JP2003082654A - 鋼管矢板の継手構造及びその施工方法 - Google Patents

鋼管矢板の継手構造及びその施工方法

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JP2003082654A JP2002182426A JP2002182426A JP2003082654A JP 2003082654 A JP2003082654 A JP 2003082654A JP 2002182426 A JP2002182426 A JP 2002182426A JP 2002182426 A JP2002182426 A JP 2002182426A JP 2003082654 A JP2003082654 A JP 2003082654A
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善朗 篠田
Jiyunya Sato
純哉 佐藤
Hirohisa Ookubo
浩弥 大久保
Yasushi Mitani
靖 三谷
Shingo Mizutani
慎吾 水谷
Toshihiko Nanbu
俊彦 南部
Mineo Sato
峰生 佐藤
Kenji Tomoishi
研二 友石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模な鋼管矢板基礎や複合井筒基礎におい
て、鋼管矢板の連結作業を効率よく行え、高品質な継手
を提供する。 【解決手段】 鋼管矢板パイプ1の外側面の反対側位置
に、管軸方向に平行なスリット2aが形成された円形鋼
管からなる一対の継手管2が取り付けられ、スリット2
aを介してはめ合わされ、継手管2の一部によって仕切
られた空間3A、3B内にモルタルを充填して一体化さ
せた鋼管矢板の継手構造において、継手管2の切削土砂
及び継手管2内に充填されたモルタルの一部を、隣接し
た空間3A、3Bに流動させる連絡口5を、継手管2の
管軸方向に沿って所定間隔をあけて配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管矢板の継手構
造及びその施工方法に関し、特に大規模な鋼管矢板基礎
や複合井筒基礎に用いられる鋼管矢板を連結するための
継手構造と、この継手構造の連結作業を効率よく行え、
高品質の継手構造が得られるようにした継手構造の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁基礎のひとつとしての鋼管矢板基礎
は、たとえば図11に示したように、隣接する鋼管矢板
50の継手部同士を互いに連結しながら、複数本の鋼管
矢板50を、円形、小判形、矩形などの閉鎖壁体形状に
なるように地盤中に打設し、この閉鎖形状の内部空間に
頂版コンクリート51を施工して構築される。
【0003】従来、鋼管矢板基礎の継手としては、P−
P型(パイプ型)が一般に使用されている。図12は、
このP−P型継手部で連結された鋼管矢板壁の一部を示
した平面図である。図13は、さらに隣接した鋼管矢板
パイプ52を接合したP−P型継手部を拡大して示した
部分拡大図である。図13に示したように、P−P型継
手は、鋼管矢板パイプ52の管軸方向に沿って、スリッ
ト53aが形成された小径の円形鋼管からなる継手管5
3で構成され、鋼管矢板パイプ52の対向した外側面に
その管軸方向に沿って取り付けられている。
【0004】鋼管矢板基礎では、この継手部により壁体
が一体化されていることを条件に構造計算がされている
ため、継手部の強度が壁体強度に大きく影響する。この
ため、継手部を確実に行うことが重要になっている。従
来、施工にあたっては、円形鋼管からなる継手管53の
スリット53a部分をはめ合わせるようにして隣接した
鋼管矢板パイプ52を地盤中に打設し、その継手管53
内に詰まっている土砂を除去し、鋼管内面の清掃を行
い、鋼管内にモルタル54(図12)を充填して継手部
の補強を図る。このとき継手管53は、図13に示した
ように、スリット53aを介したはめ合いにより仕切ら
れて形成された中央室53Aと、その両側の端部室53
Bとに区画されている。したがって、各室53A,53
Bについて上述した土砂の除去、管内面清掃及びモルタ
ル充填を行う必要がある。
【0005】この継手管53内の土砂を除去、清掃する
装置として、たとえば圧縮空気を利用した噴射洗浄装置
が知られている(実公昭58−42496号公報参
照。)。図14は、この噴射洗浄装置の模式図を示して
いる。噴射洗浄装置60は、圧縮空気Paと圧力水Pw
とが独立して供給され、別々の噴射孔から噴射可能な二
重管構造の噴射先端管61を有している。この噴射先端
管61は、継手管53内に噴射先端管61が吊持された
状態で、その先端部に下方および斜め上方を向く圧力水
噴射ノズル62が、噴射先端管61の上部位置に圧縮空
気噴射ノズル63が配置されている。そして2方向を向
く圧力水噴射ノズル62から適正なバランスで圧力水P
wを噴射させることにより管内土砂の切削、管内周面の
清掃、および噴射先端管61の安定保持を図ることがで
きる。そして圧縮空気噴射ノズル63から上向きに噴射
された圧縮空気Paの上昇気流によるエアリフト作用に
より、上方への水流速度を高め、水流とともに切削土砂
を効率よく上昇させ、地上の処理プラントに搬送するよ
うになっている。
【0006】また、モルタル充填では、図13に示した
ように中央室53A、端部室53Bの3室に順次、地上
からモルタル充填管を挿入してモルタル充填を行う方法
がとられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、継手管内で発
生した切削土砂の搬出にエアリフトを利用すると、継手
管内の水圧が低下するため、継手管とスリットの隙間か
ら周辺の地下水と土砂とを継手管内に呼び込むことにな
る。このため、管内面の清掃ができなかったり、清掃後
の継手管内に周辺地山から土砂が入り込んで堆積してモ
ルタル充填が確実に行えなくなる。また、継手管周辺の
地山を乱し、鋼管矢板の支持力低下の原因となったり、
鋼管矢板に沿って水みちが形成され、この水みちを伝わ
って継手管から漏出したモルタルが他の継手管内に浸入
して固化し、他の継手管での作業に支障が生じる。ま
た、周辺地盤が非常に緩い砂地盤のような場合、周辺地
盤の崩壊のおそれもある。
【0008】このように、周辺地盤の崩落が予想される
場合には、従来、ベントナイト泥水を安定液として利用
して緩い砂層地盤等の崩落を防止したり、高圧水にベン
トナイト泥水を利用することもあるが、高圧水ポンプが
ベントナイトの粒子により摩耗し、すぐに故障を引き起
こすという問題もある。
【0009】一方、モルタル充填作業では、中央室、端
部室にそれぞれモルタル充填管を配管して充填作業を行
わなければならず、施工に手間がかかり、工事コストの
上昇につながる。また、個々の室にモルタル充填を行う
間に、充填済みの室から隣接した室にモルタルが流れ込
むことが予想される。このとき隣接した室には清掃水が
満たされているので、セメント分が洗い流され、骨材分
のみが室内に堆積して充填モルタルの強度低下につなが
るおそれもある。
【0010】そこで、本発明の目的は、P−P型継手の
継手管を嵌合して連結し、継手管内にモルタルを充填す
る鋼管矢板の連結構造において、その継手性能を十分発
揮できるような、継手構造及びその施工方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
矢板の管軸方向に平行なスリットが形成された円形鋼管
からなる一対の継手管が取り付けられた鋼管矢板を、前
記スリットを介してはめ合わせて地山に打設し、はめ合
わせによって前記継手管内に仕切られた中央空間内に、
土砂切削可能な増粘高圧水を噴射する高圧水噴射手段を
配管し、前記高圧水噴射手段から噴射される増粘高圧水
で前記中央空間内の土砂を切削し、上昇水流により前記
切削土砂を地上に排出し、引き続き前記高圧水噴射手段
を前記中央室に隣接する端部室内に配管して該端部室内
の土砂切削を行って前記切削土砂と増粘高圧水とを地上
に排出し、その後、前記中央室内及び前記端部室にモル
タル充填して継手部を一体化するようにしたことを特徴
とする。
【0012】さらに、鋼管矢板の外側面の反対側位置
に、該鋼管矢板の管軸方向に平行なスリットが形成され
た円形鋼管からなる一対の継手管が取り付けられた鋼管
矢板を、前記スリットを介してはめ合わせて地山に打設
し、はめ合わせによって前記継手管内に仕切られた中央
空間内に、土砂切削可能な増粘高圧水を噴射する高圧水
噴射手段と安定液供給管とを配管し、管内を安定液で満
たすとともに前記高圧水噴射手段から噴射される増粘高
圧水で前記中央空間内の土砂を切削し、上昇水流により
前記切削土砂を地上に排出し、引き続き前記高圧水噴射
手段、安定液供給管とを前記中央室に隣接する端部室内
に配管して該端部室内の土砂切削を行って前記切削土砂
と安定液と増粘高圧水とを地上に排出し、その後、前記
中央室内及び前記端部室にモルタル充填して継手部を一
体化するようにしたことを特徴とする。
【0013】また、継手構造として、鋼管矢板の外側面
の反対側位置に、該鋼管矢板の管軸方向に平行なスリッ
トが形成された円形鋼管からなる一対の継手管が取り付
けられ、該スリットを介してはめ合わされ、前記継手管
の一部によって仕切られた空間内にモルタルを充填して
一体化させた鋼管矢板の継手構造において、前記継手管
の切削土砂及び継手管内に充填されたモルタルの一部
を、隣接した空間に流動させる連通部が、前記継手管の
管軸方向に沿って所定間隔をあけて配設されたことを特
徴とする。
【0014】この継手構造の施工方法として、鋼管矢板
の管軸方向に平行なスリットと、該スリットに沿って所
定間隔をあけて配設された連通部とを有する継手管が取
り付けられた鋼管矢板を、前記スリットを介してはめ合
わせて地山に打設し、はめ合わせによって前記継手管内
に仕切られた中央空間内に、その内部に圧縮空気が供給
される排土管と、土砂切削可能な高圧水を噴射する高圧
水噴射手段とを配管し、前記高圧水噴射手段で前記中央
空間内の土砂を切削するとともに前記排土管で切削土砂
を地上に排出し、引き続き前記高圧水噴射手段を前記中
央室に隣接する端部室内に配管して該端部室内の土砂切
削を行うとともに、前記連通部を介して切削土砂を水と
ともに前記中央室に流動させ、前記排土管で地上に排出
し、その後、前記中央室内の前記排土管をモルタル充填
管に転用して前記中央室にモルタルを充填し堆積させつ
つ、前記連通部を介して前記端部室に前記モルタルの一
部を流動して堆積させて前記中央空間及び端部室にモル
タル充填して継手部を一体化するようにしたことを特徴
とする。
【0015】さらに、上述の施工方法において、前記中
央室内及び端部室内に、前記高圧水噴射手段により、増
粘高圧水を供給することが好ましい。
【0016】あるいは前記中央室内及び端部室内に、前
記高圧水噴射手段により増粘高圧水を、安定液供給管に
より安定液を供給することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鋼管矢板の継手構
造の施工方法ついて、添付図面を参照して説明する。 [継手構造の施工方法(第1の実施の形態)] (公知の継手構造の構成)前提として、第1の実施の形
態において、鋼管矢板の継手構造の継手管の配置関係及
び諸元は、図12に示した公知の継手構造と同等のもの
が使用され、鋼管矢板パイプの外周の対向する2箇所に
円形鋼管の継手管2が配置されている。すなわち継手構
造は、一部を示した鋼管矢板パイプ1の外周面の正対す
る位置に取り付けられた2本の継手管2からなる。各継
手管2は、一般にφ165.2〜216.3mm程度のも
のが使用され、管軸方向の全長にわたって嵌合用のスリ
ット2aが形成されている。本実施の形態では外径φ2
67.4mm、肉厚12mmの鋼管としている。
【0018】(継手構造の施工方法)図1(a)に示し
たように、継手管2の一部で囲まれ平面視して略紡錘形
状をなす中央室3A内には、地上の図示しない高圧水噴
射装置に接続された高圧水供給管20が配管されてい
る。この高圧水供給管20は地上から延設された耐圧ホ
ース先端に高圧水噴射ノズル管21が取り付けられた公
知の圧力水噴射手段で、高圧水噴射ノズル管21の先端
には図示したように、吊持した状態で下方、側方、斜め
上方に向けた複数の噴出孔22が形成されている。そし
てこの噴出孔22から6〜15Mpa程度の高圧水Pwを
噴出させる。これにより管内部に詰まっている土砂6を
切削でき、さらに継手管2の内面に付着している泥等を
きれいに落とすことができる。したがって、まず図1
(a)、(b)に示したように、中央室3Aの施工にお
いては、まず高圧水供給管20からの高圧ジェット水に
より中央室3A内に上向きの水流を発生させ、切削した
土砂及び水を継手管2の上部からオーバーフローさせる
ようにして、中央室3A内の土砂排出及び管内面の清掃
を進める。
【0019】このときこの増粘高圧水として、本実施の
形態では増粘高圧水を使用している。この増粘高圧水は
天然増粘・ゲル化剤としてのガラクトース、マンノース
とを主成分とする水溶性増粘剤(一例として(株)テル
ナイト社製商品名:レスター)を溶解させたもので、こ
こで使用する高圧水を十分な粘性を有する循環液体とす
ることができる。この水溶性増粘剤は水に対して0.3
〜0.5質量%で添加する程度でよい。同等の効果を期
待できる水溶性高分子を主成分とする各種の水溶性有機
増粘剤CMC(カルボキシルメチルセルローズ)の使用
も好ましい。
【0020】次いで、増粘高圧水を用いた、端部室3B
の土砂6の切削、排出および清掃の作業について図2各
図を参照して説明する。中央室3Aの土砂6の排出、清
掃が完了したら、引き続き端部室3B内の土砂6の切
削、排出および管内面の清掃を行う。中央室3Aの清掃
完了後、高圧水供給管20を端部室3B内に挿入し、高
圧水噴射ノズル21から噴射される増粘高圧水Pwによ
り端部室3B内の土砂6の切削を行う。この増粘高圧水
Pwにより、同図(b)に示したような管の間の隙間か
らの土砂の流入を最小限に抑えることができる。さらに
切削された管内の土砂6は上向き水流によって継手管2
の上端からオーバーフローする。その後、高圧水供給管
20を他方の端部室3Bに移動し、同様に増粘高圧水に
よる土砂切削、搬出および管内面の清掃を行い、継手管
2のすべての内部空間の土砂6を完全に除去するととも
に管内面の清掃を行うことができる。
【0021】他の変形例としてベントナイト安定液供給
管と増粘高圧水とを併用した継手管2内の施工方法につ
いて、図3各図を参照して説明する。同図に示したよう
に、たとえば端部室3Bに高圧水供給管20と、安定液
供給管25とを挿入し、安定液供給管25からは高濃度
のベントナイト安定液を供給するようになっている。こ
のベントナイト安定液の濃度としては、水に対して10
〜15質量%を添加したものとし、継手管内で高圧水供
給管20のノズル先端から噴射される増粘高圧水と混合
させることにより、高比重、高粘性の安定液を造成する
ことができ、継手管内の造壁効果等も見込まれ、周辺地
盤が緩み、継手管内へ流入するのを確実に防止すること
ができる。さらに、中央室3A及び端部室3B内の土砂
を除去した後に、モルタルを充填して継手管2の一体化
を図る。
【0022】(スリットを有する継手構造の構成)継手
構造の変形例として、図4各図に示したように、継手管
2にそれぞれ管軸方向に延在するスリット2aに沿って
所定間隔をあけて上下方向に複数個の連絡口5を形成す
ることも好ましい。これら連絡口5は特に、後述するよ
うな排土管を用いた施工において、切削土砂と充填モル
タルとを、隣接する室間で流動させるための連通部とし
て機能し、排土管の効果を促進する効果を有している。
連絡口5は、本実施の形態では高さ100mm,幅50mm
の長方形の開口として形成されている。管軸方向に沿っ
た間隔Lは周辺地山の状態にもよるが、1〜2mが好適
である。本実施の形態では連絡口5を長方形としたが、
開口断面は円形、長円形としてもよいことは言うまでも
ない。また、連通部として同図(c)、(d)に示した
ように、スリット2aの縁部を所定間隔をあけて切り欠
いて形成した切欠部8を利用することもできる。この切
欠部8は、開放端がはめ合わされた継手管2の一部で仕
切られ、連絡口5と同様の開口を形成し、連通部として
機能することができる。
【0023】図5(a)は、この継手管2を用いて隣接
する鋼管矢板パイプ1同士を連結した状態及び継手管2
に形成された連絡口5の構成がわかるように、継手管2
の一部を切り欠き、さらに継手管2内部に詰まった土砂
を取り除いて示している。このように、継手管2同士
は、その全長にわたって公知構造であるスリット2aを
介してはめ合わされている。そして継手管2の内部空間
3(図4(b))はこのはめ合いにより、同図(b)に
示したように中央室3Aと、その両側の2個の端部室3
Bとに仕切られる。
【0024】[排土管を有する継手構造での施工方法
(第2の実施の形態)]次に、スリットを有する継手管
2(図4,図5)を用いた継手構造の施工方法につい
て、図6〜図8を参照して説明する。継手構造の中央室
3A内に挿入された配管類について図6を参照して説明
する。図6(b)に示したように、継手管2の一部で囲
まれ平面視して略紡錘形状をなす中央室3A内には、上
述の構成と同様の高圧水供給管20と、地上の図示しな
い土水分離プラントに接続された排土管10とが配管さ
れている。
【0025】排土管10は、図9に示したように、所定
長さの単位鋼管を、端部に形成された角ネジ接合によっ
て連結されたもので、本実施の形態では単位鋼管として
呼び径(A)40,50、肉厚5〜10mm程度の圧力配
管用炭素鋼鋼管が使用されている。この排土管10の下
端近傍の側面には圧縮空気供給管11が連結され、管軸
方向に沿って排土管10に平行して配管されている。圧
縮空気供給管11の先端11aは、図9に示したよう
に、エアリフト排土管下端10aの開放端から1〜2m
程度上方位置で排土管10に連通するように逆止弁13
を介して取り付けられている。一方、排土管10の上端
にはスイベル14、曲がり管(エルボ管)15を介して
高圧ホースが連結され、図示しない排土処理設備まで泥
水を排出するようになっている。なお、大深度の場合
は、さらに上方位置に別の圧縮空気供給管を取り付ける
こともできる。このような構成において、圧縮空気供給
管11から圧縮空気が排土管10内に送気されると、水
で満たされている排土管10内に細かい気泡状の上昇気
流ができ、排土管下端10aの吸入口17からのサクシ
ョン(吸引)作用が生じる。これにより、この吸入口1
7から切削土砂を含んだ泥水流が管内に吸い込まれ、そ
のまま圧縮空気Paによる上昇気流とともに、高圧ホー
ス16を伝わって地上の土水分離プラントまで一気に連
続搬送される。このとき図6に示したように、継手管2
に形成されたスリット2a,連絡口5は端部室3Bに詰
まっている土砂6により閉塞状態にあり、中央室3Aの
土砂排出は端部室3Bへ影響を与えない。この状態で、
土砂6の切削の進行に合わせて高圧水供給管20と排土
管10とを下方に延長していくことで、継手管2の全長
にわたり土砂6の切削と搬出、清掃を行うことができ
る。
【0026】次いで、端部室3Bの土砂6の切削、排出
および清掃の作業について図7各図を参照して説明す
る。中央室3Aの土砂6の排出、清掃が完了したら、引
き続き端部室3B内の土砂6の切削、排出および管内面
の清掃を行う。この工程では、図7(a)に示したよう
に排土管10は中央室3Aに配置したままとする。そし
て高圧水供給管20のみを端部室3B内に挿入し、高圧
水噴射ノズル21から噴射される高圧水Pwにより端部
室3B内の土砂6の切削を行う。この高圧水Pwにより
切削された土砂6は端部室3B内に溜まった水とともに
連絡口5を介して中央室3A内に流入する。そして中央
室3A内に配管されている排土管10下端のサクション
作用により排土管10内に吸引され、エアリフトにより
地上の土水分離プラント(図示せず)まで搬送される。
その後、他方の端部室3Bの土砂切削、搬出および管内
面の清掃を行い、継手管2内部空間の土砂6を完全に除
去するとともに管内面の清掃を行うことができる。
【0027】なお、以上の作業において、周辺地盤が緩
い砂地盤である場合、第1の実施の形態で述べた上述の
増粘高圧水を使用することが好ましい。さらに図7に示
したように、継手管内に安定液供給管を挿入し、増粘高
圧水とベントナイト安定液とを混合させることで、さら
に周辺砂層地盤の崩落防止、清掃能率の向上を図ること
ができる。
【0028】図8は、継手管2内へのモルタル充填作業
の状態を示した工程を示している。この工程では中央室
3A内に配管しておいた排土管10をモルタル充填管1
5として転用して使用する。地上において土水分離プラ
ントに接続されていた排土管10から転用したモルタル
充填管15の上端はモルタルポンプ(図示せず)の排出
口に接続されている。このモルタルポンプから所定の品
質のモルタルMが供給される。このときモルタル充填管
15の下端15aは常に充填されたモルタル層内に位置
するように管下端の高さを調整し、モルタル充填を行
う。モルタルMとしては、充填後に各室間の連絡口5間
を支障なく流動させるために、J14ロートを用いた流動
性試験による流下時間が約10秒程度の高流動モルタル
を採用する。モルタル充填管15から排出されたモルタ
ル4は当初中央室3A内に溜まるが、モルタル4a面が
連絡口5に達した以後は、その一部は中央室3A両側の
端部室3Bに流れ込む。このように充填されたモルタル
4は図8(a)に示したように、中央室3Aが先行して
堆積するが、これと同時に中央室3Aから連絡口5を通
じて両側の端部室3Bにも充填される。図示したよう
に、モルタル4は常に一定のモルタル面4aが管内の水
と触れているのみで管内に満たされるので、充填モルタ
ルの品質は保持され、強度低下等を生じない。
【0029】さらに、図10を参照して、外側止水構造
を併用した場合における増粘高圧水の適用について説明
する。図10に示したように、外側止水構造10は、鋼
管矢板1が連結された状態で継手管2の管軸方向に延在
するスリット部2aに生じている2箇所の隙間3を、管
の外側から取り付けられた止水板11で止水する構造か
らなる。この止水板11は、細長形状の合成ゴム製止水
板11が継手管2のスリット端部2bに押さえプレート
12を介して固定ボルト13で固定された構造からな
り、十分な剛性を有するため、嵌合状態にある他方の継
手管2の外側面に確実に密着し、隙間部分の水密性を確
保できるようになっている。この状態では特に、継手管
内での高圧水供給管20から供給される増粘高圧水の水
位は、周辺地盤の地下水位より所定の水位差ΔHだけ高
くなるように水位制御を行うことが好ましい。さらに、
高圧水供給管20に加え、継手管2内に安定液供給管2
5を挿入し、増粘高圧水とベントナイト安定液とを混合
させることで周辺砂層地盤の崩落防止、清掃能率の向上
を図ることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
鋼管矢板の継手構造の施工において、継手管に形成され
た連絡口を介して切削土砂、充填モルタルを、中央室、
端部室に仕切られた継手管間で流動させるようにし、必
要に応じ、増粘高圧水、安定液を用いて切削、清掃作業
を行うようにしたので、継手管からなる鋼管矢板の継手
構造の施工性を高めるとともに、完成した継手品質も向
上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】継手管の中央室内の土砂切削、排土、清掃作業
を示した作業状態説明図。
【図2】継手管の端部室内の土砂切削、排土、清掃作業
を示した作業状態説明図。
【図3】継手管の端部室内(安定液供給管併用時)の土
砂切削、排土、清掃作業を示した作業状態説明図。
【図4】本発明による鋼管矢板の継手構造の一実施の形
態を示した部分斜視図。
【図5】図4に示した継手構造を、継手管の一部を切欠
いて示した部分斜視図。
【図6】継手管の中央室内の土砂切削、排土、清掃作業
を示した作業状態説明図。
【図7】継手管の端部室内(安定液供給管併用時)の土
砂切削、排土、清掃作業を示した作業状態説明図。
【図8】継手管の中央室、端部室のモルタル充填作業状
態を示した作業状態説明図。
【図9】排土管の構成を示した斜視図。
【図10】継手管止水構造(止水板)を併用し、継手管
の土砂切削、排土、清掃作業を示した作業状態説明図。
【図11】従来の鋼管矢板基礎の一例を、一部の鋼管矢
板を除いて示した斜視図。
【図12】従来の鋼管矢板の連結構造の一例を示した端
面図。
【図13】従来の鋼管矢板の連結構造の一例を示した端
面図。
【図14】従来の噴射洗浄装置の構成の一例を示した説
明図。
【符号の説明】
1 鋼管矢板パイプ 2 継手管 2a スリット 3 継手管内部空間 3A 中央室 3B 端部室 4 モルタル 5 連絡口 6 土砂 10 排土管 11 圧縮空気供給管 20 高圧水供給管 21 高圧水噴射ノズル管 25 安定液供給管 M モルタル(供給時) Pa 圧縮空気 Pw 高圧水(増粘高圧水)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000549 株式会社大林組 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 (72)発明者 風間 広志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 篠田 善朗 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 純哉 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 大久保 浩弥 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 三谷 靖 東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 水谷 慎吾 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 南部 俊彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 峰生 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 友石 研二 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D049 FB03 FB14 FC03 FC11 FD04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
    矢板の管軸方向に平行なスリットが形成された円形鋼管
    からなる一対の継手管が取り付けられた鋼管矢板を、前
    記スリットを介してはめ合わせて地山に打設し、はめ合
    わせによって前記継手管内に仕切られた中央空間内に、
    土砂切削可能な増粘高圧水を噴射する高圧水噴射手段を
    配管し、前記高圧水噴射手段から噴射される増粘高圧水
    で前記中央空間内の土砂を切削し、上昇水流により前記
    切削土砂を地上に排出し、引き続き前記高圧水噴射手段
    を前記中央室に隣接する端部室内に配管して該端部室内
    の土砂切削を行って前記切削土砂と増粘高圧水とを地上
    に排出し、その後、前記中央室内及び前記端部室にモル
    タル充填して継手部を一体化するようにしたことを特徴
    とする鋼管矢板の継手構造の施工方法。
  2. 【請求項2】鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
    矢板の管軸方向に平行なスリットが形成された円形鋼管
    からなる一対の継手管が取り付けられた鋼管矢板を、前
    記スリットを介してはめ合わせて地山に打設し、はめ合
    わせによって前記継手管内に仕切られた中央空間内に、
    土砂切削可能な増粘高圧水を噴射する高圧水噴射手段と
    安定液供給管とを配管し、管内を安定液で満たすととも
    に前記高圧水噴射手段から噴射される増粘高圧水で前記
    中央空間内の土砂を切削し、上昇水流により前記切削土
    砂を地上に排出し、引き続き前記高圧水噴射手段、安定
    液供給管とを前記中央室に隣接する端部室内に配管して
    該端部室内の土砂切削を行って前記切削土砂と安定液と
    増粘高圧水とを地上に排出し、その後、前記中央室内及
    び前記端部室にモルタル充填して継手部を一体化するよ
    うにしたことを特徴とする鋼管矢板の継手構造の施工方
    法。
  3. 【請求項3】鋼管矢板の外側面の反対側位置に、該鋼管
    矢板の管軸方向に平行なスリットが形成された円形鋼管
    からなる一対の継手管が取り付けられ、該スリットを介
    してはめ合わされ、前記継手管の一部によって仕切られ
    た空間内にモルタルを充填して一体化させた鋼管矢板の
    継手構造において、 前記継手管の切削土砂及び継手管内に充填されたモルタ
    ルの一部を、隣接した空間に流動させる連通部が、前記
    継手管の管軸方向に沿って所定間隔をあけて配設された
    ことを特徴とする鋼管矢板の継手構造。
  4. 【請求項4】鋼管矢板の管軸方向に平行なスリットと、
    該スリットに沿って所定間隔をあけて配設された連通部
    とを有する継手管が取り付けられた鋼管矢板を、前記ス
    リットを介してはめ合わせて地山に打設し、はめ合わせ
    によって前記継手管内に仕切られた中央空間内に、その
    内部に圧縮空気が供給される排土管と、土砂切削可能な
    高圧水を噴射する高圧水噴射手段とを配管し、前記高圧
    水噴射手段で前記中央空間内の土砂を切削するとともに
    前記排土管で切削土砂を地上に排出し、引き続き前記高
    圧水噴射手段を前記中央室に隣接する端部室内に配管し
    て該端部室内の土砂切削を行うとともに、前記連通部を
    介して切削土砂を水とともに前記中央室に流動させ、前
    記排土管で地上に排出し、その後、前記中央室内の前記
    排土管をモルタル充填管に転用して前記中央室にモルタ
    ルを充填し堆積させつつ、前記連通部を介して前記端部
    室に前記モルタルの一部を流動して堆積させて前記中央
    空間及び端部室にモルタル充填して継手部を一体化する
    ようにしたことを特徴とする鋼管矢板の継手構造の施工
    方法。
  5. 【請求項5】前記中央室内及び端部室内に、前記高圧水
    噴射手段により、増粘高圧水を供給するようにしたこと
    を特徴とする請求項4に記載の継手構造の施工方法。
  6. 【請求項6】前記中央室内及び端部室内に、前記高圧水
    噴射手段により増粘高圧水を、安定液供給管により安定
    液を供給するようにしたことを特徴とする請求項4に記
    載の継手構造の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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