JPH11325035A - 脱落防止ねじ - Google Patents

脱落防止ねじ

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JPH11325035A
JPH11325035A JP15190898A JP15190898A JPH11325035A JP H11325035 A JPH11325035 A JP H11325035A JP 15190898 A JP15190898 A JP 15190898A JP 15190898 A JP15190898 A JP 15190898A JP H11325035 A JPH11325035 A JP H11325035A
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JP
Japan
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screw
groove
male
female
male screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP15190898A
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English (en)
Inventor
Noboru Osada
昇 長田
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Terada Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Terada Electric Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄ねじを逆に回転させて雌ねじのねじ穴から
緩めたとき、雄ねじの軸部先端が雌ねじから離れて脱落
するのを防止する。 【解決手段】 雄ねじ本体1の軸部3の先端外周に第1
ねじ溝5を形成する。ねじ頭2に近い方の軸部3外周に
第2ねじ溝6を形成する。当該第1ねじ溝5と第2ねじ
溝6の間に非ねじ部7を形成して、雄ねじ本体1を逆に
回して雌ねじを形成したねじ穴8から雄ねじ本体1を緩
めるときに、非ねじ部7がねじ穴8内で空転するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雄ねじが雌ねじのね
じ穴内から脱落するのを防止した脱落防止ねじに係り、
特に端子盤に多数使用される先開型のねじ止め式圧着端
子等に適用して好適な脱落防止ねじに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ねじ頭と、ねじ溝を形成した軸部とから
構成される従来の雄ねじは、周知のように軸部の外周に
ねじ溝を連続して形成してあって、ねじ頭に設けてある
凹溝内にネジ回しの先端をあてがって雌ねじのねじ穴内
にねじ込むものであり、緩めるにはネジ回しを逆に回転
させて雌ねじのねじ穴内から雄ねじを引き上げるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の雄ねじは軸部の外周にねじ溝を連続して形成してあっ
たため、逆に回転させて雌ねじのねじ穴から雄ねじを緩
めたとき、雄ねじの軸部先端が雌ねじから離れて脱落
し、小ねじ等の場合、機器類の内部に落下して配線盤等
に触れ、短絡事故等の原因になるという問題点がある。
【0004】特に、先端が二股状に分岐した先開型のね
じ締め端子の場合、端子台に多数並設されている導電板
のねじ穴から雄ねじをネジ回しによって逆に回転させて
一定のところまで緩め、二股状のねじ締め端子を雄ねじ
の軸部に挿着してからねじ頭をネジ回しによって締め込
んでいくものであるが、従来型の雄ねじの場合、緩めた
ときに、雌ねじのねじ穴から外れ易く作業が煩雑になる
と共に、抜け落ちた雄ねじを紛失するという不具合があ
った。
【0005】本発明者は前記した従来の雄ねじの不具合
点を解消すべく種々研究した結果、雄ねじの軸部中間に
非ねじ部を形成すると、当該非ねじ部のところで雄ねじ
は空転してネジ回しをいくら逆回転させても雄ねじを上
に引き上げることができず、雄ねじは雌ねじのねじ穴内
に留まって脱落が防げることを見出し、本発明に係る脱
落防止ねじを完成するに到ったものである。
【0006】したがって、本発明は雄ねじの軸部中間部
分に非ねじ部を形成し、雄ねじを逆に回して雌ねじを形
成したねじ穴から雄ねじを緩める際に、前記非ねじ部が
雌ねじのねじ穴内で空転してねじ穴から脱落するのを防
止するようになした脱落防止ねじを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の構成を詳述すれば、請求項1に係る発明
は、ねじ頭と、外周にねじ溝を形成した軸部とから構成
される雄ねじにおいて、前記軸部の先端外周に第1ねじ
溝を形成すると共に、ねじ頭に近い方の軸部外周に第2
ねじ溝を形成し、当該第1ねじ溝と第2ねじ溝の中間に
非ねじ部を形成して、雄ねじを逆に回して雌ねじを形成
したねじ穴から雄ねじを緩める際に、前記非ねじ部が雌
ねじのねじ穴内で空転して雄ねじがねじ穴から脱落する
のを防止するようになしたことを特徴とする脱落防止ね
じである。
【0008】また、請求項2に係る発明は、非ねじ部の
軸方向長さが雌ねじを形成したねじ穴の軸線方向長さよ
り長くなっている請求項1記載の脱落防止ねじである。
【0009】本発明脱落防止ねじはこのように、雄ねじ
の軸部外周所定箇所、すなわち第1ねじ溝と第2ねじ溝
の間に、非ねじ部を設けたものであり、ネジ回しを用い
て雄ねじを緩めると第2ねじ溝がねじ穴から離れ、非ね
じ部が雌ねじのねじ穴内に位置することとなって雄ねじ
と雌ねじの摺接関係が解除され、ネジ回しをいくら逆に
回してもネジ回しには雄ねじを上に引き上げる働きがな
いため、同一箇所で空転することとなる。すなわち、軸
部先端外周の第1ねじ溝が、ねじ穴内の雌ねじに螺合す
ることはなく、一種のストッパーの働きをするので、雄
ねじが雌ねじの周囲から脱落するのを防止することがで
きるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る脱落防止ねじ
の具体的構成を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明脱落防止ねじの一実施例を示す斜視
図、図2は本発明脱落防止ねじを雌ねじのねじ穴内に螺
着する前の状態の説明図、図3は本発明脱落防止ねじを
雌ねじのねじ穴内に螺着した状態の説明図、図4は本発
明脱落防止ねじを緩めたときの状態を示す説明図であ
る。
【0011】図中1はねじ頭2と軸部3とから構成され
る雄ねじ本体であり、軸部3の外周にはねじ溝が形成さ
れる。なお、雄ねじ本体1のねじ頭2には、丸型、平
型、丸平型、ナベ型、サラ型等種々あり、またネジ回し
の先端を挿着するねじ頭2の凹溝4にはプラス型、マイ
ナス型、兼用型等種々あるが、これらねじ頭2の形状や
凹溝4の形状は本発明の実施にとって特に重要ではな
く、いずれのタイプのねじ頭あるいは凹溝であっても本
発明を適用し得るのは云うまでもない。
【0012】5は軸部3の先端外周に形成した第1ねじ
溝であり、6はねじ頭2に近い方の軸部3外周に形成し
た第2ねじ溝である。第2ねじ溝6はねじ頭2の真下ま
で形成するようにしてもよいが、スプリングワッシャー
付き、あるいは角座付きの場合はねじ頭2の真下の軸部
3外周にはねじ溝は形成されない。なお、ねじ溝(ねじ
山)の形状には三角、四角、台形、丸、ノコ歯状等種々
のタイプがあるが、本発明においてはいずれの形状であ
っても適用し得るのは云うまでもなく、ねじ溝の形状に
よって本発明の範囲が影響を受けることはない。
【0013】7は前記第1ねじ溝5と、第2ねじ溝6の
間に形成した非ねじ部であり、当該非ねじ部7によって
第1ねじ溝5と第2ねじ溝6は分断された状態となって
いる(図1)。
【0014】当該非ねじ部7の軸方向長さL1は、雌ね
じのねじ穴8の軸線方向長さL2よりも長くなっている
(L1>L2)。なお、第2ねじ溝6の軸方向長さL3
は雌ねじのねじ穴8の軸線方向長さL2と同一か、ある
いはL2よりも若干短くなっている(L3≦L2)。し
たがって、非ねじ部7の軸方向長さL1は、第2ねじ溝
6の軸方向長さL3より当然長くなっている(L1>L
3)。
【0015】尤も、L1>L2の関係が保たれる限りに
おいて、第2ねじ溝6の軸方向長さL3が雌ねじのねじ
穴8の軸線方向長さL2よりも若干長くなっても本発明
の趣旨を逸脱することにはならない。第1ねじ溝5は、
ねじ締結の際には雌ねじのねじ穴8内に留まることはな
いので、第2ねじ溝6の軸線方向長さより短くなってい
る。
【0016】次に、本発明脱落防止ねじの使用例につい
て説明すれば、雄ねじ本体1を端子台9に付設してある
導電板10のねじ穴8内に締め付ける場合、ネジ回しの
先端をねじ頭2に形成してある凹溝4内に挿着して、第
1ねじ溝5から締め付けていく。第1ねじ溝5の軸方向
長さは比較的短くなっているので、ねじ穴8を直ぐに貫
通し、非ねじ部7がねじ穴8内に入るが、この非ねじ部
7は当然ながら雌ねじとは螺合関係にないので、そのま
まねじ穴8内に嵌入し、第2ねじ溝6のところで再び雌
ねじに摺接して締め付けられる。その際、図1に示すよ
うに先開型のねじ締め端子11を雄ねじ本体1の軸部3
に挿着してからネジ回しによって最後まで締め付ける。
【0017】なお、図1にはスプリングワッシャー乃至
座金を示していないが、ねじ頭2の真下の軸部3にこれ
ら緩み止めのための座金を付設するようにしてもよいの
は勿論である。雄ねじ本体1が完全に締め付けられる
と、導電板10の上面とねじ頭2の下面は端子11を介
して密着した状態となり、良好な電気的導通状態が得ら
れる。
【0018】ねじ穴8から雄ねじ本体1を緩めるには、
ネジ回しによって雄ねじ本体1を前記とは逆の方向に回
転させる。すると、第2ねじ溝6は雌ねじと摺接関係に
あるので、上方に引き上げられるが、非ねじ部7が雌ね
じのねじ穴8内に到ると摺接関係が解除されるため、雄
ねじ本体1はネジ回しをいくら回転させてもねじ穴8内
で空転し、第1ねじ溝5は雌ねじに螺合することがな
い。これはネジ回しには逆回転の場合、雄ねじを上方に
引き上げる作用が働かないためである。
【0019】したがって、雄ねじ本体1がねじ穴8から
抜け落ちるおそれがなくなり、先開型のねじ締め端子等
に適用すれば作業性のきわめて良好な端子盤を得ること
ができる。なお、第1ねじ溝5を雌ねじに螺合させて雄
ねじ本体1をねじ穴8から引き抜くためには、雄ねじ本
体1を引き上げながら雄ねじに逆の回転力を与える特殊
な治具を用いる必要がある。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明脱落防止ねじによ
れば、雄ねじが雌ねじのねじ穴内から抜け落ちるのを有
効に防ぐことができ、従来、機器類の内部に落下した雄
ねじが原因となった短絡事故等を完全に防止することが
できる。また、多数の雄ねじを用いて接続作業を行うね
じ締め端子台等に本発明を適用すれば、ねじを脱落紛失
するのを防止できると共に、雄ねじを一定高さのところ
で雌ねじのねじ穴に保持することができるので作業性が
これまでより大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明脱落防止ねじの一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明脱落防止ねじを雌ねじのねじ穴内に螺着
する前の状態の説明図である。
【図3】本発明脱落防止ねじを雌ねじのねじ穴内に螺着
した状態の説明図である。
【図4】本発明脱落防止ねじを緩めたときの状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1:雄ねじ本体 2:ねじ頭 3:軸部 4:凹溝 5:第1ねじ溝 6:第2ねじ溝 7:非ねじ部 8:ねじ穴 9:端子台 10:導電板 11:端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ頭と、外周にねじ溝を形成した軸部
    とから構成される雄ねじにおいて、前記軸部の先端外周
    に第1ねじ溝を形成すると共に、ねじ頭に近い方の軸部
    外周に第2ねじ溝を形成し、当該第1ねじ溝と第2ねじ
    溝の中間に非ねじ部を形成して、雄ねじを逆に回して雌
    ねじを形成したねじ穴から雄ねじを緩める際に、前記非
    ねじ部が雌ねじのねじ穴内で空転して雄ねじがねじ穴か
    ら脱落するのを防止するようになしたことを特徴とする
    脱落防止ねじ。
  2. 【請求項2】 非ねじ部の軸方向長さが雌ねじを形成し
    たねじ穴の軸線方向長さより長くなっている請求項1記
    載の脱落防止ねじ。
JP15190898A 1998-05-18 1998-05-18 脱落防止ねじ Pending JPH11325035A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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