JPH1132465A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JPH1132465A
JPH1132465A JP9182670A JP18267097A JPH1132465A JP H1132465 A JPH1132465 A JP H1132465A JP 9182670 A JP9182670 A JP 9182670A JP 18267097 A JP18267097 A JP 18267097A JP H1132465 A JPH1132465 A JP H1132465A
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vibrator
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淑人 浅尾
Yoshihiro Shinozaka
義博 篠坂
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/24Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
    • H02K1/243Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/02Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine
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    • H02K9/06Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine having means for generating a flow of cooling medium with fans or impellers driven by the machine shaft

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は電磁音を効果的に低減できる車両
用交流発電機を得る。 【解決手段】 この車両用交流発電機は、鋼板製のファ
ン11がその内周側を周方向に複数箇所でポール2の端
面に溶接されて該ポール2に取り付けられて、2自由度
振動系を構成している。そして、整流板15をファン1
1に溶接してファン11の剛性を上げて、ファン11の
固有振動数をポール2の固有振動数に略等しくしてい
る。そこで、ファン11が動吸振器として作用し、ポー
ル2の振幅を小さく抑え、高速電磁音を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ランデル型回転
子を有する車両用交流発電機の爪状磁極部の磁気振動に
よる電磁音の低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の車両用交流発電機を示す
構成図、図11はロータのポールおよびボビン周りを示
す拡大断面図である。各図において、ロータ1は、それ
ぞれ複数の爪2aが設けられた一対の爪型のポール2、
コイル4が巻回されたボビン3、回転軸5およびスリッ
プリング6から構成されている。一対のポール2は、爪
2aが噛み合うように相対して配設され、回転軸5がそ
れらの軸心位置に圧入されて固定されている。そして、
爪2aの基部の内周面2bがボビン3の外周面3aに当
接され、ボビン3が回転軸5の圧入力により一対のポー
ル2間に固定されている。スタータ7はポール2の外周
にポール2と僅かな隙間をもつように配設されている。
ブラシホルダ8には電圧制御器が実装されている。プー
リ10が回転軸5に一体に取り付けられ、ファン11が
ポール2の端面に一体に取り付けられている。そして、
フロントブラケット12とリアブラケット13が回転軸
5を軸支してロータ1を囲むように配設されている。
【0003】つぎに、従来の車両用交流発電機の動作に
ついて説明する。電流がブラシホルダ8およびスリップ
リング6を介してコイル4に供給され、同時に、プーリ
10がベルトによって回転駆動される。それによって、
スタータ7が交流を発生する。この交流がレクティファ
イヤ9によって直流に変換される。車両用交流発電機が
稼動中、ポール2とスタータ7との間の空隙中の磁束に
よって、磁気吸引力がポール2に印加される。この磁束
は時間とともに連続的に変化し、磁気吸引力が揺動力と
してポール2に作用して、ポール2が図11中矢印で示
されるように揺動する。このポール2の揺動がいわゆる
電磁音を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機は以上のように構成されているので、磁気吸引力がポ
ール2を揺動させるように作用し、電磁音が発生してし
まうという課題があった。この電磁音を低減させる手段
として、図12に示されるように、リング14を爪2a
の内側に当接させてポール2の剛性を上げ、ポール2の
振動を高周波数域にもって行く対策が従来採られてい
た。しかしながら、リング14を爪2aの内側に当接さ
せる対策は、車両のように強制力の周波数が広域に及ぶ
場合には、振動による騒音の発生タイミングが高周波数
域側にずれるだけで、電磁音の低減に対して根本的な解
決とならず、また部品点数が増えてしまい、コスト高の
要因となっていた。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、効果的に電磁音を低減できる車
両用交流発電機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用交
流発電機は、コイルが巻回されたボビンがランデル型の
ポール内に取り付けられてなる車両用交流発電機におい
て、副振動体が上記ポールに取り付けられて該ポールと
該副振動体とからなる2自由度振動系を構成し、該副振
動体が該ポールの固有振動数と略等しい固有振動数を有
するように構成されているものである。
【0007】また、弾性体がポールと副振動体との間に
介在されているものである。
【0008】また、鋼板製のファンが内周側をポールの
端面に固着されて該ポールに一体に取り付けられ、該フ
ァンを副振動体としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の
形態1に係る車両用交流発電機に適用されるファンを示
す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用
交流発電機におけるファンの取付状態を示す要部断面図
である。図1において、ロータ1は、それぞれ複数の爪
2aが設けられた一対の爪型のポール2、コイル4が巻
回されたボビン3、回転軸5およびスリップリング6か
ら構成されている。一対のポール2は、爪2aが噛み合
うように相対して配設され、回転軸5がそれらの軸心位
置に圧入されて固定されている。そして、爪2aの基部
の内周面2bがボビン3の外周面3aに当接され、ボビ
ン3が回転軸5の圧入力により一対のポール2間に固定
されている。スタータ7はポール2の外周にポール2と
僅かな隙間をもつように配設されている。ブラシホルダ
8には電圧制御器が実装されている。プーリ10が回転
軸5に一体に取り付けられ、ファン11がポール2に一
体に取り付けられている。そして、フロントブラケット
12とリアブラケット13が回転軸5を軸支してロータ
1を囲むように配設されている。
【0010】図2において、ファン11は羽部がディス
ク部の外周に一体に成形された鋼板製であり、ファン1
1の内周側には、ポール2と相対する面側に突出する溶
接箇所11aが周方向に複数箇所設けられている。さら
に、リング状の整流板15がファン11に溶接により固
着されている。この整流板15が取り付けられたファン
11は、ポール2の端面にあてがい、位置決めした後、
ファン11の内周縁部をカシメてポール2に固定される
とともに、溶接箇所11aでポール2に溶接されて、図
3に示されるように、ポール2に一体に取り付けられ
る。この実施の形態1では、ファン11に整流板15を
固着することによりファン11の剛性を高めて、ファン
11の固有振動数をポール2の固有振動数に略等しくし
ている。
【0011】一般に、振動体(質量:m、ばね定数:
k)に強制力P0が作用すると、次の運動方程式が成り
立つ。 m・d2x/dt2+kx=P0cosωt なお、上式では簡単のために減衰項を無視している。ま
た、ωは強制力の角振動数、xは振動体の変位である。
この振動体(主振動体)の振動が問題となる場合、図4
に示されるように、この主振動体20の振動系に副振動
体21の振動系を取り付けて2自由度振動系を構成し、
主振動体の固有振動数と副振動体の固有振動数を一致さ
せることが有効となる。即ち、副振動体21の振動系が
動吸振器として作用し、主振動20の振動系の振幅を小
さく抑えることができる。
【0012】この実施の形態1では、ファン11がポー
ル2に固定されていることから、ポール2とファン11
との組立体は、ポール2を主振動体20とし、ファン1
1を副振動体21とする2自由度振動系モデルを構成し
ている。そして、ファン11に整流板15を固着するこ
とによりファン11の剛性を高めて、ファン11の固有
振動数をポール2の固有振動数に略等しくしている。こ
の組立体におけるポール2の振幅倍率を測定した結果を
図5に示す。なお、図中、実線はこの実施の形態1の組
立体におけるポール2の振幅倍率を示し、点線はポール
2単体の振幅倍率を示している。図5から、ファン11
が動吸振器として作用し、ポール2の振幅を小さく抑え
ていることがわかる。
【0013】ここで、ポール2と整流板15が固着され
たファン11との組立体を用いてロータ1を組み上げ、
インパルスハンマーによりポール2の振幅倍率を測定し
た結果を図6に示す。図中、点線は本願の実施の形態1
を示し、実線は整流板15のない比較例を示している。
図6から、整流板15のない比較例においては、実機搭
載時における電磁音の発生の原因となる7〜8kHzの
周波数域に急峻なピークAが見られる。一方、整流板1
5を有する実施の形態1においては、7〜8kHzの周
波数域のピークが減衰されている。
【0014】このように、この実施の形態1によれば、
ポール2にファン11を溶接箇所11aで溶接し両者を
一体化して2自由度振動系を構成し、かつ、ファン11
に整流板15を取り付けてファン11の剛性を高めて、
ファン11の固有振動数をポール2の固有振動数に略等
しくしているので、整流板15が取り付けられたファン
11が動吸振器として作用し、ポール2の振幅が小さく
抑えられる。そこで、車両用交流発電機が稼動中、磁気
吸引力が揺動力としてポール2に作用して揺動するポー
ル2の振幅を小さくでき、高速電磁音を効果的に低減す
ることができる。
【0015】なお、上記実施の形態1では、ファン11
に整流板15を固着してファン11の固有振動数をポー
ル2の固有振動数に略等しくするものとしているが、フ
ァン11の固有振動数をポール2の固有振動数に略等し
くする手段は、これに限定されるものではなく、ファン
11にリブを設けてもよく、あるいはファン11の板厚
を厚くしてもよい。
【0016】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2に係る車両用交流発電機に適用されるファンをポー
ル側から見た図、図8はこの発明の実施の形態2に係る
車両用交流発電機におけるファンの取付状態を示す要部
断面図である。図7において、弾性体16がファン11
のポール2と相対する面の外周縁部近傍に、全周にわた
ってライン状に形成されている。この弾性体16は、例
えばTSE3212(東芝シリコン株式会社製)のよう
なシリコンゴム系樹脂のペーストをファン11のポール
2と相対する面の外周縁部近傍に、ライン状に全周にわ
たって塗布し、その後加熱硬化させて形成される。この
弾性体16が形成されたファン11は、ポール2の端面
にあてがい、位置決めした後、押圧しながら溶接箇所1
1aでポール2に溶接し、図8に示されるように、ポー
ル2に一体に取り付けられる。この時、弾性体16は押
し潰された状態でポール2とファン20との間に介在し
ている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構
成されている。
【0017】この実施の形態2では、ポール2にファン
11を溶接箇所11aで溶接し両者を一体化して2自由
度振動系を構成し、かつ、ファン11に整流板15を取
り付けてファン11の剛性を高めて、ファン11の固有
振動数をポール2の固有振動数に略等しくしているの
で、上記実施の形態1と同様に、高速電磁音を効果的に
低減することができる。また、この実施の形態2では、
弾性体16がポール2とファン11との間に介在してい
るので、弾性体16の弾性によるダンパー効果によりポ
ール2の振動を抑制することができる。また、この実施
の形態2では、弾性体16がポール2とファン11との
間の外周側に介在しているので、振幅の大きいポール2
の外径部分を効率的に防振できる。また、この実施の形
態2では、弾性体16がポール2とファン11との間に
介在しているので、ポール2にファン11を溶接箇所1
1aで溶接し両者を一体化して構成される2自由度振動
系において、整流板15、ファン11および弾性体16
が粘性のある動吸振器として作用し、振動数の広い範囲
にわたって主振動体であるポール2の振幅を一様に小さ
くすることができる。
【0018】なお、上記実施の形態2では、シリコンゴ
ム系樹脂のような弾性材料のペーストを塗布し、加熱硬
化させて弾性体16を形成するものとしているが、シリ
コンゴム系樹脂のような弾性材料のシート材を所望の形
状にプレス加工して弾性体を形成してもよい。この場
合、ペーストの塗布工程や加熱硬化の工程が不要とな
り、生産性の向上が図られる。
【0019】実施の形態3.この実施の形態3では、図
9に示されるように、防振リング17がポール2のファ
ン11側の外周縁部に溶接されてポール2に取り付けら
れ、弾性体16がポール2と防振リング17との間に介
在されている。この防振リング17は、鋼材からなるリ
ング体の内周面をポール2のファン11側の外周縁部の
傾斜に合わせて切削加工して作製され、その固有振動数
がポール2の固有振動数に略等しく構成された副振動体
である。なお、他の構成は上記実施例1と同様に構成さ
れている。この実施の形態3では、防振リング17がポ
ール2のファン11側の外周縁部に溶接されてポール2
に取り付けられて2自由度振動系を構成し、かつ、弾性
体16が防振リング17とポール2との間に介在されて
いるので、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】この発明によれば、コイルが巻回されたボ
ビンがランデル型のポール内に取り付けられてなる車両
用交流発電機において、副振動体が上記ポールに取り付
けられて該ポールと該副振動体とからなる2自由度振動
系を構成し、該副振動体が該ポールの固有振動数と略等
しい固有振動数を有するように構成されているので、高
速電磁音を効果的に低減できる車両用交流発電機が得ら
れる。
【0022】また、弾性体がポールと副振動体との間に
介在されているので、振動数の広い範囲にわたってポー
ル2の振幅を一様に小さくすることができる。
【0023】また、鋼板製のファンが内周側をポールの
端面に固着されて該ポールに一体に取り付けられ、該フ
ァンを副振動体としたので、特別な部品を作製すること
なく、高速電磁音を効果的に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用されるファンを示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機におけるファンの取付状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】 主振動体と副振動体との2自由度振動系を説
明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用されるポールとファンとの組立体におけるポ
ールの振幅倍率の測定結果を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用されるロータにおけるポールの振幅倍率の測
定結果を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用されるファンをポール側から見た図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機におけるファンの取付状態を示す要部断面図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機における防振リングの取付状態を示す要部断面図で
ある。
【図10】 従来の車両用交流発電機を示す断面図であ
る。
【図11】 従来の車両用交流発電機におけるロータの
ポールおよびボビン周りを示す拡大断面図である。
【図12】 従来の車両用交流発電機の他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ロータ、2 ポール、3 ボビン、4 コイル、1
1 ファン(副振動体)、15 整流板(副振動体)、
16 弾性体、17 防振リング(副振動体)、20
主振動体、21 副振動体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻回されたボビンがランデル型
    のポール内に取り付けられてなる車両用交流発電機にお
    いて、副振動体が上記ポールに取り付けられて該ポール
    と該副振動体とからなる2自由度振動系を構成し、該副
    振動体が該ポールの固有振動数と略等しい固有振動数を
    有するように構成されていることを特徴とする車両用交
    流発電機。
  2. 【請求項2】 弾性体がポールと副振動体との間に介在
    されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交流
    発電機。
  3. 【請求項3】 鋼板製のファンが内周側をポールの端面
    に固着されて該ポールに一体に取り付けられ、該ファン
    を副振動体としたことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の車両用交流発電機。
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