JP2002294690A - 地盤改良方法 - Google Patents

地盤改良方法

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JP2002294690A
JP2002294690A JP2001102242A JP2001102242A JP2002294690A JP 2002294690 A JP2002294690 A JP 2002294690A JP 2001102242 A JP2001102242 A JP 2001102242A JP 2001102242 A JP2001102242 A JP 2001102242A JP 2002294690 A JP2002294690 A JP 2002294690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中の汚染土を非汚染土に改良したり、軟弱
地盤を良質な地盤に改良したりする地中地盤改良におい
て、均一な改良体を所定天端まで形成する方法を提供す
る。 【解決手段】 地盤改良装置100を使用し、カッターポ
スト3を施行予定位置に固定し、無端チェーンを循環さ
せながら、地盤改良材料10を地表面20もしくはカッター
ポスト3に設けた注入管6から供給しながらカッターポス
ト3を下降させ、地盤20を切削すると共に地盤土と改良
材料10を混合攪拌しながら、混合物gを循環する無端チ
ェーンで地上に搬送し、連続的に排出し、排出混合物g
を地面上に堆積し、下端深度に達したときに、地上の混
合物gを地中に搬送する方向に無端チェーン3の周回方向
を転換し、無端チェーン3の搬送機能により前記混合物g
を地中に供給しながらカッターポスト3を上方に引き抜
き、無端チェーン3の循環によって混合物gを再混合攪拌
しながらのカッターポスト3の引き抜きに伴って、前記
カッターポスト3の引き抜き跡に前記混合物gを充填し、
地中に矩形断面の柱状の混合物gを造成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば地中の汚染
土を非汚染土に改良したり、軟弱地盤を良質な地盤に改
良したりする地中地盤改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の原因で発生した汚染土壌の置換し
て改良する方法としては、山留め掘削による方法があ
る。この方法は、掘削範囲の周辺に山留め壁を打設し、
掘削の進行と共に地盤の崩壊を防止する支保工のための
切梁を設けて掘り上げ、汚染土壌を良質土に置換埋め戻
した後に、仮設した山留め壁等を撤去するものである。
【0003】この方法は、山留めなどのコストがかかる
付帯工事を必要とするという問題点がある。更に大規模
な範囲で置換を行うためには、その全体を掘り上げなけ
れば、良質土と置換することは不可能である。そのた
め、小規模ずつ改良しようとすると、その広さ範囲で山
留め壁が必要になり、多数の山留め壁の打設が必要とな
るという問題点がある。
【0004】このような従来技術の問題点を解決するた
めに、本願出願人は、昇降自在なカッターポストと、カ
ッターポストの周囲に循環自在に張架され、外周に切削
攪拌刃が突設された無端チェーンを装着したベースマシ
ンを用い、カッターポストを地中で横行させて深層地盤
を連続的に軽量改良土に改良する方法を先に提案した。
この方法は、無端チェーンを循環させ、切削攪拌刃で地
盤を切削しながら、無端チェーンの下降する側から切削
地盤中に地盤改良材と発泡ビーズを投入し、切削土と地
盤改良材及び発泡ビーズを攪拌,混合することによる、
深層地盤を連続して軽量な改良地盤にする工法である
(特開平9−209354号公報参照)。
【0005】この工法によれば、カッターポストの長さ
を長くすることにより所望の深度まで地盤改良が行なえ
るため、対象地盤の深度が制限されることがなく、深層
地盤までに亘って軽量土への改良が可能であり、深度方
向に土質が互層になっている地盤に対しても深度方向に
均質に改良することができるという効果が得られる。
【0006】また特公平7−113214号公報のよう
に、発泡ビーズを併用することなく、カッターポストを
地中で横行させなから、地上部もしくはカッターポスト
の下端部からセメントミルクなどの固化材液を吐出して
切削土と固化材液を混合してソイルセメントにして、連
続的な地中連続壁を造成する工法も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平9−209354号公報の発明において、施工
は、無端チェーンを循環させ、切削攪拌翼で地盤を切削
しながら、無端チェーンの下降する側から切削地盤中に
発泡ビーズと地盤改良材とを投入することにより行われ
る。
【0008】したがってカッターポストが鉛直方向に長
い場合には、投入される改良材が掘削の最下端に到達す
る前に土壌と混合されてしまい、最深部に十分な量が供
給されない場合があり、このような施工が望まれる場合
には必ずしも最適な方法ではない。
【0009】また上述した連続的な地中連続壁を造成す
る工法では、ソイルセメントの連続壁が地表まで造成さ
れる。したがって地表面近くまで連続壁が必要でない場
合でも、地表面まで連続壁を造成してしまう。この場合
は後で所定の深さまで連続壁を取り除く作業が必要とな
るなど、不都合な場合が多い。
【0010】本発明は、上記のような問題を解決するこ
とができる地盤改良方法を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の地中地盤改良方
法の第1の方法は、昇降可能なカッターポストと、その
外周に張架される無端チェーンと、無端チェーンに突設
される掘削ビットとを少なくとも装備する掘削装置を使
用し、カッターポストを地中で横方向に走行させること
なく、前記無端チェーンを循環させながら、地盤改良の
目的に応じて選択された材料を地表面もしくはカッター
ポストに設けた注入管から供給しながら前記カッターポ
ストを下降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に地
盤土と前記材料を混合攪拌しながら、混合攪拌された混
合物を循環する無端チェーンの地上面に向かう側で地上
に搬送することにより、連続的に排出し、排出された混
合物を地面上に堆積し、前記カッターポストが所定の下
端深度に達したときに、地上の前記混合物を地中に搬送
する方向に前記無端チェーンの周回方向を転換し、前記
無端チェーンの搬送機能により前記混合物を地中に供給
しながら前記カッターポストを上方に引き抜き、該無端
チェーンの循環によって前記混合物を再混合攪拌しなが
らの該カッターポストの引き抜きに伴って、前記カッタ
ーポストの引き抜き跡に前記混合物を充填することによ
り、地中に矩形断面の柱状の混合物を造成し、前記カッ
ターポストを地中から引き抜く過程で、所望の位置に設
定された前記柱状混合物の天端面に達した時点で、前記
混合物の供給を停止することを特徴とする地盤改良方法
である。
【0012】この方法によれば、地盤土と前記材料との
混合がカッターポストの下降時に行われる他、カッター
ポストの引き上げ時にも行われる。なお、地盤改良の目
的に応じて選択された材料は、例えば、セメント等の固
化材であっても、セメントミルクのような固化材液であ
ってもよい、これ等の場合は地盤土と混合されることに
よってソイルセメントなどの改良体になる。
【0013】また、地盤改良の目的に応じて選択された
材料は軽量材料であってもゴム等の弾性体の破片でもよ
く、また、発泡性の物質や泡でもよく、これ等が掘削土
と混合されることにより、軽量な土壌等にすることがで
きる。
【0014】更に、地盤が汚染された地盤であるとき
は、地盤改良の目的に応じて選択された材料は、その汚
染土を良質な土に変化させる浄化材であってもよい。例
えば、地盤が六価クロムで汚染されている場合は、それ
を還元する物質、例えば、第1酸化鉄や硫酸鉄などであ
ってもよい。
【0015】また、地盤が六価クロムで汚染されている
場合に地盤改良の目的に応じて選択された材料としてセ
メントミルクなどの固化材液を使用する場合は、固化し
たときに6価クロムの溶出を防ぐことができる仕様のセ
メントを用いて固化材液とすることが好ましい。
【0016】いずれの地盤改良の目的に応じて選択され
た材料を使用した場合も、本発明で使用する昇降可能な
カッターポストと、その外周に張架される無端チェーン
と、無端チェーンに突設される掘削ビットとを少なくと
も装備する掘削装置においては、特許第2554451
号公報に示されているように、多数の掘削ビットにより
構成されるユニットにより掘削幅の全幅を覆うように構
成することができる。即ち、一つの掘削ビットでは細い
幅しか掘削できなくとも次の掘削ビットで異なる箇所を
掘削し、多数のビットにより所望幅が掘削できるように
することができる。
【0017】このように多数のビットで掘削すると、実
際には上下の位置で地盤を掘削することになるので、地
上に搬出される地盤土は、上下の地盤が混合された状態
になっている。
【0018】それ故、本発明に基づいて施工した改良体
は、均一な改良体になる。なお、本発明のように掘削土
に地盤改良の目的に応じて選択された材料を加える場合
は、加えた材料の容積分だけ、容積が増加することにな
り、掘削部分に埋め戻すことができる容積よりも多くな
るので、汚染土の浄化剤以外の材料は最初の段階で加え
ず、これ等の材料が添加されていない掘削土を余剰にな
る容積に見合う量を最初に地上へ排出することが好まし
い。これを具現化できるのが次に示す第2の方法であ
る。
【0019】本発明の地中地盤改良方法の第2の方法
は、昇降可能なカッターポストと、その外周に張架され
る無端チェーンと、無端チェーンに突設される掘削ビッ
トとを少なくとも装備する掘削装置を使用し、カッター
ポストを地中で横方向に走行させることなく、前記無端
チェーンを循環させながら、前記カッターポストを下降
させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に掘削土を循環
する無端チェーンの地上面に向かう側で地上に搬送する
ことにより、連続的に排出し、排出された掘削土を地面
上の他の場所に移動させて堆積し、前記カッターポスト
が所定の上端深度に達したときに、前記無端チェーンを
循環させながら、地盤改良の目的に応じて選択された材
料を地表面もしくはカッターポストに設けた注入管から
供給しながら前記カッターポストを更に下降させ、該下
降に伴い地盤を切削すると共に地盤土と前記材料を混合
攪拌しながら、混合攪拌された混合物を循環する無端チ
ェーンの地上面に向かう側で地上に搬送することによ
り、連続的に排出し、排出された混合物を地面上に堆積
し、前記カッターポストが所定の下端深度に達したとき
に、地上の前記混合物を地中に搬送する方向に前記無端
チェーンの周回方向を転換し、前記無端チェーンの搬送
機能により前記混合物を地中に供給しながら前記カッタ
ーポストを上方に引き抜き、該無端チェーンの循環によ
って前記混合物を再混合攪拌しながらの該カッターポス
トの引き抜きに伴って、前記カッターポストの引き抜き
跡に前記混合物を充填することにより、地中に矩形断面
の柱状の混合物を造成し、前記カッターポストを地中か
ら引き抜く過程で、所望の位置に設定された前記柱状混
合物の天端面に達した時点で、前記混合物の供給を停止
することを特徴とする地盤改良方法である。
【0020】この第2の発明において、最初の段階で排
出された掘削土を地面上の他の場所に移動させて堆積す
るには、前記した余剰になる容積に見合う量であり、こ
の量に見合う深さまで地盤改良の目的に応じて選択され
た材料を加えずにカッターポストを下降させるのであ
る。
【0021】なお、上述の第1の方法においても、第2
の方法においても、カッターポストを上方に引き抜く際
に、地盤改良の目的に応じて選択された材料を地表面も
しくはカッターポストに設けた注入管から供給してもよ
い。
【0022】例えば、カッターポストを下降させる際に
は、汚染土を良質な土に変化させる浄化材を使用し、カ
ットポストを引き抜く際にはセメントミルクのような固
化材液を使用し、地中にソイルセメントの改良体を造成
するようにすることもできる。
【0023】次の第3の発明は、カッターポストを下降
させる際には地盤改良の目的に応じて選択された材料を
添加せずに、カットポストを引き抜く際に地盤改良の目
的に応じて選択された材料を添加する方法である。
【0024】勿論、第2においても第3の発明において
も地盤改良の目的に応じて選択された材料は第1の発明
において記載したものと同じであることは言うまでもな
いことである。
【0025】本発明の地中地盤改良方法の第3の方法は
昇降可能なカッターポストと、その外周に張架される無
端チェーンと、無端チェーンに突設される掘削ビットと
を少なくとも装備する掘削装置を使用し、カッターポス
トを地中で横方向に走行させることなく、前記無端チェ
ーンを循環させながら、前記カッターポストを下降さ
せ、該下降に伴い地盤を切削すると共に掘削土を循環す
る無端チェーンの地上面に向かう側で地上に搬送するこ
とにより、連続的に排出し、排出された掘削土を地面上
に堆積し、前記カッターポストが所定の下端深度に達し
たときに、地上の前記掘削土を地中に搬送する方向に前
記無端チェーンの周回方向を転換し、前記無端チェーン
の搬送機能により前記掘削土を地中に供給すると共に、
地盤改良の目的に応じて選択された材料を地表面もしく
はカッターポストに設けた注入管から供給することによ
り、前記掘削土と前記材料を混合攪拌しながら、前記カ
ッターポストを上方に引き抜き、該無端チェーンの循環
によって前記掘削土と前記材料の混合物を混合攪拌しな
がらの該カッターポストの引き抜きに伴って、前記カッ
ターポストの引き抜き跡に前記混合物を充填することに
より、地中に矩形断面の柱状の混合物を造成し、前記カ
ッターポストを地中から引き抜く過程で、所望の位置に
設定された前記柱状混合物の天端面に達した時点で、前
記混合物の供給を停止することを特徴とする地盤改良方
法である。
【0026】このようにいずれの方法においてもカッタ
ーポストを地中から引き抜く課程で、所望の位置に設定
された前記柱状混合物の天端面に達した時点で、前記混
合物の供給を停止することは共通している。
【0027】勿論、天端面を地表部として地表部まで改
良体を造成することもできるが、多くの場合は、地表部
まで改良体を造成する必要がない設計となっていること
が多いので、その設計によるレベル面を天端面とする。
【0028】このように、本発明では従来方法と異な
り、任意の位置を改良体の天端面とすることができるの
である。
【0029】本発明の地盤改良方法においては、掘削装
置として、掘削ビットの最大幅が前記カッターポストの
幅よりも広いものや掘削ビットを無端チェーンに取り付
けるプレートの幅がカッターポストの幅よりも広いもの
も使用することもできる。この場合には、カッターポス
トの無端チェーンが存在しない両側に地上に排出されな
い掘削土が貯まることになる。しかし、この貯留される
掘削土も無端チェーンの循環により絶えず攪拌されてい
る。
【0030】このようにカッターポストの無端チェーン
が存在しない両側に地上に排出されない掘削土が貯まる
場合でも、カッターポストを所定の深さまで下降させる
際に、地盤改良の目的に応じて選択された材料を地表面
もしくはカッターポストに設けた注入管から供給してい
ると、カッターポストの両側に貯留される掘削土は既に
加えられた材料と混合されている状態であるので格別問
題にならない。
【0031】しかし、カッターポストを下降する際に添
加する材料がない第3の発明の場合は、カッターポスト
の引き上げ時に添加する材料の量をこれら地中に滞留す
る掘削土に見合う分だけ多量に添加する必要がある。こ
のように後添加しても、無端チェーンの循環により、十
分に混合攪拌することができる。
【0032】掘削装置として、掘削ビットの幅がカッタ
ーポストの幅とほぼ等しい場合は、このような考慮をす
る必要がない。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。まず、本発明の地盤改良方法に用
いる地盤改良装置について説明する。
【0034】図1は、本発明の地盤改良方法に用いる地
盤改良装置100を示す。
【0035】図1において110は本装置を駆動するベ
ースマシーンであり動力部102を備えて油圧ポンプを
駆動する。103はクローラ等を持つ下部走行体、10
4はリーダーマスト4を支持するステーである。101
はリーダマスト4に上下動可能に懸垂された掘削部10
1である。
【0036】掘削部101の下部は無端チェーン2が循
環運動可能に装着されたカッターポスト3が取付けられ
ている。無端チェーン2には、所定間隔のチェーン単位
に掘削ビット1が取り付けられている。また、掘削部1
01の上部からは、改良材料10の注入管6の供給入口
が設けられ、ホース6bにより地上に延長されている。
なお、10は改良材料、20は地盤、21は掘削孔を示
している。
【0037】図2は図1の掘削部101の構造を示す模
式図である。掘削部101の上部は駆動輪7を駆動する
油圧モータ(図示せず)を内蔵している。3はカッター
ポストを示し、地盤20を掘削している状態を示してい
る。掘削ビット1を備えた無端チェーン2が循環運動可
能にカッターポスト3の上端部の駆動輪7と下端部のア
イドルローラ5に跨って掛け渡され、この無端チェーン
2を循環運動させながらカッターポスト3を地盤20に
降下させて掘削孔21を形成する。カッターポスト3の
躯体内部には注入管6が設けられ地上入口からカッター
ポスト3の下端部の先端出口6aに地盤改良の目的に応
じて選択された改良材料10を供給することができる。
【0038】図3(a)は、図2のA−A断面を示す。
図に示すようにカッターポスト3は矩形断面で、その一
方の両側面にチェーンガイド2aを備え、無端チェーン
2がチェーンガイド2aに沿って循環運動する。無端チ
ェーン2に取付プレート1aを介して掘削ビット1が取
付られ、互いの掘削ビット1の刃先が互いに異なる場所
の地盤を掘削しながら、全ての掘削刃によって掘削され
る幅Lはカッターポスト3とほぼ同じ幅になるように構
成されている。2cはチェーン連結軸である。
【0039】図3(b)は、図2のB−B断面を示す。
図に示すように本発明の地盤改良装置による掘削孔21
は矩形断面となる。また、この掘削孔21は、掘削刃1
の幅Lとカッターポスト3の断面とほぼ同じ大きさであ
るため、挿入されたカッターポストが掘削孔21の崩壊
を防ぎながら掘進する。
【0040】図3(c)は、掘削装置として、掘削ビッ
ト1の最大幅Lが前記カッターポスト3の幅よりも広い
ものの実施例である。この例では掘削ビット1を無端チ
ェーン2に取り付けるプレート1aの幅Lがカッターポ
スト3の幅よりも広い場合を示す。
【0041】図4は、図2のカッターポスト3の下端先
端部の構造を示す正面図である。カッターポスト3の先
端部にはカッターポスト3に軸支されたアイドルローラ
5が設けられ、アイドルローラ5が地盤を掘進する無端
チェーン2の循環をガイドする。5aはアイドルローラ
の支持軸を示す。無端チェーン2には所定間隔のチェー
ンに掘削ビット1が取付けられている。
【0042】カッターポスト3の内部には注入管6が設
けられ、その注入管6の先端出口6aはアイドルローラ
5の支持軸5aを避けて延長されてカッターポスト3の
下端部、即ち、アイドルローラの軸心より下端側に相当
する位置に存在し、下方に向かって開口している。この
ように先端出口6aが掘削孔21に向かって開口してい
ることにより改良材料10をスムーズに供給する事がで
きる。
【0043】この実施の形態では改良材料10の供給に
用いる注入管6を1本設けた図で説明したが、注入管6
を複数本設けることにより異なった改良材料10を供給
したり、複数本とも同じ改良材料10を供給することに
より多量の改良材料10を供給することができる。
【0044】次に、本発明の地盤改良方法を説明する。
第一の実施の形態は、前述した地盤改良装置100を使
用し、カッターポスト3を施行予定位置に固定し(地中
で横方向に走行させることなく)、前記無端チェーンを
循環させながら、地盤改良の目的に応じて選択された地
盤の改良材料10を地表面20もしくはカッターポスト
3に設けた注入管6から供給しながら前記カッターポス
ト3を下降させ、該下降に伴い地盤20を切削すると共
に地盤土と前記改良材料10を混合攪拌しながら、混合
攪拌された混合物gを循環する無端チェーンの地上面に
向かう側で地上に搬送することにより、連続的に排出
し、排出された混合物gを地面上に堆積し、前記カッタ
ーポスト3が所定の下端深度に達したときに、地上の前
記混合物gを地中に搬送する方向に前記無端チェーン3
の周回方向を転換し、前記無端チェーン3の搬送機能に
より前記混合物gを地中に供給しながら前記カッターポ
スト3を上方に引き抜き、該無端チェーン3の循環によ
って前記混合物gを再混合攪拌しながらの該カッターポ
スト3の引き抜きに伴って、前記カッターポスト3の引
き抜き跡に前記混合物gを充填することにより、地中に
矩形断面の柱状の混合物gを造成し、前記カッターポス
ト3を地中から引き抜く過程で、所望の位置に設定され
た前記柱状混合物の天端面10aに達した時点で、前記
混合物gの供給を停止する。
【0045】この方法によれば、図5(a)に示すよう
に、地盤土と前記改良材料10との混合がカッターポス
ト3の下降時に行われる他、カッターポストの引き上げ
時にも行われる。なお、地盤改良の目的に応じて選択さ
れた材料は、例えば、セメント等の固化材であっても、
セメントミルクのような固化材液であってもよい、これ
等の場合は地盤土と混合されることによってソイルセメ
ントなどの改良体になる。
【0046】また、地盤改良の目的に応じて選択された
材料は軽量材料であってもゴム等の弾性体の破片でもよ
く、また、発泡性の物質や泡でもよく、これ等が掘削土
と混合されることにより、軽量な土壌等にすることがで
きる。
【0047】更に、地盤が汚染された地盤であるとき
は、地盤改良の目的に応じて選択された材料は、その汚
染土を良質な土に変化させる浄化材であってもよい。例
えば、地盤が六価クロムで汚染されている場合は、それ
を還元する物質、例えば、第1酸化鉄や硫酸鉄などであ
ってもよい。
【0048】また、地盤が六価クロムで汚染されている
場合に地盤改良の目的に応じて選択された材料としてセ
メントミルクなどの固化材液を使用する場合は、固化し
たときに6価クロムの溶出を防ぐことができる仕様のセ
メントを用いて固化材液とすることが好ましい。
【0049】いずれの地盤改良の目的に応じて選択され
た材料を使用した場合も、本発明で使用する昇降可能な
カッターポスト3と、その外周に張架される無端チェー
ン2と、無端チェーン2に突設される掘削ビット1とを
少なくとも装備する掘削装置においては、特許第255
4451号公報に示されているように、多数の掘削ビッ
ト1により構成されるユニットにより掘削幅の全幅を覆
うように構成することができる。即ち、一つの掘削ビッ
ト1では細い幅しか掘削できなくとも次の掘削ビットで
異なる箇所を掘削し、多数のビットにより所望幅が掘削
できるようにすることができる。
【0050】このように多数のビットで掘削すると、実
際には上下の位置で地盤を掘削することになるので、地
上に搬出される地盤土は、上下の地盤が混合された状態
になっている。
【0051】それ故、本発明に基づいて施工した改良体
は、均一な改良体になる。なお、本発明のように掘削土
に地盤改良の目的に応じて選択された材料を加える場合
は、加えた材料の容積分だけ、容積が増加することにな
り、掘削部分に埋め戻すことができる容積よりも多くな
るので、汚染土の浄化剤以外の材料は最初の段階で加え
ず、これ等の材料が添加されていない掘削土を余剰にな
る容積に見合う量を最初に地上へ排出することが好まし
い。これを具現化できるのが次に示す第2の実施の形態
の方法である。
【0052】本発明の地中地盤改良方法の第2の方法
は、前述した地盤改良装置100を使用し、カッターポ
スト3を施行予定位置に固定し(地中で横方向に走行さ
せることなく)、前記無端チェーン2を循環させなが
ら、前記カッターポスト3を下降させ、該下降に伴い地
盤20を切削すると共に掘削土を循環する無端チェーン
2の地上面に向かう側で地上に搬送することにより、連
続的に排出し、排出された掘削土を地面上の他の場所に
移動させて堆積し、前記カッターポスト3の下端が所定
の深度に達したときに、前記無端チェーン2を循環させ
ながら、地盤改良の目的に応じて選択された地盤の改良
材料10を地表面もしくはカッターポスト3に設けた注
入管6から供給しながら前記カッターポスト3を更に下
降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に地盤土と前
記改良材料10を混合攪拌しながら、混合攪拌された混
合物gを循環する無端チェーン2の地上面に向かう側で
地上に搬送することにより、連続的に排出し、排出され
た混合物gを地面上に堆積し、前記カッターポスト3が
所定の下端深度に達したときに、地上の前記混合物を地
中に搬送する方向に前記無端チェーン2の周回方向を転
換し、前記無端チェーン2の搬送機能により前記混合物
gを地中に供給しながら前記カッターポスト3を上方に
引き抜き、該無端チェーン2の循環によって前記混合物
gを再混合攪拌しながらの該カッターポスト3の引き抜
きに伴って、前記カッターポスト3の引き抜き跡に前記
混合物gを充填することにより、地中に矩形断面の柱状
の混合物gを造成し、前記カッターポストを地中から引
き抜く過程で、所望の位置に設定された前記柱状混合物
の天端面10aに達した時点で、前記混合物gの供給を
停止する地盤改良方法である。
【0053】この第2の実施の形態において、最初の段
階で排出された掘削土を地面上の他の場所に移動させて
堆積するには、前記した余剰になる容積に見合う量であ
り、この量に見合う深さまで地盤改良の目的に応じて選
択された材料を加えずにカッターポスト3を下降させる
のである。
【0054】なお、上述の第1の実施の形態において
も、第2の実施の形態においても、カッターポスト3を
上方に引き抜く際に、地盤改良の目的に応じて選択され
た改良材料10を地表面もしくはカッターポスト3に設
けた注入管6から供給してもよい。
【0055】例えば、カッターポスト3を下降させる際
には、汚染土を良質な土に変化させる浄化材を使用し、
カットポスト3を引き抜く際にはセメントミルクのよう
な固化材液を使用し、地中にソイルセメントの改良体を
造成するようにすることもできる。
【0056】次の第3の発明は、カッターポストを下降
させる際には地盤改良の目的に応じて選択された材料を
添加せずに、カットポストを引き抜く際に地盤改良の目
的に応じて選択された材料を添加する方法である。
【0057】勿論、第2においても第3の発明において
も地盤改良の目的に応じて選択された材料は第1の発明
において記載したものと同じであることは言うまでもな
いことである。
【0058】本発明の第3の実施の形態は、前述した地
盤改良装置100を使用し、カッターポスト3を施行予
定位置に固定し(地中で横方向に走行させることな
く)、前記無端チェーン2を循環させながら、前記カッ
ターポスト3を下降させ、該下降に伴い地盤20を切削
すると共に掘削土を循環する無端チェーン2の地上面に
向かう側で地上に搬送することにより、連続的に排出
し、排出された掘削土を地面上に堆積し、前記カッター
ポスト3が所定の下端深度に達したときに、地上の前記
掘削土を地中に搬送する方向に前記無端チェーン2の周
回方向を転換し、前記無端チェーン2の搬送機能により
前記掘削土を地中に供給すると共に、地盤改良の目的に
応じて選択された改良材料10を地表面もしくはカッタ
ーポスト3に設けた注入管6から供給することにより、
前記掘削土と前記改良材料10を混合攪拌しながら、前
記カッターポスト3を上方に引き抜き、該無端チェーン
2の循環によって前記掘削土と前記改良材料10の混合
物を混合攪拌しながらの該カッターポスト3の引き抜き
に伴って、前記カッターポスト3の引き抜き跡に前記混
合物gを充填することにより、地中に矩形断面の柱状の
混合物を造成し、前記カッターポスト3を地中から引き
抜く過程で、所望の位置に設定された前記柱状混合物の
天端面10aに達した時点で、前記混合物gの供給を停
止する方法である。
【0059】このようにいずれの方法においてもカッタ
ーポスト3を地中から引き抜く課程で、所望の位置に設
定された前記柱状混合物の天端面10aに達した時点
で、前記混合物の供給を停止することは共通している。
【0060】勿論、天端面10aを地表部として地表部
まで改良体を造成することもできるが、多くの場合は、
地表部まで改良体を造成する必要がない設計となってい
ることが多いので、その設計によるレベル面を天端面1
0aとする。
【0061】このように、本発明では従来方法と異な
り、任意の位置を改良体の天端面とすることができるの
である。
【0062】本発明の地盤改良方法においては、地盤改
良装置100として、掘削ビット1の最大幅が前記カッ
ターポスト3の幅よりも広いものや掘削ビット1を無端
チェーン2に取り付けるプレート1aの幅がカッターポ
スト3の幅よりも広いものも使用することもできる。こ
の場合には、カッターポスト3の無端チェーン2が存在
しない両側に地上に排出されない掘削土が貯まることに
なる。しかし、この貯留される掘削土も無端チェーン2
の循環により絶えず攪拌されている。
【0063】このようにカッターポスト3の無端チェー
ン2が存在しない両側に地上に排出されない掘削土が貯
まる場合でも、カッターポスト3を所定の深さまで下降
させる際に、地盤改良の目的に応じて選択された改良材
料10を地表面もしくはカッターポスト3に設けた注入
管6から供給していると、カッターポスト3の両側に貯
留される掘削土は既に加えられた改良材料10と混合さ
れている状態であるので格別問題にならない。
【0064】しかし、カッターポストを下降する際に添
加する材料がない第3の発明の場合は、カッターポスト
の引き上げ時に添加する改良材料10の量をこれら地中
に滞留する掘削土に見合う分だけ多量に添加する必要が
ある。このように後添加しても、無端チェーン2の循環
により、十分に混合攪拌することができる。
【0065】地盤改良装置100として、掘削ビット1
の幅がカッターポスト3の幅とほぼ等しい場合は、この
ような考慮をする必要がない。
【0066】図5(a)は、本発明の地盤改良方法の第
1の実施の形態の工程を示す模式図である。図5(a)
を参照し工程〜を説明する。 カッタポスト3を施工予定位置に設置する。 無端チェーン2が周回することによりカッターポス
ト3周辺の土の掘削排土が行われ、それに伴ってカッタ
ーポスト3が下降する。この降下途中の適当な時期に、
即ちカッターポスト3の下端が所定の深度に達したとき
に地盤の改良材料10を地上eまたは注入管6の先端出
口6aから無端チェーン2の周回部分に供給する。下
部に示す断面は、矩形断面の掘削孔21を示す。 この操作の進行に伴って、掘削土と改良材料10が
混合攪拌され、無端チェーン2のコンベア機能が働い
て、混合土gが地上に排出、堆積される。堆積された混
合土gは、再使用するに適した状態に置く。 − カッターポスト3が所定の深さに達したとき、
混合土gを再び地中に戻すような方向に無端チェーン2
を周回させ、搬送機能も有する無端チェーン2の周回に
ともなって混合土gを供給しながらカッターポスト3を
引き抜く。 カッターポスト3の引き抜き跡に、混合土gを再混
合攪拌しながら充填することで、地中に矩形断面の混合
土柱を造成する。 混合土柱の天端10aは、引き抜きの途中で混合土
gの供給を停止するか、あるいは無端チェーン2の周回
を停止して(結果として混合土は供給されない)そのま
ま引き抜くことで、混合土gの天端10aの設定を行う
ことができる。
【0067】図5(b)は、本発明の地盤改良方法の第
2の実施の形態の工程を示す模式図である。図5(b)
を参照し工程〜を説明する。 カッタポスト3を施工予定位置に設置する。 無端チェーン2を周回させながらカッターポスト3
を下降させ、カッターポスト3の下端が所定の深度に達
するまで地盤を掘削し排出された掘削土gを地上の他の
場所に移動する。 次に、地盤の改良材料10を地上20または注入管
6の先端出口6aから無端チェーン2の周回部分に供給
しながら前記カッターポスト3を下降させ、無端チェー
ン2が周回することにより地盤土と改良材料10を混合
攪拌しながら、混合攪拌された混合土gを地上に排出し
堆積する。なお、この実施の形態では、図3(c)に示
す掘削装置を用いた場合の断面をの下部に示した。斜
線部はカッターポスト3の両端に排出されない混合土g
が貯まる状態を示す。 この操作をカッターポストが下端深度に達するまで
進行させ、地上に堆積された混合土gは、再使用するに
適した状態に置く。 カッターポスト3が所定の深さに達したとき、混合
土gを再び地中に戻す方向に無端チェーン2を周回さ
せ、搬送機能を有する無端チェーン2の下方への周回に
のせて混合土gを供給しながらカッターポスト3を引き
抜き掘削孔21に混合土gを再混合攪拌しながら充填し
柱状混合物を造成する。 カッターポスト3の引き抜き過程で所望の天端面1
0aに達した時前記混合物の供給を停止し、混合土柱の
天端10aとし地中に矩形断面の混合土柱の造成が完成
する。 引き抜きの途中で混合土gの供給を停止地盤改良の
天端より上部は掘削状態とすることができる。 あるいは無端チェーン2の周回に乗せて非混合土を
充填して埋め戻すことができる。
【0068】図7(a)は、本発明の地盤改良方法にお
いて、実際に地盤改良を行った際に地面に形成される掘
削孔の配置例を示している。本発明の地中地盤改良装置
100を使用した場合、各地中地盤改良工程で形成され
る混合土柱の水平面での断面形状はほぼ長方形であり、
したがって図7(a)に示すように、まず混合土柱20
aを形成し、次にこれに隣接する箇所で同様に混合土柱
20bを形成するという操作を、例えば4回繰り返すこ
とにより、4つの長方形が密着した形状で4本の混合土
柱20a〜20dが形成されることになり、同様の操作
を必要回数だけ繰り返せば、所定の区域を、未処理部分
を全く残すことなく改良することができる。
【0069】図6は本発明による地盤改良方法と従来の
地中地盤改良装置を用いた例を示す図である。図6
(a)は本発明による地盤改良方法であり、図6(b)
は掘削翼や攪拌翼8が設けられたロッドを回転しなが
ら、地盤を掘削して地盤改良を行なうという従来の地中
地盤改良装置を用いた例を示す図である。図6(b)に
示した従来の地中地盤置換装置を用いた場合には、形成
される混合土柱の横断面形状は円形であるので、図7
(b)に示すように、4つの混合土柱21a〜21dで
囲まれた部分に、未処理の領域が残るのを避けることが
できない。
【0070】また図8(a)に示すように、処理区域が
隣接する既処理区域と適当な幅で重なり合うように地中
地盤改良を実行すれば、未処理の土壌が残存する可能性
は全くなくなる。一方、円形の混合土柱が形成される従
来の地中地盤改良方法では、混合土柱が隣接する混合土
柱とオーバーラップするように施工したとしても、未処
理の区域が残り、全く残らないように施工するとする
と、図8(b)から明らかなように、必要な混合土柱の
数が多くなる。
【0071】さらに本発明の地盤改良方法は、図6
(a)に示すように、上下攪拌混合方式であるので、カ
ッターポスト3が通過する全地層に渡る混合攪拌が可能
であり、均質な混合土となる。これに対して図6(b)
に示す従来の一般的な混合攪拌工法では、攪拌羽根を水
平方向に回転させて掘削しながら混合攪拌することか
ら、上下の土砂の攪拌混合はほとんどされない。このよ
うに上下の土砂の混合攪拌がほとんどないと、地層毎の
混合攪拌となることから、上下方向に関して土壌の均質
さに欠ける問題がある。
【0072】
【発明の効果】本発明の地盤改良方法によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、改良すべき地盤の土壌地層が
上下方向に攪拌され、また、地盤改良の目的に応じた改
良材料と混合されるので、きわめて均質な改良土と置換
することができる。
【0073】また、上下攪拌混合でありながら、改良土
柱の天端設定ができる特有の効果が得られる。さらに、
改良土柱は円形でなく矩形断面であるので、相互に密接
して、あるいは隣接同士でオーバーラップして施工する
ことができる。
【0074】またさらに、無端チェーンのコンベア機能
を利用した改良土の供給、注入管を用いた改良材の供給
ができるため、改良目的に応じた、固体、流体、粉体な
どの様々な材料を用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地盤改良方法に用いる地盤改良装置を
示す模式図である。
【図2】図1の掘削部101の構造を示す模式図であ
る。
【図3】(a)は図2のA−A断面を示す図、(b)は
B−B断面を示す図、(c)は掘削ビットの幅が広い形
態を示す図である。
【図4】図2のカッターポスト3のせんたん部の構造を
示す図である。
【図5】本発明の地盤改良方法の工程を示す図である。
【図6】(a)は、本発明の地盤改良方法の攪拌混合方
式を示す模式図、(b)は従来の地盤改良方法の混合攪
拌方式を示す模式図である。
【図7】(a)は本発明の掘削孔を示す図、(b)は従
来の掘削孔を示す図である。
【図8】(a)は本発明のオーバーラップ施工の掘削孔
を示す図、(b)は従来のオーバーラップ施工の掘削孔
を示す図である。
【符号の説明】
1 掘削ビット 1a 取付プレート 2 無端チェーン 2a チェーンガイド 3 カッターポスト 4 リーダマスト 5 アイドルローラ 6 注入管 6a 先端出口 6b ホース 7 駆動輪 8 掘削翼または攪拌翼 10 改良材料 10a 天端(天端面) 20 地盤 20a、20b、20c、20d 混合土柱 21 掘削孔 21a,21b,21c,21d,21e 混合土柱 100 地盤改良装置 101 掘削部 102 動力部 103 下部走行体 104 ステー 110 ベースマシーン L 掘削ビットの幅 g 混合物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能なカッターポストと、その外周
    に張架される無端チェーンと、無端チェーンに突設され
    る掘削ビットとを少なくとも装備する掘削装置を使用
    し、カッターポストを地中で横方向に走行させることな
    く、前記無端チェーンを循環させながら、地盤改良の目
    的に応じて選択された材料を地表面もしくはカッターポ
    ストに設けた注入管から供給しながら前記カッターポス
    トを下降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に地盤
    土と前記材料を混合攪拌しながら、混合攪拌された混合
    物を循環する無端チェーンの地上面に向かう側で地上に
    搬送することにより、連続的に排出し、 排出された混合物を地面上に堆積し、 前記カッターポストが所定の下端深度に達したときに、
    地上の前記混合物を地中に搬送する方向に前記無端チェ
    ーンの周回方向を転換し、前記無端チェーンの搬送機能
    により前記混合物を地中に供給しながら前記カッターポ
    ストを上方に引き抜き、該無端チェーンの循環によって
    前記混合物を再混合攪拌しながらの該カッターポストの
    引き抜きに伴って、前記カッターポストの引き抜き跡に
    前記混合物を充填することにより、地中に矩形断面の柱
    状の混合物を造成し、 前記カッターポストを地中から引き抜く過程で、所望の
    位置に設定された前記柱状混合物の天端面に達した時点
    で、前記混合物の供給を停止することを特徴とする地盤
    改良方法。
  2. 【請求項2】 昇降可能なカッターポストと、その外周
    に張架される無端チェーンと、無端チェーンに突設され
    る掘削ビットとを少なくとも装備する掘削装置を使用
    し、カッターポストを地中で横方向に走行させることな
    く、前記無端チェーンを循環させながら、前記カッター
    ポストを下降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に
    掘削土を循環する無端チェーンの地上面に向かう側で地
    上に搬送することにより、連続的に排出し、 排出された掘削土を地面上の他の場所に移動させて堆積
    し、 前記カッターポストの下端が所定の深度に達したとき
    に、前記無端チェーンを循環させながら、地盤改良の目
    的に応じて選択された材料を地表面もしくはカッターポ
    ストに設けた注入管から供給しながら前記カッターポス
    トを更に下降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に
    地盤土と前記材料を混合攪拌しながら、混合攪拌された
    混合物を循環する無端チェーンの地上面に向かう側で地
    上に搬送することにより、連続的に排出し、 排出された混合物を地面上に堆積し、 前記カッターポストが所定の下端深度に達したときに、
    地上の前記混合物を地中に搬送する方向に前記無端チェ
    ーンの周回方向を転換し、前記無端チェーンの搬送機能
    により前記混合物を地中に供給しながら前記カッターポ
    ストを上方に引き抜き、該無端チェーンの循環によって
    前記混合物を再混合攪拌しながらの該カッターポストの
    引き抜きに伴って、前記カッターポストの引き抜き跡に
    前記混合物を充填することにより、地中に矩形断面の柱
    状の混合物を造成し、 前記カッターポストを地中から引き抜く過程で、所望の
    位置に設定された前記柱状混合物の天端面に達した時点
    で、前記混合物の供給を停止することを特徴とする地盤
    改良方法。
  3. 【請求項3】 昇降可能なカッターポストと、その外周
    に張架される無端チェーンと、無端チェーンに突設され
    る掘削ビットとを少なくとも装備する掘削装置を使用
    し、カッターポストを地中で横方向に走行させることな
    く、前記無端チェーンを循環させながら、前記カッター
    ポストを下降させ、該下降に伴い地盤を切削すると共に
    掘削土を循環する無端チェーンの地上面に向かう側で地
    上に搬送することにより、連続的に排出し、 排出された掘削土を地面上に堆積し、 前記カッターポストが所定の下端深度に達したときに、
    地上の前記掘削土を地中に搬送する方向に前記無端チェ
    ーンの周回方向を転換し、前記無端チェーンの搬送機能
    により前記掘削土を地中に供給すると共に、地盤改良の
    目的に応じて選択された材料を地表面もしくはカッター
    ポストに設けた注入管から供給することにより前記掘削
    土と前記材料を混合攪拌しながら、前記カッターポスト
    を上方に引き抜き、該無端チェーンの循環によって前記
    掘削土と前記材料の混合物を混合攪拌しながらの該カッ
    ターポストの引き抜きに伴って、前記カッターポストの
    引き抜き跡に前記混合物を充填することにより、地中に
    矩形断面の柱状の混合物を造成し、 前記カッターポストを地中から引き抜く過程で、所望の
    位置に設定された前記柱状混合物の天端面に達した時点
    で、前記混合物の供給を停止することを特徴とする地盤
    改良方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009041365A (ja) * 2008-11-25 2009-02-26 Raito Kogyo Co Ltd 連続壁の構築方法
CN104153787A (zh) * 2014-07-29 2014-11-19 中国铁建重工集团有限公司 一种链式切刀总成机构
CN113356295A (zh) * 2021-06-03 2021-09-07 重庆大学 一种地下深窄槽连续锯切设备

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