JPH11324627A - エンジンのオイル通路構造 - Google Patents
エンジンのオイル通路構造Info
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- JPH11324627A JPH11324627A JP12853398A JP12853398A JPH11324627A JP H11324627 A JPH11324627 A JP H11324627A JP 12853398 A JP12853398 A JP 12853398A JP 12853398 A JP12853398 A JP 12853398A JP H11324627 A JPH11324627 A JP H11324627A
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- oil passage
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- passage
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Abstract
えるようにした自動車のエンジンにおいて、オイルコン
トロールバルブへのオイル通路の設け方に改良を加え
た。 【解決手段】 バルブタイミングをオイル圧で作動する
アクチュエータにより変えるようにした自動車用のエン
ジンにおいて、アクチュエータへのオイルの流れを切換
えるオイルコントロールバルブにオイルを導くオイル通
路24をシリンダヘッドに向かう第2の通路から独立さ
せ、該オイル通路24をチェーンカバー5の内部に一体
に形成した。従来はエンジンの外部にパイプでオイル通
路を形成していたので、補機の制約を与え、また部品点
数も多くなったが、本発明によれば、これが解消され
る。
Description
した自動車用のエンジンに適用する、エンジンのオイル
通路構造に関するものである。
ブタイミングやバルブリフト量を変化させ、エンジンの
出力や安定性を向上させるものとしてVVT(バリアブ
ル・バルブ・タイミング)機構が知られている。この機
構は、オイル圧で作動するアクチュエータにより駆動す
るため、このアクチュエータへのオイルの流れを切換え
るオイルコントロールバルブ(以下、OCVという)が
必要になる。OCVへのオイル供給は、オイルパンから
オイルを吸入するオイルポンプに接続されたオイル供給
通路(以下、単にオイル通路という)により行われる。
る3気筒エンジンを説明する。エンジン1はシリンダブ
ロック2に設けられた3個のシリンダボア3に、図示し
ないピストンが嵌挿されてコネクティングロッドにより
クランクシャフト4(一部のみ図示)を回転させるよう
になっている。シリンダブロック2の前部はチェーンカ
バー5で覆われている。シリンダブロック2の下部には
オイルパン6が、また上部にはシリンダヘッド7と、シ
リンダヘッドカバー8が設けられている。
気用の2本のカムシャフト9(1本のみ図示)が回転自
在に設けられており、所定間隔に配設されたカム10が
バルブリフタ11に当接し、バルブ12を開閉駆動する
ようになっている。カムシャフト9の端部近傍にはアク
チュエータ13が設けられており、その下部に設けられ
たOCV14から供給されるオイルの圧力によって、バ
ルブ12の開閉タイミングを変えるようになっている。
プ15が設けられており、クランクシャフト4で駆動さ
れるようになっている。オイルポンプ15の吸入側には
先端にオイルストレーナ16を取付けた吸入パイプ17
がオイルパン6の内部に向けて接続されており、オイル
パン5内のオイルを吸入するようになっている。
路とOCV14に向かうものに分かれるが、OCV14
に向かう系路はオイル通路18によってシリンダブロッ
ク2の端部の接続部19に接続され、その部分にはオイ
ル通路20の下端が連結されている。オイル通路20は
シリンダブロック2に沿って上方に延び、シリンダブロ
ック2に設けられた接続部21に連結されている。接続
部21とOCV14との間はシリンダブロック2の内部
に設けられたオイル通路22で接続されている。
は、クランクシャフト4が回転してオイルポンプ15が
作動すると、オイルの一部は通常の順路で潤滑系路に流
れ、一部がOCV14に流れる。OCV14は図示しな
い制御回路から信号を受けたとき、開弁してアクチュエ
ータ13を駆動し、カムシャフト8に対するカム9の回
転方向位置を変え、バルブ12の開閉タイミングを変え
ることになる。
いて、オイル通路20としてはパイプを使用することが
多いが、このオイル通路20をエンジン1の外部に設置
した場合、補機類との干渉を避けるために、レイアウト
上の大きな制約となる。またパイプで構成したオイル通
路20自体あるいはこれを連結した部分からオイルが漏
れた場合には、エンジン外部へとオイルが流れ出す虞が
ある。また上記構造の場合、オイル通路20を構成する
パイプ等、部品点数が多くなる問題もある。
カバー5は板形状となっているために、振動が大きくエ
ンジン騒音の原因のひとつになっている。このため、背
面(シリンダブロック2に組付けたときの内面)にリブ
を設けて剛性を高め、振動発生を抑制していた。しかし
ながらこのようにリブを設けると当然のことながら重量
増加とコストアップ、金型製作上の費用の増加を招くこ
とになる。
り、上記コストアップ等の問題があっても、強度向上の
ためにリブを設け、これと一体的にオイル通路を形成
し、従来のもののようにオイル通路をエンジンの外部に
引き回さずに済むようにした構造を提供しようとするも
のである。なお、チェーンカバーにオイル通路を設けた
先行技術として実開平5−6112号公報に開示された
ものがあるが、本発明は、全体的にこの考案のものと相
違する構成のエンジンのオイル通路構造を提供しようと
するものである。
決するための手段として、請求項1に記載された発明
は、バルブタイミングをオイル圧で作動するアクチュエ
ータにより変えるようにした自動車用のエンジンにおい
て、前記アクチュエータへのオイルの流れを切換えるオ
イルコントロールバルブにオイルを導くオイル通路をシ
リンダヘッドに向かうオイル通路から独立させ、上記独
立させたオイル通路をチェーンカバーの内部に一体に形
成したことを特徴とする。
1に記載されたものにおいて、前記チェーンカバーを鋳
造により形成し、前記オイル通路を、前記チェーンカバ
ーの内面に置いたパイプの両端を溶接により固定して形
成したことを特徴とする。
1に記載されたものにおいて、前記チェーンカバーを鋳
造により形成し、前記オイル通路を、その一部に鋳込ん
だパイプで形成したことを特徴とする。
請求項1ないし3のいずれかに記載されたものにおい
て、オイルポンプの下流側にオイルフィルタを配設し、
該オイルフィルタを通したオイルを前記シリンダヘッド
とオイルコントロールバルブに供給するようにしたこと
を特徴とする。
オイルポンプから吐出したオイルの一部がチェーンカバ
ーの内部に設けられたオイル通路を通ってオイルコント
ロールバルブ(OCV)に流れる。またこの場合におい
て請求項4に記載された構成にすれば、オイルフィルタ
を通したオイルがシリンダヘッドとオイルコントロール
バルブに供給されるから、オイルフィルタを通さずにシ
リンダヘッドに送るようにした前掲公報に記載のものの
ように、オイル中に含有された異物の影響を受けるよう
なことがない。
について説明する。この図1に示すものはチェンカバー
5の内面であり、補強ならびに振動防止のためのリブ2
3が設けられた面である。リブ23は図示するように縦
横および斜めに複数本設けられ、チェーンカバー5の肉
厚を薄くしても十分な強度が得られ、振動が生じない構
造としてある。
カバー5の内面に置いたパイプの両端を溶接により固定
して形成したものであり、下端はサブギャラリ25に接
続され、上端はOCV14(図5参照)の内面に接続さ
れている。
り、メインギャラリ25とサブギャラリ26との位置関
係を示すものである。図示するように、メインギャラリ
25とサブギャラリ26とはともにL字状に屈折してお
り、メインギャラリ25の右端はオイルポンプ15(図
5参照)に連通し、サブギャラリ26の右端はOCV1
4に接続されるようになっている。そしてメインギャラ
リ25の左端はオイルフィルタ(図3参照)に接続さ
れ、サブギャラリ26の左端にはオイル通路24(図1
参照)が接続される。
する系統図である。オイルポンプ15はストレーナ16
を通してオイルパン6内のオイルを吸入し、メインギャ
ラリ25によりオイルクーラ27からオイルフィルタ2
8に流す。オイルフィルタ28を出たオイルはサブギャ
ラリ26によって再度オイルクーラ27を経由してオイ
ル通路24によりOCV14に流れる。
とは別の第2のオイル通路29に分岐され、シリンダヘ
ッド7とシリンダブロック2の各ジャーナルにオイルを
送るようになっている。なお、オイルクーラ27を設け
ずに回路構成してもよい。
を、チェーンカバーの内面に置いたパイプの両端を溶接
により固定して形成したが、そのようにせず、パイプを
チェーンカバーに鋳込んで形成してもよい。
明は、バルブタイミングをオイル圧で作動するアクチュ
エータにより変えるようにした自動車用のエンジンにお
いて、アクチュエータへのオイルの流れを切換えるOC
Vにオイルを導くオイル通路をシリンダヘッドに向かう
オイル通路から独立させ、このオイル通路をチェーンカ
バーの内部に一体に形成したものであるから、オイル通
路をエンジンの内部に設けることによりエンジンの周辺
に配置する補機類のレイアウト上の自由度が向上する。
また、仮にこのオイル通路からオイルが漏れるようなこ
とが生じてもVVT機構に支障を来すのみで済むことに
なる。
に設けるものに比し、部品点数と組付工数を大幅に削減
することができる。そしてOCVに向かうオイル通路が
リブの機能も有することになるので、チェーンカバーの
補強効果が上り、振動ならびに騒音発生を抑止すること
ができ、補強用のリブを少なくすることができるので、
軽量化とコストダウンが図れることになる。
チェーンカバーの内面に置いたパイプの両端を溶接する
のみでオイル通路が形成されるので製作工数を著しく節
減できる。また請求項3に記載された構成とすれば、チ
ェーンカバーを鋳造で製作するときにパイプを鋳込むの
みであるから、オイル通路の形状としては非直線状のも
のも自由に得られることになる。
1ないし3のいずれかに記載されたものにおいて、オイ
ルポンプの下流側にオイルフィルタを配設し、このオイ
ルフィルタを通したオイルをシリンダヘッドとオイルコ
ントロールバルブに供給するようにしたものであるか
ら、オイルフィルタを通さない構造である前掲公報に記
載のものに比し、オイル中に異物が混入してもOCVに
影響を与えないばかりでなく、本発明を公報記載のもの
に適用すれば、カムやカムフォロアが異物の影響を受け
ることがなくなる。
面図である。
る系統図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 バルブタイミングをオイル圧で作動する
アクチュエータにより変えるようにした自動車用のエン
ジンにおいて、前記アクチュエータへのオイルの流れを
切換えるオイルコントロールバルブにオイルを導くオイ
ル通路をシリンダヘッドに向かうオイル通路から独立さ
せ、上記独立させたオイル通路をチェーンカバーの内部
に一体に形成したことを特徴とするエンジンのオイル通
路構造。 - 【請求項2】 前記チェーンカバーを鋳造により形成
し、前記オイル通路を、前記チェーンカバーの内面に置
いたパイプの両端を溶接により固定して形成したことを
特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル通路構
造。 - 【請求項3】 前記チェーンカバーを鋳造により形成
し、前記オイル通路を、その一部に鋳込んだパイプで形
成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオ
イル通路構造。 - 【請求項4】 オイルポンプの下流側にオイルフィルタ
を配設し、該オイルフィルタを通したオイルを前記シリ
ンダヘッドとオイルコントロールバルブに供給するよう
にしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
記載のエンジンのオイル通路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12853398A JP3865021B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エンジンのオイル通路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12853398A JP3865021B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エンジンのオイル通路構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324627A true JPH11324627A (ja) | 1999-11-26 |
JP3865021B2 JP3865021B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=14987116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12853398A Expired - Lifetime JP3865021B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | エンジンのオイル通路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3865021B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003097266A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Kubota Corp | 水冷エンジン |
JP2020012450A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | スズキ株式会社 | 車両用内燃機関 |
CN111206974A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 宝沃汽车(中国)有限公司 | 发动机及车辆 |
CN114215655A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-22 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种气缸盖毛坯、气缸盖以及热力学单缸机 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP12853398A patent/JP3865021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003097266A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-04-03 | Kubota Corp | 水冷エンジン |
JP2020012450A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | スズキ株式会社 | 車両用内燃機関 |
CN111206974A (zh) * | 2018-11-21 | 2020-05-29 | 宝沃汽车(中国)有限公司 | 发动机及车辆 |
CN114215655A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-03-22 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种气缸盖毛坯、气缸盖以及热力学单缸机 |
CN114215655B (zh) * | 2021-12-31 | 2023-01-24 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种气缸盖毛坯、气缸盖以及热力学单缸机 |
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---|---|
JP3865021B2 (ja) | 2007-01-10 |
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