JPH11324179A - 壁パネルの取付構造 - Google Patents

壁パネルの取付構造

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JPH11324179A
JPH11324179A JP14001598A JP14001598A JPH11324179A JP H11324179 A JPH11324179 A JP H11324179A JP 14001598 A JP14001598 A JP 14001598A JP 14001598 A JP14001598 A JP 14001598A JP H11324179 A JPH11324179 A JP H11324179A
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wall panel
plate
angle
section
shaped cross
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JP14001598A
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Kaneo Akita
金男 秋田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、イナズマ形プレートを断面L字形
のアングルに溶接する必要がなく、かつ、所定の強度を
現場作業者の溶接技能に依存せず、ガタつきなく固定
し、安定的に一定の強度品質を確保し得る壁パネルの取
付構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 断面L字形のアングルを建築躯体に固定
し、該アングルの直角に突出する面に、断面略L字形の
突出片を設けることにより、隙間を形成し、該隙間に壁
パネル裏面に固定されたイナズマ形プレートの少なくと
も突出リブあるいはリブ片を嵌め込むことにより、壁パ
ネルを固定することを特徴とする壁パネルの取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用壁パネルの
取付構造に係り、特に乾式構法で壁パネルを取り付ける
際に好適な壁パネルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の壁パネルの取付構造の例を図1
1、図12、図13を用いて説明する。図11に示す第
1の従来例は、躯体コンクリート51の下面に断面L字
形のアングル52が固定され、壁パネル53の上部内面
に固定されたイナズマ形プレート54が、断面L字形の
アングル52の直角に突出する面52aを押し付けるよ
うにすることによって壁パネル53を取り付けており、
イナズマ形プレート54は、断面L字形のアングル52
の直角に突出する面52aに溶接(溶接部58)で固定
される。また、図12に示す第2の従来例では、躯体コ
ンクリート51の下面に断面L字形のアングル52が固
定され、壁パネル53の上部内面に固定されたイナズマ
形プレート54が、断面L字形のアングル52の直角に
突出する面52aを押し付けるようにすることによって
壁パネル53を取り付けているのは、第1の従来例と同
じであるが、イナズマ形プレート54は、断面L字形の
アングル52の直角に突出する面52aに溶接で固定さ
れていない。
【0003】なお、図11、図12で示した従来例で
は、イナズマ形プレート54は、壁パネル53に対し
て、アンカー鋼棒55、Oボルト56、ナット57を用
いて固定されているが、それ以外の固定方法を用いて固
定される場合もある。また、後述するような第1あるい
は第2の従来例の問題を解決するために、近年になっ
て、本出願人は、特願平09−259670号に示す発
明をおこなった。図13は、上記した発明の内容を示す
第3の従来例であり、躯体コンクリート51の下面に断
面L字形のアングル52が固定され、該断面L字形のア
ングル52の直角に突出する面52aに断面略L字状の
突出片52bが設けられており、壁パネル53の上部内
面に固定されたイナズマ形プレート54が、断面L字形
のアングル52の直角に突出する面52aと断面略L字
状の突出片52bの間の隙間52cに嵌め込めまれるこ
とによって壁パネル53を取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
第1の従来例では、イナズマ形プレート54を断面L字
形のアングル52の直角に突出する面52aに溶接で固
定するため、溶接作業の手間が発生する。また、溶接部
58の品質が現場作業者の溶接技能に依存しているた
め、一定の品質を確保しにくく、取付部分の強度の信頼
性にも問題があった。
【0005】また、前述の第2の従来例では、イナズマ
形プレート54を断面L字形のアングル52の直角に突
出する面52aに溶接で固定しないため、イナズマ形プ
レート54に、てこの作用が起こり、壁パネル53の上
部内面の固定ボルト55に大きな荷重が作用するため、
イナズマ形プレート54の幅や長さの寸法を、第1の従
来例との比較で、大きくする必要があった。そのため、
施工現場で、イナズマ形プレート54が嵩張るため、輸
送や取り扱いが繁雑になる上、イナズマ形プレート54
の製造コストも高くなるなどの問題があった。
【0006】さらに、上記した第1あるいは第2の従来
例の問題を解決した第3の従来例では、断面L字形のア
ングル52の直角に突出する面52aと断面略L字状の
突出片52bの間の隙間52cの寸法は、壁パネル53
の上部内面に固定されたイナズマ形プレート54のプレ
ート辺54aの厚みと同寸法になるように設定するのが
好ましいが、現実には、僅かに寸法の大小が生じて、イ
ナズマ形プレート54のプレート辺54aが、隙間52
cに嵌め込みにくかったり、僅かながらもガタつきが生
じることもあった。本発明の目的は、前記問題を解消し
得る壁パネルの取付構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記本発明目的を達成す
るための本発明に係る代表的な構成は、建築物の躯体側
に固定される面と、該面から直角に突出する面を有する
断面L字形のアングルに対し、壁パネルの裏面を該断面
L字形のアングルの直角に突出する面に面し、壁パネル
の小口面を該断面L字形のアングルの躯体側に固定され
る面の方向に配し、壁パネルの裏面に取り付けられたイ
ナズマ形プレートにより、該イナズマ形プレートが前記
断面L字形のアングルの直角に突出する面を押し付ける
ようにすることによって、壁パネルを取り付ける壁パネ
ルの取付構造において、前記断面L字形のアングル及び
前記イナズマ形プレートが、壁パネルの上方と下方の双
方にあるいはいずれかの一方に、若しくは、壁パネルの
左側と右側の双方にあるいはいずれかの一方に取り付け
られ、かつ前記断面L字形のアングルの直角に突出する
面に断面略L字状の突出片が、該突出片と前記断面L字
形のアングルの面との間に、前記イナズマ形プレートの
パネルから乖離した側のプレート辺および該プレート辺
に設けられた突出リブあるいはリブ片の双方が、あるい
は該プレート辺に設けられた突出リブあるいはリブ片を
嵌め込める隙間を有する状態に設けられ、該隙間に少な
くとも前記イナズマ形プレートのパネルから乖離した側
のプレート辺に設けられた突出リブあるいはリブ片が嵌
め込まれて壁パネルが取り付けられていることを特徴と
する壁パネルの取付構造である。
【0008】本発明は、上述の如く構成したので、前記
した直角に突出する面に形成した断面略L字状の突出片
と、該直角に突出する面との間の隙間に、イナズマ形プ
レートのパネルから乖離した側のプレート辺および該プ
レート辺に設けられた突出リブあるいはリブ片の双方
が、あるいは該プレート辺に設けられた突出リブあるい
はリブ片が嵌め込まれているため、イナズマ形プレート
を該直角に突出する面に溶接することなく、所定の強度
を発揮することが可能になる。
【0009】本発明の場合の取付部分に作用する荷重の
関係を、第1の従来例(図8)、あるいは、第2の従来
例(図9)との比較で、図10を用いて説明する。取付
部分に作用する荷重をPとし、Oボルト6に作用する荷
重をXとすると、第2の従来例(図9)の場合は、イナ
ズマ形プレート4の先端8を支点とした「てこの作用」
で、X=(b/a)×Pとなり、XはPより大きな荷重
が作用することになる。例えば、bが4cmで、aが2
cmである場合を考えると、X=2×Pとなり、Oボル
ト6に作用する荷重Xは、取付部分に作用する荷重Pの
2倍になる。しかも、これらのb,aの寸法は現場での
誤差寸法により大きくずれることが想定され、一定の強
度を安定的に確保するためには、強度設計上、予め、余
裕を持たせた設計が必要である。
【0010】さらに、第1の従来例(図8)の場合は、
イナズマ形プレート4が断面L字形のアングル3の直角
に突出する面3bに溶接固定されているため「てこの作
用」は起こらず、X=Pとなり、XはPと同じ大きさの
荷重が作用することになる。この従来例では、強度を確
保する方法としては、一般的であるが、作業者の溶接技
能にその強度性能が左右されるため、信頼性が不足する
という問題もあった。
【0011】一方、本発明では、断面L字形のアングル
3の直角に突出する面3bの先端9からイナズマ形プレ
ート4に作用する荷重をP1、断面略L字状の突出片3
cからイナズマ形プレート4に作用する荷重をP2とす
ると、X=(P1−P2)=Pとなり、P2荷重が作用
するため、イナズマ形プレート4が断面L字形のアング
ル3の直角に突出する面3bに溶接固定されていないに
も拘わらず「てこの作用」は起こらず、X=Pとなり、
XはPと同じ大きさの荷重が作用することになる。溶接
技能にも依存せず、簡単な取付構造で、一定の安定した
強度確保が可能になる。
【0012】また、本発明では、断面L字形のアングル
材として、熱間成形された市販のアングル材を加工する
ことによって断面略L字状の突出片を形成してもよい
し、3.2mmなどの薄板を曲げ加工し断面L字形と
し、さらに、断面略L字状の突出片を形成して使用して
もよい。なお、前記した直角に突出する面に形成した断
面略L字状の突出片と、該直角に突出する面との間の隙
間に、少なくとも突出リブあるいはリブ片が嵌め込まれ
ているが、その構成を、前記隙間寸法を僅かに小さく設
定し、突出リブあるいはリブ片を先端側から基端側に向
かって徐々に高くなる部分を有する構成とすれば、第3
の従来例で示されたイナズマ形プレートの少なくともプ
レート辺を嵌め込む構造との比較で、少なくとも前記イ
ナズマ形プレートのパネルから乖離した側のプレート辺
に設けられた突出リブあるいはリブ片を嵌め込む際に、
前記突出リブあるいはリブ片の先端側から基端側に向か
って徐々に高くなっている部分によって、前記断面略L
字状の突出片が、前記突出リブあるいはリブ片を弾性的
に密接するように構成できるため、第3の従来例のよう
に、イナズマ形プレート54のプレート辺54aが、隙
間52cに嵌め込みにくかったり、僅かながらもガタつ
きが生じるような問題を回避することが出来、より好ま
しい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1から図7により、本発明に係
る壁パネルの取付の例として、断面L字形のアングル及
びイナズマ形プレートが、壁パネルの上方に配される場
合の取付構造の実施形態を具体的に説明する。図1から
図4は本発明に係る壁パネルの取付構造を示す斜視説明
図および縦断面説明図、図5は、イナズマ形プレートの
嵌め込み手順の例を示す説明図、図6から図7は、本発
明に係る壁パネルの取付構造のその他の実施の形態を示
す斜視説明図である。
【0014】図1から図4に示すように、本発明に係る
壁パネル上部の取付構造では、断面L字形のアングル3
は、壁パネル2の幅寸法に対応した長さに切断され、躯
体コンクリート1の下面の所定の位置に、建築物の躯体
に固定される面3aに設けられた取付用の穴3dを用い
図示しない銃砲ピンで固定されている。壁パネル2の上
部には、壁パネル2内部に幅方向に配置して埋設された
アンカー鋼棒5が設けてあり、このアンカー鋼棒5に係
合するOボルト6が壁パネル2の裏面から突出してい
る。
【0015】そして、壁パネル2の裏面を、断面L字形
のアングル3の直角に突出する面3bに面して、壁パネ
ル2を起立させ、イナズマ形プレート4の取付用の長穴
4bを通して、Oボルト6とナット7を締め込むことに
より、イナズマ形プレート4を固定し、断面L字形のア
ングル3の直角に突出する面3bにイナズマ形プレート
4の乖離した側のプレート辺4aを押し付けるようにす
ることによって、壁パネル2を取り付けている。
【0016】この際に、イナズマ形プレート4の乖離し
た側のプレート辺4aおよび該プレート辺4aに設けら
れた突出リブ4cあるいはリブ片4dの双方を、あるい
は該プレート辺4aに設けられた突出リブ4cあるいは
リブ片4dを、断面L字形のアングル3の直角に突出す
る面3bに設けられた断面略L字状の突出片3cと該直
角に突出する面3bの間の隙間3eに嵌め込んでいる。
そのために、前述したように、溶接作業が不要であるに
も拘わらず、十分な強度を確保することが可能である。
【0017】図1では、乖離した側のプレート辺4aに
点形状の突出リブ4cが設けられており、先端側から基
端側に向かって徐々に高くなる部分を有する構成となっ
ており、そのため、イナズマ形プレート4のプレート辺
4aが、隙間3eに嵌め込みにくかったり、ガタつきが
生じるような問題を回避することが出来、プレート辺4
aをより確実に固定することが可能である。また、乖離
した側のプレート辺4aに設けられた点形状の突出リブ
4cは、イナズマ形プレート4の製造工程で簡単にプレ
ス成形することが出来る。点形状の突出リブ4cは、2
箇所以上であってもかまわない。
【0018】図2では、乖離した側のプレート辺4aに
長手方向に連続した突出リブ4cが設けられている。こ
の構成では、先端側から基端側に向かって徐々に高くな
る部分を有さない構成となっているが、突出リブ4cに
も僅かながらも変形性があるため、第3の従来例との比
較では、やはり、イナズマ形プレート4のプレート辺4
aが、隙間3eに嵌め込みにくかったり、ガタつきが生
じるような問題を回避しやすい構成である。
【0019】図3では、乖離した側のプレート辺4aの
両側部にリブ片4dが設けられている。この構成でも、
先端側から基端側に向かって徐々に高くなる部分を有さ
ない構成となっているが、イナズマ形プレート4が2.
3mmや3.2mmなどの薄板の場合には、リブ片4d
にも、僅かながらも変形性があるため、第3の従来例と
の比較では、やはり、イナズマ形プレート4のプレート
辺4aが、隙間3eに嵌め込みにくかったり、ガタつき
が生じるような問題を回避しやすい構成である。
【0020】図4では、乖離した側のプレート辺4aが
設けられず、2本のリブ片4dのみが、断面略L字状の
アングル3の直角に突出する面3bに押し付けるように
構成されている。このように、乖離した側のプレート辺
4aがなくとも、その作用効果は同様である。また、こ
の実施形態では、リブ片4dに先端側から基端側に向か
って徐々に高くなるように傾斜が設けられており、その
ため、イナズマ形プレート4のプレート辺4aが、隙間
3eに嵌め込みにくかったり、ガタつきが生じるような
問題を回避することが出来、プレート辺4aをより確実
に固定することが可能である。
【0021】なお、直角に突出する面3bに設けられた
断面略L字状の突出片3cは、図1のように、上から下
に向かって突出させるのが、図5によって後述し説明す
るように、取付作業の効率を上げるためには好ましい構
成である。それ以外の断面略L字状の突出片3cの構成
としては、特願平9−259670号に示した様々な形
態などが採用できる。特願平9−259670号の図2
のように、横方向に向かって突出させてもよい。また、
特願平9−259670号の図3のように、上から下に
と横方向に向かっての2方向から突出片を支持するよう
に、断面略L字状の突出片3cを設けてもよく、特願平
9−259670号の図4のように、上からと左右から
突出片を支持するように、断面略L字状の突出片3cを
設けることもできる。さらには、特願平9−25967
0号の図6のように、左右から突出片を支持するよう
に、断面略L字状の突出片3cを設けてもよい。あるい
は、特願平9−259670号の図7のように、断面L
字形のアングル3の直角に突出する面3bの長さ全体に
わたり突出している部分3cがあり、その一部に隙間3
eが設けられていてもよい。更には、特願平9−259
670号の図8から図10に示すように、水平方向に向
かって開口していてもよく、特願平9−259670号
の図11に示すように、上方向に向かって開口していて
もよい。
【0022】また、特願平9−259670号の図8か
ら図11のように、イナズマ形プレート4の先端などに
屈曲部を設けて、隙間3eに差し込むようにすることも
できる。さらには、特願平9−259670号の図10
に示すように、断面L字形のアングル3の直角に突出す
る面3bは、壁パネル2に対して空き寸法を確保した構
造であってもよい。その際に、壁パネル2の位置決めを
より確実にする必要がある場合には、直角に突出する面
3bの所定の位置に、スペーサーを設置することもでき
る。また、スペーサーを用いるかわりに、直角に突出す
る面3bの所定の位置を、予め工場などで打出加工し
て、局部的に、壁パネル2に接するようにし、スペーサ
ー12を省略することも可能である。
【0023】また、図1から図7に示す実施形態では、
躯体が鉄筋コンクリートの場合を説明しているが、躯体
が鉄骨であってもかまわない。図5では、イナズマ形プ
レート4を隙間3eに嵌め込む手順の例を示している。
手順1では、壁パネル2を直角に突出する面3bに面し
て起立させたとき、ナット7を緩めておき、Oボルト6
を5度程度下方に傾けておき、イナズマ形プレート4
は、取付用の長穴4bに沿って下方に下げておく。手順
2で、イナズマ形プレート4を隙間3eに嵌め込む。そ
の際に、イナズマ形プレート4の乖離した側のプレート
辺4aに設けられた突出リブ4cによって、断面略L字
状の突出片3cが押し上げられるようになり、その反作
用として、断面略L字状の突出片3cが確実にイナズマ
形プレート4を押さえ込むことが可能である。手順3
で、ナット7を締め込みイナズマ形プレート4を固定す
る。ナット7を締め込むことによって、Oボルト6下方
への傾きはなくなり、ナット7が大きく緩まない限り、
イナズマ形プレート4が隙間3eから外れることはな
い。このように、断面略L字状の突出片3cによってで
きる隙間3eは、イナズマ形プレート4の乖離した側の
プレート辺4aを簡単に嵌め込むことができ、施工性が
容易である。
【0024】また、イナズマ形プレート4を隙間3eに
嵌め込む施工の手順では、図5に示した以外にも、あら
かじめ壁パネル2に内設された埋込ナットにボルトで固
定する場合には、イナズマ形プレート4を隙間3eに嵌
め込んだ後、ボルトにて固定すれば、問題なく施工でき
る。このように、イナズマ形プレート4を壁パネル2に
取り付ける固定方法に応じて、施工の手順を、適宜対応
させることが可能である。
【0025】以上の実施の形態では、いずれも、断面L
字形のアングル3及びイナズマ形プレート4が、壁パネ
ル2の上方に配される場合の取付構造の実施形態を具体
的に説明したが、断面L字形のアングル3及びイナズマ
形プレート4が、壁パネル2の下方、左側、右側に配さ
れる場合も同様に使用できる。また、実施の形態では、
断面L字形のアングル3は、壁パネル2の幅寸法程度の
短さで説明したが、実際には、壁パネル2が数枚にわた
る長さの断面L字形のアングルを用いてもかまわない。
【0026】さらに、実施の形態では、イナズマ形プレ
ート4は壁パネル2に、アンカー鋼棒5およびOボルト
6を用い、ナット7にて固定されているが、これ以外の
固定方法を採用することも可能であり、あらかじめ壁パ
ネル2に内設された埋込金物を用いたり、ストレートボ
ルトを用いるなど、その固定方法は限定しない。また、
図1から図7に示した躯体がコンクリートである場合の
実施の形態では、断面L字形のアングル3の躯体に固定
される面3aは、取付用の穴3dを用いて、図示しない
銃砲ピンで躯体コンクリート1に固定されているが、あ
らかじめ躯体コンクリート1に埋め込まれた金物に溶接
固定したり、後施工アンカーを用いてボルト止めするな
どの他の固定方法をとることも可能である。さらに、躯
体が鉄骨である場合には、断面L字形のアングル3の躯
体に固定される面3aは、溶接やボルト止めなどにより
固定することが出来る。
【0027】また、図1から図7に示した躯体がコンク
リートである場合の実施の形態では、躯体に固定される
面3aにパネルの小口面が面しているが、躯体に固定さ
れる面3aにパネルの小口面が面していなくとも、パネ
ルの小口面が躯体に固定される面3aの方向に配置され
ていればよい。また、断面略L字状の突出片3cは、断
面L字形のアングル3の直角に突出する面3bに、溶接
や接着剤で一体化し設けてもよいが、断面L字形のアン
グル3を予め工場などで打出加工を行い、直角に突出す
る面3bと一体に形成しておくのが、強度上も、断面略
L字状の突出片3cを設ける手間を軽くする上でも、好
適である。
【0028】イナズマ形プレートの他の実施の形態とし
て、図6に示すように、乖離した側のプレート辺4aに
取付用の長穴4bが設けられている形式、あるいは、図
7に示すように、フラット形プレート4eを用い、壁パ
ネル2と該フラット形プレート4eとの間に穴開き添え
プレート4fを挟み込む形式であっても、その作用効果
は同様である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、イナズマ形プレートの少なくとも突出リブあ
るいはリブ片が、断面L字形のアングルの断面略L字状
の突出片と直角に突出する面の間の隙間に嵌め込んでお
り、イナズマ形プレートを断面L字形のアングルの直角
に突出する面に溶接をしなくとも、溶接した場合と同等
の強度を確保できる。そして、現場での繁雑な溶接作業
をなくすることが可能であり、作業者の溶接技能に左右
されずに、一定の強度品質を確保することが容易とな
る。
【0030】また、溶接なしで、単に、イナズマ形プレ
ートを断面L字形のアングルの直角に突出する面に押し
当てただけの仕様との比較で、イナズマ形プレートの寸
法を小さくすることができ、現場での作業性を向上させ
ることができ、取付部強度が現場での寸法のバラツキに
左右されにくく、やはり、一定の強度品質を確保するこ
とが容易となる。
【0031】更に、直角に突出する面に形成した断面略
L字状の突出片と、該直角に突出する面との間の隙間寸
法を僅かに小さく設定し、突出リブあるいはリブ片を先
端側から基端側に向かって徐々に高くなる部分を有する
構成とすれば、少なくとも突出リブあるいはリブ片を嵌
め込む際に、断面略L字状の突出片が、前記突出リブあ
るいはリブ片を弾性的に密接するように構成できるた
め、イナズマ形プレートが、隙間に嵌め込みにくかった
り、僅かながらもガタつきが生じるような問題を回避す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁パネルの取付構造の実施の形態
を示す(1)斜視説明図および(2)縦断面説明図である。
【図2】本発明に係る壁パネルの取付構造の実施の形態
を示す(1)斜視説明図および(2)縦断面説明図である。
【図3】本発明に係る壁パネルの取付構造の実施の形態
を示す(1)斜視説明図および(2)縦断面説明図である。
【図4】本発明に係る壁パネルの取付構造の実施の形態
を示す(1)斜視説明図および(2)断面説明図である。
【図5】イナズマ形プレートの嵌め込み手順の例を示す
説明図である。
【図6】本発明に係る壁パネルの取付構造で、イナズマ
形プレートの他の実施の形態を示す(1)斜視説明図およ
び(2)断面説明図である。
【図7】本発明に係る壁パネルの取付構造で、イナズマ
形プレートの他の実施の形態を示す(1)斜視説明図およ
び(2)断面説明図である。
【図8】第1の従来例の取付部分に作用する荷重の関係
を示す縦断面説明図である。
【図9】第2の従来例の取付部分に作用する荷重の関係
を示す縦断面説明図である。
【図10】本発明の場合の取付部分に作用する荷重の関
係を示す縦断面説明図である。
【図11】第1の従来例を示す図である。
【図12】第2の従来例を示す図である。
【図13】第3の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 躯体コンクリート 2 (軽量気泡コンクリート)壁パネル 2a 小口面 3 断面L字形のアングル 3a 建築物の躯体側に固定される面 3b 直角に突出する面 3c 断面略L字状の突出片 3d 取付用の穴 3e 隙間 4 イナズマ形プレート 4a 乖離した側のプレート辺 4b 取付用の長穴 4c 突出リブ 4d リブ片 4e フラット形プレート 4f 穴開き添えプレート 5 アンカー鋼棒 6 Oボルト 7 ナット 8 イナズマ形プレート4の先端 9 直角に突出する面3bの先端 51 躯体コンクリート 52 断面L字形のアングル 52a 直角に突出する面 52b 断面略L字状の突出片 52c 隙間 53 壁パネル 53a 小口面 54 イナズマ形プレート 54a 乖離した側のプレート辺 54b 取付用の長穴 55 アンカー鋼棒 56 Oボルト 57 ナット 58 溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の躯体側に固定される面と該面か
    ら直角に突出する面を有する断面L字形のアングルに対
    し、壁パネルの裏面を該断面L字形のアングルの直角に
    突出する面に面し、壁パネルの小口面を該断面L字形の
    アングルの躯体側に固定される面の方向に配し、壁パネ
    ルの裏面に取り付けられたイナズマ形プレートにより、
    該イナズマ形プレートが前記断面L字形のアングルの直
    角に突出する面を押し付けるようにすることによって壁
    パネルを取り付ける壁パネルの取付構造において、前記
    断面L字形のアングル及び前記イナズマ形プレートが、
    壁パネルの上方と下方の双方にあるいはいずれかの一方
    に、若しくは、壁パネルの左側と右側の双方にあるいは
    いずれかの一方に取り付けられ、かつ前記断面L字形の
    アングルの直角に突出する面に断面略L字状の突出片
    が、該突出片と前記断面L字形のアングルの面との間
    に、前記イナズマ形プレートのパネルから乖離した側の
    プレート辺および、該プレート辺に設けられた突出リブ
    あるいはリブ片の双方が、あるいは該プレート辺に設け
    られた突出リブあるいはリブ片を嵌め込める隙間を有す
    る状態に設けられ、該隙間に少なくとも前記イナズマ形
    プレートのパネルから乖離した側のプレート辺に設けら
    れた突出リブあるいはリブ片が嵌め込まれて壁パネルが
    取り付けられていることを特徴とする壁パネルの取付構
    造。
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