JPH11324197A - 接合構造及び接合方法 - Google Patents

接合構造及び接合方法

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JPH11324197A
JPH11324197A JP13353798A JP13353798A JPH11324197A JP H11324197 A JPH11324197 A JP H11324197A JP 13353798 A JP13353798 A JP 13353798A JP 13353798 A JP13353798 A JP 13353798A JP H11324197 A JPH11324197 A JP H11324197A
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JP
Japan
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anchor bolt
loose hole
hole
plate
filling plate
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JP13353798A
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English (en)
Inventor
Teruo Yamamiya
輝夫 山宮
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾式工法において、外壁パネルを取り付ける
ための取付け金物(アングル材)を躯体に固定する際
に、鉛直荷重による偶力とせん断力を確実にアンカーボ
ルトに伝えることができ、外壁パネルの自重を取り除い
た場合でもアングル材にずれが生じることのない接合構
造の提供。 【解決手段】 躯体1に水平に取り付けられたアンカー
ボルト2と、前記アンカーボルト2が挿通されるルーズ
ホール3aを有し、鉛直荷重が作用する板部材3と、前
記アンカーボルト2に螺合するナット5と、からなる接
合構造10において、前記ルーズホール3aにおける前
記アンカーボルト2との間隙に嵌合する詰物プレート1
5を有することを特徴とする接合構造10。上記接合構
造10を用いた接合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は接合構造及び接合
方法に関するものであり、特に乾式工法における石材、
ALC等の外壁パネルを取り付けるための取付け金物を
コンクリート系の躯体に接合するための接合構造及び接
合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乾式工法において石材、ALC等
の外壁パネルを躯体に取り付けるには、図3及び図4に
示すような接合構造110が用いられる。図4に詳細を
示す如く、接合構造110は、コンクリート系の躯体1
01に水平に埋設されたアンカーボルト102と、アン
カーボルト102と係合する取付け金物としてのアング
ル材103と、このアングル材103をアンカーボルト
102が埋設された躯体101に固定するための角ワッ
シャ104及びナット105とからなる。アングル材1
03には、図3に示すように、さらに2次プレート10
6、ダポピン107等が取り付けられ、石材等の外壁パ
ネル108が躯体101に固定される。
【0003】ここで、後施工用のアンカーボルト102
を躯体101に埋め込む際には誤差が生じることがある
ので、アングル材103にはアンカーボルト102の取
付け誤差を調整するため、アンカーボルト102のボル
ト径よりも大径のルーズホール103aが設けられてい
る。このルーズホール103aは、例えばアンカーボル
ト102のボルト径がΦ12mmであると直径25乃至3
0mmの開口が形成される。
【0004】このような接合構造110においては、外
壁パネル108の自重はアングル材103の下辺を支点
とするてこ反力による偶力によって躯体101に伝えら
れる。また外壁パネル108に及ぼされる風圧力・地震
力等もアングル材103を介して躯体101に伝えられ
る。
【0005】しかしながらこのような構成では、アング
ル材103に設けられたルーズホール103aとアンカ
ーボルト102との間隙により、アングル材103が鉛
直方向にずれてしまうことがあった。これは、石材等の
外壁パネル108を一旦取り外したときに特に顕著に現
われる。アングル材103は、ナット105の締め付け
による摩擦力によって鉛直荷重に対抗している。また同
時に、外壁パネル108の自重による偶力によっても鉛
直荷重に対抗している。従って、アングル材103の締
め付けによってコンクリート表面の凹凸部分が圧壊され
ると、躯体101とアングル材103の間には鉛直荷重
に対する有効な摩擦力が作用し得なくなる。このような
状態で外壁パネル108の自重を取り除くと、てこ反力
による偶力が作用しなくなる結果、アングル材103が
鉛直方向にずれることになる。またアンカーボルト10
2の極微小な抜け出し・ずれ等によっても、鉛直荷重を
取り除いた際にアングル材103がずれることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、乾式工法にお
いては、外壁パネルを取り付けるための取付け金物(ア
ングル材)を躯体に固定する際に、鉛直荷重による偶力
とせん断力を確実にアンカーボルトに伝えることがで
き、外壁パネルの自重を取り除いた場合でもアングル材
にずれが生じることのない接合構造が所望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、躯体に水平に取り付けられたアンカーボルトと、前
記アンカーボルトが挿通されるルーズホールを有し、鉛
直荷重が作用する板部材と、前記アンカーボルトに螺合
するナットとからなる接合構造において、前記ルーズホ
ールにおける前記アンカーボルトとの間隙に嵌合する詰
物プレートを有することを特徴とする接合構造を要旨と
する。このような接合構造によると、アングル部材等の
板部材に形成されたルーズホールとアンカーボルトとの
間隙に詰物プレートが嵌合しているので、アングル材に
ずれが生じることがなくなる。また本発明においては、
詰物プレートをルーズホールの外形と合致する円形のプ
レートとし、アンカーボルトが挿通される穴を中心から
偏心して設けた構成としている。詰物プレートに設ける
穴は、中心から所定ピッチずつ偏心させたものを予め複
数種類用意しておき、ルーズホールとアンカーボルトと
の間隙に合致するものを適宜選択して嵌合する。従っ
て、詰物プレートを円形のプレートとしたことによっ
て、詰物プレートの種類を必要最小限にすることができ
る。さらに本発明においては、躯体に水平にアンカーボ
ルトを埋設し、前記アンカーボルトが挿通される円形の
ルーズホールを有する板部材を躯体に取り付け、前記ル
ーズホールとアンカーボルトとの間隙に、アンカーボル
トが挿通される穴を中心から所定ピッチずつ偏心させて
設けた円形の複数種の詰物プレートより選択した詰物プ
レートを嵌合し、前記板部材と前記詰物プレートを貫通
するアンカーボルトにナットを螺合させることを特徴と
する接合方法も要旨とする。このような接合方法によっ
て、アングル部材等の板部材に形成されたルーズホール
と挿通されたアンカーボルトとの間隙に起因してずれが
生じることがなくなる。またアンカーボルトが挿通され
る穴を中心から所定ピッチずつ偏心させたものを予め複
数種用意してあるので、現場での施工も容易に行えると
ともに、詰物プレートをルーズホールに嵌合する円形と
したことで、予め用意する詰物プレートの種類を必要最
小限とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を基に、本発明
の実施例を詳述する。尚、従来技術による接合構造と対
応する部材等は100を減じた符号で示している。図1
は、本発明の接合構造を示す分解斜視図である。図2
(a)は、板部材のルーズホールに詰物プレートを嵌合
する状態を示す略図で、図2(b)は、アンカーボルト
が挿通される穴の中心と詰物プレートの中心との偏心状
態を示す略図である。図1に示すように、本発明による
接合構造10は、コンクリート系の躯体1に水平に埋設
されたアンカーボルト2と、アンカーボルト2が挿通さ
れるルーズホール3aを有し、鉛直荷重が作用する板部
材3と、ルーズホール3aと挿通されたアンカーボルト
2との間隙に嵌合する詰物プレート15と、アンカーボ
ルト2に螺合するナット5とからなる。板部材3は、乾
式工法における取付け金物またはファスナーに相当する
部材であり、本実施例ではルーズホール3aが2つ設け
られたアングル材を例として説明するが、これに限定さ
れるものではない。またナット5の緩みを防ぐために、
詰物プレート15とナット5の間にはワッシャ4を敷く
ことが好ましい。
【0009】このようにして躯体1に取り付けられたア
ングル材3には、従来例と同様に、二次プレートやダボ
ピンを介して石材、ALC等の外壁パネルが取り付けら
れる(図3参照)。従ってアングル材3は、上辺部分が
外壁パネルの荷重を受けることによって、下辺部分には
てこ反力による偶力が作用する。またアングル材3のル
ーズホール3aとアンカーボルト2との間隙に詰物プレ
ート15を嵌合してあるので、ナット5の締め付けによ
る摩擦力により鉛直荷重に対抗している従来例とは異な
り、鉛直荷重をせん断力として確実にアンカーボルト2
に伝えることができる。
【0010】本実施例においては、使用するアンカーボ
ルト2のボルト径は10mmとし、アングル材3に設けら
れたルーズホール3aの径は30mmとする。アングル材
3のルーズホール3aに嵌合させる詰物プレート15
は、径が29mmの円盤とし、その厚さはアングル材3の
厚さ(ルーズホール3aの深さ)と同一かこれ以下のも
のとする。また詰物プレート15に設けられ、アンカー
ボルト2が挿通される穴の径は11mmとする。図2
(b)に示すように、詰物プレート15は、アンカーボ
ルト2が挿通される穴の中心を所定ピッチずつ偏心させ
たものを予め複数種用意しておく。図示した例では、穴
の中心を詰物プレート15の中心から2mmずつ偏心さ
せている。
【0011】このように予め複数種の詰物プレート15
を用意しておくと、施工時に適宜必要な詰物プレート1
5を選択して使用することができる。またアンカーボル
ト2がルーズホール3a内を挿通するものであれば、詰
物プレート15がルーズホール3aとアンカーボルト2
との間隙に嵌合するので、アングル材3に作用する鉛直
荷重をせん断力として確実にアンカーボルト2に伝える
ことができる。この場合、ルーズホール3aの外形を円
形とし、詰物プレート15を円盤形状とすると、アンカ
ーボルト2が挿通される穴を穿設する際に、一半径方向
における中心からの偏心量のみを考慮すれば良いことに
なるので、必要最小限の種類の詰物プレート15で足り
ることになる。尚、アンカーボルト2のボルト径、アン
グル材3のルーズホール径等は適宜変更することが可能
である。
【0012】次に、上述した接合構造の施工手順に沿っ
て本発明の接合方法を詳述する。始めにコンクリート系
の躯体1の所定位置に後施工用のアンカーボルト2を水
平に埋設する。次に、躯体1に埋設されたアンカーボル
ト2にルーズホール3aを合わせてアングル材3を取り
付ける。アングル材3には、アンカーボルト2のボルト
径よりも大径のルーズホール3aが設けられており、躯
体1にアンカーボルト2を取り付ける際に生じた誤差を
調整できるようになっている。そして、アンカーボルト
2がルーズホール3a内を挿通した状態で、アングル材
3を位置決めし、ルーズホール3aとアンカーボルト2
との間隙に詰物プレート15を嵌合する。詰物プレート
15は、予め用意してある複数種の中から、アンカーボ
ルト2の偏心位置に応じて適宜選択して嵌合する。最後
に、角ワッシャ等のワッシャ4を敷いてナット5を締め
付けることで、アングル材3を躯体1に固定する。
【0013】このような接合方法においては、詰物プレ
ート15を嵌合しているため、アングル部材3に形成さ
れたルーズホール3aとアンカーボルト2との間隙に起
因してアングル部材3が鉛直方向にずれることはない。
またナット5の締め付け時にアングル材3がずれること
もなくなる。さらに、ルーズホール3aの外形を円形と
し、詰物プレート15を円盤形状とすると、アンカーボ
ルト2が挿通される穴を穿設する際に、一半径方向にお
ける中心からの偏心量のみを考慮すれば良いことになる
ので、必要最小限の種類の詰物プレート15で足りるこ
とになる。
【0014】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明による接合
構造及び接合方法においては、アングル材等の板部材に
形成されたルーズホールとこのルーズホール内に挿通さ
れるアンカーボルトとの間隙に詰物プレートを嵌合した
ことで、板部材に作用する鉛直荷重をせん断力として確
実に躯体に伝えることができるとともに、板部材が鉛直
方向にずれることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合構造を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は、板部材のルーズホールに詰物プレー
トを嵌合する状態を示す略図で、(b)は、アンカーボ
ルトが挿通される穴の中心と詰物プレートの中心との偏
心状態を示す略図である。
【図3】乾式工法により外壁パネルを躯体に取り付けた
状態を示す斜視図である。
【図4】従来例による接合構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 躯体 2 アンカーボルト 3 板部材(アングル材) 3a ルーズホール 4 ワッシャ 5 ナット 10 接合構造 15 詰物プレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体に水平に取り付けられたアンカーボ
    ルトと、前記アンカーボルトが挿通されるルーズホール
    を有し、鉛直荷重が作用する板部材と、前記アンカーボ
    ルトに螺合するナットと、からなる接合構造において、 前記ルーズホールにおける前記アンカーボルトとの間隙
    に嵌合する詰物プレートを有することを特徴とする接合
    構造。
  2. 【請求項2】 前記詰物プレートは、前記ルーズホール
    の外形と合致する円形のプレートで、前記アンカーボル
    トが挿通される穴が中心から偏心して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 【請求項3】 躯体に水平にアンカーボルトを埋設し、
    前記アンカーボルトが挿通される円形のルーズホールを
    有する板部材を躯体に取り付け、前記ルーズホールとア
    ンカーボルトとの間隙に、アンカーボルトが挿通される
    穴を中心から所定ピッチずつ偏心させて設けた円形の複
    数種の詰物プレートより選択した詰物プレートを嵌合
    し、前記板部材と前記詰物プレートを貫通するアンカー
    ボルトにナットを螺合させることを特徴とする接合方
    法。
JP13353798A 1998-05-15 1998-05-15 接合構造及び接合方法 Pending JPH11324197A (ja)

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JP (1) JPH11324197A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102518240A (zh) * 2011-12-30 2012-06-27 邵忠炎 一种锚板连接结构
JP2016142082A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 大成建設株式会社 ルーズホールとボルトの緩衝材

Cited By (2)

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CN102518240A (zh) * 2011-12-30 2012-06-27 邵忠炎 一种锚板连接结构
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