JPH09111753A - 地中連続壁の施工方法および同装置 - Google Patents
地中連続壁の施工方法および同装置Info
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- JPH09111753A JPH09111753A JP26974195A JP26974195A JPH09111753A JP H09111753 A JPH09111753 A JP H09111753A JP 26974195 A JP26974195 A JP 26974195A JP 26974195 A JP26974195 A JP 26974195A JP H09111753 A JPH09111753 A JP H09111753A
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
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Abstract
ンの回転によって生成される掘削液の上向きの流れを利
用して溝外に効率よく排出する。 【解決手段】 カッターポスト3に設けた仕切板8によ
って掘削部分にパイプ状の排土空間Sを、後方空間に対
してほぼ隔離された状態で形成し、この排土空間Sにお
いてカッターチェーン6の回転によって掘削液Aの上向
きの流れを発生させ、掘削によって生じた土砂をこの液
流に乗せて浮揚させ、溝外に排出するようにした施工方
法および装置。
Description
用等の連続壁を造成する地中連続壁の施工方法および同
装置に関するものである。
装置として、図4に示すように走行台車(たとえばクロ
ーラ式クレーンのベースマシン)1にチェーン式カッタ
ー2を垂直に取付け、このカッター2を回転させながら
走行台車1によって水平方向に移動させることにより、
一定幅の溝Gを連続して掘削するものが公知である(特
開平5−280043号、特開平5−280044号両
公報参照)。
あるカッターポスト3の上端部に設けられた駆動輪(ス
プロケット)4と、下端部に設けられた遊動輪(プー
リ)5との間にエンドレスチェーン6が掛け渡され、こ
のチェーン6の外周側に設けられた多数の掘削刃7…に
よって溝Gを掘削するように構成されている。
って簡単に説明する。
掘削した縦穴内にカッター2を建て込み、このカッター
2を回転させながら走行台車1とともに水平移動させる
ことにより、所定長さの連続溝Gを掘削する。
7…の冷却や地盤ほぐし等のために掘削液(通常はベン
トナイト水溶液が用いられる)Aを溝G内に注入する。
ラリー)Bを注入しながらカッター2を掘削始端側に移
動させ、このカッター2の回転により固化液Bと掘削液
Aとを撹拌し混合させる。このとき、掘削液Aの一部が
オーバーフローして溝外に排出される。
掘削終端側に移動させることにより、さらに撹拌し混合
させる。
よび原位置土(掘削によって生じた土砂)の混合物であ
るソイルセメントが固化して壁体Cが造成される。
所定長さの溝Gを掘削する。
体Cの連続体である地中連続壁が造成される。
施工方法によると、掘削によって掘削部分に生じた土砂
は、掘削液Aとともにオーバーフローする分だけが溝外
に排出され、大半が溝内に残留して上記のように固化液
Bと混ざり合う。
ント壁ではなく、上記のように固化液Bに掘削液Aと多
くの土砂が混じりあったソイルセメント壁となるため、
連続壁の品質が低いものとなっていた。
籠を挿入しコンクリートを打って鉄筋コンクリート壁を
造成する工法をとりたい場合、 あるいは、鋼やコンクリートパネルを溝内に挿入
し、パネル接合およびパネルの安定化のために固化液
(たとえばモルタル)を注入する工法をとりたい場合 があるが、多くの土砂が溝内に残留しているため、上記
芯材等の挿入が困難となる。
て、チェーン6(主として掘削刃7)の回転によって掘
削部分の掘削液Aに上向きの流れが生じ、この液流に乗
って土砂が浮揚し、排出される作用が行われる。
し弱まること、浮揚する土砂が溝内に拡散すること等に
より、溝外に排出される土砂はごくわずかで、この掘削
部分における排土作用の実効は薄いものであった。
をカッターチェーンの回転によって掘削部分に生成され
る掘削液の上向きの流れを利用して溝外に効率よく排出
することができる地中連続壁の施工方法および同装置を
提供するものである。
法)は、掘削刃を備えたエンドレスチェーンがカッター
ポストの上下両端部間に跨って掛け渡されて成るチェー
ン式カッターを走行台車に取付け、このカッターを地中
に建て込んだ状態で、掘削液を注入しながらカッターを
回転させ、かつ、上記走行台車によって水平に移動させ
ることにより一定幅の溝を連続して掘削し、この掘削さ
れた溝内に固化液を注入し固化させて地中連続壁を造成
する地中連続壁の施工方法において、上記カッターポス
トの外面に仕切板を、掘削時における仕切板よりも掘削
方向前方にパイプ状の排土空間が上下方向ほぼ全長に亘
って形成される状態で設け、上記カッターによって溝を
掘削しながら掘削液を上記排土空間に供給することによ
り、掘削によって生じた土砂を上記掘削液とともに浮揚
させて溝外に排出するものである。
て、カッターによって溝を掘削しながら掘削液を排土空
間に供給すると同時に、仕切板より掘削方向後方の空間
に固化液を注入するものである。
成において、圧縮エアを排土空間に下端側から供給する
ものである。
備えたエンドレスチェーンがカッターポストの上下両端
部間に跨って掛け渡されて成るチェーン式カッターを走
行台車に取付け、このカッターを地中に建て込んだ状態
で、掘削液を注入しながら回転させ、かつ、上記走行台
車によって水平に移動させることにより一定幅の溝を連
続して掘削し、この掘削された溝内に固化液を注入し固
化させて地中連続壁を造成するように構成された地中連
続壁の施工装置において、上記カッターポストの外面に
仕切板が、掘削時における仕切板より掘削方向前方にパ
イプ状の排土空間が上下方向ほぼ全長に亘って形成され
る状態で突設されるとともに、カッターポストに、掘削
液を上記排土空間に供給する掘削液配管が設けられたも
のである。
て、カッターポストに、圧縮エアを排土空間の下端側に
送り込むエア配管が設けられたものである。
分にパイプ状の排土空間が、後方空間に対してほぼ隔離
された状態で形成され、この排土空間においてカッター
チェーンの回転によって掘削液の上向きの流れが生じ、
掘削によって生じた土砂がこの液流に乗っ浮揚し、溝外
に排出される。
のみに集中し、従来のような液流および土砂の溝内での
拡散が防止されるため、排土作用が活発に、効率良く行
われ、土砂の大半を排出することができる。
注入し固化させる工法をとる場合に、セメント純度の高
い高品質の連続壁を造成することができる。
る工法をとる場合に、芯材等の挿入が土砂によって妨げ
られることがなくなる。
かつ、同空間内を上向きに流れるため、後方空間に浸入
する掘削液量が殆どなくなる。
ら後方空間に固化液を注入しても、掘削液が固化液に混
ざり込むおそれが殆どなくなる。
縮エアによって上向き液流の生成が助けられ、強められ
るため、排土作用がより活発に行われる。
よって説明する。
示す従来の施工装置と同一部分には同一符号を伏して示
し、その重複説明を省略する。
けるカッターポスト3の掘削方向と直交する方向の両側
外面(以下、通称に従って腹面という)3a,3aに仕
切板8,8が取付けられている。
すように、 腹面3a,3aにおける掘削方向の前部に、腹面3
a,3aに対してほぼ直角に突出する状態で、 先端が掘削される溝Gの内面にほぼ接する長さをも
って、 ポスト下端を除く上下方向ほぼ全長に亘って 取付けられている。
や鉄筋籠、パネルの挿入抵抗を低減するという観点か
ら、ある粒度を超える土砂のみを排出するように、溝G
の内面との間に小さな隙間ができる長さとしてもよい。
り、掘削時に、仕切板8,8よりも掘削方向前方に、仕
切板8,8とカッターポスト3と溝内面とによって四周
がほぼ閉じられて後方空間に対してほぼ隔離されたパイ
プ状の排土空間Sが上下方向ほぼ全長に亘って形成され
る。
向と直交する方向の両側にそれぞれ掘削液配管9とエア
配管10が同ポスト3のほぼ全長に亘って設けられてい
る。
ポスト下端部から外部に導出され、その下端吐出口9
a,10aが仕切板8の下方から排土空間Sに臨んでい
る。
ニットに、エア配管10の上端はコンプレッサ(いずれ
も図示しない)にそれぞれホースを介して接続され、掘
削液調製ユニットから供給される掘削液が掘削液配管9
を介して吐出口9aから排土空間Sに、コンプレッサか
ら供給される圧縮エアがエア配管10を介して吐出口1
0aから排土空間Sにそれぞれ送り込まれる。
きは、地中に建て込んだカッター2によって溝Gを掘削
しながら排土空間Sに掘削液Aを注入し、同時に、排土
空間Sの後方に固化液Bを注入する。
工法における溝Gの維持という役割はなく、掘削刃7の
冷却および地盤のほぐし作用を果たし、かつ、次に述べ
るように土砂を浮揚させて排出する作用を行う。
削作業に先立って、あるいは掘削作業の進行に伴ってカ
ッター2よりも掘削方向の前方地表面に油圧ショベル等
によって予め掘削された土砂溜りである。
2矢印イ方向に回転させながら排土空間Sに掘削液Aを
注入することにより、チェーン6(主として掘削刃7
…)の回転によって掘削液Aに上向きの流れが生成さ
れ、さらに圧縮エアが吹き込まれることによってこの上
向き液流が助勢される。
じた土砂がこの上向きの液流に乗って浮揚し、掘削液A
とともにオーバーフローする微細分を除いて土砂溜りS
1に蓄積される。
作用が排土空間Sのみに集中し、従来のような液流およ
び土砂の溝内での拡散が抑えられるため、排土作用が活
発に、効率良く行われる。
できるため、後方空間に注入された固化液Bに土砂が混
じらず、セメント純度の高い高品質の連続壁を造成する
ことができる。
する場合、あるいは別工法として溝内に鉄筋籠を挿入し
コンクリートを打って鉄筋コンクリート壁を造成する工
法をとる場合、溝内にパネルを挿入しモルタルで接合お
よび安定化させる工法をとる場合に、土砂が芯材等の挿
入の妨げとならない。
油圧ショベル等ですくい取ってもよいし、掘削液ごとホ
ースで吸い上げて土砂分離装置に搬送し、掘削液から分
離して廃棄または粒度に応じてコンクリート骨材等とし
て再利用してもよい。
空間にはできず、溝底部で後方空間と通じた状態となる
が、同空間S内の掘削液Aは上向きに流れていること、
および連通口はごく小さいことにより、この掘削液Aが
固化液Bに混ざり込むおそれは殆どない。
液Bを注入する連続工法をとったが、従来と同様に、排
土空間Sを含めた溝全体に掘削液を注入しながら掘削し
た後、固化液Bを注入する工法をとってもよい。
率良く排出できるという本発明の基本的効果は得ること
ができる。
よいし、溝掘削後、鉄筋籠を挿入してコンクリート打ち
を行う工法、または鋼やコンクリート製のパネルを溝内
に挿入しモルタルで接合および安定化させる工法をとっ
てもよい。
上向き液流を強化するために掘削液Aとともに圧縮エア
を排土空間Sに吹き込むようにしたが、このエア吹き込
みをなくし、カッターチェーン6の回転のみによって上
向き液流を生成するようにしてもよい。
板によって掘削部分にパイプ状の排土空間を、後方空間
に対してほぼ隔離された状態で形成し、この排土空間に
おいてカッターチェーンの回転によって掘削液の上向き
の流れを発生させ、掘削によって生じた土砂をこの液流
に乗せて浮揚させ、溝外に排出するようにしたから、土
砂浮揚・排出作用が排土空間のみに集中し、従来のよう
な液流および土砂の溝内での拡散が抑えられるため、排
土作用が活発に、効率良く行われる。
できるため、セメント純度の高い高品質の連続壁を造成
することができる。
るいは鉄筋コンクリート連続壁を造成する工法、または
パネルを挿入し固化液で接合および安定化させる工法を
とる場合に、土砂が芯材等の挿入の妨げとならない。
れ、かつ、同空間内を上向きに流れるため、後方空間に
浸入する掘削液量が殆どなくなる。
しながら後方空間に固化液を注入しても、掘削液が固化
液に混ざり込むおそれが殆どなくなる。
エアによって上向き液流の生成が助けられ、強められる
ため、排土作用がより活発に行われる。
図である。
るための図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 掘削刃を備えたエンドレスチェーンがカ
ッターポストの上下両端部間に跨って掛け渡されて成る
チェーン式カッターを走行台車に取付け、このカッター
を地中に建て込んだ状態で、掘削液を注入しながらカッ
ターを回転させ、かつ、上記走行台車によって水平に移
動させることにより一定幅の溝を連続して掘削し、この
掘削された溝内に固化液を注入し固化させて地中連続壁
を造成する地中連続壁の施工方法において、上記カッタ
ーポストの外面に仕切板を、掘削時における仕切板より
も掘削方向前方にパイプ状の排土空間が上下方向ほぼ全
長に亘って形成される状態で設け、上記カッターによっ
て溝を掘削しながら掘削液を上記排土空間に供給するこ
とにより、掘削によって生じた土砂を上記掘削液ととも
に浮揚させて溝外に排出することを特徴とする地中連続
壁の施工方法。 - 【請求項2】 カッターによって溝を掘削しながら掘削
液を排土空間に供給すると同時に、仕切板より掘削方向
後方の空間に固化液を注入することを特徴とする請求項
1記載の地中連続壁の施工方法。 - 【請求項3】 圧縮エアを排土空間に下端側から供給す
ることを特徴とする請求項1または2記載の地中連続壁
の施工方法。 - 【請求項4】 掘削刃を備えたエンドレスチェーンがカ
ッターポストの上下両端部間に跨って掛け渡されて成る
チェーン式カッターを走行台車に取付け、このカッター
を地中に建て込んだ状態で、掘削液を注入しながら回転
させ、かつ、上記走行台車によって水平に移動させるこ
とにより一定幅の溝を連続して掘削し、この掘削された
溝内に固化液を注入し固化させて地中連続壁を造成する
ように構成された地中連続壁の施工装置において、上記
カッターポストの外面に仕切板が、掘削時における仕切
板より掘削方向前方にパイプ状の排土空間が上下方向ほ
ぼ全長に亘って形成される状態で突設されるとともに、
カッターポストに、掘削液を上記排土空間に供給する掘
削液配管が設けられたことを特徴とする地中連続壁の施
工装置。 - 【請求項5】 カッターポストに、圧縮エアを排土空間
の下端側に送り込むエア配管が設けられたことを特徴と
する請求項4記載の地中連続壁の施工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26974195A JP2920097B2 (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 地中連続壁の施工方法および同装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26974195A JP2920097B2 (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 地中連続壁の施工方法および同装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111753A true JPH09111753A (ja) | 1997-04-28 |
JP2920097B2 JP2920097B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=17476517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26974195A Expired - Lifetime JP2920097B2 (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 地中連続壁の施工方法および同装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920097B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111962595A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-11-20 | 上海渊丰地下工程技术有限公司 | 一种沟槽成槽设备 |
-
1995
- 1995-10-18 JP JP26974195A patent/JP2920097B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2920097B2 (ja) | 1999-07-19 |
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