JPH11324010A - 地中壁形成方法およびその方法に使用する掘削撹拌装置 - Google Patents

地中壁形成方法およびその方法に使用する掘削撹拌装置

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JPH11324010A
JPH11324010A JP17795598A JP17795598A JPH11324010A JP H11324010 A JPH11324010 A JP H11324010A JP 17795598 A JP17795598 A JP 17795598A JP 17795598 A JP17795598 A JP 17795598A JP H11324010 A JPH11324010 A JP H11324010A
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JP
Japan
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excavation
post
underground wall
solidified material
material slurry
Prior art date
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Pending
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JP17795598A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Inomata
安弘 猪股
Makoto Tawaraya
誠 俵谷
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SANTO KOGYOSHA KK
Original Assignee
SANTO KOGYOSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中壁の形成に際し、固化材スラリーの逸流
や固化材粒子の沈降を防ぎ、高品質の地中壁を容易に得
ることのできる地中壁形成方法およびその方法に使用す
る掘削撹拌装置を提供すること。 【解決手段】 止水あるいは土留め等を図る連続した地
中壁の形成において、地中に伸びるポスト24の外周に
配置した複数のカッタビットが配列固定されたチェーン
25を駆動して、所定の深さで横方向に掘削撹拌する
際、前記ポスト24の先端部から固化材スラリーを、ま
た前記ポスト24の後端部から固化材スラリーをゲル化
させる瞬結材を吐出し、固化材を瞬結させながら連続的
に地中壁を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、止水あるいは土留
め等を図る連続した地中壁形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】既設のため池の漏水防止工事、護岸や河
川の改修工事などでは、図5にその一部を示すように、
例えば池1の外周に沿って地盤の不透水層にまで届く連
続した止水壁2が形成される。
【0003】図6はこのような止水あるいは土留めを図
る止水壁あるいは土留め壁(以下総称して、「地中壁」
という。)の従来の形成方法を示すもので、掘削撹拌装
置4により堀削液(例えばベントナイト液)で地盤3に
所定の深さで所定距離横方向に掘削撹拌して掘削撹拌し
た土層5を形成し、そのあと掘削撹拌した土層5に掘削
撹拌装置4の下端(先端)の吐出口から固化材スラリー
(例えばセメントミルク)を排出して混合する。そして
土留め壁の場合、多くはH鋼などの芯材6を固化材スラ
リーを混合した層に挿入し、これにより地中壁を形成し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固化材スラ
リーは固化反応が始まるまで3時間以上かかる。そのた
めに固化材スラリーが本来形成する壁部分から逸流し、
また固化材粒子(セメント粒子)が沈降して不均一な地
中壁となる場合がある。特に地下水流速度の大きい個所
では固化材スラリーの欠落という現象がおこり、不備な
地中壁となる場合もあり、地中壁の形成に多くの手間が
かかるという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みなされた
もので、地中壁の形成に際し、固化材スラリーの逸流や
固化材粒子の沈降を防ぎ、高品質の地中壁を容易に得る
ことのできる地中壁形成方法およびその方法に使用する
掘削撹拌装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、地中に伸びるポストと、外方に突出する複数のカッ
タビットが配列固定され前記ポストの外周を周回移動す
るチェーンとを有する掘削撹拌ヘッドにより地盤を所定
の位置から横方向に所定距離掘削撹拌し、ついで前記掘
削撹拌ヘッドを前記所定の位置に戻し、その位置から前
記掘削撹拌ヘッドの先端部から固化材スラリーを、また
前記掘削撹拌ヘッドの後端部から前記固化材スラリーを
ゲル化させる瞬結材を吐出しつつ前記所定距離掘削撹拌
し、吐出した固化材スラリーを短時間でゲル化させつつ
地中壁を形成することを特徴とする。
【0007】請求項2に係る本発明は、移動可能の本体
と、前記本体の前部に固定された門型フレームと、前記
門型フレームにスライド可能に取り付けられ、上方に伸
びるリーダーと、前記リーダーに昇降移動可能に取り付
けられた掘進機構と、前記掘進機構に着脱自在の掘削撹
拌ヘッドとを備え、前記掘削撹拌ヘッドは、地中に伸び
るポストと、外方に突出する複数のカッタービットが配
列固定され前記ポストの外周を周回移動するチェーン
と、固化材スラリーおよび前記固化材スラリーをゲル化
させる瞬結材を吐出する配管とを有してなることを特徴
とする。
【0008】固化材スラリー、例えばセメントミルク液
に凝固液、例えば珪酸ソーダ液を混合するとセメントミ
ルクから遊離したCa2+イオンと珪酸ソーダのSiO
2−イオンの反応によりシリカゲルや珪酸カルシウム
が生成され、瞬時(15〜180秒)で羊羹状にゲル化
される。本発明ではこのような固化材スラリーと瞬結材
を土壌に混入して撹拌形成するので、短時間で固まり固
化材スラリーの逸流や固化材粒子の沈降を防ぎ、したが
って均質な連続した地中壁を形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1ないし図4を参照して説明する。図1は実施形
態に係る地中壁形成状態を示す正面図、図2は地中壁形
成手順を示す正面図、図3は実施形態に係る掘削撹拌装
置の側面図、図4は掘削撹拌ヘッドの正面図である。
【0010】まず、掘削撹拌装置は、図3に示すように
構成されている。すなわち、図3において、11はキャ
タピラー(無限軌道)10等により自走移動可能にされ
たベースマシン(本体)、12は門型フレームで本体1
1の前部に回動自在に取り付けられ、バックステー13
で図示の場合、垂直方向に向けて固定されている。
【0011】14はリーダで上部先端にはトップシーブ
ブロック15が取り付けられており、門型フレーム12
にスライドシリンダ16によりスライド可能に取り付け
られている。つまり、リーダ14はスライドシリンダ1
6の駆動により門型フレーム12の間隔幅を往復移動
(紙面に対して垂直方向)できるようにされている。
【0012】17は掘進機構で、リーダ14に昇降移動
可能に取り付けられ、ワイヤロープ18(一端は本体1
1内に設置されたウィンチに接続されている)の操作に
よりリーダ14に沿って昇降移動する。掘進機構17に
は上端部に減速機等の駆動機構19が取り付けられ、そ
の下部に駆動機構19により駆動される掘削撹拌ヘッド
が固定カバー20および可動カバー21の内側に取り付
けられている。なお、22はパワーユニット、23はフ
ロントジャッキーである。
【0013】掘削撹拌ヘッドは、図4に示すように構成
されている。すなわち、図4において、24はポスト、
25はリンクチェーン、26はカッタービット、27は
適宜に貫通孔27aが形成された従動スプロケット、2
8は駆動機構19からの駆動力によって駆動される駆動
スプロケットである。
【0014】なお、20、21は図3に示す固定カバ
ー、可動カバー、31は駆動機構19などを保持するホ
ルダーである。カッタービット26はビットプレート2
6aによりリンクチェーン25に取り付けられ、外方に
向かう先端部にカッターチップ26bが固定されてい
る。
【0015】リンクチェーン25は、ポスト24の外周
に沿って配置され、駆動スプロケット28と従動スプロ
ケット27に掛け渡されていて、駆動スプロケット28
の駆動によりポスト24の外周を周回移動する。ポスト
24内にはセメントミルク等の固化材スラリーを通す配
管29と固化材スラリーをゲル化させる珪酸ソーダ液等
の瞬結材を通す配管32が設置されている。配管29は
駆動スプロケット28側の端部で図示しない固化材スラ
リーを貯留タンクに、配管32は駆動スプロケット28
側の端部で図示しない瞬結材を貯留タンクにそれぞれ接
続される。
【0016】この実施形態では固化材スラリーはポスト
24の先端部から吐出し、瞬結材はポスト24の後端部
から吐出するようにしている。また、ポスト24および
その外周に配置するリンクチェーン25は適宜長さにユ
ニット化されていて、地中穴の深さによりそのユニット
を増減できるようにされている(図4は先端部と後端部
を示している。)。
【0017】以上のように構成された掘削撹拌装置は、
地中壁形成現場に設置され、地中壁の形成角度に応じて
門型フレーム12の角度を設定し、掘進機構17をリー
ダ14に沿って上昇移動し、適宜にポスト24を継ぎ足
して所望の長さにセットする。そして掘進機構17をリ
ーダ14に沿って降下しながら掘削撹拌ヘッドのリンク
チェーン25を駆動して深さ方向に掘削撹拌し、また掘
進機構17を横方向に駆動して横方向に掘削撹拌する。
【0018】図2は、このような掘削撹拌装置を使用し
て連続した地中壁を形成する場合の手順を示すもので、
地中壁を形成する所定の位置に穴30を形成する(この
穴30の形成は別の掘削機で行ってもよい。)。そし
て、門型フレーム12にスライド可能に取り付けられた
リーダ14および掘進機構17を門型フレーム12の一
方の端部にセットし、この穴30にポスト24を挿入し
(図2(a))、掘進機構17を門型フレーム12の他
方の端部方向に移動しながらリンクチェーン25を駆動
して横方向に掘削撹拌する(図2(b)、(c))。
【0019】掘進機構17が門型フレーム12の他方の
端部に達すると(図2(c))、本体(図3のベースマ
シン11)を門型フレーム12の寸法分移動して停止す
る。このとき掘進機構17を門型フレーム12の一方の
端部方向に本体の移動速度と同速で移動させ、本体が停
止したとき掘進機構17は門型フレーム12の一方の端
部に位置している。ついで、前記同様に掘進機構17を
門型フレーム12の他方の端部方向に移動しながら横方
向に掘削撹拌する。この動作を3回繰り返し横方向に所
定距離の掘削撹拌層を形成する。
【0020】ついで、本体(図3のベースマシン11)
を最初の所定の位置に戻し(この移動のときはポスト2
4を取外してもよい。)、再びその位置から先に形成し
た掘削撹拌層を横方向に掘削撹拌する。このときポスト
24の先端部、すなわち掘削撹拌ヘッドの先端部から固
化材スラリーを、また後端部から固化材スラリーをゲル
化させる瞬結材を吐出し土壌に混ぜて撹拌する。この2
液を混ぜた撹拌により、横方向に掘削撹拌移動するにし
たがいゲル状に瞬結した地中壁が連続的に形成されてい
く(図1にその状態を示す。)。以上の動作を繰り返し
所望の連続した地中壁を形成する。なお、ゲル状に瞬結
した地中壁は例えば4週間程度で硬化し、これにより地
中壁は完成する。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
横方向に掘削撹拌移動するにしたがい瞬結した地中壁が
形成されるので、固化材スラリーの逸流や固化材粒子の
沈降を防ぎ、固化粒子の混入状態が均一な高品質で止水
性はほぼ完璧な地中壁を得ることができる。また、地下
水流が大きいところでも品質の高い安定した地中壁の形
成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る地中壁形成状態を示す
正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地中壁形成手順を示す
正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る掘削撹拌装置の側面図
である。
【図4】図3に示す掘削撹拌装置の掘削撹拌ヘッドの正
面図である。
【図5】止水壁の説明図である。
【図6】従来の地中壁形成状態を示す正面図である。
【符号の説明】
2 止水壁(地中壁) 3 地盤 11 ベースマシン(本体) 12 門型フレーム 14 リーダ 16 スライドシリンダ 17 掘進機構 19 駆動機構 20 固定カバー 21 可動カバー 24 ポスト 25 リンクチェーン 26 カッタービット 27 従動スプロケット 28 駆動スプロケット 29 固化材スラリーを通流する配管 30 穴 32 凝固液を通流する配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に伸びるポストと、外方に突出する
    複数のカッタビットが配列固定され前記ポストの外周を
    周回移動するチェーンとを有する掘削撹拌ヘッドにより
    地盤を所定の位置から横方向に所定距離掘削撹拌し、つ
    いで前記掘削撹拌ヘッドを前記所定の位置に戻し、その
    位置から前記掘削撹拌ヘッドの先端部から固化材スラリ
    ーを、また前記掘削撹拌ヘッドの後端部から前記固化材
    スラリーをゲル化させる瞬結材を吐出しつつ前記所定距
    離掘削撹拌し、吐出した固化材スラリーを短時間でゲル
    化させつつ地中壁を形成することを特徴とする地中壁形
    成方法。
  2. 【請求項2】 移動可能の本体と、前記本体の前部に固
    定された門型フレームと、前記門型フレームにスライド
    可能に取り付けられ、上方に伸びるリーダーと、前記リ
    ーダーに昇降移動可能に取り付けられた掘進機構と、前
    記掘進機構に着脱自在の掘削撹拌ヘッドとを備え、前記
    掘削撹拌ヘッドは、地中に伸びるポストと、外方に突出
    する複数のカッタービットが配列固定され前記ポストの
    外周を周回移動するチェーンと、固化材スラリーおよび
    前記固化材スラリーをゲル化させる瞬結材を吐出する配
    管とを有してなることを特徴とする請求項1に記載の方
    法に使用する掘削撹拌装置。
JP17795598A 1998-05-21 1998-05-21 地中壁形成方法およびその方法に使用する掘削撹拌装置 Pending JPH11324010A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005001210A1 (en) * 2003-06-26 2005-01-06 Yoshio Tanaka Construction method of underground diaphragm wall and excavator for the underground diaphragm wall
KR100921718B1 (ko) * 2005-09-01 2009-10-15 가부시키가이샤 산토고교샤 지중 연속벽 구축 방법
CN103334437A (zh) * 2013-07-17 2013-10-02 曹荣夏 采用电机驱动等厚水泥土搅拌地下连续墙施工装置及方法

Cited By (4)

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