連動片37が押し上げ回
動される。
【0061】また、連動片37が押し上げ回動されること
により、この連動片37の連動アーム38にて連動杆39が押
し上げられるとともに、この連動杆39にて連動体40を介
してセンサー24の回動レバー25が押し上げ回動され、こ
の回動レバー25の回動により検出部26にて回動角度が検
出され、この検出部26の変化、すなわちロータリー作業
体12の耕深変化を情報収集変換部28にて深浅調節信号に
変換して出力部27から出力され、深浅調節信号はコード
29を介してロータリー作業体12が設定された基準耕深a
より上動して浅い耕深bに変化したものとしてトラクタ
の深浅調節機構に出力される。
【0062】つぎに、ロータリー作業体12が設定された
基準耕深aより下動して深い耕深cとなった場合には、
このロータリー作業体12の下動に応じて未耕地Aに接地
輪51を接地した状態の耕深検知アーム48が機枠1の取付
軸46にてこの取付軸46を中心として引下げ回動される。
【0063】そして、この耕深検知アーム48の連動ピン
52にて第1のリンク33が引き下げられ、この第1のリン
ク33の上端部の支軸34にて第2のリンク36が取付軸31を
中心として引き下げ回動され、この第2のリンク36の連
動軸42にて取付軸31を中心として連動片37が引き下げ回
動される。
【0064】また、連動片37が引き下げ回動されること
により、この連動片37の連動アーム38にて連動杆39が引
き下げられるとともに、この連動杆39にて連動体40を介
してセンサー24の回動レバー25が引き下げ回動され、こ
の回動レバー25の回動により検出部26にて回動角度が検
出され、この検出部26の変化、すなわちロータリー作業
体12の耕深変化を情報収集変換部28にて深浅調節信号に
変換して出力部27から出力され、深浅調節信号はコード
29を介してロータリー作業体12が設定された基準耕深a
より下動して深い耕深cに変化したものとしてトラクタ
の深浅調節機構に出力される。
【0065】つぎに、トラクタの深浅調節機構はセンサ
ー24からの深浅調節信号により作動され、この深浅調節
機構にてトラクタの三点懸架機構により機枠1のロータ
リー作業体12が上下動され、このロータリー作業体12が
自動的に深浅調節され、このロータリー作業体12が浅い
耕深bまたは深い耕深cの状態から自動的に設定された
基準耕深(作業深度)aに戻される。そして、このロー
タリー作業体12の各耕耘爪15にて耕土が設定された基準
耕深aで耕耘され、全体として略同じ耕深の基準耕深a
で耕耘される。
【0066】前記耕深検知アーム48が取付軸46を中心と
して上下回動される際において、この耕深検知アーム48
はこの耕深検知アーム48とガイド突片54との間の挿入口
53に挿入したガイド55に案内されて上下回動されること
により、この耕深検知アーム48はスムーズに上下回動さ
れ、また、その接地輪51が未耕地Aに沿って回転走行す
る際においても、左右方向に移動して未耕地Aから外れ
ることなく安定して回転走行する。
【0067】つぎに、前記耕耘作業時において、未耕地
Aに接地する接地輪51を有する耕深検知アーム48は一方
のブラケット3に設けた伝動ケース4の外側に配置さ
れ、すなわち、接地輪51を有する耕深検知アーム48はト
ラクタに牽引される機枠1の進行方向の左側に配置され
ていることにより、圃場の外側周部から順次内側中心部
に向かって左回りに耕耘する回り耕の場合には、接地輪
51は常に未耕地Aに接地して進行される。
【0068】そして、ロータリー作業体12の上下動に応
じて未耕地Aに接地輪51を接地した状態の耕深検知アー
ム48が機枠1の取付軸46を中心として上下回動され、こ
の耕深検知アーム48の作動により第1のリンク機構32及
び第2のリンク機構36を介してセンサー24が動作され、
このセンサー24からロータリー作業体12の耕深変化を深
浅調節信号に変換してトラクタの深浅調節機構に出力さ
れる。
【0069】したがって、ロータリー作業体12の各耕耘
爪15にて耕土が設定された基準耕深aで圃場の外側周部
から順次内側中心部に向かって左回りに連続的に耕耘さ
れ、圃場が全体として略同じ耕深の基準耕深aで耕耘さ
れる。
【0070】つぎに、非作業時にはトラクタの三点懸架
機構にて本機を持ち上げられると、耕深検知アーム48が
取付軸46を中心として下降回動されるが、この耕深検知
アーム48はガイド体56のストッパー57にて確実に位置保
持され、この耕深検知アーム48の先端部の接地輪51がロ
ータリー作業体12の下端部より更に下方に降下すること
が防止され、したがって、移動及び運搬等が容易に行わ
れる。
【0071】つぎに、前記実施の形態では、未耕地Aに
接地する接地輪51を有する耕深検知アーム48は一方のブ
ラケット3に設けた伝動ケース4の外側に配置され、す
なわち、接地輪51を有する耕深検知アーム48はトラクタ
に牽引される機枠1の進行方向の左側に配置して左回り
に耕耘する回り耕の場合について説明したが、これに限
らず、未耕地Aに接地する接地輪51を有する耕深検知ア
ーム48は他方のブラケット3の外側に配置し、すなわ
ち、接地輪51を有する耕深検知アーム48はトラクタに牽
引される機枠1の進行方向の右側に配置して右回りに耕
耘する回り耕としてもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、機枠にロータ
リー作業体の耕耘爪にて耕耘される耕土の近傍の未耕地
に接地する接地部を有しこの接地部の接地時にロータリ
ー作業体の耕深変化に応じて上下動しロータリー作業体
を深浅調節するトラクタの深浅調節機構に深浅調節信号
を出力するセンサーを動作させる耕深検知体を上下動自
在に設けたので、この耕深検知体にて耕耘される耕土の
近傍の未耕地を基準としてロータリー作業体を自動的に
深浅調節することができ、このロータリー作業体にて耕
土を確実に所定の耕深で耕耘作業を行なうことができ、
均平板等を用いない湿田等での耕耘作業時においてもロ
ータリー作業体にて耕土を確実に所定の耕深で耕耘作業
を行なうことができる。
【0073】また、ロータリー作業体にて耕耘される耕
土の近傍の未耕地を基準として耕深検知体にてロータリ
ー作業体を深浅調節することにより、ロータリー作業体
の耕深変化を正確に検知してロータリー作業体を所定の
耕深に確実に深浅調節することができ、全体として略同
じ耕深で耕耘作業を行なうことができる。
【0074】さらに、ロータリー作業体にて耕耘される
耕土の近傍の未耕地を基準として耕深検知体にてロータ
リー作業体を深浅調節することにより、ロータリー作業
体の各耕耘爪にて耕土が所定の耕深で圃場の外側周部か
ら順次内側中心部に向かって連続的に回り耕耘すること
ができる。
【0075】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ロータリー作業体が設定された所定の耕
深より上動したり下動した場合には、このロータリー作
業体の上下動に応じて未耕地に接地部を接地した状態の
耕深検知体が上下動し、この耕深検知体の作動に連動さ
れるリンク機構にてセンサーを確実に動作させることが
できる。
【0076】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、ロータリー作業体が設定された所定の耕
深より上動したり下動した場合には、このロータリー作
業体の上下動に応じて未耕地に接地部を接地した状態の
耕深検知アームが上下方向に回動され、この耕深検知ア
ームの回動によりセンサーを確実に動作させることがで
きる。また、耕深検知アームは機枠に上下方向に回動自
在に軸支されているので、この機枠にてロータリー作業
体の上下動に応じて耕深検知アームを確実に上下方向に
回動でき、この耕深検知アームにてセンサーを誤動作さ
せることなく確実に動作させることができる。
【0077】請求項4の発明によれば、請求項1または
3の発明の効果に加え、耕耘作業時には接地輪が未耕地
に接地した状態でこの未耕地に沿って回転進行し、ロー
タリー作業体が設定された所定の耕深より上動したり下
動した場合には、このロータリー作業体の上下動に応じ
て未耕地に接地輪を接地した状態の耕深検知アームが上
下方向に回動され、この耕深検知アームの回動によりセ
ンサーを確実に動作させることができる。この際、接地
輪は埋没することなく未耕地に沿ってスムーズに回転進
行され、この接地輪にてロータリー作業体の進行作業状
態及び耕深変化を確実に検知できる。
【0078】請求項5の発明によれば、請求項1または
3の発明の効果に加え、非作業時にはストッパーにて所
定位置に下降回動した耕深検知アームが確実に位置保持
でき、この耕深検知アームの先端部の接地輪がロータリ
ー作業体の下端部より更に下方に降下することを確実に
防止でき、したがって、移動及び運搬等を容易に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す耕耘装置の側面図
である。
【図2】同上深浅調節機構の斜視図である。
【図3】同上同上平面図である。
【図4】同上深浅調節機構の拡大斜視図である。
【図5】同上深浅調節機構の作動状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 機枠 9,11 連結部 12 ロータリー作業体 15 耕耘爪 24 センサー 32 第1のリンク機構 36 第2のリンク機構 47 耕深検知体 48 耕深検知アーム 49 接地部 51 接地輪 57 ストッパー A 未耕地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタに連結する連結部を有する機枠
    と、この機枠に回転自在に設けられ前記トラクタの進行
    方向に対して交差する方向に耕土を所定の耕深で耕耘す
    る多数の耕耘爪を並設したロータリー作業体と、前記機
    枠に設けられ前記ロータリー作業体を深浅調節する前記
    トラクタに設けられた深浅調節機構に深浅調節信号を出
    力するセンサーと、前記機枠に上下動自在に設けられ前
    記ロータリー作業体の耕耘爪にて耕耘される耕土の近傍
    の未耕地に接地する接地部を有しこの接地部の接地時に
    前記ロータリー作業体の耕深変化に応じて上下動し前記
    センサーを動作させる耕深検知体と、を具備する、 ことを特徴とする耕耘装置。
  2. 【請求項2】 センサーは、耕深検知体の上下動に連動
    されるリンク機構にて動作される、 ことを特徴とする請求項1記載の耕耘装置。
  3. 【請求項3】 耕深検知体は、機枠に基端部が上下方向
    に回動自在に軸支された前後方向の耕深検知アームと、
    この耕深検知アームの先端部に設けられた接地部と、を
    有する、 ことを特徴とする請求項1記載の耕耘装置。
  4. 【請求項4】 接地部は、耕深検知アームに回転自在に
    軸架された接地輪にて形成されている、 ことを特徴とする請求項1または3記載の耕耘装置。
  5. 【請求項5】 機枠は、所定位置に下降回動した耕深検
    知アームを位置保持するストッパーを有する、 ことを特徴とする請求項1または3記載の耕耘装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6516542B2 (en) * 2000-04-11 2003-02-11 Mcclure David Tilling machine, method of use and method of gardening
CN107155422A (zh) * 2017-07-13 2017-09-15 崔国校 旋转切割式犁铧综合整地机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6516542B2 (en) * 2000-04-11 2003-02-11 Mcclure David Tilling machine, method of use and method of gardening
CN107155422A (zh) * 2017-07-13 2017-09-15 崔国校 旋转切割式犁铧综合整地机
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