JP2916052B2 - 壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法 - Google Patents
壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法Info
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【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下構築物の土留工事
等に用いる壁式地下連続壁を数カ所に分割して施工する
際に、新設地中壁のための掘削孔に注入した安定液の泥
膜が、既設地中壁の打継部に付着するのを防止する壁式
地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法に関する。
等に用いる壁式地下連続壁を数カ所に分割して施工する
際に、新設地中壁のための掘削孔に注入した安定液の泥
膜が、既設地中壁の打継部に付着するのを防止する壁式
地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下構築物の土留工事等に用いる壁式地
下連続壁は、地中に所定幅の長方形状の掘削孔を設け、
同掘削孔内に補強用のH型鋼材や鉄筋篭等を挿入し、コ
ンクリートを打設して地中壁を構築する。次に前記先行
して構築した既設地中壁に隣接した位置に、前記同様の
施工方法により新設地中壁を構築して接合する。以下同
様にして新設地中壁を次々に構築して接合することによ
り壁式地下連続壁が構築される。そして、前記地中壁の
掘削には、掘削中及び掘削後の掘削孔壁の崩壊を防止
し、孔壁を安定させるためにベントナイト等を水に溶し
て製造した安定液を用いて、前記安定液を掘削と並行し
て掘削孔内に注入しながら常時掘削孔に充満した状態に
維持している。そして、充満した安定液の液圧で掘削孔
壁を押圧して崩壊を防止し、安定液と孔壁との間で電気
化学反応により発生した泥膜を孔壁表面に付着させて孔
壁を安定させている。また、既設地中壁の側面打継部も
新設地中壁の掘削孔と連続するため、前記安定液と接触
して、既設地中壁のコンクリートと安定液との間で電気
化学反応を起こして泥膜が発生し打継部に付着する。こ
の泥膜が壁式地下連続壁の打継部に介在すると打継部の
強度が低下し、さらに地下連続壁全体の強度低下を招く
こととなり、かつ漏水等の原因となる欠損部が発生す
る。このため従来の壁式地下連続壁の施工では打継部の
強度低下を防止するため、新設地中壁の掘削が完了して
打継部に仮設されたインターロッキングパイプを撤去
し、掘削孔の底部に溜ったスライムを処理してから、補
強用の鉄筋篭等を掘削孔内に挿入する直前に既設地中壁
の側面打継部に付着した泥膜をワイヤーブラシ等で削り
取って除去している。
下連続壁は、地中に所定幅の長方形状の掘削孔を設け、
同掘削孔内に補強用のH型鋼材や鉄筋篭等を挿入し、コ
ンクリートを打設して地中壁を構築する。次に前記先行
して構築した既設地中壁に隣接した位置に、前記同様の
施工方法により新設地中壁を構築して接合する。以下同
様にして新設地中壁を次々に構築して接合することによ
り壁式地下連続壁が構築される。そして、前記地中壁の
掘削には、掘削中及び掘削後の掘削孔壁の崩壊を防止
し、孔壁を安定させるためにベントナイト等を水に溶し
て製造した安定液を用いて、前記安定液を掘削と並行し
て掘削孔内に注入しながら常時掘削孔に充満した状態に
維持している。そして、充満した安定液の液圧で掘削孔
壁を押圧して崩壊を防止し、安定液と孔壁との間で電気
化学反応により発生した泥膜を孔壁表面に付着させて孔
壁を安定させている。また、既設地中壁の側面打継部も
新設地中壁の掘削孔と連続するため、前記安定液と接触
して、既設地中壁のコンクリートと安定液との間で電気
化学反応を起こして泥膜が発生し打継部に付着する。こ
の泥膜が壁式地下連続壁の打継部に介在すると打継部の
強度が低下し、さらに地下連続壁全体の強度低下を招く
こととなり、かつ漏水等の原因となる欠損部が発生す
る。このため従来の壁式地下連続壁の施工では打継部の
強度低下を防止するため、新設地中壁の掘削が完了して
打継部に仮設されたインターロッキングパイプを撤去
し、掘削孔の底部に溜ったスライムを処理してから、補
強用の鉄筋篭等を掘削孔内に挿入する直前に既設地中壁
の側面打継部に付着した泥膜をワイヤーブラシ等で削り
取って除去している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の泥膜の除去
作業では、補強用の鉄筋篭等を掘削孔内に挿入する直前
に既設地中壁の打継部に付着した泥膜をワイヤーブラシ
等で削り取るだけで、掘削孔内に補強用の鉄筋篭等を挿
入した後は、鉄筋篭等が障害となって打継部の泥膜の除
去作業が困難なため、打継部に付着した泥膜を放置した
ままコンクリートを打設することになり、打継部に欠陥
が発生する原因となっている。また、従来の打継部泥膜
の除去作業だけでは、既設地中壁の打継部に付着した泥
膜を削り取ってから、補強用の鉄筋篭等をセットしコン
クリートの打設完了までに相当の時間が経過して、既設
地中壁の打継部に再度多量の泥膜が付着する。従って、
この泥膜が各地中壁の打継部に介在して壁式地下連続壁
の強度の低下を招き、かつ漏水等の原因となる欠損が発
生するという問題があった。本発明は、前記従来技術の
有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とす
るところは、簡単な手段で泥膜の再付着を防止して、高
品質で信頼性の高い打継部の施工を可能とするととも
に、泥膜付着防止作業を新設地中壁のコンクリートの打
設完了まで継続して、既設地中壁の打継部に再度泥膜が
付着するのを防止することにより、高品質で信頼性の高
い壁式地下連続壁の施工を可能とした壁式地下連続壁の
打継部の泥膜付着防止方法を提供するものである。
作業では、補強用の鉄筋篭等を掘削孔内に挿入する直前
に既設地中壁の打継部に付着した泥膜をワイヤーブラシ
等で削り取るだけで、掘削孔内に補強用の鉄筋篭等を挿
入した後は、鉄筋篭等が障害となって打継部の泥膜の除
去作業が困難なため、打継部に付着した泥膜を放置した
ままコンクリートを打設することになり、打継部に欠陥
が発生する原因となっている。また、従来の打継部泥膜
の除去作業だけでは、既設地中壁の打継部に付着した泥
膜を削り取ってから、補強用の鉄筋篭等をセットしコン
クリートの打設完了までに相当の時間が経過して、既設
地中壁の打継部に再度多量の泥膜が付着する。従って、
この泥膜が各地中壁の打継部に介在して壁式地下連続壁
の強度の低下を招き、かつ漏水等の原因となる欠損が発
生するという問題があった。本発明は、前記従来技術の
有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とす
るところは、簡単な手段で泥膜の再付着を防止して、高
品質で信頼性の高い打継部の施工を可能とするととも
に、泥膜付着防止作業を新設地中壁のコンクリートの打
設完了まで継続して、既設地中壁の打継部に再度泥膜が
付着するのを防止することにより、高品質で信頼性の高
い壁式地下連続壁の施工を可能とした壁式地下連続壁の
打継部の泥膜付着防止方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁式地下連続
壁を数カ所に分割して施工する際に、新設地中壁のため
の掘削孔に注入した安定液の泥膜が、既設地中壁の打継
部に付着するのを防止する打継部の泥膜付着防止方法に
おいて、上記目的を達成したものである。そのため、新
設地中壁のための掘削孔内に送気管を下降し、送気管の
下部から既設地中壁の打継部に向って気泡を噴射して、
気泡を打継部に沿って自然浮上させるようにした。ま
た、新設地中壁のコンクリートの打設高さに伴い、送気
管を上昇させて既設地中壁の打継部に向って気泡を噴射
し続けることにより、コンクリートの打設中にも打継部
に気泡を噴射することができる。
壁を数カ所に分割して施工する際に、新設地中壁のため
の掘削孔に注入した安定液の泥膜が、既設地中壁の打継
部に付着するのを防止する打継部の泥膜付着防止方法に
おいて、上記目的を達成したものである。そのため、新
設地中壁のための掘削孔内に送気管を下降し、送気管の
下部から既設地中壁の打継部に向って気泡を噴射して、
気泡を打継部に沿って自然浮上させるようにした。ま
た、新設地中壁のコンクリートの打設高さに伴い、送気
管を上昇させて既設地中壁の打継部に向って気泡を噴射
し続けることにより、コンクリートの打設中にも打継部
に気泡を噴射することができる。
【0005】
【作用】本発明によれば、既設地中壁に打継する新設地
中壁の掘削孔底部より打継部に向って空気気泡を噴射
し、気泡を打継部に沿って浮上させることにより、打継
部と安定液の接触を阻害し泥膜が打継部に付着するのを
防止する。従って、気泡を打継部に噴射するだけの手段
で打継部の泥膜付着防止が出来るので、掘削孔内に障害
物があっても打継部の泥膜付着防止作業を実施すること
が可能である。また、新設地中壁の掘削が完了して既設
地中壁の打継部に付着した泥膜を一旦除去した後、新設
地中壁のコンクリートの打設を完了するまで、掘削孔よ
り打継部に向って気泡を噴射し続けることによって、打
継部への泥膜の再付着を防止する。なお、打継部に付着
し近傍に浮遊した気泡は、コンクリートで押上げられて
打継部から分離し除去され、一部はコンクリートに混入
して打継部に残留することがない。
中壁の掘削孔底部より打継部に向って空気気泡を噴射
し、気泡を打継部に沿って浮上させることにより、打継
部と安定液の接触を阻害し泥膜が打継部に付着するのを
防止する。従って、気泡を打継部に噴射するだけの手段
で打継部の泥膜付着防止が出来るので、掘削孔内に障害
物があっても打継部の泥膜付着防止作業を実施すること
が可能である。また、新設地中壁の掘削が完了して既設
地中壁の打継部に付着した泥膜を一旦除去した後、新設
地中壁のコンクリートの打設を完了するまで、掘削孔よ
り打継部に向って気泡を噴射し続けることによって、打
継部への泥膜の再付着を防止する。なお、打継部に付着
し近傍に浮遊した気泡は、コンクリートで押上げられて
打継部から分離し除去され、一部はコンクリートに混入
して打継部に残留することがない。
【0006】
【実施例】本発明の壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着
防止方法を図1により説明する。なお本発明は、壁式地
下連続壁を数カ所に分割して施工する際に、新設地中壁
のための掘削孔に注入した安定液の泥膜が、既設地中壁
の打継部に付着するのを防止するものである。地中に先
行して構築した既設地中壁1の打継部1aに連続させる
新設地中壁を施工するため孔を掘削し、その掘削孔2内
に安定液3を注入した後、レッカーに吊り下げられた送
気管4を安定液3内に下降する。なお送気管4は、コン
プレッサー等の空気供給源に連通され、適宜圧縮空気が
送気管4内に供給されるようになっている。掘削孔2の
底部2aより打継部1aに向って送気管4の下端の吐出
口4cより空気気泡5を噴射して、気泡5を打継部1a
に衝突させてから打継部1aに沿って自然浮上させる。
而して、打継部1aに向って気泡5を噴射して、前記気
泡5を打継部1aに沿って浮上させることにより、打継
部1aと安定液3の接触が阻害されて泥膜が打継部1a
に付着するのを防止する。従って、気泡5を打継部1a
に噴射するだけの手段で、打継部1aの泥膜付着防止が
出来るので、掘削孔2内に補強用の鉄筋篭7等の障害物
があっても、打継部1aの泥膜付着防止作業を実施する
ことが可能である。
防止方法を図1により説明する。なお本発明は、壁式地
下連続壁を数カ所に分割して施工する際に、新設地中壁
のための掘削孔に注入した安定液の泥膜が、既設地中壁
の打継部に付着するのを防止するものである。地中に先
行して構築した既設地中壁1の打継部1aに連続させる
新設地中壁を施工するため孔を掘削し、その掘削孔2内
に安定液3を注入した後、レッカーに吊り下げられた送
気管4を安定液3内に下降する。なお送気管4は、コン
プレッサー等の空気供給源に連通され、適宜圧縮空気が
送気管4内に供給されるようになっている。掘削孔2の
底部2aより打継部1aに向って送気管4の下端の吐出
口4cより空気気泡5を噴射して、気泡5を打継部1a
に衝突させてから打継部1aに沿って自然浮上させる。
而して、打継部1aに向って気泡5を噴射して、前記気
泡5を打継部1aに沿って浮上させることにより、打継
部1aと安定液3の接触が阻害されて泥膜が打継部1a
に付着するのを防止する。従って、気泡5を打継部1a
に噴射するだけの手段で、打継部1aの泥膜付着防止が
出来るので、掘削孔2内に補強用の鉄筋篭7等の障害物
があっても、打継部1aの泥膜付着防止作業を実施する
ことが可能である。
【0007】図2は、壁式地下連続壁の施工態様を示
し、地中に先行して構築した既設地中壁1に隣接して、
新規地中壁の掘削孔2をベントナイト溶液等の安定液3
を常時充満させた状態で掘削する。掘削が完了して打継
部1aに仮設されたインターロッキングパイプを撤去
し、掘削孔2の底部2aに溜ったスライムを処理してか
ら、既設地中壁1の打継部1aのコンクリート面と前記
安定液との間で電気化学反応を起こして打継部1aに付
着した泥膜をワイヤーブラシ等で削り取る。そして、送
気管4を前記打継部1aに添って掘削孔2内に下降し、
送気管下端の吐出口4cを打継部1aの下端に対面させ
て、地上に設けたコンプレッサー8を運転し、高圧ホー
ス9を介して圧縮空気を送気管4に送気して、吐出口4
cに取付けた気泡発生材4dを通過させて掘削孔2内の
安定液3中に気泡5を吐出させ、打継部1aに前記気泡
5を噴射する(A)。次いで、予め製作しておいた補強
用の鉄筋篭7やジョイント用の鋼材等を挿入して所定位
置にセットし、コンクリート打設用のトレミー管を掘削
孔2の底部2aに配置してからコンクリート6の打設を
開始する(B)。続いてコンクリートの打設高さに伴っ
て送気管4を上昇し、送気管4の吐出口4cを常時打設
中のコンクリート天端6aの上部に近接した位置に維持
しながら、コンクリート6の打設完了まで気泡5を吐出
させる(C)。而して、新設地中壁のコンクリート6の
打設を完了するまで、掘削孔2より打継部1aに向って
気泡5を噴射し続けることによって、打継部1aへの泥
膜の再付着を防止する。なお、打継部1aに付着し近傍
に浮遊した気泡5は、コンクリート6で押上げられて打
継部1aから分離し除去され、一部はコンクリート6に
混入して打継部に残留することがない。
し、地中に先行して構築した既設地中壁1に隣接して、
新規地中壁の掘削孔2をベントナイト溶液等の安定液3
を常時充満させた状態で掘削する。掘削が完了して打継
部1aに仮設されたインターロッキングパイプを撤去
し、掘削孔2の底部2aに溜ったスライムを処理してか
ら、既設地中壁1の打継部1aのコンクリート面と前記
安定液との間で電気化学反応を起こして打継部1aに付
着した泥膜をワイヤーブラシ等で削り取る。そして、送
気管4を前記打継部1aに添って掘削孔2内に下降し、
送気管下端の吐出口4cを打継部1aの下端に対面させ
て、地上に設けたコンプレッサー8を運転し、高圧ホー
ス9を介して圧縮空気を送気管4に送気して、吐出口4
cに取付けた気泡発生材4dを通過させて掘削孔2内の
安定液3中に気泡5を吐出させ、打継部1aに前記気泡
5を噴射する(A)。次いで、予め製作しておいた補強
用の鉄筋篭7やジョイント用の鋼材等を挿入して所定位
置にセットし、コンクリート打設用のトレミー管を掘削
孔2の底部2aに配置してからコンクリート6の打設を
開始する(B)。続いてコンクリートの打設高さに伴っ
て送気管4を上昇し、送気管4の吐出口4cを常時打設
中のコンクリート天端6aの上部に近接した位置に維持
しながら、コンクリート6の打設完了まで気泡5を吐出
させる(C)。而して、新設地中壁のコンクリート6の
打設を完了するまで、掘削孔2より打継部1aに向って
気泡5を噴射し続けることによって、打継部1aへの泥
膜の再付着を防止する。なお、打継部1aに付着し近傍
に浮遊した気泡5は、コンクリート6で押上げられて打
継部1aから分離し除去され、一部はコンクリート6に
混入して打継部に残留することがない。
【0008】図3乃至図4は送気管4の一実施例を示
し、鋼管製の本管4aの上端に送入口4bと下端に1乃
至複数の吐出口4cを設けている。そして、吐出口4c
には気泡発生材4dを装着している。図中4eは送気管
4を吊り上げるためのフックである。そして、送入口4
bとコンプレッサー8を高圧ホース9で接続し、コンプ
レッサー8を運転して圧縮空気を送気管4に送気する
と、圧縮空気は送入口4bより本管4aを通り吐出口4
cを経て気泡発生材4dから安定液3中に気泡5となっ
て吐出される。前記気泡発生材4dとして、例えばポー
ラスストーンを使用すれば、圧縮空気がポーラスストー
ンの細穴を通過し、安定液3中に最適粒度の気泡5を吐
出する。
し、鋼管製の本管4aの上端に送入口4bと下端に1乃
至複数の吐出口4cを設けている。そして、吐出口4c
には気泡発生材4dを装着している。図中4eは送気管
4を吊り上げるためのフックである。そして、送入口4
bとコンプレッサー8を高圧ホース9で接続し、コンプ
レッサー8を運転して圧縮空気を送気管4に送気する
と、圧縮空気は送入口4bより本管4aを通り吐出口4
cを経て気泡発生材4dから安定液3中に気泡5となっ
て吐出される。前記気泡発生材4dとして、例えばポー
ラスストーンを使用すれば、圧縮空気がポーラスストー
ンの細穴を通過し、安定液3中に最適粒度の気泡5を吐
出する。
【0009】
【発明の効果】本発明の壁式地下連続壁の打継部の泥膜
付着防止方法によれば、気泡を打継部に噴射するだけの
手段で、打継部の泥膜付着防止が出来るので、掘削孔内
に障害物があっても、打継部の泥膜付着防止作業を実施
することが可能である。従って、鉄筋篭等がセットされ
た後も打継部の泥膜付着防止作業を実施することにより
高品質で信頼性の高い打継部の施工を可能とする。ま
た、新設地中壁の掘削が完了して既設地中壁の打継部に
付着した泥膜を一旦除去した後、新設地中壁のコンクリ
ートの打設を完了するまで、掘削孔より打継部に向って
気泡を噴射し続けることによって、打継部への泥膜の再
付着を防止する。しかも、打継部に付着し近傍に浮遊し
た気泡は、コンクリートで押上げられて打継部から分離
し除去され、一部はコンクリートに混入して打継部に残
留することがない。従って、打継部には泥膜が存在せ
ず、気泡が残留しないので打継部の強度が保証され、泥
膜や気泡による漏水等の原因が解消されて高品質で信頼
性の高い壁式地下連続壁の施工を可能とする。
付着防止方法によれば、気泡を打継部に噴射するだけの
手段で、打継部の泥膜付着防止が出来るので、掘削孔内
に障害物があっても、打継部の泥膜付着防止作業を実施
することが可能である。従って、鉄筋篭等がセットされ
た後も打継部の泥膜付着防止作業を実施することにより
高品質で信頼性の高い打継部の施工を可能とする。ま
た、新設地中壁の掘削が完了して既設地中壁の打継部に
付着した泥膜を一旦除去した後、新設地中壁のコンクリ
ートの打設を完了するまで、掘削孔より打継部に向って
気泡を噴射し続けることによって、打継部への泥膜の再
付着を防止する。しかも、打継部に付着し近傍に浮遊し
た気泡は、コンクリートで押上げられて打継部から分離
し除去され、一部はコンクリートに混入して打継部に残
留することがない。従って、打継部には泥膜が存在せ
ず、気泡が残留しないので打継部の強度が保証され、泥
膜や気泡による漏水等の原因が解消されて高品質で信頼
性の高い壁式地下連続壁の施工を可能とする。
【図1】本発明の壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防
止方法を示す説明図である。
止方法を示す説明図である。
【図2】本発明方法による壁式地下連続壁の打継部の施
工工程を示す説明図で、(A)は掘削孔内に送気管をセ
ットした態様を示し、(B)はコンクリート打設直前の
態様を示し、(C)はコンクリート打設中の態様を示
す。
工工程を示す説明図で、(A)は掘削孔内に送気管をセ
ットした態様を示し、(B)はコンクリート打設直前の
態様を示し、(C)はコンクリート打設中の態様を示
す。
【図3】送気管の一実施例を示す正面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
1 既設地中壁 2 掘削孔 3 安定液 4 送気管 5 気泡 6 コンクリート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/18 - 5/20
Claims (2)
- 【請求項1】 壁式地下連続壁を数カ所に分割して施工
する際に、新設地中壁のための掘削孔に注入した安定液
の泥膜が、既設地中壁の打継部に付着するのを防止する
打継部の泥膜付着防止方法であって、新設地中壁のため
の掘削孔内に送気管を下降し、送気管の下部から既設地
中壁の打継部に向って気泡を噴射して、気泡を打継部に
沿って自然浮上させることを特徴とする壁式地下連続壁
の打継部の泥膜付着防止方法。 - 【請求項2】 新設地中壁のコンクリートの打設高さに
伴い、送気管を上昇させて既設地中壁の打継部に向って
気泡を噴射し続けることを特徴とした請求項1記載の壁
式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29207592A JP2916052B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29207592A JP2916052B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116943A JPH06116943A (ja) | 1994-04-26 |
JP2916052B2 true JP2916052B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=17777216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29207592A Expired - Fee Related JP2916052B2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 壁式地下連続壁の打継部の泥膜付着防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2916052B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP29207592A patent/JP2916052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06116943A (ja) | 1994-04-26 |
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