JP3051935U - 樹脂用タッピンねじ - Google Patents

樹脂用タッピンねじ

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JP3051935U
JP3051935U JP1998001076U JP107698U JP3051935U JP 3051935 U JP3051935 U JP 3051935U JP 1998001076 U JP1998001076 U JP 1998001076U JP 107698 U JP107698 U JP 107698U JP 3051935 U JP3051935 U JP 3051935U
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JP
Japan
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resin
screw
tapping screw
thread
base material
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Application number
JP1998001076U
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English (en)
Inventor
富久 磯部
Original Assignee
株式会社伯楽製鋲所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂基材に対するねじ込みトルクが小さ
くても大きな締め付け力が得られ、かつ雌ねじ部の破壊
を引き起こすことなく多数回の着脱を繰り返すことがで
きる、改良された樹脂用タッピンねじを提供する。 【構成】 本考案の樹脂用タッピンねじは、樹脂基材に
対して部材を固定するための外径が1.2〜6.0mmの
樹脂用タッピンねじであって、ねじ山角度が48〜53
°、ねじピッチ/外径が0.4〜0.6、ねじ山頂部幅
が0.03〜0.07mmであることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は樹脂基材に対して各種の部材を固定するための樹脂用タッピンねじに 関し、特に比較的に小型の電子機器などを組み立てるに適した樹脂用タッピンね じに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から小型の電子機器、通信用機器、計測用機器、或いは複写用機器などの 比較的に小型の機器は、金属製や合成樹脂製のハウジングや部品等を用いて組み 立てられることが多い。このような場合、合成樹脂製の基材における部材の取り 付け位置に予め雌ねじ部材をインサート成形しておき、これに雄ねじ部材をねじ 込んで部品等を取り付ける方法が行われていた。しかし近時では組立コストの低 減を図るために雌ねじ部材のインサートを廃止し、樹脂用タッピンねじを樹脂基 材に直接にねじ込むことにより各種の部材を結合する方法が利用されるに至って いる。
【0003】 しかしタッピンねじを用いて合成樹脂基材に雌ねじを形成しながら部材を結合 する場合、ねじ込みトルクが大きいと雌ねじ部の破壊が起こり易く、またねじ込 みトルクを小さくしたねじでは振動などの外力によって緩みが生じやすいという 問題があり、しかも最適なねじ込みトルクを設定しても必ずしも充分な締め付け 力が得られるとは限らなかった。またかかるタッピンねじを用いて結合した部材 を一旦取り外した後に再結合しようとすると、雌ねじ部が破壊されて締め付け力 が低下してしまうという問題もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、合成樹脂基材に対するねじ込みトルクが小さくても大きな締 め付け力が得られ、かつ雌ねじ部の破壊を引き起こすことなく多数回の着脱を繰 り返すことができる、改良された樹脂用タッピンねじを提供することを目的とし たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成することができる本考案の樹脂用タッピンねじは、樹脂基材 に対して部材を固定するための外径が1.2〜6.0mmの樹脂用タッピンねじで あって、ねじ山角度が48〜53°、ねじピッチ/外径が0.4〜0.6、ねじ 山頂部幅が0.03〜0.07mmであることを特徴とするものである。
【0006】 上記のような本考案の樹脂用タッピンねじは、ABS樹脂、ポリカーボネート (PC)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリエステル樹 脂などのエンジニアリング樹脂を基材として、これにねじ込むと同時に雌ねじを 形成しながら各種の部品などを直接にねじ止めすることができるが、従来から用 いられているようなJIS型タッピンねじなどと比較して締め付けが容易であっ て弛み難く、繰り返してねじの着脱を行っても雌ねじ部が破壊されることが少な いため締め付け強度が低下しないものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
炭素鋼線材を転造することにより、外径、ねじピッチ、ねじ山角度、及びねじ 山頂部幅がそれぞれ異なる、表1に示すようなタッピンねじを製造した。 これらのタッピンねじを用いて、ねじ径に対応した下穴を設けた厚さ6mmのA BS樹脂基材に対して厚さ1.2mmの鋼板材を締め付けたときの、ねじ込みトル ク及び雌ねじ破壊トルクを測定した。また、こうして一旦締め付けたねじを抜き 取った後再び締め付け直す操作を反復し、樹脂基材の雌ねじが破壊して締め付け 強度が低下するまでの締め付け回数を調べた。こうして得た結果をそれぞれ5回 の試験の平均値として、表2に示した。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】 表2の結果を見ると、本考案の樹脂用タッピンねじは、ねじピッチ/外径が0 .30〜0.35でねじ山角度が60°であるJIS規格のタッピンねじなどの 本考案の特徴のすべてを備えてはいないタッピンねじに比べて、ねじ込みトルク が小さくて雌ねじ破壊トルクが大きい。そしてまた、一旦締め付けたねじを抜き 取った後再び締め付け直す操作を反復しても樹脂基材の雌ねじが破壊することが 少なく、締め付け力が低下するまでの繰り返し締め付け回数が大きいことがわか る。
【0011】 また、試料番号7及び18の本考案の樹脂用タッピンねじと試料番号5及び1 6のJIS型の樹脂用タッピンねじとについて、ねじ径に対応した下穴を設けた 厚さ6mmのPC樹脂基材に対して厚さ1.2mmの鋼板材の締め付けを行って、A BS樹脂基材を使用した場合と同様の試験をしたところ、ABS樹脂基材を使用 した場合よりもねじ込みトルクが高く且つ雌ねじ破壊トルクも高いことを除いて 、殆ど同様な結果が得られた。
【0012】
【考案の効果】
本考案の樹脂用タッピンねじは、ねじピッチが大きくてねじピッチ/外径が0 .4〜0.6の範囲内にあり、またねじ山角度が48〜53°と小さく、しかも ねじ山頂部幅が0.03〜0.07mmの範囲内にあるもので、締め付けが容易で あって弛み難く、繰り返してねじの着脱を行っても雌ねじ部が破壊されることが 少ないため締め付け強度が低下しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の樹脂用タッピンねじの一部が切り欠か
れた状態の外観図である。
【符号の説明】
D 外径 P ピッチ α ねじ山角度 W ねじ山頂部幅

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂基材に対して部材を固定するための
    外径が1.2〜6.0mmの樹脂用タッピンねじであっ
    て、ねじ山角度が48〜53°、ねじピッチ/外径が
    0.4〜0.6、ねじ山頂部幅が0.03〜0.07mm
    であることを特徴とする樹脂用タッピンねじ。
JP1998001076U 1998-03-03 1998-03-03 樹脂用タッピンねじ Expired - Lifetime JP3051935U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016525196A (ja) * 2013-07-19 2016-08-22 コンティ・ファスナーズ・アー・ゲー ねじ山のないナットアンカーで使用するための高性能ねじ山転造ねじ/ボルト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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